データシート

PSD
1次元PSD
S3931, S3932, S3270
6 ∼ 37 mmの抵抗長の精密測距・変位計用PSD
変位計などの精密測距用に設計された1次元PSD (位置検出素子) です。
S3931、S3932は受光面サイズがそれぞれ1 × 6 mm、1 × 12 mmで、透明樹脂窓小型セラミックパッケージに収められていま
す。可視光カット樹脂窓型 (S3931-01, S3932-01) も用意しています。
S3270は30 mmを超える長尺型で、より長距離での位置検出が可能になります。可視光カット樹脂窓型で、透明樹脂窓型の
S3270-01も用意しております。
特長
用途
l 優れた位置検出特性
l 高信頼性
l S3931, S3932: 使いやすい4ピン小型セラミックケース
l 長尺型
l 変位計
l 測距装置
l 近接スイッチ
S3270: 1 × 37 mm
■ 一般定格/絶対最大定格
型名
S3931
S3932
S3270 *2
パッケージ
窓材 *1
受光面
サイズ
セラミック
R
R
R (B)
(mm)
1×6
1 × 12
1 × 37
逆電圧
VR Max.
(V)
20
絶対最大定格
動作温度
Topr
(°C)
-10 ∼ +60
保存温度
Tstg
(°C)
-20 ∼ +80
-10 ∼ +75
■ 電気的および光学的特性 (指定のない場合は Typ. Ta=25 °C)
暗電流 上昇 端子間
飽和
位置検出誤差 * 3
の
光電流 暗電流
容量 位置
時間
E
*4
Ct 分解能
tr
ID
温度
VR=5 V
5
VR=5 V VR=5 V 係数 VR=5 V VR=5 V *
型名
スポット光サイズφ200 µm
R L =1 kΩ
TCID R L =1 kΩ f=10 kH z
Typ. M ax.
Min. Typ. Max. Typ. Max.
(µA) (nA) (nA) (倍/°C) (µs)
(pF) (µm)
(nm)
(nm) (A/W) (kΩ) (kΩ) (kΩ) (µm) (µm)
S3931
±30 ±120
0.15 10
1.5
40
0.2
320 ∼ 1100 920 0.55 30 50 80
100
S3932
±60 ±240
0.2 20 1.15
3.0
80
0.3
S3270
700 ∼ 1100 960 0.55 10 15 20 ±100 ±400
300 0.5 20
1.0
100
2.8
*1: R: 樹脂コーティング窓, R (B): 可視光カット樹脂コーティング窓
*2: 微小スポット光に対応
*3: 中心から端へ 75 %の範囲
*4: スポット入射光量に対する光電流の直線性の上限。直線性が 10 %ずれた点での光電流値。
*5: 位置分解能
検出可能な光点変位分。検出限界を受光面上の距離で表しています。
PSD を用いた位置検出器の分解能の数値は、PSD の長さと測定系の雑音に比例し (分解能としては低下)、PSD の光電流 (入
射エネルギー) に逆比例 (分解能は向上) します。
・光源: LED (900 nm)
・光電流: 1 µA
・回路系入力雑音: 1 µV (1 kHz)
・スポット光サイズ: φ200 µm
・周波数帯域: 1 kHz
・電極間抵抗: 標準値 (特性表参照)
感度波長
範囲
λ
最大 受光
感度 感度
S
波長
λp λ=λp
電極間抵抗
Rie
Vb=0.1 V
1
■ 分光感度特性
■ 感度の温度特性
(Typ. Ta=25 ˚C)
0.8
(Typ.)
+2.0
QE=100 %
+1.5
温度係数 (%/˚C)
受光感度 (A/W)
0.6
S3931
S3932
0.4
0.2
S3270
S3931, S3932
+0.5
S3270
QE=50 %
0
-0.5
300
0
400
+1.0
600
800
1000
波長 (nm)
400
500
600
800
900
1000 1100
波長 (nm)
KPSDB0069JC
■ 暗電流−逆電圧
700
KPSDB0070JC
■ 端子間容量−逆電圧
(Typ. Ta=25 ˚C)
10 nA
S3270
1 nA
(Typ. Ta=25 ˚C, f=10 kHz)
10 nF
1 nF
100 pA
端子間容量
暗電流
S3270
S3932
S3931
S3932
100 pF
S3931
10 pA
1 pA
0.1
10 pF
10
1
逆電圧 (V)
2
100
KPSDB0071JC
1 pF
0.1
1
10
逆電圧 (V)
100
KPSDB0072JC
■ 位置検出特性例 (Ta=25 °C, λ=900 nm, スポット光サイズ: φ0.2 mm)
S3931
S3932
+100
+100
位置検出誤差 (mm)
+150
位置検出誤差 (mm)
+150
+50
0
-50
+50
0
-50
-100
-100
-150
-150
-3
-2
-1
0
+1
+2
+3
-6
-5
-4
-3
-2
-1
0
+1 +2 +3 +4 +5 +6
PSD上の位置 (mm)
PSD上の位置 (mm)
KPSDB0012JB
KPSDB0011JB
位置検出誤差 (µm)
S3270
+100
-100
-20
-15
-10
-5
0
+5 +10 +15 +20
PSD上の位置 (mm)
KPSDC0068JA
■ PSD上のスポット光位置の換算式
X1, X2の各電極から得られる出力信号 (光電流) をそれぞれ
I1, I2とすると、スポット光位置 (x) とI1, I2は下記の換算式
で表されます。
L
X1
X2
x
I2 - I1
2x
=
I1 + I2
L
受光部
KPSDC0010JA
■ 位置検出誤差の補正
換算式で得られた位置検出特性に対して補正計算をする
ことで位置検出誤差を低減できます。たとえばS3931に
対して最小ニ乗法で補正を行うことで±120 µm Max. の
誤差が±9 µm Max. まで低減されます。
3
■ 外形寸法図 (単位: mm)
4.8 ± 0.2
受光部
受光面
5.08 ± 0.3
15.2 ± 0.2
9.2 ± 0.2
受光部
5.08 ± 0.3
S3932
4.8 ± 0.2
S3931
受光面
X
0.7
4.0
4.0
1.5 ± 0.2
(4 ×)0.25
1.5 ± 0.2
0.7
(4 ×)0.25
X
(4 ×) 0.4
5.08 ± 0.3
カソード (共通)
アノード (X2)
カソード (共通)
アノード (X1)
(4 ×) 0.4
10.16 ± 0.4
カソード (共通)
アノード (X2)
カソード (共通)
アノード (X1)
KPSDA0048JA
KPSDA0049JA
S3270
受光部
5.5 ± 0.25
55 ± 0.5
2.2
3.0
42.3 ± 0.4
1.0
5.0 ± 0.2
X
(2 ×) R1.1
8.5 ± 1.5 2.5 ± 0.2
4.0
R2.0
1.0
1.4
受光面
40.3 ± 0.4
1.7
3.75 ± 0.25
0.45 ± 0.05
リード線
アノード (X1)
カソード (共通)
アノード (X2)
KPSDA0050JB
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4
Cat. No. KPSD1002J10
jp.hamamatsu.com
Apr. 2011 DN