金属皮膜ヒューズ抵抗器(塗装形) 金属皮膜ヒューズ抵抗器 ERQAタイプ ERQZタイプ (0.25 W, 0.5 W, 1 W, 2 W 塗装形) 特 長 確実な溶断性…………………仕様に定められた条件で確実な溶断特性を示します 小形・軽量……………………塗装形で小形軽量になっています 均一な品質性能・高信頼性…品質性能は均一で極めて高い信頼性を有しています 安全性…………………………難燃性絶縁塗装により安全性に優れています 準拠規格………………………EIAJ RC-2125 RoHS指令対応 構 造 図 過負荷溶断形金属皮膜 リード線 溝切 難燃性絶縁塗装 高熱伝導性セラミック マーキング 電気溶接・エンドキャップ 品番構成 1 2 3 E R Q 品目記号 金属皮膜 ヒューズ 抵抗器 14 12 1 2 4 定格電力 0.25 W 0.5 W 1W 2W A Z 5 6 7 8 9 10 11 2 A B J 1 0 1 形状・仕様 難燃性 2 Ω 未満品 AB Z 難燃性 2 Ω 未満品 抵抗値許容差 J ±5 % 抵抗値 3桁の数字で表す。最初の 2数字は有効数字を示し, 最後の1数字はそれに続く 0(零)の数を示します。 小数点はその位置すると ころに英大文字Rを代りに 使用します。 (例)2R2 : 2.2 Ω 471 : 470 Ω なし P P···S E W···E 12 加工・包装 バルク包装 自立形リード加工品 (0.25 W・0.5 W) 自立形リード加工品 (1 W・2 W) 縦形リードテーピング 異形リードテーピング 上記の例は,定格電力が 2 W の金属皮膜ヒューズ抵抗器で抵抗値が 100 Ω,抵抗値許容差が± 5 % のものを示します。 設計 ・ 仕様について予告なく変更する場合があります。ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。 なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。 02 Sep. 2014 金属皮膜ヒューズ抵抗器(塗装形) 定 格 品 番 ERQ14Z ERQ14A ERQ12Z ERQ12A ERQ1Z ERQ1AB ERQ2Z ERQ2AB 定格電力 最高開回 最高断続 (1) (70 °C) 路電圧 過負荷 (W) 電圧 (V) 0.25 200 0.5 250 1 250 2 250 耐電圧 (V) 抵抗値 許容差 (%) AC 350 J (± 5) AC 350 J (± 5) AC 600 J (± 5) AC 1000 J (± 5) 定格電圧 (2) の3倍 抵抗値範囲 (Ω) min. max. 1.0 2.0 1.0 2.0 1.0 2.0 1.0 2.0 1.8 470 1.8 560 1.8 560 1.8 560 抵抗温度 標準 係数 抵抗値 -6 (×10 /°C) 表示方法 質 量 (g/ 個 ) ±350 E24 色帯 0.24 ±350 E24 捺印 色帯 0.32 ±350 E24 捺印 0.64 ±350 E24 捺印 1.54 (1)最高開回路電圧:電気回路において抵抗器が開放状態になったとき,抵抗器の端子間に加えることのできる電圧の最高値をいう。ただし,定格電力の 1000 倍に相当する電圧,又は別表に示す電圧のうちの低い方の電圧をもって最高開回路電圧とする。 (2)定格電圧:√ 定格電力×抵抗値による算出値がその定格電圧となります。 120 100 定格電力比 (%) 負荷軽減曲線 周囲温度 70 ℃以上で使用されるときは,右図負荷軽減曲 線にしたがって,定格電力を軽減してください。 –30 ˚C 70 ˚C ERQ1 ERQ2 80 60 40 ERQ14 ERQ12 150 ˚C 20 0 –60 –40 –20 0 130 ˚C 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 220 周囲温度 (℃) 性能・仕様などの概要 特性項目 規格値 定格 電力 抵抗値 範囲(Ω) 0.25 W 0.5 W 1 ~ 1.8 溶断特性 (データをご参照 ください) 試験方法 特性 定格電力の 30 倍 で 30 秒 以内に溶断 すること。 1W 2W 定格電力の 25 倍 で 30 秒 以内に溶断 すること。 0.25 W 0.5 W 1W 2W 定格電力の 16 倍 で 30 秒 以内に溶断 すること。 0.25 W 0.5 W 1W 2W 2 ~ 9.1 個別仕様に定められた回路にて試験を行い,電源は定電圧電 源を使用するものとする。あらかじめ高電力の抵抗器(ダミ ー抵抗)を使用して,個別仕様に定められた試験電流になる よう電源の電圧をあわせておく。次にダミー抵抗に代わって 試験する抵抗器を入れ,この抵抗器に規定の電流を流す。電 流が規定の値になっていない場合には,2 秒以内に規定電流 になるように調整する。それ以降は電流の調整は行わない。 電流を流しはじめてから,断線するまでの時間を測定する。 抵抗器の断線状態に至ったことの判定は,電流が最初の試験 電流の 1/50 以下になった状態をもって行う。 10 ~ 470 定 格 電 力 の 12 倍 で 30 秒 10 ~ 560 以 内 に 溶 断 すること。 設計 ・ 仕様について予告なく変更する場合があります。ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。 なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。 02 Sep. 2014 金属皮膜ヒューズ抵抗器(塗装形) 形状寸法 寸法 (mm) 品 番 l fd 表示の説明 0.25 W,0.5 W の表示 第1数字色帯 ERQ14 6.3 –1.0 +1.5 2.3 ERQ12 9.0 –1.0 +1.5 2.8 ERQ1 12.0 –1.0 +1.5 4.0 ERQ2 15.0 ±1.5 5.5 fd k ±0.5 30.0 ±3.0 0.65 ±0.5 30.0 ±1.0 30.0 ±1.0 38.0 ±0.05 ±3.0 0.65 ±3.0 0.80 ±3.0 0.80 ±0.05 ±0.05 ±0.05 1 W,2 W の表示 第2数字色帯 ヒューズ抵抗器を表わす略号 1W 100ΩJ 711 Q 抵抗値許容差色帯 商標 定格電力 製造連番 105 第5色帯はヒューズ抵抗 器を表わす白色帯 乗数色帯 fD L fD l L 製造日 (年・月) 〔2 Wは (年・月・旬)〕 抵抗値、抵抗値許容差 (2 Wは5 %と表示) 標準品自立形リード加工仕様 ERQ◻◻AJ◻◻◻P ERQ◻◻ZJ◻◻◻P S fD 4.0±1.0 h f0.65±0.05 L 0.8 1.2±0.2 3 max. 品 番 定格電力 (70 °C) (W) 寸 法 (mm) 基準包装数量 (pcs.) fD L +1.5 –1.0 2.3 +1.5 2.8 ERQ14◻J◻◻◻P 0.25 2,000 6.3 ERQ12◻J◻◻◻P 0.5 2,000 9.0 –1.0 S 10.0 ±0.5 12.5 S ERQ◻ABJP◻◻◻S ERQ◻ZJP◻◻◻S h ±0.5 ±1.5 4.0 ±1.5 ±1.5 4.0 ±1.5 fD 1.0 1.4±0.2 4.0±1.5 h f0.80±0.05 L 3.5 max. 品 番 定格電力 (70 °C) (W) 基準包装数量 (pcs.) 寸 法 (mm) fD L +1.5 –1.0 4.0 ±1.5 5.5 ERQ1◻◻JP◻◻◻S 1 1,000 12.0 ERQ2◻◻JP◻◻◻S 2 1,000 15.0 S h ±1.0 ±1.5 15.0 6.0 ±1.0 20.0 ±1.5 ±2.0 6.5 ±1.5 設計 ・ 仕様について予告なく変更する場合があります。ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。 なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。 02 Sep. 2014 金属皮膜ヒューズ抵抗器(塗装形) 縦形リードテーピング仕様 ERQ◻◻AJ◻◻◻E タイプ ERQ◻◻ZJ◻◻◻E タイプ (14A/14Z, 12A/12Z, 1AB/1Z) リード絶縁塗装 P2 P H1 A D P1 W1 H0 F fD0 P0 寸 法 (mm) 寸 法 (mm) W fd 寸 法 (mm) P 12.7±1.0 W 18.0±0.5 P0 12.7±0.3 W1 9.0±0.5 P1 3.85±0.70 P2 6.35±1.00 H0 16.0±0.5 F 5.0±0.8 fD0 4.0±0.2 寸 法 (mm) 14A/14Z 12 max. H1 12A/12Z 15.5 max. 寸 法 (mm) +0.65 –0.35 14A/14Z 2.3±0.5 14A/14Z 6.35 A 1AB/1Z 19 max. +1.5 12A/12Z 9.0 –1.0 1AB/1Z 12.0 –1.0 fd D +1.5 12A/12Z 2.8±0.5 1AB/1Z 4.0±1.0 0.65±0.05 縦形リードテーピング包装仕様 寸 法 (mm) 品 番 b ERQ14AJ◻◻◻E ERQ14ZJ◻◻◻E ERQ12AJ◻◻◻E ERQ12ZJ◻◻◻E ERQ1ABJ◻◻◻E ERQ1ZJ◻◻◻E 表示 c a 標準数量 a b c 46 130 335 2,000 pcs./box 46 130 335 2,000 pcs./box 49 100 335 1,000 pcs./box 異形リードテーピング仕様 ERQ◻◻A/ZJW◻◻◻E タイプ (14A/14Z, 12A/12Z, 1AB/1Z) P1 寸法 (mm) P P B fD A H1 P0 P1 F H0 P2 W1 P2 W F W fd P0 W1 fD0 H0 寸法 (mm) 14A/14Z 12.7±1.0 12A/12Z, 1AB/1Z 30.0±1.0 14A/14Z 12.7±0.3 12A/12Z, 1AB/1Z 15.0±0.3 14A/14Z 6.35±1.00 12A/12Z, 1AB/1Z 7.5±1.0 14A/14Z 3.85±0.70 12A/12Z, 1AB/1Z 3.75±0.50 14A/14Z 5.0 –0.2 12A/12Z, 1AB/1Z 7.5 –0.2 +0.6 H1 fD0 B +0.6 18.0±0.5 9.0±0.5 6.5 12A/12Z 6.5 1AB/1Z 6.5 fD +1.0 0 +1.0 0 4.0±0.2 14A/14Z A +0.6 0 14A/14Z +0.65 6.35 –0.35 +1.5 –1.0 12A/12Z 9.0 1AB/1Z 12.0 –1.0 14A/14Z 11.2 max. 12A/12Z 14 max. 1AB/1Z 17 max. 14A/14Z 2.3 –0.3 12A/12Z 2.8±0.5 +1.5 +0.5 14A/14Z 16.0±0.5 1AB/1Z 4.0±1.0 12A/12Z 18.0±1.0 14A/14Z 0.65±0.05 1AB/1Z 18.0±1.0 fd 12A/12Z, 1AB/1Z 0.80±0.05 設計 ・ 仕様について予告なく変更する場合があります。ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。 なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。 02 Sep. 2014 金属皮膜ヒューズ抵抗器(塗装形) 溶断特性(定電圧回路) 下記データは参考値です。 ERQ14A 200 ERQ12A 200 2.0 ~ 9.1 (Ω) 2.0 ~ 9.1 (Ω) 10 ~ 560 (Ω) 100 100 50 50 溶断時間 (秒) 溶断時間 (秒) 10 ~ 470 (Ω) 30 10 5 1 30 10 5 0 7 9 12 16 20 定格電力の倍率(倍) ERQ1AB 200 25 1 30 0 9 12 16 20 定格電力の倍率(倍) ERQ2AB 200 2.0 ~ 9.1 (Ω) 7 10 ~ 560 (Ω) 100 100 50 50 溶断時間 (秒) 溶断時間 (秒) 30 2.0 ~ 9.1 (Ω) 10 ~ 560 (Ω) 30 10 5 1 25 30 10 5 0 7 9 12 16 20 定格電力の倍率(倍) 25 1 30 0 7 9 12 16 20 定格電力の倍率(倍) 25 30 表面温度上昇(参考値) 600 表面温度上昇 △T (K) 500 2AB 400 1AB 300 測定点 12A 200 100 14A 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 定格電力の倍率(倍) 9 10 11 12 設計 ・ 仕様について予告なく変更する場合があります。ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。 なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。 02 Sep. 2014 金属皮膜ヒューズ抵抗器(塗装形) 安全上のご注意 以下の内容は,製品個別の注意事項ですが,本カタログに固定抵抗器の共通注意事項を示しておりますので,その内容も 十分ご確認の上ご検討ください。 1. 溶断条件の確認 1) 溶断特性は品種,形状及び抵抗値によって異なりますので溶断条件を確認の上,品種をご選定ください。 2) 回路異常時に定格電圧に対して高倍率の電圧が印加される場合、過電流で断線した後,更に高電圧が印加される 場合などは,アーク現象が起こることがありますので、最高開回路電圧以下でご使用ください。 3) 定電圧回路の場合,回路異常時には当初の異常電流に対して 2 ∼ 3 倍前後の電流が流れ,加速度的に溶断にいたります。 一方,定電流回路においては溶断しない場合がありますので十分ご確認ください。 2. パルス電圧,衝撃電圧,過渡的電圧の考慮 衝撃電圧が発生する回路や短時間でかなりの高電圧が印加される過渡現象や,ピーク値電圧の高いパルス電圧が印加 される場合などについては,貴社製品にて実装された状態で必ず評価・確認を実施してください。特殊な条件下での用 途については,必ず事前に当社営業窓口へご相談ください。 3. 定常時の使用条件 定常時の負荷条件が負荷軽減曲線以内において,余裕のある使い方になっているか十分検討ご確認ください。なお, 当製品の諸特性は定電圧回路にて設定しております。 4. 当製品は,耐溶剤性を保証していません。貴社にてはんだ付け後の洗浄など溶剤をお使いになる場合には,必ず事前 に当社営業窓口へのご相談をいただくとともに当製品の信頼性に影響がないかどうかを事前に評価・確認ください。 〔参考特性データ〕 パルス特性(定常時の場合) Pp (Vp) PP VP t T VR P R Vp max. t : : : : : : : : パルス限界電力 (W) パルス限界電圧 (V) パルス持続時間 (s) 周期 (s) 定格電圧 (V) 定格電力 (W) 抵抗値 (Ω) 最高パルス限界電圧 (V) T 耐パルス限界電力 PP 及び,電圧 VP は次式により算出される。 PP = K P T/t VP = √ K P R T/t 定数 K 及び Vp max. は右表による。 品 番 K Vp max. (V) ERQ14A 0.6 200 ERQ12A 0.6 250 ERQ1AB 0.6 250 ERQ2AB 0.4 250 T>1(s) の場合は,T=1(s) として算出する。 T/t>100 の場合は,T/t =100 として算出する。 PP<P の場合は,P をもって PP とする。 (VP<VR の場合は,VR をもって VP とする。) 印加する電圧は,Vp max. 以下とする。 PP 及び,VP はパルス印加時間 1000 時間で抵抗値変化率が± 5 %以内となる参考値です。 (室温条件にて) 設計 ・ 仕様について予告なく変更する場合があります。ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。 なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。 02 Sep. 2014