NJU3711 8 ビットシリアル−パラレル変換 IC 概 外 要 NJU3711 は、8 ビットのシリアルデータをパラレル に変換するシリパラ変換用 IC で、MPU の出力ポート 拡張器として最適です。 MPU との接続は 4 本の信号線で可能で、MPU の出力 ポートを有効に使用することが可能です。 DATA 端子からのシリアル入力は 5MHz まで動作可能 で、入力されたデータはシリアル入力パラレル出力のシ フトレジスタ、パラレルデータラッチ回路及び、出力ド ライバを介し出力されます。 入力回路にはシュミット回路を用いた事によりノイズ に強く、また出力回路は各々25mA の駆動能力を持って いることにより、LED の駆動その他に幅広く応用できま す。 特 長 徴 形 NJU3711M NJU3711D NJU3711V 端子配列 8 ビットシリアル入力パラレル出力 ヒステリシス入力 typ.0.5V 5V±10% 動作電源電圧 5MHz 以上 動作周波数 25mA 出力電流 C-MOS 構造 DIP14/DMP14/SSOP14 外形 P3 P4 P5 VSS P6 P7 P8 14 13 12 11 10 9 8 1 2 3 4 5 6 7 VDD P2 P1 CLR STB CLK DATA NJU3711D/M/V ブロック図 P1 DATA ラッチ回路 シフトレジスタ P2 CLK P3 P7 P8 STB CLR Ver.2003-11-10 コントロール回路 -1- NJU3711 端子説明 No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 -2- 記 号 P3 P4 P5 VSS P6 P7 P8 DATA CLK STB CLR P1 P2 VDD I/O O O O O O O I I I I O O - 機 能 パラレル変換データ出力端子 GND パラレル変換データ出力端子 シリアルデータ入力端子 クロック信号入力端子 ストローブ信号入力端子 クリアー信号入力端子 パラレル変換データ出力端子 電源接続端子(4.5∼5.5V) Ver.2003-11-10 NJU3555 NJU3711 機能説明 ① リセット CLR 端子を“L”に設定すると全てのラッチがリセットされ、全てのパラレル出力は“L”となります。 CLR 端子は通常“H”の設定とします。 ② データ転送 STB 端子を“H”に設定し、CLK 端子に与えるクロックの立上りに同期して、DATA 端子に入力されるシリアル データが順次シフトレジスタに取り込まれます。 必要なシリアルデータが取り込まれた後 STB 端子を“L”にする事により、その時のシフトレジスタの内容がラ ッチ回路に転送されます。 なお、STB 端子が“L”の状態で CLK 端子よりクロックを入力しますと、シフトレジスタのデータが順次シフト しますので、クロック信号には気をつける必要があります。 また、入力の 4 端子にはノイズ対策の為にシュミット・トリガー構造を採用し、ヒステリシスを持たせています。 CLK STB CLR X X L H H L H L H (注 1) 動 作 内 容 ラッチ回路の内容が全てリセットされ(シフトレジスタの内容は変化しませ ん) 、パラレル出力は全て“L”となります。 DATA 端子のシリアルデータがシフトレジスタに取り込まれます。 この時、ラッチ回路の内容は変化しません。 シフトレジスタの内容がラッチ回路に転送され、ラッチ回路の内容がパラレル 出力から出力されます。 STB=“L”、CLR=“H”の状態で CLK が入力されると、シフトレジスタの内容 がシフトし、これに従ってラッチ回路の内容も換わります。 X:Don’t care Ver.2003-11-10 -3- NJU3711 タイムチャート CLK CLR STB DATA P1 P2 P3 P4 P5 P6 P7 P8 -4- Ver.2003-11-10 NJU3555 NJU3711 絶対最大定格 (Ta=25℃) 項 目 記 号 定 格 単 位 電源電圧範囲 VDD -0.5 ∼ +7.0 V 入力電圧範囲 VI VSS-0.5 ∼ VDD+0.5 V 出力電圧範囲 VO VSS-0.5 ∼ VDD+0.5 V 出力電流 IO ±25 mA 出力短絡電流 (P1∼P8 端子) IOSD (注 5) VO=7V, VI=0V 20 (max) VO=0V, VI=7V -20 (max) mA 許容損失 PD 700 (DIP) 300 (DMP) 300 (SSOP) mW 動作温度範囲 Topr -25 ∼ +85 °C 保存温度範囲 Tstg -65 ∼+150 °C (注 2)電圧は全て VSS=0V を基準とした値です。 (注 3)絶対最大定格を超えて IC を使用した場合、IC の永久破壊となることがあります。 また、通常動作では電気的特性の条件で使用するこ とが望ましく、この条件を超えると IC の誤動作の原因になると共に、IC の信頼性に悪影響を及ぼすことがあります。 (注 4)安定して動作させるために、VDD-VSS 間にデカップリングコンデンサを挿入してください。 (注 5)1 端子 1 秒間、VDD=7V、VSS=0V。 DC 電気的特性 項 目 記号 動作電源電圧 VDD 電源電流 IDDS 高レベル入力電圧 条 件 (特記無き場合 VDD=4.5∼5.5V,VSS=0V,Ta=25℃) MIN TYP MAX 単位 4.5 - 5.5 V - - 0.1 mA VIH 0.7VDD - VDD V 低レベル入力電圧 VIL VSS - 0.3VDD V 入力リーク電流 ILI -10 - 10 uA VDD-1.5 - VDD VDD-1.0 - VDD VDD-0.5 - VDD VSS - 1.5 VSS - 0.8 VSS - 0.4 VIH=VDD, VIL=VSS VI=0∼VDD IOH=-25mA 高レベル出力電圧 (注 6) VOHD IOH=-15mA P1∼P8 端子 IOH=-10mA IOL=+25mA 低レベル出力電圧 (注 6) VOLD IOL=+15mA P1∼P8 端子 IOL=+10mA V V (注 6)条件中の電流値は、1 端子に対する規定であり、使用時に許容損失を超えない事。 Ver.2003-11-10 -5- NJU3711 スイッチング特性 項 目 記号 条 件 (特記無き場合 VDD=4.5∼5.5V,VSS=0V,Ta=25℃) MIN TYP MAX 単位 セットアップ時間 tSD DATA-CLK 20 - - ns ホールド時間 tHD CLK-DATA 20 - - ns セットアップ時間 tSSTB STB-CLK 30 - - ns ホールド時間 tHSTB CLK-STB 30 - - ns tpd PCK CLK-P1∼P8 - - 100 ns tpd PSTB STB-P1∼P8 - - 80 ns tpd PCLR CLR-P1∼P8 - - 80 ns 5 - - MHz 出力遅延時間 最大動作周波数 fMAX (注7)COUT=50pF。 -6- Ver.2003-11-10 NJU3555 NJU3711 スイッチング特性測定波形 fMAX CLK tSD DATA tHD STB tSSTB tHSTB CLK tpd PCK L STB P1~P8 CLK H STB tpd PSTB P1~P8 CLR DATA tpd PCLR H P1~P8 Ver.2003-11-10 -7- NJU3711 応用回路例 P1 MPU P2 P3 P4 P5 P6 P7 P8 DATA CLK STB NJU3711 CLR <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 -8- Ver.2003-11-10