MAXIM MAX2648EVKIT

19-1894; Rev 0; 1/01
概要 _______________________________
特長 _______________________________
M A X 2 6 4 8 評 価 キ ッ ト (EV キ ッ ト )は 、 M A X 2 6 4 8
5GHz低ノイズアンプの評価作業を容易にします。
MAX2648EVキットを使用すると、追加の補助回路を
使用することなくデバイスの性能を試験できます。入力
及び出力には全てSMAコネクタが使用されているため、
RF試験機器を簡単に接続できます。
♦ MAX2648を簡単に評価
このEVキットは5150MHz∼5350MHzの帯域で動作
するよう出荷時にチューニングされていますが、
5000MHz∼6000MHzの帯域用に再調整することも
可能です。表1に、MAX2648を5725MHz∼
5825MHzの帯域での動作に再調整するための部品選択
情報を示します。その他の帯域用マッチングネット
ワークの設計には、MAX2648の[S]パラメータ及び
ノイズパラメータ(MAX2648データシートの表1及び
表2)を参照して下さい。
♦ 単一電源動作:+2.7V∼+3.6V
♦ 全周辺部品付属
♦ 完全実装済み、試験済み
型番 _______________________________
PART
TEMP. RANGE
IC PACKAGE
MAX2648EVKIT
-40°C to +85°C
2✕3 UCSP
部品メーカ _________________________________________________________________
PHONE
FAX
WEB
ATC
SUPPLIER
631-622-4700
631-622-4748
www.atceramics.com
Coilcraft
800-322-2645
847-639-1469
www.coilcraft.com
EF Johnson
402-474-4800
402-474-4858
www.efjohnson.com
Kamaya
219-489-1533
219-489-2261
www.kamaya.com
Murata
770-436-1300
770-436-3030
www.murata.com
部品リスト _________________________________________________________________
DESIGNATION
QTY
DESCRIPTION
DESIGNATION
QTY
C1, C2, C6
3
100pF ±5% ceramic capacitors
(0402)
Murata GRM36COG101J050A
C8
1
0.9pF ±0.05pF ATC 500-series
porcelain capacitor (0603)
ATC 500S0R9AT100X
C3
1
1000pF ±10% ceramic
capacitor (0402)
Murata GRM36X7R102K050A
L1
1
22nH wirewound inductor
(0805)
Coilcraft 0805CS-220XJBC
C4
1
0.01µF ±10% ceramic
capacitor (0402)
Murata GRM36X7R103K016A
R2
1
8.2Ω ±1% resistor (0402)
Kamaya RMC16S-08R2FTH
U1
1
MAX2648EBT (6-bump, 2✕3
UCSP)
J1, J2
2
SMA connectors (edge-mount)
EF Johnson 142-0701-851
VCC, GND
2
Test points, DigiKey 5000-ND
C5
C7
1
0.01µF ±10% ceramic
capacitor (1206)
Murata GRM426X7R103K2000A
1
1.0pF ±0.05pF ATC 500-series
porcelain capacitor (0603)
ATC 5001R0AT100X
DESCRIPTION
________________________________________________________________ Maxim Integrated Products
1
本データシートに記載された内容は、英語によるマキシム社の公式なデータシートを翻訳したものです。翻訳により生じる相違及び誤りに
ついての責任は負いかねます。正確な内容の把握にはマキシム社の英語のデータシートをご参照下さい。
無料サンプル及び最新版データシートの入手にはマキシム社のホームページをご利用下さい。www.maxim-ic.com
Evaluates: MAX2648
MAX2648評価キット
Evaluates: MAX2648
MAX2648評価キット
クイックスタート_____________________
表1. 5800MHzの帯域に対する交換用
マッチング素子
MAX2648EVキットは完全実装済み、試験済みです。
デバイスを正しく評価するために、
「接続とセットアップ」
の手順に従って下さい。
DESIGNATION
QTY
DESCRIPTION
5725MHz to 5825MHz (HiperLAN/2, upper-UNII)
必要な試験機器
以下に、MAX2648の動作を確認するために推奨される
試験機器を記述します。これらは指針としてのみ示され
ているものであり、代替品の使用も可能です。
C7
1
0.7pF high-Q porcelain
capacitor (0603)
ATC500S0R7AT100X
C8
1
0.8pF high-Q porcelain
capacitor (0603)
ATC500S0R8AT100X
• +2.7V∼+3.6V出力のDC電源1つ
• 6GHzまでを正確に測定するRFベクタネットワーク
アナライザ(HP/Agilentの006オプション付8753D
又は8753E等)1つ
3) EVキットをVNAに接続します。
4) EVキットに電源を接続する前に、DC電源が+3.6V
以下に設定されておりオフになっていることを確認
して下さい。開始電圧は+3.0Vくらいが適当です。
VCCとGNDの間に電源を接続し、EVキットをパワー
アップします。
• ベクタネットワークアナライザ用キャリブレーション
キット
• 高品質50Ω SMAケーブル2本
5) VNAの平均化をやり直して、ある程度のフォワード
利得が測定されることを確認します。測定値に誤りが
あると思われる場合は、EVキットをSMAスルーと
取り替えてキャリブレーションの品質を確認します。
必要に応じてキャリブレーション手順を繰り返し
ます。
接続とセットアップ
1) ベクタネットワークアナライザがウォームアップ
するまで待ってから、次の構成を行います。
• スティミュラスパワーレベル = -30dBm
• 線形周波数スイープ:5000MHz∼6000MHz、
少なくとも201ポイント
分析
• ターンオン平均:少なくとも4スイープ
ベクタネットワークアナライザを設定してフォワード
利得(S21)を測定します。ピーク利得は5250MHzに
おいて約17dBになる必要があります。必要に応じて
入力リターン損失、出力リターン損失及び逆アイソレー
ションを確認します。
2) SMAケーブルをVNAに接続し、2ポートの完全キャ
リブレーションを行います。部分的キャリブレー
ションは省略しても構いません。このセットアップを
後でリコールできるように保存します。保存ステート
には必ずキャリブレーション配列を含むように
します。
VCC
C1
100pF WIDTH = 21 mils
LENGTH = 300 mils
J1
SMA
C8
0.9pF
J3
RFIN
U1
VCC
GND
MAX2648
GND
GND
J4
C2
100pF
C3
1000pF
L1
22nH
RFOUT
WIDTH = 21 mils
LENGTH = 366 mils
C5
0.01µF
C4
0.01µF
R2
8.2Ω
C6
100pF
J2
SMA
C7
1.0pF
ROGERS 4350, 10mils FROM RF TRACE TO GROUND PLANE.
図1. MAX2648EVキットの回路図
2
_______________________________________________________________________________________
MAX2648評価キット
以下では、MAX2648EVキットのIC周辺にある回路に
ついて説明します。デバイスの動作の詳細については、
MAX2648のデータシートを参照して下さい。
図1に、MAX2648EVキットの回路図を示します。入力
及び出力の伝送ラインを見ると、コンデンサC1及びC6は
100pFのDCブロッキングコンデンサとなっています。
コンデンサC2及びC3はローカルV CC デカップリング
ネットワークを形成しています。大型の0.01µFデカップ
リングコンデンサはICから離れた位置にあり、C4及び
R2によって形成されるRCフィルタが更なる電源フィルタ
リングを提供します。
シャントコンデンサチューニング素子C7及びC8は、
超高Q値のATC製セラミックコンデンサです。これらの
コンデンサの値は、1) 所望の動作帯域、2) DCブロック
及びIC間の伝送ライン上の位置、3) その伝送ラインの
Z 0 によって決定されます。プリント基板の材質又は
レイアウトが異なる場合は、このEVキットに示す値に
より5.25GHzにおける最適な性能を実現することは
おそらくできません。ここで提供されるマッチング
ネットワーク部品の値を基に新しい設計の値を概算
することは可能ですが、特定のアプリケーション用に
マッチングネットワークを設計する場合は、MAX2648
データシートの表1及び表2を参照して下さい。
MAX2648の出力はオープンコレクタトランジスタで
あり、RFチョークを通じてVCCよりバイアスする必要が
あります。RFチョークインダクタL1は出力電圧ライン
のできるだけ近くに配置されるため、ICに最も近いイン
ダクタの取付けパッドが調整スタブとして影響する
ことはありません。プリント基板のスペースに余裕が
ある場合は、代わりに高Z0 値の1/4波長伝送ラインを
通じて出力段をバイアスすることができます。この伝送
ラインはVCC側のグランドにAC短絡されています。
性能を最適化するためには適切なグランド接続が重要
です。上部グランドプレーンと信号グランドプレーンの
間にある多数のメッキビアに注意して下さい。グランド
の断続は、予期しない寄生を発生させたり、生産ライン
でのチューニングを不可能にすることがあります。評価
ボードの高周波数層は、コスト効率の良いプリント基板
材質であるRogers RO4350マイクロ波ラミネート
(グランドプレーンまでの距離は10mil)で作られていま
す。この材質は低誘電定数(電気長を管理できる長さに
保つ)と低損失タンジェントを提供し、従来のFR-4製造法
とコンパチブルです。
チップスケールのパッケージの取扱いには特別な注意
と考慮が必要です。マキシム社のテクニカルアーティ
クル「Wafer-Level Untra-Chip-Scale Package」
(www.maxim-ic.com)を参照して下さい。
プロトタイプチップの取付け
プリント基板上のチップ周辺にある整合キーは、プロト
タイプ実装プロセスにおいて役立ちます。MAX2648
EVキットのプリント基板にはチップ対角線上の角にL型
の整合キーが付いています。他の部品を配置する前に
チップをボードに整合し、次にボードを、ハンダが流れ
始めるまでホットプレート上に置くのが最良の方法です。
約20秒経過したら、ICの位置を変えないよう注意して、
ボードをホットプレートから外し、他の部品を取り
付ける前に室温まで冷まします。UCSP上のハンダの
玉がいつ流れ始めるかは、分かり難いものです。近くの
コンデンサやインダクタにその兆しがあるか確かめて
下さい。コンデンサやインダクタが流れていれば、ICも
流れているということです。
UCSP ICのリワークは難しく、経験と忍耐を要する作業
です。ICを取り外すには、約3 0 0℃まで加熱された
ホットプレートにプリント基板を置いて、ICが再び流れ
始めるまで待ちます。この場合も、近くにある部品を
観察します。他の部品を動かさないよう注意してICを
取り外します。次にプリント基板をホットプレートから
取り外します。新しいICはまだハンダ付けしないで
下さい。プリント基板が冷めるまで待ち、顕微鏡を使用
してハンダの残りや飛沫を取付パッドから注意深く
取り除き、その後前述の手順を繰り返してICを取り付け
直します。
リワークでは、プリント基板を小さなアルミブロック
又は鉄鋼ナットの上に置いて、熱がICの真下でプリント
基板に伝導されるようにするのも一案です。この技法を
使用すれば、ICは最初に流れ始める部品の1つとなり、
多くの場合、エッジコネクタやプリント基板裏面の部品
を取り外す手間を省くことができます。
_______________________________________________________________________________________
3
Evaluates: MAX2648
詳細 _______________________________
Evaluates: MAX2648
MAX2648評価キット
832 mils
925 mils
832 mils
925 mils
1.0"
1.0"
図2. MAX2648EVキットのプリント基板レイアウト
(部品面側)
図3. MAX2648EVキットのプリント基板レイアウト
(グランドプレーン)
832 mils
925 mils
1.0"
図4. MAX2648EVキットのプリント基板レイアウト
(グランドプレーン)
4
832 mils
925 mils
1.0"
図5. MAX2648EVキットのプリント基板レイアウト
(ハンダ面側)
_______________________________________________________________________________________
MAX2648評価キット
925 mils
925 mils
1.0"
1.0"
図6. MAX2648EVキットのプリント基板レイアウト
(上面のハンダマスク)
図7. MAX2648EVキットのプリント基板レイアウト
(ドリルと機械的要素)
832 mils
832 mils
925 mils
1.0"
図8. MAX2648EVキットのプリント基板レイアウト
(上面のシルクスクリーン)
925 mils
1.0"
図9. MAX2648EVキットのプリント基板レイアウト
(底面のハンダマスク)
販売代理店
〒169 -0051東京都新宿区西早稲田3-30-16(ホリゾン1ビル)
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FAX. (03)3232-6149
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マキシム社は随時予告なしに回路及び仕様を変更する権利を保留します。
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Evaluates: MAX2648
832 mils
832 mils