19-1509; Rev 0; 7/99 概要 ___________________________________ 特長 ___________________________________ MAX1618評価システム(EVシステム)は、MAX1618 評価キット(EVキット)及び付属のマキシム社の SMBusTMインタフェース基板で構成されています。 ◆ リモートセンサ温度を測定、表示 MAX1618EVシステムは、MAX1618温度センサの 動作デモ用の実装済み、試験済みプリント基板です。 本キットは外部ダイオード接続トランジスタの温度を 監視し、この温度を8ビット2線シリアルデータに変換 します。2N3904温度センサトランジスタをボードに ハンダ付けしたものがSOT23パッケージで提供されて いますが、これを取り外し、ツイストペアを通じて 現実のシステムに近いリモートダイオードに接続する こともできます。 ◆ I2CTM/SMBusコンパチブル マキシム社のSMBusインタフェース基板(MAXSMBUS) は、IBMコンパチブルPCのパラレルポートを使用する ことにより、Intelシステムマネジメントバス(SMBus) 2線インタフェースをエミュレートすることができます。 Windows®3.1/95/98ソフトウェアが、MAX1618の 機能を実証するための使いやすいインタフェースを提供 します。本プログラムはメニュー式になっており、制御 ボタンとステータスディスプレイ付のグラフィック インタフェースを提供します。 ◆ 警報及び構成を設定可能 ◆ 動作温度範囲:-55℃∼+125℃ ◆ 使いやすいメニュー式ソフトウェア ◆ 実装済み、試験済み 型番 ___________________________________ INTERFACE TYPE BOARD TYPE MAX1618EVKIT PART User-Supplied 10 µMAX MAX1618EVSYS Windows Software 10 µMAX 注記:M A X 1 6 1 8 ソ フ ト ウ ェ ア は 完 全 評 価 シ ス テ ム MAX1618EVSYSとのみ使用できます。このシステム には、MAXSMBUSインタフェース基板及び MAX1618EVKITが含まれています。 IBM PCと併用するMAX1618の完全評価システムの 場合はMAX1618EVSYSを、既にSMBusインタフェース をお持ちの場合はMAX1618EVKITをご注文下さい。 MAX1618EVKITの部品リスト___________ DESIGNATION QTY DESCRIPTION C1 1 0.1µF, 16V, X7R ceramic capacitor Taiyo Yuden EMK107BJ104KA C2 1 2200pF, 50V, X7R ceramic capacitor J1 1 2 x 10 right-angle female receptacle JU1, JU2, JU3 3 3-pin headers JU4 0 Not installed 1 NPN transistor Central Semiconductor CMPT3904, Fairchild MMBT3904, or Motorola MMBT3904 Q1 SW1 1 Slide switch U1 1 Maxim MAX1618EUB None 3 Shunts SMBusはIntel Corp.の商標です。 WindowsはMicrosoft Corp.の登録商標です。 I2CはPhilips Corp.の商標です。 MAX1618EVSYSの部品リスト __________ PART QTY MAX1618EVKIT 1 MAX1618 evaluation kit DESCRIPTION MAXSMBUS 1 SMBus interface board 部品メーカ _____________________________ PHONE FAX Central Semiconductor SUPPLIER 515-435-1110 515-435-1824 Fairchild 408-822-2000 408-822-2102 Motorola 303-675-2140 303-675-2150 Taiyo Yuden 408-573-4150 408-573-4159 注記:これらの部品メーカに連絡する際は、MAX1618を使用 していることを明示して下さい。 ________________________________________________________________ Maxim Integrated Products 無料サンプル及び最新版データシートの入手にはマキシム社のホームページをご利用下さい。www.maxim-ic.com 1 Evaluates: MAX1618 MAX1618評価システム/評価キット Evaluates: MAX1618 MAX1618評価システム/評価キット クイックスタート _______________________ 必要な機器 始める前に、以下の機器を用意して下さい。 • Windows 3.1/95/98を実行できるIBM PCコン パチブルコンピュータ • パラレルプリンタポート(これはコンピュータの 裏側の25ピンソケットです。) • コンピュータのパラレルポートをマキシムSMBus インタフェース基板に接続するための標準25ピン ストレートスルー雄-雌ケーブル • +7V∼+20V、100mAを供給する能力のあるDC 電源 8) プログラムマネージャ(又はスタートメニュー)の MAX1618プログラムのアイコンを開いて、 プログラムを開始します。 9) プログラムが質問してきたら、正しいパラレルポート を選びます。自動検出ルーチンにより、どのポート にEVシステムが接続されているかが検出され、その ポートがデフォルトとしてハイライトされます。 正しいポートがハイライトされていることを確認 してから、「OK」を選択します。 10)プログラムが自動的にMAX1618のアドレスを検出 してメインプログラムを開始するのを観察します。 注記:M A X 1 6 1 8は、素子のパワーアップ時にのみ アドレス選択ピンを読み取ります 詳細 ___________________________________ 手順 1) MAX1618 EV基板の20ピンコネクタとMAXSMBUS インタフェース基板の20ピンヘッダを慎重に合わせて から軽く押し込み、2つの基板を接続します。基板 同士をぴったりと接触させて下さい。 MAX1618 EVキットのスイッチSW1がOFF位置に なっていることを確認します。全ての接続が完了 するまで電源を投入しないで下さい。 2) +7V∼+20V DC電源をSMBusインタフェース基板 のPOS9及びGND1パッドに接続します。 3) JU3が2-3位置に設定されていることを確認します。 4) コンピュータのパラレルポートからSMBusインタ フェース基板にケーブルを接続します。2 5ピン ストレートスルー雄-雌ケーブルを使って下さい。 EVシステム又はコンピュータの損傷を防ぐため、 25ピンSCSIポートあるいはその他の25ピンパラレル プリンタポートに物理的に類似したコネクタは使用 しないで下さい。 5) M A X 1 6 1 8 . E X E ソ フ ト ウ ェ ア プ ロ グ ラ ム は 、 フロッピー又はハードドライブから実行できます。 Windowsのプログラムマネージャを使用して、 プログラムを実行します。必要に応じて、 INSTALL.EXEプログラムを使用してファイルを コピーし、Windows 3 . 1プログラムマネージャ (又はWindows 95/98スタートメニュー)を使用 すると、それらのアイコンを作ることができます。 アンインストールプログラムもソフトウェアに含まれ ています。UNINSTALLアイコンをクリックすること により、EVキットソフトウェアをハードドライブ から除去できます。 ユーザインタフェースパネル ユーザインタフェースの操作は簡単です。マウスを 使うか、タブキーを押して、矢印キーで画面内を移動 して下さい(図1)。各ボタンがコマンド及びコンフィギュ レーションバイトのビットに対応しています。これら をクリックすると正しいSMBus書込み動作が実行され、 内部レジスタが更新されます。プログラムは連続的に デバイスをポーリングして新しい温度データ及び ステータスをチェックし、アラート条件が発生するか どうか監視します。THIGH及びTLOW警報スレッショルド 比較レジスタを変更するには、該当するデータフィールド を選択して新たな値を入力して下さい。新たな値を入力 した後でEnterを押すと、内部レジスタが更新されます。 シングルショット変換を行うには、Configurationの 下のStopチェックボックスをクリックし、次にMeasure Nowボタンをクリックします。シングルショット変換 は、デバイスが自動変換している時にも実行できます。 この場合、シングルショットコマンドが自動変換を無効 にします。シングルショットが終わると、デバイスは 自動動作に戻ります。 温度が警報スレッショルドレベルのうちの1つを超過 して割込み条件が発生すると、アラートボックスに 例えば「ALERT! INT = LOW」というメッセージが表示 されます。割込みをクリアするには、まず原因となった 条件を排除して、Read Alertをクリックします。これに より、アラート応答アドレスが読取られ、現在の MAX1618のスレーブアドレス値がリターンされ、 割込みがクリアされます。 注記:7つの最上位ビット(MSB)はアドレスです。 最下位ビット(LSB)は読取り/書込みステータスです。 6) 電源を投入します。 7) SW1をON位置に動かしてEVキットをターンオン します。 2 _______________________________________________________________________________________ MAX1618評価システム/評価キット Evaluates: MAX1618 図1. MAX1618EVキットのメイン画面 シンプルなSMBusコマンド データロギング M A X 1 6 1 8を操作する方法は、通常のユーザインタ フェースパネルによる方法と、SMBusプルダウン メニューにあるシンプルなSMBusコマンドを使用する 方法の2通りがあります。メニューにはRead Byte (バイト読取り)、Write Byte(バイト書込み)等のシンプル なSMBusプロトコルが一覧表示されています。手動で 設定した値を無効にしないように通常のユーザインタ フェースの実行を停止するには、Automatically Update Displaysチェックボックスをクリックすることにより、 プログラムを変換速度に従属させる更新タイマをディ セーブルして下さい。 データロギングコマンドは、「MAX1618」と書かれた プルダウンメニューからアクセスします。データ ロギングは、両方のチャネルの温度データをテキスト ファイルに保存します。このテキストファイルは、 各データポイントの横に日時スタンプが付けられて います。MAX1618は変換速度が速いため、ファイル が書込まれているディスクドライブの速度との関係で、 全てのデータポイントのログが得られるとは限りません。 データロギングを停止するには、プルダウンメニューの Loggingの選択を解除して下さい。 SMBusダイアログボックスは2進法、10進法又は16進法 の数値を受け付けます。16進の数にはプリフィックス として$又は0xを付けて下さい。2進法の数は必ず8桁 になります。 注記:スレーブアドレスが8ビット値を求めてくる ところでは、このスレーブアドレスは、ADD0及び ADD1で決まるMAX1618の7ビットスレーブアドレス (最後のLSBは常に1に設定)であることに注意して下さい。 _______________________________________________________________________________________ 3 Evaluates: MAX1618 MAX1618評価システム/評価キット ジャンパ及びスイッチ設定 表1. SMBusアドレス用のJU1及び JU2シャント設定 SHUNT LOCATION JU1 JU2 MAX1618 ADDRESS 2–3 2–3 0011 000 2–3 Open 0011 001 2–3 1–2 0011 010 Open 2–3 0101 001 Open Open 0101 010 Open 1–2 0101 011 1–2 2–3 1001 100 1–2 Open 1001 101 1–2 1–2 1001 110 表2. STBY用のJU3シャント設定 SHUNT LOCATION STBY PIN 1–2 Connected to GND Open 2–3 4 Connect an external signal to STBY FUNCTION In standby mode MAX1618のスレーブアドレスは、2つのジャンパに よって設定します。デフォルトアドレスは1001 110 (ADD0 = ADD1 = VCC )です。JU1はADD0に対応し、 JU2はADD1に対応します。表1にアドレスの完全リスト を示します。新規アドレスを有効にするには、MAX1618 をパワーオンリセットする必要があります。 MAX1618の+5V電源はSMBusインタフェース基板から 来ています。他の電圧でMAX1618を評価する場合は、 2つのJU4ピンを短絡しているトレースを切断し、VCC パッドに電圧を印加して下さい。 MAX1618は、ジャンパJU3を使用することによって スタンバイモードにすることができます。ジャンパ設定 については、表2を参照して下さい。 MAX1618のパワーオンリセットを強制する手段として、 スライドスイッチSW1が備えられています。このスイッチ は、デバイスへの電力供給をディセーブルします。 –– Connected to VCC In operating mode _______________________________________________________________________________________ MAX1618評価システム/評価キット Evaluates: MAX1618 SW1 VCC C1 0.1mF 3 JU3 6 SMBCLK SMBDATA ALERT 8 9 10 STBY SMBCLK DXP GND 5 DXP SMBDATA C2 2200pF MAX1618 ALERT DXN 3 STBY 1 7 VCC 2 Q1 4 DXN GND 1 ADD0 ADD1 1 2 2 VCC JU4 (SHORTED BY PCB TRACE) 3 J1–1 J1–2 JU1 1 2 JU2 3 J1–3 SMBDATA J1–4 J1–5 J1–6 J1–7 J1–9 J1–8 SMBCLK N.C. J1–11 J1–10 J1–12 ALERT J1–13 N.C. J1–15 N.C. N.C. J1–16 J1–17 N.C. N.C. J1–18 N.C. J1–20 J1–19 GND J1–14 図2. MAX1618EVキットの回路図 _______________________________________________________________________________________ 5 Evaluates: MAX1618 MAX1618評価システム/評価キット TO BOARD EDGE JU4 J1 ON VCC JU2 ALERT JU1 OFF SW1 DXN U1 SMBDATA JU3 SMBCLK DXP Q1 C2 C1 STBY GND 1.0" 図3. MAX1618EVキットの部品配置図(部品面側) 1.0" 図4. MAX1618EVキットのプリント基板レイアウト (部品面側) 1.0" 図5. MAX1618EVキットのプリント基板レイアウト (ハンダ面側) 販売代理店 〒169 -0051東京都新宿区西早稲田3-30-16(ホリゾン1ビル) TEL. (03)3232-6141 FAX. (03)3232-6149 マキシム社では全体がマキシム社製品で実現されている回路以外の回路の使用については責任を持ちません。回路特許ライセンスは明言されていません。 マキシム社は随時予告なしに回路及び仕様を変更する権利を保留します。 6 _____________________Maxim Integrated Products, 120 San Gabriel Drive, Sunnyvale, CA 94086 408-737-7600 © 1999 Maxim Integrated Products is a registered trademark of Maxim Integrated Products.