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本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。
富士通半導体デバイス
SS01-71046-1
SUPPORT SYSTEM
®
ファミリエミュレータ
LQFP-48P プローブヘッダ
MB2147-521
取扱説明書
はじめに
このたびは , F2MC*1-16 ファミリ エミュレータ LQFP-48P*2 プローブヘッダ ( 型格:
MB2147-521) をお買い上げいただきまして誠にありがとうございます。
本製品は , F2MC -16L/16LX エミュレータ ( 型格:MB2147-01)*3 および F2MC -16L/16LX エ
ミュレータ PGA-299P 用アダプタボード ( 型格:MB2147-20) *4 と , 富士通 F2MC -16LX マイ
クロコントローラ MB90340 シリーズ(LQFP-48P) を使用したユーザシステムを接続する
ヘッダです。
本説明書は , F2MC-16 ファミリエミュレータ LQFP-48P プローブヘッダの取扱いについ
て説明したものです。ご使用いただく前に必ずお読みください。
また , 本製品に対応する量産 MCU および評価 MCU については , 弊社営業担当部門ま
たはサポート部門へお問い合わせください。
*1 : F2MC は , FUJITSU Flexible Microcontroller の略で富士通株式会社 の登録商標です。
*2 : パッケージは , FPT-48P-M26 ( リードピッチ 0.50 mm, ボディサイズ 7 mm × 7 mm)
です。
*3 : 以降 , エミュレータと称します。
*4 : 以降 , アダプタボードと称します。
■ 取扱い方法,使用方法
本製品の取扱い方法 , 使用方法,および安全に使用するための注意事項等については,
以下のマニュアルを参照してください。
・F2MC-16L/16LX エミュレータ
MB2147-01 ハードウェアマニュアル
・F2MC-16L/16LX エミュレータ PGA-299P 用アダプタボード
MB2147-20 ハードウェアマニュアル
■ 本説明書に掲載の製品に対する警告事項
本説明書に掲載している製品に対して下記の警告事項が該当します。
注意
正しく使用しない場合 , 軽傷または中程度の傷害を負う危険性があること , また
は , お客様のシステムに対し , 故障の原因となる可能性を示しています。
けが
本製品は , 尖った部分がやむなく露出しております。露出箇所に触れると , けが
をする恐れがあります。取扱いには十分ご注意ください。
故障
NQPACK のインデックス ( ▲ ) と , ヘッダボード上のインデックス ( ▲ ) を正し
く合わせてください。接続を間違えるとエミュレータシステムやユーザシステム
を破損する恐れがあります。
故障
量産 MCU は 1 番ピンの向きを正しく合わせてください。接続を間違えると量産
MCU やユーザシステムを破損する恐れがあります。
• 本資料の記載内容は, 予告なしに変更することがありますので, ご用命の際は当社営業担当部門にご確認く
ださい。
• 本資料に記載された動作概要や応用回路例は, 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので, 実
際に使用する機器での動作を保証するものではありません。従いまして , これらを使用するにあたっては
お客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害などについては , 当社
はその責任を負いません。
• 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財
産権やその他の権利の使用権または実施権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用に
ついて , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うものではありません。従い
まして , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を
負いません。
• 本資料に記載された製品は, 通常の産業用, 一般事務用, パーソナル用, 家庭用などの一般的用途に使用され
ることを意図して設計・製造されています。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保され
ない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(原子力施設
における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持
のための医療機器 , 兵器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求
される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・製造されたものではありません。し
たがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に当社営業担当部門までご相談ください。
ご相談なく使用されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承くださ
い。
• 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。
当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火
災事故 , 社会的な損害を生じさせないよう , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設
計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。
• 本資料に記載された製品が , 「外国為替および外国貿易法」に基づき規制されている貨物または技術に該
当する場合には , 本製品を輸出するに際して , 同法に基づく許可が必要となります。
©2005 FUJITSU LIMITED Printed in Japan
1.梱包物の確認
ご使用になる前に,以下の梱包物がすべて揃っていることをご確認ください。
• LQFP-48P ヘッダボード *1
:1 台
• ヘッダボード固定用ネジ
:4 本
(M2 × 10 mm,0.4 mm pitch)
• ワッシャ
:4 個
• NQPACK048SD
*2
:1 個
• HQPACK048SD
*3
:1 個
• 取扱説明書(和文:本書)
:1 部
• 取扱説明書(英文)
:1 部
*1 : 以降,ヘッダボードと称します。
ヘッダボードは YQPACK048SD(東京エレテック社製です。以降,YQPACK と称し
ます)を実装しています。
*2 : IC ソケットです(東京エレテック社製です。以降,NQPACK と称します)。
専用ドライバー 1 本およびガイドピン 2 本が添付されています。
また,ユーザシステム基板上に IC ソケットを固定するためのネジ穴を設けていただ
くことで,より信頼性の高い適合ソケット,NQPACK048SD-SL(別売。東京エレテッ
ク社製です)をご使用いただけます。詳細については,東京エレテック ( 株 ) へお問
い合わせください。
*3 : IC ソケットカバーです(東京エレテック社製です。以降,HQPACK と称します)。
HQPACK 固定用ネジ(M2 × 6 mm,0.4 mm pitch)4 本が添付されています。
本製品は,別売の エミュレータおよびアダプタボードと組み合わせて使用することに
より,エミュレータシステムとして機能します。
本製品に対応するエミュレータおよびアダプタボードの詳細については,弊社営業担当
部門またはサポート部門へお問い合わせください。
2.取扱い上の注意
ヘッダボードは,確実な接触を保つため「構造上の工夫」および「寸法精度の向上」を図
り,精巧に作られている関係上,比較的強度が低くなっております。
本製品を常に正しく良い環境でお使いいただくため,次のことにご注意ください。
• ヘッダボード接続中は,ユーザシステム上に実装されている NQPACK へストレスを
与えないようにしてください。
1
3.設計上の注意
■ ユーザシステムのプリント板設計時の注意
ヘッダボードをユーザシステムに接続する場合,ヘッダボード周辺へ実装する部品に高
さ制限が生じます。
ユーザシステムのプリント板設計を行う場合には,図 1 に記載されているヘッダボード
面積の範囲内において,ユーザシステムへ実装する部品とヘッダボードが干渉しないよう
に部品の高さを考慮してください。
56.5 mm
22.0 mm
1
99
2
80.0 mm
FLAT CABLE CN B1
CN3
2
CN2
FLAT CABLE CN B2
31.0 mm
CN1
1
100 99
100
約 35 mm *
約 13 mm *
* : YQPACK と NQPACK の勘合状態により,若干の誤差が生じます。
図 1 ヘッダボード寸法図
2
■ MCU フットパターン設計上の注意
ユーザシステムのプリント基板上に配置するNQPACKの奨励フットパター
ン寸法を図 2 に示します。
ユーザシステムのプリント板設計を行う場合は,量産MCUの推奨フットパ
ターンとともに本フットパターンを考慮して設計してください。
フットパターンの詳細については,東京エレテック ( 株 ) へお問い合わせく
ださい。
0.5 mm
1.5 mm
0.25 mm
□ 10mm
1.5 mm
□ 7 mm
3.2 mm
No.1 Pin
2-φ0.8mm *1
3.2 mm
φ1.6 mm *2
*1 : NQPACK 実装時のガイドピン用穴(φ0.8)位置です。ガイドピンを使用
しない場合は必要ありません。
)を実装する場
*2 : 別売品の NQPACK048SD-SL(東京エレテック社製です。
合に設ける IC ソケット固定用ネジ穴(φ1.6)位置です。NQPACK048SDSL を使用しない場合は必要ありません。
図 2 NQPACK 実装用フットパターン寸法図
3
4.ユーザシステムとの接続
本製品をご使用になる前に,添付の NQPACK をユーザシステムに実装してください。
また , ヘッダボードとアダプタボードの接続はエミュレータ本体に添付されている 2 本
のフラットケーブル(標準またはロング)を使用してください。
フラットケーブルの接続方法については , エミュレータまたはアダプタボードのハード
ウェアマニュアルを参照してください。
■ 接続方法
1. ヘッダボードとユーザシステムを接続する場合には, ユーザシステム上に実装されて
いる NQPACK のインデックス ( ▲ ) の示す1番ピンの位置と,ヘッダボード上のイン
(図 3 参照)。
デックス ( ▲ ) の位置を合わせて差し込みます
YQPACK のピンは細く曲がりやすいため,NQPACK に接続する場合は,YQPACK のピ
ンが曲がらないことを確認して差し込んでください。
2. ヘッダボード上の 4 箇所のネジ穴にワッシャを通したヘッダボード固定用ネジを入れ,
NQPACK 添付の専用ドライバーを使用して均等な力で対角にネジを締めてください
(図 4 参照)。
ネジを締め過ぎると接触不良の原因となりますのでご注意ください。
ユーザシステム
NQPACK
インデックス ( ▲ )
ヘッダボード
インデックス ( ▲ )
図 3 インデックス位置
4
ヘッダボード
固定用ネジ
ヘッダボード
ワッシャ
YQPACK
ユーザシステム
NQPACK
図 4 ヘッダボード接続方法
■ 取外し方法
ヘッダボードを取り外す場合は , 4 箇所のネジをすべて取り外した後 , ヘッダボードを
NQPACK から垂直に引き抜いてください。
5
5.量産 MCU の実装
ユーザシステム上に量産MCUを実装する場合は,添付のHQPACKを使用してください。
■ 実装方法
1. 量産 MCU をユーザーシステムに実装する場合は,ユーザシステム上に実装されている
NQPACK のインデックス(▲)と量産 MCU のインデックス(●)とを合わせて実装し
ます。
2. 量産 MCU が NQPACK に正しく実装されていることを確認してから,HQPACK と
NQPACK のインデックス (1 箇所のみ直線的に欠けた角)とを合わせて差し込みます
(図 5 参照)。
HQPACK のピンは細く曲がりやすいため,NQPACK に接続する場合は,HQPACK の
ピンが曲がらないことを確認して差し込んでください。
3. HQPACK 上の 4 箇所のネジ穴に HQPACK 固定用ネジを入れ,NQPACK 添付の専用ド
ライバーを使用して均等な力で対角にネジを締めてください。ネジを締め過ぎると接
触不良の原因となりますのでご注意ください。
HQPACK
固定用ネジ
HQPACK
量産 MCU
ユーザシステム
NQPACK
図 5 量産 MCU 実装方法
■ 取外し方法
HQPACK を取り外す場合は,
4 箇所のネジをすべて取り外した後,HQPACK を NQPACK
から垂直に引き抜いてください。
6
6.コネクタ端子配列
アダプタボード上に搭載される評価 MCU の信号は , ヘッダボード上のフラットケーブ
ルコネクタ B1 ,B2 を経由して ,YQPACK(端子は量産 MCU と同配列 ) に接続されます。
アダプタボードとヘッダボードは , エミュレータ本体に添付されている 2 本のフラット
ケーブル
(標準またはロング)で接続します。接続方法については , エミュレータまたはア
ダプタボードのハードウェアマニュアルを参照してください。
量産 MCU 端子の詳細については , 各 MCU のデータシートまたはハードウェアマニュ
アルを参照してください。
■ 端子配列
フラットケーブルコネクタ B1,B2,アダプタボード上の評価 MCU および量産 MCU の
各端子番号の対応表を,表 1,表 2 に示します。
評価 MCU 信号線名等の詳細については,アダプタボードのハードウェアマニュアルを
参照してください。
また,表中のコメントについては以下のとおりです。
*1 : 量産 MCU の VCC 端子は端子番号:24 に接続されています。
*2 : 量産 MCU の VSS 端子は端子番号:25 に接続されています。
*3 : 量産 MCU 端子番号:16 は評価 MCU 端子番号:104, 252 に接続されています。
*4 : 量産 MCU 端子番号:17 は評価 MCU 端子番号:32, 71 に接続されています。
*5 : 量産 MCU 端子番号:18 は評価 MCU 端子番号:138, 225 に接続されています。
*6 : 量産 MCU 端子番号:19 は評価 MCU 端子番号:251, 274 に接続されています。
*7 : 量産 MCU 端子番号:46 は評価 MCU 端子番号:93, 101, 267 に接続されています。
*8 : 量産 MCU 端子番号:48 は評価 MCU 端子番号:206 , 258 に接続されています。
─ : 未接続 ( 開放 ) 端子です。
7
表 1 フラットケーブルコネクタ B1 端子配列
フラットケーブル
コネクタ端子番号
100
98
96
94
92
90
88
86
84
82
80
78
76
74
72
70
68
66
64
62
60
58
56
54
52
50
48
46
44
42
40
38
36
34
32
30
28
26
24
22
20
18
16
14
12
10
8
6
4
2
8
評価 MCU
端子番号
量産 MCU
端子番号
*2
25
208
259
79
147
78
*2
146
223
26
94
219
*2
*1
226
275
105
224
*2
274 *6
104 *3
170
227
10
7
6
4
3
25
2
―
―
―
―
25
24
―
―
―
―
25
19
16
15
26
*2
25
220
100 *2
97
164
98
*2
23
165
276
108
172
*2
229
130
292
131
247
*2
293
248
133
62
134
*2
―
25
38
37
43
25
44
―
13
―
―
25
40
―
―
―
―
25
―
30
31
33
34
25
フラットケーブル
コネクタ端子番号
99
97
95
93
91
89
87
85
83
81
79
77
75
73
71
69
67
65
63
61
59
57
55
53
51
49
47
45
43
41
39
37
35
33
31
29
27
25
23
21
19
17
15
13
11
9
7
5
3
1
評価 MCU
端子番号
*2
80
148
*2
207
258 *8
206 *8
77
160
*2
268
269
95
33
169
*2
34
167
35
225 *5
32 *4
*2
106
163 *1
162
96
270
*2
221
273
271
222
99
*2
107
277
109
173
228 *1
*2
193
194
132
*2
61
*2
195
63
294
*2
量産 MCU
端子番号
25
9
8
25
5
48
1
―
25
―
―
―
―
―
25
―
―
―
18
17
25
14
24
―
―
―
25
39
―
42
―
11
25
12
―
45
41
24
25
―
―
―
25
29
25
32
35
36
25
表 2 フラットケーブルコネクタ B2 端子配列
フラットケーブル
コネクタ端子番号
100
98
96
94
92
90
88
86
84
82
80
78
76
74
72
70
68
66
64
62
60
58
56
54
52
50
48
46
44
42
40
38
36
34
32
30
28
26
24
22
20
18
16
14
12
10
8
6
4
2
評価 MCU
端子番号
―
―
*2
267 *7
149
260
209
*2
218
263
153
8
*1
*2
5
103
166
*2
151
*2
6
92
266
91
215
*2
16
264
213
14
203
*2
299
201
141
110
278
量産 MCU
端子番号
―
―
25
46
―
―
―
25
―
―
―
―
24
25
―
―
―
25
―
25
―
―
―
―
―
25
―
―
―
―
―
25
―
―
―
20
21
*2
25
*1
252 *3
71 *4
138 *5
*2
296
136
197
250
135
*2
24
16
17
18
25
―
―
―
―
―
25
フラットケーブル
コネクタ端子番号
99
97
95
93
91
89
87
85
83
81
79
77
75
73
71
69
67
65
63
61
59
57
55
53
51
49
47
45
43
41
39
37
35
33
31
29
27
25
23
21
19
17
15
13
11
9
7
5
3
1
評価 MCU
端子番号
*2
159
217
*2
81
82
83
87
212
*2
86
150
84
272
168
*2
7
210
261
158
216
*2
157
156
155
88
15
*2
154
255
143
202
142
*2
101 *7
230
262
140
200
*2
199
70
251 *6
198
137
*2
295
64
196
*2
量産 MCU
端子番号
25
―
47
25
―
―
―
―
―
25
―
―
―
―
―
25
―
―
―
―
―
25
―
―
―
―
―
25
―
―
―
―
―
25
46
22
23
27
28
25
―
―
19
―
―
25
―
―
―
25
9
SS01-71046-1
富士通半導体デバイス・SUPPORT SYSTEM
F2MC-16 ファミリエミュレータ
LQFP-48P プローブヘッダ
MB2147-521
取扱説明書
2005 年 3 月 初版発行
発行
富士通株式会社 電子デバイス営業本部
編集
マーケティング統括部 営業推進部