遠隔パワー・モニタおよび制御のためのデジタル

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遠隔パワー・モニタおよび制御のためのデジタル・インタフェースを
備えたデュアル 13A µModule レギュレータ
デザインノート524
Jian Li および Gina Le
デジタル・パワー・システム・マネージメント:
電力の設定、モニタ、変更、ログ記録
タおよびパワー・マネージメント・パラメータの設定と
遠隔モニタを行うことができます。LTM4676 はクラ
ス最高のアナログ・スイッチング・レギュレータの性能
と、高精度なミックスド・シグナル・データ収集機能を
併せ持ちます。最大 DC 出力電圧誤差が ±1%、温度
範囲(TJ = –40℃~ 125℃)での電流読み取り精度が
± 2.5% で、16 ビット ∆ΣAD コンバータと EEPROM
を内蔵しています。
レール数の多い回路基板で電力を管理しフレキシビリ
ティを実現するのは、デジタル電圧計やオシロスコー
プを使った実地測定を要し、しばしば PCB 部品のリ
ワークが必要となる困難な作業です。パワー・マネー
ジメント、特に、離れた場所からのパワー・マネージ
メントを簡便化するために、デジタル通信バスを介し
て電力の設定およびモニタを行う例が増える傾向にあ
ります。デジタル・パワー・マネージメント・システム
(PSM)を使用すると、オンデマンドの遠隔モニタ機
能により、パワー・パラメータを設定、監視、変更、お
よびログ記録できます。
LTM4676 の 2 線式シリアル・インタフェースにより、
プログラム可能なスルーレートで、遅延時間のシーケン
シングを行って、出力のマージニング、調整、および
緩やかな増減が可能です。入力および出力の電流およ
び電圧、出力電力、温度、稼働時間、およびピーク値
は読み取り可能です。 高速なデュアル・アナログ制御
ループ、高精度ミックスド・シグナル回路、EEPROM、
パワー MOSFET、インダクタ、支持部品で構成され
ており、16mm×16mm×5.01mm の BGA( ボール・
グリッド・アレイ)パッケージに収容されています。
パワー・パラメータの高精度な読み / 書きが可能な
®
デュアル µModule レギュレータ
LTM 4676 は、デュアル 13A 出力の定周波数スイッ
チ・モード DC/DC µModule(マイクロモジュール)レ
ギュレータです。LTM4676 には、ポイントオブロード
に電力を供給することに加え、PMBus(I2C をベース
とするオープン・スタンダードのデジタル・シリアル・イ
ンタフェース・プロトコル)を介して、パワー・パラメー
®
CINH
22µF
×3
10k
×9
SMBus INTERFACE WITH
PMBus COMMAND SET
ON/OFF CONTROL, FAULT
MANAGEMENT, POWER
SEQUENCING
PWM CLOCK SYNCH.
TIME BASE SYNCH.
• SLAVE ADDRESS = 1001111_R/W (0x4F)
• SWITCHING FREQUENCY: 350kHz
• NO GUI CONFIGURATION AND
NO PART SPECIFIC PROGRAMMING REQUIRED
* FOR 4.5VIN, CONNECT INTVCC TO VIN
VIN0
VIN1
SVIN
VOUT0
TSNS0a
TSNS0b
ISNS0a+
ISNS0b+
ISNS0a–
ISNS0b–
VOSNS0+
VOSNS0–
VDD33
SCL
SDA
ALERT
RUN0
RUN1
GPIO0
GPIO1
SYNC
SHARE_CLK
WP
LTM4676
22.6k
1%
±50ppm/°C
VOUT1
TSNS1a
TSNS1b
ISNS1a+
ISNS1b+
ISNS1a–
ISNS1b–
VOSNS1
SGND
COUT0
100µF
×7
VOUT0, 1.0V
ADJUSTABLE
UP TO 13A
LOAD0
COUT1
100µF
×7
VOUT1, 1.8V
ADJUSTABLE
UP TO 13A
LOAD1
GND
CINL
220µF
INTVCC
VDD25
SW0
SW1
SNUB0
SNUB1
+
COMP0a
COMP0b
COMP1a
COMP1b
ASEL
FSWPHCFG
VOUT0CFG
VTRIM0CFG
VOUT1CFG
VTRIM1CFG
VIN
5.75V* TO 26.5V
L、LT、LTC、LTM、Linear Technology、リニ ア の ロゴ、 お よ び
µModule はリニアテクノロジー社の登録商標です。LTpowerPlay はリニ
アテクノロジー社の商標です。その他すべての商標の所有権は、それぞれ
の所有者に帰属します。
6.34k
1%
±50ppm/°C
図 1.LTM4676:PMBus インタフェースを持つデュアル 13A 出力 µModule レギュレータ
03/14/524
LTM4676 は 4.5V ~ 26.5V の入力電源で動作し、
VIN を 0.5V ~ 5.4V の 2 つの 出 力に降 圧 変 換しま
す。2 つの出力は、
電流分担して最大 26A(すなわち、
13A+13A で 1 つの出力)にすることができます。
内部補償または外部補償
LTM4676 は、内部補償または外部補償の両方を使
用でき、幅広い動作範囲にわたってトランジェント応答
を最適化できます。 図 2 は、50% の負荷ステップに
おけるピーク・トゥ・ピーク出力電圧がわずか 94mV
であることを示しています。
モジュールを並列接続することで、出力電流性能をさ
らに高められます。たとえば、LTM4676 µModule
レギュレータを 4 つ並列接続して、最大 100A の出
力電流を供給可能です。 図 3 にその熱画像を示しま
す。300LFM のエアフローにおいて、ホットスポット
の温度上昇はわずか 64.3℃です。モジュール間のこ
のような均一な熱分布は、優れた電流分担性能による
ものです。4 つの LTM4676 µModule レギュレータ
を 1V/100A 出力に構成したデモ基板の写真を図 4
に示します。
VPP = 94mV
VO
(50mV/DIV)
IO
(5A/DIV)
IO = 6.5 ~ 13A
dn4jlgl F02
図 2.図 1 の LTM4676 のトランジェント応答
(VIN = 12V、VOUT1 = 1.8V、IO = 6.5A ~ 13A)
図 4.それぞれ 16mm×16mm×5.01mm LGA
パッケージに収容された 4 つの LTM4676 により、
1V 出力において 100A を出力
まとめ
リニアテクノロジーのデジタル・パワー・マネージメント
(PSM)製品は、クリティカルなパワー関連データを
ユーザに提供します。デジタル・バスを介して、負荷
電流、入力電流、出力電圧にアクセスし、消費電力、
効率を計算し、その他のパワー・マネージメント・パラ
メータにアクセスできます。その結果、予測解析が可
能になり、運転費用を最小限に抑え、信頼性が向上し、
エネルギー・マネージメントに関する意思決定をスマー
トに下すことができるようになります。
図 3.4 つの LTM4676 の電流分担:熱写真(VIN =
12V、VOUT = 1.0V/100A、エアフロー 300LFM)
電流分担により 1V 出力で最大 100A
LTM4676 のオンデマンド・デジタル制御およびモニ
タ機能を使用することで、PCB レイアウトや回路部品
を改造する必要がなくなり、試作品作成時、展開時、
本番運用時のシステム・キャラクタライゼーションおよ
びデータ・マイニングにかかる時間が短縮されます。
LTM4676 は、定周波数ピーク電流モード制御アーキ
™
デ モ・キットの ご 希 望 や、LTPowerPlay GUI と
テクチャを採用しており、サイクルごとの電流制限と、
PSMトレーニング・ビデオの無償ダウンロードについ
複数の位相間における容易な電流分担が可能です。
ては、
www.linear-tech.co.jp にアクセスして検索ボッ
クスで「PSM」を検索してください。
データシートのダウンロード
www.linear-tech.co.jp/LTM4676
リニアテクノロジー株式会社
102-0094 東京都千代田区紀尾井町 3-6 紀尾井町パークビル 8F
TEL(03)5226-7291 FAX(03)5226-0268
http://www.linear-tech.co.jp
dn524 LT/AP 0314 • PRINTED IN JAPAN
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