2.5V/3.3Vの1ビット、2ポート レベル変換バス・スイッチ ADG3241 特長 機能ブロック図 スイッチ伝搬遅延:225ps ポート間のスイッチ接続抵抗:4.5Ω A B データ・レート:1.5Gbps 動作電源電圧:2.5V/3.3V レベル・シフト/変換が選択可能 BE レベル変換 3.3∼2.5V 3.3∼1.8V 2.5∼1.8V 小信号帯域幅:770MHz 6ピンSC70パッケージ アプリケーション 3.3∼1.8Vの電圧変換 3.3∼2.5Vの電圧変換 2.5∼1.8Vの電圧変換 バス・スイッチ バス・アイソレーション ホット・スワップ ホット・プラグ アナログ・スイッチ・アプリケーション 製 概要 製品のハイライト ADG3241は2.5Vまたは3.3Vのシングル・デジタル・スイッチです。低 1. 消費電力ながら高速スイッチングと超低オン抵抗を実現する、低電 2. 極めて小さいスイッチ伝搬遅延 圧CMOSプロセスで設計されています。このため、伝搬遅延または 3. 入力-出力間接続抵抗:4.5Ω グラウンド・バウンス・ノイズの増加なしに、入力と出力を接続するこ 4. レベル/電圧変換 とができます。 5. 小型SC70パッケージ 動作電源電圧:3.3Vまたは2.5V __ スイッチは、バス・イネーブル(BE)入力信号を使ってイネーブルされ ます。このデジタル・スイッチにより、ON時に双方向信号をスイッチ することができます。OFF状態では、電源電圧までの信号レベルを 阻止できます。 ADG3241は、レベル変換を必要とするアプリケーションに最適です。 3.3V電源で動作させると、3.3V入力から2.5V出力へのレベル変換が 可能です。同様に、2.5V電源で動作させると、2.5V入力を1.8V出力 に変換することができます。このほかに、レベル変換セレクト・ピン __ __ (SEL)があります。SELをローレベルにすると、内部でVCCを低下さ せるため、3.3V入力から1.8V出力へのレベル変換が可能になります。 このため、コンバータからDSP/マイクロコントローラへのインターフ ェースなどの、異なる電源電圧間でのレベル変換を必要とするアプ リケーションに適しています。 アナログ・デバイセズ社は、提供する情報が正確で信頼できるものであることを期していますが、その情報の利 用に関して、あるいは利用によって生じる第三者の特許や権利の侵害に関して一切の責任を負いません。また、 アナログ・デバイセズ社の特許または特許の権利の使用を明示的または暗示的に許諾するものでもありませ ん。本紙記載の商標および登録商標は、各社の所有に属します。 *日本語データシートは、REVISIONが古い場合があります。最新の内容については英語版をご参照ください。 REV.0 アナログ・デバイセズ株式会社 本 社/東京都港区海岸1-16-1 電話03 (5402)8200 〒105-6891 ニューピア竹芝サウスタワービル (6350)6868 (代)〒532-0003 大阪営業所/大阪府大阪市淀川区宮原3-5-36 電話06 新大阪MTビル2号 ADG3241―仕様1 (特に指定のない限り、VCC=2.3∼3.6V、GND=0V、すべての仕様はTMIN∼TMAXで規定) パラメータ DC電気的特性 入力ハイレベル電圧 入力ローレベル電圧 入力リーク電流 OFF状態リーク電流 ON状態リーク電流 最大パス電圧 容量3 Aポートがオフ時の容量 Bポートがオフ時の容量 A、Bポートがオン時の容量 コントロール入力容量 スイッチング特性3 伝搬遅延、AからBまたはBからA、 tPD4 __ 5 バス・イネーブル・タイム、BEからAま __ たはB バス・ディスエーブル・タイ__ ム、BEからAまたはB5 5 バス・イネーブル・タイム、BEからAま __ たはB バス・ディスエーブル・タイ__ ム、BEからAまたはB5 5 バス・イネーブル・タイム、BEからAま __ たはB バス・ディスエーブル・タイム、BEからAまたはB5 最大データ・レート チャンネル・ジッタ 記号 条件 Min VINH VINH VINL VINL II IOZ VCC=2.7∼3.6V VCC=2.3∼2.7V VCC=2.7∼3.6V VCC=2.3∼2.7V 2.0 1.7 VP 0≦A、B≦VCC 0≦A、B≦VCC___ VA/VB=VCC=SEL ___ =3.3V、IO=−5μA VA/VB=VCC=SEL=2.5V、 ___ IO=−5μA VA/VB=VCC=3.3V、SEL=0V、IO=−5μA CA OFF CB OFF CA、CB ON CIN f=1MHz f=1MHz f=1MHz f=1MHz tPHL、tPLH tPZH、tPZL tPHZ、tPLZ tPZH、tPZL tPHZ、tPLZ tPZH、tPZL tPHZ、tPLZ デジタル・スイッチ オン抵抗 RON 電源条件 VCC 静止電源電流 ICC 1入力当たりのICC増加6 ΔICC ___ CL=50pF、VCC=SEL ___=3V VCC=3.0∼3.6V;SEL ___ =VCC VCC=3.0∼3.6V;SEL ___ =VCC VCC=3.0∼3.6V;SEL ___ =0V VCC=3.0∼3.6V;SEL ___ =0V VCC=2.3∼2.7V;SEL ___ =VCC VCC=2.3∼2.7V ; SEL =VCC ___ VCC=SEL =3.3V ; V A/VB=2V ___ VCC=SEL=3.3V;VA/VB=2V 2.0 1.5 1.5 1 1 1 1 1 1 ___ VCC=3V、SEL ___ =VCC、VA=0V、IBA=8mA VCC=3V、SEL =VCC、VA=1.7V、IBA=8mA ___ VCC=2.3V、SEL ___ =VCC、VA=0V、IBA=8mA VCC=2.3V、 SEL ___ =VCC、VA=1V、IBA=8mA VCC=3V、SEL ___ =0V、VA=0V、IBA=8mA VCC=3V、SEL=0V、VA=1V、IBA=8mA ___ デジタル入力=0VまたはVCC;SEL ___ =VCC デジタル入力=0Vま たはV CC;SEL=0V __ ___ VCC=3.6V、BE=3.0V;SEL=VCC Bバージョン Typ2 Max 単位 0.8 0.7 ±0.01 ±1 ±0.01 ± 1 ±0.01 ±1 2.5 2.9 1.8 2.1 1.8 2.1 V V V V μA μA μA V V V 3.5 3.5 7 4 pF pF pF pF 3.2 3 3 2.5 3 2.5 1.5 45 4.5 12 5 9 5 12 2.3 0.01 0.1 0.15 0.225 4.6 4 4 3.8 4 3.4 ns ns ns ns ns ns ns Gbps ps p-p 8 25 9 18 8 Ω Ω Ω Ω Ω Ω 3.6 1 0.2 8 V μA mA μA 注 1 2 3 4 温度範囲:Bバージョンは−40℃∼+85℃。 特に指定がない限り、Typ値は25℃での値。 設計上の保証であり、出荷テストは行っていません。 理想電圧源から駆動した場合、スイッチのRON (typ値)と負荷容量によるRC遅延以外に、デジタル・スイッチによる伝搬遅延の増加はありません。代表的な駆動信号の立ち上がり/立ち下がり時間に比 べて時定数が小さいため、システムに加わる伝搬遅延はほとんどありません。システムに使用した場合のデジタル・スイッチの伝搬遅延は、スイッチの駆動側の駆動回路と駆動される側の負荷との相 互作用により決定されます。 5 「タイミング測定情報」を参照してください。 __ 6 この電流は、コントロール・ピンBEのみに適用されます。AポートやBポートが遷移するとき発生するAC電流またはDC電流は無視できます。 仕様は予告なく変更されることがあります。 2 REV.0 ADG3241 絶対最大定格* ピン配置 (特に指定のない限り、TA=25℃) 6ピンSC70 GNDに対するVCC ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・−0.5∼+4.6V GNDに対するデジタル入力 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・−0.5∼+4.6V DC入力電圧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・−0.5∼+4.6V BE 1 DC出力電流 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チャンネル当たり25mA GND 2 動作温度範囲 A 3 工業用(Bバージョン) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・−40∼+85℃ 6 SEL ADG3241 5 上面図 4 (実寸ではありません) VCC B 保存温度範囲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・−65∼+150℃ ジャンクション温度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150℃ θJA熱インピーダンス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・332℃/W ピン温度(ハンダ処理、10秒) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・300℃ 赤外線リフロー時のピーク温度(<20秒)・・・・・・・・・・・・・・・・・・235℃ *上記の絶対最大定格を超えるストレスを加えると、デバイスに恒久的な損傷を与えることがあり ます。この規定はストレス定格のみを指定とするものであり、この仕様の動作セクションに記載 する規定値以上でのデバイス動作を定めたものではありません。デバイスを長時間絶対最大定格 状態に置くとデバイスの信頼性に影響を与えることがあります。同時に複数の絶対最大定格条件 を適用することはできません。 表 I. ピン機能説明 ピン番号 記号 説明 1 2 3 4 5 6 BE GND A B VCC ___ SEL バス・イネーブル(アクティブ・ロー) グラウンド・リファレンス Aポート、入力または出力 Bポート、入力または出力 正側電源電圧 レベル変換セレクト 表 II. 真理値表 BE SEL* 機能 L L L H H X A=B、3.3∼1.8Vのレベル・シフト A=B、3.3∼2.5V/2.5∼1.8Vのレベル・シフ ト 切断 ___ *VDD=3.3V±10%の場合のみSEL=0V オーダー・ガイド 製品モデル 温度範囲 パッケージ 梱包 ブランド ADG3241BKS-R2 ADG3241BKS-REEL ADG3241BKS-REEL7 −40∼+85℃ −40∼+85℃ −40∼+85℃ SC70 (薄型シュリンク・スモール・アウトライン・トランジスタ・パッケージ) SC70 (薄型シュリンク・スモール・アウトライン・トランジスタ・パッケージ) SC70 (薄型シュリンク・スモール・アウトライン・トランジスタ・パッケージ) KS-6 KS-6 KS-6 SKA SKA SKA 注意 ESD(静電放電)の影響を受けやすいデバイスです。人体や試験機器には、4,000Vもの高圧の静電気が容易に蓄積 され、検知されないまま放電されることがあります。本製品は当社独自のESD保護回路を内蔵してはいますが、デ バイスが高エネルギーの静電放電を被った場合、回復不可能の損傷が生じることがあります。したがって、性能低 下や機能低下を防止するため、ESDに対する適切な予防措置を講じることをお勧めします。 REV.0 3 WARNING! ESD SENSITIVE DEVICE ADG3241 用語集 VCC GND VINH VINL II IOZ IOL VP RON CX OFF CX ON CIN ICC ΔICC tPLH、tPHL tPZH、tPZL tPHZ、tPLZ 最大データ・レート チャンネル・ジッタ 正側電源電圧 グラウンド・リファレンス(0V) ロジック「1」の最小入力電圧 ロジック「0」の最大入力電圧 コントロール入力での入力リーク電流 オフ状態のリーク電流。これは、オフ状態のスイッチ・ピンでの最大リーク電流です。 オン状態のリーク電流。これは、オン状態のスイッチ・ピンでの最大リーク電流です。 最大パス電圧。最大パス電圧は、スイッチ入力電圧が電源電圧に等しいときのNMOSデバイスのクランプされ た出力電圧に関係します。 オン状態にあるスイッチの抵抗。スイッチに規定の電流を流して、指定された電圧で測定します。 オフ時のスイッチ容量 オン時のスイッチ容量 __ ___ コントロール入力の容量。BEとSELで構成されます。 静止電源電流。VCCピンとグラウンド・ピンの間のリーク電流を表します。この値は、すべてのコントロール 入力をロジック・ハイレベルまたはロジック・ローレベルに設定し、スイッチをオフにして測定します。 __ BEピンの入力が電源電圧で駆動されない場合の入力ピンに対する電源電流の増分 オン状態のスイッチを通過する際のデータの伝搬遅延。伝搬遅延は、RC時定数(RON×CL)に関係します(CLは 負荷容量)。 __ バス・イネーブル・タイム。コントロール信号BEに応答してスイッチがターンオンする際に、スイッチ出力が VT電圧を交差するまでに要する時間です。 バス・ディスエーブル・タイム。コントロール信号に応答してスイッチが高インピーダンスのオフ状態になる までに要する時間です。コントロール入力でのロジック・レベル遷移を基準に、出力電圧が元の静止レベルか らVΔだけ変化するまでの時間として測定されます(イネーブル・タイムとディスエーブル・タイムについては 図3を参照)。 データがスイッチを通過できる最大レート スイッチ・チャンネルの固定的ジッタとランダム・ジッタの和のピークtoピーク値 4 REV.0 代表的な性能特性―ADG3241 40 35 VCC = 2.3V TA = 25 °C SE L = V CC 35 30 30 VCC = 3.3V 20 15 R ON (Ω ) 25 25 VCC = 2.5V 20 0 10 10 5 5 5 0 1.0 0.5 特性1. 2.0 1.5 VA /VB (V ) 3.0 2.5 0 3.5 0 0 入力電圧対オン抵抗 1.0 0.5 特性2. 20 VCC = 3.3V 20 VCC = 3.6V VCC = 2.7V VCC = 3.6V 25 15 15 10 VCC = 3V T A = 25 °C SE L = 0V 35 30 R ON (Ω ) R ON (Ω ) 40 40 VCC = 3V T A = 25 °C SE L = V CC 2.0 1.5 V A /V B (V ) 2.5 0 3.0 0.5 入力電圧対オン抵抗 特性3. 3.0 15 V CC = 3.3V V CC = 2.5V SE L = V CC SE L = V CC 1.0 1.5 2.0 V A /V B (V ) 3.5 3.0 入力電圧対オン抵抗 VCC = 3.6V T A = 25 °C SE L = V CC I O = –5 µ A 2.5 2.5 15 2.0 10 + 85 °C VOUT (V) R ON (Ω ) R ON (Ω ) 10 + 85 °C 1.5 1.0 5 5 VCC = 3.3V VCC = 3V – 40 °C + 25 °C + 25 °C 0.5 – 40 °C 0 0 特性4. 1.0 V A /V B (V) 0.5 0 2.0 1.5 0 1.2 1.0 0.5 異なる温度での入力電圧対オン抵抗 特性5. 0.5 異なる温度での入力電圧対オン抵抗 1.0 特性6. 500 2.5 T A = 25 °C SE L = V CC I O = –5 µ A 0 V A /V B (V) 2.5 2.0 0 VCC = 2.7V T A = 25 °C SE L = 0V I O = –5 µ A 2.0 2.5 3.5 3.0 パス電圧対VCC T A = 25 °C 450 VCC = 3.6V 1.5 2.0 V A /V B (V) 400 VCC = 2.3V 1.0 1.5 VCC = 3.3V VCC = 3V 1.0 I CC ( µ A) VCC = 2.5V VOUT (V) VOUT (V) 350 1.5 V CC = SEL = 3.3V 300 V CC = 3.3V SEL = 0V 250 200 150 0.5 100 0.5 V CC = SEL = 2.5V 50 0 0 0.5 1.0 特性7. REV.0 2.0 1.5 V A /V B (V) 2.5 パス電圧対VCC 3.0 0 0 0.5 1.0 特性8. 2.0 1.5 V A /V B (V) 2.5 パス電圧対VCC 5 3.0 3.5 0 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 イネーブル周波数(MHz) 特性9. イネーブル周波数対ICC 50 ADG3241 3.0 3.0 TA = 25°C VA = 0V BE = 0 2.5 1.5 VCC = SEL = 3.3V 1.0 0.5 0 0.02 0.04 0.06 IO (A) 特性10. 0.08 0.5 –1.0 0 –0.10 出力ローレベル特性 減衰(dB) –2 –3 TA = 25°C VCC = 3.3V/2.5V SEL = VCC VIN = 0dBm N/W ANALYZER: RL = RS = 50Ω –7 –8 0.03 0.1 –1.2 0 –0.02 出力ハイレベル特性 3.5 2.5 3.0 ソース電圧対電荷注入 イネーブル ディスエーブル VCC = SEL = 3.3V 2.5 –50 –60 イネーブル ディスエーブル 2.0 1.5 VCC = 3.3V, SEL = 0V 1.0 0.5 –90 100 1000 周波数特性 –100 0.1 1 10 周波数(MHz) 100 1000 特性14. オフ・アイソレーションの周波特性 ディスエーブル 1.5 70 60 50 40 40 60 80 特性16. イネーブル/ディスエーブ ル・タイムの温度特性 0 0.5 40 60 80 80 75 70 65 60 10 20 温度(℃) 20 温度(℃) VCC = SEL = 3.3V 90 V = 1.5V p-p IN 85 20dB減衰 20 0.5 0 95 30 1.0 –20 特性15. イネーブル/ディスエーブル・ タイムの温度特性 アイ幅(%) VCC = SEL = 2.5V 2.5 ジッタ(ps p-p) イネーブル 0 –40 100 VCC = SEL = 3.3V 90 V = 1.5V p-p IN 80 20dB減衰 0 1.5 2.0 VA /VB (V) 3.0 100 –20 1.0 4.0 TA = 25°C –10 VCC = 3.3V/2.5V SEL = V CC –20 VIN = 0dBm –30 N/W ANALYZER: RL = RS = 50Ω –40 3.5 0 –40 0.5 –80 4.0 3.0 0 特性12. –70 10 1.0 周波数(MHz) 特性13. 時間(ns) –0.06 –0.04 IO (A) 時間(ns) 0 2.0 –0.08 特性11. –1 減衰(dB) –0.8 0.10 1 –6 VCC = 3.3V 1.0 V = SEL = 2.5V CC 0 –5 –0.6 VCC = 3.3V; SEL = 0V 2 –4 VCC = 2.5V –0.4 1.5 VCC = SEL = 2.5V 0 VCC = SEL = 3.3V 2.0 VCC = 3.3V; SEL = 0V VOUT (V) VOUT (V) 2.0 TA = 25°C SEL = VCC ON OFF CL = 1nF –0.2 QINJ (pC) 2.5 0 TA = 25°C VA = VCC BE = 0 55 0.7 0.9 1.1 1.3 1.5 1.7 データ・レート(Gbps) 1.9 特性17. データ・レート対ジッタ; PRBS 31 6 50 0.5 %アイ幅=((クロック周期-ジッタp-p)/ クロック周期)×100% 0.7 0.9 1.1 1.3 1.5 データ・レート(Gbps) 1.7 1.9 特性18. データ・レート対アイ幅; PRBS 31 REV.0 ADG3241 50mV/DIV 200ps/DIV VCC = 3.3V SEL = 3.3V VIN = 1.5V p-p 20dB ATTENUATION TA = 25°C 特性19. アイ・パターン;1.5Gbps、 VCC=3.3V、PRBS 31 REV.0 20mV/DIV 200ps/DIV VCC = 2.5V SEL = 2.5V VIN = 1.5V p-p 20dB ATTENUATION TA = 25°C 特性20. アイ・パターン;1.244Gbps、 VCC=2.5V、PRBS 31 7 ADG3241 タイミング測定情報 下記の負荷回路と波形に対して、VINとVOUTの表記を使います。ここで、VIN=VAでVOUT=VB、またはVIN=VBでVOUT=VAです。 VCC SW1 パルス・ ジェネレータ コントロール 入力BE GND RL VOUT VIN VIH 2 ⫻ VCC VT tPLH tPLH VH VT VOUT DUT 0V VL RL CL RT 図2. 伝搬遅延 注 パルス・ジェネレータは全パルスでtR≦2.5ns、tF≦2.5ns、周波数≦10MHzです。 CLには、ボード容量、浮遊容量、負荷容量が含まれます。 RTは終端抵抗であり、パルス・ジェネレータのZOUTに一致させる必要があります。 図1. 負荷回路 テスト条件 記号 VCC=3.3V±0.3V (SEL=VCC) VCC=2.5V±0.2V (SEL=VCC) VCC=3.3V±0.3V (SEL=0V) 単位 RL VΔ CL VT 500 300 50 1.5 500 150 30 0.9 500 150 30 0.9 Ω mV pF V ディスエーブル イネーブル 表 III. VINH VT コントロール入力BE 0V tPZL VIN = 0V VOUT SW1 @ 2VCC tPLZ VCC VCC VT VL + V⌬ VL tPZH VIN = VCC VOUT SW1 @ GND テスト・レベル S1 tPLZ、tPZL tPHZ、tPZH 2×VCC GND tPHZ VH VT 0V 図3. スイッチ位置 VH – V⌬ 0V イネーブル・タイムとディスエーブル・タイム 8 REV.0 ADG3241 バス・スイッチ・アプリケーション ミックス電圧動作、レベル変換 2.5Vから1.8Vへの変換 ___ VCCが2.5V (SEL=2.5V)で、かつ入力信号レンジが0V∼VCCの場合、 バス・スイッチは、複数種類の電圧を使用するシステム間をイン 前述と同様に最大出力信号はVCC電源電圧より低い電圧しきい値内 ターフェースするのに最適なソリューションを提供できます。 にクランプされます。この場合、出力は約1.8Vに制限されます(図8)。 ADG3241は、3.3Vのものからそれより低い電圧への電圧変換を 必要するアプリケーションに適しています。ADG3241は、3.3V 2.5V から1.8Vへ、2.5Vから1.8Vへ、または双方向的に3.3Vから直接 2.5Vへ、変換することができます。 図4に、3.3VのADCと2.5Vのマイクロプロセッサとをインターフ ADG3241 2.5V 1.8V ェースさせる必要があるアプリケーションの代表例のブロック図 を示します。マイクロプロセッサは3.3V対応の入力を持っていな いので、両デバイスの間にADG3241を置くと、両デバイスが容 図7. 易に交信できるようになります。バス・スイッチが両ブロックを ___ 2.5Vから1.8Vへの電圧変換、SEL=2.5VCC 直接接続するため、伝搬遅延、タイミング・スキュー、またはノ VOUT 2.5V 電源 SEL = 2.5V イズは最小で済みます。 図4. 3.3V 3.3V ADC スイッチ出力 3.3V ADG3241 1.8V 2.5V 2.5Vの マイクロプロセッサ 0V 図8. 3.3VのADCと2.5Vのマイクロプロセッサとのレベル変換 スイッチ入力 2.5V VIN ___ 2.5Vから1.8Vへの電圧変換、SEL=VCC 3.3Vから2.5Vへの変換 ___ 3.3Vから1.8Vへの変換 VCCが3.3V (SEL=3.3V)で、かつ入力信号レンジが0V∼VCCの場合、 ADG3241は、3.3Vデバイスと1.8Vデバイスとのインターフェー ___ スのオプションを提供します。この機能はSELピンを使って選択 ___ できます。SELピンは、アクティブ・ローのコントロール・ピン ___ です。SELピンは、3.3Vデバイスと1.8Vデバイスとの電圧変換を 最大出力信号はVCC電源電圧より低い電圧しきい値内にクランプ されます。 3.3V 可能にする、ADG3241の内部回路を起動します。 3.3V 3.3V 2.5V ADG3241 2.5V 2.5V ADG3241 3.3V 図5. 1.8V ___ 3.3Vから2.5Vへの電圧変換、SEL=VCC 図9. この場合、出力は図6に示すように2.5Vに制限されます。 ___ 3.3Vから1.8Vへの電圧変換、SEL=0V ADG3241は2.5Vから3.3Vデバイスへの変換に使用できるだけで VCCが3.3Vで、かつ入力信号レンジが0V∼VCCの場合、最大出力 ___ 信号は1.8Vにクランプされます(図9)。このためには、SELピンを ___ ロジック「0」に接続する必要があります。SELを使用しない場 なく、2個の3.3Vデバイス間にも使用できます。 VOUT 3.3V 電源 SEL = 3.3V 合は、直接VCCに接続しておく必要があります。 スイッチ出力 2.5V 図6. 1.8V スイッチ入力 3.3V VIN ___ 3.3Vから2.5Vへの電圧変換、SEL=VCC 0V 図10. REV.0 3.3V 電源 SEL = 0V スイッチ出力 0V VOUT 9 スイッチ入力 3.3V VIN ___ 3.3Vから1.8Vへの電圧変換、SEL=0V ADG3241 バス・アイソレーション ホット・スワップ機能を必要とするシステムは、ドッキング・ス バス・アーキテクチャに共通の条件は、バスの容量負荷を低く抑 テーション、サーバー用のPCIボード、通信スイッチ用のライ えることです。このようなシステムでは、仕様を超えることなく ン・カードなど、数多く存在します。接続または切り離しの前に バス上の負荷の数を増やすことができるバス・ブリッジ・デバイ バスをアイソレーションできれば、ホット・スワップ・イベント スが必要になります。ADG3241は、簡単なロジック・ファンク に対して多くの制御が可能になります。 このアイソレーションは、 ションとして設計されており、駆動を必要とするアプリケーショ バス・スイッチを使って実現することができます。バス・スイッ ン向けには設計されていません。ADG3241はバスへのアクセス チは、コネクタとデバイスの間のホット・スワップ・カード上に をアイソレーションするので、容量負荷を最小化できます。 配置します。ホット・スワップ時には、他の信号ピンや電源ピン より先に、ホット・スワップ・カードのグラウンド・ピンをバッ 負荷A クプレーンのグラウンド・ピンに接続しておく必要があります。 負荷C アナログ・スイッチング バス/ バックプレーン 負荷B バス・スイッチ の位置 バス・スイッチは、たとえば、ビデオ・グラフィックスのような 多くのアナログ・スイッチング・アプリケーションで使うことが 負荷D できます。バス・スイッチはオン抵抗、オン時チャンネル容量、 図11. バス・アイソレーション・アプリケーション内でスイッチ されるバスの位置 オフ時チャンネル容量が小さいため、他のアナログ製品より周波 数性能が優れています。NMOSスイッチだけで構成されているバ ス・スイッチ・チャンネル自体は動作電圧の制限がありますが (特性1参照)、多くの場合、これが問題になることはありません。 ホット・プラグとホット・スワップでのアイソレーション ADG3241は、ホット・スワップおよびホット・プラグのアプリ ケーションに適しています。ADG3241の出力信号は、図6、8、 パワーアップ/パワーダウン時の高インピーダンス 10に示すように、VCC電源より低い電圧に制限されます。このた め、スイッチがホットな接続の衝撃を吸収するバッファのように パワーアップまたはパワーダウン時に確実に高インピーダンス状 __ 態にするには、プルアップ抵抗を介してBEをVCCに接続しておく 動作して、重要で高価なチップセットの損傷を防止します。 必要があります。プルアップ抵抗の最小値は、ドライバの電流シ ンク能力によって決まります。 ホット・プラグ・アプリケーションでは、新しいハードウェアを 追加するときに、システムをシャットダウンさせることができま せん。この問題を解決するために、バス・デバイスとホット・プ ラグ・コネクタの間のバックプレーン上にバス・スイッチを配置 することができます。ホット・プラグ時に、バス・スイッチをタ ーンオフさせます。図12に、このタイプのアプリケーションの代 RAM ADG3241 CPU プラグイン・ カード(1) カードI/O ADG3241 表例を示します。 プラグイン・ カード(2) カードI/O バス 図12. ホット・プラグ・アプリケーションでのADG3241 10 REV.0 ADG3241 外形寸法 6ピン薄型シュリンク・スモール・アウトライン・トランジスタ・パッケージ[SC70] (KS-6) 寸法単位:mm 2.00 BSC 6 5 4 2 3 2.10 BSC 1.25 BSC 1 ピン1 0.65 BSC 1.30 BSC 1.00 0.90 0.70 0.10 MAX 1.10 MAX 0.22 0.08 0.30 0.15 実装面 平坦性 0.10 JEDEC標準MO-203ABに準拠 REV.0 11 8⬚ 4⬚ 0⬚ 0.46 0.36 0.26 PRINTED IN JAPAN TDS112/2003/500 ADG3241 このデータシートはエコマーク認定の再生紙を使用しています。 12 REV.0