TOSHIBA TLP555

TLP555
東芝フォトカプラ
GaAℓAs 赤外 LED +フォト IC
TLP555
○ 絶縁したバスドライバ
○ 高速ラインレシーバ
○ マイクロプロセッサシステムのインタフェース
○ MOS FET のゲートドライブ
○ トランジスタインバータ
単位: mm
TLP555 は、GaAℓAs 赤外発光ダイオードと、高利得・高速の集積回路受
光チップを組み合わせた 8PIN DIP のフォトカプラです。
受光側はシュミット回路と 3 ステート出力回路を持っており、
吸い込み (シ
ンク)、はき出し (ソース) の両方向ドライブができます。また、受光 IC には
シールドをほどこし、1000 V /μs の高い瞬時コモンモード除去を与えていま
す。
TLP555 は、バッファロジックタイプです。インバータロジックタイプが
必要な場合には TLP558 があります。
l 電源電圧
: IF = 1.6 mA (最大)
: VCC = 4.5~20 V
l スイッチングスピード
: tpHL、tpLH = 400 ns (最大)
l 入力しきい値電流
JEDEC
EIAJ
東芝
質量: 0.54 g
l 瞬時コモンモード除去電圧 : ±1000V /μs (最小)
: −25~85℃ 保証
l 動作温度
l 絶縁耐圧
: 2500 Vrms (最小)
l UL 認定品
: UL1577、ファイル No. E67349
真理値表 (正ロジック
正ロジック)
正ロジック
―
―
11−10C4
ピン接続図
入力
イネーブル
出力
H
H
Z
L
H
Z
H
L
H
L
L
L
1
2001-04-06
TLP555
内部回路図
注:
8 ピンと 5 ピンの間に、バイパス用のコンデンサ 0.1μ
μF をつける必要があります。
最大定格 (Ta = 25℃
℃)
項目
発 光 側
記号
定格
単位
IF
10
mA
IFPT
1
A
圧
VR
5
V
流
IO
40 / −25
mA
ピ ー ク 出 力 電 流 (注 2)
IOP
80 / −50
mA
出
力
電
圧
VO
−0.5~20
V
電
源
電
圧
VCC
−0.5~20
V
3 ステートイネーブル電圧
VE
−0.5~20
V
失 (注 3)
PO
100
mW
失 (注 4)
PT
200
mW
直
流
順
電
流
過 渡 パ ル ス 順 電 流 (注 1)
直
流
出
受 光 側
出
全
逆
電
力
力
許
許
電
容
容
損
損
動
作
温
度
Topr
−40~85
℃
保
存
温
度
Tstg
−55~125
℃
は ん だ 付 け 温 度 (10 秒 ) **
Tsol
260
℃
絶
縁
耐
圧
(AC1 分間、R.H.≦60%、Ta = 25℃)
(注 5)
BVS
2500
Vrms
注
注
注
注
注
**:
1:
2:
3:
4:
5:
パルス幅≦1μs、300 pps。
パルス幅≦5μs、デューティ比≦0.025。
周囲温度 70℃以上で 1.8 mW /℃で減少。
周囲温度 70℃以上で 3.6 mW /℃で減少。
ピン 1、2、3、4 とピン 5、6、7、8 をそれぞれ一括し、電圧を印加する。
リード根元より 2 mm 以上。
2
2001-04-06
TLP555
推奨動作条件
項目
記号
最小
標準
最大
単位
入 力 ハ イ レ ベ ル 電 流 、 O N
IF (ON)
2*
―
5
mA
入 力 ロ ー レ ベ ル 電 圧 、 O F F
VF (OFF)
0
―
0.8
V
圧
VCC
4.5
―
20
V
ハ イ レ ベ ル イ ネ ー ブ ル 電 圧
VEH
2.0
―
20
V
ロ ー レ ベ ル イ ネ ー ブ ル 電 圧
VEL
0
―
0.8
V
N
―
―
4
―
Topr
−25
―
85
℃
電
フ
動
*:
源
ァ
ン
ア
作
電
ウ
ト (TTL 負荷)
温
度
2 mA は 20%の IFH 劣化を考慮した場合の値、入力しきい値は初期値で 1.6 mA 以下。
3
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TLP555
電気的特性 (特に指定のない場合、
特に指定のない場合、Ta
~85℃、
℃、V
~20 V)
特に指定のない場合、 = −25~
℃、 CC = 4.5~
項目
入
入
力
力
順
入
入
順
電
力
力
記号
圧
電
温
度
逆
端
係
電
子
間
容
最小
標準(*)
最大
単位
IF = 5 mA, Ta = 25℃
―
1.55
1.7
V
IF = 5 mA
―
−2.0
―
mV /℃
―
―
10
μA
pF
圧
VF
数
ΔVF /ΔTa
流
IR
VR = 5 V, Ta = 25℃
量
CT
VF = 0, f = 1 MHz, Ta = 25℃
―
45
―
VO = 5.5 V
―
―
IOHH
IF = 5 mA,
VCC = 4.5 V
VE = GND
100
VO = 20 V
―
2
500
(V O > V C C )
出 力 リ ー ク 電 流
測定条件
μA
ロ
ー
レ
ベ
ル
出
力
電
圧
VOL
IOL = 6.4 mA, VF = 0.8 V
VE = 0.8 V
―
0.4
0.5
V
ハ
イ
レ
ベ
ル
出
力
電
圧
VOH
IOH = −2.6 mA, IF = 1.6 mA
VE = 0.8 V
2.4
3.3
―
V
VE = 0.4 V
―
−0.13
−0.32
mA
VE = 2.7 V
―
―
20
VE = 5.5 V
―
―
100
VE = 20 V
―
0.01
250
ロ ー レ ベ ル イ ネ ー ブ ル 電 流
ハ イ レ ベ ル イ ネ ー ブ ル 電 流
IEL
IEH
μA
ロ ー レ ベ ル イ ネ ー ブ ル 電 圧
VEL
―
―
―
0.8
V
ハ イ レ ベ ル イ ネ ー ブ ル 電 圧
VEH
―
2.0
―
―
V
ロ
ICCL
VF = 0 V, VE = GND
VCC = 5.5 V
―
5
6.0
VCC = 20 V
―
5.6
7.5
ICCH
IF = 5 mA
VE = GND
VCC = 5.5 V
―
2.5
4.5
VCC = 20 V
―
2.8
6.0
IOZL
IF = 5 mA, VE = 2 V
VO = 0.4 V
―
1
−20
VO = 2.4 V
―
―
20
IOZH
VF = 0 V, VE = 2 V
VO = 5.5 V
―
―
100
VO = 20 V
―
0.01
500
VO = VCC = 5.5 V
25
55
―
VO = VCC = 20 V
40
80
―
−10
−25
―
−25
−60
―
ハ
ー
イ
レ
レ
ベ
ベ
ル
ル
供
供
給
給
電
電
流
流
ハ イ イ ン ピ ー ダ ン ス 出 力 電 流
mA
mA
μA
ローレベルショート回路出力電流 (注 6)
IOSL
VF = 0 V
VE = 0.8 V
ハイレベルショート回路出力電流 (注 6)
IOSH
IF = 5mA, VO = GND VCC = 5.5 V
VE = 0.8V
VCC = 20 V
“ 出 力 L → 出 力 H ” 入 力 電 流
IFH
VE = 0.8 V, IO = −2.6 mA
VO > 2.4 V
―
0.4
1.6
mA
“ 出 力 H → 出 力 L ” 入 力 電 圧
VFL
VE = 0.8 V, IO = 6.4 mA,
VO < 0.4 V
0.8
―
―
V
入 力 電 流 ヒ ス テ リ シ ス
IHYS
VCC = 5 V, VE = GND
―
0.05
―
mA
―
Ω
―
pF
絶
入
*:
縁
出
抵
力
間
容
抗
RS
VS = 500 V, R.H.≦60%
Ta = 25℃
量
CS
VS = 0, f = 1 MHz, Ta = 25℃ (注 5)
10
(注 5)
5×10
―
14
10
1.0
mA
mA
標準値は、Ta = 25℃、VCC = 5 V、IF (ON) = 3 mA の値。
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TLP555
スイッチング特性 (特に指定のない場合、
特に指定のない場合、Ta
℃、V
~20 V)
特に指定のない場合、 = 25℃、
℃、 CC = 4.5~
項目
記号
伝 達 遅 延 時 間 (L→ H) (注 7)
tpLH
伝 達 遅 延 時 間 (H→ L) (注 7)
tpHL
立 ち 上 が り 時 間 ( 1 0 − 90 % )
tr
測定
回路
図1
測定条件
最小
標準(*)
最大
単位
IF = 0→3 mA
―
235
400
ns
IF = 3→0 mA
―
250
400
ns
IF = 0→3 mA, VCC = 5 V
―
35
75
ns
IF = 3→0 mA, VCC = 5 V
―
20
75
ns
VE = 3→0 V
―
―
―
ns
VE = 3→0 V
―
―
―
ns
VE = 0→3 V
―
―
―
ns
―
―
―
ns
立 ち 下 が り 時 間 ( 9 0 − 10 % )
tf
イ ネ ー ブ ル 伝 達 遅 延 時 間
tpZH
イ ネ ー ブ ル 伝 達 遅 延 時 間
tpZL
ディスエイブル伝達遅延時間
tpHZ
ディスエイブル伝達遅延時間
tpLZ
VE = 0→3 V
ハ
イ
レ
ベ
ル
瞬
時
コ モ ン モ ー ド 除 去 電 圧 (注 8)
CMH
IF = 1.6 mA, VCM = 50 V
VO (min) = 2 V
−1000
―
―
V /μs
ロ
ー
レ
ベ
ル
瞬
時
コ モ ン モ ー ド 除 去 電 圧 (注 8)
CML
IF = 0 mA, VCM = 50 V
VO (max) = 0.8 V
1000
―
―
V /μs
図2
図3
*:
標準値は Ta = 25℃、VCC = 5 V の値
注 6: 出力ショート回路は、10 ms 以上にしないでください。
注 7: 伝達遅延時間 tpLH は、入力パルスのリーディングエッジにおける 50%の点から出力パルスのリーディングエッ
ジにおける 1.3 V の点までの時間。
伝達遅延時間 tpHL は、入力パルスのトレイリングエッジにおける 50%の点から出力パルスのトレイリングエッ
ジにおける 1.3 V の点までの時間。
注 8: CML はローレベル (Vout < 0.8 V) を維持できる、コモンモード電圧波形の最大立ち上がりを (電圧/時間) で表
したもの。
CMH はハイレベル (Vout < 2.0 V) を維持できる、コモンモード電圧波形の最大立ち下がりを (電圧/時間) で表
したもの。
注 9: 出力フォト IC は、非常に高感度のアンプを内蔵しており、発振防止用として、ピン 8 (VCC)とピン 5 (GND) の
間に高周波特性のよいバイパスコンデンサ 0.1μF をピンより 1 cm 以内の場所に取りつけてください。ない場
合には、スピードや ON / OFF の正常な動作をしない場合があります。
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2001-04-06
TLP555
図1
tpHL、tpLH、tr、tf 測定回路、波形
図2
tpHZ、tpZH、tpLZ、tpZL 測定回路、波形
図 3 コモンモードノイズ除去電圧測定回路、波形
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TLP555
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000629TBC
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なお、設計に際しては、最新の製品仕様をご確認の上、製品保証範囲内でご使用いただくと共に、考慮されるべ
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交通信号機器、燃焼制御、医療機器、各種安全装置など) にこれらの製品を使用すること (以下 “特定用途” とい
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