19-1306; Rev 0; 3/98 概要 _______________________________ MAX1662評価システム(EVシステム)には、MAX1662 評価キット(EVキット)及びマキシム社のSMBusTMインタ フェースボードが含まれています。MAX1662 EVキット は、MAX1662負荷スイッチコントローラのデモ用PC ボードで、実装及び試験済みです。 MAX1662は、パワープレーン負荷スイッチの制御だけ でなく、電圧レギュレータの制御や機械的スイッチの 状態の検出など、多数の異なるSMBus I/O拡張タスク に利用できます。 マキシム社のSMBusインタフェースボード(MAXSMBUS) を使用することにより、IBMコンパチブルのパソコンで パラレルポートを使用し、Intel System Management Bus(SMBus)TM2線インタフェースをエミュレーションで きます。Windows 3.1/Windows 95TMソフトウェアは、 ユーザフレンドリなインタフェースでMAX1662の機能 を実行できるようになっています。このプログラムは メニュー式で、制御ボタン及び状態表示付きのグラ フィックインタフェースを提供します。 IBM PCでのMAX1662完全評価には、MAX1662EVSYS をお求め下さい。 SMBusインタフェースを既にお持ちの方は、MAX1662 EVKITをお求め下さい。 特長 _______________________________ ◆ 3つまでの負荷スイッチを独立制御 ◆ 3つの汎用入力/出力(GPIO)用に構成可能 ◆ 3つの30V、4A PチャネルMOSFETスイッチ付 ◆ SMBusコンパチブル ◆ 操作が容易なメニュー式ソフトウェア ◆ 実装及び試験済みの表面実装ボード 型番 _______________________________ INTERFACE TYPE IC PACKAGE MAX1662EVKIT PART User-Supplied 10 µMAX MAX1662EVSYS Windows Software 10 µMAX MAX1662 EVシステムは、MAX1661又はMAX1663の 評価にも利用できます。MAX1661EUB又はMAX1663 EUBの無料サンプルについてはお問合せ下さい。 Note: The MAX1662 software can be used only with the complete evaluation system MAX1662EVSYS, which includes the MAXSMBUS interface board and the MAX1662EVKIT. MAX1662EVKITの部品リスト___________ MAX1662EVSYSの部品リスト _________ DESIGNATION QTY C1, C2, C3 0 Not installed None 1 MAX1662EVKIT C4 1 0.1µF ceramic capacitor None 1 MAXSMBUS DESIGNATION QTY DESCRIPTION J1 1 2 x 10 right-angle female receptacle JU1 1 3-pin jumper LED1, LED2, LED3 3 Red light-emitting diodes R1, R4, R7 3 10kΩ, 5% resistors R2, R5, R8 3 200kΩ, 5% resistors R10 1 100Ω, 5% resistor R3, R6, R9 3 1kΩ, 5% resistors P1, P2, P3 3 Logic-level, P-channel MOSFETs International Rectifier IRF7406 SW1 1 Slide switch U1 1 Maxim MAX1662EUB None 1 3 1/2" software disk “MAX1662 Evaluation Kit” DESCRIPTION 部品メーカ __________________________ SUPPLIER* International Rectifier PHONE FAX (310) 322-3331 (310) 322-3332 *Please indicate that you are using the MAX1662 when contacting International Rectifier. SMBusはIntel Corp.の商標です。 WindowsはMicrosoft Corp.の商標です。 ________________________________________________________________ Maxim Integrated Products 1 無料サンプル及び最新版データシートの入手にはマキシム社のホームページをご利用下さい。http://www.maxim-ic.com Evaluates: MAX1661/MAX1662/MAX1663 MAX1662評価キット/評価システム Evaluates: MAX1661/MAX1662/MAX1663 MAX1662評価キット/評価システム クイックスタート_____________________ 必要な機器 このデバイスを使用するには、次の機器が必要です。 · Windows 3.1又はWindows 95を実行できるIBM PC コンパチブルコンピュータ · 予備のパラレルプリンタポート(これは、コンピュータ 背面にある25ピンソケットです) · コンピュータのパラレルポートをマキシム社の SMBusインタフェースボードに接続するための25ピン、 直通型、雄−雌ケーブル · 7V∼20Vで100mAを供給できる小型DC電源ケーブル 手順 1) M A X 1 6 6 2 E V キ ッ ト の 2 0 ピ ン コ ネ ク タ を MAXSMBUSインタフェースボードの20ピンヘッダ と接続し、ゆっくり押し込みます。2つのボードの 接続部が平坦になるはずです。 2) MAX1662 EVキットのスイッチSW1が「オフ」位置 にあることを確認します。 3) +7V∼+20V DC電源をSMBusインタフェースボード のPOS9パッドとGND1パッドに接続します。 4) JU1が1-2位置に設定されていることを確認します。 5) コンピュータのパラレルポートとSMBusインタ フェースボードをケーブルで接続します。この場合、 直通型の25ピン雌−雄ケーブルを使用して下さい。 又、EVキット又はコンピュータの破損を防ぐために、 25ピンSCSIポートや外見が25ピンパラレルプリンタ ポートに似たコネクタは使用しないで下さい。 6) フ ロ ッ ピ ー ド ラ イ ブ 又 は ハ ー ド ド ラ イ ブ か ら 、 MAX1662.EXEプログラムを実行します。このプロ グラムは、Windowsのプログラムマネージャから 実行できます。INSTALL.EXEプログラムを使用する と、Windows 3.1のプログラムマネージャ(又は Windows 95のスタートメニュー)でファイルを コピーし、アイコンを作成できます。このソフト ウェアには、アンインストールプログラムも含まれ ています。MAX1662 EVキットソフトウェアは、 UNINSTALLアイコンをクリックするだけでハード ドライブから削除できます。 7) SW1を「オン」位置に設定して、EVキットをオンに します。 8) プログラムマネージャ(又はスタートメニュー)から MAX1662プログラムのアイコンを開いて、プロ グラムを起動します。 9) パラレルポートを選択するように指示が出たら、 正しいパラレルポートを選択します。EVキットの 2 接続されているポートは、自動検出ルーチンによっ て検出され、デフォルトポートとしてハイライト 表示されます。正しいポートがハイライト表示さ れていることを確認してから、「OK」を選択します。 10)MAX1662のアドレスが自動的に検出され、メイン プログラムが起動します。 ソフトウェアの詳細 ___________________ ソフトウェアでは、ICのノーマル又はサスペンドモード レジスタを選択できます。コンフィギュレーションボッ クスでは、(サーマルシャットダウンを除く)全ての割込み を個別にマスク又はマスク解除でき、3つのMOSFET スイッチを個別にオン/オフできます。ステータスボックス はI/Oピンの状態を表示し、1秒間に数回自動更新され ます。この自動更新機能をオフに設定すると、I/Oピンの 状態を手動で更新することもできます。 注:以降の説明では、ユーザが選択できる機能を太字で 示してあります。 メインディスプレイ [Normal Configuration](ノーマルコンフィギュレーション) ボックス及び[Suspend Configuration](サスペンドコンフィ ギュレーション)ボックスでは、望みのICレジスタ設定を 環境設定できます。 プログラムの起動時にはNormal Registerが選択されます。 サスペンドモードレジスタを変更するには、マウスで Suspend Registerをクリックするか、Tabキー及び矢印 キーを使用してこの項目をハイライト表示します。 コンフィギュレーションボックスの中には、割込みを マスク又はマスク解除するためのチェックボックス及び 負荷をオン/オフするためのチェックボックスがあります。 コンフィギュレーションの変更は、現在ハイライト表示 されているレジスタに対してだけ有効です。加えた変更 は、Write Configボタンを選択した時点でICに送られます。 Write Configボタンを選択する前に別のレジスタを選択 すると、これまでの変更情報がリセットされます。 Status Box(ステータスボックス)には、I/Oピンの状態 とサーマルシャットダウンが表示されます。このステー タスボックスは、プログラムの起動時に自動的に更新 されます。この機能は、Automatically Update Status チェックボックスを使用してオン/オフできます。 Alert Box(アラートボックス)には、割込みが発生したか どうかが表示されます。割込み状態が発生した時は、 「ALERT! INT = LOW」というメッセージがアラートボッ クスに表示されます。このアラート状態は、Read Alert が選択されるまで続きます。Read Alertを選択すると、 アラート応答アドレスが読み込まれ、MAX1662のアド レス値が返り、割込みがクリアされます。 _______________________________________________________________________________________ MAX1662評価キット/評価システム Resetボタンを選択すると、MAX1662とソフトウェアが パワーオンリセット状態に設定されます。MAX1662の アドレスを変更した場合にResetボタンを選択すると、 新しいアドレスが検索されます。アドレスが分からない 場合は、このリセットボタンを選択して下さい。 SMBusメニュー SMBusメニューでは、Read Byte(バイトの読取り)や Write Byte(バイトの書込み)などのSMBus処理を実行 できます。SMBusメニューを使用する時は、エラーを 防ぐためにAutomatically Update Status(状態の自動 更新)をオフにして下さい。 SMBusダイアログボックスには、数値データを2進数、 10進数又は16進数で入力することができます。但し、 16進数の場合は、数値の直前に$又は0xを付加して下 さい。又、2進数は必ず8桁で指定して下さい。 ハードウェアの詳細 ___________________ MAX1662 EVキットは、MAX1662の評価をスピード アップするためのPCボードレイアウトを提供します。 動作には電源と適切なタイミング信号が必要です。 マキシム社のSMBusインタフェースボードは、コン ピュータのパラレルポートから得られた信号をオープン ドレインSMBusクロック及びデータに変換します。又、 アラートピン(ALERT)及びサスペンドピン(SMBSUS)を コンピュータにインタフェースし、MAX1662 EVキット に電源を供給します。 MAX1662 EVキットには、3つのPチャネルロジック レベルMOSFETスイッチが存在します。MOSFET P1 はMAX1662のI/O1、P2はI/O2、P3はI/O3において 制御されます。各MOSFETは、評価用としてLEDを駆動 するようになっていますが、LEDの代わりに外部負荷を 使用することもできます。「外部負荷の駆動」の項を参照 して下さい。 MAX1662 EVキットは、5Vを切り換えて3つのLEDを 20mAで駆動するように設定されています。各MOSFET の構成は変更できます。例えば、MOSFETと+5V電源の 接続を切ると、それぞれのMOSFETが互いから絶縁され、 各MOSFETで異なる電圧を切り換えることができます。 15Vまでの切換えは、「5V以上の電圧の切換え」の項の 手順で行って下さい。28Vまでの切換えは、「28Vの 切換え」の項を参照して下さい。 表1. SMBusアドレスのJU1シャント設定 JUMPER JU1 STATE ADDRESS MAX1661 MAX1662 MAX1663 GND 0100000 0100001 0100010 Open 0111100 0111101 0111110 VCC 1001000 1001001 1001010 Note: When changing JU1’s setting, move switch SW1 off, then on. Also note that the MAX1662 reads the address select pin at device power-up only. 表2. 外部負荷コンフィギュレーション I/O MOSFET CONNECT LOAD TO PADS CUT TRACE I/O1 P1 D1-GND JU4 I/O2 P2 D2-GND JU7 I/O3 P3 D3-GND JU10 表3. 外部電源コンフィギュレーション I/O MOSFET APPLY VOLTAGE TO PADS CUT TRACE I/O1 P1 S1-GND JU3 I/O2 P2 S2-GND JU6 I/O3 P3 S3-GND JU9 外部負荷の駆動 外部負荷を駆動するように出力をコンフィギュレーション するには、回路からLEDを取り除きます(表2)。 注:マキシム社のSMBusインタフェースボードで供給 する5Vは、約20mAに制限されています。これ以上の 電流が必要な場合は、「5V以上の電圧の切換え」の項の 手順に従い、外部電源を使用して下さい。 5V以上の電圧の切換え 負荷の両端を15Vで切り換えるように出力を構成するに は、+5V電源から全てのMOSFETを絶縁し、MOSFET ソースとGND間に外部電圧を供給します(表3)。 注:IRF7406 MOSFETのゲート-ソース電圧リミットは、 20Vです。 ジャンパ設定 3ピンヘッダJU1は、ICのアドレス(ピン6)を制御します (表1)。 _______________________________________________________________________________________ 3 Evaluates: MAX1661/MAX1662/MAX1663 注:アラートボックスの上位7ビットは、アドレスビット です。最下位ビットは、読取り/書込み状態ビットです。 Evaluates: MAX1661/MAX1662/MAX1663 MAX1662評価キット/評価システム 5V以下の電圧の切換え 3.3V電源などの低電圧を切り換えるには、より低いスレッ ショルド電圧を持つデバイス(IRF7404など)でIRF7406 MOSFETを置き換えます。この時、MOSFETソースの 接続は+5V電源から絶縁して下さい(表3)。 を切り、この代わりに8.2kΩ抵抗をハンダ付けします。 I/O2又はI/O3を使用するには、JU5又はJU8のトレースを 切り、8.2kΩ抵抗をハンダ付けします。 注:MAX1662の絶対最大定格値は、I/OとGND間で 30Vです。 28Vの切換え GPIO用ボードのコンフィギュレーション 分圧器を使用して、ゲート-ソース電圧がMOSFETの 定格を越えないようにする場合は、MAX1662 EVキットで 28Vを切り換えることができます。MOSFETを+5V電源 から絶縁する時は、「5V以上の電圧の切換え」の項の手順 に従って下さい。I/O1を使用するには、JU2のトレース 汎用I/O(GPIO)用にボードをコンフィギュレーションする には、PCボードのトレースJU2、JU5及びJU8を切り、 I/O1、I/O2又はI/O3パッドを使用してMAX1662のI/O ピンを絶縁します。 表4. ジャンパ機能 JUMPER JU1 JU2 JU3 JU4 JU5 JU6 JU7 JU8 JU9 * Indicates default jumper state. JU10 STATE FUNCTION 1–2* Address pin connected to VCC. 2–3 Address pin connected to GND. Open Address pin floating. Open Configure for GPIO. Closed (Default Trace)* Open Closed (Default Trace)* Open Closed (Default Trace)* Open Closed (Default Trace)* Open Closed (Default Trace)* Open Closed (Default Trace)* Open Closed (Default Trace)* Open Closed (Default Trace)* Open Closed (Default Trace)* Use supplied MOSFET. Use a higher voltage on the MOSFET. Drive MOSFET with the boards 5V. Drive an external load. Use LED1. Configure for GPIO. Use supplied MOSFET. Use a higher voltage on the MOSFET. Drive MOSFET with the boards 5V. Drive an external load. Use LED2. Configure for GPIO. Use supplied MOSFET. Use a higher voltage on the MOSFET. Drive MOSFET with the boards 5V. Drive an external load. Use LED3. *Indicates default jumper state. 4 _______________________________________________________________________________________ _______________________________________________________________________________________ GND ALERT SMBSUS SMBDATA SMBCLK 3 1 2 SMBSUS ALERT J1–9 J1–11 J1–19 J1–17 J1–15 J1–13 J1–8 SMBCLK J1–7 SMBSUS SMBDATA ALERT GND J1–12 J1–20 J1–18 J1–16 J1–14 U1 MAX1662 SMBCLK VCC ADD J1–10 J1–6 J1–5 J1–4 5 6 J1–2 SMBDATA JU1 VCC 10 7 8 9 1 C4 0.1mF J1–3 1 R10 100W VCC J1–1 +5V 3 SW1 2 I/O3 I/O2 I/O1 4 3 2 CUT HERE JU8 CUT HERE JU9 CUT HERE JU5 CUT HERE JU6 CUT HERE JU2 CUT HERE JU3 I/O3 R8 200k R7 10k I/O2 R5 200k R4 10k I/O1 R2 200k R1 10k 4 C3 OPEN 4 C2 OPEN 4 C1 OPEN CUT HERE JU10 5, 6, 7, 8 P3 IRF7406 1, 2, 3 CUT HERE JU7 5, 6, 7, 8 P2 IRF7406 1, 2, 3 CUT HERE JU4 5, 6, 7, 8 P1 IRF7406 1, 2, 3 R9 1k R6 1k S2 D3 S3 D2 R3 1k D1 S1 LED3 LED2 LED1 GND GND GND Evaluates: MAX1661/MAX1662/MAX1663 +5V MAX1662評価キット/評価システム 図1. MAX1662 EVキットの回路図 5 Evaluates: MAX1661/MAX1662/MAX1663 MAX1662評価キット/評価システム 1.0" 図2. MAX1662 EVキットの部品配置ガイド 6 1.0" 図3. MAX1662 EVキットのPCボードレイアウト (部品面側) _______________________________________________________________________________________ MAX1662評価キット/評価システム Evaluates: MAX1661/MAX1662/MAX1663 1.0" 図4. MAX1662 EVキットのPCボードレイアウト (ハンダ面側) _______________________________________________________________________________________ 7 Evaluates: MAX1661/MAX1662/MAX1663 MAX1662評価キット/評価システム NOTES 8 _______________________________________________________________________________________ 19-1306; Rev 0; 3/98 概要 ___________________________________ 特長 _______________________________ MAXSMBusは、温度モニタ、電圧レギュレータ、A/D コンバータ(ADC)などのSystem Management Bus (SMBus)TMコンパチブルのシリアルインタフェースデバ イスとIBMコンパチブルPC間のインタフェースを提供し ます。MAXSMBusインタフェースボードは、PCパラレル ポートとテストデバイスとの間に接続し、パラレルデータ を2線のオープンドレインシリアルデータに変換します。 このボードはマキシム社の特定の製品用で、市販の SMBusハードウェアの代わりに使用することはできま せん。MAXSMBusは、必要な全ソフトウェアを含め、専用 のEVキットボードと共に提供されます。 ◆ SMBusコンパチブルの2線インタフェース マキシム社のSMBusインタフェースボード の部品リスト ___________________________ DESIGNATION QTY DESCRIPTION C1, C2, C3 3 0.1µF ceramic capacitors C4–C9 6 3.3µF, 25V tantalum capacitors D1 1 1N5235B zener diode, 6.8V D2 1 1N5229B zener diode, 4.3V D3 1 1N4148 small signal diode J1 1 DB25 right angle plug J2 1 Not installed P1 1 2 x 10 right angle male header R1, R2, R3, R10, R11 5 47kΩ, 5% resistors R4–R7 4 4.7kΩ, 5% resistors R8, R9 2 1kΩ, 5% resistors U1 1 74HC05 hex open-collector inverter U2 1 74HC04 hex inverter U3 1 74HC08 quad AND gate U4 1 74HC74 dual D flip-flop U5 1 +5V, 100mA regulator, LM78L05ACM U6 1 MAX865EUA (8 µMAX) U7 1 MAX367CWN (18 SO) NONE 1 PC board SMBusはIntel Corp.の商標です。 ◆ SMBusサスペンド出力 ◆ 2つのSMBusアラート入力 ◆ 過電圧障害保護機能 ◆ PCパラレルポートインタフェース 型番 ___________________________________ PART BOARD TYPE MAXSMBus Companion Board for SMBus EV Kits MAXSMBusの機能チェック ____________ MAXSMBusインタフェースボードが正しく動作すること を、次の3つのステップに従って確認して下さい。必要な ソフトウェアは、全てEVキットのディスクで提供されて います。又、ソフトウェアの使用法は、EVキットマニュ アルで説明しています。 1)+ 9 V D C 電 源 ( + 7 V ( m i n ) 、 + 2 0 V ( m a x ) ) を MAXSMBusインタフェースボードのPOS9端子と ボードの左隅にあるGND端子に接続します。 2)ディジタル電圧計を使用し、楕円形のPOS5パッドの 電圧が+5V(+4.75(min)、+5.25V(max))あることを 確認します。又、SBDAT1、SBCLK1、SBSUS1、 ALERT1及びALERT2パッドの電圧が+4V以上ある ことを確認します。 3)DC電圧が正しければ、MAXSMBusの機能テストは 合格です。 詳細________________________________ MAXSMBusインタフェースボードは、IBM PCコンパ チブルコンピュータをSMBus準拠のデバイスにインタ フェースするために必要な全てのインタフェース信号 を提供します。DB25直角プラグはコンピュータに接続 します(表1)。専用ボードは、ボードの端にある20ピン、 2列の直角ヘッダに接続します(表2)。この場合、楕円 形パッドにワイヤをハンダ付けして接続することもで きます。これによって、専用ボードを温度範囲におけ る評価用環境チャンバに配置できます。 クイックスタート及び操作方法については、マキシム社 の専用EVキットのマニュアルを参照して下さい。 ________________________________________________________________ Maxim Integrated Products 1 無料サンプル及び最新版データシートの入手にはマキシム社のホームページをご利用下さい。http://www.maxim-ic.com Evaluates: MAXSMBus 2線インタフェースボード Evaluates: MAXSMBus 2線インタフェースボード 電源 バス駆動回路 このインタフェースボードは、78L05リニアレギュレータ で駆動します。専用ボードは、回路プロテクタを通じて +5V電源で20mAを供給します。専用ボードにこれ以上 の電力が必要な場合は、別のレギュレータを使用する ことが必要です。安定化されていない78L05への入力は、 直角ヘッダから得ることができます。 74HC05オープンドレインインバータ(U1)は、SMBus インタフェース信号をプルダウンするために使用します。 74HC08(U3)、74HC74(U4)及び74HC04(U2)は、 IBM PCへの信号をバッファリングし、ALERT割込みの マスク機能を提供すると共に、外部で発生した起動状態 を検出し、外部バスマスタから送られたデータを取得し ます。表1及び表2に、インタフェース接続を示します。 障害保護回路 過電圧による障害保護には、MAX367障害プロテクタ (U7)を使用しています。任意のSMBusインタフェース 信号がMAX367の電源電圧範囲を超えると、使用して いるコンピュータの破損を防ぐために、MAX367の抵 抗が増大します。MAX865デュアルチャージポンプ (U6)及び2つのツェナーダイオード(D1及びD2)は+7V 及び-3V電源をMAX367に供給し、標準抵抗100Ωで 0V及び+5V信号が通過するようになっています。 バス監視回路 フリップフロップU4Aは、起動状態(SMBCLKがハイの時 のSMBDATAの立下りエッジ)を検出します。フリップ フロップU4Bは、イネーブル時にSMBCLKの立下りエッジ を検出し、U1Fは、ソフトウェアが解除するまでSMBCLKをローに維持します。次のデータビットに進むため には、ソフトウェアはU1Aを使用して、SMBCLKを アサートして解除します。U1Aの入力がロジックハイに なると、フリップフロップU4Bがリセットされます。 IBM PCパラレルポートの入力数には制限があるため、 起動検出回路と2つのアラート入力には1つの割込み 入力を共用しています。この場合割込み元は、U3A、 U3B及びU3Cで識別します。 トラブルシューティングガイド ______________________________________________________ 症状 原因 対 策 インタフェースボードが検出 されない ボードがパラレルプリンタ ポートに接続されていま せん 一端にプラグを、他端にソケットを持つ25ピンパラレルポートI/O 拡張ケーブルを使用していることを確認して下さい。 フロッピーディスク、SCSI、又はシリアル通信ポートではなく、 プリンタポートにケーブルを接続してあることを確認して下さい。 クロック又はデータがローから 遷移しない ボードは正しいポートに 接続されていますが、 SMBusが動作していません インタフェースボードの電源の接続をチェックして下さい。 クロック及びデータ信号の接続をチェックして下さい。 マキシム社の専用評価キットを接続せずに、インタフェースボード を動作させて下さい。これによって、アドレスが認識されなくなる はずです(「アドレスが認識されない」の症状を参照して下さい)。 アドレスが認識されない 専用ボードをMAXSMBusインタフェースボードに接続してあること を確認して下さい。 SMBusは問題ありませんが、 専用ボードの電源がオンになっていることを確認して下さい。 指定されたSMBusアドレス 専用ボードでアドレスを選択できるようになっている場合は、ソフト で応答がありません ウェアのアドレスとハードウェアのアドレスが一致することを確認し て下さい。デバイスの中には、パワーアップ時にだけアドレス選択 ピンを読み取るようになっているものもあります。 正しく動作しない 2 ローカルプリンタドライバ との競合 Windowsプリンタコントロールパネルでプリントマネージャをディ セーブルして下さい。プリンタドライバをディセーブルして下さい。 オペレーティングシステム との競合 1)市販のBIOSを持つコンピュータを使用して下さい。 2)ブート用フロッピーディスクを作成し、A:config.sysから不要な デバイスドライバを削除し、このフロッピーディスクからシス テムをブートして下さい。 _______________________________________________________________________________________ 2線インタフェースボード Evaluates: MAXSMBus 表1. DB25コネクタ信号 PIN NAME 1 3 SPARE OUTPUT A SMBCLK_ OUT SMBDATA_ OUT 4 SMBUS_OUT 5 8 LOOPBACK MASK_ ALERT1 MASK_ ALERT2 MASK_ START 9 CAPTURE_ENABLE 10 INT 2 6 7 FUNCTION Spare output When high, drives SMBCLK signal low When high, drives SMBDATA signal low When high, drives SMBSUS signal low Loopback connection for port verification When high, allows ALERT1 to trigger INT low When high, allows ALERT2 to trigger INT low When high, allows a start condition to trigger INT low When high, enables slave / bus monitor circuitry. This circuit waits until SMBCLK is pulled low, and then it holds SMBCLK until the software resets it. Active low interrupt input 12 SMBDATA_ IN SMBCLK_ IN 13 LOOPBACK 14 15 SPARE OUTPUT B HOLDING_ CLOCK 16 UNUSED Not used 17 UNUSED Not used 18–25 GND 11 When high, indicates that SMBDATA is low When high, indicates that SMBCLK is low Loopback connection for port verification Spare output When low, indicates that interface board is holding SMBCLK low Signal ground return _______________________________________________________________________________________ 3 Evaluates: MAXSMBus 2線インタフェースボード 表2. 直角ヘッダP1信号 PIN NAME FUNCTION 1 DUT +5V 2 GND 3 DUT SDA 4 GND Signal ground return 5 GND Signal ground return 6 GND Signal ground return 7 DUT SCL 8 GND 9 DUTSMBSUS 10 GND 11 DUTSMBALERT +5V at 20mA power supply to Maxim companion board Signal ground return SMBDATA interface signal SMBCLK interface signal Signal ground return SMBSUS interface signal Signal ground return Primary ALERT interface signal 12 GND 13 DUTALERT2 Signal ground return 14 GND 15 SPARE OUTPUT A 16 GND 17 SPARE OUTPUT B 18 GND Signal ground return 19 GND Signal ground return 20 RAW POWER Secondary ALERT interface signal Signal ground return Spare output from pin 1 of the DB25 connector Signal ground return Spare output from pin 14 of the DB25 connector Unregulated, unprotected power-supply input to MAXSMBus interface board Note: Odd-numbered pins are on the outer row. Even-numbered pins are on the inner row. All right-angle header signals pass through the MAX367 circuit protector, except 20. 4 _______________________________________________________________________________________ _______________________________________________________________________________________ J1–11 J1–3 J1–12 J1–2 J1–9 GND R7 4.7k SMBDATA_IN R6 4.7k SMBDATA_OUT SMBCLK_IN R5 4.7k SMBCLK_OUT R4 4.7k CAPTURE_ENABLE SMBSUS_DUT J1–4 CAPTURE_ENABLE SMBCLK SMBDATA_IN 8 3 6 1 3 U2B R D 1 74HC04 U2D 74HC05 OC U1B 74HC04 U2C 74HC05 OC U1A Q Q 9 4 5 2 4 ALERT2 +5V 2 SMBSUS 5 START DETECTED 6 11 10 SMBDATA SMBDATA SMBCLK DRIVE_SCL_LOW 13 CAPTURE_ENABLE 12 SMBCLK_IN 74HC04 U2A 74HC74 CLK S 74HC04 1 2 3 4 U4A +5V Q Q R1 47k R2 47k +5V 74HC74 R D CLK S U4B SMBSUS R11 47k R10 47k 9 8 13 11 +5V 12 11 13 SMBDATA SMBCLK 13 74HC08 U3D U3A 4 74HC05 OC U1F 12 10 74HC08 U3C 5 74HC08 U3B 2 74HC08 1 HOLDING_ CLOCK J1–15 J1–8 MASK_START 12 ALERT2 ALERT1 START_DETECTED 9 J1–7 MASK_ALERT2 74HC04 U2F J1–6 MASK_ALERT1 74HC04 CAPTURE_ENABLE GRAB_SCL ALERT2 ALERT1 10 9 5 J1–5 74HC05 OC U1E 74HC05 OC U1D 74HC05 OC U1C SMBCLK 8 11 6 3 10 +5V R3 47k INT J1–10 J1–23 J1–24 J1–25 J1–22 J1–21 J1–20 J1–19 J1–18 LOOPBACK C1 0.1mF +5V C2 0.1mF DECOUPLING CAP. GND J1–13 C3 0.1mF SMBCLK_IN J2–12 J2–11 MASK_START CAPTURE_ENABLE INT SMBDATA_IN J2–7 J2–8 J2–9 J2–10 MASK_ALERT1 MASK_ALERT2 J2–5 J2–6 INTERFACE TEST POINTS HOLDING_CLOCK J2–1 SMBCLK_OUT J2–2 SMBDATA_OUT J2–3 SMBSUS_OUT J2–4 8 6 Evaluates: MAXSMBus ALERT1 U2E 2線インタフェースボード 図1. MAXSMBusの回路図 5 6 +5V 図1. MAXSMBusの回路図(続き) _______________________________________________________________________________________ GND1 +5V POS9 -10V J1–1 J1–14 ALERT2 ALERT1 SMBSUS SMBCLK SMBDATA +10V U7 14 13 12 11 10 4 5 6 7 8 8 +9V IN GND 7 GND 6 5 N.C. U5 LM78L05ACM D3 15 3 D2 4.3V 16 2 9 17 MAX367 18 GND 1 D1 6.8V OUT 2 GND 3 GND 4 N.C. 1 R9 1k R8 1k C8 3.3mF 25V +9V +5V C9 3.3mF 25V C5 3.3mF 25V U6 +9V 8 C1V+ 7 IN 6 5 GND C6 3.3mF 25V P1–19 P1–17 P1–15 P1–13 P1–11 P1–9 P1–7 P1–5 P1–3 P1–1 C7 3.3mF 25V -10V GND C4 3.3mF 25V P1–20 P1–18 P1–16 P1–14 P1–12 P1–10 P1–8 P1–6 P1–4 P1–2 P1 2 x 10 RIGHT ANGLE HEADER MAX865 C1+ 2 C2+ 3 C24 V- 1 SPARE OUTPUT J1–14 SPARE OUTPUT J1–1 DUT ALERT2 DUT SMBALERT DUT SMBSUS DUT SCL DUT SDA DUT +5V GND GND0 ALERT2 ALERT1 SBSUS1 SBCLK1 SBDAT1 POS5 +5V +10V Evaluates: MAXSMBus 2線インタフェースボード 2線インタフェースボード Evaluates: MAXSMBus 1.0" 1.0" 図2. MAXSMBusの部品配置ガイド 図3. MAXSMBusのPCボードレイアウト(部品面側) _______________________________________________________________________________________ 7 Evaluates: MAXSMBus 2線インタフェースボード 1.0" 図4. MAXSMBusのPCボードレイアウト(ハンダ面側) 〒169 -0051東京都新宿区西早稲田3-30-16(ホリゾン1ビル) TEL. (03)3232-6141 FAX. (03)3232-6149 マキシム社では全体がマキシム社製品で実現されている回路以外の回路の使用については責任を持ちません。回路特許ライセンスは明言されていません。 マキシム社は随時予告なしに回路及び仕様を変更する権利を保留します。 8 _____________________Maxim Integrated Products, 120 San Gabriel Drive, Sunnyvale, CA 94086 408-737-7600 © 1998 Maxim Integrated Products is a registered trademark of Maxim Integrated Products.