NJW1503A データシート

NJW1503A
3ワイヤーバス対応 TV チューナ用 PLL シンセサイザ
■ 概要
■外形
NJW1503Aは、3ワイヤーバス対応用のTV・VTR用
PLLシンセサイザICです。
最高動作周波数1GHzのプリスケーラとPLLを1チップに内
NJW1503A
蔵しています。
■ 特長
・動作電源電圧
・低消費電流
:5V
:15mAtyp.@Vcc=5V
・最高動作周波数1GHzのプリスケーラ内蔵
・3ワイヤーバス対応
・データビット長による基準分周数の自動切換え内蔵
・チューニング電圧用34V高耐圧出力回路内蔵
・Bi-CMOS構造
・外形
:SSOP16
■ 用途
・TV、VTR用チューナ
■ ブロック図
1/8
3Wire Bus
Receiver
4bit
Latch
BAND SW
4bit
HF IN
VCC1
5V GND
VCC3
BS0-BS3
CS
DAT
CLK
15bit
Latch
Programmable
Divider 15bit
PreAMP
CP
8bit
Latch
VCC2
OSCOUT
AMPOUT
Phase
OUT
AMP
Phase
Comp
1/1024
1/512
(1/640)
Ref
Divider
X’tal
OSC
XTAL
-1-
NJW1503A
■ 絶対最大定格(Ta=25℃)
項目
記号
電源電圧(VCC1,3) V+1,3
電源電圧(VCC2)
V+2
入力端子電圧
Vi
規定値
−0.3∼+6.5
−0.3∼+34.0
−0.3∼VCC+0.3
単位
V
V
V
出力端子電圧
Vo
−0.3∼VCC+0.3
V
I2Cバス端子
消費電力
動作温度
保存温度
Vseri
PD
Topr
Tstg
−0.3∼+6.5
300
−20∼+75
−40∼+125
V
mW
℃
℃
備考
CS,CLK,DAT
端子を除く
CS,CLK,DAT
端子を除く
CS,CLK,DAT端子
SSOP-16
■ 推奨動作条件(Ta=25℃)
項 目
条 件
電
源
電
圧 VCC1,3
電
源
電
圧 VCC2
水晶発振周波数
H F 入 力 周 波 数 -20dBm 入力時
データセットアップ
3ワイヤーバスタイミングチャート参照
時間
ク ロ ッ ク 幅 時 間 3ワイヤーバスタイミングチャート参照
データホールド時間 3ワイヤーバスタイミングチャート参照
CSセットアップ
3ワイヤーバスタイミングチャート参照
時間
C S ホ ー ル ド 時 間 3ワイヤーバスタイミングチャート参照
最大クロック周波数 3ワイヤーバスタイミングチャート参照, fCLKMAX=1/tCLKMAX
記号
V+1,3
V+2
fxtal
fHF
最小値 標準値 最大値
4.5
5
5.5
0
32
34
3.15
4.0
4.05
80
−
1000
tSET
2.0
−
−
μs
tCLK
tHOLD
2.0
2.0
−
−
−
−
μs
μs
tCSSET
10.0
−
−
μs
tCSHOLD
fCLKMAX
2.0
−
−
−
−
100
μs
KHz
☆3ワイヤーバス関連はVIHmin(0.7VCC1)およびVILmax(0.3VCC1)での値です。
DAT
CLK
TSET
TCLK
THOLD
TCLKMAX
CS
TCSSET
TCSHOLD
3ワイヤーバス タイミングチャート
VIHmin(0.7VCC1)およびVILmax(0.3VCC1)での値
-2-
単位
V
V
MHz
MHz
NJW1503A
■ 電気的特性(Ta=25℃、V+1,3=5V、V+2=32V 標準測定回路)
項 目
条 件
消 費 電 流 1
fHF=100MHz
消 費 電 流 2
アンプ出力(AMPOUT) ローレベル時
位相比較器出力
ア ン プ 入 力 電 流(注1)
ハイインピーダンス時(2.5V時)
アンプ出力ローレベル時
アンプ出力電流
AMPOUT端子5V印加
ア ン プ 利 得
1KHz時
位相比較出力電流
電流吐き出し時
位相比較出力電流
電流吸い込み時
バンドスイッチ
Lレベル出力電流
端子電圧0.3V時 BS0∼2
Hレベル出力電流
端子電圧4.7V時 BS0∼2
Lレベル出力電流
端子電圧0.3V時 BS3
Hレベル出力電流
端子電圧4.7V時 BS3
3ワイヤーバス
Hレベル入力電流
CLK、DAT、CS端子
Lレベル入力電流
CLK、DAT、CS端子
Hレベル入力電圧範囲 CLK、DAT、CS端子
Lレベル入力電圧範囲 CLK、DAT、CS端子
記号
ICC
ICC2
最小値 標準値 最大値 単位
6
15
23
mA
−
1.6
−
mA
IIN
(-50)
0.1
(50)
nA
IOUT
−
−
-2.5
mA
AV
Isourse
Isink
40
190
-400
50
280
-280
60
400
-190
dB
μA
μA
IOBS0-2L
IOBS0-2H
IOBS3L
IOBS3H
-5.0
11.0
-6.0
0.7
-0.5
15.0
-1.0
3.5
0.0
−
-0.4
−
mA
mA
mA
mA
IINH
IINL
VIH
VIL
-5
-5
4.0
0
0
0
−
−
5
5
5.0
1.0
μA
μA
V
V
(注1):ウェハー状態でのテストのみ、( )内は参考値
-3-
NJW1503A
■ シリアルバスデータバスフォーマット(3ワイヤーバス)
(1)18bit モード時
B3 B2 B1 B0 N13 N12 N11 N10 N9 N8 N7 N6 N5 N4 N3 N2 N1 N0
基準分周はXTAL端子周波数の1/512
(2)19bit モード時
B3 B2 B1 B0 N14 N13 N12 N11 N10 N9 N8 N7 N6 N5 N4 N3 N2 N1 N0
基準分周数はXTAL端子周波数の1/1024
(3)テストモード時(27bit)
B3 B2 B1 B0 N14 N13 ...N1 N0 T7 T6 T5 T4 T3 T2 T1 T0
上 記3 フォーマットに対応
B0∼B3 :バンドSW 制御
N0∼N14 :可変分周器制御 N14=MSB N0=LSB
分周比の定義 N = 214 N14 + 213 N13 + ・… + 21 N1 + 2 N 0
最大分周比 32767
最小分周比 256
T0 ∼T7 :テスト用制御ビット
T0
チャージポンプ電流設定
T0
チャージポンプ電流
0
280μA
1
60μA
備 考
通常、初期値
テスト
T1,T2 位相比較器出力モード設定
T2
0
0
1
1
T4
T1
0
1
1
0
位相比較器出力
通常出力
吐き出し
ハイインピーダンス
吸い込み
バンドスイッチテストモード設定
T4
バンドスイッチ
0
通常出力
1
テスト出力
T5,T6 基準分周数設定
T6
T5
0
0
0
1
1
*
基準分周
1/512
1/1024
1/640
備 考
通常、初期値
テスト
テスト
テスト
備 考
通常、初期値
テスト
備 考
通常、初期値
*は不定 0または1
ただし、18bit、19bitモード時は基準分周数を自動切換え
T3
未使用 不定
☆注:初期値とはパワーオンリセット時
-4-
NJW1503A
■ 可変分周データの設定方法
HF端子に入力される周波数 f VCO と可変分周数 N は次の関係があります。
f VCO = f REF × 8 × N ここでの8はプリスケーラの固定分周数です。
f REF は比較周波数で、XTAL端子の周波数 f XTAL 、基準分周数 N REF と次式の関係にあります。
f REF = f XTAL ÷ N REF
したがって、可変分周数 N は
N=
f VCO
f VCO
=
f REF × 8  f XTAL 

 × 8
 N REF 
そして、可変分周器データは、この N を2進数に変換した値となります。
ただし、256 ≤ N ≤ 32767 でなければなりません。
例1:18bit モード時
18bitモード時は基準分周数 N REF が自動的に512になります。XTAL端子の周波数 f XTAL が4MHzと
すると f REF = 7.8125KHz となり
N=
f VCO
f
= VCO
62500
 4MHz 

×8
 512 
となります。
例2:19bit モード時
19bitモード時は基準分周数 N REF が自動的に1024になります。XTAL端子の周波数 f XTAL が4MHz
とすると f REF = 3.90625 KHz となり
N=
f VCO
f
= VCO
31250
 4MHz 

×8
 1024 
となります。
-5-
NJW1503A
■ 端子説明および等価回路
端子電圧
端子
端子記号
標準値(V)
番号
1
HF
3.2
2
GND
0
3
VCC1
5
等価回路
端子説明
高周波入力端子
1
GND端子
3
電源端子
2
4
VCC3
5
4
バンドスイッチの
電源端子
2
-6-
5
BS3
0
5
6
7
8
BS2
BS1
BS0
0
6,7,8
9
CP
−
バンドスイッチ
端子
バンドスイッチ
端子
9
チャージポンプ
出力端子
NJW1503A
端子
番号
端子記号
端子電圧
標準値(V)
10
AMPOUT
−
11
VCC2
32
12
OSCOUT
4.1
13
CLK
−
14
DAT
−
15
CS
−
16
XTAL
3.3
等価回路
11
備考
10
アンプ出力端子
アンプ出力用電源
端子
12
基準発振出力端子
13
3ワイヤーバス
CLK端子
14
3ワイヤーバス
DAT端子
15
3ワイヤーバス
CS 端子
水晶発振端子
16
-7-
NJW1503A
■ 代表的特性例
HF Input Sensitivity Curve
VCC1 Supply Current Curve
40.0
0.0
35.0
[dBm]
[mA]
-10.0
30.0
-20.0
20.0
Input Level
Supply Current
25.0
15.0
-30.0
10.0
-40.0
5.0
0.0
-50.0
0.0
1.0
2.0
3.0
4.0
VCC1 Supply Voltage
5.0
6.0
7.0
8.0
0
200
400
[V]
BS0-BS2 Output Current Curve
1200
1400
VCC1=VCC3=5.0V
[mA]
[mA]
20.0
15.0
Output Current
30.0
Output Current
1000
[MHz]
25.0
40.0
20.0
10.0
10.0
5.0
0.0
0.0
3.0
3.5
4.0
Output Voltage
-8-
800
BS3 Output Current Curve
VCC1=VCC3=5.0V
50.0
600
Input Frequency
4.5
[V]
5.0
3.0
3.5
4.0
Output Voltage
4.5
[V]
5.0
NJW1503A
■ 測定回路図
1000p
SG
-20dBm
18p
50
NJW1503A
1 HF
ICC1
VCC1
5V
COUNTER
100
4MHz
CS
XTAL 16
2 GND
CS 15
3 VCC1
DAT 14
4 VCC3
CLK 13
5 BS3
OSCOUT 12
6 BS2
VCC2 11
7 BS1
AMPOUT 10
8 BS0
CP 9
100
100
OSCOUT
DAT
CLK
ICC2
VCC2
34V
316K
270
VS1
4.7V or 0.3V
to DM
to AC mater
VS2
2.5V
2mV
1KHz
VS3
5V
-9-
MEMO
<注意事項>
このデータブックの掲載内容の正確さには
万全を期しておりますが、掲載内容について
何らかの法的な保証を行うものではありませ
ん。とくに応用回路については、製品の代表
的な応用例を説明するためのものです。また、
工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴
うものではなく、第三者の権利を侵害しない
ことを保証するものでもありません。