取扱説明書 超音波流量計検出器 形式 : FSS(検出器) FLY(信号ケーブル) 〈対象変換器形式:FLR-3, FSV-2〉 INF-TN1FSSc はじめに このたびは、富士の超音波流量計をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。 本取扱説明書は、超音波流量計検出器(FSS)の設置・操作および点検・保守について記載していますので、ご使用の前に よくお読みください。 この取扱説明書をよくお読みいただき、十分に理解した上で本流量計の取り付け、運転、保守をしてください。 取扱を誤ると事故や障害を発生させる恐れがあります。 本流量計の仕様は、製品改良のため予告なく変更することがあります。 無断で本流量計を改造しないでください。無断で改造したことにより生じた事故については、一切責任を負いま せん。改造の必要がある場合には、必ず当社営業所にご相談ください。 この取扱説明書は、実際に本流量計をお使いになる方が保管してください。 お読みになった後は、お使いになる方がいつでも見られる所に必ず保管してください。 この取扱説明書は、必ず最終需要家まで渡るように配慮してください。 もし、本取扱説明書を紛失した場合、担当の当社営業所にご請求ください(有料)。 製 造 者 :富士電機株式会社 式 :本体銘板に記す 製造年月日 :本体銘板に記す 製 :日本 形 造 国 富士電機株式会社 お 願 い 本書の内容の一部、または全部を無断で転載することは禁止されていま す。 本書の内容に関しましては、将来予告なしに変更することがあります。 本書の中でわかりにくい個所、記述の誤り、記載もれなどお気づきの点が ございましたら、巻末のマニュアルコメント用紙にご記入のうえ、担当営 業員にお渡しください。 -i- 発 改 改 改 行 訂 訂 訂 2012 2012-12 2012-12 2013-04 2014-01 安全上の注意 ご使用のまえに、この『安全上のご注意』をよくお読みの上、正しくご使用ください。 ● ここに示した注意事項は、安全に関する重大な内容を記載していますので、必ず守ってください。 安全注意事項のランクを「危険」、 「注意」と区分してあります。 警告表示・図記号 意 味 取扱を誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡または重傷を受ける 可能性が想定される場合。 扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の障害や軽傷を受 ける可能性が想定される場合、および物質損害のみの発生が想定される場 合。 ● なお、「 」で記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。 いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。 取付けおよび配管上の注意 ● 本製品は、防爆仕様ではありません。爆発性ガスの雰囲気では使用しな いでください。爆発、火災など重大な事故の原因になります。 ● 本製品を「取扱説明書」に記載の条件のあった場所に設置してくださ い。設置条件を超えた場所での使用は、感電、火災、誤動作の原因にな ります。 取付けは「取扱説明書」に記載の通りに確実に行ってください。不確実 な取付けは、落下、故障、誤動作の原因になります。 取付け工事の際、製品内部に電線くずなどの異物を入れないでくださ い。火災、故障、誤動作の原因になります。 「取扱説明書」に記載されてある「取付け上の注意」は、必ず守ってく ださい。注意を怠ると故障、誤動作の原因になります。 ● ● ● -ii- 配線上の注意 ● ● ● ● ● ● 配線工事を行うときは、必ず元の電源を落としてから行ってください。 感電の恐れがあります。 絶縁確保と、結露障害を防止するため、雨天時に屋外でケーブルの接続 を行わないでください。故障、誤動作の原因になります。 定格にあった電源を接続してください。定格と異なる電源を接続すると 火災の原因になります。 必ず指定の接地工事を行ってください。接地をしない場合、感電、誤動 作の原因になります。 誤動作の原因になりますので、信号ケーブルおよび出力信号用ケーブル は、できる限り他の強電ラインから離してノイズの影響を避けてくださ い。 誤動作の原因となりますので、出力信号ケーブルは必ず別々にコンジッ ト配線してください。 保守・点検上の注意 ● ● 常に良好な計測を行うために、日常点検は必ず行ってください。 信号ケーブルの絶縁抵抗を測定する場合は、取扱説明書の「8. 保守・ 点検」に従ってください。 -iii- 設置場所の注意事項 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ 日常点検、配線作業などのできるスペースのある場所。 直射日光や風雨の当たらない場所。 振動、ちり、ほこり、湿気の少ない場所。 加熱炉などの輻射熱の影響を直接受けない場所。 周囲が腐食性雰囲気でない場所。 冠水の恐れがない場所。 ノイズ障害を及ぼす電気機器(モータ、トランス)や、電磁誘導障害、静電誘導障害を発 生させるものが近くにない場所。 ⑧ ポンプの吐出部のように流体の脈動が大きい場所は避ける。 ⑨ 直管長が十分に確保できる場所。 ⑩ 周囲温度、周囲湿度が 検出器 -20~+60°C、90%RH 以下の場所 (FSSE:-20~+60°C、100%RH 以下の場所) -iv- 目 次 はじめに ··········································· i 7. 形式 FSSH の設置 ································33 安全上の注意 ······································ ii 7.1. センサの取付け(V 法の場合) ················33 7.2. センサの取付け(Z 法の場合) ················34 設置場所の注意事項 ································ iv 1. 製品の概要 ······································ 1 8. 保守・点検 ·····································35 8.1. 日常点検 ···································35 1.1. 納入品の確認 ································ 1 8.2. 定期点検 ···································35 1.2. 形式と仕様の確認 ···························· 2 8.2.1. ゼロ点の確認 ·························· 35 1.3. 各部の名称とはたらき ························ 5 8.2.2. グリースの再充填 ······················ 35 1.3.1. 形式 FSSA································ 5 1.3.2. 形式 FSSC································ 5 9. 付録 ···········································36 1.3.3. 形式 FSSE································ 6 9.1. 仕様 ·······································36 1.3.4. 形式 FSSD、FSSH·························· 7 9.2. 外形図 ·····································38 2. 設置 ············································ 8 9.3. 特殊用途向け検出器 ·························40 2.1. 検出器の取付け手順 ·························· 9 9.4. ゲージペーパーの作り方 ·····················43 2.2. 取付け場所の選定 ··························· 10 2.3. 直管部の長さ ······························· 12 2.4. 取付け方法の選定 ··························· 13 2.5. センサ取付寸法 ····························· 14 2.5.1. 取付寸法イメージ図 ····················· 14 2.6. 検出器取付け面の処理 ······················· 15 2.7. 取付け位置の決め方 ························· 16 2.8. 音響カプラの選定 ··························· 17 2.9. 信号ケーブル端末処理の方法 ················· 18 2.9.1. 形式 FLYA の端末処理(変換器 FLR-3 用) ·· 18 2.9.2. 形式 FLYD の端末処理(変換器 FSV-2 用) ·· 18 3. 形式 FSSA の設置 ································ 19 3.1. フレームの取付け方法 ······················· 19 3.2. センサユニットの取付け方法 ················· 20 4. 形式 FSSC の設置 ································ 22 4.1. V 法の設置·································· 22 4.2. Z法の設置 ································· 25 4.3. ベルトの設置方法 ··························· 27 5. 形式 FSSE の設置 ································ 30 5.1. センサケーブルの接続方法 ··················· 30 5.2. 配管への取付け方法 ························· 31 6. 形式 FSSD の設置 ································ 32 -v- 1. 製品の概要 1.1. 納入品の確認 納入品は、形式により異なりますので、ご注意ください。 <検出器>形式 4 桁目 FSSA:フレーム ················ センサユニット ············· FSSC:レール ················· センサユニット ············· 付属レールエンド ············ FSSD:フレーム ················ センサユニット ············· FSSE:センサユニット ············· 検出器取付セット ············ 信号ケーブル変換コード ········· FSSH:レール ················· センサユニット ············· 検出器 FSSA 1個 2個 1式 2個 2個 1式 2個 2個 1式 2本 1個 2個 <取付ベルト>形式 6 桁目 FSS**□ A:ステンレスベルト ·············· 2本 B:マジックバンド(3M) ············· 1本 C:SUS ネジ締めベルト ·············· 4本 D:ワイヤロープ(5Mx2 本、取付バネ x2 個 ····· 2式 E:ワイヤロープ(20Mx2 本、取付バネ x2 個) ··· 2式 <音響カプラ>形式 7 桁目 FSS***□ A:シリコンゴム ················ 1個 B:シリコンフリーグリース ··········· 1個 C:シリコングリース ·············· 1個 D:高温用グリース ··············· 1個 <信号ケーブル> FLYA(長さは形式指定による) ·········· 2本 FLYD(長さは形式指定による) ·········· 2本 取付ベルト ステンレスベルト 音響カプラ シリコンゴム シリコンフリーグリース FSSD シリコングリース SUS ネジ締めベルト 高温用グリース 配管取付セット 信号ケーブル変換コード FLYA FLYD マジックバンド FSSC FSSE 信号ケーブル ワイヤロープ FSSH -1- 1.2. 形式と仕様の確認 検出器のフレームに付いている仕様銘板に、製品の形式と仕様が記載されています。 次の形式表を参照の上ご注文の形式であることを確認ください。 <検出器(FSSA)・普及形> (注 1)音響カプラは通常シリコンゴム(A)を選択ください。シリコンゴムはチューブ入り(100g)が添付されま す。複数台ご注文時は、5 台に 1 台の割合で選定してもかまいません。 シリコンフリーグリース(B)は半導体製造設備などシリコンの発生を嫌う環境でのご使用時に選択くださ い。本グリースは水溶性のため水が掛かったり配管表面に結露する環境ではご使用いただけません。硬化 しませんので定期的なメンテナンス(室温状態で約 6 ヶ月に 1 度程度、清掃、再充填)が必要となります。 FSSA -2- <検出器(FSSC)> (注 2)FSSC の場合、6桁目の取付ベルトの選定方法は表1により選定してください。 [表 1]6 桁目の選定方法 取付方法 V法 Z法 ≦φ300mm A or C C ≦φ600mm C D ≦φ1200mm D D FSSC Type. Mfd. Fuji Electric Co., o., Ltd. -3- Ser.No. Made in Japan <特殊検出器(FSSD、FSSE、FSSH)> 9.3 特殊用途向け検出器を参照してください。 <信号ケーブル(FLY)> 変換器 FLR-3 用 変換器 FSV-2 用 -4- 1.3. 各部の名称とはたらき 1.3.1. 形式 FSSA ③ ① ⑤ ⑥ ③ ④ ② FSSA No. ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 名称 フレーム小型用 センサユニット ステンレスベルト 目盛 固定穴 信号ケーブル 説明 センサユニットを配管に固定します。 超音波の送受信をします。 センサフレームを配管に固定します。 センサの取付け間隔を読み取ります。 センサユニット位置決め、固定する穴 送受信信号を伝達します。 1.3.2. 形式 FSSC ① ③ ⑤ ② ⑥ ⑦ ⑨ ⑧ ④ ⑩ FSSC No. ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ 名称 信号ケーブル センサユニット ツマミネジ ロックナット スケール ガイドレール 延長レール 固定ネジ レールエンド ステンレスベルト 説明 送受信信号を伝達します。 超音波信号の送受信を行います。 ネジを回してセンサユニットを配管に密着させます。 センサユニットの取付間隔を調整します。 センサユニットの取付間隔を読み取ります。 センサユニットをガイドするものです。 2組のガイドレールを連結させ、延長させるものです。 ガイドレールと延長レールの固定用です。 ガイドレールの固定および取付ベルトの固定用です。 レールを配管に固定します。 -5- 1.3.3. 形式 FSSE FSSE No. ① ② ③ ④ 名称 信号ケーブル 検出器 ワイヤロープ 取付バネ 説明 送受信信号を伝達します。 超音波の送受信をします。 検出器を配管に固定します。 ワイヤロープの遊びをなくします。 -6- 1.3.4. 形式 FSSD、FSSH ① ⑧ ③ ⑤ ④ ⑥ ② ① ⑧ FSSD No. ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 名称 信号ケーブル センサユニット エレメントホルダー ロックナット スケール フレーム 高温用検出器 ステンレスベルト ③ ⑤ ⑥ FSSH 説明 送受信信号を伝達します。 超音波の送受信をします。 センサユニットを配管に密着させます。 センサユニットの取付位置を固定します。 センサの取付間隔を読み取ります。 センサユニットを配管に固定します。 超音波の送受信をします。 フレームを配管に固定します。 -7- ④ ⑦ 2. 設置 保守点検の容易さ、あるいは計器の寿命、信頼性の維持の観点から下記の事項を考慮して取付場所を選定してください。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ 周囲温度、周囲湿度が検出器 -20~+60℃、90%RH 以下の場所。 形式 FSSE:-20~+60℃、100%RH 以下の場所。 直射日光、風雨の当たらない場所。 日常点検、配線作業などのできるスペースのある場所。 加熱炉などの輻射熱の影響を直接受けない場所。 周囲が腐食性の雰囲気でない場所。 冠水の恐れのない場所。 振動、ちり、ほこり、湿気の少ない場所。 -8- 2.1. 検出器の取付け手順 検出器を配管に取付けて測定を始めるまでには、次の手順に従って作業を進めてください。 参照項 作業項目 : 概略事項 2.2~2.3 取付け場所の選定 : 直管長があり、作業スペースがある場所を確認してください 2.4~2.5 取付け方法の選定 : V/Z 法、配管口径、検出器の確認を行ってください 2.6 取付け面の処理 : 検出器取付け配管表面の前処理を行ってください 2.7 取付け位置の決め方 : Z 法の場合、ペーパゲージを準備し配管に巻き付けセンサ取付け位置に目 印をつけておきます 2.8 音響カプラの選定 : 用途によりシリコンゴムとシリコンフリーグリスを選定ください 2.9 ケーブル端末処理の方法 : ケーブルを切断して使用する場合、端末処理を行ってください FSSA 3.1 フレームの取付け方法 : ステンレスベルトによりフレームを配管に固定してください 3.2 センサの取付け方法 4.1 V 法の設置:必要に応じてレールを組み替え、配管に固定してください。 4.2 Z 法の設置:レールを組み替え、配管に固定してください。 4.3 ベルトの設置方法:選定したベルトを手順に従い取付けてください。 FSSE FSSD FSSH 5.1 6. 7.1~7.2 : センサの発振面に音響カプラを塗布しフレームに取付け、信号 ケーブルを接続してください FSSC ― 5.2 ― 6. ― 7.1~7.2 信号ケーブルの接続方法: 信号ケーブルをセンサに接続してください センサの組立手順 : 信号ケーブルを接続した検出器を組み立てます 配管への取付け方法 : センサの発振面に音響カプラを塗布し配管に取付け、信号ケーブルを接続して ください -9- 2.2. 取付け場所の選定 200 2000 200 検出器の取付け場所、すなわち流量を測定する配管の状態は、測定精度に大きく影響しますので、次の条件を満たす場所 を選んでください。 ① 「2.3.直管部の長さ」に示す直管部がある所。 ② 上流側 30D 程度以内に、流れを乱す要素(ポンプ、弁など)がない所。 ③ 配管内には、必ず流体が充満していること。また、気泡、異物を含まないこと。 ④ 検出器を取付ける配管の周囲に、保守上に必要なスペースがあること(図 2-1 参照)。 注)配管の両サイドに人が立って作業ができるスペースを確保してください。 D+1200 600 D 600 D mm 図 2-1 ① 検出器取付け場所の必要スペース 水平配管の場合は,中心面から±45°以内に取付けてください。 垂直配管の場合は,外周の任意の位置でかまいません。 45 45 ② 配管のひずみ,フランジおよび溶接部のある所は避けてください。 -10- ③ 流体が測定管内に常に充満して流れる配管としてください。 天 地 -11- 2.3. 直管部の長さ 流量測定精度を維持するために、超音波流量計検出器の上/下流側直管長は下図「直管条件」を参照し十分に確保してく ださい。 D L5D 10 D L10D 90 10 D L10D L50D 10D 0.5 D L5D D L30D 1.5D L10D L5D L10D L30D L50D P JEMIS-032 -12- 2.4. 取付け方法の選定 D D 検出器の取付け方法には,V 法,Z 法の 2 つの方法があります(図 2-2 参照)。 V Z 図 2-2 取付け方法 次のような場合は Z 法にしてください。 取付けスペースがないとき 流入下水のような、濁度の高い流体を測定する場合。 配管にモルタルライニングが施してある場合。 配管が古く、配管の内面にスケールが厚く付着していると思われる場合。 V 法にて取付後、測定エラーが生じる場合 選定基準 注)配管材料区分が Px の場合や流体の濁度が高い等、超音波の通りにくい場合には FSSC, FSSE タイプのご使用を推奨 します。 -13- 2.5. センサ取付寸法 センサの間隔は、次のいずれかの方法で事前に求めてください。 ・変換器からの算出 別紙「超音波流量計変換器」の取扱説明書の配管パラメータの設定方法の項を参照ください。 表示例:プロセスセッテイ S=16( 48mm) ・弊社のホームページから算出 アドレス http://www.fujielectric.co.jp/products/instruments/products/flow_ultra/top.html ・製品(変換器)に付属する CD から算出 2.5.1. 取付寸法イメージ図 形式 FSSA FSSC 取付法式 V法 V法 取付寸法 取付寸法 形式 FSSE FSSD, FSSH 取付法式 V法 V法 取付寸法 ขઃኸᴺ 形式 FSSC FSSE FSSH 取付法式 Z法 Z法 Z法 取付寸法 取付寸法 ขઃኸᴺ -14- 2.6. 検出器取付け面の処理 検出器を取付ける部分の配管のピッチや錆,凹凸などをシンナー,サンドペーパーで,取付け寸法(L)+200mm の幅で全 周にわたって除去してください。(図 2-3) 注)配管の外周にジュート巻きがしてある場合は、ジュート巻きをはがしてから,上記の処理をしてください。 フレーム長さ 形式 L FSSA 348mm FSSC 480mm FSSD 320mm FSSH 530mm 図 2-3 FSSE は,以下の付属品が添付されます。 配管表面処理用 ࠙ࠛࠬ ㍕ᱛࡍࠗࡦ࠻ ࠪࡦ࠽ ࠨࡦ࠼ࡍࡄ ࠪࠦࡦࠧࡓ 㧔468㧕 ࠛ࠲ࡁ࡞ Ძ 名 称 ・錆止めペイント ・エタノール ・サンドペーパー ・刷毛 ・ウエス ・シンナー ・シリコンゴム 数 量 1缶 1本 (100cc) 1枚 1本 1枚 1本 1本 (100g) 用 途 検出器または関連部分の錆防止に使用します。 発信面の脱脂や配管の表面処理に使用します。 配管表面の錆除去または表面を平滑にするため使用します。 ペイント塗布に使用します。 配管表面のピッチ除去に使用します。 検出器取付または端子接続部のモールド用に使用します。 -15- 2.7. 取付け位置の決め方 取付方法が Z 法または大形センサの場合、事前に取付け位置を決めてください。 この作業には、ゲージペーパーが必要です(作り方は「9.4.ゲージペーパーの作り方」を参照してください)。 -16- 2.8. 音響カプラの選定 音響カプラとは、検出器と配管のすき間をなくすための媒体です。 音響カプラは 4 種類用意しており下表を目安にご使用ください。 種類 シリコンゴム (KE-348W) シリコンフリー グリース (HIGH Z) シリコングリース (G40M) 高温用グリース (KS62M) 流体温度 -40~+150℃ 0~+60℃ -30~+150℃ -30~+250℃ × ○ ○ ○ テフロン系の 配管 注意事項:1.塗布前に配管表面の付着物をウェス、シンナー、サンドベーパー等で除去してください。 ・サビ ・水滴 ・油脂 ・ゴミ ・その他付着物 2.シリコンゴム(KE-348W)の硬化時間 厚さ 20℃,60%RH 1 mm 12h ・環境温度,湿度が上がれば硬化時間は短くなります。 2 mm 24h ・表面硬化は、1~60 分間です。 3 mm 48h ・完全な接着強度が得られるには約 3 日間です。 -17- 2.9. 信号ケーブル端末処理の方法 同軸ケーブルを切断する場合は、上流側と下流側とが同じ長さになるようにしてください。 ケーブルの長さが異なる場合は、出力誤差、出力異常の原因になります。 2.9.1. 形式 FLYA の端末処理(変換器 FLR-3 用) 同軸ケーブル端末処理は、工場出荷時に済ませてあります。 もし、切断して使用する場合、心線、シールド線をそれぞれ圧着端子を用いて端末処理してください。 2.9.2. 形式 FLYD の端末処理(変換器 FSV-2 用) 同軸ケーブル端末処理は,工場出荷時に済ませてあります。 もし,切断して使用する場合,心線,シールド線,外部シールド線をそれぞれ棒端子を用いて端末処理してください。 注 1)カシメ用圧着工具は、PZ6/5(H0.25~H6 スリーブ用)を使用してください。 注 2)使用する電線に合致したスリーブを使用してください。 注 3)H スリーブの先端まで電線を挿入して圧着してください。 注 4)電線の剥き長さは 12mm です。 -18- 3. 形式 FSSA の設置 3.1. フレームの取付け方法 フレームの取付け時、ステンレスベルトで手を切らないよう注意してください。 ① ④ ステンレスベルトをフレームの 2 箇所のベルト穴に それぞれ通し、図 3-1 のようになることを確認し てください。 フレームが配管に平行になるように調整し、レバー を倒しながらフレームの締まり具合を確認します。 調整は A 部の折り曲げ位置で調整してください。 A 図 3-1 図 3-4 ② 表面処理を行った配管部分にフレームを図 3-2 の ように当てます。 ⑤ ステンレスベルトが長い場合は、図 3-5 のように カットしてください。 図 3-2 ③ ステンレスベルトを配管に図 3-3 のように 1 回転 させてレバーに通します。 図 3-5 ⑥ レバーの窓とダボを確実にはめ合わせます。 この時、フレームの締め付け具合が緩い場合には、 マイナスドライバ等でレバーを持ち上げ、④の折り 曲げ位置で再調整してください。 図 3-3 図 3-6 注:ステンレスベルトは、再利用可能です。 -19- 3.2. センサユニットの取付け方法 ① 両センサユニットは、変換器の配管パラメータ設定後に表示される SPACING 数[S= **]の分だけ間隔(フレームに付 いている目盛の数)をあけて取付けます。 図 3-7 ② センサユニットをフレームに取付けるまえに、センサユ ニットの発信面に音響カプラ(またはシリコンフリーグ * リース )を全体に引き伸ばしながら十分に塗ります。この とき、気泡が混入しないように注意ください。(図 3-8) *)シリコンフリーグリースをご使用の場合は流体温度範囲に 注意ください。流体温度範囲は下記です。 ・シリコンゴム:-40~+150℃ ・シリコンフリーグリース:0~+60℃ またシリコンフリーグリースをご使用の場合は約 6 ヶ月に 1 度センサユニットの発信面に再充填を行ってください。(シリ コンゴムの場合は不要) ③ 図 3-8 次に、センサユニットをフレームに挿入し、センサユニッ トの押さえ金具にあいているスリットと、フレームの上面 にある目盛の位置が合うようにし(図 3-9 参照)、押さえ 金具の爪がフレームの側面の角穴に掛かるまで押し込みま す。両センサユニットは略フレームに対し対称になる様に 取付けます。(図 3-10 参照) A 図 3-9 A 図 3-10 -20- センサユニットの取付け方向は互いの BNC コネクタが外向きになる様に取付けてください(図 3-11a)。片方 でも反対向きに取付けた場合、測定不能になります(図 3-11b、c)。また、押さえ金具の爪がセンサフレーム の側面に開いている角穴に完全に掛かるまで押し込んでください。つめの掛かり方が不十分な場合、センサと 配管の接触が正しく行われず、測定不能となります。 図 3-11a 図 3-11b 図 3-11c 図 3-11 ④ 信号線をセンサユニットの BNC コネクタに接続します。この時上流と下流の配線を間違わない様に取付けてください。 上流側に赤色の BNC コネクタ、下流側に黒色の BNC コネクタを接続してください。(図 3-12 参照) 図 3-12 -21- 4. 形式 FSSC の設置 4.1. V 法の設置 レールの長さを調整する場合、台の上で作業を行ってください。 落下によるケガや製品を損傷させる恐れがあります。 ネジを紛失しないよう十分にご注意ください。 1)2.5.項(センサ取付寸法)からレール延長の必要有無を確認します。 ・取付ピッチ≦300mm …… レールを延長せずに取付ピッチの設定が可能 ・取付ピッチ>300mm …… 始めにレールを延長する必要があります。 2)レールの延長方法 ・延長レール(青)の端にある固定ネジ(M4)を2箇所緩めます。(2回転程度) 注意:ネジを回し過ぎるとネジが外れ紛失する恐れがあります。(M4、L=6mm) ・ガイドレール(銀色)を引き出します。100mm 間隔で引き出す長さを決め固定ネジで固定します。 ・300mm 以上延長する場合は、反対側も同様に引き出します。(最大 400mm 延長可能) (注意)200mm 以上延長して使用する場合中央部が不安定になりやすいため、付属のレールエンドを必ず取付け、取 付ベルトで4箇所固定してご使用ください。 レールエンド -22- 便利な使い方 延長の必要がない場合でも取付寸法が 100mm 以上の場合は、100mm(=3.937inch)だけ延長しておくことでセ ンサユニットをレールの中央部から取り外すことが可能となり、配管からレールを取り外す作業が不要となり ます。 音響カプラ剤にグリースをご使用の場合に限り、定期的なメンテナンスが行い易くなるメリットがあります。 防水処理品のセンサをレールから外す場合も同じ方法で行ってください。 100mm 3)ロックナットを緩め、センサユニットの取付寸法を調整します。 取付寸法 4)センサユニットの発信面に音響カプラを塗布します。 塗布前にツマミネジを回し、ユニットを出しておくと塗布し易くなります。 塗布後は一度奥まで引っ込めるようにします。 塗布前 塗布時 -23- 塗布後 5)取付ベルトによりレールを配管測定部に固定し、ツマミネジを回しセンサユニットの発信面を配管に密着させます。 ベルトの固定方法は、ベルトの種類により異なるため、4.3.項を参照ください。 (注意)配管の大きさやベルトの種類により強く押え過ぎるとレールエンドが配管から浮く場合や樹脂配管が曲がり 測定誤差が生じる場合がありますので、接触部分を確認しながら密着させるようにしてください。 配管への取り付け ツマミネジの廻し過ぎにより レールエンドが配管から浮いた例 ツマミネジの廻し過ぎにより 樹脂配管が曲がった例 6)信号ケーブルを接続します。(変換器側の電源が入っていない状態で接続してください) 例)上流側を「赤」、下流側を「黒」で識別し、変換器側の接続と合わせてください。 尚、防水処理タイプは、工場出荷時に信号ケーブルが接続されてきます。 防水処理なし 防水処理あり -24- 7)細い配管で検出器を設置するスペースが無い場合、ガイドレール(銀)1 組を外し下図の状態でご使用できます。 但し、取付ピッチ寸法が 65mm 以上となる場合には適用できません。 4.2. Z法の設置 1)2.5.項からセンサ取付寸法を確認しておきます。 2)配管に取付位置をけがいておきます。 やり方は、2.7.項 取付位置の決め方を参照ください。 3)レールの事前準備 ・始めにレールをZ法用に組替えておきます。 ①延長レール(青)を固定しているネジ4個を緩め、ガイドレール(銀)を外します。 ②付属されているレールエンド(2個)を1個当たりネジ4箇所で取付けます。 ネジを緩める ネジを緩める レールエンド 4)4.1. 4)項と同様にセンサユニットに音響カプラ剤を塗布します。 -25- 5)ケガキ線に合わせそれぞれのセンサユニットのレールを取付ベルトで固定し、ツマミネジを回しセンサユニットの発 信面を配管に密着させます。固定方法は、ベルトの種類により異なるため、4.3.項を参照ください。 (注意)強く押え過ぎるとレールエンドが配管から浮く場合がありますので、注意してください。 6)信号ケーブルを接続します。 (注意)変換器側の電源が入っていない状態で接続してください。 例)上流側を「赤」、下流側を「黒」で識別し、変換器側の接続と合わせてください。 尚、防水処理タイプは、工場出荷時に信号ケーブルが接続されてきます。 防水処理タイプの信号ケーブルの根元部を曲げる場合、最小曲げ半径は 100mm です。 最小曲げ半径 ≧ 100mm -26- 4.3. ベルトの設置方法 ステンレス製のベルトを取り扱う場合、手袋をはめプライヤ等を使用し作業を行ってください。 ケガをする恐れがあります。 製品形式6桁目により選定したベルトの使用方法について、説明します。 FSSC タイプを基準に説明しますので、他の検出器の場合は参考にしてください。 1)ステンレスベルト(6桁目:A) ①レールエンドの穴にベルトを通し配管に巻きつけます。 ②ベルトを固定金具に通します。 ③開いた固定金具の先端部で折り返します。 ④ケーブルクランプの片側にネジを取付けます。 ⑤折り返した固定金具をロックさせます。 このときベルトの張り具合を確認しながら折り返すよう にしてください。 張り具合が弱い場合、③の折り返しを調整してください。 ロックさせた後、ベルトが邪魔な場合はカットするか、 配管に巻きつけておくようにしてください。 -27- 2)マジックベルト(6桁目:B) ①ザラザラの面を表にしてベルトを配管に巻き付けます。 ②バックルに通し折り返します。 ③強く引きながらベルトを重ね合わせ固定します。 3)SUS ネジ締めベルト(6桁目:C) ①レールエンドの穴にベルトを通し配管に巻きつけます。 ③ベルトを引張りネジを倒し、ドライバで締めていきま す。 -28- ②ベルトを固定金具に通します。 ④張り具合を確認して締まり具合を調整します。 4)ワイヤ(6桁目:D、E) 【V法取付】 ①配管の大きさに合わせてワイヤの長さを調整します。 【Z法取付】 ①配管の大きさに合わせてワイヤの長さを調整します。 -29- ②レールエンドの穴を通し配管に巻き付けバネに引っ掛 け固定します。 バネの全長は 180mm 程度が目安です。 ②レールエンドの穴を通し配管の大きさに長さを調整し ます。 配管に巻き付けバネに引っ掛け固定します。 バネの全長は 180mm 程度が目安です。 5. 形式 FSSE の設置 5.1. センサケーブルの接続方法 カバー着脱時は手袋を着用してください。手を切る恐れがあります。 ネジを紛失しないよう十分ご注意ください。 ① 検出器のカバーの M4 ネジを外し、カバーを広げな がら取外します。 ④ 端子部の異物を除去し、シリコン充填材で端子部全 体をモールドします。 シリコン充填材のチューブの先を適当な所で切り、 チューブの先を端子部の底に付けたまま、押 し出します。 気泡が入らないように注意してください。 センサのカバーを被せます。 図 5-1 ② 配管への取付け姿勢を決めます。 発信方向マークが向き合うようにしてください。 「INSIDE」 図 5-4 ⑤ 図 5-2 ③ M4 ネジ(2個)を外し、ケーブルクランプを外しま す。 変換コードを載せ、ケーブルクランプで変換コード を固定します(片側のみ)。信号ケーブルを接続し ます。 注:変 換 コ ー ド の芯 線 ( 白 ) を( + )、 シ ール ド 線 (黒)を(G)へ接続します。 注:M4 用圧着端子側を接続してください。 (適正トルク:80~120[N・cm]) ケーブルクランプ 信号ケーブルと変換コードを BNC コネクタで接続し ます。 コネクタ部の防水グレードは勘合状態で IP66 です。 水中でのご使用を避けてください。 変換コード 図 5-5 図 5-3 -30- 5.2. 配管への取付け方法 ① ③ ガイド板の高さ調整 センサを配管の表面に、管軸と平行になるように当 てます。 センサの取付け センサの発信面と配管の取付け面の汚れを拭き 取ってください。 センサの発信面に音響カプラを全体に引き延ばし ながら塗ります。 音響カプラの厚みは 3mm 程度になるようにします。 ガイド板固定ネジを緩め、ガイド板のエッジと発信面 が配管の表面に当たる位置までスライドさせます。 固定ネジを締め付けます。 けがき線付近のワイヤロープを左右に広げ、セン サを配管に密着させ、ワイヤロープを掛けま す。 ワイヤロープの長さの決め方 センサをけがき線の上に置き、ワイヤロープと取付 けばねを掛けます。 ขઃߌ ߨ߫ޓ ߎߩࡢࠗࡗࠢ࠶ࡊ ࠍ✭ߡ ࡢࠗࡗࡠࡊࠍ ᒁߞᒛࠆޕ 80 1 ߌ߇߈✢ 600 ② センサの合わせマークとけがき線を合わせます。 また、センサの発信方向マークが向き合うよ うにします。 ࡦࠨ ㈩▤ ワイヤクリップを緩め、取付けバネの全長が 180mm 位 になるまでワイヤロープを引っ張り、ワイヤクリップ を締め付けます(取付けバネの自由長は 110mm)。 ワイヤロープを固定したままでセンサを取外します。 センサの合わせマークとけがき線とが合っている ことを確認し、信号ケーブルを変換器に接続 します。 注)信号ケーブルを引っ張らないでください。センサが動 き、測定に障害がでます。 -31- 6. 形式 FSSD の設置 ① ロックナットを緩め、取付方法(表示された取付寸 法の小数点以下を四捨五入)に合うようにセンサを スライドさせ,ロックナットを締め付けます。 ③ センサの両端(サドル)をステンレスベルトで配管 へ取付けます。 あらかじめ、ステンレスベルトを配管へ巻き付けて おくと取付けが容易にできます。 ④ センサが管軸と平行に付いているか,取付寸法が 合っているか確認したうえで,エレメントホルダを 時計方向へ回し,センサを配管へ密着させます。 BNC L ② センサの発信面に音響カプラを全体に引き延ばしな がら塗ります。 エレメントホルダを反時計方向へ回しセンサを引戻し ておきます。 配管の表面をきれいにしてから,センサを取付けてく ださい。 -32- 発信面が管表面に当って,エレメントホルダが回りに くくなった所で回すのを止めてください。回し過ぎに は注意してください。 7. 形式 FSSH の設置 高温センサは配管の口径がφ50~φ250(V 法取付け時)までのものを測定することができます。ただし,Z 法取付け時は 口径φ150~φ400 まで測定できます。 7.1. センサの取付け(V 法の場合) センサの取付けは,次の手順で行います。 配管が高温時に取付けを行わないでください。火傷の恐れがあります。 ① ロックナットを緩め、変換器で表示された取付寸法 に合うようにセンサをスライドさせ,ロックナット を締め付けます。 ③ センサの両端(サドル)をステンレスベルトで配管 へ取付けます。 ④ センサが管軸と平行に付いているか,取付寸法が 合っているか確認したうえで,エレメントホルダを 時計方向へ回し,センサを配管へ密着させます。 BN L ② センサの発信面に付属の音響カプラを全体に引き延 ばしながら塗ります。 㖸㗀ࠞࡊ ⊒ା㕙 ࠛࡔࡦ࠻ࡎ࡞࠳ エレメントホルダを反時計方向へ回しセンサを引戻し ておきます。 配管の表面をきれいにしてから,センサを取付けてく ださい。 -33- 発信面が管表面に当って,エレメントホルダが回りに くくなった所で回すのを止めてください。回し過ぎに は注意してください。 7.2. センサの取付け(Z 法の場合) センサの取付けは,次の手順で行います。 ① 一方のサドルの止めネジを 4 ヶ所外しフレームから サドルとセンサユニット 1 つを外します。 高温センサ用ガイドレール(オプション)の一方の サドルも外します。 ③ センサの発信面に付属の音響カプラを全体に引き延 ばしながら塗ります。 㖸㗀ࠞࡊ ⊒ା㕙 BN ࠛࡔࡦ࠻ࡎ࡞࠳ エレメントホルダを反時計方向へ回しセンサを引戻し ておきます。 配管の表面をきれいにしてから,センサを取付けてく ださい。 ② ④ 1 つ 1 つのセンサを別々に,けがき線上に取付けま す。 ⑤ センサが管軸と平行に付いているか,取付寸法が 合っているか確認したうえでエレメントホルダを時 計方向へ回し,センサを配管へ密着させます。 発信面が管表面に当たって,エレメントが回りにく くなった所で回すのを止めてください。 回し過ぎには注意してください。 高温センサ用ガイドレール(オプション)に取り外 したセンサユニットを取付けます。 取付寸法(L)でセンサユニットを固定します。 L -34- 8. 保守・点検 8.1. 日常点検 下記の項目を外観・目視にて確認ください。 ・ 変換器カバーのネジの緩みがないか。 ・ ケーブルグランドの緩みがないか。 ・ 検出器のステンレスベルトの緩みが無いか。 ・ 受波異常(LED が赤色)になっていないか ・ 信号ケーブルが断線していないか。 ・ 信号ケーブルは絶縁を保持しているか。 ⇒ 増し締め ⇒ 増し締め ⇒ 締め付け ⇒ 配管が満水になっているか、測定管内に気泡や異物の混入物がある場 合は除去してください。また検出器の取付けや、配線が正常か調べて ください。 ⇒ 信号ケーブルの両端をテスタにより導通確認してください。 ⇒ 信号ケーブルの線間の絶縁抵抗を測定してください。 絶縁性能:DC500V、100MΩ以上 8.2. 定期点検 8.2.1. ゼロ点の確認 流体の流れを止めて測定管内を満水状態とし、ゼロ点の確認を行ってください。 8.2.2. グリースの再充填 音響カプラとして、グリースをご使用の場合、約 6 ヶ月を目処に、センサユニットの発信面にシリコングリースを再充填 してください。 注)音響カプラとしてシリコンゴムをご使用の場合は不要です。 注)シリコンゴムで取付けられたセンサを外す場合、無理に引張って外さないでください。レールを外してからセンサ自 体をひねり回して外すようにしてください。 -35- 9. 付録 9.1. 仕様 -36- -37- 9.2. 外形図 検出器(形式:FSSA) 検出器(形式:FSSC) 20 1 20 40 2 40 1 60 3 60 2 80 4 80 3 100 100 4 -38- 120 5 120 140 6 140 5 160 inch 160 6 mm mm inch 信号ケーブル(形式:FLYA) FLR-3/FSSA, FSSC 用 信号ケーブル(形式:FLYD) FSV-2/FSSA, FSSC, FSSD, FSSH, FSSE 用 -39- 9.3. 特殊用途向け検出器 -40- -41- -42- 9.4. ゲージペーパーの作り方 ① 長さ 4D 以上、幅 200mm(できれば D)以上の長辺が平行な紙(またはビニールシートなど)を用意します。 D 200mm 4D D ② 一方の端から約 100mm の所に、長辺と直交する線を書きます。 100mm -43- ★ マニュアルコメント用紙 ★ お客様へ マニュアルに関するご意見、ご要望、その他お気付きの点、または内容の不明確な部分がございましたら、この 用紙に具体的にご記入のうえ、担当営業員にお渡しください。 マ ニ ュ ア ル № INF-TN1FSSc ご 提 出 日 年 社名 マニュアル名称 設置形超音波流量計検出器取扱説明書 ご提出者 所属 氏名 ページ 行 内 容 意見、要望、内容不明確(まちがい、説明不足、用語不統一、誤字脱字、その他) …………いずれかに○印 出版元記入欄 担当 受付 年 月 日 受付番号 月 日