R カンタウルス キューワイ プラス 拡張型 絶対PL量子収率測定装置 C13534-01、-02 オプションの追加による容易な機能拡張を実現。 従来困難であった領域での絶対量子収率測定が可能に! 1 機能拡張 1650 nmまでの 近赤外測定 2 機能拡張 1 %以下の 低量子収率評価 3 機能拡張 アップコンバージョン 量子収率測定 Quantaurus-QY Plus(拡張型 絶対PL量子収率測 定装置 C13534-01,-02)は、 フォトルミネッセンス法 カンタウルス キューワイ プラス を用いて発光量子収率の絶対値を瞬時に測定する 装置です。 計測波長域により、C13534-01 (300 nm∼ 950 nm) とC13534-02 (400 nm∼1100 nm)の2タイプを用意しています。 また、容易な機能拡張を特長とし、 オプションの追 加により1650 nmまでの近赤外領域測定、高感度 測定(低量子収率の評価)、アップコンバージョン発光測 定などに対応します。 オプションの追加により、近赤外、高感度、アップコンバージョン測定が可能! 測定例 一重項酸素の発光量子収率 Platinum(Ⅱ)mesotetra(pentafluorophenyl)porphine(PtTFPP)溶液を増感剤 として用いた時の一重項酸素の発光量子収率測定例です。BT-CCDとInGaAsライン センサの組み合わせにより、測定波長領域を400 nm∼1650 nmに広域化すること に成功しました。その結果、励起光プロファイル (中心波長:525 nm) と一重項酸素の発 光スペクトル (ピーク波長:1270 nm)の同時計測が可能となり、一重項酸素の絶対発 F 光量子収率として0.022が得られました。 F F F F F F platinum (II) mesotetra (pentafluorophenyl)porphine (PtTFPP) 図1. PtTFPPのクロロホルム溶液の非存在下/存在下に おける励起光プロファイルおよび発光スペクトル データ提供 群馬大学大学院理工学府 分子科学部門 飛田成史様 F F N Pt N F N F F F F F N F F F F F N. Hasebe, K. Suzuki, H. Horiuchi, H. Suzuki, T. Yoshihara, T. Okutsu, and S. Tobita, Anal. Chem., 87, 2360 (2015) 三重項-三重項 消滅 アップコンバージョン発光の量子収率 Metal ions Acceptor ligands Co-ligands Crystallization Excitation TTET ※ Triplet exciton diffusion Donor addition フォトン・アップコンバージョンは、低エネルギーの光を高エネルギーの光に変換する技 術です。 その中でも、三重項-三重項消滅(Triplet-triplet anihilation: TTA)を利用したアップコンバ ージョン (UC) は、太陽光程度の弱い光を効率よく利用できる技術として、注目を集めて います。左図のような、金属錯体骨格を用いた系では、規則正しく配列された色素間で の高速な三重項励起子拡散によりTTA-UCが促進されるため、太陽光程度の低い励起 光強度においても高い量子収率で発光が起こることが分かりました。 TTA, Upconverted emission TTET: Triplet-triplet energy transfer 図1. 金属錯体骨格内の三重項励起子拡散によるTTA-UC 模式図 データ提供 九州大学院工学研究院 応用化学部門 君塚信夫様、楊井伸浩様 P. Mahato, A. Monguzzi, N. Yanai, T. Yamada, and N. Kimizuka , Nature Materials, 14, 924 (2015) 2 図2. TTA-アップコンバージョン量子収率の励起密度依存性 機能拡張システム例 機能拡張 ① 近赤外 絶対PL量子収率測定装置 近赤外対応型 C13534-21、-22 1650 nmまでの広い波長領域において量子収率の絶対測定が可能。 Quantaurus-QY Plus(C13534-01、-02) に、近赤外光計 測ユニットを追加したシステムです。 C13534-01、-02 従来の量子収率測定装置はセンサの感度により、 1100 nmまで の波長範囲でしか測定できませんでした。本システムでは、近赤外 +1 領域に感度を有するInGaAsラインセンサを搭載した近赤外光計 近赤外光計測ユニット C13684-01 測ユニットを追加することにより1650 nmまでの広い波長範囲に おいて量子収率の絶対測定が可能となりました。 1 近赤外光計測ユニット C13684-01 近赤外(900 nm∼1650 nm)計測用のマルチチャンネル検出器です。 感度校正データを含みます。 機能拡張 ② 高感度 本体 ノートPC 絶対PL量子収率測定装置 高感度近赤外型 C13534-23、-24 1 %以下の低量子収率評価が可能。近赤外領域での測定で効果を発揮。 Quantaurus-QY Plus(C13534-01、-02) に、近赤外光計 測ユニット、高出力キセノンランプユニット、 フィルタユニットを追加 C13534-01、-02 したシステムです。 これまでの絶対PL量子収率測定装置では、低い量子収率(例え ば1 %以下)の評価は多くの場合、原理的に測定困難でした。本シ ステムでは、高出力キセノンランプによる励起を組み合わせること により、1 %以下の低量子収率の評価も可能になりました。特に、 本体 近赤外域まで測定波長範囲を拡張した場合に効果を発揮します。 +1 近赤外光計測ユニット C13684-01 +2 高出力キセノンランプユニット L13685-01 +3 フィルタユニット A13687-01 《オプション》 (※ 励起用フィルタはオプションです。) ノートPC +4 励起用フィルタ A13686 1 近赤外光計測ユニット C13684-01 近赤外(900 nm∼1650 nm)計測用のマルチチャンネル検出器です。 感度校正データを含みます。 3 フィルタユニット A13687-01 高出力キセノンランプユニット L13685-01を用いる際に使用する減光 フィルタです。感度校正データを含みます。 2 高出力キセノンランプユニット L13685-01 高感度に低量子収率を評価する際に用いる励起用光源です。励起用フィ ルタ A13686と組み合わせて使用します。 4 励起用フィルタ A13686-375、-400、-475、-525《オプション》 高出力キセノンランプユニット L13685-01と組み合わせて用いるバン ドパスフィルタです。使用する励起波長に合わせて選択可能です。 機能拡張 ③ アップコンバージョン 絶対PL量子収率測定装置 UC 対応型 C13534-25、-26 ※ ※ UC: アップコンバージョン アップコンバージョン発光の絶対量子収率測定が可能。 Quantaurus-QY Plus(C13534-01、-02) に、近赤外光計 測ユニット、励起レーザユニット、 フィルタユニットを追加したシステ C13534-01、-02 ムです。 近赤外のレーザ(980 nm) で試料を励起し、励起光より短波長 側の発光(UC発光)の量子収率を求めることを可能にしました。長 波長側の発光の評価も同時に行うことができます。 +1 近赤外光計測ユニット C13684-01 +2 励起レーザユニット L13688-980 +3 フィルタユニット A13687-02 本体 1 近赤外光計測ユニット C13684-01 近赤外(900 nm∼1650 nm)計測用のマルチチャンネル検出器です。 感度校正データを含みます。 2 励起レーザユニット L13688-980 アップコンバージョン計測用の励起光源(980 nm)です。レーザマウ ント用光学系を含みます。 ノートPC 3 フィルタユニット A13687-02 アップコンバージョン計測用減光フィルタ(980 nm)です。感度校正 データを含みます。 3 仕 様 型名 PL計測波長範囲 光源部 励起光源 励起波長 バンド幅 サンプル光劣化防止 励起波長制御 マルチチャンネル分光器 測定波長範囲(検出器) 波長分解能 受光素子チャンネル数 素子冷却温度 AD分解能 分光器光学配置 積分球 材質 サイズ ソフトウエア 測定項目 C13534-02 400 nm ∼ 1100 nm C13534-01 300 nm ∼ 950 nm 150 W Xe光源 375 nm ∼ 850 nm FWHM 10 nm 以下 メカニカルシャッタによる励起光遮断 自動制御 250 nm ∼ 850 nm 200 nm ∼ 950 nm < 2 nm 1024 ch −15 ℃ 16 bit ツェルニターナ型 350 nm ∼ 1100 nm < 2.5 nm スペクトラロン 3.3 型(インチ) 発光量子収率測定、蛍光体発光効率測定(量子収率×吸収率)、量子収率の励起波長依存性、 発光スペクトル (ピーク波長、FWHM)、PL励起スペクトル、色計測(色度、色温度、演色性など) EEM(Excitation Emission Matrix)表示、 自己吸収補正 オプション 外形寸法図 (単位:mm) 質量:約60 kg サンプルホルダ 12 溶液用 537 サンプルホルダ 極低温計測用 A11238-05 365 溶液サンプルを液体窒素冷却するために使用します。 サンプルホルダ 温度制御用 A9924-17 粉末サンプルの温度を最大+180 ℃まで設定することが可能です。 白色LED用の蛍光体などを実際の使用環境に近い状態で測定可能です。 TE温度コントローラC13453と組み合わせて使用します。 温度制御範囲 : 室温∼+180 ℃ 33 粉末用 11 37 596 63 470 573 670 サンプル容器 溶液用 枝付セル(3本セット) A10095-02 3本1セットです。 サンプルチューブ 極低温計測用(5 本) A10095-04 液体窒素温度で溶液サンプルを計測する場合に利用します。5本1セット です。 粉末用 シャーレ フタ無(5セット) A10095-01 シャーレ フタ付(5セット) A10095-03 粉末を計測する場合に利用します。蛍光発光を抑えた 合成石英製で5個セットとなります。 その他 TE温度コントローラ C13453 サンプルホルダ 温度制御用 A9924-17と組み合わせて、温度をコントロ ールします。 ★Quantaurus-QY は、浜松ホトニクス(株)の登録商標です。 ※本カタログの記載内容は2016年3月現在のものです。 本内容は改良のため予告なく変更する場合があります。 www.hamamatsu.com □ □ □ □ □ □ 仙台営業所 筑波営業所 東京営業所 中部営業所 大阪営業所 西日本営業所 〒980-0021 仙台市青葉区中央3-2-1 (青葉通プラザ 11階) 〒305-0817 つくば市研究学園5-12-10 (研究学園スクウェアビル7階) 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-8-21 (虎ノ門33森ビル5階) 〒430-8587 浜松市中区砂山町325-6 (日本生命浜松駅前ビル4階) 〒541-0052 大阪市中央区安土町2-3-13 (大阪国際ビル10階) 〒812-0013 福岡市博多区博多駅東1-13-6 (竹山博多ビル5階) TEL TEL TEL TEL TEL TEL (022)267-0121 (029)848-5080 (03)3436-0491 (053)459-1112 (06)6271-0441 (092)482-0390 □ システム営業推進部 〒431-3196 浜松市東区常光町812 TEL (053)431-0150 FAX (053)433-8031 FAX FAX FAX FAX FAX FAX (022)267-0135 (029)855-1135 (03)3433-6997 (053)459-1114 (06)6271-0450 (092)482-0550 Cat.No.SDSS0016J01 MAR/2016 HPK