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取扱説明書
PANATERM for BL 対応
回路一体型ブラシレスモータ
B1シリーズ Gタイプ
●このたびは、パナソニック製品を
お買い上げいただき、
まことにあり
がとうございます。
● 取扱 説 明 書をよくお読 み のうえ、
正しく安全にお使いください。
●ご使用の前に『 安全上のご注意 』
(P.2∼4)を、必ずお読みください。
この取扱説明書は大切に保管して
ください。
●製品には、
ご使用上の注意ラベルが貼付されています。
この取扱説明書は、必ずお客様にお渡しください
■もくじ
ページ
ページ
安全上のご注意…………………………… 2
設定器B(オプション)の使用方法……20
はじめに…………………………………… 5
各部のなまえ・注意事項………………… 6
設置のしかた……………………………… 7
操作方法…………………………………21
試運転(設定器B)……………………22
パラメータのコピー方法………………24
システム構成と配線……………………… 9
配 線………………………………………11
パラメータ一覧(出荷設定)…………26
パラメータの解説………………………28
試運転………………………………………12
負荷・使用条件の確認……………………13
ギヤヘッドの組み込み……………………15
PANATERM for BL の概要 ………34
LED 表示 ………………………………34
保守・点検…………………………………16
仕様…………………………………………38
オプション…………………………………41
保証…………………………………………43
保護機能……………………………………17
トリップの解除方法………………………18
トラブルシューティング…………………19
海外規格への適応…………………………35
アフターサービス(修理)………… 裏表紙
安全上のご注意
必ずお守りください
人への危害、財産の損害を防止するため、必ずお守りいただくことを説明して
います。
■誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、説明して
います。
危険
「死亡や重傷を負うおそれが大きい内容」
です。
注意
「傷害を負うことや、財産の損害が発生するおそれが
ある内容」
です。
■お守りいただく内容を次の図記号で説明しています。
してはいけない内容です。
実行しなければならない内容です。
危険
モータのアース線は必ず接
地する。
感電の防止になります。
感電・けが・火災の防止になり
ます。
緊急時に即時に運転を停止し
電源を遮断できるように、外 地震の時、火災および人身
部に非常停止回路を設置する。 事故が起こらないように、確
実に設置・据付けを行う。
けが・感電・火災・故障・破損の
防止になります。
地震発生のあとは、必ず安
全性の確認を行う。
感電・けが・火災の防止になり
ます。
やけどの原因になります。
ケーブルに傷をつけたり、無理
な力を加えたり、重いものをの
せたり、挟み込んだりしない。
腐食性の雰囲気、引火性の
ガスの雰囲気、可燃性の物
の近くで使用しない。
感電・故障・破損の原因になり
ます。
−2−
配線作業は、必ず電気工事
専門家が行い、正しく確実に
行う。
感電・けが・火災・故障・破損の
防止になります。
火災の防止になります。
注意
瞬停発生時の復電後、突然
再始動する可能性があるた
め、機械には近寄らない。再
始動しても人に対する安全を
確保する機械の設定を行う。
けがの原因になります。
火災の原因になります。
けが・感電・火災・故障・破損の
防止になります。
金属などの不燃物に取り付
ける。
運転中モータの回転部には、 モータは温度が高くなるの
絶対に触らない。
で触らない。
けがの原因になります。
過電流保護装置・漏電遮断
器・温度過昇防止装置・非常
停止装置を必ず設置する。
モータの周囲には通風を妨
げる障害物を置かない。
やけどや火災の原因になります。
運搬時は、ケーブルやモー
タの軸を持たない。
けがの原因になります。
−3−
安全上のご注意
必ずお守りください
注意
主電源側に設置した電磁接 頻繁な主電源の投入、遮断
触 器 などで モ ー タ の 運 転 、 はしない。
停止は絶対に行わない。
故障の原因になります。
はじめに
開梱されたら
・ ご注文の機種は、合っていますか?
・ 運搬中に破損していませんか?
万一不具合なところがありましたら、お買い求めの購入店へご連絡ください。
ブラシレスモータの機種確認
故障の原因になります。
モータ軸を外部より駆動し
ない。
絶対に改造・分解・修理をし
ない。
銘板の内容
Brushless
火災・感電・けがの原因になり
ます。
火災・感電・故障の原因になり
ます。
トリップ時は原因を取り除き、 試運転はモータを固定し機
安全を確保した後、
トリップ 械系と切り離した状態で動作
リセットし、再始動する。
確認後機械系に取り付ける。
けがの原因になります。
けがの原因になります。
Model No.
Input
Input Current
Thermal Class
Rated Output
Rated Speed
Rating
Ser. No.
Motor
機種名
MBMC3A1AXB
1Ph.100V∼120V 50/60Hz
1A
105(A)-UL,130(B)-TUV
30W
3000r/min
S1
IP65
10110001*
定格入力電圧、周波数
定格出力
S1:連続定格、S2:短時間定格
製造番号(シリアルナンバー)
Made in Japan
機種名の見方
MB M C 3 A 1 A X B
機能 B:PANATERM for BL 対応仕様
ギヤヘッドの 空 転やロック、 専門家が保守・点検を行う。
グリース漏れに対する安全
けがや感電の原因になります。
装置を設置する。
けが・破損・汚損の原因になり
ます。
シリーズ名
出力
3A:30W
5A:50W
9A:90W
1E:130W(30分定格)
軸仕様 X:ギヤヘッドMX8G用
Z:ギヤヘッドMZ9G用
S:丸軸
構造 A:標準
入力電源 1:単相 AC100∼120V
2:単相 AC200∼240V
製造番号の見方
指定された電圧を守る。
感電・けが・火災の原因になり
ます。
製品を廃棄するときは、産業
廃棄物として処理する。
例)Ser. No.
10
11
0001
連番
製造月
製造年(西暦下2桁)
−4−
−5−
2010年11月生産、
連番0001を示します。
各部のなまえ・注意事項
設置のしかた
各部のなまえ
モータ
ブラシレスモータは、故障や事故を防ぐために正しく設置してください。
電源入力線
制御信号コネクタ
モータ部
Oリング
(丸軸仕様には装着されておりません)
運 搬
運搬時は、落下・転倒によるけがや、装置の破損が発生しないように、十分注意ください。
保 管
・ 振動のない、温度変化の少ない、清潔で乾燥した屋内に保管ください。
・ ギヤヘッドを単体で保管する場合は、出力軸を下向きにして、保管ください。
オイルシール
制御回路部
(グリース漏れのおそれがあります。)
設置場所
製品には、ご使用上の注意ラベルが貼付されています。
正しくお使いいただくための注意事項
① このモータは制御回路内蔵型です。制御回路は温度、衝撃に対しデリケートですので、
この取扱説明書をよくお読みになり、正しく設置してください。
② このモータはパワー素子を高速でスイッチングさせてモータを制御しています。
そのためモータを運転すると、漏れ電流が増加し、漏電ブレーカが動作する場合があり
ます。
その場合は、漏電ブレーカにインバータ用として高周波対策を施したものを使用してく
ださい。
③ モータの起動・停止は運転指令入力「 I 1」や設定器A、Bの RUN/STOP スイッチにて
行ってください。電源の投入、遮断で行うと内部回路の寿命が短くなる恐れがあります。
設置場所の良否は、ブラシレスモータの寿命に大変影響しますので、下記条件に合った場
所を選んでください。
① 雨水や直射日光があたらない屋内。
② 硫化水素、亜硫酸、塩素、アンモニア、硫黄、塩化性ガス、硫化性ガス、酸、アルカリ、
塩等の腐食性雰囲気・引火性ガスの雰囲気、可燃物の近くでは使用しないでください。
③ 研削液・オイルミスト・鉄粉・切粉などがかからない場所。
④ 風通しが良く、湿気・油・水の浸水の少ない場所、また、炉などの熱源より離れた場所。
⑤ 点検・清掃のしやすい場所。
⑥ 振動のない場所。
⑦ モータは密閉した環境で使用しないでください。密閉するとモータが高温になり、寿命
が短くなります。
ギヤヘッドの設置における注意事項
ギヤヘッドのライフエンドでは、歯の破損による空転、噛込みによるロック、グリース漏
れ等のおそれがあります。万一これらの不具合が発生した場合でも安全が確保できるよう
に安全装置を設置ください。
・ リフターなどでは、歯の破損による落下防止装置を設置ください。
・ ドアの開閉等の用途では、ギヤ噛込みによるロック対策として、開放装置等を設置くだ
さい。
・ 食品機械、繊維機械等においてはグリース漏れ対策として、オイルパン等を設置ください。
・ ギヤヘッドの近傍にエンコーダ・センサ・接点等を設置しないでください。設置される
場合は、それらに対するグリース漏れ対策を行ってください。
・ 思わぬ事故がおこらないよう、日常点検の励行をお願いします。
−6−
−7−
設置のしかた
システム構成と配線
環境条件
システム構成・配線全体図
項 目
周囲温度
ブラシレスモータ
設定器A・B(オプション)
条 件
−10℃∼ 40℃(凍結なきこと)※1
85% RH 以下(結露なきこと)
保存温度
常温・常湿 ※2
IP65(出力軸回転部、リード線先端部を除く)
保護構造
ノイズ
フィルタ
電磁接触器
−10℃∼ 50℃(凍結なきこと)
周囲湿度
ブラシレスモータ
口出し線の長さは、
0.5mです。
・ EN 規格(EN60529、EN60034-5)に規定された
試験条件に適合するモータです。常時水洗いされるなど、
長期間に渡って防水性能が必要な用途には、適用できま
せん。
設定器A・B(オプション)
IP20相当
2
振 動
4.9m/s 以下(10 ∼ 60Hz)
標 高
1000m 以下
※1 周囲温度はモータより 5cm 離れたところの温度です。
※2 輸送中などの短時間許容できる保存温度は−20 ∼ 60℃(凍結なきこと)です。
その他
● 油・水対策
① 油・水の浸水対策として、できる限りケーブルの口出し部を下向きにしてください。
② モータに油・水が常時降りかかる環境での使用は避けてください。
③ ケーブルが油・水に浸かった状態での使用は避けてください。
● ケーブルへのストレス
① ケーブルの口出し部・接続部に屈曲や自重によるストレスが加わらないようにして
ください。
② モータが移動する設置の場合には、モータのケーブルを固定し、その先に接続され
る延長ケーブルをケーブルベアに収納し、屈曲によるストレスをできる限り小さく
してください。
③ ケーブルの屈曲半径は、できる限り大きく取ってください。
NFB
AC電源
設定器A
(別売)
RUN/STOP,
CCW/CWの切り替え、
速度設定が可能。
ギヤヘッド
(別売)
B1シリーズ
Gタイプ
設定器B(別売)
デジタル表示設定器です。
パラメータの変更が可能。
延長ケーブル
(別売)
コネクタキット
(別売)
通信ソフトウェア
PANATERM for BL(別売)
パラメータの変更、あるいは
制御状態の監視等が可能。
(詳細は設定器Bの使用方法20ページを参照してください)
パソコン
接続ケーブル
(別売)
パーソナルコンピュータ
(お客様ご用意)
POWER
※設定器Aと設定器Bおよ
びパソコン接続ケーブル
を同 時にご使 用になる
場合は制御信号分岐
ケーブル(オプション)を
ご使用ください。
・ 配線作業は、必ず電気工事の専門家が行ってください。
・ 感電防止のため、配線が終わるまで電源は入れないでください。
・ 各種オプション品(別売)の詳細は 41 ページを参照してください。
配線用機器の選定
・ 推奨ノイズフィルター オプション品番:DV0P3611-5
メーカ品番:SUP-EQ5-ER-6(岡谷電機産業
(株))
・ ノーヒューズ・ブレーカ
(NFB)
、 電磁接触器、
(パナソニック電工(株)製)
および電線の選定
(機器内配線)
(海外規格対応の場合は「海外規格への適応」項を参照)
電 圧
容量
(W)
単相100V
30∼90
単相200V
30∼130
NFB
(定格電流)
電磁接触器
(接触構造)
BMFT61041N
BBC25N
(5A)
(3P+1a)
BMFT61042N
BBC25N
(5A)
(3P+1a)
電線(mm2)
主回路・アース
制御回路
0.5
(AWG20) 0.13
(AWG26)
0.5
(AWG20) 0.13(AWG26)
■アース端子は必ず接地してください。
ノーヒューズ・ブレーカ(NFB)より電源側(機器外)の配線については、主回路・アー
ス共にφ1.
6mm(2.
0mm2)以上で配線ください。またアースは、
D種接地(100Ω 以下)
としてください。
● リレーの選定
制御入力端子など制御回路に使用するリレーは、接触不良を防止するため小信号用(最
低保証電流 1 mA以下)を使用してください。
<参考例>パナソニック電工:DS 形 , NK 形 , HC 形 オムロン:G2A 形
● 制御回路用スイッチの選定
リレーの代わりにスイッチを使用される場合は、接触不良を防止するため微小電流用の
ものを使用してください。<参考例>日本開閉器:M-2012J-G
−8−
−9−
システム構成と配線
配 線
配 線
端子の機能
<電源入力線>
標準配線図
NFB(ノーヒューズブレーカ)
黒
電源入力
白
緑/黄
アース アース端子は必ず接地してください
〈電源入力線〉
アースは共締めせずに個別に
接続してください。
〈コネクタキットA〉
(別売)
回転速度
10
5
〈制御信号コネクタ〉
(モータ側)
6
1
5
4
制御用グランド
3
回転
2
1
方向
外部速度設定
可変抵抗器5kΩ
B特性1/4W以上
運転
停止
設定器A(別売)
も
同様の回路構成
です。
(日本モレックス:39-01-2105(5557-10R-210))
電線色
白、
黒(L1、L2)
緑/黄(E)
(別売)
(別売)
(別売)
※パソコン接続ケーブル必要
設定器と外部信号入力を同時にご使用になる場合は、制御信号分岐
ケーブル
(別売)
をご使用ください。
<ご注意>
設定器Aと外部信号入力を同時にご使用になる場合は、設定器Aの
端子番号1および2への線は切断してください。誤動作の原因となり
端子 端子
端子名称
番号 記号
※1
1
運転指令入力
I1
2
I2※1 回転方向切替入力
3
GND 制御用グランド
アナログ
4
FIN
速度指令入力
5
6
7
8
9
10
機能説明
線色
「 I1」-「GND」間短絡で運転、開放で停止
「 I2」-「GND」 間短絡で CW 運転、開放で CCW 運転 ※2
入出力信号、アナログ速度指令入力の共通グランド ※3
DC0 ∼ 5V の電圧を加えることにより、速度を設定入
力インピーダンス 100 k Ω
FIN 入力に外部可変抵抗 (5kΩ B特性 ) をつなぐ場合の
+5V 外部速度設定用電源
専用電源出力 ( その他には使用できません。)
トリップ信号出力。トリップ時 「L」(接点 ON)
01※1 トリップ出力
オープンコレクタ Vce max; DC 30V, Ic max; 50 mA
SCK 設定器Bまたは
設定器B用インターフェイス。
SIN PANATERM for BL PANATERM for BL 用インターフェイス。
(オプション(別売)のパソコン接続ケーブル必要)
SOT 用インターフェイス
(N/A)
−
(何も接続しないでください)
茶
赤
橙
黄
緑
青
紫
灰
白
黒
※ 1 入出力の機能については PANATERM for BL または、設定器Bで変更できます。
出荷設定時を表しています。
※ 2 回転方向はモータ軸での方向です。ギヤヘッドを組み込むと減速比によってはモー
タの回転方向とギヤヘッドの出力軸の回転方向が逆になるものがあります。13 ペー
ジの許容軸トルクの表を参照してください。(CW:モータ軸側から見て時計方向回転
CCW:モータ軸側から見て反時計方向回転)
1
6
※ 3 外部可変抵抗使用時に抵抗と制御用GNDの接続が切れてしまうと、可変抵抗の設
定に関係なく FIN に5Vが入力され、上限速度を指令することになるため、GNDの
(モータ側)
接続には十分ご注意ください。
■ 適合コネクタについてはオプションコネクタキットA(DV0P3600)を参照ください。また、制御信号線を延長さ
れる場合は5m以下、線材は AWG26(0.12mm 2)以上としてください。
5
入力回路
FIN特性
フォトカプラ
ます。
各種オプション品(別売)の詳細は41ページを参照してください。
機能説明
電圧仕様にあった商用電源に接続してください。
モータを接地するための線です。
<制御信号コネクタ> 日本モレックス 39-01-2105(5557-10R-210)
10
〈設定器B〉
〈PANATERM for BL〉
〈設定器A〉
名 称
電源入力線
アース線
設定速度
(代表値)
(r/min)
内部電源
(+5V)
3000
(上限速度)
1.5kΩ
I1, I2
GND
入力回路
01
0
(下限速度)
0 0.5
Vce max DC30V
Ic max 50mA
GND
− 10 −
− 11 −
4.5 5(V)
FIN入力電圧
試運転
負荷・使用条件の確認
運転前の点検・試運転(設定器A)
・ 設定器Aを接続
製品を永らくご使用頂くために、使用条件を確認ください。使用条件により、発熱や軸の
破損等を招きかねません。十分に使用条件を確認の上、許容範囲内で、ご使用ください。
標準寿命
運転前の点検
標準寿命は、ギヤヘッド付きの場合、5,000 時間です。モータ単体(丸軸)の場合、
10,000 時間です(ただし、オイルシールのシール性能の標準寿命は 5,000 時間です)。
標準寿命とは、常温常湿、一様負荷(ギヤヘッドの許容軸トルク、モータの定格トルク ) で、
1 日 8 時間運転(サービスファクタ:Sf = 1.0)の時の設計寿命を言います。
(1)配線に誤りがありませんか。
(2)入力電源は定格通りですか。
試運転
RUN/STOP スイッチを RUN 側に切り替えるとモータは回転、STOP 側に戻すと停止。
回転方向は、設定器側面の回転方向選択スイッチで切替できます。RUN の状態で、切替
えた場合、急に反転するため、負荷の慣性によっては、トリップする場合があります。回
転速度は、速度ボリュームで調整できます。長時間停止する場合は、
電源を切ってください。
■ RUN/STOP スイッチを RUN 側にしたまま電源を切り、再度電源を投入すると、モー
タが再始動し、危険です。電源投入時は、必ず STOP 側になっていることを確認して
ください。
■ ギヤヘッドを組込むと減速比によってギヤヘッド出力軸の回転方向が逆になるものがあ
ります。13 ページの許容軸トルクの表を参照してください。
速度ボリューム
電源ランプ
サービスファクタ(Sf)
寿命の目安 =
標準寿命
サービスファクタ
(Sf)
サービスファクタ (Sf) は、負荷の衝撃の大きさや、運転時間により変ります。負荷条件
の違いによるサービスファクタの値を下表に示します。
負荷の種類
負荷の例
一様負荷
軽衝撃
中衝撃
重衝撃
一方向連続運転
起動、停止、カム衝撃
瞬時正逆転、瞬時停止
中衝撃頻度の大のもの
5時間 / 日
0.8
1.2
1.5
2.5
サービスファクタ
8 時間 / 日
24 時間 / 日
1.0
1.5
1.5
2.0
2.0
2.5
3.0
3.5
許容軸トルク
回転方向選択スイッチ
サービスファクタと実負荷トルク T1 から必要なギヤヘッドの許容軸トルク TA が求められます。
TA=T1×Sf
所要トルク(連続値)が下記の表の許容軸トルク以内になるようにギヤヘッド・モータを
選定ください。但しトルク T1 は、Sf に関係なく許容軸トルク TA を超えないこと。
単位:N・m
機種名 減速比
MBMC3A□AXB
MX8G□B
MBMC5A□AXB
MX8G□B
MBMC9A□AZB
MZ9G□B
MBMC1E□AZB
MZ9G□B
RUN/STOPスイッチ
3
3.6
5
6
7.5
9
10 12.5 15 18 20 25 30 36 50 60 75 90 100 120 150 180 200
0.23 0.28 0.38 0.46 0.58 0.69 0.77 0.96 1.15 1.39 1.55 1.93 2.16 2.60 3.55 4.36 5.43 6.45 6.99
0.39 0.46 0.64 0.77 0.96 1.16 1.29 1.61 1.92 2.33 2.59 3.23 3.61 4.33 5.93 7.29
7.84
0.67 0.81 1.12 1.34 1.69 2.02 2.28 2.54 3.06 3.72 4.11 5.27 6.22 6.96 9.81 11.7 14.7 17.3 19.0
1.01 1.21 1.69 2.02 2.54 3.04 3.42 3.82 4.59 5.58 6.17 7.91 9.34 10.5 14.7 17.5
※ 回転方向は
− 12 −
7.84
− 13 −
—
—
19.6
19.6
がモータと同方向、他は逆方向となります。
負荷・使用条件の確認
ギヤヘッドの組み込み
軸許容荷重
ギヤヘッドの組み込み
軸許容荷重は、以下の表の荷重以内で使用ください。
許容オーバー
ハング (W)
100N
100N
150N
150N
294N
588N
機種名
モータ
単体
ギヤ付
MBMC3A □ ASB
MBMC5A □ ASB
MBMC9A □ ASB
MBMC1E2ASB
MX8G タイプ
MX9G タイプ
● 組み込み前の準備
許容スラスト
(F)
10N
10N
20N
20N
49N
147N
① この取扱説明書に記載するモータの適合ギヤヘッドは、MX8G □ B(30W、50W
用)および MX9G □ B(90W、130W 用)です。適合ギヤヘッド以外の組合せで
は絶対にご使用にならないでください。故障の原因になります。
② O リングがモータフランジ面の奥に装着されていることを確認ください。
O リングが浮いた状態でギヤヘッドを組み込むと、グリース漏れの原因になります。
③ ギヤヘッドの端面にグリースが付着している場合は、よくふき取ってください。
グリースが付着したまま組み立てますと、グリースがにじみ出す原因になります。
オーバーハング荷重
(W)
モータ
および
ギヤヘッド
● 組み込み
① モータピニオンを上向きにし、モータのリード線の方向とギヤヘッドの出力軸の関
係を機器にマッチする位置に合わせてください。
L
2
② モータピニオンの歯先をギヤヘッドの歯に当てないように、左右にわずかに回しな
がら、組み込んでください。
③ モータ・ギヤヘッドの相手機器への取り付けは、ギヤヘッドに付属の「取り付けネジ」
を使用し、O リングの噛み込みに注意しながらモータフランジ面とギヤヘッド端面
に隙間が無いように、十分締め付けてください。
スラスト荷重
(F)
L
推奨締め付けトルクは下表によります。
取付面
取付角 ギヤヘッド
寸法
のタイプ
許容負荷慣性モーメント
加減速時間設定は 0.3 秒 ( 初期設定 ) とします。
許容負荷慣性モーメントは、以下の表の値以内で使用ください。
(丸軸での許容値は停止動作が初期設定のフリーラン停止の場合の値です。減速停止の場合
は回生のため丸軸のみ下記の4分の1の値となります。慣性を小さくしない場合は減速時間
を長く設定ください。)
単位:×10−4kg・m2
機種名
減速比
3
3.6
5
6
7.5
9
ねじ
サイズ
締め付け
トルク
□80
MX8G
M5
2.45N・m
94mm
□90
MZ9G
M6
2.94N・m
104mm
注)モータとギヤヘッドを無理に組み込んだり、
モータピニオンの歯先やギヤヘッドの歯に
傷が付きますと、異常音の発生や寿命低下
− 14 −
342
̶ 2.5
1684
1684 5.6
モータ
ピニオン
Oリング
等の原因になります。
フランジ
10 12.5 15 18 20 25 30 36 50 60 75 90 100 120 150 180 200 丸軸
MBMC3A□AXB
MBMC5A□AXB 1.25 1.79 3.42 4.90 7.72 11.2 13.8 21.6 30.6 45.2 55.8 86.9 127 183
MX8G□B
MBMC9A□AZB
MBMC1E□AZB 5.93 8.47 16.4 23.6 37.3 53.4 67.6 98.3 142 211 257 423 589 847
MZ9G□B
出力軸
ギヤヘッド
取り付け
ピッチ径
− 15 −
保守・点検
保護機能
保守・点検
保護機能
安全で快適にご使用いただくためにも、定期的な保守・点検をお願いいたします。
保守 ・ 点検時のお願い
・ 点検中の安全を確保するため、電源の投入・遮断は作業者自身が行なってください。
・ 運転中や運転停止直後は、
すぐに手を触れないでください。
(モータが高温になっています。)
保守 ・ 点検項目
トリップ
番号
1
点検項目
点検方法
入力電圧
電圧計
定格値の ±10%以内であること。
入力電流
電流計
銘板に記載の定格電流値以内であること。
点検内容
モータの絶縁抵抗を 500V メガで測定して、1MΩ 以上であること。
測定箇所:電源入力線(L1,L2)−アース線間
絶縁抵抗
絶縁抵抗計
騒音
聴感
振動
触感
異常振動がないこと。
目視
モータやギヤヘッドの外周がグリースや油で濡れていないことを確認。
グリース漏れにより不具合のある用途では、カバー等で保護してください。
グリース漏れ
保護機能が働くとモータが停止し、トリップ信号出力がオンになります。
トリップ内容については、設定器B(オプション)やパーソナルコンピュ−タが接続された場合
のみ表示されます。
設定器B、パーソナルコンピュータを接続しなくても、保護機能は働きますが、表示されません。
騒音レベルがいつもと変らないこと。また「ガツガツ」「ゴトゴト」等の異
常音のないこと。
据付けボルト トルクレンチ ボルトのゆるみを確認、必要に応じて増し締めしてください。
モータの分解・修理は、必ず弊社サービス部門または購入店へ連絡ください。
− 16 −
保護項目
センサ異常
保護
内
容
対
CS 信号の異常を検出するとトリップ。
策
過大な外来ノイズの影響による誤動作や
故障の可能性。
内部直流電圧が規定値以下になると
運転を停止、電圧復帰で運転再開。
(ト
リップではありません。トリップ出力も
不足電圧警報 しません。)
̶
(出荷時設定) ■ パラメータ50にてトリップするよう
に設定できます。
100V 品:約 DC100V,
配線の状態、電源事情などの調査。
200V 品:約 DC200V
■ パラメータ50にてトリップするに
設定した場合のみ
内部の直流電圧が規定値以下でトリッ
2
不足電圧保護
プ。
100V 品:約 DC100V,
200V 品:約 DC200V
回生運転(減速・ブレーキ運転)により、
運転中のトリップの場合、減速時間が短い
内部直流電圧が上昇し、規定値以上
回生過電圧
ことが原因の一つ。減速時間を調整
3
になるとトリップ。
保護
巻き下げ運転などの連続回生動作は対応
100V 品:約 DC200V,
不可。
200V 品:約 DC400V
負荷率が過負荷警告レベルに到達する
とモニタの表示が点滅。
過負荷警告
̶
負荷の軽減、運転パターンの変更、モー
(電子サーマル) 30 ∼ 90 W:100%、
タの容量アップなどにより、負荷率を過負
130 W:80%
荷警告レベル以下にする。
負荷率が過負荷保護レベルを連続的
30 ∼ 90 W:100%、
に超え続けると、過負荷としてトリップ。
過負荷保護
130 W:80%
4
(電子サーマル) 30 ∼ 90 W:115%、
130 W:105%
回転速度が設定された規定値を超える 加速時間が短すぎてオーバーシュートして
5
過速度保護
とトリップ。(約 4500r/min)
いないか確認。
過大な加減速設定、ゲイン設定が考えら
モータ電流が規定された値を超えると れます。加減速時間を長く設定、速度ルー
8
過電流保護
トリップ。
プゲインを小さく設定してください。運転
と同時に発生の場合、故障の可能性あり。
制御部が過熱したとき ( 約 105℃ )ト 周囲温度が高温になっていないか調査。
9
過熱保護
リップ。
負荷の軽減、運転パターンの変更を検討。
「30 運転指令選択」などの重要なパ 異常ではありません。変更内容を有効に
11
設定変更警告
ラメータを変更した場合にトリップ。
するためにトリップリセットしてください。
E-UPr は全てのパラメータを再確認・再
90
パラメータ
パラメータの異常を検出すると
設定する。
91
異常保護
トリップ。
E-SPr は内部パラメータ異常 。 故障の可
能性
その他
制御用マイコンの異常を検出すると
外来ノイズなどによる誤動作の可能性。
CPU エラー
の番号
トリップ。
ノイズ源を調査。
− 17 −
設定器B
表示
E-CS
L
E-LV
E-OV
5桁
LED
点滅
THr
E-OS
E-OC
E-OH
CAU
E-UPr
E-SPr
Err
トリップの解除方法
トラブルシューティング
トラブルが発生した場合は、下記に従って点検・対策をお願いします。
トリップの解除方法
・ ・ ・ ・
万一トリップした場合は、原因を取り除いたうえで以下の①∼③のいずれかの設定方法で解除
してください。
① 電源を遮断し 10 秒後再投入することで解除できます。
② 現在のトリップ内容が表示されている状態で設定器Bの
③ トリップリセットを入力する。
現 象
スイッチを同時に押す。
及びセンサ異常保護
、CPU エラー
、パラメ
ータ異常保護
の場合は、上記①の電源を切る方法で解除してください。
それ以外の方法では解除できません。
〈ご注意〉
トリップの解除は、必ずトリップ要因を調査して取り除いてから行ってください。
− 18 −
点検内容
配線に異常はありませんか。
保護機能が働いていませんか。
(
「33 I 1/ I 2 機能選択」において
または
を選択している場合は「 I 1」
または
を選択している場合は「 I 2」を
「 I 2」を同時に入力、
入力することでトリップリセットできます。
思わぬ再始動を防止するため、トリップリセットを入力し続けていても、無効にな
るように設計されています。トリップリセットは必要なときのみ入力するようにし
てください。
)
注記 過電流保護
・ 原因のわからない場合、設定器Bをご使用になり、トリップ内容を確認されることをお
勧めします。モータが故障したと思われる場合、あるいは、部品が破損した場合、その
他お困りの場合は、お買い求めの購入店あるいは、当社までご連絡ください。
モータが回らない
設定器の LED は点灯してますか。
またはコネクタ端子 3-5 間に 5V が
出力されていますか。
電源入力線の電圧は正常ですか。
運転指令が OFF になっていませんか。
アナログ速度指令が 0V になっていませ
んか。
対策など
正しく配線をする。
設定器 B にてトリップ内容を確認する。
電源を一旦切り、再投入する。
電源を投入する。
電源を一旦切り、再投入する。
電源電圧をチェックする。
運転指令の状態を確認する。
アナログ速度指令を徐々に上げる。
過負荷になっている可能性があります。
負荷を軽くするか、モータの容量を大き
くする。
回生過電圧保護が働いた可能性あり。
減速中にモータが
慣性を小さくする。電源を一旦切り、再
負荷の慣性が大きすぎませんか。
停止する。
投入し、トリップ内容を解除する。
設定器Bで減速時間を長くする。
アナログ速度指令を 0V にして停止させ
運転指令を STOP
フリーラン停止(出荷設定)のため慣性
る。
にしてもなかなか
が大きいと止まりません。
設定器 B で減速停止モードに変更する。
止まらない。
モータ ( ギヤヘッド ) の出力軸と負荷の モータ ( ギヤヘッド ) の出力軸と負荷の
軸との芯出しができていない。
軸との結合状態を確認する。
振動・音が大きい。 モータとギヤヘッドが正しく組み付けら モータとギヤヘッドの組み付け状態、お
れていない。
よび組み合わせを確認する。
ギヤヘッド、軸受けの損傷。
弊社へ修理を依頼ください。
設定器 A の場合は、回転方向選択スイッ
回転方向切替入力の設定が間違ってい チの位置を確認、その他は、入力「 I 2」
の状態を確認する。
ませんか。
モータ回転方向が
逆である。
ギヤヘッドの減速比によっては、モータ
ギヤ比の確認、回転方向の確認をする。
の回転方向とギヤの出力軸の回転方向
13 ページの許容軸トルクの表を参照。
が逆になります。
運転中に回転速度
負荷の変動を小さくする。
負荷の変動が大きくないですか。
がふらつく。
モータの容量を大きくする。
運転指令が入っていると変更できないパ
パラメータが
ラメータがあります。(26 ページパラ
運転指令が入っていませんか
変更できない
メータ一覧のチェック欄参照)
運転指令を切って変更してください。
モータが回転しな
保護機能が働いていませんか。
い。途中で止まる。
− 19 −
設定器 B(オプション)の使用方法
操作方法
各部のなまえと設定のしかた
電源投入
● 設定器Bでできること
・ 回転速度・負荷率などのモニタ
5桁LED
(回転速度については、パラメータ 47・48 で設定
された倍率を掛けた値を表示することもできます。)
・ トリップ内容表示、過去のトリップ履歴表示、
スイッチ同時入力によるトリップリセット
・ パラメータの設定・初期化・コピー機能
・ RUN・STOP スイッチによるモータの運転・停止
(パラメータ「30運転指令選択」の設定が必要)
■ 設 定 器Bと制 御 信 号 入 力 を 同 時 に 使 用 する
際 は、 オプ ション の 制 御 信 号 分 岐 ケ ー ブ ル
2桁LED
(DVOP37505)を購入ください。
● 各部のなまえ
モニタモード
● MODE
スイッチを押すと表示が切り替わります。
回転速度
MODE
DATA
SET
を押す
MODE
を押す
MODE
MODE
スイッチ
MODE
MODE
RUN スイッチ
MODE スイッチ
STOP スイッチ
DATA SET スイッチ
トルク
MODE
パラメータ設定モードから
DATA
スイッチを
SET スイッチ、MODE
押すことによりデータが記憶され
ます。
または
●5桁LEDが点滅し、
パラメータ値の変更ができます。
または
にてパラメータ値を変更
(選択)
します
・ モニタモードで
または
を押すと、「00 設定速度(第0速)」 の内容が点滅して
で設定速度がかわります。尚、31 速度指令選択が
表示され、
の場合、
モータが運転状態 にあるとモータの速度も設定速度に追従して変わります。
DATA
SET
スイッチを押さないと、データは記憶されません。電源を切ると元の設定値に戻り
ますので注意してください。
※ 工場出荷設定においてモニタモード時には、回転速度 r/min を表示します。トルク・負荷率についてはモータの
定格トルクを100%とした時の値を示します。表示値は、目安値です。計測器として使用しないでください。
− 20 −
にてパラメータ番号を変更
(選択)
します
点滅表示します
回転速度、設定速度、内部直流電圧、負荷率、トルクを 5 桁 LED に表示します。
電源投入時はこのモードです。
イッチを押すとこのモードに
パラメータ番号モード、パラメータ設定モードで
変わります。
パラメータの番号(00 ∼ F0)を点滅して表示します。
モニタモードから
スイッチを押すとこのモードに移ります。
スイッチでパラメータ番号を変更選択できます。
パラメータの内容(設定値)を点滅して表示します。
スイッチで変更してください。
スイッチ、
スイッチを押すと値が記憶されます。
設定変更後、
パラメータ
設定モード
点滅表示します
● 各モードの説明
DATA
SET
を押す
DATA
SET
を押す
●2桁LEDが点滅して、
パラメータ番号の選択ができます。
点滅表示します
の場合のみ)
パラメータ
番号モード
点滅表示します
停止を指令します。(「30 運転指令選択 」 が
「00」
のみ
記憶
スイッチ
点滅
設定速度
記憶
スイッチ
運転を指令します。
(「30 運転指令選択 」 が
の場合のみ)
■回転方向については 30 ページ 「33 I 1/ I 2 機能選択 」 の②を参照。
スイッチで運転中に設定器Bを取り外すと運転停止します。
■
パラメータ
設定モード
点滅表示します
点滅
負荷率
を押す
回転速度 、 設定速度 、 異常要因 、 パラメータの設定値などを表示します。
パラメータの番号を表示します。
(パラメータ編集時)
を表示します。
運転時は回転方向を表示します。停止時は
(モータの出力軸から見て CCW 方向…
、CW方向…
)
2 桁LED
ギヤヘッドを組込むと減速比によってギヤヘッド出力軸の回転方向が逆になるものがあ
ります。13 ページの許容軸トルクの表を参照してください。
モニタモードの切り替えスイッチです。スイッチを押すと、
回転速度、
内部直流電圧(電源部の平滑コンデンサの電圧)
、
負荷率(平均トルク)
、
トルク、
スイッチ
設定速度の順に表示が切り替わります ※。
パラメータ設定モードで押すと、設定値が記憶されます。
パラメータ番号モード、パラメータ設定モードの切り替え、及びパラメータ設定値の記憶を
スイッチ
行うスイッチです。
パラメータの選択、内容の設定・変更をすることができます。
押し続けると連続して変化します。
スイッチ
トリップ時には
スイッチを同時に押すとトリップリセットが可能。
パラメータ
番号モード
(第0速)
を直接設定
できます
内部直流電圧
5 桁LED
モニタモード
モニタモード時でも
にて設定速度
− 21 −
試運転(設定器B)
運転前の点検
設定器B
操作内容
スイッチ
①配線に誤りがありませんか。②入力電源は定格通りですか。
を押す
試運転
設定器Bによる試運転の方法は以下の通りです。
ここでは一例として、設定器BにてCW方向に1800r/min で運転する場合を紹介しています。
① 安全のためにまず次の作業を行ってください。
機械・設備より切り離して、モータ単独で運転できるようにしてください。
② 次に電源を入れて、以下の手順にて試運転を行ってください。
を数回押し、
⑥回転方向選択 ※ パラメータ番号 33 を選択
( 正 転 [CCW] で
回転させる時はこ
の操作は必要あり
ません)
スイッチ
LED 表示
③トリップリセット
①電源投入
を押す
②初期設定変更
を数回押し、
パラメータ番号 30 を選択
点滅表示
を押し、
パラメータ値を変更する。
点滅表示
点滅表示
で記憶
運転指令に関する設定を変更したた
め、設定変更警告が発生
③トリップリセット
、
を押す
点滅表示
で記憶
、
を押す
・ 設定速度(第0速)
が表示される(設定
は0r/min)
点滅表示
を押し、速度を設定する
・ 設定速度(第0速)
を1800 r/min に設
定する
点滅表示
⑨モニタモード
に戻す
⑩運転指令
⑪停止指令
・ この状態で電源を遮
断してもデータは記
憶されています
を押す
・ 回転速度の表示が
1800r/min に向け
て徐々に変化
・ 回転方向表示 ※
( r は CW 回転をして
いることを示します 。)
を押す
・ 回転速度の表示が
0r/min に向けて
徐々に変化
を押す
を押す
点滅表示
点滅表示
を同時に押す
を同時に押す
④初期設定変更 2
を数回押し、
( 速 度 指 令 選 択を パラメータ番号 31 を選択
アナログ速度指令
を押す
から「00 設定速度
(第0速)」に変更
を押し、
パラメータ値を変更する。
し設定器Bが使用
できるようにしま
で記憶
す)
運転指令に関する設定を変更したた
め、設定変更警告が発生
点滅表示
を押し、
パラメータ値を変更する。
⑧速度設定
を押す
(運転指令選択を
から
I 1/ I 2
に
設定器B
変更します)
点滅表示
点滅表示
運転指令に関する設定を変更したた
め、設定変更警告が発生
設定器B
操作内容
LED 表示
点滅表示
⑫電源 OFF
<試運転時のチェックポイント>
① モータはスムーズに回りますか。異常な音、振動はありませんか。
② 加速、減速はスムーズですか。 点滅表示
点滅表示
③ モータの回転方向・回転速度は合っていますか。
※ ギヤヘッドを組込むと減速比によってギヤヘッド出力軸の回転方向が逆になるものがあります。
(13 ページの許容軸トルクの表を参照してください。回転方向が記載されています。)
※ 回転方向の選択は「 I 2」を使用しても変更できます。30 ページの「33 I 1/ I 2 機能選択」
の②を参照ください。
■ 設定値は電源を切っても記憶されます。試運転のときのみ設定器Bで運転される場合は、試運
⑤トリップリセット
、
を同時に押す
転終了後設定値を戻すかパラメータの初期化を行ってください。(パラメータ54)ただし、パラ
メータを初期化すると全てのパラメータが出荷設定値に戻りますので注意してください。
− 22 −
− 23 −
パラメータのコピー方法
1. モータから設定器Bにパラメータ値を読み込む
設定器B
操作内容
スイッチ
LED 表示
■ 一度設定器にパラメータを読み込むと、その内容は設定器Bに保持されます。
操作内容
⑤ モニタモードに
、
を同時に押し
戻す
トリップを解除する
設定器B
スイッチ
LED 表示
パラメータコピー中のエラー
① 電源投入
② 57 パラメータ
コピーを呼び出
す
③
:コピー中にデータ異常となった。
を押す
スイッチを押しクリア後、再度コピーする。それでもデータ異常となる場合は設定器Bを初
→
期化してやり直す。
パラメータ値
を押し続け、
パラメータ番号 57 を選択
点滅表示
点滅表示
を押す
パラメータを設
定器Bに読み込
むを選択
④ パラメータを設
定器Bへ読み込
む
を 2 回押し、
を選択する
を押しながら、
1 秒間押す
点滅表示
点滅表示
:コピーエラー
スイッチを押
→機能が異なる製品間のデータをコピーしようとすると発生します。解除方法は、
してください。
同一機種間(B1-G シリーズ標準品)であれば 30W と 90W のようにモータ出力が異なってもパラ
メータコピーは行えますが、ゲイン設定などが異なるため基本的に同一出力間で行ってください。
3. 設定器Bのデータの初期化
を
点滅表示→遅い点滅表示
(1回/1秒)
■ コピー中に異常が発生する場合、設定器Bを初期化することにより解決できる場合があ
ります。
(初期化すると記憶したデータはクリアされます。)
⑤ 約 30 秒間待つ
操作内容
⑥ 設定器Bにパラ
メータの読み込
み終了
LED 表示
電源投入・57 パラメータを呼び出す。(1. の ① ② と同じ操作)
を押す
①
を押す
設定器Bのデー
を 1 回押し、
タの初期化を
する
選択
2. 設定器Bに保存されたパラメータ値をモータにコピーする
操作内容
設定器B
スイッチ
設定器B
スイッチ
② 設定器Bの
初期化
LED 表示
を押しながら、
1 秒間押す
を選択
を
を押す
点滅表示→連続点灯
③ 約 30 秒間待つ
を 3 回押し、
を選択する
② パラメータを
を押しながら、
モータへ書き込
1 秒間押す
む
点滅表示
初期化動作の間は、LEDが点滅表示
から連続点灯に変わります
電源投入・57 パラメータを呼び出す。(1. の ① ② と同じ操作)
①
パラメータを
モータへ書き込
むを選択
点滅表示
点滅表示
を
③ 約 10 秒間待つ
点滅表示
点滅表示→遅い点滅表示
(1回/1秒)
④ 設定器 B のデー
タの初期化終了
を押す
■「モータから設定器Bにパラメータを読み込む」
・「設定器 B に保存されたパラメータ
値をモータにコピーする」・
「設定器 B のデータの初期化」等の操作中は、電源を切っ
たり設定器Bの接続ケーブルを抜いたりしないでください。
④ 設定器Bから
モータへパラ
メータの書き込
み終了
− 24 −
− 25 −
パラメータ一覧(出荷設定)
パラメータの概要
番号
本シリーズのモータは、その特性・機能などを調整・設定する各種のパラメータを持って
います。それぞれのパラメータの目的・機能などを説明しています。よく理解して頂いた
上で、お客様の運転条件に最適な状態に調整してご使用ください。
パラメータ名
3C トルクリミット
調整範囲
50 ∼ 150
パラメータ設定
最小単位
1%
出荷設定
150
チェック※1
トリップ
到達
運転中
パラメータの構成と設定内容一覧
番号
パラメータ名
00
設定速度(第0速)
10
第 1 加速時間
12
第 1 減速時間
14
加速モード選択
15
減速モード選択
16
停止モード選択
40
パラメータ設定
調整範囲
最小単位
0 ∼「3b 上限速度」
1r/min
∼3秒
:0.01秒刻み
0.01
3秒∼30秒
:0.1秒刻み
∼300秒
30秒∼300秒 :1秒刻み
∼3秒
:0.01秒刻み
0.01
3秒∼30秒
:0.1秒刻み
∼300秒
30秒∼300秒 :1秒刻み
出荷設定
0
出力信号①選択
過負荷検出
速度パルス信号
0.30
0.30
42
出力信号①極性選択
44
45
一致検出幅
出力パルス数選択
31
速度指令選択
33
I 1/ I 2 機能選択
3A 下限速度
3b 上限速度
正極性
逆極性
20 ∼「3b 上限速度」
1r/min
1、2、3、4、6、8、12、24
50
24
回転速度
直線
トルク
46
S字②
モニタモード切替
内部直流電圧
減速停止
47
48
0.1 秒
1.0
※2
1
400
(800)
1
500
(1000)※2
設定器Bの
I 1/ I 2
「00 設定速度(第 0 速)」
C
FIN※4
I 1:CCW 運転/停止
I 2:CW 運転/停止
I 1:CW 運転/停止
I 2:CCW 運転/停止
I 1:運転/停止
I 2:CW 運転/ CCW 運転
I 1:CCW 運転/停止
I 2:トリップリセット
I 1:CW 運転/停止
I 2:トリップリセット
1r/min
1r/min
C
4b
4C
4d
4E
4F
トリップ履歴①
トリップ履歴②
トリップ履歴③
トリップ履歴④
トリップ履歴⑤
50
不足電圧トリップ
54 パラメータ初期化
0
3000
1 ∼「48 表示倍率分母」×10
1 ∼ 1000
C
C
1倍
1倍
1
1
クリアしない
クリアする
−
−
−
−
−
−
トリップしない
C
トリップする
51 リトライ選択
52 リトライ待ち時間
※ 1 チェック欄の C 印のパラメータは変更・記憶すると安全のためトリップします。またモータ運
転中に変更することはできません。
※ 2( )内のパラメ−タは、90W・130W の出荷設定です。
※ 3 設定器Aの RUN/STOP スイッチまたは信号入力が該当します。
※ 4 設定器Aの速度ボリュームまたはアナログ速度指令が該当します。
− 26 −
表示倍率分子
表示倍率分母
4A トリップ履歴クリア
C
※3
0 ∼「3b 上限速度」
0 ∼ 3000 r/min
負荷率
設定速度
フリーラン停止
17 フリーラン待ち時間 0.0 ∼ 10.0 秒
1A 速度ループ比例ゲイン 0 ∼ 10000
1b 速度ループ積分ゲイン 0 ∼ 10000
運転指令選択
CCW 運転中
CW 運転中
チェック※1
S字①
30
フリーラン
、1∼4
1∼120秒
C
1秒
5
初期化しない
初期化する
パラメ−タをコピ−しない
57 パラメ−タコピ−
設定器Bのデータの初期化
パラメ−タを設定器Bに読み込む
パラメ−タをモータへ書き込む
F0
メーカ使用
−
− 27 −
−
パラメータの解説
番号
00
10
12
パラメータ名
第 1 加速時間
第 1 減速時間
1A
速度ループ
比例ゲイン
速度アンプの比例ゲインの設定ができます。通常は特に変更する必要が
ありません。この値を大きくすることでゲインが大きくなり、モータの
応答性があがります。大きくしすぎると、動作が振動的になります。
設定範囲:0 ∼ 10000 設定分解能:1
減速時の出力速度の変化率を決めることができます。
・ 1000r/min 変化する時間で設定します。
0.3 秒(出荷設定)のとき 3000 から 0r/min まで減速する時間
は 0.9 秒となります。
・ 3 秒未満は 0.01 秒刻み 、 3秒以上 30 秒未満は 0.1 秒刻み 、30
秒以上は 1 秒刻みの設定になります。
1b
速度ループ
積分ゲイン
速度アンプの積分ゲインの設定ができます。通常は特に変更する必要
がありません。この値を大きくすることでゲインが大きくなり、モー
タの剛性(サーボロックの強さ)があがります。大きくしすぎると、オー
バーシュートが大きくなり、振動的になります。
設定範囲:0 ∼ 10000 設定分解能:1
直線加減速、曲線(S字)加減速の選択を加速、減速個別に選択できます。
30
加速時の出力速度の変化率を決めることができます。
・ 1000r/min 変化する時間で設定します。
0.3 秒(出荷設定)のとき 0 から 3000r/min まで加速する時間
は 0.9 秒となります。
・ 3 秒未満は 0.01 秒刻み 、3 秒以上 30 秒未満は 0.1 秒刻み 、30
秒以上は 1 秒刻みの設定になります。
0
停止モード選択
運転指令選択
回転速度
時間
運転指令を以下の中から選択することができます。
S字②
(
“S”
SHAPE-2)
回転速度
0
S字①
(
“S”
SHAPE-1)
0
時間
時間
S字①よりも曲線が
強調されます。
設定速度まで直線です。 加減速開始時と終了時
の速度変化を緩やかに
加減速する一般的な加
します。
減速モードです。
16
説 明
17
回転速度
加速モード選択
減速モード選択
パラメータ名
「16 停止モード選択」を
(DECEL)減速停止に設定した
フリーラン待ち時間 場合、減速後の速度0のサーボロック時間を調整することができます。
(その後フリーラン状態となります。)
直線
(LINEAR)
14
15
番号
説 明
運転したい速度を設定することができます。
(PANEL)の場合に有効です。
設定速度(第 0 速) 「31 速度指令選択」が
上限値が「3b 上限速度」で制限されます。
停止指令を入力した時に、モータの停止の仕方を選択することができ
ます。
(FREE)
停止指令を入力した時に、モータへの電力供給を遮断し、モータを
自然停止(フリーラン停止)します。負荷イナーシャが大きい場合
はモータが完全に停止するまで時間がかかります。
(DECEL)
停止指令を入力した時に、設定減速時間に従って減速し、速度0
制御を行ってブレーキ動作を行った後、「17 フリーラン待ち時間」
で設定された時間経過後にモータへの電力を遮断し、フリーラン状
態となります。
31
速度指令選択
(PANEL)
:
スイッチで運転停止を指令します。入力
設定器Bの
端子「 I 1」、「 I 2」では運転できません。入力端子は回転方向など
の設定のみ有効になります。「33 I 1/ I 2 機能選択」参照
(TERMINAL)
:入力端子「 I 1」、「 I 2」のみ有効です。
(設定器Aの RUN/STOP、回転方向選択スイッチが該当します。)
速度指令設定を、「00 設定速度(第0速)」で行うか、速度設定用入
力端子「FIN」で行うかを選択することができます。
(PANEL)
:
「00 設定速度(第0速)」
(VOL-A)
:
アナログ速度指令入力「FIN」(電圧指令 DC0 ∼ 5V)
(設定器 Aの速度ボリュームが該当します)
①「 I 1」
、
「 I 2」の機能の設定を行います。
(FORWARD-REVERSE)
I 1・I 2 の状態
I1
I2
OFF
ON
OFF
33
I 1/ I 2 機能選択
ON
I 1・I 2 の状態
I1
I2
設定された減速時間の
変化率による減速
OFF
「17 フリーラン待ち時間」
で設定された時間
減速運転
ON
OFF
フリーラン
ON
速度0制御
− 28 −
停 止
「16 停止モード選択」が
の場合減速停止
OFF
CCW 運転
ON
CW 運転
フリーラン停止
ON
トリップリセット(0.2 秒以上保持必要)※
OFF
(REVERSE - FORWARD)
<減速停止時の運転パターン例>
■ 速 度 0 制 御 の 区 間 は 運転指令
モータをサーボロック 設定速度
制御します。
(モータの速度が0に なるように電気的に制 モータ速度
御します。)
動 作
※トリップ発生時のみ有効
動 作
停 止
「16 停止モード選択」が
の場合減速停止
OFF
CW 運転
ON
CCW 運転
フリーラン停止
ON
トリップリセット(0.2 秒以上保持必要)※
OFF
− 29 −
パラメータの解説
番号
パラメータ名
説 明
番号
パラメータ名
説 明
(RUNSTOP. FORWARD-REVERSE)
I 1・I 2 の状態
I1
I2
OFF
OFF
ON
OFF
OFF
ON
ON
ON
(RUNSTOP. FORWARD-REVERSE)
I 1・I 2 の状態
I1
I2
動 作
停 止
「16 停止モード選択」が
CCW 運転
停 止
「16 停止モード選択」が
CW 運転
̶
̶
の場合減速停止
OFF
ON
̶
の場合減速停止
33
I 1/ I 2 機能選択
33
I 1/ I 2 機能選択
ON
̶
動 作
I 1・I 2 の状態
I1
I2
̶
3A
下限速度
OFF
OFF
ON
ON
ON
※トリップ発生時のみ有効
OFF
ON
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
CW 運転
CCW 運転
スイッチにかかわらず、フリーラン停止
トリップリセット(0.2 秒以上保持必要)※
− 30 −
4.5 5V
入力
電圧
上限速度
3C
トルクリミット
モータの出力トルクの上限を設定します。
(トルク制御をしていないため精度はありません、目安としてください)
100%で定格トルクを表します。
出力端子「01」は以下のように選択することができます。
「40 出力信号①選択」の極性は、「42 出力信号①極性選択」で反転
することができます。
(TRIP)
:トリップ信号(トリップ時:ON)
(STABLE) :到達信号(到達時:ON)
→「44 一致検出幅」参照。
CW 運転
スイッチにかかわらず、フリーラン停止
トリップリセット(0.2 秒以上保持必要)※
動 作
「31 速度指令選択」がアナログ 速度指令値
上限速度
(VOL-A) の
速度指令
場合、0V 入力時のモータの設定
速度を設定します。
下限速度
3b
CCW 運転
(REVERSE - FORWARD)
トリップリセット(0.
2秒以上保持必要)※
0.05
動 作
I 1・I 2 の状態
I1
I2
ON
動 作
モータの設定速度の上限を設定します。
「31 速度指令選択」がアナログ速度指令
(VOL-A) の場合、
5V 入力時のモータの設定速度を設定します。
また、「00 設定速度(第0速)」の上限値がこのパラメータで制限さ
れます。
(FORWARD-REVERSE)
I 1・I 2 の状態
I1
I2
トリップリセット(0.
2秒以上保持必要)※
(REVERSE-TRIP RESET)
停 止
̶
「16 停止モード選択」が
の場合減速停止
̶
CW 運転
ON
トリップリセット(0.
2秒以上保持必要)※
②「30 運転指令選択」が
(PANEL)のとき、設定器Bの
スイッチで運転停止することができます。
、「 I 2」の状態で設定
この場合の回転方向はパラメータ及び「 I 1」
、「 I 2」
することができます。設定器 B のみ接続の場合は、「 I 1」
は OFF になっています。
ON
動 作
スイッチで CW 運転。
停 止
̶
「16 停止モード選択」が
の場合減速停止
̶
CCW 運転
ON
トリップリセット(0.
2秒以上保持必要)※
OFF
ON
OFF
I 1・I 2 の状態
I1
I2
̶
(REVERSE-TRIP RESET)
OFF
CCW 運転
CW 運転
(FORWARD-TRIP RESET)
動 作
I 1・I 2 の状態
I1
I2
OFF
ON
スイッチで CCW 運転。
(FORWARD-TRIP RESET)
I 1・I 2 の状態
I1
I2
動 作
40
出力信号①選択
(RUN)
:運転/停止信号(運転時:ON)
(FREE)
:フリーラン信号(フリーラン中:ON)
(FORWARD):CCW 運転中信号(CCW 運転中:ON)
(REVERSE) :CW 運転中信号(CW 運転中:ON)
(CHECK-L) :過負荷検出
負荷が 100%を超えると出力します。
(過負荷時:ON)
(PULSE-OUT)
:速度パルス信号
→「45 出力パルス数選択」参照
− 31 −
パラメータの解説
番号
パラメータ名
説 明
42
出力端子「01」−「GND」間の出力信号の極性を反転させる機能です。
(NORMAL) :動作時トランジスタ「ON」
出力信号①極性選択
(REVERSE) :動作時トランジスタ「OFF」
44
「40 出力信号①選択」を
(STABLE)到達信号に選択した
場合、到達信号を出力する「一致検出幅」を調整することができます。
・ 実際の回転速度と設定速度との差が「一致検出幅」より小さくなる
と到達信号を出力します。
・ 速度が到達していても、一致検出幅を小さい値を設定すると速度変
動により到達信号が ON/OFF することがあります。
・ CCW/CW の切り替わるときは到達信号は出力されません。
一致検出幅
番号
4b
4C
4d
4E
4F
50
パラメータ名
過去5回分のトリップ履歴を記憶しています。トリップ履歴①が最も
新しい履歴です。表示内容については「保護機能」を参照してください。
を表示します。
履歴がないときは
不足電圧トリップ
(NO)を選択すると、不足電圧時にトリップしません。モー
タ運転中に電圧が低下して、不足電圧状態になった時は、モータはフ
リーラン停止しますが、復電後運転指令が入力されていれば自動的に
再始動します。(■ご注意ください)
(YES) を選択すると、不足電圧時トリップし、トリップ信
号を出力します。通常の電源 OFF 時にはトリップ履歴に記憶されま
せん。電源が瞬停したときのみ記憶します。
(一度不足電圧状態になっ
た後電圧が正常に戻った時のみトリップ履歴に記憶します。)
(PULSE-OUT)に設定したとき、
「40 出力信号①選択」を
モータが1回転する間に「O1」に出力するパルス数を設定します (1,2,3,4,6,8,12,24 から選択)
45
出力パルス数選択
T
500±100μs
(OUTPUT-LOAD)
トリップ時の自動復帰(トリップリトライ)を設定します。トリップ
が発生したときでも自動的にトリップを解除し運転の継続を図ること
ができます。
自動的に運転再開しても安全上問題がない装置にのみご使用ください。
■ 過電流保護
およびセンサ異常保護
、CPU エ
(例)
回転速度3000r/min時、
「45 出力パルス選択」が24の場合
60
T= 0.83ms
3000×24
周波数 f =1/T= 1.2kHz
電源投入時、5桁LEDに表示する内容を選択することができます。
(OUTPUT-REVOLUTION)
:回転速度
:トルク
モニタモード切替
メータ異常
51
リトライ選択
(DC-VOLTAGE)
:内部直流電圧
(電源部の平滑コンデンサの電圧)
速度表示の場合、「47 表示倍率分子」÷「48 表示倍率分母」をかけ
合わせた値が表示されます。
47
48
4A
表示倍率分子
表示倍率分母
トリップ履歴クリア
52
54
リトライ待ち時間
パラメータ初期化
トリップ履歴①∼⑤をクリアすることができます。
<クリア方法>
(YES) を選択した状態で電源を遮断し、表示が消えてから
再度電源投入すると
と表示し、トリップ履歴がクリアされ
ます。
再度電源を投入すると通常動作を開始します。
(NO)を選択すると、リトライしません。
トリップ発生後、リトライ動作を行うまでの待ち時間を設定します。
1 ∼ 120 秒が設定できます。
パラメータを工場出荷時に初期化することができます。
<初期化方法>
(YES) を選択した状態で電源を遮断し、表示が消えてから
再度電源投入すると
と表示し、パラメータが工場出荷時に
初期化されます。
さらに再度電源を投入すると通常動作を開始します。
パラメ−タをコピ−することができます。
(NO)パラメ−タをコピ−しない
57
パラメ−タコピ−
(PARAMETER-INITIALIZE):設定器Bのデータの初期化。
(PARAMETER-LOAD):パラメ−タを設定器Bへ読み込む。
(PARAMETER-PROGRAM):パラメ−タをモータへ書き込む。
詳細は 24 ページのパラメータのコピー方法を参照してください。
F0
− 32 −
、システムパラ
でトリップした場合はリトライできません。
∼
を選択すると設定した回数だけリトライを
します。トリップしない状態が約2時間継続するとリトライした回
数が 0 に初期化されます。リトライの間隔は「52 リトライ待ち時
間」で設定します。設定したリトライ回数を超えてトリップが発生
するとモータはトリップ信号を出力して停止します。
■ リトライ動作中はトリップ信号「40 出力信号①選択」を出力しま
せん。(トリップ履歴には記憶されます)
(SETTING-REVOLUTION)
:設定速度
5 桁 LED に表示する値の倍率を設定することができます。
47÷48 の値が表示倍率になります。計算した表示倍率の値が、
10 ∼ 1/1000 になるような範囲で設定してください。
・ ギヤヘッドの出力軸の回転数やラインのスピードなどを表示するこ
とができます。
表示倍率を変更すると、速度に関するパラメータ(下記)は、表示
倍率をかけた値が 表示されます。
「00 設定速度(第0速)」
「3A 下限速度」
「3b 上限速度」
「44 一致検出幅」
、ユーザパラメータ異常
ラー
(AVERAGE-LOAD) :負荷率(平均トルク)
46
説 明
トリップ履歴①
トリップ履歴②
トリップ履歴③
トリップ履歴④
トリップ履歴⑤
メーカ使用
変更することはできません。
− 33 −
PANATERM for BL の概要、LED 表示
PANATERM for BL の概要
欧州 EC 指令について
通信ソフトウェア「PANATERM for BL」(日本語版:DV0P4150、英語版:DV0P4270、
DV0P4386[イギリスを除く欧州仕様]
)
(別売)は次のことができます。
① モータのパラメータの設定と保存、メモリ(EEPROM)への書き込み。
② 入出力モニタ、負荷率のモニタ。
③ 現在のトリップ表示とトリップ履歴の参照。
④ 波形グラフィックのデータ測定とデータ保存呼び出し。
● 通信ソフトウェア「PANATERM for BL」英語版(DV0P4270、DV0P4386[イ
ギリスを除く欧州仕様])の相違表
少数点
1000 単位
(ピリオド)
.
,(コンマ)
DV0P4270
DV0P4386
,(コンマ)
(ピリオド)
.
LED 表示
設定器 B では、便宜上 7 セグメント LED で英数字を表示しています。
その表示している文字について、説明します。
英数字
LED表示
英数字
LED表示
●LEDの表示例
S
B
T
C
U
PnL
D
V
TEr
E
Y
F r EE
F
0
rST
G
1
H
2
I
3
K
4
L
5
N
6
,
※
P
8
9
EMC 指令への適合
当社のブラシレスモ−タは設置・配線などのモデル(条件)を決定し、そのモデルにて
EMC 指令の関連規格に適合させています。実際の機械 ・ 装置に組み込んだ状態において
は、
配線条件 ・ 接地条件などがモデルとは同一とならないことが考えられます。したがって、
機械 ・ 装置での EMC 指令への適合については、
(特に不要輻射ノイズ、雑音端子電圧など)
当システムを組み込んだ最終機械 ・ 装置での測定が必要となります。
適合規格
適合規格
UL
本文での記載 設定器Bの表示
※「O」のLED表示には2種類あります。
(例)
CE
UL1004
UL508 C
電動機に関する規格
電力変換機器に関する規格
EN50178
EN60034-1
電力施設に使用される電子電気機器(低電圧指令)
回転電気機器(モ−タ)(低電圧指令)
工業用、科学用及び医療用高周波装置の無線妨害波特性
EN55011
EN61000-6-2
IEC61000-4-2
IEC61000-4-3
IEC61000-4-4
IEC61000-4-5
IEC61000-4-6
IEC61000-4-11
工業環境におけるイミュニティ規格(EMC 指令)
静電気放電イミュニティ試験
無線周波数放射電磁界イミュニティ試験
電気的高速過渡現象・バーストイミュニティ試験
雷サージイミュニティ試験
高周波電導イミュニティ試験
瞬時停電イミュニティ試験
本文での記載 設定器Bの表示
VoL-A
nO
7
Q
欧州 EC 指令は、欧州連合(EU)に輸出する、固有の機能が備わっており、かつ一般消
費者向けに直接販売されるすべての電子製品に適用されます。これらの製品は、EU 統一
の安全規格に適合する必要があり、適合を示すマークである CE マーキングを製品に貼付
する義務があリます。
本ブラシレスモ−タは、組み込まれる機械・装置の EC 指令への適合を容易にするために、
低電圧指令の関連規格適合を実現しております。
(例)
A
O
海外規格への適応
R
− 34 −
− 35 −
設置条件
̶
過電圧カテゴリーⅡ
クラスⅠ機器
汚染度 2(回路部)
海外規格への適応
海外規格への適応
周辺機器構成
電 源
周辺機器の配線
・ 100V 系:単相 100V ∼ 120V±10% 50 / 60Hz
200V 系:単相 200V ∼ 240V±10% 50 / 60Hz
・ IEC60664-1 で規定されている過電圧カテゴリーⅡの環境下で使用してください。
過電圧カテゴリーⅢとするためには、ブラシレスモータの入力に EN 規格もしくは IEC
規格に準拠した絶縁トランスを挿入してください。
・ EN60204-1 に適した電線サイズをご使用ください。
ノイズフィルタ
サーキットブレーカ
ヒューズ
黒
M
白
緑/黄
電源
ブラシレス
モータ
サージアブソーバ
保護アース
(PE)
設置するときは、ノイズフィルタメーカにご相談ください。
ノイズフィルタの一次側にサージアブソーバを設置してください。ただし、機械・装置の耐
サージ
圧試験を行う際には、必ずサージアブソーバをはずしてください。サージアブソーバが破
アブソーバ
壊する恐れがあります。
感電防止のため、ブラシレスモータの保護アース線(緑/黄)と装置の保護アース(PE)
を必ず接続してください。保護アースは共締めせずに、個別に接続してください。
弊社オプション品番(別売)
メーカ品番
DV0P3611-5
SUP-EQ5-ER-6
メーカ名
サージアブソーバ
DV0P1450
R.A.V-781BXZ-4
岡谷電機産業株式会社
連絡先:岡谷電機産業(株) 東日本 03-3424-8120
西日本 06-6392-1781
ノイズフィルタ
100
88
75
7
銘 板
2-ø4.5x6.75
2-ø4.5
サージアブソーバ
ø4.2
2
6-M4
28.5
1
53.1
5
3
1 2 3
未使用端子はオープンに
してください。
4.5
200+30
0
接 地
品 名
ノイズフィルタ
28
フィルタ
ブラシレスモータを複数台使用される場合で、電源部にまとめて 1 台のノイズフィルタを
適合する周辺機器一覧
50
60
ノイズ
UL 認定品のヒューズを必ず接続してください。この条件を遵守することにより UL508C
(ファイル No.164620)
、UL1004(ファイル No.166557)に適合します。
5.5
11
ブレーカ
ヒューズ
電源とノイズフィルタの間に、IEC 規格及びUL認定の規定のノーヒューズブレーカまたは
41
推奨サーキットブレーカ
(株)センサータ・テクノロジーズ ジャパン製:
タイプ IELH-1-11-63-5A-M(定格電流 5A、遮断特性 DELAY63)
■推奨遮断特性:DELAY61 ∼ 63
連絡先:
(株)センサータ・テクノロジーズ ジャパン 03-6895-1005
− 36 −
− 37 −
仕 様
● 速度̶トルク特性(短時間運転領域のトルクは代表値です)
● 仕 様
機種名
歯切り軸
定格
出力
(W)
丸軸
MBMC3A1AXB MBMC3A1ASB
30
MBMC3A2AXB MBMC3A2ASB
MBMC5A1AXB MBMC5A1ASB
50
MBMC5A2AXB MBMC5A2ASB
電源入力
定格
始動
定格
許容差 周波数 定格入力 トルク トルク 回転速度
(N・m)(N・m)(r/min)
(%) (Hz) 電流(A)
電圧
(V)
単相 100∼120
1.0
単相 200∼240
0.6
単相 100∼120
1.5
単相 200∼240
±10
50/60
2.0
単相 200∼240
1.1
MBMC1E2AZB MBMC1E2ASB 130 単相 200∼240
1.5
90
MBMC9A2AZB MBMC9A2ASB
0.14
0.16
0.24
0.7
単相 100∼120
MBMC9A1AZB MBMC9A1ASB
0.095
0.29
0.43
0.41
0.62
MBMC3A1AXB/MBMC3A1ASB
MBMC3A2AXB/MBMC3A2ASB
トルク
0.14N・m
0.095N・m
3000
※ 始動トルクは代表値です。
● 共通仕様
MBMC9A1AZB/MBMC9A1ASB
MBMC9A2AZB/MBMC9A2ASB
トルク
0.43N・m
0.29N・m
項 目
仕 様
品番
MBMC3A **** MBMC5A **** MBMC9A **** MBMC1E ****
定格出力(W)
30
速度制御範囲
50
90
130
短時間運転領域
150%
100%
回転速度
3000r/min
±1%以下(−10 ∼40℃、定格回転速度時)
0.3 秒(0から 1000r/min まで変化する時間)※
加減速時間
停止方法
フリーラン停止 ※
速度設定
0 ∼ 3000r/min(アナログ電圧(0 ∼ 5V)
、設定器A)
0 ∼ 3000r/min(設定器Bのパラメータによる設定選択(デジタル)
)
速度設定分解能
アナログ:上限速度の約 1/200 デジタル:1r/min
速度設定精度
(20℃時)
アナログ:上限速度の ±3%以下(上限速度 3000r/min 時、
±90r/min 以下)
[デジタル:上限速度の1%以下]
保護機能
不足電圧警報 ※(不足電圧保護 ※ )、過負荷、過電流、回生過電圧、パラメー
タ異常、CPU エラー、過速度、センサ異常、過熱、設定変更警告
モータ耐熱クラス
130(B) (UL 認証 105(A))
30 分定格または
連続 80%負荷
連続
(巻き下げ負荷運転など負荷側よりモータ軸が回される様な回生運転を
)
連続的にすることはできません
過負荷警告レベル
100%
過負荷時限特性
80%
150% 60 秒
ロータイナーシャ
(×10 −4kg・m2)
0.65
0.87
1.54
1.54
質量(kg)
1.1
1.3
2.3
2.3
※PANATERM for BL または、設定器Bにより変更可能。
− 38 −
連続運転領域
回転速度
3000r/min
MBMC1E2AZB/MBMC1E2ASB
トルク
0.62N・m
150%
0.41N・m
0.33N・m
短時間定格領域(30分定格)
回転速度
±1%以下(電源電圧 ±10%、定格回転速度時)
対温度
150%
100%
短時間運転領域
100%
80%
連続運転領域
連続運転領域
±1%以下(0∼定格トルク、定格回転速度時)
速度変動率 対電圧
トルク
0.24N・m
0.16N・m
短時間運転領域
30 ∼ 3000 r/min (速度比 1:100)
対負荷
時間定格
150%
短時間運転領域
100%
連続運転領域
回転速度
3000r/min
MBMC5A1AXB/MBMC5A1ASB
MBMC5A2AXB/MBMC5A2ASB
− 39 −
3000r/min
仕 様
オプション(別売)
外形寸法図 (単位:mm)
●設定器A(別売)
品番:DV0P3500
●モータ
30W
20
65
55
20
ø30穴
14
+2
(54)
0
ø75 -0.040
0
ø75 -0.040
(54)
28
60
70
36
7
70
60
.2
.2
□80 -0.5
±0
±0
2
101
36
70
60
500
4
+2
□80 -0.5
7
65
55
8
ø9
4
2
95
[取付穴]
(設定器A・設定器B)
品番:DV0P3510
28
65
55
50W
ø9
500
●設定器B(別売)
2-M3または
ø3.7穴
2-ø3.5
2-φ3.5
■設定器Aコネクタのピン配置
Oリング
7
25
Oリング
2
11
2
3
4
5
I2 GND FIN +5V
6
̶
7
̶
8
̶
9
̶
■設定器A、設定器B
コネクタピン番号
10
̶
6
1
10
5
■設定器Bコネクタのピン配置
ピン番号
端子記号
1
̶
2
3
4
̶ GND ̶
5
+5V
6
̶
7
8
9
10
SCK SIN SOT ̶
品 番
長さ(L)
DV0P35910
1m
DV0P35930
3m
DV0P35950
5m
[外形寸法図]
モータ側
39-01-2106
(日本モレックス)
39-01-2105
(日本モレックス)
(10ピン)
設定器側
(10ピン)
L
4-ø6.5
●ギヤヘッド
●制御信号分岐ケーブル(10ピン)(別売)
1.5
□80 +
−0.5
φ
94
+0.060
4+
0.010
品 番
長さ(L)
DV0P37505
0.5m
[外形寸法図]
モータ側
39-01-2106
(日本モレックス)
39-01-2105
(日本モレックス)
(10ピン)
設定器側
(10ピン)
・制御信号を2つに分岐します。
(全ピン接続されています)
・設定器Bを使用しながら、制御信号を入力
(設定器A)したいときに使用ください。
0
7.5 −0.15
0
4−
0.030
25
7.5
φ30
25
キー、キー溝外形寸法
4
0
4−
0.030
32
15
30
6
φ10h7
●MX8G□B
(30W・50Wモータ用・別売)
・□には、減速比が入ります。
・減速比は
3, 3.6, 5, 6, 7.5, 9, 10
12.5, 15,18,20,25
30,36,50, 60,75,90
100,120,150, 180
の22種類です。
L
4-φ5.5
39-01-2105
(日本モレックス)
(10ピン)
●制御信号コネクタキット(別売)
0.5
□90 +
−1.5
38
キー、キー溝外形寸法
7
4
10
φ
4-φ7
0
5 −0.030
+0.050
5 0
25
0
12 −
0.15
12
18
25
5
φ15h7
29
0
5 −0.030
60
φ34
●MZ9G□B
(90W・130Wモータ用・別売)
・□には、減速比が入ります。
・減速比は
3,3.6,5,6,7.5,9,10
12.5, 15,18,20,25
30,36,50, 60,75,90
100,120,150, 180
200
の23種類です。
1
I1
●制御信号延長ケーブル(10ピン)(別売)
30
7
0
ø85 -0.040
2
37
0
ø12h7 -0.018
7
36
90/130W
0
ø75 -0.040
7
ピン番号
端子記号
0
ø85 -0.040
.2
±0
32
0
ø8h7 -0.015
□90 -0.5
04
500
30/50W
+2
ø1
2
155
4-ø5.5
丸軸タイプの軸端寸法
130W
(58)
90W
Oリング
4-ø5.5
品 番
内 容
A DV0P3600 モータ側に勘合 39-01-2106(5559-10P-210)×1コ、ピン39-00-0049(5558T2L)×10コ(日本モレックス)
B DV0P3610 設定器側に勘合 39-01-2105(5557-10R-210)×1コ、ピン39-00-0047(5556T2L)×10コ(日本モレックス)
・適用電線サイズ:AWG22∼26
・適用手動圧着工具:57064-5000もしくは57038-5300(日本モレックス)
●通信ソフトウェア
「PANATERM for BL」
(別売)
(日本語版:DV0P4150、英語版: DV0P4270、DV0P4386
(イギリスを除く欧州仕様))
●パソコン接続ケーブル
(10ピン,14ピン-Dサブコネクタピン・1.5m)
(別売)
:DV0P4140
− 40 −
− 41 −
MEMO
保 証
保証期間
● 製品の保証期間は、お買い上げ後 1 年とします。または弊社製造月より 1 年 6 か月とします。
但し標準寿命記載項目については、各々の寿命を超えないものとします。
(
「負荷・使用条件の確認」項を参照ください。)
保証内容
● 本取扱説明書に従った正常な使用状態のもとで、保証期間内に故障が発生した場合は、無償で
修理を致します。
ただし、保証期間内であっても次のような場合は、有償となります。
①誤った使用方法、および不適切な修理や改造に起因する場合。
②お買い上げ後の落下、および運送上での損傷が原因の場合。
③製品の仕様範囲外で使用したことが原因の場合。
④火災・地震・落雷・風水害・塩害・電圧異常・その他の天災・災害が原因の場合。
⑤水・油・金属片・その他の異物の侵入が原因の場合。
● 保証の範囲は、納入品本体のみとし、納入品の故障により誘発される損害は、補償外とさせて
いただきます。
使用上のご注意
● 本製品は、一般工業製品などを対象に製作しておりますので人命にかかわるような機器および
システムに用いられることを目的として設計・製造されたものではありません。
● 本製品の故障により重大な事故または損傷の発生が予想される設備への適用に際しては、安全装置を
設置してください。
● 本製品を原子力制御用・航空宇宙機器用・交通機関用・医療機器用・各種安全装置用・クリーン度が
要求される装置等、特殊な環境でのご使用をご検討の際には、弊社までお問い合わせください。
● 本製品の品質確保には最大限の努力を払っておりますが、予想以上の外来ノイズ・静電気の印加や
入力電源・配線・部品などの万一の異常により、設定外の動作をすることがあり得るため、お客様で
のフェイルセーフ設計および稼動場所での動作可能範囲内の安全性確保についてご配慮願います。
● モータの軸が電気的に接地されない状態で運転される場合、実機および取付環境によっては
モータベアリングの電食が発生しベアリング音が大きくなる等のおそれがありますので、
お客様にてご確認と検証をお願いします。
● 本製品の故障の内容によっては、たばこ1本程度の発煙の可能性があります。
クリーンルーム等で使用される場合は、ご配慮願います。
● 硫黄や硫化性ガスの濃度が高い環境下でご使用の場合、硫化によるチップ抵抗の断線や接点の
接点不良などが発生する恐れがありますのでご配慮願います。
● 本製品の電源に定格範囲を大きく超えた電圧を入力した場合、内部部品の破壊による発煙、
発火などが起こる恐れがありますので、入力電圧には十分にご注意ください。
パナソニック株式会社 モータビジネスユニット 営業グループ
東 京:〒 104-0031 東京都中央区京橋 2 丁目 13 番 10 号 京橋 MID ビル 7 階
電話(03)3538-2961 FAX(03)3538-2964
大 阪:〒 574-0044 大阪府大東市諸福 7-1-1
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− 42 −
− 43 −
アフターサービス(修理)
修 理
● 修理のご相談はお買い求めの販売店へお申しつけください。
なお機械・装置等に設置されている場合は、機械・装置メーカへまずご相談ください。
お問い合わせ
●お客様技術 相談窓口
< ブラシレスモータ・ブラシレスインバータの選び方、使い方などのお問い合わせ窓口です >
フリーダイヤル:0120-70-3799 TEL 072-870-3057・3110 FAX 072-870-3120
受付時間:月∼金曜日 9:00 ∼ 12:00、13:00 ∼ 17:00
(祝祭日および弊社特別休日を除きます)
●お客様修理 相談窓口
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受付時間:月∼金曜日 9:00 ∼ 12:00、13:00 ∼ 17:00
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インターネットによるモータビジネスユニット技術情報
●取扱説明書、CAD データのダウンロードなどができます。
< パナソニック株式会社 ホームページ >
http://industrial.panasonic.com/jp/i/fa_motor.html
■便利メモ(お問い合わせや修理の時のために、記入しておいてください)
ご購入年月日
年 月 日
品 番
MBMC
□□□ A □ B
ご購入店名
電 話( ) −
〒 574-0044 大阪府大東市諸福7丁目1番1号
電話(代表)
(072)871-1212
IMC97D
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