取扱説明書(基本編) MINAS-BL GV/GPシリーズ ブラシレスアンプ ●このたびは、パナソニック製品をお買い上げいただき、まことに ありがとうございます。 ●取扱説明書をよくお読みのうえ、正しく安全にお使いください。 ●ご使用の前に 『安全上のご注意』 (P.2∼4) を、必ずお読みください。 ●この取扱説明書は大切に保管してください。 この取扱説明書は、必ずお客様にお渡しください ●この製品は、産業機器用です。 一般のご家庭では、 ご使用できません。 ●製品には、ご使用上の注意ラベルが貼付されています。 ご使用に際して、はじめてお使いの方は弊社ホームページからダウンロードした 取扱説明書(総合編)を必ずお読みください。 【パナソニック株式会社 FA・一般産業用モータ ホームページ】 http://industrial.panasonic.com/jp/i/25000/motor_fa/motor_fa.html 安全上のご注意 必ずお守りください 人への危害、 財産の損害を防止するため、 必ずお守りいただくことを説明しています。 ■誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、説明しています。 危険 「死亡や重傷を負うおそれが大きい内容」です。 注意 「傷害を負うことや、財産の損害が発生するおそれがある内容」です。 ■お守りいただく内容を次の図記号で説明しています。 してはいけない内容です。 緊急時、即時に運転を停止し電源を遮断できる ように、外部に非常停止回路を設置する。 やけどの原因になります。 地震の時、火災および人身事故が起こらないよ うに、確実に設置・据付けを行う。 けが・感電・火災・故障・破損の防止に なります。 けが・感電・火災・故障・破損の防止に なります。 感電・けが・火災の防止になります。 配線作業は、必ず電気工事専門家が行い、正し く確実に行う。 感電・けが・火災・故障・破損の防止に なります。 感電・けが・火災の防止になります。 ブラシレスアンプ、モータおよび外付け回生抵 抗は温度が高くなるので触らない。 けがの原因になります。 感電・けが・火災の防止になります。 ブラシレスアンプ、モータ、外付け回生抵抗は 金属などの不燃物に取り付ける。 危険 過電流保護装置・漏電遮断器・温度過昇防止装 置・非常停止装置を必ず設置する。 感電の防止になります。 地震発生のあとは、必ず安全性の確認を行う。 実行しなければならない内容です。 運転中ブラシレスモータの回転部には、絶対に 触らない。 ブラシレスアンプ、モータのアース線(端子) は必ず接地する。 移動・配線・点検は必ず電源を切ってから感電 の危険がないことを確認した上で行う。 感電・けがの防止になります。 モータ線の相順、CS 信号線の配線は正しく配 線する。 けが・故障・破損の防止になります。 ケーブルに傷をつけたり、無理な力を加えたり、 重いものをのせたり、挟み込んだりしない。 水がかかる場所や腐食性の雰囲気、引火性のガ スの雰囲気、可燃性の物の近くで使用しない。 感電・故障・破損の原因になります。 注意 火災の原因になります。 製品の上に乗ったり、重いものを乗せたりし ない。 ブラシレスアンプの内部には絶対に手を入れ ない。 感電・けが・故障・破損の原因になります。 ブラシレスアンプ、モータ、外付け回生抵抗の 近くには可燃物を置かない。 瞬停発生時の復電後、突然再始動する可能性 があるため、機械には近寄らない。 ブラシレスモータ軸を外部より駆動しない。 けがの原因になります。 火災・感電・故障の原因になります。 やけど・感電の原因になります。 ブラシレスモータのケーブル(U,V,W)に直 接商用電源を接続しない。 火災の原因になります。 運搬時は、ケーブルやブラシレスモータの軸を 持たない。 主電源側に設置した電磁接触器などでブラシレ スモータの運転、停止は絶対に行わない。 けがの原因になります。 故障の原因になります。 火災・故障・破損の原因になります。 -2- 頻繁な主電源の投入、遮断はしない。 ブラシレスアンプ、モータの周囲には通風を妨 げる障害物を置かない。 故障の原因になります。 やけどや火災の原因になります。 -3- 安全上のご注意 必ずお守りください 開梱されたら 注意 ブラシレスアンプ、モータおよび軸に強い衝撃 を加えない。 ブラシレスアンプの放熱孔をふさいだり、異物 を入れない。 故障の原因になります。 はじめに/機種確認 ・ ご注文の機種は、合っていますか? ・ 運搬中に破損していませんか? 万一不具合なところがありましたら、お買い求めの購入店へご連絡ください。 感電・火災・故障の原因になります。 絶対に改造・分解・修理をしない。 長時間使用しない場合は、必ず電源を切る。 誤動作などによる、けがの原因に なります。 火災・感電・けがの原因になります。 トリップ時は原因を取り除き、安全を確保した後、 トリップリセットし、再始動する。 専門家が保守・点検を行う。 ブラシレスモータ・ブラシレスアンプ・ギヤヘッドの組み合わせ確認 本シリーズは弊社指定のブラシレスモータ・ブラシレスアンプ・ギヤヘッドの組み合わせ で使用するように設計されています。 下記の表以外の組み合わせでは絶対にご使用にならないでください。 標準品 軸仕様 けがの防止になります。 電源電圧 けがや感電の防止になります。 ギヤヘッド用 試運転はブラシレスモータを固定し機械系と切り 離した状態で動作確認後機械系に取り付ける。 本体質量や商品の定格出力に見合った適切な取 り付けを行う。 けがの防止になります。 けが・故障の防止になります。 指定された電圧を守る。 ブラシレスアンプとブラシレスモータは指定され た組合せで使用する。 火災の防止になります。 ギヤヘッドの空転やロック、グリース漏れに対す る安全装置を設置する。 丸 軸 感電・けが・火災の防止になります。 シリーズ GV 設置したブラシレアンプ、モータの周囲温度を 許容温度以下にする。 けが・破損・汚損の防止になります。 故障の防止になります。 ギヤヘッド用 GP シリーズ 製品を廃棄するときは、産業廃棄物として処理 する。 単相 AC100 〜120 V 単相/ 三相 AC200 〜240 V 単相 AC100 〜120 V 単相/ 三相 AC200 〜240 V 単相 AC100 〜120 V 単相/ 三相 AC200 〜240 V 出力 ブラシレスアンプ 機種名 適合モータ機種名 適合ギヤヘッド 50 W MBEG5A1BCV MBMU5AZAX MX8G □ B※ 減速比:3 〜 180 90 W MBEG9A1BCV MBMU9A1AZ 130 W MBEG1E1BCV MBMU1E1AZ 50 W MBEG5A5BCV MBMU5AZAX 90 W MBEG9A5BCV MBMU9A2AZ 130 W MBEG1E5BCV MBMU1E2AZ 50 W MBEG5A1BCV MBMU5AZAS MBMU9A1AS 90 W MBEG9A1BCV 130 W MBEG1E1BCV MBMU1E1AS 50 W MBEG5A5BCV MBMU5AZAS 90 W MBEG9A5BCV MBMU9A2AS 130 W MBEG1E5BCV MBMU1E2AS 50 W MBEG5A1BCP MBMU5AZAB 90 W MBEG9A1BCP MBMU9A1AB 130 W MBEG1E1BCP MBMU1E1AB 50 W MBEG5A5BCP MBMU5AZAB 90 W MBEG9A5BCP MBMU9A2AB 130 W MBEG1E5BCP MBMU1E2AB ※ □には減速比を表す数字が入ります。 例)減速比 10 の MX8G ギヤヘッドの機種名は MX8G10B となります。 -4- -5- MZ9G □ B※ MY9G □ B※ 減速比:3 〜 200 MX8G □ B※ 減速比:3 〜 180 MZ9G □ B※ MY9G □ B※ 減速比:3 〜 200 — MB8G □ BV※ 減速比:5 〜 50 MB9G □ BV※ 減速比:5 〜 50 MB8G □ BV※ 減速比:5 〜 50 MB9G □ BV※ 減速比:5 〜 50 機種確認/各部のなまえ 設置のしかた ブラシレスアンプの機種確認 ブラシレスアンプは、故障や事故を防ぐために正しく設置してください。 運 搬 銘板の内容 機種名 入出力電圧 入出力相数 定格入出力電流 入出力周波数 適用モータの 定格出力 製造番号 (シリアルナンバー) 例:P1 2 0 4 0 0 0 1 * BRUSHLESS AMPLIFIER Ser.No. P12040001 Model No. MBEG1E5BCV Voltage Phase F.L.C Freq. Power INPUT 200-240V 1ø/3ø 1.5A/0.7A 50/60Hz OUTPUT 0-240V 3ø 0.8A 0-267Hz 130W Made in China 合格 20120401 生産日 例:2 0 1 2 0 4 0 1 機種名の見方 MBEG 5A 1 B C V 小形ギヤードモータ用 ブラシレスアンプ 出力 5A:50 W 9A:90 W 1E:130 W 運搬時は、落下・転倒によるけがや、装置の破損が発生しないように、十分注意ください。 保 管 連番 製造月 製造年 (西暦下2桁) 生産日 生産月 生産年 (西暦) V:速度制御 P:位置制御 C:標準(RS485通信対応) B:標準(回生ブレーキ回路付き) ブラシレスアンプ Φ5 .2 35 21 10 取り付け穴 105 [側面図] 4.3 パワーLED (緑色:電源通電時点灯) 140 130 120 設置場所の良否は、ブラシレスアンプの寿命に大変影響しますので、下記条件に合った場所を 選んでください。 ①雨水や直射日光があたらない屋内。 ②硫化水素、亜鉛酸、塩素、アンモニア、硫黄、塩化性ガス、硫化性ガス、酸、アルカリ、塩 等の腐食性雰囲気・引火性ガスの雰囲気、可燃物の近くでは使用しないでください。 ③研削液・オイルミスト・鉄粉・切粉などがかからない場所。 ④風通しが良く、湿気・ゴミ・ホコリの少ない場所、また、炉などの熱源より離れた場所。 ⑤点検・清掃のしやすい場所。 ⑥振動のない場所。 ⑦密閉した環境で使用しないでください。密閉するとブラシレスアンプが高温になり、寿命が 短くなります。 環境条件 条 件 0 ℃~ 50 ℃(凍結なきこと)※1 20 〜 85% RH(結露なきこと) 常温・常湿 ※2 IP20相当 5.9 m/s2 以下(10 ~ 60 Hz) 1000 m 以下 ※1 周囲温度は製品より 5 cm 離れたところの温度です。 ※2 輸送中などの短時間許容できる保存温度は-20 〜 60 ℃(凍結なきこと)です。 ブラシレスアンプの設置 アラームLED (赤色:トリップ時点灯) アース端子ネジ 設置場所 項 目 周囲温度 周囲湿度 保存温度 保護構造 振 動 標 高 入力電源 1:単相 AC100∼120 V 5:単相/三相 AC200∼240 V 各部のなまえ [前面図] 振動のない、温度変化の少ない、清潔で乾燥した屋内に保管ください。 縦置形です。取り付けは垂直にし、通風のため周囲に10 cm程度の 制御信号用コネクタ (I/O) 空間が必要です。 通信コネクタ (SER) ① ねじにて取り付ける方法 取り付けネジの締付トルクは使用されるネジの強度、取り付け先 電源入力用コネクタ (POWER) の材質を考慮し、緩みや破損の無い様に適切に選定してください。 モータ接続用コネクタ (MOTOR) 1.35∼1.65 N・m 5.2 10 21 例)鋼材への鋼材ネジ(M4)での締付けの場合: ② DINレールへの取り付け方法 別売のDINレール取付ユニットがご使用いただけます。 (5.2) [単位:mm] -6- ネジ取付箇所 詳細は取扱説明書(総合編) を参照してください。 -7- 垂直 ネジ取付箇所 設システム構成と配線/配 線 配 線 システム構成・配線全体図 端子の機能 電源入力コネクタ(POWER) GV/GPシリーズ ブラシレスアンプ AC電源 コネクタの品番:5569-10A1-210(日本モレックス(株))相当品 電源接続コネクタキット (別売) ノイズ MCCB フィルタ 端子番号 端子記号 端子名称 電磁 接触器 前面コネクタ SERへ接続 同時にはご使用に なれません 設定器B 接続ケーブル 設定器B(別売) デジタル表示設定器です。 パラメータの変更が可能。 (別売) ギヤヘッド GV/GPシリーズ (別売) ブラシレスモータ モータ延長ケーブル(別売) 必要に応じ延長ください(10 mまで) 取扱説明書(総合編) を ( 参照してください。 ) 外付け回生抵抗 (別売) 通信ソフトウェア PANATERM for BL RS485 パーソナルコンピュータ(お客様ご用意) *パラメータの詳細は取扱説明書(総合編)を参照してください。 配 線 GVシリーズの場合 ブラシレス アンプ 電源 入力 ノイズ フィルタ ※単相電源の場合はL1, L2に 配線してください。 L1 L2 L3 MCCB (配線用遮断器) 6 アース 10 1 5 制御信号用 コネクタI/O 02 01 +5V FIN GND I5 I4 I3 I2 I1 10 外部速度設定 可変抵抗器5kΩ B特性1/4 W以上 回転 方向 運転 停止 1 GPシリーズの場合 制御信号用 コネクタI/O アース端子は必ず接地してください。 配線用遮断器より電源側(機器外)の配線については主回路、 アースネジの締め付けトルク:0.49∼0.98 N・m -8- 動作開始 アースは共締めせずに個別に接続してください。 ポイント指定 アースはD種接地(100 Ω以下) としてください。 原点センサ アース共にφ1.6 mm(2.0 mm2)以上で配線してください。 10 02 01 +5V (NC) GND I4 (NC) 強制トリップ I3 I2 I1 1 6 8 10 1,2,4,7,9 L3 L2 L1 NC 回生抵抗 接続端子 電源入力 端子 - 電圧仕様に合った商用電源に接続してください。 単相電源の場合は L1-L2 間に接続してください。 NC には何も接続しないでください。 制御信号用コネクタ(I/O) 端子番号 端子記号 ●お使いのパーソナルコンピュータにRS232ポートが ない場合はRS232-USB変換器をご用意ください。 ●3相200 Vの場合 P ( 対応する相手方コネクタ: 代表ハウジング PAP-10V-S、端子 SPHD-001T-P0.5 または SPHD-002T-P0.5) パソコン接続ケーブル(別売) 標準配線図 5 端子説明 必要に応じて別売オプションの外付け回生抵抗を接続してください。 回生抵抗品番:100 V 仕様 DV0P2890(50 Ω) 200 V 仕様 DV0PM20068(200 Ω) コネクタの品番: S10B-PASK-2(日本圧着端子製造(株))相当品 POWER パラメータの変更、あるいは 制御状態の監視等が可能。 B ● GV シリーズ 同時にはご使用になれません (URLより無償ダウンロード) 3 1 I1 2 I2※1 3 I3※1 4 I4※1 5 I5※1 6 GND※3 7 FIN 8 +5 V 9 01※1 10 02※1 ※1 端子名称 端子説明 運転指令入力 ※1 信号入力 1 「I1」-「GND」間短絡で運転、開放で停止 回転方向切替入力 ※1 信号入力2 「I2」-「GND」 間短絡で CW 運転、開放で CCW 運転 ※2 フリーラン停止入力 ※1 信号入力3 「I3」-「GND」 間短絡でフリーラン停止 トリップリセット入力 ※1 信号入力4 「I4」-「GND」 間短絡でトリップ状態を解除 フリーラン停止入力 ※1 信号入力5 「I5」-「GND」 間短絡でフリーラン停止 制御用グランド 入出力信号、アナログ速度指令入力の共通グランド ※3 DC0 ~ 5 V の電圧を加えることにより、速度を設定 速度設定用入力 入力インピーダンス 100 kΩ 外部速度 FIN 入力に外部可変抵抗(5 kΩ B特性)をつなぐ場合の専 設定用電源 用電源出力(その他には使用できません。) トリップ信号出力。※1 トリップ時 「L」(接点 ON) 信号出力1 オープンコレクタ Vce max; DC 30 V, Ic max; 50 mA 速度パルス出力。※1 (24パルス/1回転) 信号出力2 オープンコレクタ Vce max; DC 30 V, Ic max; 50 mA ※1入出力の機能については PANATERM for BL または、設定器Bで変更できます。出荷設定値を 表しています。詳細は取扱説明書(総合編)を参照してください。 ※2回転方向はモータ軸での方向です。ギヤヘッドを組み込むと減速比によってはモータの回転方向と ギヤの出力軸の回転方向が逆になるものがあります。「取扱説明書(総合編)」の許容軸トルクの表 を参照してください。(CW:モータ軸側から見て時計方向回転 CCW:モータ軸側から見て反時計 方向回転) ※3外部可変抵抗使用時に抵抗と制御用 GND の接続が切れてしまうと、可変抵抗の設定に関係なく FIN に 5 V が入力され、上限速度を指令することになるため、GND の接続には十分ご注意ください。 ■制御信号用コネクタの端子番号は、SER コネクタ側から 1, 2, ・・・10 となります。 ■制御信号線を延長される場合は5 m以下としてください。 -9- 配 線 保守・点検/トリップの解除方法 保守・点検 ● GP シリーズ コネクタの品番: S10B-PASK-2(日本圧着端子製造(株))相当品 対応する相手方コネクタ: ( 代表ハウジング PAP-10V-S、端子 SPHD-001T-P0.5 または SPHD-002T-P0.5) 端子 番号 端子 記号 端子名称 出荷 設定値 端子説明 信号をONするには、 「 I 1」-「GND」間短絡と 1 信号入力1 動作開始 してください。 I1 I 1の最大定格電圧は-0.5~5.5 Vです。 信号をONするには、 「 I 2」-「GND」間短絡と ポイント 2 してください。 I2※1 信号入力2 指定 I 2の最大定格電圧は-0.5~5.5 Vです。 信号をONするには、 「 I 3」-「GND」間短絡と 原点 3 してください。 I3※1 信号入力3 センサ I 3の最大定格電圧は-0.5~5.5 Vです。 4 (NC) — — 何も接続しないでください。 信号をONするには、 「 I 4」-「GND」間短絡と 強制 5 してください。 I4※1 信号入力4 トリップ I 4の最大定格電圧は-0.5~5.5 Vです。 制御用 6 GND — 接点入出力の共通グランド端子です。 グランド 7 (NC) — — 何も接続しないでください。 使用される場合は 50 mA 以下でご利用く 8 +5 V 外部用電源 — ださい。 オープンコレクタ出力。 トリップ 9 01※1 信号出力1 オープンコレクタ最大定格 出力 Vce = 0〜 DC 30 V, Imax = 50 mA オープンコレクタ出力。 10 02※1 信号出力2 動作中 オープンコレクタ最大定格 Vce = 0〜 DC 30 V, Imax = 50 mA ※1 安全で快適にご使用いただくためにも、定期的な保守・点検をお願いいたします。 機能 選択 論理 変更 Pr50 Pr54 入力電圧 電圧計 定格値の ±10%以内であること。 入力電流 電流計 銘板に記載の定格電流値以内であること。 DC500 V メガテストで 1 MΩ 以上: 電源入力(L1, L2, L3)-アース端子間 絶縁抵抗計 Pr52 Pr56 騒音 聴感 騒音レベルがいつもと変らないこと。また「ガツガツ」「ゴトゴ ト」等の異常音のないこと。 — — 振動 触感 異常振動がないこと。 Pr53 Pr57 — — — — — — Pr5C Pr5E 据付けボルト トルクレンチ 使用環境 目視 ボルトのゆるみを確認、必要に応じて増し締めしてください。 周囲温度、湿度、ちり・ほこり・異物などがないかを確認。 ブラシレスアンプの風穴に糸くずなどが付いていないか確認。 注意事項 ・ 点検中の安全を確保するため、電源の投入・遮断は作業者自身が行なってください。 ・ 運転中や運転停止直後は、 すぐに手を触れないでください。 (モータが高温になっています。) ・ DC500 Vメガテストは主回路のみとしてください。電源を切り離しL1, L2, L3 を短絡と対アー ス間で1 MΩ 以上。接続したままメガテストを実施すると故障の原因となります。 Pr5d Pr5F 分解・修理は、必ず弊社サービス部門または購入店へ連絡ください。 トリップの解除方法 万一トリップした場合(アラーム LED が点灯)は、原因を取り除いたうえで以下の方法で解除して ください。(トリップとは保護回路が動作し、停止することです。) モジュラジャック 85503-0001(モレックス(株))相当品(RJ45) ■ オプションの設定器Bを接続できます。 端子番号 端子記号 端子説明 別売オプションの設定器 B 接続ケーブル 1 — 何も接続しないでください。 (DV0P383**)が必要です。 2 +5 V 設定器B電源 5 V ■ モジュラジャックの端子番号は下図の向 3 SOT 設定器B通信用または きとします。 PANATERM for BL 用 4 SIN RS485+ RS485+接続用 点検内容 絶縁抵抗 通信コネクタ(SER) RS485− RS485−接続用 点検方法 Pr55 ■ 制御信号用コネクタの端子番号は、SER コネクタ側から 1, 2, ・・・10 となります。 ■制御信号線を延長される場合は5 m以下としてください。 5 点検項目 Pr51 ※1 入出力の機能については PANATERM for BL または、設定器B、RS485 通信で変更できます。 出荷設定値を表しています。 6 保守 ・ 点検項目 7 GND 設定器 B 用電源 GND 8 SCK 設定器 B 通信用 - 10 - ・電源を切り、パワー LED が消えてから、再度電源を投入する。 ・設定器 B や入力端子を用いた方法については「取扱説明書(総合編)」をご覧ください。 〈ご注意〉 トリップの解除は、必ずトリップ要因を調査して取り除いてから行ってください。 8 1 ■ RS485 での通信方法は取扱説明書 (総合編)を参照してください。 - 11 - 海外規格への適応 海外規格への適応 周辺機器構成 欧州 EC 指令について 欧州 EC 指令は、欧州連合(EU)に輸出する、固有の機能が備わっており、かつ一般消費者向け 電 源 ・ 100 V 系:単相 100 V 〜 120 V±10% 50 / 60 Hz 200 V 系:単相 / 三相 200 V 〜 240 V±10% 50 / 60 Hz ・ IEC60664-1 で規定されている過電圧カテゴリーⅡの環境下で使用してください。 過電圧カテゴリーⅢとするためには、ブラシレスモータの入力に EN 規格もしくは IEC 規格に 準拠した絶縁トランスを挿入してください。 ・ EN60204-1 に適した電線サイズをご使用ください。 MCCB ヒューズ 電源とノイズフィルタの間に、IEC 規格および UL 規格認定の配線用遮断器(MCCB)または UL 認定品のヒューズを必ず接続してください。この条件を遵守することにより UL508C(ファ イル No.E164620)に適合します。 ノイズ フィルタ ブラシレスアンプを複数台使用される場合で、電源部にまとめて 1 台のノイズフィルタを設置 するときは、ノイズフィルタメーカにご相談ください。 サージ アブソーバ ノイズフィルタの一次側にサージアブソーバを設置してください。ただし、機械・装置の耐圧試 験を行う際には、必ずサージアブソーバをはずしてください。サージアブソーバが破壊する恐れ があります。 接 地 感電防止のため、ブラシレスアンプのアース端子( )を必ず接地してください。 ブラシレスアンプのアース端子は2つ備えています。もう一方にはブラシレスモータのアース線 を接続してください。アースは共締めせずに個別に接続してください。 に直接販売されるすべての電子製品に適用されます。これらの製品は、EU 統一の安全規格に適 合する必要があり、適合を示すマークである CE マーキングを製品に貼付する義務があリます。 本ブラシレスモ-タ・ブラシレスアンプは、組み込まれる機械・装置の EC 指令への適合を容易に するために、低電圧指令の関連規格適合を実現しております。 EMC 指令への適合 当社のブラシレスモ-タ・ブラシレスアンプは設置・配線などのモデル(条件)を決定し、その モデルにて EMC 指令の関連規格に適合させています。実際の機械 ・ 装置に組み込んだ状態に おいては、配線条件 ・ 接地条件などがモデルとは同一とならないことが考えられます。したがっ て、機械 ・ 装置での EMC 指令への適合については、 (特に不要輻射ノイズ、雑音端子電圧など) ブラシレスモータ・ブラシレスアンプを組み込んだ最終機械 ・ 装置での測定が必要となります。 適合規格 適合規格 UL UL508 C 電力変換機器に関する規格 CE EN61800-5-1 EN61800-3 EN55011 EN61000-6-2 可変速電力ドライブシステム―安全要求事項(低電圧指令) 可変速電力ドライブシステム ―EMC 要求事項および特定試験方法(EMC 指令) 工業用、科学用および医療用高周波装置の無線妨害波特性 工業環境におけるイミュニティ規格(EMC 指令) KC 韓国電波法*2 Class A 機器(業務用放送通信機器) 設置条件 クラスⅠ機器 汚染度 2 SCCR *1 周辺機器の配線 フェライトコア (信号線用ノイズフィルタ) オプションDV0P1460(※4個入) (TDK製ZCAT3035-1330) 過電圧カテゴリーⅡ クラスⅠ機器 汚染度 2 — 電源 配線用遮断器 (MCCB) または ヒューズ さい。(ブラシレスモータには、要求される過熱保護機能がありません。) ※フェライトコアは、それぞれ1個以上を 保護アース (PE) 電線に挿入してください。 NEC 規格を満たす必要が生じた場合は、ブラシレスモータに過熱保護対策を施してくだ *2 韓国電波法に関する注意事項 この機器は、業務用電磁波発生機器(Class A)であり、家庭以外の場所での使用を意図し ています。 販売者やユーザーはこの点に注意してください。 適合する周辺機器一覧 品 名 弊社オプション品番 メーカ品番 員数 ノイズフィルタ(単相用) DV0P4170 SUP-EK5-ER-6 1 (別売) ノイズフィルタ(三相用) DV0PM20042 3SUP-HU10-ER-6 サージアブソーバ(単相用) ブラシレス モータ アース サージ アブソーバ *1 SCCR:対称電流 5000 Arms、最大 240 V ブラシレス アンプ ノイズフィルタ DV0P4190 R・A・V-781BWZ-4 1 1 サージアブソーバ(三相用) DV0P1450 R・A・V-781BXZ-4 1 信号線用ノイズフィルタ DV0P1460 ZCAT3035-1330 4 メーカ名 岡谷電機産業株式会社 TDK 株式会社 推奨配線用遮断器 Brushless Amplifier (株)センサータ・テクノロジーズ ジャパン製: 三相用 IELH-1-111-63-5A-M 単相用 IELH-1-11-63-5A-M (定格電流 5 A、遮断特性 DELAY63)■推奨遮断特性:DELAY61 〜 63 - 12 - - 13 - 仕 様 保 証 項 目 ブラシレス モータ MBMU 9A1 ** MBMU5AZ ** 定格出力(W) 電源入力 ※2 MBEG MBEG MBEG MBEG MBEG MBEG V,P 5A1BC * 5A5BC * 9A1BC * 9A5BC * 1E1BC * 1E5BC * ブラシレス アンプ 機種名 適用 仕 様 50 MBMU 9A2 ** MBMU 1E1 ** 90 MBMU 1E2 ** 130 V,P V,P 電圧(V) 単相 単相/三相 単相 単相/三相 単相 単相/三相 V,P 許容差±10% 100〜120 200〜240 100〜120 200〜240 100〜120 200〜240 50/60 周波数(Hz) 定格電流(A) 1.5 0.7/0.35 V,P 2.2 1.1/0.5 2.8 1.5/0.7 V,P 1.0 0.50 1.3 0.72 V,P モータ定格電流(A) 0.53 定格トルク(N・m) 0.16 0.29 0.41 V,P 始動トルク(N・m) 0.24 0.43 0.62 V,P 定格速度 3000 r/min V,P 速度制御範囲 30 〜 4000 r/min (速度比 1:133) V,P 対負荷 ±0.5%以下(0〜定格トルク、定格回転速度時) V 対電圧 ±0.5%以下(電源電圧 ±10%、定格回転速度時) V 対温度 ±0.5%以下 V 加減速時間 0.3 秒 ※1 V 停止方法 フリーラン停止(減速停止、フリーラン停止から選択可能)※1 V 速度設定 30 〜 4000 r/min(アナログ電圧(0 〜 5 V)、設定器A) 30 〜 4000 r/min(パラメータによる設定選択(デジタル)) V 速度設定分解能 アナログ:上限速度の約 1/200 デジタル:1 r/min V 速度設定精度 (20 ℃時) アナログ:上限速度の ±3%以下 (上限速度 3000 r/min 時、±90 r/min 以下) [デジタル:上限速度の1%以下] V 速度変動率 位置決めポイント数 4点 P (各点毎に、移動量・速度・加速時間・減速時間・相対/絶対 設定可) 位置決め分解能 回生ブレーキ 保護機能 288 パルス / 回転(精度:±5°以内 20 ℃・無負荷時) P 回生ブレーキ抵抗外付け可能 V,P 過負荷、過電流、回生過電圧、パラメータ異常、CPU エラー、 過速度、センサ異常、過熱、設定変更警告、外部強制トリップ、 RS485 通信異常、ユーザパラメータ異常、システムパラメータ異常 V,P ※1 不足電圧警報(不足電圧保護に変更可能) V 不足電圧保護、位置偏差過大、偏差カウンタオーバーフロー、 動作実行異常、原点復帰異常、現在位置オーバーフロー、 ハードウェアリミット異常 P 過負荷保護特性 保護レベル:115% /時限特性:150% 60 秒 V,P ブラシレスアンプ質量(kg) 0.37 V,P ※1:PANATERM for BL、設定器Bまたは RS485 通信により変更可能。 ※2:摘要欄に V 記載:GV シリーズに適用、P 記載:GP シリーズに適用 - 14 - 保証期間 ●製品の保証期間は、お買い上げ後 1 年とします。または弊社生産月より 1 年 6 か月とします。 ただし標準寿命記載項目については、各々の寿命を超えないものとします。 (「負荷・使用条件の確認」項を参照ください。) 保証内容 ●本取扱説明書に従った正常な使用状態のもとで、保証期間内に故障が発生した場合は、無償 で修理を致します。 ただし、保証期間内であっても次のような場合は、有償となります。 ①誤った使用方法、および不適切な修理や改造に起因する場合。 ②お買い上げ後の落下、および運送上での損傷が原因の場合。 ③製品の仕様範囲外で使用したことが原因の場合。 ④火災・地震・落雷・風水害・塩害・電圧異常・その他の天災・災害が原因の場合。 ⑤水・油・金属片・その他の異物の侵入が原因の場合。 ●保証の範囲は、納入品本体のみとし、納入品の故障により誘発される損害は、補償外とさせ ていただきます。 使用上のご注意 ●本製品及び本製品を組み込んだ機器を輸出する際の注意事項 本製品の最終使用者、最終用途が軍事または兵器等にかかわる場合は、「外国為替および外 国貿易管理法」の定める輸出規制の対象となることがありますので輸出される時には、十分 な審査と必要な輸出手続きをおとりください。 ●性能向上等のため部品を一部変更する場合があります。 ●本製品は、一般工業製品などを対象に製作しておりますので人命にかかわるような機器およ びシステムに用いられることを目的として設計・製造されたものではありません。 ●本製品の故障により重大な事故または損傷の発生が予想される設備への適用に際しては、安全 装置を設置してください。 ●本製品を原子力制御用・航空宇宙機器用・交通機関用・医療機器用・各種安全装置用・クリーン 度が要求される装置等、特殊な環境でのご使用をご検討の際には、弊社までお問い合わせく ださい。 ●本製品の品質確保には最大限の努力を払っておりますが、予想以上の外来ノイズ・静電気の印 加や入力電源・配線・部品などの万一の異常により、設定外の動作をすることがあり得るため、 お客様でのフェイルセーフ設計および稼動場所での動作可能範囲内の安全性確保についてご配 慮願います。 ●モータの軸が電気的に接地されない状態で運転される場合、実機および取付環境によっては モータベアリングの電食が発生しベアリング音が大きくなる等のおそれがありますので、 お客様にてご確認と検証をお願いします。 ●本製品の故障の内容によっては、たばこ1本程度の発煙の可能性があります。 クリーンルーム等で使用される場合は、ご配慮願います。 ●硫黄や硫化性ガスの濃度が高い環境下でご使用の場合、硫化によるチップ抵抗の断線や接点 の接点不良などが発生する恐れがありますのでご配慮願います。 ●本製品の電源に定格範囲を大きく超えた電圧を入力した場合、内部部品の破壊による発煙、 発火などが起こる恐れがありますので、入力電圧には十分にご注意ください。 - 15 - アフターサービス(修理) 修 理 ●修理のご相談はお買い求めの販売店へお申しつけください。 なお機械・装置等に設置されている場合は、機械・装置メーカへまずご相談ください。 お問い合わせ ●お客様技術 相談窓口 < ブラシレスモータ・ブラシレスアンプの選び方、使い方などのお問い合わせ窓口です > フリーダイヤル:0120-70-3799 TEL 072-870-3057・3110 FAX 072-870-3120 受付時間:月〜金曜日 9:00 〜 12:00、13:00 〜 17:00 (祝祭日および弊社特別休日を除きます) ●お客様修理 相談窓口 < 販売店が不明な場合の、修理依頼・補修パーツ入手などのお問い合わせ窓口です > TEL 072-870-3123 FAX 072-870-3152 受付時間:月〜金曜日 9:00 〜 12:00、13:00 〜 17:00 (祝祭日および弊社特別休日を除きます) パナソニック株式会社 モータビジネスユニット 営業グループ 東 京:〒 105-0001 東京都港区虎ノ門 3 丁目 4 番 10 号 虎ノ門 35 森ビル 3 階 電話(03)5404-5172 FAX(03)5404-2920 大 阪:〒 574-0044 大阪府大東市諸福 7-1-1 電話(072)870-3065 FAX(072)870-3151 インターネットによるモータビジネスユニット技術情報 ●取扱説明書、CAD データのダウンロードなどができます。 < パナソニック株式会社 ホームページ > http://industrial.panasonic.com/jp/i/fa_motor.html ■便利メモ(お問い合わせや修理の時のために、記入しておいてください) ご購入年月日 年 月 日 品 番 MBEG □□□ BC □ ご購入店名 電 話( ) - 〒 574-0044 大阪府大東市諸福7丁目1番1号 電話(代表)(072)871-1212 「© Panasonic Corporation 2012」 IME50 P1212-0