NJM2823T

NJM2823-T
高精度マイクロパワー・シャント型基準電圧
■特 長
●高精度基準電圧
●電源電圧範囲
●低動作電流
●温度特性保証
●出力コンデンサ不要
●容量性負荷に対し高安定性
●バイポーラ構造
●外形
■外 形
1136mV±1.2% (Ta=-40ºC to +105ºC)
VREF to 13V
20A typ.
Ta=40 ºC to +105ºC
NJM2823F-T
SOT-23-5 (MTP5)
■ブロック図
■ピン配置
CATHODE
NC 1
5 CATHODE
ANODE 2
VREF
NC 3
FB
4 FB
NJM2823F-T
ANODE
Ver.2016-02-20
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NJM2823-T
■絶対最大定格 (Ta=25C)
項目
記号
VKA
IK
- IK
PD
TOPR
TSTG
カソード電圧
カソード電流
カソード・アノード逆電流
消費電力
動作温度範囲
保存温度範囲
定格
+14
20
10
390
-40 to +105
-40 to +125
単位
V
mA
mA
mW
C
C
PD 値:基板実装時 76.2 x 114.3 x 1.6mm(FR-4, 2 層)、EIA/JEDEC 準拠
■推奨動作条件 (Ta=25C)
項目
記号
VKA
IK
カソード電圧
カソード電流
最小
VREF
0.06
標準
−
−
最大
13
12
単位
V
mA
■電気的特性 (IK=100A, Ta=25C)
項目
基準電圧
記号
VREF
ロード
レギュレーション
⊿VREF/
⊿IK
基準電圧変動対
カソード電圧
⊿VREF/
⊿VKA
最小カソード電流
IMIN
フィードバック電流
IFB
ダイナミック
インピーダンス
Note1:
ZKA
条件
VFB=VA
VFB=VA, Ta=-40 to +105C
VFB=VA, IMIN≦IK≦1mA
VFB=VA, 1mA≦IK≦12mA
VREF≦VKA≦13V,
R1=120k, R2=val (Note 1)
VFB=VA
VFB=VA, Ta=-40 to +105C
R1=∞, R2=120k
R1=∞, R2=120k,
Ta=-40 to +105C
VFB=VA, f≦120Hz,
IK=1mA, IAC=0.1IK
最小
標準
最大
単位
(*1)
(*1)
(*1)
(*1)
1131.5
1122.4
−
−
1136.0
−
0.15
1.5
1140.5
1149.6
1.1
6
(*2)
−
-0.52
-2.8
mV/V
(*1)
(*1)
(*2)
−
−
−
20
−
100
60
100
200
A
(*2)
−
−
300
(*1)
−
0.1
−
mV
mV
mV
nA

|VREF|:誤差を含めた基準電圧を示します。
(*1) :測定回路 1
(*2) :測定回路 2
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NJM2823-T
■測定回路
Input
VKA
Input
VKA
IK
VREF
IK
CATHODE
VREF
R1
FB
CATHODE
FB
R2
ANODE
Fig.1 VKA=VREF の測定回路
IFB
ANODE
Fig.2 VKA>VREF の測定回路
R2 

VKA  VREF 1 
  IFB  R 2
R1 

VFB=VA
■消費電力対周囲温度特性例
NJM2823F-T Power Dissipation
(Topr= -40 to +105ºC, Tj=125ºC)
500
Power Dissipation PD (mW)
400
300
200
100
0
-50
-25
0
25
50
75
100
125
Ambient Temperature Ta (ºC)
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NJM2823-T
■ 特性例
NJM2823 Feedback Current vs. Temperature
(R1=∞, R2=120kΩ)
Reference Voltage [V]
Feedback Current [nA]
NJM2823 Reference Voltage vs. Temperature
(VFB=VA, IK=100μA)
Ambient Temperature [°C]
Ambient Temperature [°C]
NJM2823 Reference Voltage vs. Cathode Current
(VFB=VA)
Reference Voltage [V]
Reference Voltage [V]
NJM2823 Reference Voltage vs. Cathode Current
(VFB=VA)
Cathode Current IK (mA)
Cathode Current IK (μA)
Reference Voltage [V]
NJM2823 Reference Voltage vs. Cathode Voltage
(R1=120kΩ, R2=val, IK=100μA)
Cathode Voltage VKA (V)
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NJM2823-T
■ 特性例
Dynamic Impedance
Sefty Operating Boundary Condition
FB
A
10
8
6
4
2
0.1
1
10
100
Cathode Current Frequency f (kHz)
FB
1.5
KA
12
0
0.01
(V =V , Ta=25oC)
(IK=1mA, V =V , Ta=25 C)
(mA)
14
Cathode Current I
Dynamic Impedance |ZKA| ()
o
1.25
A
Ceramic Capacitor
1
Stable Operation Region
0.75
0.5
Unstable
Operation
Region
0.25
0
0.001
0.01
0.1
1
Output Capacitance Co (F)
10
(注) 不安定動作領域では、発振する可能性があります。
使用に際しては、デバイスのバラツキを考慮して十分
なマージンを取りご使用ください。
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■アプリケーション情報
NJM2823 は、高精度基準電圧を作り出し、低消費アプリケーション回路の構成を可能とします。
各条件下において、アプリケーションが最適化できるように示します。
シャントレギュレータの基本アプリケーション(図1)は、入力電圧−NJM2823 間の抵抗 Rs によって電圧ドロップ
を行い、出力電圧(カソード・アノード間電圧=VKA)を一定に制御します。Rs による電圧ドロップは、出力電流とカ
ソード電流の総和で決まります。
FB 端子によって出力電圧に対するフィードバック制御が働き、設定電圧になるようにカソード電流が変化します。
このため Rs は、次の様な条件を満たす必要があります。
・最小カソード電流=60A 以上
→入力電圧が最小、出力電流が最大条件
VIN
RS
VOUT =VKA
IK
・最大カソード電流=12mA 以下
→入力電圧が最大、出力電流が最小条件
R1
抵抗 Rs は、次式によって求められます。
R2
RS 
VIN  VOUT
IK  IOUT
VREF
CO
IFB
 
図1 基本アプリケーション
出力電圧は、VREF∼13V まで任意の電圧で設定が可能です。
2本の外付け抵抗比率で出力電圧が設定されますが、フィードバック電流によって誤差が発生します。低い抵抗値で
組み合わせることで、誤差を最小限に抑えることができます。下記に出力電圧設定の計算式を示します。
 R2

VOUT  
 1  VREF  IFB  R 2
R
1


「基準電圧対カソード電圧」特性例に示すように、基準電圧値が負の特性
を持っています。電気的特性で規定された⊿VREF/⊿VKAを用いて、基準電圧
を補正値します。
 VREF
VREF  
 VKA

  VOUT

表1 標準値における出力電圧設定例
VKA (V)
R1 (kΩ)
R2(kΩ)
1.20
Open
Short
1.50
120
38.2
1.80
120
69.5
2.50
120
142.8
3.30
120
226.4
5.00
120
404.3
上記式に基づき、R1=120kΩとした場合における定数の組み合わせ例を表1に示します。
出力電圧の誤差は、抵抗の精度によっても変化します。高精度のアプリケーションを実現するには、高精度抵抗を用
いるか、集合抵抗を組み合わせることで相対精度を向上させる方法があります。
NJM2823 は、最適化された位相補償回路を内蔵しております。そのため基本アプリケーションでの出力コンデンサ
を不要とし、安定した基準電圧を作り出します。
「ダイナミックインピーダンス対周波数」特性例に示すように、周波
数が高くなるほどインピーダンスが増加します。必要に応じて出力コンデンサを接続し、高周波インピーダンスを下げ
てください。セラミックコンデンサに対応し高い安定性を確保しておりますが、
「安定動作境界条件」特性例を参考に
安定動作領域で使用してください。
<注意事項>
このデータブックの掲載内容の正確さには
万全を期しておりますが、掲載内容について
何らかの法的な保証を行うものではありませ
ん。とくに応用回路については、製品の代表
的な応用例を説明するためのものです。また、
工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴
うものではなく、第三者の権利を侵害しない
ことを保証するものでもありません。
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