19-1234; Rev 2; 2/99 概要 ___________________________________ 特長 ___________________________________ MAX2420/MAX2421/MAX2422/MAX2460/MAX2463 評価キット(EVキット)は、MAX2420/MAX2421/ MAX2422/MAX2460/MAX2463 900MHzイメージ リジェクトトランシーバの評価を容易にします。 ◆ 送信及び受信経路テスト用の50Ω SMAポート 本EVキットは、全てのRF入力及び出力に対し、50Ω SMAコネクタが用意されています。内蔵VCO用にバラ クタ使用のタンク回路が提供されており、ポテンショ メータ又は外部電圧によって同調できます。VCOは、 必要に応じて外部ソースでオーバードライブすることが できます(「調節及び制御」のEXT LO入力の頃を参照)。 ◆ プリスケーラ出力用のSMAポート ◆ 電源管理機能を制御するためのスイッチを装備 ◆ ボード上のポテンショメータ又は外部電圧により、 VCO周波数、レシーバ利得及びトランスミッタ利得 を調節可能 ◆ 完全実装済み、試験済み 電源管理機能を制御するためのスイッチが装備されて います。 型番 ______________________________________________________________________________ PART TEMP. RANGE BOARD TYPE PART TEMP. RANGE BOARD TYPE MAX2420EVKIT-SO -40°C to +85°C SURFACE MOUNT MAX2460EVKIT-SO -40°C to +85°C SURFACE MOUNT MAX2421EVKIT-SO -40°C to +85°C SURFACE MOUNT MAX2463EVKIT-SO -40°C to +85°C SURFACE MOUNT MAX2422EVKIT-SO -40°C to +85°C SURFACE MOUNT 部品リスト ________________________________________________________________________ DESIGNATION QTY DESCRIPTION C1, C4, C5, C7, C9, C10, C12, C15, C19, 15 47pF ceramic capacitors C21–C24, C28, C32 3.3pF (0603) (MAX2420) ± 0.1pF DESIGNATION QTY 5 Shunts JU2, JU3, JU4, JU7, JU8, GND, VEXT, DGND 8 2-pin headers L1 1 22nH inductor Coilcraft 0805CS-220XMBC L2 1 8.2nH inductor Coilcraft 0805CS-080XMBC L3 1 6.8nH, 5% (MAX2420) Coilcraft 0805HS-060TJBC 3.3nH, 5% (MAX2421) Coilcraft 0805HS-030TJBC 3.3nH, 5% (MAX2422) Coilcraft 0805HS-030TJBC 6.8nH, 5% (MAX2460) Coilcraft 0805HS-060TJBC 6.8nH, 5% (MAX2463) Coilcraft 0805HS-060TJBC 3.0pF (0603) (MAX2422) ± 0.1pF L4 1 100nH inductor Coilcraft 0805CS-101XKBC 1.5pF (0603) (MAX2460) ± 0.1pF L5, L7 0 Not installed L6 1 12nH inductor Coilcraft 0805CS-120XMBC L8 1 18nH inductor Coilcraft 0805CS-180XMBC 4.0pF (0603) (MAX2421) ± 0.1pF C2, C3 2 4.0pF (0603) (MAX2422) ± 0.1pF 4.0pF (0603) (MAX2460) ± 0.1pF 4.7pF (0603) (MAX2463) ± 0.1pF C6, C14 2 0.1µF ceramic capacitors C8, C11, C13, C20, C25, C29, C30, C31 8 0.01µF ceramic capacitors C16 1 1000pF ceramic capacitor 2 10µF, ±10%, 10V tantalum capacitors AVX TAJB106K010 or Sprague 2930106X90010B C17, C18 1.8pF (0603) (MAX2420) ± 0.1pF 3.6pF (0603) (MAX2421) ± 0.1pF C26 1 DESCRIPTION JU2, JU3, JU4, JU7, JU8 2.4pF (0603) (MAX2463) ± 0.1pF C27 0 Not installed D1 1 Dual-varactor diode Alpha SMV1204-199 ________________________________________________________________ Maxim Integrated Products 1 無料サンプル及び最新版データシートの入手にはマキシム社のホームページをご利用下さい。http://www.maxim-ic.com Evaluates: MAX2420/MAX2421/MAX2422/MAX2460/MAX2463 MAX2420/MAX2421/MAX2422 MAX2460/MAX2463評価キット Evaluates: MAX2420/MAX2421/MAX2422/MAX2460/MAX2463 MAX2420/MAX2421/MAX2422 MAX2460/MAX2463評価キット 部品リスト(続き)_______________________ DESIGNATION QTY L9 1 DESCRIPTION 82nH inductor Coilcraft 0805CS-820XKBC LNA GAIN, TX GAIN, VCO ADJ 3 1-pin headers R1, R2, R3 3 10kΩ potentiometers R4, R5 2 1kΩ, 5% resistors 15Ω, 5% (0603) (MAX2421) resistors 2 15Ω, 5% (0603) (MAX2422) resistors 15Ω, 5% (0603) (MAX2460) resistors 15Ω, 5% (0603) (MAX2463) resistors R8 1 47kΩ, 5% resistor R9, R14–R17 5 10kΩ, 5% resistors R10, R13 2 Not installed R12, R19 2 301Ω, 1% resistors R18, R20 2 49.9Ω, 1% resistors • 最大1GHzの周波数を発生できるRF信号発生器 • 周波数範囲が少なくとも3GHzまでのスペクトル アナライザ(例えばHP8561) • +2.7V∼+5.5V、100mAを出力できる電源 1) ジャンパJU2、JU3、JU4、JU7及びJU8に全ての ジャンパが取り付けられていることを確認します。 2) SW1のスイッチ1∼5が「ロジック0」の位置になっ ていることを確認します。 6 SMA connectors (PC edge mount) SW1 1 5-position DIP switch MAX2421EAI, SSOP-28 1 5) 受信経路の試験の場合は、信号ソース周波数を 915MHz、パワーレベルを-35dBmに設定します。 送信経路の場合は、信号ソース周波数を10.7MHz、 パワーレベルを-0.8dBmに設定します。 MAX2422EAI, SSOP-28 MAX2460EAI, SSOP-28 MAX2463EAI, SSOP-28 Note: All resistors and capacitors have 0805 footprint, unless otherwise noted. 部品メーカ _____________________________ PHONE 3) 電源を3.3Vに設定し、電流リミットを100mAに 設定します。 4) 電源をEVキットのVEXT及びGND端子に接続し ます。 MAX2420EAI, SSOP-28 SUPPLIER* 必要な試験機器 接続及び信号条件 RXIN, RXOUT, TXOUT, TXIN, PREOUT, EXT LO INPUT U1 MAX2420 EVキットは、完全実装済みで出荷時に試験 済みです。全ての接続が完了するまで、DC電源と信号 ソースをターンオンしないでください。 注:以下はIF周波数10.7MHz及びハイサイドLOイン ジェクションのMAX2420を使用した際の説明です。 それ以外のLO及びIF周波数はMAX2420/MAX2421/ MAX2422/MAX2460/MAX2463データシート表2を 参照してください。 10Ω, 5% (0603) (MAX2420) resistors R6, R7 クイックスタート _______________________ FAX Alpha Industries (617) 935-5150 (617) 933-2359 AVX (803) 946-0690 (803) 626-3123 Coilcraft (847) 639-6400 (847) 639-1469 Sprague (603) 224-1961 (603) 224-1430 * これらの部品メーカにお問い合わせの際は、MAX2420/ MAX2421/MAX2422/MAX2460/MAX2463を使用されて いることを明示してください。 解析 1) スイッチVCOONを「ロジック1」に設定することに より、内蔵発振器をターンオンします。VCO周波 数を観察するには、スイッチDIV1を「ロジック1」に 設定し(プリスケーラがディセーブルされ、バッファ アンプがイネーブルされます)、スペクトルアナラ イザからのSMAケーブルをPREOUTポートに接続 します。VCOADJ(R3)を調節することにより、 VCO周波数を925.7MHzに設定します。VCO同調 範囲は通常30MHzですが、タンク部品の公差に よって多少違います。 2) 受信変換利得は、スイッチRXONを「ロジック1」に 設定し、RXINポートに915MHz信号を印加して、 RXOUTポートの10.7MHzをスペクトルアナライザ で観察することにより評価できます。レシーバ経路の LNAの利得は、R2を変えることにより調節できます。 注:R12及びR18は、RXOUTピンに最適の330Ω インピーダンスを提供する抵抗性マッチングネット ワークとして使用されます。このネットワークに 2 _______________________________________________________________________________________ MAX2420/MAX2421/MAX2422 MAX2460/MAX2463評価キット 必要に応じて、C8、R18、C30、R12、L5及び C20のパッドを使用して、カスタムリアクティブ マッチングネットワークを作成することもできます。 3) 受信イメージリジェクションは、(LOを925.7MHz に維持しながら)受信入力周波数を936.4MHzに変え、 出力信号レベルをステップ2で測定された値と比較 することによって評価できます。 4) トランスミッタを評価する前に、スイッチRXONを 「ロジック0」に設定することによりレシーバをディ セーブルしてください。送信変換利得はスイッチ T X O Nを「ロジック1 」に設定し、TXINポートに -0.8dBmの10.7MHz信号を印加し、スペクトル アナライザでTXOUTポートの915MHz信号を観察 することにより評価できます。送信経路の中の 入力バッファアンプの利得は、R1を変えることに よって調節できます。 注:R19及びR20は、TXINピンに最適の330Ωイン ピーダンスを提供する抵抗性マッチングネット ワークとして使用されます。このネットワークに より、送信経路で14.2dBの損失が生じます。この ため、MAX2420に印加された入力パワー(-15dBm) を得るには、信号ソースのパワーから14.2dBを 差し引く必要があります。TX GAINが2Vに設定され、 送信入力レベルが-0.8dBmに設定されている場合、 スペクトルアナライザで観測される送信出力は 約-4dBmです。送信変換利得は、-4 - (-15) = 11dB となります。 必要に応じて、R19、R20、C11、L7及びC25のパッド を使用して、カスタムリアクティブマッチング ネットワークを作成することもできます。 5) Txイメージリジェクションは、希望の下側のサイド バンド( 9 1 5 M H z )と望ましくない上側のサイド バンド(936.4MHz)とを比較することによって 評価できます。 調節及び制御 ___________________________ LNA GAIN LNA利得は、ボード上のポテンショメータR2を使用し て調節できます。LNA利得の制御は、ジャンパJU2の シャントを外し、LNA GAIN端子を通じて外部電圧を 印加することによっても可能です。 TX GAIN 送信バッファアンプの利得は、ボード上のポテンショ メータR1を使用して調節できます。送信利得の制御は、 ジャンパJU3のシャントを外し、TX GAIN端子を通じて 外部電圧を印加することによっても可能です。 RXON及びTXON 受信部及び送信部は、それぞれRXON及びTXONを「ロ ジック1」に設定するとイネーブルされます。送信部と 受信部は、LO及びIF周波数を供給しているため、両方 が同時にアクティブになると妨害が起こります。受信 部又は送信部のテスト中は、常に一方をディセーブル してください。 全てのチップ機能をディセーブルするには、全ての スイッチを「ロジック0」に設定してください。素子の シャットダウン電流の正確な値を読取るには、JU4の シャントを取り外して、V CC 接続部をVEXT端子から JU4の左側に移してください。 EXT LO入力 外部LO入力は以下の基板変更で追加できます。 1) R6、R7、L3、L4、C2、C3、及びC26を取り外し ます。 2) C27に0.01µFコンデンサを接続します。 3) R6及びR7を49.9Ω抵抗に置き換えます。 4) L3及びL4をショートにします。 5) LO信号を0dBmにてEXT LO入力に供給します。 プリスケーラ制御 PREOUTの機能は、「DIV1」及び「64」というラベルの 付いたスイッチで制御されます(表1)。 表1. PREOUT機能の制御スイッチ PREOUT FUNCTION VCO ADJ VCO周波数は、ボード上のポテンショメータR3を調節 することにより同調できます。又、ジャンパJU7を外し、 VCO ADJ端子を通じて外部電圧を印加することによっ ても同調できます。LOに加わるノイズを最小限に抑え るため、外部電圧を供給する電源は適正にバイパスさ れていることが必要です。 SWITCH “SW1” POSITIONS DIV1 64 LO buffered output Logic 1 Don’t care Prescaler, ÷64 Logic 0 Logic 1 Prescaler, ÷65 Logic 0 Logic 0 _______________________________________________________________________________________ 3 Evaluates: MAX2420/MAX2421/MAX2422/MAX2460/MAX2463 より、レシーバ経路において14.2dBの損失が生じ ます。このため、真の受信出力パワーを得るには、 スペクトルアナライザに現れるパワーレベルに 14.2dBを加える必要があります。例えば、LNA GAIN がV CC に設定され、受信入力レベルが-35dBmに 設定されている時のスペクトルアナライザの受信 出力は約-27.2dBmです。真の受信変換利得は、 -27.2- (-35) +14.2 = 22dBとなります。 Evaluates: MAX2420/MAX2421/MAX2422/MAX2460/MAX2463 MAX2420/MAX2421/MAX2422 MAX2460/MAX2463評価キット VCC C6 0.1mF 1 2 RXOUT SMA 3 R12 301W TX GAIN RXIN SMA C21 47pF J2 C4 47pF L2 8.2nH 7 8 9 C10 47pF VEXT JU2 R2 10k J3 R20 49.9W L7 OPEN C25 0.01mF VCC2 R10* OPEN C17 10mF 6.3V VEXT R5 1k C26† GND PREOUT PREGND C32 47pF C12 47pF C3† 20 C23 47pF R4 1k VCC2 J4 JU6 PREOUT SMA C16 1000pF LNA GAIN VEXT VCC TXIN DIV1 VCOON R9 10k 64 1 18 R14 10k 17 RXON 16 R16 10k N.C. CAP2 TXON 15 R17 10k 10 DIV1 2 9 VCOON 3 8 RXON 4 7 5 6 TXON 65 64/65 OFF OFF OFF *USED FOR OTHER PRODUCT VERSIONS. GND JU8 DGND 図1. MAX2420 EVキットの回路図 4 C1 47pF C31 0.01mF 21 TXOUT L9 82nH R8 47k VCC2 23 MAX2420 MAX2421 VCC 22 VCC MAX2422 MAX2460 GND MAX2463 VCO ADJ JU7 VCC JU4 C18 10mF 6.3V 13 14 C13 0.01mF C2† R7 R15 10k BPSK C22 47pF VCC C2, C3 R6, R7 (pF) (W) 3.3 10 4.0 15 4.0 15 4.0 15 4.7 15 19 12 R13* OPEN L4 100nH 24 MOD C9 47pF C29 0.01mF JU5 VEXT LNA GAIN 10 11 R19 C11 301W 0.01mF TANK RXIN C24 47pF VCC TXIN SMA C27 EXTLO J13 OPEN INPUT SMA 25 R6 5 6 L8 18nH J5 TX GAIN U1 C15 47pF C5 47pF 26 L3 L6 12nH VCC L1 22nH MAX2420 MAX2421 MAX2422 MAX2460 MAX2463 C7 47pF D1 4 VCC TXOUT SMA TANK VCC2 27 C26 (pF) 1.8 3.6 3.0 1.5 2.4 L3 (nH) 6.8 3.3 3.3 6.8 6.8 PART 28 C20 0.01mF JU3 R1 10k RXOUT L5 OPEN C30 0.01mF VEXT GND GND C8 0.01mF R18 49.9W GND CAP1 C14 0.1mF C28 47pF J1 VCC VCO TANK COMPONENTS FOR 915MHz TYPICAL RF C19 47mF _______________________________________________________________________________________ SW1 R3 10k MAX2420/MAX2421/MAX2422 MAX2460/MAX2463評価キット EVボードは、ボードレイアウトの参考例として使用で きます。発振器タンク回路のレイアウトには注意が必要 です。発振周波数は、プリント基板の容量、トレース のインダクタンス及びパッケージのインダクタンスに 敏感です。LOフィードスルーを最小限に抑えるため、 タンクのレイアウトはできるだけ対称的に、緊密に、 1.0" そして素子の近くに配置してください。グランド プレーンを持つプリント基板を使用している場合、 発振器タンクの下のグランドプレーンを除去すること により、寄生容量を低減できます。また、プリント基板 に起因する放射及び挿入損失を最小限に抑えるため、 受信及び送信信号を伝えるトレースはできるだけ短く してください。 1.0" 図2. MAX2420 EVキットの部品配置図(部品面側) 図3. MAX2420 EVキットのプリント基板レイアウト (部品面側) _______________________________________________________________________________________ 5 Evaluates: MAX2420/MAX2421/MAX2422/MAX2460/MAX2463 レイアウト上の考慮 _____________________ Evaluates: MAX2420/MAX2421/MAX2422/MAX2460/MAX2463 MAX2420/MAX2421/MAX2422 MAX2460/MAX2463評価キット 1.0" 1.0" 図4. MAX2420 EVキットのプリント基板レイアウト (グランドプレーン) 図5. MAX2420 EVキットのプリント基板レイアウト (パワープレーン) 1.0" 図6. MAX2420 EVキットのプリント基板レイアウト (ハンダ面側) 〒169 -0051東京都新宿区西早稲田3-30-16(ホリゾン1ビル) TEL. (03)3232-6141 FAX. (03)3232-6149 マキシム社では全体がマキシム社製品で実現されている回路以外の回路の使用については責任を持ちません。回路特許ライセンスは明言されていません。 マキシム社は随時予告なしに回路及び仕様を変更する権利を保留します。 6 ___________________Maxim Integrated Products, 120 San Gabriel Drive, Sunnyvale, CA 94086 (408) 737-7600 © 1999 Maxim Integrated Products is a registered trademark of Maxim Integrated Products.