炎センサ UVtron ® R9454, R9533 離れた炎も素早くキャッチ 小型・高感度・広視野 紫外線ON-OFFセンサ (UVtron ® ) 炎検知器・火災警報器などの用途に最適 金属の光電効果とガス増倍効果を利用したUVtron(紫外線ON-OFF センサ)です。感度波長範囲が185 nm ∼ 260 nmと紫外線のみに 感度を有しているため、光学的可視光カットフィルタが不要と なり簡単に使用できます。電極設計の最適化により、従来の UVtronの10倍(10000 m/s2)の衝撃にも耐える耐衝撃性を実現し ました。 R9533は、機器へのセッティングが容易なヘッドオン型(センサ 上部から紫外線が入射する構造)、R9454は従来品R2868の外観を 踏襲したサイドオン型(センサ側面から紫外線が入射する構造) となって います。共に板状のカソードを持ち、高い感度と広い視野(指向)特性を 有しています。 用 途 左:R9533 右:R9454 ●ガス・オイルライター、マッチなどの炎検知器 ●火災警報器 ●放火監視センサ ●バーナの燃焼監視装置 ●紫外線の漏れ検査器 ●放電現象の検知器 ●紫外線スイッチ 仕 様 一般定格 項目 R9533 R9454 感度波長範囲 窓材質 質量 185 ∼ 260 UV透過ガラス 約1.5 約2.5 R9454 500 R9533 400 単位 nm — g 絶対最大定格 項目 印加電圧 (DC) ピーク電流 1 平均放電電流 2 動作周囲温度 30 1 -20 ∼ +60 -20 ∼ +125 R9454 360 400 ± 25 R9533 280 350 ± 25 単位 V mA mA °C 動作定格(at 25 °C) 項目 放電開始電圧 (紫外線照射時) (DC) 推奨動作電圧範囲 (DC) バックグラウンド放電 3 感度 4 最大値 最大値 標準値 10 4000 10000 単位 V V min-1 min-1 NOTE: 1瞬時に流すことのできるパルス電流のピーク値ipを示し、パルス電流の半値幅は10 µs以下の場合です。 2この値を超えたり、近い電流値で動作させますと、動作寿命が著しく短縮されます。 3推奨動作条件において、室内光下(照度500 lx)での値です。ただし、以下のような外的要因で増加することがあります。 (1)水銀灯・殺菌灯・ハロゲンランプなどが近くにある場合。(2)太陽光が直接または反射によって入射する場合。 (3)アーク溶接などの電気火花がある場合。(4)放射線源がある場合。(5)高電界(静電場も含む)がかかった場合。 4推奨動作電圧における波長200 nm、光量10 pW/cm2での代表値。実際の使用にあたっては、入射する紫外線の波長・光量や動作回路に よって感度は変化します。 炎センサ UVtron ® R9454, R9533 図1:UV tronの分光感度特性と各種分光放射強度 100 TPT B0009JB 相対感度, 相対強度(任意単位) UVtronの 分光感度 太陽光 50 タングステン電球 ガス炎 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 波長 (nm) 紫外域 可視域 赤外域 図2:視野(指向)感度特性 R9454 タテ方向 (左図) ○ 0° 100 % 0° 100 % 30° 30° 30° 30° 80 60 60° 紫外点光源 80 60° 60 60° 40 ヨコ方向 ●(右図) 60° 40 20 20 90° 90° 90° 90° 陽極 陰極 陽極 陰極 TPT B0033JA R9533 0° 100 % 30° 30° 90° 60 30° 30° 80 60° タテ方向 ○(左図) 0° 100 % 80 60° 60° 60 40 40 20 20 90° 90° 紫外点光源 60° ヨコ方向 ●(右図) 90° TPT B0032JA 図3:外形寸法図(単位:mm) UV透過ガラス 陰極 5 × 10 陽極リード 陰極リード 陰極 8±1 9.0 ± 0.5 A 12 MAX. R9454 陽極 24 ± 1 陽極 A' 上面図 8 ± 1 4±1 32 MIN. (A – A' 断面図) 44 MAX. 陽極 リード線径: 0.65 ± 0.05 20 MAX. 陰極 側面図 TPT A0036JC R9533 ●R9533用ソケット E678-8F(オプション) UV透過ガラス 陰極 18 6.4 ± 1.0 20 ± 2 2- 2.2 陰極 13 P.C.D. 7.9 ± 0.1 10 14 MAX. 2.8 10 ± 2 4.15 MAX. 陽極 13.5 ± 1.0 24 14-25.71° 8- 0.7 陽極 側面図 底面図 3.4 上面図 11 TPT A0035JA 図4:推奨動作回路 10 MΩ + 4.7 kΩ* 陽極 印加電圧 陰極 220 pF 500 V パルス出力 i 10 kΩ 1000 pF – * この4.7 kΩの抵抗は、UVtronの陽極リード端から 2.5 cm以内に必ず接続してください。 TPT C0016JA TACCA0289JA 炎センサ UVtron ® R9454, R9533 ■取り扱い上の注意 ●紫外線の放射 UVtronは、放電動作時に紫外線を放射します。複数のUVtronを近くで同時に使用する場合には、互いに光学的な干渉 を生じないように配置してください。 ●振動・衝撃 JIS C 60068-2-6(正弦波振動試験方法 3.0 mm peak to peak, 200 m/s2, 10 Hz ∼ 2000 Hz)、JIS C 60068-2-27(衝撃試 験方法 10000 m/s2, 1 ms)をパスしていますが、万一落下などの強い衝撃が加わると、ガラスが割れたり内部の電極が 変形し電気的特性が劣化する場合がありますので、取り扱いには充分にご注意ください。 ●極性 極性を間違えないように正しく接続してください。誤って逆極性に接続しますと、電気的特性の劣化や誤動作などの原 因になります。 ■保証期間とその範囲 浜松ホトニクス㈱出荷後、1年以内に製造上の原因と認められる故障が発生した場合は無償交換いたします。保証の範囲 は製品の代替納入を限度といたします。 関連製品 UVtron®用小型駆動回路 C10423, C10807(オプション) C10423, C10807はUVtron®用小型駆動回路です。 1枚のプリント基板に高圧電源と信号処理回路を内蔵 していますので、DC 12 V ∼ DC 24 Vを印加し UVtron ®を接続するだけで炎センサとして動作します。 C10423はR9454、C10807はR9533で使用してください。 ただし、ハードピンを直接ハンダ付けすることはでき ませんので、R9533との接続の際はソケット(E678-8F) をご使用ください。 詳しくは駆動回路のカタログを参照してください。 ▲ C10807 ※この資料の内容は、平成22年6月現在のものです。仕様・性能は改良のため予告なく変更することがあります。 ご注文の際には、最新の内容をご確認ください。 WEB SITE jp.hamamatsu.com □仙台営業所 〒980-0011 □筑波営業所 〒300-2635 □東京営業所 〒105-0001 □中部営業所 〒430-8587 □大阪営業所 〒541-0052 仙台市青葉区上杉1-6-11(日本生命仙台勾当台ビル2階) TEL (022)267-0121 茨城県つくば市東光台5-9-2 TEL (029)847-3821 東京都港区虎ノ門3-8-21(虎ノ門33森ビル5階) TEL (03)3436-0491 浜松市中区砂山町325-6(日本生命浜松駅前ビル4階) TEL (053)459-1112 大阪市中央区安土町2-3-13(大阪国際ビル10階) TEL (06)6271-0441 □電子管営業推進部 〒438-0193 静岡県磐田市下神増314-5 TEL (0539)62-5245 FAX (0539)62-2205 FAX (022)267-0135 FAX (029)847-8654 FAX (03)3433-6997 FAX (053)459-1114 FAX (06)6271-0450 TPT 1019J06 JUN. 2010 IP