AK2360A

ASAHI KASEI
[AK2360A]
AK2360A
無線機用秘話LSI
特 長
□ 周波数反転方式による無線機用秘話 LSI
□ 高品質な再生音質 S/N=47dB(Typ)、S/(N+D)=50dB(Typ)
□ 反転周波数(3.397kHz/3.039kHz)および音声通過帯域を切替え可能
□ 秘話バイパス機能内蔵
□ 5.3125MHz(21.25MHz の 4 分周波)のクロック入力に対応
□ 動作電圧:2.6~3.3V
□ 動作温度:-30~+85℃
□ パッケージ:8-pin SON
CNT
ブロック図
AIN
AOUT
AAF
LPF1
BUF
DIV
DBM
SMF
LPF2
AGND
MS0393-J-00
VSS
VDD
SLCT
CLK
+
AGND
Power down
at “CNT=L”
+
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[AK2360A]
目 次
・特 長
……………………………………………………………………
1
・ブロック図
……………………………………………………………………
1
・概 要
……………………………………………………………………
3
・回 路 構 成
……………………………………………………………………
3
・ピン/機 能
……………………………………………………………………
4
・絶 対 最 大 定 格 ……………………………………………………………………
5
・推 奨 動 作 条 件 ……………………………………………………………………
5
・デジタル DC 特 性 …………………………………………………………………
5
・クロック入 力 特 性 …………………………………………………………………
5
・消 費 電 流
………………………………………………………………………
6
・アナログ特 性 ………………………………………………………………………
6
・外 部 接 続 回 路 推 奨 例 ……………………………………………………………
7
・パッケージ
9
………………………………………………………………………
・重 要 な注 意 事 項 ……………………………………………………………………
MS0393-J-00
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[AK2360A]
概 要
AK2360A は、half-duplex 通信に適した無線機用秘話 LSI です。秘話方式は、音声信号成分をキャリア周波
数を中心に DBM(Double Balanced Mixer)を用いて反転させる単純周波数反転方式を採用しています。
反転周波数および音声通過帯域は、SLCT 端子からの設定により切り替えが可能です。また秘話機能は CNT
端子によりバイパスでき、それにともない一部の回路ブロックがパワーダウンします。
ブロック図に示す通り DBM の前後に各種フィルタを配することで、S/N=40dB 以上、S/(N+D)=43dB 以下の
特性を実現でき、秘話回路使用時の音質の劣化を低く抑えることができます。
□ ピン配置 (Top view)
AGND
1
8
AOUT
AIN
2
7
CNT
VSS
3
6
SLCT
CLK
4
5
VDD
回路構成
ブロック
機 能
AAF
後段の SCF(Switched Capacitor Filter)回路で発生する折り返しのノイズを防止するための
アクティブ Low-pass フィルタです。
LPF1
AIN 端子より入力される音声信号の帯域を制限する Low-pass フィルタです。
DBM
周波数反転を行なう二重平衡変調器です。キャリア周波数は SLCT 端子への入力レベル
で切替えが可能です。
LPF2
DBM でのミキシングにより発生する上側波成分を除去するための Low-pass フィルタです。
SMF
LPF2 で発生する高調波成分とクロック成分を除去するための Smoothing フィルタです。
BUF
CLK 端子から入力されるクロック信号のレベルを調整する Buffer 回路。
DIV
クロック信号を分周し、SCF 回路のクロックや DBM のキャリア周波数を生成します。
AGND
内部アナログ回路の基準電圧(1/2VDD)を発生するための回路です。
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ピン/機能
ピン
番号
ピン
名称
ピン
タイプ
機 能
1
AGND
AO
アナロググランド出力端子
アナロググランドを安定化するためのコンデンサを接続します。
2
AIN
AI
音声信号入力端子
3
VSS
PWR
4
CLK
AI
5
VDD
PWR
6
SLCT
DI
負電源接続端子
0V の電圧を印可してください。
クロック信号入力端子
外部接続回路推奨例をご参照ください。
正電源接続端子
2.6~3.3V の範囲でノイズの少ない電源に接続してください。また VSS 端子間
に 0.1µF 以上のバイパスコンデンサを接続してください。
キャリア周波数切替え端子
秘話回路のキャリア周波数および音声通過帯域を切替えます。
入力レベル
High
Low
キャリア周波数
3.397kHz
3.039kHz
音声通過帯域
289 ~ 3197Hz
258 ~ 2839Hz
注1)
秘話回路バイパス端子
AAF ブロックから LPF2 ブロックまでをバイパスします。バイパス時、これらの
ブロックはパワーダウンします。
7
CNT
DI
入力レベル
High
Low
設定状態
秘話回路動作
秘話回路バイパス
注1)
8
注:
注1)
注2)
AOUT
AO
音声信号出力端子
注2)
A: Analog, D: Digital, PWR: Power, I: Input, O: Output
50kΩ以上のプルアップ抵抗を内蔵.
負荷抵抗>10kΩ、負荷容量<50pF
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絶対最大定格
項 目
記号
Min.
Max.
単位
電源電圧
VDD
-0.3
4.6
V
グランドレベル
VSS
0
0
V
入力印可電圧
VIN
-0.3
VDD+0.3
V
入力印可電流(電源ピンを除く)
IIN
-10
+10
mA
保存温度
Tstg
-55
130
℃
注:電圧は全て VSS ピンに対する値です。
注意:この値を超えた条件で使用した場合、デバイスを破壊することがあります。
また通常の動作は、保証されません。
推奨動作条件
項 目
動作温度
動作電源電圧
アナログ基準電圧
記号
条 件
Min.
Ta
-30
VDD
2.6
AGND
Typ.
3.0
Max.
単位
85
℃
3.3
V
1/2VDD
V
注:電圧は全て VSS ピンに対する値です。
デジタルDC特性
項 目
記号
条 件
高レベル入力電圧
VIH
SLCT, CNT
低レベル入力電圧
VIL
高レベル入力電流
IIH
低レベル入力電流
IIL
SLCT, CNT
VIH=VDD
SLCT, CNT
VIL=0V
SLCT, CNT
プルアップ抵抗
RUP
Min.
Typ.
Max.
0.8VDD
単位
V
0.2VDD
V
10
µA
-66
µA
50
kΩ
SLCT, CNT
クロック入力特性
項 目
記号
条 件
クロック周期
TWP
CLK
入力振幅
VCLK
CLK
Min.
Typ.
Max.
188
0.2
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VDD-0.1
単位
備考
ns
f=5.3125MHz
VPP
クリップドサイン波
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消費電流
項 目
記号
IDD0
消費電流
IDD1
条 件
Min.
秘話回路バイパス時 (CNT= VIL)
CLK=5.3125MHz,VCLK=0.2Vpp 入力時
秘話回路動作時 (CNT= VIH)
CLK=5.3125MHz,VCLK=0.2Vpp 入力時
Typ.
Max.
0.7
1.1
1.65
2.6
単位
mA
アナログ特性
特記なき場合、CLK=5.3125MHz, SLCT= VIH , CNT= VIH , f=1kHz@AIN、dBm=600Ω負荷時の 1mW 電力を
0dBm(=0.775Vrms) とします。
項 目
条 件
標準入力レベル
@AIN
出力レベル
AIN→AOUT
AIN= -11.5dBm
CNT= VIH 時、(3.397-1.0) kHz
CNT= VIL 時、1.0kHz
AIN→AOUT
AIN= -11.5dBm
CNT= VIH および CNT= VIL 時
30kHz LPF 使用
AIN→AOUT
AIN= -2.7dBm
CNT= VIH および CNT= VIL 時
30kHz LPF 使用
AIN→AOUT
AIN= -11.5dBm
測定周波数 (3.397+1.0) kHz
AIN→AOUT
AIN= 無入力
測定周波数 3.397kHz
AIN→AOUT
AIN= -11.5dBm
測定周波数 1.0kHz
S/N
S/(N+D)
高域除去レベル
キャリア漏洩レベル
原音漏洩レベル
Min.
Typ.
Max.
-11.5
単位
備考
dBm
-12.5
-11.5
-10.5
dBm
40
47
dB
43
50
dB
-65
-51.5
dBm
-75
-51.5
dBm
-85
-51.5
dBm
注) AGND レベル(=1/2VDD)相当の出力オフセットを持つ AOUT 端子に 10kΩ、50pF の負荷を接続。
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外部接続回路推奨例
1) 電源安定化容量
電源に含まれるリップル、ノイズ等を除去するため、VDD-VSS 端子間に下図の様にコンデンサを接続して
ください。コンデンサは両端子間を最短距離に配置すると効果的です。
VDD
VDD
5
C1=22uF (Electrolytic cap)
C2
C1
C2=0.1uF (Ceramic cap)
VSS
3
VSS
LSI
2) AGND 安定化容量
AGND 端子には、VSS との間に 1.0µF 以上のコンデンサを接続し AGND 信号の安定化を図るようご推奨い
たします。コンデンサはできるだけ端子の近くに配置してください。
1
AGND
C
C=1.0uF (Electrolytic cap)
LSI
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3) AIN 外付け容量
AIN 端子には、入力信号の DC オフセットと LSI 内部の動作点を調整するためにコンデンサを接続して
ください。これにより約 fc=3Hz の High-pass フィルタが構成されます。
2
AIN
C=0.1uF
LSI
4) CLK 外付け容量
CLK 端子には、クリップドサイン信号の DC オフセットと LSI 内部の動作点を調整するためにコンデンサを
接続してください。
4
CLK
C=1000pF
LSI
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パッケージ
□ マーキング
60A
XYZ
X:製造時期 西暦年号下1桁
Y:製造時期 月
Z:製造ロット 番号
0.10±0.05
□ 外形寸法図
2.90±0.08
A
2.80±0.05
3.00±0.05
A
0.03 +0.02
-0
0.05
0.65±0.05
0.30±0.05
0.125±0.05
0.80+0.1
- 0.05
0.475TYP
M
0.05
0.20±0.08
2.3
2.2
φ1.0
MS0393-J-00
2005/05
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