LTC5800-IPR SmartMesh IPネットワーク・マネージャ 2.4GHz 802.15.4eワイヤレス・マネージャ ネットワークの特長 n n n n 概要 自己回復メッシュ・ネットワークを形成するための 完全な無線トランシーバ、組み込みプロセッサ、および ネットワーク・ソフトウェア SmartMesh® ネットワークが実装する機能: n ネットワーク規模の時間同期式スケジューリング n 伝送単位の周波数ホッピング n 空間冗長性のある多様なトポロジー n ネットワーク規模の信頼性と電力の最適化 n NIST 認証済みのセキュリティ SmartMeshネットワークが実現する性能: n 最も厳しいRF 環境で99.999% 超の ネットワーク信頼性を実現 n ルーティング・ノードの電流が 50µA 未満 6LoWPANインターネット・プロトコル (IP) および IEEE 802.15.4e 標準規格に準拠 LTC5800-IPR の特長 ネットワーク管理機能とセキュリティ機能を提供 n 最大 32ノード (LTC5800-IPRA) または最大 100ノード (LTC5800-IPRB) のネットワークを管理 n 1mA 未満の平均消費電流により、 バッテリ駆動の ネットワーク管理が可能 n RFモジュール認証取得 PCBモジュール・バージョンを 供給可能(LTP ™ 5901/2-IPR) n 10mm×10mmの72ピンQFN パッケージ n SmartMesh IP ™ワイヤレス・センサ・ネットワークは、モート と呼ばれるワイヤレス・ノードから構築された自己管理式の 低消費電力インターネット・プロトコル (IP) ネットワークです。 ® LTC 5800-IPRは、IEEE 802.15.4eシステムオンチップ (SoC) ソリューションのEterna®*ファミリにおけるIP Manager-onChip ™で、Dust Networks® 社による集積度の高い低消費電 力無線設計とともに、Dust 社の組み込みSmartMesh IPネット ワーク・ソフトウェアが動作するARM Cortex-M3 32ビット・マ イクロプロセッサを特長としています。 LTC5800-IPR SoCは、IETF 6LoWPANおよびIEEE-802.15.4e 標準規格に基づいて、SmartMesh IPネットワーク管理ソフ トウェアを実行し、ネットワークの性能をモニタして管理し、 UARTインタフェースを介してデータの入口点 /出口点となり ます。LTC5800-IPRに付属のSmartMesh IPソフトウェアは、テ ストと検証が完全に行われており、ソフトウェアのアプリケー ション・プログラミング・インタフェース (API) を介して簡単に 設定できます。Dust 社の時間同期 SmartMesh IPネットワーク では、ネットワーク内のすべてのモートがデータのルーティン グ、送信、または終了処理を実行しながら、バッテリ電源で何 年も動作できます。 SmartMesh IPモートは信頼性の実績がある柔軟性の高い ネットワークを実現し、組み込みが容易なプラットフォーム で低消費電力性能を示します。 L、LT、LTC、LTM、Linear Technology、Linearのロゴ、Dust、Dust Networks、SmartMeshおよび Eternaはリニアテクノロジー社の登録商標です。LTP、Dust Networksのロゴ、SmartMesh IPお よび Manager-on-Chipはリニアテクノロジー社の商標です。その他すべての商標の所有権は、 それぞれの所有者に帰属します。7375594、7420980、7529217、7791419、7881239、7898322、 8222965を含む米国特許によって保護されています。 * EternaはDust Networksの低消費電力無線 SoCアーキテクチャです。 標準的応用例 20MHz LTC5800-IPM ANTENNA 20MHz LTC5800-IPR ANTENNA IN+ LTC2379-18 SPI SENSOR µCONTROLLER UART UART IN– HOST APPLICATION 32kHz 32kHz 5800IPR TA01 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 1 LTC5800-IPR 目次 ネットワークの特長 ................................................1 LTC5800-IPR の特長 ................................................1 標準的応用例 .......................................................1 概要....................................................................1 SmartMeshネットワークの概要 ..................................3 絶対最大定格........................................................4 発注情報..............................................................4 推奨動作条件........................................................4 ピン配置 ..............................................................4 DC 特性 ................................................................5 無線規格..............................................................5 無線レシーバ特性 ..................................................6 無線トランスミッタ特性 ...........................................6 デジタル I/O 特性 ....................................................7 温度センサ特性 .....................................................7 システム特性 .........................................................7 UART の AC 特性 .....................................................8 TIMEn の AC 特性 ....................................................9 RADIO_INHIBIT の AC 特性 .........................................9 フラッシュの AC 特性 ............................................. 10 フラッシュSPIスレーブの AC 特性 ............................. 10 外部バスの AC 特性 ............................................... 11 電気的特性......................................................... 12 標準的性能特性................................................... 13 ピン機能 ............................................................ 18 動作.................................................................. 23 電源 ................................................................................... 23 電源モニタとリセット ....................................................... 24 高精度のタイミング ......................................................... 24 アプリケーションの時間同期 .......................................... 24 時間基準 ........................................................................... 24 無線 ................................................................................... 25 UART.................................................................................. 25 CLI UART ........................................................................... 27 自律 MAC ........................................................................... 27 セキュリティ...................................................................... 28 温度センサ ........................................................................ 28 無線禁止 ........................................................................... 28 フラッシュのプログラミング ............................................ 28 フラッシュのデータ保持 .................................................. 28 ネットワーク化.................................................................. 29 状態図 ............................................................................... 30 アプリケーション情報 ........................................... 33 法規制と標準規格の順守 ................................................ 33 半田付け情報 ................................................................... 33 関連資料............................................................ 34 パッケージ ......................................................... 35 標準的応用例...................................................... 36 関連製品............................................................ 36 5800iprf 2 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR SmartMeshネットワークの概要 SmartMeshネットワークは、データを収 集して中継する自 己形成型マルチホップ・メッシュ・ノード (モートと呼ばれる もの) と、ネットワークの性能およびセキュリティをモニタし て管理し、ホスト・アプリケーションとデータを交換するネッ トワーク・マネージャで構成されます。 SmartMeshネットワークは、Dust Networks が開発したタイム スロット・チャネル・ホッピング (TSCH) リンク層を使用して通 信します。TSCHネットワークでは、ネットワーク内のすべての モートが 1ミリ秒以内に同期しています。ネットワーク内の時 間は複数のタイムスロットに編成されるので、衝突のないパ ケット交換と伝送単位のチャネル・ホッピングが可能になりま す。SmartMeshネットワークでは、すべてのデバイスに1つ以 上の親(上位ノード)があり (たとえば、モート3には親として モート1およびモート2 があり)、干渉、物理的妨害、または多 経路フェージングに起因する通信の遮断を克服するための冗 長経路を実現します。ある経路でパケット伝送が失敗した場 合は、次の再伝送を別の経路および別のRFチャネルで試行 できます。 ネットワーク・マネージャがその内蔵アクセス・ポイント (AP) に 指示してアドバタイズメントの送信を開始すると、ネットワーク が形成され始めます。アドバタイズメントとは、デバイスがネッ トワークに同期して参加を要求できるようにする情報が入っ ているパケットのことです。このメッセージ交換は、マネージャ またはアプリケーションとモートの間の暗号化通信を確立す るセキュリティ・ハンドシェイクの一部です。モートはネットワー クに参加すると、パケットのアクノリッジを受け取ったときの時 間補正によって同期を維持します。 し、最も困難なRF 環境でも99.999%を超えるデータ信頼性 を維持します。 TSCHを使用すると、SmartMeshデバイスを予定の通信間 にスリープ状態にすることができるので、この状態では電 力をほとんど消費せずに済みます。モートがアクティブ状態 になるのは、モートによる送信または受信を予定している タイムスロット内に限られるので、通常はデューティ・サイ クルが 1% 未満になります。ネットワーク・マネージャ内の 最適化ソフトウェアにより、この予定は自動的に調整されま す。低消費電力の無線システムであるEternaと組み合わせ ると、SmartMeshネットワーク内のすべてのモートは、ルー ティングが混雑したモートであっても、数年間はバッテリで 動作を継続できます。デフォルトでは、ネットワーク内のす べてのモートは他のモートからのトラフィックのルーティン グが可能なので、別個のルータと非ルーティング・エンド・ ノードという複雑な構造を回避することにより設置を簡素 化しています。モートを非ルーティング・ノードとして構成 し、その特定のモートの消費電力をさらに低減して、多種 多様なネットワーク・トポロジーに対応できます。 ALL NODES ARE ROUTERS. THEY CAN TRANSMIT AND RECEIVE. THIS NEW NODE CAN JOIN ANYWHERE BECAUSE ALL NODES CAN ROUTE. HOST APPLICATION SNO 02 NETWORK MANAGER AP Mote 1 Mote 2 Mote 3 SNO 01 進行中のディスカバリ処理により、RFの状態が変化するのに 応じてネットワークが新しい経路を絶えず検出することが保 証されます。 さらに、 ネットワーク内の各モート性能の統計情報 (例:使用した経路の品質や潜在的経路のリスト) を追跡し、 その情報を健全性レポートと呼ばれるパケットでネットワー ク・マネージャに定期的に送信します。ネットワーク・マネー ジャは健全性レポートを使用してネットワークを絶えず最適化 SmartMeshモートとネットワーク・マネージャの中核をなすの は、Eterna IEEE 802.15.4eシステムオンチップ (SoC)であり、 Dust Networks 社の集積度の高い低消費電力無線設計に加 えて、SmartMeshネットワーク・ソフトウェアが動作するARM Cortex-M3 32ビット・マイクロプロセッサを特長としています。 SmartMeshネットワーク・ソフトウェアは完全にコンパイルされ た状態で付属していますが、豊富な一連のアプリケーション・ プログラミング・インタフェース (API) を介して構成可能です。 これらのAPIにより、ホスト・アプリケーションがネットワーク と対話して (たとえば、情報をデバイスに転送して)、1つ以上 のモートのデータ発行レートを設定したり、ネットワークの状 態や性能測定基準をモニタすることができます。データの発 行は均一でもデバイスごとに異なってもかまいません。モート による発行頻度は、必要に応じて低頻度にするか 1 秒に1 回 より頻繁にすることができます。 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 3 LTC5800-IPR ピン配置 (Note 1) VSUPPLYでの電源電圧 ................................................... 3.76V AI_0/1/2/3 入力での入力電圧 .......................................... 1.80V すべてのデジタル I/Oピンでの 電圧...................................................–0.3V ~ VSUPPLY+0.3V 入力RFレベル................................................................. 10dBm 保存温度範囲(Note 3)..................................... –55°C ~ 125°C 接合部温度(Note 3)........................................................125°C 動作温度範囲...................................................... –40°C ~ 85°C TOP VIEW RADIO_INHIBIT 1 CAP_PA_1P 2 CAP_PA_1M 3 CAP_PA_2M 4 CAP_PA_2P 5 CAP_PA_3P 6 CAP_PA_3M 7 CAP_PA_4M 8 CAP_PA_4P 9 VDDPA 10 LNA_EN 11 RADIO_TX 12 RADIO_TXn 13 ANTENNA 14 AI_0 15 AI_1 16 AI_3 17 AI_2 18 54 VPP 53 EB_IO_OEn 52 EB_IO_WEn 51 RESERVED / UARTC1_RX 50 RESERVED / UARTC1_TX 49 EB_IO_CSOn 48 EB_DATA_5 47 EB_DATA_2 46 EB_DATA_3 45 IPCS_SSn 44 IPCS_SCK 43 EB_ADDR_0 42 IPCS_MOSI 41 EB_ADDR_1 40 IPCS_MISO 39 EB_IO_LE2 38 UARTCO_RX / EB_DATA_1 37 UARTCO_TX / EB_IO_LE0 EXPOSED PAD (GND) OSC_32K_XOUT 19 OSC_32K_XIN 20 VBGAP 21 RESETn 22 TDI 23 TDO 24 TMS 25 TCK 26 DP4 27 OSC_20M_XIN 28 OSC_20M_XOUT 29 VDDA 30 VCORE 31 VOSC 32 EB_DATA_7 33 EB_DATA_6 34 EB_DATA_4 35 EB_DATA_0 36 注意 :このデバイスは、静電放電(ESD) の影響を受けやすい。 LTC5800-IPRを取り扱う場合は、適切なESD 予防策に従うこ とが非常に重要である。 イタリック体で表示しているピン機能は、現時点では ソフトウェアでサポートされていません。 72 TIMEn 71 UART_TX 70 UART_TX_CTSn 69 UART_TX_RTSn 68 UART_RX 67 UART_RX_CTSn 66 UART_RX_RTSn 65 VSUPPLY 64 CAP_PRIME_1P 63 CAP_PRIME_1M 62 CAP_PRIME_2M 61 CAP_PRIME_2P 60 CAP_PRIME_3P 59 CAP_PRIME_3M 58 CAP_PRIME_4M 57 CAP_PRIME_4P 56 VPRIME 55 FLASH_P_ENn / EB_IO_LE1 絶対最大定格 WR PACKAGE 72-LEAD PLASTIC QFN TJMAX = 125°C, θJC top = 0.2°C/W, θJCbottom = 0.6°C/W EXPOSED PAD IS GND, MUST BE SOLDERED TO PCB 発注情報 無鉛仕上げ 製品マーキング パッケージ 規定温度範囲 LTC5800IWR-IPRA#PBF LTC5800WR-IPRA 72-Lead (10mm×10mm×0.85mm) Plastic QFN –40°C to 85°C LTC5800IWR-IPRB#PBF LTC5800WR-IPRB 72-Lead (10mm×10mm×0.85mm) Plastic QFN –40°C to 85°C さらに広い動作温度範囲で規定されるデバイスについては、弊社または弊社代理店にお問い合わせください。 ダッシュ・コード・オプションについては、 「IPマネージャのオプション」 セクションを参照してください。 無鉛仕上げの製品マーキングの詳細については、http://www.linear-tech.co.jp/leadfree/をご覧ください。 この製品はトレイでのみ供給されます。詳細については、http://www.linear-tech.co.jp/packaging/を参照してください。 推奨動作条件 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 SYMBOL PARAMETER CONDITIONS VSUPPLY Supply Voltage Including Noise and Load Regulation l Supply Noise Requires Recommended RLC Filter, 50Hz to 2MHz l Operating Relative Humidity Non-Condensing l 10 90 % RH l –8 8 °C/Min Temperature Ramp Rate While Operating in Network MIN 2.1 TYP MAX UNITS 3.76 V 250 mV 5800iprf 4 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR DC 特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 OPERATION/STATE CONDITIONS MIN TYP MAX UNITS Power-On Reset During Power-On Reset, Maximum 750µs + VSUPPLY Rise Time from 1V to 1.9V 12 mA Doze RAM On, ARM Cortex-M3, Flash, Radio, and Peripherals Off, All Data and State Retained, 32.768kHz Reference Active 1.2 µA Deep Sleep RAM On, ARM Cortex-M3, Flash, Radio, and Peripherals Off, All Data and State Retained, 32.768kHz Reference Inactive 0.8 µA In-Circuit Programming RESETn and FLASH_P_ENn Asserted, IPCS_SCK at 8MHz 20 mA Peak Operating Current 8dBm 0dBm System Operating at 14.7MHz, Radio Transmitting, During Flash Write.Maximum Duration 4.33ms 30 26 mA mA Active ARM Cortex M3, RAM and Flash Operating, Radio and All Other Peripherals Off.Clock Frequency of CPU and Peripherals Set to 7.3728MHz, VCORE = 1.2V 1.3 mA Flash Write Single Bank Flash Write 3.7 mA Flash Erase Single Bank Page or Mass Erase 2.5 mA Radio Tx 0dBm 8dBm Current With Autonomous MAC Managing Radio Operation, CPU Inactive.Clock Frequency of CPU and Peripherals Set to 7.3728MHz. 5.4 9.7 mA mA Radio Rx Current With Autonomous MAC Managing Radio Operation, CPU Inactive.Clock Frequency of CPU and Peripherals Set to 7.3728MHz. 4.5 mA 無線規格 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 PARAMETER CONDITIONS MIN TYP 2.4000 MAX 2.4835 UNITS GHz Frequency Band l Number of Channels l Channel Separation l 5 MHz l 2405 + 5 •(k – 11) MHz 250 kbps Channel Center Frequency Where k = 11 to 25, as Defined by IEEE.802.4.15 Modulation IEEE 802.15.4 Direct Sequence Spread Spectrum (DSSS) Raw Data Rate l Antenna Pin ESD Protection HBM Per JEDEC JESD22-A114F Range (Note 4) Indoor Outdoor Free Space 25°C, 50% RH, 2dBi Omni-Directional Antenna, Antenna 2m Above Ground 15 ±1000 V 100 300 1200 m m m 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 5 LTC5800-IPR 無線レシーバ特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 PARAMETER CONDITIONS MIN TYP Receiver Sensitivity Packet Error Rate (PER) = 1% (Note 5) –93 dBm Receiver Sensitivity PER = 50% –95 dBm Saturation Maximum Input Level the Receiver Will Properly Receive Packets 0 dBm Adjacent Channel Rejection (High Side) Desired Signal at –82dBm, Adjacent Modulated Channel 5MHz Above the Desired Signal, PER = 1% (Note 5) 22 dBc Adjacent Channel Rejection (Low Side) Desired Signal at –82dBm, Adjacent Modulated Channel 5MHz Below the Desired Signal, PER = 1% (Note 5) 19 dBc Alternate Channel Rejection (High Side) Desired Signal at –82dBm, Alternate Modulated Channel 10MHz Above the Desired Signal, PER = 1% (Note 5) 40 dBc Alternate Channel Rejection (Low Side) Desired Signal at –82dBm, Alternate Modulated Channel 10MHz Below the Desired Signal, PER = 1% (Note 5) 36 dBc Second Alternate Channel Rejection Desired Signal at –82dBm, Second Alternate Modulated Channel Either 15MHz Above or Below, PER = 1% (Note 5) 42 dBc Co-Channel Rejection Desired Signal at –82dBm, Undesired Signal is an 802.15.4 Modulated Signal at the Same Frequency, PER = 1% –6 dBc LO Feed Through –55 dBm Frequency Error Tolerance (Note 6) ±50 UNITS ppm ±50 ppm –90 to –10 dBm Symbol Error Tolerance Received Signal Strength Indicator (RSSI) Input Range MAX RSSI Accuracy ±6 dB RSSI Resolution 1 dB 無線トランスミッタ特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 PARAMETER CONDITIONS Output Power High Calibrated Setting Low Calibrated Setting Delivered to a 50Ω load Spurious Emissions Conducted Measurement with a 50Ω Single-Ended Load, 8dBm Output Power.All Measurements Made with Max Hold. RF Implementation Per Eterna Reference Design 30MHz to 1000 MHz 1GHz to 12.75GHz 2.4GHz ISM Upper Band Edge (Peak) 2.4GHz ISM Upper Band Edge (Average) 2.4GHz ISM Lower Band Edge Harmonic Emissions 2nd Harmonic 3rd Harmonic MIN TYP MAX UNITS 8 0 dBm dBm RBW = 120kHz, VBW = 100Hz RBW = 1MHz, VBW = 3MHz RBW = 1MHz, VBW = 3MHz RBW = 1MHz, VBW = 10Hz RBW = 100kHz, VBW = 100kHz <–70 –45 –37 –49 –45 dBm dBm dBm dBm dBc Conducted Measurement Delivered to a 50Ω Load, Resolution Bandwidth = 1MHz, Video Bandwidth = 1MHz. RF Implementation Per Eterna Reference Design –50 –45 dBm dBm 5800iprf 6 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR デジタル I/O 特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 SYMBOL PARAMETER CONDITIONS (Note 7) MIN VIL Low Level Input Voltage VIH High Level Input Voltage (Note 8) l VSUPPLY – 0.3 VOL Low Level Output Voltage Type 1, IOL(MAX) = 1.2mA l l TYP MAX –0.3 VOH High Level Output Voltage Type 1, IOH(MAX) = –0.8mA l VSUPPLY – 0.3 VOL Low Level Output Voltage Type 2, Low Drive, IOL(MAX) = 2.2mA l VOH High Level Output Voltage Type 2, Low Drive, IOH(MAX) = –1.6mA l VSUPPLY – 0.3 VOL Low Level Output Voltage Type 2, High Drive, IOL(MAX) = 4.5mA l VOH High Level Output Voltage Type 2, High Drive, IOH(MAX) = –3.2mA l VSUPPLY – 0.3 Input Leakage Current Input Driven to VSUPPLY or GND Pull-Up/Pull-Down Resistance UNITS 0.6 V VSUPPLY + 0.3 V 0.4 V VSUPPLY + 0.3 V 0.4 V VSUPPLY + 0.3 V 0.4 V VSUPPLY + 0.3 V 50 nA 50 kΩ 温度センサ特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 PARAMETER CONDITIONS Offset Temperature Offset Error at 25°C MIN TYP MAX ±0.25 °C ±0.033 Slope Error UNITS °C/°C システム特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 SYMBOL PARAMETER CONDITIONS MIN Doze to Active State Transition Doze to Radio Tx or Rx QCCA Charge to Sample RF Channel RSSI Charge Consumed Starting from Doze State and Completing an RSSI Measurement QMAX Largest Atomic Charge Operation Flash Erase, 21ms Max Duration RESETn Pulse Width MAX 125 UNITS 5 µs 1.2 ms 4 µC 200 l l TYP µC µs 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 7 LTC5800-IPR UART の AC 特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 (Note 13) SYMBOL PARAMETER CONDITIONS MIN TYP MAX Permitted Rx Baud Rate Error Both Application Programming Interface (API) and Command Line Interface (CLI) UARTs l –2 2 Generated Tx Baud Rate Error Both API and CLI UARTs l UNITS % –1 1 % tRX_RTS to RX_CTS Assertion of UART_RX_RTSn to Assertion of UART_RX_CTSn, or Negation of UART_ RX_RTSn to Negation of UART_RX_CTSn l 0 2 ms tCTS_R to RX Assertion of UART_RX_CTSn to Start of Byte l 0 20 ms tEOP to RX_RTS End of Packet (End of the Last Stop Bit) to Negation of UART_RX_RTSn l 0 22 ms tBEG_TX_RTS to TX_CTS Assertion of UART_TX_RTSn to Assertion of UART_TX_CTSn l 0 22 ms tEND_TX_RTS to TX_CTS Negation of UART_TX_RTSn to Negation of Mode 2 Only UART_TX_CTSn 22 ms tEND_TX_CTS to TX_RTS Negation of UART_TX_CTSn to Negation of UART_TX_RTSn tTX_CTS to TX Assertion of UART_TX_CTSn to Start of Byte l 0 2 Bit Period tEOP to TX_RTS End of Packet (End of the Last Stop Bit) to Negation of UART_TX_RTSn l 0 1 Bit Period tRX_INTERBYTE Receive Inter-Byte Delay l tTX to TX_CTS Start of Byte to Negation of UART_TX_CTSn l Mode 4 Only 2 Bit Period 100 0 ms ns tEOP TO RX_RTS UART_RX_RTSn tRX_RTS TO RX_CTS UART_RX_CTSn tRX_CTS TO RX UART_RX tRX_RTS TO RX_CTS tRX_INTERBYTE BYTE 0 BYTE 1 tEOP TO TX_RTS UART_TX_RTSn UART_TX_CTSn tRX_RTS TO RX_CTS tTX TO TX_CTS tEND_TX_CTS TO TX_RTS tEND_TX_RTS TO TX_CTS tTX_RTS TO TX UART_TX BYTE 0 BYTE 1 5800IRP F01 図 1.API UART のタイミング 5800iprf 8 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR TIMEn の AC 特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 (Note 13) SYMBOL PARAMETER tSTROBE TIMEn Signal Strobe Width CONDITIONS l MIN 125 TYP MAX UNITS tRESPONSE Delay from Rising Edge of TIMEn to the Start of Time Packet on API UART l 0 tTIME_HOLD Delay from End of Time Packet on API UART to Falling Edge of Subsequent TIMEn l 0 Timestamp Resolution (Note 9) l 1 µs Network-Wide Time Accuracy (Note 10) l ±5 µs µs 100 ms ns tTIME_HOLD tSTROBE TIMEn tRESPONSE UART_TX TIME INDICATION PAYLOAD 5800IPR F02 図 2.タイムスタンプのタイミング RADIO_INHIBIT の AC 特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 (Note 13) SYMBOL PARAMETER tRADIO_OFF tRADIO_INHIBIT_STROBE CONDITIONS MIN TYP MAX UNITS Delay from Rising Edge of RADIO_INHIBIT to Radio Disabled l 20 ms Maximum RADIO_INHIBIT Strobe Width l 2 s tRADIO_INHIBIT_STROBE RADIO_INHIBIT tRADIO_OFF RADIO STATE ACTIVE/OFF OFF ACTIVE/OFF 5800IPR F03 図 3.RADIO_INHIBIT のタイミング 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 9 LTC5800-IPR フラッシュの AC 特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 (Note 13) SYMBOL PARAMETER CONDITIONS MIN TYP MAX UNITS tWRITE Time to Write a 32-Bit Word (Note 11) l 21 µs tPAGE_ERASE Time to Erase a 2kB Page (Note 11) l 21 ms tMASS_ERASE Time to Erase 256kB Flash Bank (Note 11) l 21 ms Data Retention 25°C 85°C 105°C 100 20 8 Years Years Years フラッシュSPIスレーブの AC 特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。それ以外は TA = 25 Cでの値。注記がない限り、VSUPPLY = 3.6V。 (Note 13) SYMBOL PARAMETER tFP_EN_to_RESET Setup from Assertion of FLASH_P_ENn to Assertion of RESETn CONDITIONS l 0 ns tFP_ENTER Delay from the Assertion RESETn to the First Falling Edge of IPCS_SSn l 125 µs tFP_EXIT Delay from the Completion of the Last Flash SPI Slave Transaction to the Negation of RESETn and FLASH_P_ENn (Note 12) l 10 µs tSSS IPCS_SSn Setup to the Leading Edge of IPCS_SCK l 15 ns tSSH IPCS_SSn Hold from Trailing Edge of IPCS_SCK l 15 ns tCK IPCS_SCK Period l 50 ns tDIS IPCS_MOSI Data Setup l 15 ns tDIH IPCS_MOSI Data Hold l 5 ns tDOV IPCS_MISO Data Valid l 3 tOFF IPCS_MISO Data Tri-state l 0 FLASH_P_ENn RESETn MIN TYP MAX UNITS ns 30 ns tFP_EN_TO_RESET tFP_ENTER tSSS tFP_EXIT tSSH IPCS_SSn tCK IPCS_SCK tDIS tDIH IPCS_MOSI 5800IRP F04 図 4.フラッシュのプログラミング・インタフェースのタイミング 5800iprf 10 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR 外部バスの AC 特性 l は全動作温度範囲での規格値を意味する。 それ以外は TA = 25 C での値。 注記がない限り、 VSUPPLY = 3.6V。 (Note 13) SYMBOL PARAMETER CONDITIONS tLEPW EB_IO_LE0, EB_IO_LE1, EB_IO_LE2 Pulse Width tAH EB_DATA_[7:0] Address Hold from the Rising Edge of EB_IO_LE0, EB_IO_LE1, and EB_IO_LE2 tAV_to_DL MIN TYP MAX UNITS l 100 ns l 90 ns EB_ADDR_[1:0] Address Valid Until EB_DATA_[7:0] Data Latched l 90 ns tCSn_to_OEn EB_CS0n Asserted Until EB_OEn Asserted l 150 ns tCSn_OFF EB_CS0n Negated Between External Bus Transfers l 100 ns tSU_to_CSn EB_ADDR_[1:0], EB_IO_WEn Setup to EB_CSn Asserted l 50 ns tH_from_CSn EB_ADDR_[1:0], EB_IO_WEn Hold from EB_CSn Negated l 50 ns EB_DATA_[7:0] During Address Phase tLEPW EB_IO_LE0 tLEPW EB_IO_LE1 tLEPW EB_IO_LE2 tAH EB_DATA_[7:0] X tAH tAH A[25:18] A[17:10] A[9:2] D[31:24] D[23:16] D[7:0] D[15:8] X tAV_to_DL EB_ADDR_[1:0] XX 11 10 01 00 tCSn_OFF EB_IO_CSn tCSn_to_OEn 5800IPR F05 EB_IO_OEn 図 5. 外部バスの読み取りのタイミング tLEPW EB_IO_LE0 tLEPW EB_IO_LE1 tLEPW EB_IO_LE2 tAH EB_DATA_[7:0] EB_ADDR_[1:0] X tAH A[25:18] A[17:10] tAH A[9:2] XX D[31:24] D[23:16] D[7:0] D[15:8] X 11 10 00 01 00 tSU_to_CSn tH_from_CSn EB_IO_WEn tCSn tCSn_OFF 5800IPR F06 EB_IO_CS0n 図 6.外部バスの書き込みのタイミング 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 5800iprf 11 LTC5800-IPR 電気的特性 Note 1:絶対最大定格に記載された値を超えるストレスはデバイスに永続的損傷を与える可 能性がある。長期にわたって絶対最大定格条件に曝すと、デバイスの信頼性と寿命に悪影響 を与える恐れがある。 Note 6:IEEE Std.802.15.4-2006では、トランスミッタが ±40ppmより優れた周波数の許容範囲 を維持することを要求している。 Note 2:ESD(静電気放電) の影響を受けやすいデバイス。ESD 保護デバイスはEternaの内部に 広範囲にわたって使用されている。ただし、高電圧の静電気放電はデバイスを損傷または劣 化させる可能性がある。ESD 取り扱いの適切な予防策を講じること。 Note 8:VIHの最大入力電圧はVSUPPLYの最大電圧規格を基準にする必要がある。 Note 3:Eternaの校正データのデータ保持に悪影響を及ぼすので、高温での長期保存は避け ること。詳細については、 「FLASHのデータ保持」 セクションを参照。 Note 4:実際のRF 範囲は設置に固有の変数の数によって異なる。変数には、周囲温度、相対 湿度、活動状態の干渉源の存在、見通し線の遮断障害物、多経路フェージングを誘発する可 能性がある物体(樹木、壁面、看板など) が近くに存在するかどうかを含むが、それに限定さ れない。このため、範囲は変化する。 Note 5:IEEE Std.802.15.4-2006:Wireless Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications for Low-Rate Wireless Personal Area Networks (LR-WPANs) http://www.standards. ieee.org/findstds/standard/802.15.4-2011.htmlでの規定に基づく。 Note 7:ピンごとのI/Oタイプは 「ピン機能」 セクションに示す。 Note 9:時間指示の通知定義については、 『SmartMesh IP Manager API Guide』 を参照。 Note 10:ネットワーク時間の精度は統計上の基準であり、温度範囲、報告率、およびネット ワーク内でのマネージャを基準にしたデバイスの位置によって変化する。詳細な説明につい ては、 「標準的性能特性」 セクションを参照。 Note 11:書き込みまたは消去対象コードのフラッシュ・バンクからの実行は、フラッシュ動作 が完了するまで一時停止する。 Note 12:消去または書き込みの転送に続いて、IPCS SPIスレーブ状態レジスタ (0xD7) をポー リングして、FLASH_P_ENnまたはRESETnを否定する前に消去操作または書き込み操作の完 了時間を調べる必要がある。 Note 13:設計によって保証されているが、製造時にはテストされない。 5800iprf 12 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR 標準的性能特性 するタイミング誤差は、ネットワークを通じて伝播します。この ため、3ホップと5ホップのモートとマネージャとの同期は、 モー トが室温であっても温度の傾斜に影響されました。2 C/ 分の テストでは、恒温槽の温度が –40 C ∼ 85 Cの間を24 時間に わたってこのレートで循環しました。8 C/ 分のテストでは、恒 温槽の温度が 85 C ∼ 45 Cの間を8 時間にわたって急速に 循環し、その後 –5 C ∼ 45 Cの間を8 時間、最後に–40 C ∼ 15 Cの間を8 時間急速に循環しました。 メッシュ・ネットワークでは、あるデバイスから次のデバイ スへの一連の伝送により、データをマネージャからノード へ下り方向に伝播することも、モートからマネージャへ上 り方向に伝播することもできます。図 8に示すように、モー トP1を送信元とするデータは、マネージャに直接伝播する か、P2を経由して伝播することができます。モートP1はマ ネージャと直接通信できるので、モートP1は1ホップ・モー トと呼ばれます。モートD1を送 信 元とするデータは、1つ 以上の別のモート (P2またはP1)を経由して伝播する必要 があるので、2ホップ・モートと呼ばれます。モートからマ ネージャまでの最小ホップ数により、ホップの深さが決まり ます。 MANAGER 「アプリケーションの時間同期」 セクションで説明したように、 Eternaは、アプリケーションがネットワーク全体にわたって時 間基準を維持するための2つの仕組みを備えています。以下 に示す同期性能のグラフは、より高精度のTIMEn 入力を使 用して作成されました。発行レートは、モート・アプリケーショ ンが上流のデータを送信する速度です。発行レートが高くな るにつれて同期は改善されます。基準線となる同期性能は、 発行レートがゼロで動作するネットワークに対して与えられま す。ネットワークでのアプリケーションの実際の性能は、発行 レートが高くなるにつれて向上します。すべての同期テストは、 恒温槽の内部で1ホップのモートを使って行われました。した がって、ネットワーク・マネージャとこのモートの間、およびこ のモートとその子孫の間の両方の温度変化と温度差に起因 P1 P2 P3 5800IPR F08 図 8.ネットワーク例のグラフ 2.5 MEDIAN LATENCY (SEC) SUPPLY CURRENT (mA) 1.6 1.0 0.8 0.6 0.4 3 HOP D2 5 HOPS 1.8 1.2 2 HOP D1 2.0 1.4 1 HOP 2.0 1.5 4 HOPS 1.0 3 HOPS 2 HOPS 0.5 1 HOP 0.2 0 0 5 15 20 25 10 PACKET RATE (PACKETS/s) 0 30 0 5 5800IPR F07a 25 10 15 20 REPORTING INTERVAL (SEC) 30 5800IPR F07b 図7 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 13 LTC5800-IPR 標準的性能特性 40 30 20 10 40 20 15 10 5 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 5800IPR G01 NORMALIZED FREQUECY OF OCCURRENCE (%) NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) 15 10 5 40 14 12 10 8 6 4 2 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 8 6 4 2 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 8 6 4 2 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 40 5800IPR G07 14 12 40 7 6 µ = 1.0 σ = 7.7 N = 93845 5 4 3 2 1 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 40 5800IPR G06 TIMEn の同期誤差、 0 パケット/ 秒の発行レート、 5 ホップ、8 C/ 分 µ = 1.1 σ = 3.8 N = 88179 10 8 6 4 2 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 40 5800IPR G03 TIMEn の同期誤差、 0 パケット/ 秒の発行レート、 3 ホップ、8 C/ 分 NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) 10 10 5800IPR G05 TIMEn の同期誤差、 0 パケット/ 秒の発行レート、 1 ホップ、8 C/ 分 µ = 3.6 σ = 5.0 N = 88144 µ = –0.2 σ = 3.6 N = 89698 TIMEn の同期誤差、 0 パケット/ 秒の発行レート、 5 ホップ、2 C/ 分 µ = 0.9 σ = 3.9 N = 93846 5800IPR G04 12 12 TIMEn の同期誤差、 0 パケット/ 秒の発行レート、 3 ホップ、2 C/ 分 µ = 1.5 σ = 3.3 N = 93812 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 14 5800IPR G02 TIMEn の同期誤差、 0 パケット/ 秒の発行レート、 1 ホップ、2 C/ 分 20 40 NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 25 µ = –0.2 σ = 1.7 N = 89699 40 5800IPR G08 NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) 50 30 NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) µ = 0.0 σ = 0.9 N = 89700 NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) 60 TIMEn の同期誤差、 0 パケット/ 秒の発行レート、 5 ホップ、室温 TIMEn の同期誤差、 0 パケット/ 秒の発行レート、 3 ホップ、室温 TIMEn の同期誤差、 0 パケット/ 秒の発行レート、 1 ホップ、室温 7 6 µ = 1.0 σ = 7.4 N = 88179 5 4 3 2 1 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 40 5800IPR G09 5800iprf 14 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR 標準的性能特性 30 20 10 40 40 30 20 10 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 5800IPR G10 µ = 0.5 σ = 1.9 N = 85860 25 20 15 10 5 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 40 40 30 20 10 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 20 10 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 40 5800IPR G16 60 50 40 35 30 µ = 0.1 σ = 1.5 N = 85855 25 20 15 10 5 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 40 5800IPR G15 TIMEn の同期誤差、 1 パケット/ 秒の発行レート、 5 ホップ、8 C/ 分 µ = 0.0 σ = 1.3 N = 33930 40 30 20 10 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 40 5800IPR G12 TIMEn の同期誤差、 1 パケット/ 秒の発行レート、 3 ホップ、8 C/ 分 NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) 50 30 5800IPR G14 TIMEn の同期誤差、 1 パケット/ 秒の発行レート、 1 ホップ、8 C/ 分 µ = 0.2 σ = 1.4 N = 33932 µ = –0.2 σ = 1.2 N = 17007 TIMEn の同期誤差、 1 パケット/ 秒の発行レート、 5 ホップ、2 C/ 分 µ = 0.1 σ = 1.5 N = 85858 5800IPR G13 60 40 TIMEn の同期誤差、 1 パケット/ 秒の発行レート、 3 ホップ、2 C/ 分 NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) 30 50 5800IPR G11 TIMEn の同期誤差、 1 パケット/ 秒の発行レート、 1 ホップ、2 C/ 分 35 40 NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 50 µ = –0.2 σ = 1.2 N = 17008 NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) 40 60 40 5800IPR G17 NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) 50 µ = 0.0 σ = 1.2 N = 22753 NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) NORMALIZED FREQUENCY OF OCCURRENCE (%) 60 TIMEn の同期誤差、 1 パケット/ 秒の発行レート、 5 ホップ、室温 TIMEn の同期誤差、 1 パケット/ 秒の発行レート、 3 ホップ、室温 TIMEn の同期誤差、 1 パケット/ 秒の発行レート、 1 ホップ、室温 50 40 µ = –1.0 σ = 1.3 N = 33929 30 20 10 0 10 20 30 –40 –30 –20 –10 0 SYNCHRONIZATION ERROR (µs) 40 5800IPR G18 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 15 LTC5800-IPR 標準的性能特性 「SmartMeshネットワークの概要」 で説明したように、 ネットワー ク内のデバイスはその大半の時間を消費電力が最も低い非 活動状態(ドーズ状態) で費やします。同期スケジュールでは、 モートが起動して他のモートと通信します。起動、機能の実行、 スリープ状態へ戻る定常的な一連の動作はアトミック (不可 分) とみなされます。有効な機能を実行している間、一連のイ ベントをそれより小さなイベントに分割できないので、これらの 動作はアトミックとみなされます。 たとえば、無線を介したパケッ トの伝送はアトミック動作です。アトミック動作は電荷またはエ ネルギーで特性を評価できます。モートがパケットを正常に送 信したタイムスロットでは、メッセージ送信前の準備、メッセー ジの送信、アクノリッジの受信、およびメッセージの送信結果 として必要な後処理がアトミック送信に含まれます。同様に、 モートがパケットを正常に受信したタイムスロットでは、リスニ ング前の準備、パケット伝送開始までのリスニング、パケットの 受信、アクノリッジの送信、およびパケットの到着によって必要 になった後処理がアトミック受信に含まれます。 信頼性を確保するため、ネットワーク内の各モートは、形式上 モートが送信して転送するパケットごとに複数のタイムスロッ トに用意されます。タイムスロットは、2つ以上の異なるモート と上流で (マネージャへ向かって)通信するために割り当てら れます。周波数ホッピングと組み合わせた場合、一時的、空間 的、およびスペクトルの冗長性が得られます。送信側のモート はタイムスロットを使用しないので、このアプローチを想定す ると、モートは決して受信しないメッセージを対象にリスニン グすることが多くなります。このモートは既にパケットを正常に 転送しています。通常は送信または転送される1つのパケット ごとに3つのタイムスロットが予定されるので、モートがこれら のアトミック 「アイドル・リスニング」 を実行する回数は、アトミッ ク送信シーケンスまたはアトミック受信シーケンスの回数より 多くなります。送信、受信、およびアイドル・リスニング・アトミッ ク動作の例を図 9に示します。 5800iprf 16 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR 標準的性能特性 アトミック動作̶アクノリッジありの最大長の送信、7.5ms のタイムスロット (3.6Vでの全電荷:54.5µC) アトミック動作̶アクノリッジありの最大長の受信、7.5ms のタイムスロット (3.6Vでの全電荷:32.6µC) アトミック動作̶アイドル・リスニング、7.5ms のタイムスロット (3.6Vでの全電荷:6.4µC) 図9 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 17 LTC5800-IPR ピン機能 イタリック体で示すピン機能は、現時点ではソフトウェアでサポートされていません。 以下の表では、ピンを機能グループごとに整理しています。複 「I/O」列は、Eternaに対する信号の向きを示します。 「プル」列 数の機能を持つI/Oピンの場合、代替機能を該当列の2 行目 は、信号の固定受動回路がプルアップまたはプルダウンのど と3 行目に示しています。 「番号」列はピン番号を示します。2 番 ちらであるかを示します。 「 説明」列は、信号の簡単な説明を 目の列は機能を示します。 「タイプ」列はI/Oタイプを示します。 示します。 番号 電源 P GND 2 CAP_PA_1P 3 CAP_PA_1M 4 CAP_PA_2M 5 CAP_PA_2P 6 CAP_PA_3P 7 CAP_PA_3M 8 CAP_PA_4M 9 CAP_PA_4P 10 VDDPA 30 VDDA 31 VCORE 32 VOSC 56 VPRIME 57 CAP_PRIME_4P 58 CAP_PRIME_4M 59 CAP_PRIME_3M 60 CAP_PRIME_3P 61 CAP_PRIME_2P 62 CAP_PRIME_2M 63 CAP_PRIME_1M 64 CAP_PRIME_1P 65 VSUPPLY 番号 無線 1 RADIO_INHIBIT GPIO15 タイプ 電源 I/O プル 説明 – – グランド接続点、P = QFNのパドル – – PA DC/DCコンバータのコンデンサ1の正端子 – – PA DC/DCコンバータのコンデンサ1の負端子 – – PA DC/DCコンバータのコンデンサ2の負端子 – – PA DC/DCコンバータのコンデンサ2の正端子 – – PA DC/DCコンバータのコンデンサ3の正端子 – – PA DC/DCコンバータのコンデンサ3の負端子 – – PA DC/DCコンバータのコンデンサ4の負端子 – – PA DC/DCコンバータのコンデンサ4の正端子 – – 内部パワーアンプの電源、バイパス – – – – 電源 – – – – 電源 – – – – – – – – – – – – – – – – 電源 主要 DC/DCコンバータのコンデンサ1の正端子 – – Eternaへの電源入力 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 電源 タイプ I/O 1 (Note 14) I I/O – – アナログ回路の安定化電源、バイパス コア回路の安定化電源、バイパス 発振器の安定化電源、バイパス 内部主要電源、バイパス 主要 DC/DCコンバータのコンデンサ4の正端子 主要 DC/DCコンバータのコンデンサ4の負端子 主要 DC/DCコンバータのコンデンサ3の負端子 主要 DC/DCコンバータのコンデンサ3の正端子 主要 DC/DCコンバータのコンデンサ2の正端子 主要 DC/DCコンバータのコンデンサ2の負端子 主要 DC/DCコンバータのコンデンサ1の負端子 プル 説明 11 LNA_EN GPIO17 1 O I/O – 12 RADIO_TX GPIO18 1 O I/O – – 13 RADIO_TXn GPIO19 1 O I/O – – 14 ANTENNA – – – 無線禁止 汎用デジタルI/O 外部 LNAイネーブル 汎用デジタルI/O 無線 TXアクティブ(外部 PAイネーブル/スイッチ制御) 汎用デジタルI/O 無線 TXアクティブ(外部 PAイネーブル/スイッチ制御)、 アクティブ“L”汎用デジタルI/O シングルエンドのアンテナ・ポート、50Ω 5800iprf 18 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR ピン機能 イタリック体で示すピン機能は、現時点ではソフトウェアでサポートされていません。 番号 水晶発振器 19 OSC_32K_XOUT 20 OSC_32K_XIN 28 OSC_20M_XIN 29 OSC_20M_XOUT 番号 リセット 22 RESETn 番号 JTAG タイプ 水晶発振器 I/O – 水晶発振器 I – I – 水晶発振器 0 – タイプ I/O 1 0 水晶発振器 タイプ I/O 23 TDI 1 I 24 TDO 1 O 25 TMS 1 I 26 TCK 1 I 番号 特殊用途 タイプ I/O 1 (Note 14) I タイプ I/O 72 TIMEn 番号 CLIおよび外部メモリ プル 説明 0 32kHz 水晶発振器のXout 32kHz 水晶発振器のXin 20MHz 水晶発振器のXin 20MHz 水晶発振器のXout プル 説明 アップ リセット入力、アクティブ“L” プル 説明 アップ JTAGテストのデータ入力 – JTAGテストのデータ出力 アップ JTAGテストのモード選択 ダウン JTAGテストのクロック プル 説明 – 時刻の取り込み要求、アクティブ“L” プル 説明 33 EB_DATA_7 1 I/O – 34 EB_DATA_6 1 I/O – 35 EB_DATA_4 1 I/O – 36 EB_DATA_0 1 I/O – 37 UARTC0_TX EB_IO_LE0 2 O O – 38 UARTC0_RX EB_DATA_1 1 I I/O – 39 EB_IO_LE2 1 O – 41 EB_ADDR_1 2 O – 43 EB_ADDR_0 2 O – 46 EB_DATA_3 1 I/O – 47 EB_DATA_2 1 I/O – 48 EB_DATA_5 1 I/O – 49 EB_IO_CS0n 2 O – 50 UARTC1_TX 2 O – 51 UARTC1_RX 1 I – 52 EB_IO_WEn 2 O – 53 EB_IO_OEn 2 O – 外部バスのデータ・ビット7 外部バスのデータ・ビット6 外部バスのデータ・ビット4 外部バスのデータ・ビット0 CLI UART 0 送信側 外部バスのI/Oラッチ・イネーブル0(外部アドレス・ビットA[9:2]用) CLI UART 0 受信側 外部バスのデータ・ビット1 外部バスのI/Oラッチ・イネーブル2(外部アドレス・ビットA[25:18]用) 外部バスのアドレス・ビット1 外部バスのアドレス・ビット0 外部バスのデータ・ビット3 外部バスのデータ・ビット2 外部バスのデータ・ビット5 外部バスのチップ選択 0 CLI UART 1 送信側 CLI UART 1 受信側 外部バスの書き込みイネーブルのストローブ 外部バスの出力イネーブルのストローブ 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 19 LTC5800-IPR ピン機能 イタリック体で示すピン機能は、現時点ではソフトウェアでサポートされていません。 番号 IPCS SPI/フラッシュのプログラミング(NOTE 15) タイプ I/O 40 IPCS_MISO 2 O – 42 IPCS_MOSI 1 I – 44 IPCS_SCK 1 I – 45 IPCS_SSn 1 I 55 FLASH_P_ENn EB_IO_LE1 1 I O タイプ I/O 番号 API UART プル 説明 – SPIフラッシュ・エミュレーション(MISO)マスタ入力 スレーブ出力ポート SPIフラッシュ・エミュレーション(MOSI)マスタ出力 スレーブ入力ポート SPIフラッシュ・エミュレーション(SCK) シリアル・クロック・ ポート SPIフラッシュ・エミュレーションのスレーブ選択、アクティブ“L” アップ フラッシュのプログラミング・イネーブル、アクティブ“L” アップ 外部バスのI/Oラッチ・イネーブル1 プル 説明 66 UART_RX_RTSn 1 (Note 14) I – 67 UART_RX_CTSn 1 O – 68 UART_RX 1 (Note 14) I – 69 UART_TX_RTSn 1 O – 70 UART_TX_CTSn 1 (Note 14) I – 71 UART_TX 2 O – UART 受信側(RTS)送信要求、アクティブ“L” UART 受信側(CTS)送信可、アクティブ“L” UART 受信側 UART 送信側(RTS)送信要求、アクティブ“L” UART 送信側(CTS)送信可、アクティブ“L” UART 送信側 Note 14:これらの入力は常にイネーブルされており、有効な状態に駆動するかプルアップ /プ ルダウンして漏れを防止する必要がある。 Note 15:RESETn がアサートされている場合は、IPCS SPI バスを介した組み込みプログラミン グのみが使用可能。 VSUPPLY:システムおよび入出力の電源。内蔵のDC/DCコン バータを含むデバイスに電力を供給します。デジタル・インタ フェースのI/O 電圧もこの電圧によって設定されます。2.2µFと 0.1µFでバイパスして、DC/DCコンバータが正常に動作するよ うにしてください。 VBGAP:バンドギャップ・リファレンスの出力。テストと校正に 使用します。このピンには何も接続しないでください。 VDDPA:PAコンバータのバイパス・ピン。VDDPAとグランドの 間に0.47µFのコンデンサを接続し、トレースをできるだけ短く します。このピンには他に何も接続しないでください。 VDDA:アナログ・レギュレータのバイパス・ピン。VDDAとグラ ンドの間に0.1µFのコンデンサを接続し、トレースをできるだ け短くします。このピンには他に何も接続しないでください。 VCORE:コア・レギュレータのバイパス・ピン。VCOREとグラン ドの間に56nFのコンデンサを接続し、トレースをできるだけ 短くします。このピンには他に何も接続しないでください。 VOSC:発振器レギュレータのバイパス・ピン。VOSCとグランド の間に56nFのコンデンサを接続し、トレースをできるだけ短く します。このピンには他に何も接続しないでください。 VPRIME:主要コンバータのバイパス・ピン。VPRIMEとグラン ドの間に0.22µFのコンデンサを接続し、トレースをできるだけ 短くします。このピンには他に何も接続しないでください。 CAP_PA_1P、CAP_PA_1M∼CAP_PA_4P、 CAP_PA_4M:パワー アンプ専用DC/DCコンバータのコンデンサ・ピン。これらのピ ンは、電波を送信してVSUPPLYをパワーアンプの適正電圧 に効率的に変換するときに使用します。PとMのそれぞれの対 の間に56nFのコンデンサを接続します。 トレースの長さはでき るだけ短くします。 CAP_PRIME_1P、CAP_PRIME_1M ∼ CAP_PRIME_4P、CAP_ PRIME_4M:主要 DC/DCコンバータのコンデンサ・ピン。これ らのピンは、デバイスを起動してVSUPPLYを3つの内蔵低ド ロップアウト・レギュレータの適正電圧に効率的に変換すると きに使用します。PとMのそれぞれの対の間に56nFのコンデ ンサを接続します。 トレースの長さはできるだけ短くします。 ANTENNA:レシーバ入力とトランスミッタ出力の多重化ピン。 ANTENNAピンに現れるインピーダンスは、パドル・グランド を基準にしたシングルエンドで 50Ωになります。最終製品の 法規制を確実に順守するには、フィルタリング要件について 『Eterna Integration Guide』を参照してください。ANTENNA ピンにはグランドへのDC 経路がないようにしてください。DC 接地アンテナを使用する場合は、ACブロッキング回路を組み 込む必要があります。 5800iprf 20 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR ピン機能 OSC_32K_XOUT:32kHz 発振器の出力ピン。32kHz 水晶発振 器に接続します。OSC_32K_XOUTとOSC_32K_XINのトレー スは、図 10に示すように、PCBの同じ層と下層の両方で他の 信号から十分に遮蔽する必要があります。 OSC_32K_XIN:32kHz 発振器の入力。32kHz 水晶発振器に接 続します。OSC_32K_XOUTとOSC_32K_XINのトレースは、 図 10に示すように、PCBの同じ層と下層の両方で他の信号か ら十分に遮蔽する必要があります。 OSC_20M_XOUT:20MHz 発振器の出力。サポートされている 20MHz 水晶発振器にのみ接続します。OSC_20M_XOUTと OSC_20M_XINのトレースは、図 10に示すように、PCBの同 じ層と下層の両方で他の信号から十分に遮蔽する必要があ ります。サポートされている水晶発振器については、 『Eterna Integration Guide』 を参照してください。 OSC_20M_XIN:20MHz 発振器の入力。サポートされている 20MHz 水晶発振器にのみ接続します。OSC_20M_XOUTと OSC_20M_XINのトレースは、図 10に示すように、PCBの同 じ層と下層の両方で他の信号から十分に遮蔽する必要があ ります。 RESETn:非同期のリセット信号は内部でプルアップされていま す。EternaをリセットするとARM Cortex M3 が再起動し、ネッ トワーク接続が失われます。電源投入時とインサーキット・プ ログラミング時を除いて、Eternaをリセットするためにこの信 号を使用することは推奨しません。 RADIO_INHIBIT:RADIO_INHIBITは、外部デバイスが無線 動作を一時的にディスエーブルするための仕組みを確保しま す。 「RADIO_INHIBITのAC 特性」 の表に規定されているタイ ミング要件に従うことができないと、信頼できないネットワー ク動作になる可能性があります。RADIO_INHIBIT 機能が必 要ない設計では、 入力を L に接続するか、 プルダウンするか、 またはアクティブに駆動して、過剰な漏れを防止する必要があ ります。 TMS、TCK、TDI、TDO:JTAGポート対応ソフトウェアのデバッ グおよびバウンダリ・スキャン。WR QFN72 パッケージのIEEE Std 1149.1b-1994 準拠のBoundary Scan Definition Language (バウンダリ・スキャン定義言語:BDSL) ファイルは、こちらに あります。 図 10.PCBトップ・メタル層の水晶発振器信号からの遮蔽 SLEEPn:SLEEPn 機能は、現時点ではソフトウェアでサポート されていません。SLEEPn 入力は H に接続するか、プルアッ プするか、またはアクティブに駆動して、過剰な漏れを防止す る必要があります。 UART_RX、UART_RX_RTSn、UART_RX_CTSn、UART_TX、 UART_TX_RTSn、UART_TX_CTSn:API UARTインタフェース には、双方向の起動制御およびフロー制御機能が組み込ま れています。未使用の入力信号は信号の非アクティブ状態に 駆動するかプルアップ /プルダウンで非アクティブ状態にする 必要があります。 TIMEn:Eternaによって保持されているネットワーク時間を取 り込む最も正確な方法は、TIMEn 入力にストローブ信号を入 力する方法です。Eternaは、TIMEn 信号の立ち上がりエッジ でミリ秒未満の分解能でネットワーク・タイムスタンプをラッチ し、タイミング情報を記録したパケットをAPIシリアル・ポート で生成します。 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 21 LTC5800-IPR ピン機能 UARTC0_RX、UARTC0_TX、UARTC1_RX、UARTC1_TX:CLI UARTは、動作中にEternaのモニタ、構成、および制御を行 うための仕組みを確保します。LTC5800-IPRでは、Eterna が 外部 RAMをサポートするよう設定されていない場合はCLI UART 0を使用し、Eterna が外部 RAMをサポートするよう設 定されている場合はCLI UART 1を使用します。サポートさ れているコマンドの詳細な記述については、 『SmartMesh IP Manager CLI Guide』 を参照してください。 EB_DATA_0 ∼ EB_DATA_7、EB_ADDR_0、EB_ADDR_1、EB_ IO_LE1 ∼ EB_IO_LE2、EB_IO_CS0n、EB_IO_WEn、EB_IO_ ENn:外部バスは、Cortex-M3 がバイト幅の外付けRAMに直 接アクセスできる多重化アドレス・データ・バスを備えていま す。追加のRAMはネットワーク管理ソフトウェアによって使用 され、高いパケット・スループットによってモートの大規模ネッ トワークのサポートが可能になります。必要なアドレス指定を サポートするため、各ラッチ信号(EB_IO_LE0、EB_IO_LE1、 および EB_IO_LE2)をストローブ 信 号として入力し、EB_ DATA[7:0] バスから8ビットのアドレスをラッチします。EB_ IO_LE0、EB_IO_LE1、および EB_IO_LE2は、それぞれアド レス・ビット[9:2]、[17:10]、および[25:18]に対応します。EB_ ADDR_0および EB_ADDR_1は、アドレスの下位 2ビットに 対応します。256kB 以下のシステムでは、EB_IO_LE2を無視 できます。EB_IO_CS0n、 EB_IO_WEn、 およびEB_IO_OEnは、 外付けRAMのチップ選択、書き込みイネーブル制御、および 出力イネーブル制御を実行します。 FLASH_P_ENn、IPCS_SSn、IPCS_SCK、IPCS_MISO、IPCS_ SSn:インサーキット・プログラミング制御システム (IPCS) バス により、Eternaのフラッシュ・メモリのインサーキット・プログラ ミングが可能になります。IPCS_SCKはクロックであり、オー バーシュートやリンギングを防ぐための駆動源として適切に 終端する必要があります。 5800iprf 22 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR 動作 電源 LTC5800は、世 界 で 最 もエ ネ ル ギ ー 効 率 の 高 いIEEE 802.15.4 準 拠のプラットフォームであり、バッテリ駆 動ア プリケーションや環 境 発 電(エナジーハーベスト)アプリ ケーションを使 用可 能にします。強力な32ビットのARM Cortex-M3、クラス最高の無線機能、フラッシュ、RAMおよ び特定用途向け周辺機器により、Eternaは、最も困難なRF 環境であっても最小限のエネルギー消費とデータ信頼性 が要求されるアプリケーションに対して、柔軟でスケーラブ ルかつ堅牢なネットワーク・ソリューションを実現します。 図 11に示すように、Eternaは、低動作エネルギー消費面と、 動作状態と低消費電力状態の間を迅速かつ高精度に循環す る能力面の両方で優れている特定用途向けの周辺機器を一 体化しています。 「Analog Core」 とラベル付けされた灰色の網 掛け領域内の品目がアナログ /RF 部品に相当します。 Eternaは1つのピン (VSUPPLY) から電力供給を受けます。こ のピンはI/Oセルに電力を供給し、内部電源を発生する目的 にも使用されます。Eternaの2つの内蔵 DC/DCコンバータは、 デバイスが起動している間、エネルギー消費量を最小限に抑 えます。消費電力を節減するため、デバイスが低消費電力状 態のとき、DC/DCコンバータはディスエーブルされます。2つの 内蔵 DC/DCコンバータと3つの内蔵低ドロップアウト・レギュ レータを含む内蔵電源調整アーキテクチャにより、電源ノイズ の優れた除去性能を実現します。Eternaの動作電源電圧範 囲は、塩化チオニルリチウム (Li-SOCl2)電池への直接接続を サポートするのに十分な高さであり、広い温度範囲にわたっ てバッテリ動作をサポートするのに十分な広さです。 32kHz DIGITAL CORE ANALOG CORE 32kHz, 20MHz TIMERS SCHED VOLTAGE REFERENCE PRIMARY DC/DC CONVERTER SRAM 72kB CORE REGULATOR CLOCK REGULATOR PMU/ CLOCK CONTROL FLASH 512kB RELAXATION OSCILLATOR ANALOG REGULATOR PA DC/DC CONVERTER PoR FLASH CONTROLLER AES CODE AUTO MAC 802.15.4 MOD LPF DAC PA 802.15.4 FRAMING DMA 802.15.4 DEMOD SYSTEM 20MHz PLL ADC LIMITER BPF PPF LNA AGC RSSI IPCS SPI SLAVE CLI UART (2 PIN) API UART (6 PIN) ADC CTRL 10-BIT ADC BAT LOAD VGA PTAT 4-BIT DAC 5800IPR F09 図 11.Eterna のブロック図 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 23 LTC5800-IPR 動作 電源モニタとリセット アプリケーションの時間同期 Eternaはパワーオン・リセット (PoR)回路を内蔵しています。 RESETn 入力ピンは、公称では内部プルアップ抵抗で構成さ れているので、接続の必要はありません。シャットダウンを正 常に行うため、ソフトウェアとネットワーク層はRESETnピンの アサーションの前にAPIコマンドを介して明確に停止している 必要があります。切断コマンドおよびリセット・コマンドの詳細 については、 『SmartMesh IP Manager API Guide』 を参照して ください。Eternaは、フラッシュへの書き込み中に電源が取り 外された場合、フラッシュが損傷しないよう完全に保護するソ フト電圧低下モニタを内蔵しています。内蔵のフラッシュ監視 機能と耐フォルト型のファイル・システムの組み合わせにより、 堅牢な不揮発性メモリ・ソリューションが得られます。 ユーザには意識されない、ネットワーク全体にわたるタイ ムスロットの調整の他に、Eternaのタイミング管理機能を 使用して、ネットワーク時間を共有する2つの仕組みをサ ポートします。高精度で共有された、ネットワーク規模の時 間基準があることにより、イベントにタイムスタンプを正確 に刻むことや、作業をネットワーク全体にわたって同期方 式で実行することができます。次のいずれかが行われると、 Eternaはそのシリアル・インタフェースを介して時間パケッ トを送信します。 高精度のタイミング Eterna 独自の低消費電力専用タイミング・ハードウェアおよ びタイミング・アルゴリズムにより、競合する802.15.4 製品 と比較して性能が大幅に向上しています。この機能により、 本データシートの発行時点で入手可能な他の低消費電力 ソリューションより2、3 桁精度の高いタイミング精度が得ら れます。タイミング精度の向上により、パケットの受信を保 証するために必要な無線リスニング時間の長さをモートが 最小限に抑えることができるので、その結果、SmartMesh ネットワークの消 費 電力はさらに低 下します。Eternaの特 許取得済みのタイミング・ハードウェアおよびタイミング・ アルゴリズムにより、温度が急速に変化したときに優れた 性能が発揮され、他のワイヤレス製品と比較した場合に Eternaの信頼性がいっそう際立ちます。さらに、高精度の タイミングにより、ネットワークがスペクトルのデッドタイム を低減して、ネットワークの総スループットを高めることが できます。 n Eterna が時刻を読み取るAPI 要求を受信する n TIMEn 信号がアサートされる TIMEnを使用する利点は精度の向上です。タイムスタンプの 値は、TIMEnの立ち上がりエッジを基準にしてハードウェアに 取り込まれます。API 要求を使用した場合は、パケット処理が 原因で、タイムスタンプの値がパケットの受信後数ミリ秒後に 取り込まれることがあります。TIMEn 機能の定義および仕様 については、 「TIMEnのAC 特性」 の表を参照してください。 時間基準 Eternaは3つのクロック信号源を内蔵しています。それは、内 部弛張発振器、32.768kHz 水晶発振器用に設計された低消 費電力の発振器、および20MHz 水晶発振器用に設計された 無線基準発振器です。 5800iprf 24 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR 動作 弛張発振器 無線 弛張発振器はEternaの主なクロック信号源であり、CPU、メ モリ・サブシステム、およびすべての周辺機器にクロックを供 給します。内部弛張発振器は、7.3728MHzに動的に校正さ れます。内部弛張発振器は、通常は数 μs 以内に起動し、アク ティブ状態と低消費電力状態とを繰り返す好都合で低エネル ギーの方法を実現します。 ドーズ状態(「状態図」 セクションで 定義)から急速に起動すると、該当信号の動きを検出するだ けで、Eternaを起動してUARTおよび SPIインタフェースを介 してデータを受信することができます。 Eternaは、商 品 化されている低 消 費 電力の2.4GHz IEEE 802.15.4e 無線部を相当な余裕をもって内蔵しています。 (電力 消費量の数値については、 「無線規格」 セクションを参照して ください)。Eternaに内蔵されているパワーアンプは、世界規 模の無線認証規格に適合した制限値内で電力を着実に供給 するよう校正され、温度補償されています。さらにEternaは、 ト ランスミッタ、レシーバ、高度暗号化標準(AES)周辺機器な どの周辺機器の高精度シーケンス制御を処理するハードウェ ア・ベースの自律MACを独自に内蔵しています。ハードウェア・ ベースの自律メディア・アクセス・コントローラ (MAC) により、 CPUの動作が最小限に抑えられるので、電力消費量はいっそ う低減されます。 32.768kHz 水晶発振器 Eternaの電源が投入されて32.768kHz 水晶発振器信号源が 発振を開始すると、32.768kHz 水晶発振器はアクティブ状態 時も動作状態が維持され、ドーズ状態時にはタイミングの基 準として使用されます。Eternaの動作状態の説明については、 「状態図」 セクションを参照してください。 20MHz 水晶発振器 20 MHz 水晶発振器信号源は無線部の周波数リファレンスを 供給し、またEternaにより、必要に応じて自動的にイネーブル またはディスエーブルされます。Eternaには、固有の特性を示 す20MHz 水晶発振器リファレンスが必要です。現在サポート されている20MHz 水晶発振器の一覧表については、 『Eterna Integration Guide』 を参照してください。 UART 主要なネットワーク・インタフェースは、アプリケーション・プ ログラミング・インタフェース (API)UARTを介しています。テ スト機能およびデバッグ機能をサポートするため、コマンドラ イン・インタフェース (CLI)UARTも用意されています。2 種類 のUARTは両方とも動作を絶えず検出し、データがポートを 介して転送されるまで実質的に電力を消費せず、転送終了後 その最も低消費電力の状態に自動的に戻ります。API UART インタフェースでのパケット・コード化の定義は 『SmartMesh IP Manager API Guide』 に記載されており、CLIコマンド定義は 『SmartMesh IP Manager CLI Guide』 に記載されています。 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 25 LTC5800-IPR 動作 API UART のプロトコル API UARTは、広範なコンパニオン多点制御装置(MCU) を サポートすることを目標に複数のプロトコルをサポートしつつ、 システムの電力消費量を低減します。原則として、シリアル・ データ・レートが高いほど、両方の終点でのエネルギー消費 は少なくなります。 API UARTプロトコルの受信側の半分には、 UART_RXの他に2つの付加的な信号があります。それは、 UART_RX_RTSnとUART_RX_CTSnで す。API UARTプ ロ トコルの送信側の半分には、UART_TXの他に2つの付加的 な信号があります。それは、UART_TX_RTSnとUART_TX_ CTSnです。サポートされている2つのプロトコルは、 UARTモー ド2およびUARTモード4と呼ばれます。モード設定はヒュー ズ・テーブルを介して制御されます。 プロトコルの説明を示す図では、コンパニオン・プロセッサが 駆動する信号を黒で表記し、Eterna が駆動する信号を青で表 記しています。 全パケットを送信します。コンパニオン・プロセッサはパケット の最終バイトの送信後、UART_RX_RTSnを否定し、UART_ RX_CTSnの否 定まで待 機 後、UART_RX_RTSnを再 度ア サートします。 EternaのAPI 送信経路のフロー制御信号を図 13「UARTモー ド2の送信フロー制御」 に示します。UART_TX_RTSnをアサー トしているEternaによって転送が開始されます。コンパニオン・ プロセッサはデータの受信準備が完了すると、UART_TX_ CTSnをアサートすることによって応答します。UART_TX_ CTSnの立ち下がりエッジを検出後、Eternaは全パケットを送 信します。Eternaはパケットの最終バイトの送信後、UART_ TX_RTSnを否定し、UART_TX_CTSnの否定まで待機後、 UART_TX_RTSnを再度アサートします。コンパニオン・プロ セッサは、UART_TX_RTSn からUART_TX_CTSnまでのタイ ムアウト条件を満たしているという条件で、先頭バイトの送信 後はいつでもUART_TX_CTSnを否定できます。 UART モード2 UARTモード2は、EternaのAPI UARTを動作させる最もエネ ルギー効率の高い方法を実現します。UARTモード2では6 つのUART 信号をすべて使用する必要がありますが、 「UART のAC 特性」 セクションで定義しているように、パケット間の遅 延を最小限に抑えることに固執する必要はありません。UART モード2は、エッジ感度の高いフロー制御を9600ボーまたは 115200ボーで実装しています。パケットはHDLCでコード化 され、 ストップ・ビットが1ビットでパリティ・ビットはありません。 EternaのAPI 受信経路のフロー制御信号を図 12「UARTモー ド2の受 信フロー制 御 」に示します。UART_RX_RTSnをア サートしているコンパニオン・プロセッサによって転送が開始 されます。その後、UARTをイネーブルしてUART_RX_CTSn をアサートすることによってEterna が応答します。UART_RX_ CTSnのアサーションを検出後、コンパニオン・プロセッサは UART_RX_RTSn UART_RX_CTSn UART_RX BYTE 0 BYTE 1 5800IRP F12 図 12.UART モード2 の受信フロー制御 UART_TX_RTSn UART_TX_CTSn UART_TX BYTE 0 BYTE 1 5800IRP F13 図 13.UART モード2 の送信フロー制御 5800iprf 26 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR 動作 UART モード4 UART_TX_RTSn UARTモード4はレベル感度の高いフロー制御をTXチャネ ルで実装しており、RXチャネルではフロー制御が不要で、 9600ボーと115200ボーの両方をサポートしています。レベル 感度の高いフロー制御信号を使用すると、短縮した一連のフ ロー制御信号を使用するオプションにより、高いデータ・レー トが可能になります。ただし、コンパニオン・プロセッサはパ ケットの終わりに達する前にUART_TX_CTSnを否定してお く必要があり、送信パケット間で少なくともtRX_RTS ∼ RX_CTS は待機する必要があります。タイミング仕様の詳細について は、 「UARTのAC 特性」の表を参照してください。パケットは HDLCでコード化され、ストップ・ビットが 1ビットでパリティ・ ビットはありません。使用が産業用温度範囲(–40 C ∼ 85 C) に限定されるという条件では、モード4でRXフロー制御信 号(UART_RX_RTSnおよび UART_RX_CTSn)を使 用する のは任意です。それ以外の場合、フロー制御は必須です。TX チャネルのフロー制御信号を図 14「UARTモード4の送信フ ロー制御」に示します。UART_TX_RTSnをアサートしている Eternaによって転送が開始されます。パケットの受信準備が 完了したら、UART_TX_CTSn 信号をコンパニオン・プロセッ サでアクティブに駆動できます。あるいは、コンパニオン・プロ セッサのパケット受信準備が常時整っている場合は、UART_ TX_CTSnを L に接続することができます。UART_TX_CTSn でロジック 「0」を検出後、Eternaは全パケットを送信します。 Eternaはパケットの最終バイトの送信後、UART_TX_RTSnを 否定し、 「UARTのAC 特性」 の表に定義されている最短期間 の待機後、UART_TX_RTSnを再度アサートします。 UARTプロトコルのタイミングの詳細については、 「UARTの AC 特性」 セクションを参照してください。 UART_TX_CTSn UART_TX BYTE 0 BYTE 1 5800IRP F14 図 14.UART モード4 の送信フロー制御 CLI UART コマンドライン・インタフェース (CLI)UARTポートは、固定の 9600ボーレートで動作し、ストップ・ビットが 1ビットでパリ ティ・ビットのない2 線式プロトコル (TXおよび RX) です。CLI UARTインタフェースは、コマンドラインの命令および応答動 作をサポートすることを目的としています。 自律 MAC Eternaは、信頼性が高く、超低消費電力で安全なネットワー クを実現するシステム・ソリューションとして設計されました。 変化する環境で動作を動的に最適化できる高信頼ネットワー クでは、複雑過ぎてハードウェアによる加速化だけでは完全 にはサポートできないソリューションが要求されます。 「 高精 度のタイミング」 セクションで説明しているように、低消費電力 かつ高信頼性のソリューションを最適化するには、適切な時 間管理が不可欠です。これらの要求に対応するため、Eterna は自律 MACを備えており、自律 MACには、時間が肝要なす べての無線動作を制御するためのコプロセッサが組み込まれ ています。自律 MACには利点が 2つあります。まず、変わりや すいソフトウェア待ち時間がネットワークのタイミングに影響 するのを防止します。次に、大半の無線動作時にCPUを非ア クティブ状態に維持できることにより、システムの電力消費量 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 27 LTC5800-IPR 動作 が大幅に減少します。自律 MACは無線および無線関連機能 のソフトウェアに依存しないタイミング制御を実現するので、 優れた信頼性と並外れた低消費電力が得られます。 セキュリティ ネットワーク・セキュリティは、包括的なネットワーク・ソリュー ションで見過ごされがちな要素です。セキュリティ・プロトコ ルを適切に実装することは、技術的な労力とOEM 製品の市 場価値の両方の観点から重要です。Eternaシステム・ソリュー ションは、MACおよびネットワーク層での認証および暗号化 をモートごとに異なる鍵を使用して組み込んだFIPS-197 検証 済みの暗号化方式を実現します。これにより、終端間のセキュ リティが確保できるだけでなく、モートが何らかの形で危険に さらされている場合でも、他のモートからの通信は引き続き安 全です。安全な鍵交換のメカニズムにより、鍵を新規の状態 に保持できます。物理的な攻撃を阻止するため、Eternaにはデ バイスを電子的にロックするハードウェア・サポートが組み込 まれています。これにより、Eternaのフラッシュ・メモリとRAM メモリ、さらにそこに保存されている鍵とコードにアクセスでき ないようにしています。このロックアウト機能は、製品のサポー トのためにアクセスが必要な場合にデバイスのロックを安全 に解除する手段も実現しています。詳細については、 『Board Specific Configuration Guide』 を参照してください。 温度センサ Eternaは、校正された温度センサをチップ上に組み込んでい ます。温度測定値はEternaのシリアルAPIを介してローカル に読み取る以外に、ネットワーク・マネージャ経由で得ることも できます。温度センサの性能特性は 「温度センサ特性」 の表に 記載されています。 無線禁止 RADIO_INHIBIT 入力を使用すると、外部コントローラが無 線ソフトウェア・ドライバを一時的にディスエーブルすることが できます (たとえば、無線妨害の影響を受けやすいセンサ値 の読み取り時)。RADIO_INHIBIT がアサートされると、ソフト ウェア無線ドライバはクリア・チャネル評価、パケット送信、パ ケット受信などの無線動作を禁止します。RADIO_INHIBIT がアサートされたとき現行のタイムスロットがアクティブである 場合、無線がディスエーブルされるのは現在の動作完了後と なります。RADIO_INHIBITに関連したタイミングの詳細につ いては、 「RADIO_INHIBITのAC 特性」 の表を参照してくださ い。 フラッシュのプログラミング この製品は、ソフトウェアをデバイス内にプログラミングしな い状態で供給されます。OEMのお客様は、開発時や製造時 にソフトウェア・イメージを書き込むことが必要になります。 Eternaのソフトウェア・イメージは、インサーキット・プログラミ ング制御システム (IPCS)SPIインタフェースを介して読み込ま れます。 「フラッシュSPIスレーブのAC特性」 の表に示すように、 RESETnとFLASH_P_ENnのシーケンス制御により、Eterna はシリアル・フラッシュをエミュレートする状態になり、イン サーキット・プログラミングをサポートします。デバイスの開発 時と量産時のプログラミングをサポートするハードウェアおよ びソフトウェアは、 『Eterna Serial Programmer Guide』 で説明さ れています。シリアル・プロトコル、SPI、およびタイミング・パラ メータについては、 「フラッシュSPIスレーブのAC 特性」 の表 で説明します。 フラッシュのデータ保持 Eternaは、校正結果、固有 ID、構成設定、およびソフトウェア・ イメージを格納するフラッシュ(不揮発性メモリ) を内蔵してい ます。フラッシュのデータを保持は全動作温度範囲で規定さ れています。 「電気的特性」 と 「絶対最大定格」 のセクションを 参照してください。 5800iprf 28 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR 動作 –55 C ∼ 105 Cの動作温度範囲外での非破壊記憶が可能 です。ただし、保持特性が劣化する可能性があります。 行しつつ、通信事業者級のデータ信頼性と低消費電力動作 を実現します。 105 Cを超える温度でのフラッシュの保持特性の劣化は、 次式を使って無次元の加速係数を計算することにより、近 似することができます。 動的ネットワーク最適化 AF = e Ea 1 1 – • T T +273 +273 k USE STRESS ここで、 AF = 加速係数 Ea = 活性化エネルギー = 0.6eV k = 8.625・10–5 eV/°K TUSE = 規定の保持温度(°C) TSTRESS = 実際の保存温度(°C) 例:温度 125 Cで保存した場合の保持特性への影響を計算 します。 TSTRESS = 125°C TUSE = 85°C 動的ネットワーク最適化を使用すると、Eternaは厳しい環 境でのRF 要件の変化に対応し、自己監視および自己調整 を絶え間なく行うネットワークが得られます。マネージャ は、ネットワーク・モートから受信したネットワーク健全性 とリンク品質に関する定期的な報告に基づいて、動的ネッ トワーク最適化を実行します。マネージャはこの情報を使 用して性能統計情報をアプリケーション層に供給し、ネット ワーク内の接続問題を事前に解決します。動的ネットワー ク最適化により、ネットワーク健全性が維持されるだけで なく、Eternaによる決 定 的パワー・マネージメントも実 現 可 能になります。SmartMeshネットワーク・ソリューション の重要な利点の1つは、すべてのパケット・トランザクショ ンの成 功または失 敗をネットワーク・マネージャが 認 識 して追跡することです。したがって、このソリューションは ネットワークを最適化できるだけでなく、厳しくテストして 99.999%より優れた信頼性を備えたシステム・ソリューショ ンを生み出すことができます。 決定的パワー・マネージメント AF = 7.1 したがって、 フラッシュの総合的な保持特性は係数 7.1で劣化 し、データ保持性能は85 C 時の20 年から125 C 時の2.8 年 に低下します。 ネットワーク化 LTC5800-IPRネットワーク・マネージャは、API UARTインタ フェースを介して、有線ネットワークとワイヤレス・メッシュ・ ネットワークの境界で入口点 /出口点となります。メッシュ・ ネットワーク管理の複雑さは、組み込みソフトウェアの内部 ですべて処理されます。このソフトウェアは動的ネットワー ク最適化、決定的パワー・マネージメント、インテリジェン ト・ルーティング、および設定可能な帯域幅の割り当てを実 決定的パワー・マネージメントは、重い負荷がかかったモー ト (たとえば、報告率の高いモート)の周辺でトラフィックを 迂回させることにより、ネットワーク内でのトラフィックのバ ランスを調整する機能です。この処理時に、これらのモート の電力消費量を低減し、ネットワーク全体にわたって電力 消費バランスを調整します。決定的パワー・マネージメント は、予測可能な保守スケジュールを確保して休止時間の発 生を防止し、ネットワーク所有権のコストを低減します。業 界をリードするEternaの低消費電力無線技術を使用する 現場の装置と決定的パワー・マネージメントを組み合わせ ると、ネットワーク・モートのバッテリ寿命を10 年間にする ことが可能です。 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 29 LTC5800-IPR 動作 インテリジェント・ルーティング パケット/ 秒に増やすことができます。 『SmartMesh IP User s Guide』 で説明しているように、ソフトウェア・ライセンス・キーを 購入することにより、SRAMを外付けしたLTC5800-IPRAマ ネージャをアップグレードして、最大 100モートのネットワーク の管理をサポートすることができます。 インテリジェント・ルーティングは、ネットワークを通る最適 経路を各パケットに与える機能です。2 点間の最短距離は 直線ですが、RFでは、最速経路が必ずしも最小ホップ数の 経路とは限りません。インテリジェント・ルーティングでは、 ホップ数の他に、リンク品質(ある経路が別の経路より多く のパケットを失う可能性)および再試行スケジュールを考 慮することにより、最適経路を検出します。その結果、ネット ワークの消費電力が減少し、ネットワーク内衝突がなくなっ て、無類のネットワーク拡張性および信頼性が得られます。 図 15に示し、このセクションで説明するように、超低消費 電力の他に能力と柔軟性を発揮するため、Eternaはさまざ まな状態で動作します。赤で示す状態遷移は非推奨です。 設定可能な帯域幅の割り当て ヒューズ・テーブル Smartmeshネットワークでは、ネットワーク全体とデバイス単 位の両方で、帯域幅および待ち時間と消費電力の折り合いを つけることができる構成が得られます。この柔軟性により、要 求 / 応答、高速ファイル転送、警報などのアプリケーション要 件に合わせた解決策が可能です。関連の構成パラメータにつ いては、 『SmartMesh IP User's Guide』 を参照してください。 ネッ トワーク性能と電流消費量との間の設計上の交換条件は、 SmartMesh Power and Performance Estimatorによってサポー トされています。 IPマネージャのオプション IPマネージャには、LTC5800-IPRAとLTC5800-IPRBという 2つの異なるダッシュ・コード・オプションがあります。 『Eterna Integration Guide』で説明されているように、LTC5800-IPRA オプションは32モート以下のネットワーク管理をサポートし、 LTC5800-IPRBオプションは、外付けのSRAMを使用して最 大 100モートのネットワーク管理をサポートします。LTC5800IPRAまたはLTC5800-IPRBにSRAMを外付けして使用する ことにより、SRAM 外付けなしのとき24 パケット/ 秒だったIP マネージャのパケット・スループットをSRAM 外付け後は36 状態図 Eternaのヒューズ・テーブルはフラッシュ内にある2kBのページ で、2つのデータ構造で構成されています。一方の構造は、パ ワーオン・リセット直後またはRESETnのアサーション直後の ハードウェア構成をサポートします。もう一方の構造は、ソフト ウェア・ボード・サポート・パラメータの構成をサポートします。 ヒューズ・テーブルは、 『Board Specific Configuration Guide』 に 説明されているヒューズ・テーブル・アプリケーションを介して 生成されます。パワーオン・リセット直後にI/Oのハードウェア を構成すると、ソフトウェア構成の前にフローティング・ネット による漏れを最小限に抑える方法が得られます。I/O 漏れ電流 は1つの入力につき数百 μAの漏れ電流の発生要因となり得 るので、電流が制限された電源にストレスを与える可能性が あります。ソフトウェア・ボード・サポート・パラメータの例として は、UARTモード、クロック信号源、およびトリム値の設定が挙 げられます。 『Eterna Serial Programmer Guide』 で説明されてい るように、ヒューズ・テーブルは、ソフトウェア・イメージを読み 込むために使用される同じソフトウェアおよびインサーキット・ プログラマを使用してフラッシュに読み込まれます。 5800iprf 30 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR 動作 起動 アクティブ状態 起動はパワーオン・リセットしきい値を超えた結果または RESETnをアサートした結 果として行われます。パワーオ ン・リセットの完了後または内部で同期したRESETnの立ち 下がりエッジ後に、Eternaはそのヒューズ・テーブルを読 み込みます。前のセクションで説明したように、ヒューズ・ テーブルにはI/O 方向の構成情報が組み込まれています。 この 状 態 で、EternaはFLASH_P_ENnピンとRESETnピン の状態を調べ、信号が両方ともアサートされている場合、 シリアル・フラッシュ・エミュレーション・モードに入ります。 FLASH_P_ENnピンはアサートされていないが RESETnピ ンはアサートされた場合、EternaはRESETn が解放される まで、そのエネルギー消費量を自動的に最小限に抑えま す。RESETn がデアサートされると、Eternaは起動シーケン スを経てアクティブ状態に移行します。 アクティブ状態では、Eternaの弛張発振器が動作しており、必 要に応じて周辺機器がイネーブルされます。ARM Cortex-M3 はCPUアクティブ状態とCPU 非アクティブ状態との間を循環 します (ARM Cortex-M3の技術資料では、 「スリープ・ナウ」 モードと呼ばれています)。Eterna が DMAを大量に使用する ことと、アクティブ状態とドーズ状態との間でEternaの状態を 独自に移すインテリジェント周辺機器により、CPU がアクティ ブな時間が最小限に抑えられるので、Eternaのエネルギー消 費量は大幅に減少します。 シリアル・フラッシュのエミュレーション RESETnとFLASH_P_ENn が 両 方ともアサ ートされると、 Eternaは通常動作をディスエーブルして、シリアル・フラッ シュの動作をエミュレートするモードに入ります。このモー ドでは、そのフラッシュをプログラムできます。 ドーズ状態 ドーズ状態での消費電流はアクティブ状態より数桁少なく、 ドーズ状態になるのは、すべての周辺機器とCPU が非アク ティブ状態になったときです。ドーズ状態では、Eternaの全 状態が保持され、タイミングが維持され、さらに (UART 信 号やTIMEnピンなど)I/Oでの動 作を検出してEternaを起 動し、迅 速に応 答するようEterna が構 成されます。ドーズ 状態では、32.768kHzの発振器と関連のタイマがアクティ ブ状態です。 動作 Eternaは、起動が完了すると動作状態群(アクティブ /CPU アクティブ、アクティブ /CPU 非アクティブ、およびドーズ)に 移行します。そこで、Eternaはさまざまな状態間を循環し、 起こり得る最も低い消費電力の状態を自動的に選択すると 同時に、ネットワーク動作の要求を実現します。 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 31 LTC5800-IPR 動作 POWER-ON RESET VSUPPLY > PoR RESETn LOW AND FLASH_P_ENn LOW LOAD FUSE SETTINGS RESETn LOW AND FLASH_P_ENn HIGH SET RESETn HIGH AND FLASH_P_ENn HIGH FOR 125µs, THEN SET RESETn LOW SERIAL FLASH EMULATION RESETn HIGH AND FLASH_P_ENn HIGH RESET DEASSERT RESETn BOOT START-UP ASSERT RESETn DOZE ASSERT RESETn CPU AND PERIPHERALS INACTIVE HW OR PMU EVENT ASSERT RESETn CPU ACTIVE ACTIVE CPU INACTIVE OPERATION DEEP SLEEP LOW POWER SLEEP COMMAND INACTIVE 5800IPR F15 図 15.Eterna の状態図 5800iprf 32 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR アプリケーション情報 法規制と標準規格の順守 RoHSに準拠した設計の特長は以下のとおりです。 無線認証 n RoHSに準拠した半田による半田接合 Eternaは、以下に示す世界的な無線周波数規定の順守を目 標とするシステムに適しています。対象の規定は、ETSI EN 300 328および EN 300 440 class 2(欧州)、FCC CFR47 Part 15(米国)、および ARIB STD-T66(日本)です。法規制のテ ストをサポートするアプリケーション・プログラミング・インタ フェース (API)は、API UARTインタフェースとCLI UARTイ ンタフェースの両方に用意されています。 『Eterna Certification User Guide』 には、以下の情報が記載されています。 n RoHSに準拠した卑金属合金 n RoHSに準拠した貴金属めっき n 認証に必要な参考情報 n 一般的な規制テスト・ケースのテスト計画 n CLI API 呼び出しの例 n マニュアル言語のサンプルとラベルの例 有害物質の制限(RoHS) の順守 特定有害物質使用制限(RoHS) とは、カドミウム (Cd)、鉛 +6 (Pb)、六価クロム (Cr )、水銀(Hg)、多臭素化ビフェニル (PBB)、およびポリ臭素化ジフェニルエーテル (PBDE)の使 用に関して最大濃度の限度を設定した指令のことです。リニ アテクノロジーは、欧州共同体(EC)指令 2002/95/ECの要件 に適合するよう取り組んでいます。 n RoHSに準拠したケーブル・アセンブリおよび コネクタ選択 n 無鉛 QFN パッケージ n ハロゲンを含まないモールド化合物 n RoHSに準拠し、245 Cのリフロー互換 注記:お客様は、欧州共同体(EC)指令 2002/95/ECに従っ て、特定の種類の無鉛半田合金を選んで使用することがで きます。選択した半田ペーストの種類によっては、リフロー 温度を最適化するために、それに対応する工程変更が必 要になる可能性があります。 半田付け情報 Eternaは共晶 PbSnリフローとRoHS-6リフローの両方に適し ています。最大リフロー半田付け温度は260 Cです。レイアウト の推奨事項、組み立て手順、および設計上の検討事項の詳細 については、 『Eterna Integration Guide』 に記載されています。 本製品は、RoHSに準拠した原料を使用することと、規制物 質の使用を排除または削減して2002/95/ECに適合するこ とを目的として設計されています。 5800iprf 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR 33 LTC5800-IPR 関連資料 資料名 URL 概要 SmartMesh IP User's Guide http://www.linear.com/docs/41880 SmartMesh IPネットワークおよびモートの動作原理 SmartMesh IP Manager API Guide http://www.linear.com/docs/41883 API UARTで使用できるアプリケーション・インタフェース・コマンドの定義 SmartMesh IP Manager CLI Guide http://www.linear.com/docs/41882 CLI UARTで使用できるコマンドライン・インタフェース・コマンドの定義 Eterna Integration Guide http://www.linear.com/docs/41874 LTC5800を使用して設計するための推奨の手法 Eterna Serial Programmer Guide http://www.linear.com/docs/41876 LTC5800の回路プログラミングで使用する、 Eternaシリアル・プログラマのユーザーズ・ガイド Board Specific Configuration Guide http://www.linear.com/docs/41875 Eterna Certification User Guide http://www.linear.com/docs/42918 SmartMesh IP Tools Guide http://www.linear.com/docs/42453 ボード固有のパラメータを構成するときに使用する、 Eternaボード固有構成アプリケーションのユーザーズ・ガイド 無線認証を取得するために必要な必須の資料 (一般的なテスト・ケースの例を含む) すべてのIP 関連ツール、特にオンチップ・アプリケーション・プロトコル (OAP)の定義のユーザーズ・ガイド 5800iprf 34 詳細:www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LTC5800-IPR パッケージ 最新のパッケージ図面については、http://www.linear-tech.co.jp/designtools/packaging/を参照してください。 WR Package 72-Lead QFN (10mm × 10mm) (Reference LTC DWG # 05-08-1930 Rev A) 0°–14° (×4) 0.65 REF 10.50 ±0.05 6.00 ±0.15 MAX 1.0mm 0.02 8.90 ±0.05 8.50 REF (4 SIDES) 0.20 REF 6.00 ±0.15 0.50 DETAIL A 0.25 ±0.05 0.50 BSC 0.8 ±0.05 0.60 MAX RECOMMENDED SOLDER PAD PITCH AND DIMENSIONS APPLY SOLDER MASK TO AREAS THAT ARE NOT SOLDERED 0.10 M C A B 0.0.5 M C 0.15 C 10.00 BSC B 9.75 BSC B 0.60 MAX b 0.25 ±0.05 DETAIL B 0.5 ±0.1 6.00 ±0.15 55 72 54 1 PIN 1 10.00 9.75 BSC BSC 6.00 ±0.15 37 0.15 C 18 36 R0.300 TYP C 0.50 BSC 19 DETAIL B WR72 0213 REV A DETAIL A 0.10 C SEATING PLANE COMPONENT PIN “A1” TRAY PIN 1 BEVEL LTCXXXXXX 0.10 C 注記: 1. 図面は JEDEC のパッケージ外形 MO-220 に適合 寸法 "b" が金属化端子に適用され、 先端から 0.15mm ~ 0.30mm のところで測 定される。 もう一方の先端にオプション半径がある端子の場合、 その半径領域では寸法 "b" を測定しない。 3. すべての寸法はミリメートル 4. パッケージ底面の露出パッドの寸法にはモールドのバリを含まない。 モールドのバリは (もしあれば)各サイドで 0.20mm を超えないこと 5. 図は実寸とは異なる PACKAGE IN TRAY LOADING ORIENTATION 5800iprf リニアテクノロジー・コーポレーションがここで提供する情報は正確かつ信頼できるものと考えておりますが、その使用に関する責務は 一切負いません。また、ここに記載された回路結線と既存特許とのいかなる関連についても一切関知いたしません。なお、日本語の資料は あくまでも参考資料です。訂正、変更、改版に追従していない場合があります。最終的な確認は必ず最新の英語版データシートでお願いいたします。 35 LTC5800-IPR 標準的応用例 Power over Ethernetネットワーク・マネージャ SMSC 8710A (10/100 PHY) TXP TXM RXP RXM ATMEL SAM4E LTC5800-IPR 3.3nH ANTENNA MII TXP TXM MII 1pF 1pF TIMEn UART 100pF RJ45 1 TX+ TX– 2 RX+ 3 6 4 5 7 8 RX– 14 1 12 3 13 10 2 5 11 4 9 6 COILCRAFT ETHI-230LD SPARE+ SPARE– 0.1µF 100V LTC4265 PoE PD SMAJ58A INTERFACE TVS CONTROLLER LT8300 ISOLATED FLYBACK CONVERTER 3.3V 5800IPR TA02 関連製品 製品番号 説明 LTP5902-IPRA MMCXアンテナ・コネクタを備えたIPワイヤレス・メッシュ の32モート・マネージャPCBモジュール 米国、カナダ、欧州、日本、韓国、台湾、インド、オーストラリア、 およびニュージーランドでの無線認証モジュール内蔵 LTP5901-IPRB チップ・アンテナを備えたIPワイヤレス・メッシュの 100モート・マネージャPCBモジュール 米国、カナダ、欧州、日本、韓国、台湾、インド、オーストラリア、 およびニュージーランドでの無線認証モジュール内蔵 LTP5902-IPRB MMCXアンテナ・コネクタを備えたIPワイヤレス・メッシュ の100モート・マネージャPCBモジュール 米国、カナダ、欧州、日本、韓国、台湾、インド、オーストラリア、 およびニュージーランドでの無線認証モジュール内蔵 LTP5901-IPRC チップ・アンテナを備え、最大 36 パケット/ 秒の 外付けRAMをサポートするIPワイヤレス・メッシュの 32モート・マネージャPCBモジュール 米国、カナダ、欧州、日本、韓国、台湾、インド、オーストラリア、 およびニュージーランドでの無線認証モジュール内蔵 LTP5902-IPRC MMCXアンテナ・コネクタを備え、最大 36 パケット/ 秒の 外付けRAMをサポートするIPワイヤレス・メッシュの 32モート・マネージャPCBモジュール 米国、カナダ、欧州、日本、韓国、台湾、インド、オーストラリア、 およびニュージーランドでの無線認証モジュール内蔵 LTP5901-IPRA チップ・アンテナを備えたIPワイヤレス・メッシュの 32モート・マネージャPCBモジュール 注釈 米国、カナダ、欧州、日本、韓国、台湾、インド、オーストラリア、 およびニュージーランドでの無線認証モジュール内蔵 LTC5800-IPMA IPワイヤレス・モート 超低消費電力モート、72ピン10mm 10mm QFN LTP5901-IPMA チップ・アンテナを備えたIPワイヤレス・メッシュの モートPCBモジュール 米国、カナダ、欧州、日本、韓国、台湾、インド、オーストラリア、 およびニュージーランドでの無線認証モジュール内蔵 LTP5902-IPMA MMCXアンテナ・コネクタを備えたIPワイヤレス・メッシュ のモートPCBモジュール 米国、カナダ、欧州、日本、韓国、台湾、インド、オーストラリア、 およびニュージーランドでの無線認証モジュール内蔵 LTC2379-18 18ビット、1.6Msps/1Msps/500ksps/250kspsシリアル、 低消費電力ADC 電源電圧:2.5V、差動入力、SNR:101.2dB、入力範囲: 5V、 DGC LTC3388-1/ LTC3388-3 20V 高効率ナノパワー降圧レギュレータ スリープ状態でのIQ:860nA、入力:2.7V ∼ 20V、 VOUT:1.2V ∼ 5.0V、イネーブル・ピンおよびスタンバイ・ピン 5800iprf 36 リニアテクノロジー株式会社 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-6紀尾井町パークビル8F TEL 03-5226-7291 ● FAX 03-5226-0268 ● www.linear-tech.co.jp/LTC5800-IPR LT0414 • PRINTED IN JAPAN LINEAR TECHNOLOGY CORPORATION 2014