本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通マイクロエレクトロニクス DS04–27407–1 DATA SHEET ASSP 電源用 BIPOLAR 電源電圧監視用 IC ( ウォッチドッグ・タイマ内蔵 ) MB3793-34A ■ 概要 MB3793 は , ウォッチドッグ・タイマを内蔵した電源電圧監視用 IC です。 電源電圧の瞬断・瞬低時にリセット信号を出力し , 電源が正常に復帰したとき , パワーオン・リセット信号を出力して電 源電圧を監視します。 また , 内蔵のシステム動作診断用ウォッチドッグ・タイマ (2 系統入力 ) により , 各種マイコンシステムにフェイル・セー フ機能を持たせることができます。 品名 MB3793-34A 品名捺印 検出電圧 3793AJ 3.4 V ■ 特長 ・ 正確な電源電圧低下を検出 : ±2.5 % ・ 検出電圧はヒステリシス付き ・ 低消費電流 : ICC = 38 μA ( 標準 ) ・ 2 系統入力ウォッチドッグ・タイマ内蔵 ・ ウォッチドッグ・タイマ停止機能付き ・ ウォッチドッグ監視時間とリセット時間を独立に設定 ■ アプリケーション アミューズメント機器 など Copyright©2009 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved 2009.11 MB3793-34A ■ 端子配列図 (TOP VIEW) RESET 1 8 CK1 CTW 2 7 CK2 CTP 3 6 INH GND 4 5 VCC (FPT-8P-M02) ■ 端子機能説明 2 端子番号 端子記号 機能説明 1 RESET 2 CTW ウォッチドッグ・タイマ監視時間設定端子 3 CTP パワーオン・リセット・ホールド時間設定端子 4 GND グランド 5 VCC 電源端子 6 INH ウォッチドッグ・タイマ回路の動作を強制的にオン / オフさせる端 子です。“H” レベルにするとウォッチドッグ・タイマ回路は動作を 停止します。 7 CK2 クロック 2 入力端子 8 CK1 クロック 1 入力端子 リセット出力端子 DS04–27407–1 MB3793-34A ■ ブロックダイヤグラム 各ブロック の VCC へ 5 VCC I1 ≒ 3 μA I2 ≒ 30 μA CTP 3 R1 ≒ 435 kΩ ロジック回路 RESET 1 出力回路 INH 6 Comp.S ウォッチドッグ・ タイマ回路 CTW 2 − 基準電圧 発生回路 VS + パルス発生回路 1 CK1 8 VREF ≒ 1.24 V R2 ≒ 240 kΩ パルス発生回路 2 CK2 7 DS04–27407–1 各ブロック の GND へ 4 GND 3 MB3793-34A ■ ブロック説明 1. Comp.S Comp.S はヒステリシスを持つコンパレータで , 基準電圧と電源電圧 (VCC) を抵抗 R1 と R2 で分圧した電圧点 (VS) を比 較し , VS が 1.24 V 以下になるとリセット信号を出力します。 この機能により , MB3793 は , 電源の瞬断・瞬低時に約 1 μs 幅の時間で異常を検出できます。 2. 出力回路 出力回路は , リセット (RESET) 出力を制御するためのコンパレータを持ち , パワーオン・リセット・ホールド時間設定 (CTP) 端子電圧がスレッショルド電圧を超えるとリセットを解除します。 リセット (RESET) 出力は , CMOS 出力バッファ構成のため , RESET 出力端子にプルアップ抵抗は必要ありません。 3. パルス発生回路 パルス発生回路は , クロック (CK1, CK2) 入力端子電圧が , “L” レベルから “H” レベルに変化する ( 正エッジトリガ ) 時の , スレッショルド電圧を超える瞬間に , パルスを発生し , ウォッチドッグ・タイマ回路にクロック信号を送ります 4. ウォッチドッグ・タイマ回路 ウォッチドッグ・タイマ回路は , 2 系統のクロックを監視できます。1 系統のクロックを監視する場合は , CK1 端子と CK2 端子をショートしてください。 5. ロジック回路 ロジック回路は , Comp.S , およびウォッチドッグ・タイマ回路の信号をもとに パワーオン・リセット・ホールド時間設定 容量 (CTP) の充電 / 放電を制御します。 4 DS04–27407–1 MB3793-34A ■ 絶対最大定格 項目 記号 条件 VCC ⎯ CK1 VCK1 ⎯ CK2 VCK2 ⎯ INH VINH ⎯ VOL VOH リセット出力電流 定格値 単位 最小 最大 − 0.3 +7 V − 0.3 VCC + 0.3 ( ≦+ 7) V ⎯ − 0.3 VCC + 0.3 ( ≦+ 7) V IOL IOH ⎯ − 10 + 10 mA 許容損失 PD Ta ≦+ 85 °C ⎯ 200 mW 保存温度 Tstg ⎯ − 55 + 125 °C 電源電圧 * 入力電圧 * リセット出力電圧 * RESET *:電圧は , グランド電圧 (0 V) を基準にした値です。 <注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。 ■ 推奨動作条件 項目 記号 条件 VCC 規格値 単位 最小 標準 最大 ⎯ 1.2 5.0 6.0 IOL ⎯ 0 ⎯ +5 IOH ⎯ −5 ⎯ 0 パワーオン・リセット・ホールド時間設定容量 CTP ⎯ 0.001 0.1 10 μF ウォッチドッグ・タイマ監視時間設定容量 * CTW ⎯ 0.001 0.01 1 μF Ta ⎯ − 40 + 25 + 85 °C 電源電圧 リセット出力電流 動作周囲温度 V mA *:ウォッチドッグ・タイマ監視時間の範囲は設定容量の定格値によって求められる値になります。 <注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条 件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼 性に悪影響を及ぼすことがあります。 データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。 DS04–27407–1 5 MB3793-34A ■ 電気的特性 1. 直流特性 (VCC = +5 V , Ta = +25 °C) 項目 電源電流 記号 測定条件 検出電圧ヒステリシス幅 CK 入力スレッショルド電圧 CK 入力ヒステリシス幅 INH 入力電圧 論理入力電流 (CK1, CK2, INH) リセット出力電圧 リセット出力最小電源電圧 標準 最大 ― 38 50 μA Ta = +25 °C 3.32 3.40 3.48 V Ta = −40 °C ∼ +85 °C 3.27* 3.40 3.53* V Ta = +25 °C 3.40 3.48 3.56 V Ta = −40 °C ∼ +85 °C 3.35* 3.48 3.61* V 35 80 120 mV リセット解除後 VSL VCC 立下り VSH VSHYS VCC 立上り 単位 最小 ICC1 検出電圧 規格値 VSH − VSL VCIH ― 1.4* 1.9 2.5 V VCIL ― 0.8 1.3 1.8* V VCHYS ― 0.4* 0.6 0.8* V V1IH ― 3.5 ― VCC V V1IL ― 0 ― 0.8 V IIH VIH = VCC ― 0 1.0 μA IIL VIL = 0 V −1.0 0 ― μA VOH IRESET = −5 mA 4.5 4.75 ― V VOL IRESET = +5 mA ― 0.12 0.4 V VCCL IRESET = +50 μA ― 0.8 1.2 V *:この値は設計保証値であり , 出荷試験は行なっていません。 2. 交流特性 (VCC = +5 V , Ta = +25 °C) 項目 記号 測定条件 規格値 最小 標準 最大 単位 パワーオン・リセット・ホールド時間 tPR CTP = 0.1 μF 80 130 180 ms ウォッチドッグ・タイマ監視時間 tWD CTW = 0.01 μF CTP = 0.1 μF 7.5 15 22.5 ms ウォッチドッグ・タイマ 監視時のリセット時間 tWR CTP = 0.1 μF 5 10 15 ms CK 入力パルス幅 tCKW ― 500 ― ― ns CK 入力パルス周期 tCKT ― 20 ― ― μs リセット立上り時間 tr * CL = 50 pF ― ― 500 ns リセット立下り時間 tf * CL = 50 pF ― ― 500 ns * : リセット出力立上り・立下り時間測定時の電圧範囲は , 10 % ∼ 90 % です。 6 DS04–27407–1 MB3793-34A ■ タイミングダイヤグラム 1. 基本動作 ( 正クロック・パルス ) VSH VSL VCC tCKW CK1 tCKT CK2 INH Vth CTP VH CTW VL RESET (1) (2) DS04–27407–1 tWD tPR (3) (4)(5) (5) tPR tWR (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) 7 MB3793-34A 2. 基本動作 ( 負クロック・パルス ) VSH VSL VCC tCKW CK1 tCKT CK2 INH Vth CTP VH CTW VL RESET tPR (1) (2) 8 tWD (3) (4)(5) (5) tPR tWR (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) DS04–27407–1 MB3793-34A 3. 1 クロック入力監視 ( 正クロック・パルス ) tCKW CK1 CK2 tCKT Vth CTP VH CTW VL RESET tWD tWR ( 注意事項 ) MB3793 は , 1 系統のクロックのみを監視することができます。 その際 , 入力されたパルスを 1 つおきに監視することになるので , ウォッチドッグ・タイマ 監視時間 tWD を , 入力するクロックの 2 倍の周期が監視できる時間に設定してください。 DS04–27407–1 9 MB3793-34A 4. インヒビット動作 ( 正クロック・パルス ) VSH VSL VCC tCKW CK1 tCKT CK2 INH Vth CTP VH CTW VL RESET tPR (1) (2) 10 tWD (3) (4)(5) (5) tPR tWR (6) (7) (11) (8) (9) (10) (12) (13) DS04–27407–1 MB3793-34A 5. クロック・パルス入力 ( 正クロック・パルス ) 補足 tCKT tCKW *1 CK1 *2 CK2 VH CTW VL ( 注意事項 ) MB3793 のウォッチドッグ・タイマ回路では , クロック 1 (CK1) とクロック 2 (CK2) を交互に 監視します。 CK1 のパルスを検出して , 次に CK2 のパルスを検出するとウォッチドッグ・タイマ監視時間設定 容量 (CTW) が放電から充電へ切り換わります。 このため , * 1 や* 2 のように , CK1 または CK2 のパルスのみが連続して入力されても , 2 パルス 目以降は無視されます ( 上記の例では , * 1 と* 2 のパルスは無視されます ) 。 DS04–27407–1 11 MB3793-34A ■ 動作説明 1. 正クロック・パルスを入力する場合 「■タイミングダイヤグラム 1. 基本動作 ( 正クロック・パルス ) 」を参照してください。 2. 負クロック・パルスを入力する場合 「■タイミングダイヤグラム 2. 基本動作 ( 負クロック・パルス ) 」を参照してください。 MB3793 は , パルスの正負に関わらず , 同様な動作になります。 3. 1 クロック監視の場合 1 つのクロックのみを監視する場合 , クロック端子 CK1, CK2 をショートして使用します。 動作は 2 クロック監視と基本的に同じですが , クロックは 1 パルスおきの監視となります。 「■タイミングダイヤグラム 3. 1 クロック入力監視 ( 正クロック・パルス ) 」を参照してください。 4. 動作説明 下記の番号は ,「■タイミングダイヤグラム」の図中の番号 (1) ∼ (13) に対応しています。 (1) 電源電圧 (VCC) が 0.8 V 程度 (VCCL) になるとリセット信号を出力します。 (2) VCC が立上り時の検出電圧 VSH 以上になると , パワーオン・リセット・ホールド時間設定容量 CTP の充電が始まり ます。この時出力はリセット状態のままです。VSH の値は , 3.48 V (Typ) です。 (3) CTP の充電が一定時間 TPR ( 充電開始から CTP 端子がスレッショルド電圧 (Vth) を越えるまで ) を経過すると リセットを解除します。(RESET は ,“L”レベルから“H”レベルになります ) 。 Vth の値は , VCC = 5.0 V 時で 3.6 V 程度です。 パワーオン・リセット・ホールド時間 tPR は , 次式により設定します。 tPR (ms) ≒ A × CTP (μF) A の値は , VCC = 5.0 V 時で 1300 程度です。また , ウォッチドッグ・タイマ監視時間設定容量 (CTW) の充電が始まり ます。 (4) ウォッチドッグ・タイマ監視時間設定端子 CTW の電圧が“H”レベルスレッショルド電圧 VH に達すると , CTW は 充電状態から放電状態に切り換わります。 VH の値は , 検出電圧に関わりなく , 1.24 V 程度です。 (5) CK1, CK2 の順か , または同時で CTW が放電中に CK2 端子にクロック・パルスが入力されたとき ( 正エッジトリガ ) , 放電状態から充電状態に切り換わります。 システムロジック系が正常動作を行い , CK1, CK2 にクロックが入力されている限り上記 (4) , (5) の動作を繰り返し ます。 (6) システムのロジック系に何らかの問題が起こり , ウォッチドッグ・タイマ監視時間 tWD 内に CK1 または CK2 に クロック・パルスが入力されないと , CTW 端子が“L”レベルスレッショルド電圧 VL 以下になり , リセット信号を , レベルから“L”レベルになります ) 。 出力します (RESET は “H” VL の値は , 検出電圧に関わりなく 0.24 V 程度です。 ウォッチドッグ・タイマ監視時間 tWD は , 次式により設定します。 tWD (ms) ≒ B × CTW (μF) + C × CTP (μF) B は , 電源電圧にほとんど影響されません。 B の値は ,1500 程度 (VCC = 5.0 V 時 ) です。 C の値は , 0 です。 このため , 次式の様になります。 tWD (ms) ≒ B × CTW (μF) 12 DS04–27407–1 MB3793-34A (7) リセット信号は , 一定時間 tWR (CTP が再充電されて CTP 端子電圧が再び Vth 以上になるまで ) を経過すると , 解除され , 再びウォッチドッグ・タイマが動作し始めます。 ウォッチドッグ・タイマ監視時のリセット時間 tWR は , 次式によって設定します。 tWR (ms) ≒ D × CTP (μF) D の値は , VCC = 5.0 V 時で 100 程度です。 以上 , CK1, CK2 にクロックが入力されている場合には (4) , (5) を繰り返し , クロックが入力されない場合には , (6) , (7) を繰り返します。 (8) VCC が立下り時の検出電圧 (VSL) 以下に下がると , CTP 端子電圧が低下し , リセット信号を出力します (RESET が “H”レベルから“L”レベルになります ) 。 VSL の値は , 3.40 V (Typ) です。 (9) VCC が再び VSH 以上に上がると CTP の充電が始まります。 (10) CTP 端子電圧が Vth 以上になるとリセットを解除し , 再びウォッチドッグ・タイマが動作し始めます。そして , CK1, CK2 にクロックが入力されている場合には (4) , (5) を繰り返します。 (11) インヒビットをアクティブにする (INH 端子を“L”から“H”にする ) と , ウォッチドッグ・タイマの動作を強制的に 停止できます。 この場合はウォッチドッグ・タイマだけの停止で , VCC の監視 ( (8) ∼ (10) ) は行われます。 インヒビット入力が解除されない限り , ウォッチドッグ・タイマの動作は行われません。 インヒビット端子は,ノイズの影響を受けないように,出来るだけ低インピーダンスになるように処理して下さ い。 (12) インヒビットを解除する (INH 端子を“H”から“L”にする ) と , 再びウォッチドッグ・タイマが動作を開始します。 (13) 電源 VCC を切り , VCC が VSL 以下になると , リセット信号が出力されます。 1. 時間設定容量 CTP, CTW と各設定時間の関係式 tPR〔ms〕≒ A × CTP〔μF〕 tWD〔ms〕≒ B × CTW〔μF〕+ C × CTP〔μF〕 ただし , CTP/CTW ≒ 10 以下の場合は , tWD〔ms〕≒ B × CTW〔μF〕 tWR〔ms〕≒ D × CTP〔μF〕 A ∼ D の値 A B C D 備考 1300 1500 0 100 VCC = 5.0 V 時 (注意事項)tPR, tWD, tWR のばらつき幅は , それぞれの規格値 ( 最小 , 最大 ) の幅と同じ割合になります。 2. 設定例 (CTP = 0.1 μF, CTW = 0.01 μF の場合 ) 時間 (ms) DS04–27407–1 記号 VCC = 5.0 V 時 tPR 130 tWD 15 tWR 10 13 MB3793-34A ■ 標準特性曲線 ICC - VCC 特性 VSH , VSL - Ta 特性 3.7 MB3793 VCC 3.6 VSH , VSL(V) fCK= 1 kHz, Duty = 10 % VL = 0 V/VH = VCC CTW = 0.01 μF, CTP = 0.1 μF 45 ウォッチドッグ・タイマ動作時 (VINH = 0 V) 40 検出電圧 電源電流 ICC (μA ) VINH 35 30 VSH 3.5 3.4 VSL 3.3 25 3.2 -40 20 0 1.0 2.0 3.0 4.0 電源電圧 5.0 6.0 7.0 8.0 -20 0 +20 +40 +60 +80 +100 +120 動作周囲温度 VCC (V) V RESET - I RESET 特性 (P-MOS 側 ) Ta (°C) V RESET - I RESET 特性 (N-MOS 側 ) 0.6 5.0 Ta = -40 °C 4.9 Ta = +25 °C 0.5 リセット出力電圧 V RESET (V) リセット出力電圧 V RESET (V) 4.8 4.7 4.6 4.5 Ta = +85 °C 4.4 4.3 0.4 Ta = +25 °C 0.3 Ta = +85 °C 0.2 4.2 0.1 Ta = -40 °C 4.1 4.0 0 -1 -2 -3 -4 -5 -6 -7 -8 リセット出力電流 I RESET (mA) -9 -10 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 リセット出力電流 I RESET (mA) (続く) 14 DS04–27407–1 MB3793-34A tPR - Ta 特性 VRESET - VCC 特性 260 7 プルアップ抵抗:100 kΩ パワーオン・リセット・ホールド時間 tPR (ms) 240 リセット出力電圧 VRESET (V) 6 5 4 3 Ta = +85 °C 2 Ta = +25 °C 1 Ta = -40 °C at VCC = 5.0 V 220 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 0 1 2 3 4 5 6 0 -40 7 電源電圧 VCC (V) -20 0 動作周囲温度 Ta (°C ) tWD - Ta 特性 tWR - Ta 特性 26 at VCC = 5.0 V ウォッチドッグ・タイマ監視時間 tWD(ms) ウォッチドッグ・タイマ監視時のリセット時間 tWR (ms) 26 24 +20 +40 +60 +80 +100 +120 22 20 18 16 14 12 10 8 6 24 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 4 2 2 0 −40 −20 0 +20 +40 +60 +80 +100 +120 動作周囲温度 Ta (°C ) at VCC = 5.0 V 0 −40 −20 0 +20 +40 +60 +80 +100 +120 動作周囲温度 Ta (°C ) (続く) DS04–27407–1 15 MB3793-34A (続き) tWR - CTP 特性 ウォッチドッグ・タイマ監視時の リセット時間 tWR (ms) パワーオン・リセット・ホールド時間 tPR (ms) tPR - CTP 特性 104 103 Ta = −40 °C 102 Ta = +25 °C 101 Ta = +85 °C 1 10 −1 10−4 10−3 10−2 10−1 101 1 102 パワーオン・リセット・ホールド時間設定容量 CTP (μF) 103 102 Ta = −40 °C 101 1 Ta = +25 °C Ta = +85 °C 10−1 10−2 10−4 10−3 10−2 10−1 1 101 102 パワーオン・リセット・ホールド時間設定容量 CTP (μF) ウォッチドッグ・タイマ監視時間 tWD (ms) tWD - CTW 特性 16 103 Ta = −40 °C 102 Ta = +25 °C 101 1 Ta = +85 °C 10−1 CTP = 0.01 μF 10−5 10−4 10−3 10−2 10−1 1 101 ウォッチドッグ・タイマ監視時間設定容量 CTW (μF) DS04–27407–1 MB3793-34A ■ 応用回路例 1. 電源電圧監視およびウォッチドッグ・タイマ (1) 1 クロック監視 VCC 5 VCC 2 CTW RESET 1 MB3793 VCC RESET CTW* CTP* 3 CTP CK1 8 マイコン CK 6 INH GND 4 CK2 7 GND GND *:コンデンサはリーク電流の少ないものを使用してください。 (2) 2 クロック監視 VCC 5 VCC 2 CTW RESET 1 RESET VCC RESET VCC MB3793 マイコン 1 CTW* CTP* 3 CTP CK1 8 CK GND 6 INH GND マイコン 2 CK GND CK2 7 4 GND *:コンデンサはリーク電流の少ないものを使用してください。 DS04–27407–1 17 MB3793-34A 2. 電源電圧監視およびウォッチドッグ・タイマ 停止 VCC 2 CTW 5 VCC RESET 1 RESET MB3793 VCC RESET マイコン 1 3 CTP CTW* CTP* HALT CK CK1 8 マイコン 2 CK GND HALT GND GND 6 INH VCC CK2 7 4 GND *:コンデンサはリーク電流の少ないものを使用してください。 3. 強制リセットの設定 VCC 5 VCC 2 CTW 10 kΩ RESET 1 MB3793 RESIN RESET CTW* CTP* 3 CTP CK1 8 VCC マイコン CK 6 INH GND 4 CK2 7 GND GND *:コンデンサはリーク電流の少ないものを使用してください。 CTP 端子を GND に短絡することで , RESET 端子の Low 固定が可能です。 この時に使用する Tr の影響で , CTP 容量値が変化しないように注意してください。 18 DS04–27407–1 MB3793-34A ■ 使用上の注意 1. 最大定格以上の条件に設定しないでください。 最大定格を超えて使用した場合,LSI の永久破壊となることがあります。 また,通常動作では,推奨動作条件下で使用することが望ましく,この条件を超えて使用すると LSI の信頼性に悪影響を およぼすことがあります。 2. 推奨動作条件でご使用ください。 推奨動作条件は,LSI の正常な動作を保証する推奨値です。 電気的特性の規格値は,推奨動作条件範囲内および各項目条件欄の条件下において保証されます。 3. プリント基板のアースラインは , 共通インピーダンスを考慮し設計してください。 4. 静電気対策を行ってください。 ・ 半導体を入れる容器は,静電気対策を施した容器か,導電性の容器をご使用ください。 ・ 実装後のプリント基板を保管運搬する場合は,導電性の袋か,容器に収納してください。 ・ 作業台,工具,測定機器は,アースを取ってください。 ・ 作業する人は,人体とアースの間に 250 kΩ ∼ 1 MΩ の抵抗を直列に入れたアースをしてください。 5. 負電圧を印加しないでください。 − 0.3 V 以下の負電圧を印加した場合 ,LSI の寄生トランジスタが動作し誤動作を起こすことがあります。 DS04–27407–1 19 MB3793-34A ■ オーダ型格 型格 MB3793-34APNF 20 パッケージ 備考 プラスチック・SOP, 8 ピン (FPT-8P-M02) DS04–27407–1 MB3793-34A ■ RoHS 指令に対応した品質管理 ( 鉛フリー品の場合 ) 富士通マイクロエレクトロニクスの LSI 製品は , RoHS 指令に対応し , 鉛・カドミウム・水銀・六価クロムと , 特定臭素系 難燃剤 PBB と PBDE の基準を遵守しています。この基準に適合している製品は , 型格に “E1” を付加して表します。 ■ 製品ラベル ( 鉛フリー品の場合の例 ) 鉛フリー表示 JEITA 規格 MB123456P - 789 - GE1 (3N) 1MB123456P-789-GE1 1000 (3N)2 1561190005 107210 JEDEC 規格 G Pb QC PASS PCS 1,000 MB123456P - 789 - GE1 2006/03/01 ASSEMBLED IN JAPAN MB123456P - 789 - GE1 1/1 0605 - Z01A 1000 1561190005 鉛フリー型格は末尾に「E1」あり。 中国で組立てられた製品のラベルには 「ASSEMBLED IN CHINA」と表記され ています。 ■ 製品捺印 ( 鉛フリー品の場合 ) 鉛フリー表示 3793AJ XXXX E1 XXX DS04–27407–1 SOP-8 (FPT-8P-M02) 21 MB3793-34A ■ MB3793-34APNF 推奨実装条件 【弊社推奨実装条件】 項目 内容 実装方法 IR ( 赤外線リフロー ) ・手半田付け ( 部分加熱法 ) 実装回数 2回 保管期間 開梱前 製造後 2 年以内にご使用ください。 開梱∼ 2 回目リフロー迄の 保管期間 8 日以内 開梱後の保管期間を 超えた場合 ベーキング (125 °C , 24 h) を実施の上 , 8 日以内に処理願います。 5 °C ∼ 30 °C, 70%RH 以下 ( 出来るだけ低湿度 ) 保管条件 【実装方法の各条件】 (1) IR ( 赤外線リフロー ) 260 °C 255 °C 本加熱 170 °C ~ 190 °C (b) RT (a) H ランク:260 °C Max (a) 温度上昇勾配 (b) 予備加熱 (c) 温度上昇勾配 (d) ピーク温度 (d’) 本加熱 (e) 冷却 (c) (d) (e) (d') :平均 1 °C/s ∼ 4 °C/s :温度 170 °C ∼ 190 °C, 60s ∼ 180s :平均 1 °C/s ∼ 4 °C/s :温度 260 °CMax 255 °C up 10s 以内 :温度 230 °C up 40s 以内 or 温度 225 °C up 60s 以内 or 温度 220 °C up 80s 以内 :自然空冷または強制空冷 ( 注意事項 ) パッケージボディ上面温度を記載 (2) 手半田付け ( 部分加熱法 ) コテ先温度 :Max 400 °C 時間 :5 s 以内 / ピン 22 DS04–27407–1 MB3793-34A ■ パッケージ・外形寸法図 プラスチック・SOP, 8ピン リードピッチ 1.27mm パッケージ幅× パッケージ長さ 3.9 × 5.05mm リード形状 ガルウィング 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 1.75mm MAX 質量 0.06g (FPT-8P-M02) プラスチック・SOP, 8ピン (FPT-8P-M02) +0.25 注 1)*1 印寸法はレジン残りを含む。 注 2)* 2 印寸法はレジン残りを含まず。 注 3)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 注 4)端子幅はタイバ切断残りを含まず。 +.010 +0.03 *1 5.05 –0.20 .199 –.008 0.22 –0.07 +.001 .009 –.003 8 5 *2 3.90±0.30 6.00±0.40 (.154±.012) (.236±.016) Details of "A" part 45˚ 1.55±0.20 (Mounting height) (.061±.008) 0.25(.010) 0.40(.016) 1 "A" 4 1.27(.050) 0.44±0.08 (.017±.003) 0.13(.005) 0~8˚ M 0.50±0.20 (.020±.008) 0.60±0.15 (.024±.006) 0.15±0.10 (.006±.004) (Stand off) 0.10(.004) ©2002-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F08004S-c-4-8 2002 FUJITSU LIMITED F08004S-c-4-7 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記 URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ DS04–27407–1 23 MB3793-34A ■ 目次 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 24 ページ 概要 .......................................................................................................................... 1 特長 .......................................................................................................................... 1 アプリケーション .................................................................................................. 1 端子配列図 .............................................................................................................. 2 端子機能説明 .......................................................................................................... 2 ブロックダイヤグラム .......................................................................................... 3 ブロック説明 .......................................................................................................... 4 絶対最大定格 .......................................................................................................... 5 推奨動作条件 .......................................................................................................... 5 電気的特性 .............................................................................................................. 6 タイミングダイヤグラム ...................................................................................... 7 動作説明 .................................................................................................................. 12 標準特性曲線 .......................................................................................................... 14 応用回路例 .............................................................................................................. 17 使用上の注意 .......................................................................................................... 19 オーダ型格 .............................................................................................................. 20 RoHS 指令に対応した品質管理 ( 鉛フリー品の場合 ) ...................................... 21 製品ラベル ( 鉛フリー品の場合の例 ) ................................................................. 21 製品捺印 ( 鉛フリー品の場合 ) ............................................................................. 21 MB3793-34APNF 推奨実装条件 ........................................................................... 22 パッケージ・外形寸法図 ...................................................................................... 23 DS04–27407–1 MB3793-34A MEMO DS04–27407–1 25 MB3793-34A MEMO 26 DS04–27407–1 MB3793-34A MEMO DS04–27407–1 27 MB3793-34A 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fml/ お問い合わせ先 富士通エレクトロニクス株式会社 〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fei/ 電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで , 0120-198-610 受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます ) 携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。 ※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な どについては , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施 権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を 伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵 器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・ 製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用 されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き をおとりください。 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 編集 プロモーション推進部