概要 ___________________________________ 特長 ___________________________________ MAX2406評価キット(EVキット)は、MAX2406の試験 を容易にします。このEVキットを使用すると、レシーブ ダウンコンバータミキサだけでなく、低ノイズアンプ (LNA)も評価できます。 ◆ 単一電源動作:+2.7V∼+5.5V ◆ RF、IF及びLOポートで50Ω SMA入力及び出力 ◆ シャットダウンモードの試験可能 ◆ 完全実装、試験済み 部品リスト _____________________________ 名称 数量 C1, C2 2 47pFセラミックコンデンサ 説 明 C3, C7, C8, C13 4 220pFセラミックコンデンサ C4, C5, C11, C12 4 1000pFセラミックコンデンサ C6, C15 2 1pFセラミックコンデンサ C9 1 10µFタンタルコンデンサ AVX TAJC106K016 C10, C14 2 0.1µFセラミックコンデンサ IF, LNAIN, LO, LNAOUT, RXMXIN 5 SMAコネクタ(PCエッジ実装) JU1 1 3ピンヘッダ L1, L2, L6, L7 4 27nHインダクタ Coilcraft 1008CS-270XMBC 必要なテスト機器 L3 1 4:1バラン Toko 617DB-1010 type B4F L4 0 未装備 MAX2406の動作を確認する上で推奨できるテスト機器 を次に示します。これらの機器は参考として示したも ので、別の機器と置き換えることもできます。 L5 1 4.7nHインダクタ Toko LL2012-F4N7S R1 1 1kΩ抵抗 R2, R3 2 0Ω抵抗 R4 0 未装備 U1 1 MAX2406EEP(20 QSOP) PART TEMP. RANGE IC PACKAGE MAX2406EVKIT -40°C to +85°C 20 QSOP クイックスタート _______________________ 部品メーカ _____________________________ PHONE/ FAX INTERNET Coilcraft (847) 639-6400/ (847) 639-1469 http://www.coilcraft.com AVX (803) 946-0690/ (803) 626-3123 http://www.avxcorp.com SUPPLIER 型番 ___________________________________ MAX2406は、出荷時に完全実装、試験済みです。 MAX2406の初期評価は、次の手順に従ってください。 • 2GHzまでの周波数で最低0dBmの出力電圧を提供 できる、2台のRF信号ジェネレータ(HP8648C又は この相当品)。1つはローカルオシレータ(LO)ソース に、もう1つはミキサ入力に必要です。但し、LNAの 動作に必要なジェネレータは1台だけです。 • MAX2406の動作周波数範囲に対応できるRFスペク トラムアナライザ(例:HP8561E)。 • 2.7V∼5.5Vで100mAまでを供給できる電源。 • 消費電流を測定するための電流計(オプション)。 • 数本の50Ω SMAケーブル。 接続及びセットアップ ここでは、EVキットを始動し、LNA及びレシーブミキサ を試験するための手順をステップ毎に説明します。全ての 接続が完了するまでは、DC電源及びRF信号ジェネレータ の電源は入れないでください。 ________________________________________________________________ Maxim Integrated Products 1 Evaluates: MAX2406 MAX2406評価キット Evaluates: MAX2406 MAX2406評価キット 低ノイズアンプ 1) EVキットのRXENジャンパ(JU1)をロジック1に設定 します。これでMAX2406がイネーブルされます。 2) 3Vに設定したDC電源を(必要応じて電流計を通し て)、EVキットのVCC端子及びGND端子に接続しま す。この時、電源は入れないでください。 3) 1台のRF信号ジェネレータをLNAIN SMAコネクタ に接続します。ジェネレータの出力はオンにしない でください。ジェネレータの出力周波数を1.9GHz に、パワーレベルを-40dBmに設定します。 4) スペクトラムアナライザをEVキットのL N A O U T SMAコネクタに接続します。スペクトラムアナライザ の中間周波数を1.9GHzに、全スパンを200MHzに 設定し、周波数レベルを0dBmに設定します。 5) DC電源をオンにします。(電流計を使用している場合 は)消費電流が約20mAになるはずです。 6) RFジェネレータの出力をアクティブにします。スペ クトラムアナライザ表示で、ケーブルロスを差し引 いた後の1.9GHz信号の利得が16dB(typ)になるは ずです。 7) シャットダウン機能は、RXENジャンパ(JU1)を ロジック0 にセットすると試験できます。この時 デバイスがディセーブルされ、消費電流が0.1µA(typ) に低減します。 レシーブダウンコンバータミキサ 1) 必要に応じて、RF信号ジェネレータ及びスペクトラム アナライザをLNAIN及びLNAOUT接続から取り外し ます。ダウンコンバータミキサの試験に必要なDC電源 接続は、LNAの場合と同じです。 2) 片方のRF信号ジェネレータを(出力をディセーブル した状態で)LO SMAコネクタに接続します。周波数 を1.5GHzに、出力パワーを-10dBmに設定します。 これがLO信号になります。 3) 他方のRF信号ジェネレータを(出力をディセーブル した状態で)RXMXIN SMAコネクタに接続します。 周波数を1.9GHzに、パワーを-30dBmに設定します。 4) スペクトラムアナライザをIF SMAコネクタに接続し ます。スペクトラムアナライザの中間周波数を400MHz に、全スパンを200MHzに設定し、周波数レベルを 0dBmに設定します。 5) LO信号ジェネレータ及びRF信号ジェネレータをオン にします。 6) 400MHzでダウン変換した出力信号がスペクトラム アナライザに表示され、ケーブルロスとバランロス を差し引いた後のミキサ変換利得が8.4dBになりま す。バランロスは、400MHzで1dB(typ)です。 詳細 ___________________________________ ここでは、MAX2406 EVキットの回路について説明し ます。このデバイスの動作の詳細については、MAX2406 データシートをご覧ください。 2 低ノイズアンプ LNA回路は、入力側(C13)と出力側(C8)に1つずつ存在 する、合計2つのDCブロッキングコンデンサから構成さ れています。シャントコンデンサ(C15)は、入力リターン ロスを向上するための簡単なマッチングネットワーク を提供します。 ローカル発振器 MAX2406 EV キットのLO入力には、1つのDCブロッ キングコンデンサ(C3)だけが必要です。他の回路は必要 ありません。差動LOソースの利用を含め、LOポートの 詳細については、MAX2406データシートをご覧くだ さい。 ミキサ入力 レシーブミキサの入力(RXMXIN)には簡単なマッチング ネットワークが必要です。コンデンサC6及びインダクタ L5は、入力ピンを50Ωにマッチングするために使用し、 C7はDCブロッキングを提供します。 IF出力 MAX2406には、差動又はシングルエンド構成のいず れにでも使用できる差動IF出力ポート(IF及びIF)が備わっ ています。このEVキットでは差動構成を使用します。 バラン(L3)は、MAX2406の差動出力信号を、50W テスト機器とコンパチブルなシングルエンド信号に変換 します。一般のアプリケーションでは、このようなバラン は必要ありません。インダクタL1、L2、L6及びL7は、 DCバイアス及びインピーダンスマッチングネットワーク を提供します。尚、マッチングネットワークは周波数 を選択することができるため、他のIF周波数で動作する 場合は、該当する周波数に変更することが必要です。IF 出力インピーダンスと周波数の関係については、 MAX2406データシートを参照してください。コンデンサ C4及びC5はDCブロッキングを提供します。バラン(L3) は、400MHzで約1dBのロスで差動からシングルエンド への変換を提供します。得られたIF出力信号は、IF SMA コネクタに接続します。抵抗R2、R3(0W)及びインダ クタL4(未装備)は、EVキットのPCボードレイアウト上 のパッドで、必要に応じ実験用として使用できます。 レイアウト _____________________________ RF回路設計では、PCボードのレイアウトが重要です。 EVキットのPCボードは、MAX2406を使用してボード をレイアウトする場合のガイドラインとして利用でき ます。 PCボード上の各VCCノードには、専用のデカップリング コンデンサが備わっています。これにより、MAX2406 のある部分から別の部分への電源カップリングが最小 になります。MAX2406回路の各VCC ノードは、中央 VCCノードへの専用接続を持つ星型構成になっているた め、MAX2406のLNA部とミキサ部間のカップリング が最小になります。 _______________________________________________________________________________________ GND VCC LO SMA J1 LOGIC 0 RXEN LOGIC 1 J6 J5 VCC LNAIN SMA JU1 J7 C9 10mF C14 0.1mF R1 1kW C13 220pF RXMXIN SMA VCC C2 47pF C10 0.1mF C3 220pF VCC VCC C1 47pF C15 1pF C7 220pF 9 8 7 6 5 4 3 2 1 C6 1pF 16 MAX2406 RXMXIN 10 11 12 15 17 18 IF IF LNAOUT GND GND GND GND GND GND GND VCC LO LO RXEN VCC GND GND LNAIN GND L5 4.7nH 13 14 19 20 L1 27nH R4 (OPEN) L2 27nH C8 220pF L6 27nH VCC L7 27nH VCC C5 1000pF L3 1 BALUN WITH 4:1 IMPEDANCE RATIO C11 1000pF 4 C12 1000pF LNAOUT SMA C4 1000pF J4 R2 0W L4 (OPEN) R3 0W J2 IF SMA Evaluates: MAX2406 J3 MAX2406評価キット 図1. MAX2406 EVキットの回路図 _______________________________________________________________________________________ 3 Evaluates: MAX2406 MAX2406評価キット 1.0" 図2. MAX2406 EVキットのレイアウト (上側シルクスクリーン及びパッド配置) 1.0" 図4. MAX2406 EVキットのレイアウト (グランドプレーン)(第2層) 1.0" 図3. MAX2406 EVキットのレイアウト(部品面側) 1.0" 図5. MAX2406 EVキットのレイアウト (下側、ハンダ面側)(第4層) 〒169 -0051東京都新宿区西早稲田3-30-16(ホリゾン1ビル) TEL. (03)3232-6141 FAX. (03)3232-6149 マキシム社では全体がマキシム社製品で実現されている回路以外の回路の使用については責任を持ちません。回路特許ライセンスは明言されていません。 マキシム社は随時予告なしに回路及び仕様を変更する権利を保留します。 4 _____________________Maxim Integrated Products, 120 San Gabriel Drive, Sunnyvale, CA 94086 408-737-7600 © 1997 Maxim Integrated Products is a registered trademark of Maxim Integrated Products.