NJU7650 定電流制御機能付き 定電流制御機能付き 降圧用 スイッチングレギュレータ IC ■概 要 NJU7650 は、低電圧動作で高速発振できるスイッチングレ ギュレータ用 IC です。出力にトーテムポール出力形式を採用 しており、MOS-FET のドライブが容易です。 エラーアンプとカレントセンスアンプを搭載し、出力を定電 圧/定電流に制御します。 LED や充電等の定電流駆動を必要とされるアプリケーショ ンに最適です。 ■外 形 ■特 徴 ●PWM 制御方式 ●定電流制御機能 ●低電圧動作 2.2V∼8V ●広発振周波数 300kHz∼1MHz ●最大デューティー比 100% ●消費電流 800µA typ. ●ソフトスタート機能内蔵 16ms typ. または外部設定 ●デットタイムコントロール機能 ●C-MOS 構造 ●外形 NJU7650RB1 :TVSP8 ■プロダクトバリエーション NJU7650RB1 NJU7650 定電流制御 NJU7640 過電流検出機能 NJU7630 PWM 制御 ■端子配列 1 8 2 7 3 6 4 5 NJU7650RB1 Ver.2006-07-12 ピン配置 1. OUT 2. V+ 3. FB 4. IN-1 5. IN-2 6. DTC 7. RT 8. GND -1- NJU7650 ■ブロック図 + V FB 0.8V Error AMP IN-1 0.2V −1 1V Soft Start IN-2 −1 UVLO 0.2V Current Sense AMP PW M Buffer OUT OSC 0.5V 0.5 RT A DTC RT GND RT ・ソフトスタート機能は、内蔵しておりますが、DTC端子にコンデンサを接続することにより、調整可能で す。充電電流は、0.5/RTとなります。 ・MaxDutyは、100%に設定されていますが、DTC端子に抵抗を接続することにより、調整可能です。MaxDuty は、(VDTC−0.2)/0.6となります。 ・電流制御は、電流センス抵抗RSCを挿入しIN-2端子でRSC間電圧を監視することにより、行うことができま す。制御電流値ICCは以下の式で表されます。 ICC=VIN-2/RSC なお、電流制御回路を使用しない場合は、RSCを削除し、IN-2端子をGNDに接続してください。 -2- Ver.2006-07-12 NJU7650 ■絶対最大定格 (Ta=25°C) 項 目 記 号 V+ IO PD TOPR TSTG 入力電圧 出力電流 消費電力 動作温度範囲 保存温度範囲 定 格 単 位 V mA mW °C °C +9 ±50 TVSP8 :320 -40∼+85 -40∼+125 ■推奨動作条件 (Ta=25°C) 項 目 記 号 V+ RT fOSC 電源電圧 タイミング抵抗 発振周波数 最 小 2.2 30 300 標 準 − 47 700 最 大 8 120 1,000 単 位 V kΩ kHz ■電気的特性 (V+=3.3V, RT=47kΩ, Ta=25°C) 項 目 低電圧誤動作防止回路部 ON スレッシホールド電圧 OFF スレッシホールド電圧 ヒステリシス幅 記 号 VT_ON VT_OFF VHYS ソフトスタート部 ソフトスタート時間 TSS 発振器部 RT端子電圧 発振周波数 周波数電源電圧変動 周波数温度変動 VRT fOSC fDV fDT Ver.2006-07-12 条 件 V+= L → H V+= H → L VT_ON → Duty=80% V+=2.2V∼8V Ta=-40°C∼+85°C 最小 標準 最大 単位 1.9 1.8 60 2.0 1.9 100 2.1 2.0 – V V mV 8 16 24 ms -5% 630 – – 0.5 700 1 3 +5% 770 – – V kHz % % -3- NJU7650 ■電気的特性 (V+=3.3V, RT=47kΩ, Ta=25°C) 項 目 誤差増幅器部 基準電圧 1 入力バイアス電流 1 開ループ利得 1 利得帯域幅積 1 出力ソース電流 1 記 号 条 件 最小 標準 最大 単位 -1.0% -0.1 – – 25 1.00 – 80 1 55 +1.0% 0.1 – – 95 V µA dB MHz mA 4 9 16 mA 0.10 0.16 0.22 mA VFB=1V, VIN-1=0.9V, VIN-2=0.3V -10% -0.1 – – 0.10 0.2 – 70 1 0.16 +10% 0.1 – – 0.22 V µA dB MHz mA Duty=0% Duty=50% VFB=0.9V VFB=0.9V, RDTC=47kΩ 0.16 0.44 100 40 0.22 0.5 – 50 0.28 0.56 – 60 V V % % VB1 IB1 AV1 GB1 IOM+_1 IOM+_2 出力シンク電流 1 IOM1- 電流センスアンプ部 基準電圧 2 入力バイアス電流 2 開ループ利得 2 利得帯域幅積 2 出力シンク電流 2 VB2 IB2 AV2 GB2 IOM2- VFB=1V, VIN-1=0.9V, VIN-2=0.1V VFB=1V, VIN-1=0.9V, VIN-2=0.1V, V+=2.2V VFB=1V, VIN-1=1.1V, VIN-2=0.1V PWM比較器部 入力スレッシホールド電圧 最大デューティーサイクル 出力部 出力 H 側 ON 抵抗 出力 L 側 ON 抵抗 総合特性 消費電流 -4- VT_0 VT_50 MAXDUTY_1 MAXDUTY_2 ROH ROL IO=-20mA IO=+20mA – – 10 5 20 10 Ω Ω IDD RL=無負荷 – 800 1200 µA Ver.2006-07-12 NJU7650 ■アプリケーション回路例 降圧回路 FET L VIN VOUT CIN COUT SBD NJU7650 8 RT 7 FB DTC 6 IN-1 IN-2 5 OUT 2 V 3 C R1 GND 1 + 4 CCNF Ver.2006-07-12 RCNF GNDOUT RSC RT RDTC CS CNF RNF R2 RCIN -5- NJU7650 ■特性例 発振周波数対タイミング抵抗特性例 発振周波数対電源電圧特性例 o (V+=3.3V, Ta=25 C) 1000 o (R =47kΩ, Ta=25 C) T 発振周波数 fOSC (kHz) 発振周波数 fosc (kHz) 740 100 10 720 700 680 660 100 タイミング抵抗値 RT (kΩ) 0 2 デューティーサイクル対RDTC特性例 10 o T (R =47kΩ, R =無負荷, Ta=25 C) T 1400 L 1200 80 消費電流 IDD (µA) AX UTY デューティーサイクル (%) M D 8 消費電流対電源電圧特性例 o (V+=3.3V, R =47kΩ, Ta=25 C) 100 4 6 + 電源電圧 V (V) 60 40 20 1000 800 600 400 200 0 0 0 20 40 60 80 100 デットタイムコントロール抵抗 RDTC (kΩ) 誤差増幅器部 基準電圧1対電源電圧特性例 0 2 基準電圧2 VB2 (V) 基準電圧1 VB1 (V) 0.998 -6- 2 4 6 + 電源電圧 V (V) (Ta=25 C) 0.204 1 0 10 o (Ta=25 C) 1.002 0.996 8 電流センスアンプ部 基準電圧2対電源電圧特性例 o 1.004 4 6 + 電源電圧 V (V) 8 10 0.202 0.2 0.198 0.196 0 2 4 6 + 電源電圧 V (V) 8 10 Ver.2006-07-12 NJU7650 ■特性例 誤差増幅器部 電圧利得,位相特性例 + 45 Gain 30 90 15 45 10 100 1000 周波数 f (kHz) + V =1.95V 10 V+=3.3V 6 4 V+=8V 2 0 -50 -25 0 25 50 75 o 周囲温度 Ta ( C) 14 出力L側ON抵抗 ROL (Ω) 出力H側ON抵抗 ROH (Ω) 1 出力部 出力H側ON抵抗温度特性例 (Io=-20mA) 8 100 V+=3.3V 10 V+=1.95V Ver.2006-07-12 -25 0 25 50 75 o 周囲温度 Ta ( C) 100 125 出力部 出力L側ON抵抗温度特性例 (Io=+20mA) V+=1.95V 10 8 V+=3.3V 6 4 2 0.2 出力シンク電流 IOM- (mA) 出力ソース電流 IOM+ (mA) V+=8V 0 10000 12 0 -50 100 125 誤差増幅器部 出力ソース電流1温度特性例 (VFB=1V, VIN-1 =0.9V, VIN-2 =0.1V) 1000 1 -50 135 Phase 0 0.1 12 180 位相 Φ (deg) 電圧利得 Av (dB) 60 14 o (V =3.3V, Gain=40dB, Ta=25 C) V+=8V -25 0 25 50 75 o 周囲温度 Ta ( C) 100 125 誤差増幅器,電流センスアンプ部 出力シンク電流温度特性例 0.15 V+=1.95V, 3.3V, 8V 0.1 0.05 0 -50 -25 0 25 50 75 o 周囲温度 Ta ( C) 100 125 -7- NJU7650 ■特性例 誤差増幅器部 基準電圧1温度特性例 電流センスアンプ部 基準電圧2温度特性例 + (V =3.3V) 1.005 1 0.995 0.99 -50 -25 0 25 50 75 o 周囲温度 Ta ( C) (V+=3.3V) 0.21 基準電圧2 VB2 (V) 基準電圧1 VB1 (V) 1.01 0.205 0.2 0.195 0.19 -50 100 125 発振周波数温度特性例 -25 (V =3.3V, R =47kΩ) ソフトスタート時間 Tss (ms) T 発振周波数 fOSC (kHz) 740 720 700 680 660 640 -50 -25 0 25 50 75 o 周囲温度 Ta ( C) 100 125 ソフトスタート時間温度特性例 + 760 0 25 50 75 o 周囲温度 Ta ( C) 100 125 (V+=3.3V) 24 22 20 18 16 14 12 10 8 -50 -25 0 25 50 75 o 周囲温度 Ta ( C) 100 125 消費電流温度特性例 低電圧誤動作防止回路部温度特性例 (V+=3.3V, R =47kΩ) 1000 2.02 800 T V 1.98 消費電流 IDD (µA) スレッシホールド電圧 (V) 2.06 T_ON 1.94 VT_OFF 1.9 1.86 -50 -8- -25 0 25 50 75 o 周囲温度 Ta ( C) 100 125 600 400 200 0 -50 -25 0 25 50 75 o 周囲温度 Ta ( C) 100 125 Ver.2006-07-12 NJU7650 MEMO <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 Ver.2006-07-12 -9-