分散ノード用 ユーザーズガイド InterSec/LB400i InterSec

分散ノード用
ユーザーズガイド
InterSec/LB400i
InterSec/LB400i2
InterSecVM/LB V3.0 for VMware
InterSecVM/LB V3.0 for Hyper-V
2015 年 1 月
第2版
商標について
CLUSTERPRO® X は日本電気株式会社の登録商標です。Microsoft、Windows、Windows Server、Hyper-V、Internet
Explorer は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標 または
商標です。Adobe、Adobe
ロゴ、
Acrobat は、
AdobeSystemsIncorporated
(アドビシステムズ社)
の登録商標または商標です。
Linux®は LinusTorvalds
氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。RedHat®および Red Hat Enterprise Linux は、米国
RedHat,Inc.の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。Java、JavaScript は、Oracle Corporation 及
びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
その他記載の会社名および商品名は各社の商標または登録商標です。
オペレーティングシステムの表記について
Windows Server 2012 R2 は、Windows Server®2012 R2 Standard operating system および Windows Server®2012 R2
Datacenter operating system の略称です。Windows Server 2012 は、Windows Server®2012 Standard operating system
および Windows Server®2012 Datacenter operating system の略称です。Windows Server 2008 R2 は、Windows
Server®2008 R2 Standard operating system および Windows Server®2008 R2 Enterprise operating system の略称で
す。Windows Server 2008 は、Windows Server®2008 Standard operating system および Windows Server®2008
Enterprise operating system の略称です。Windows Server 2003 x64 Editions は Windows®Server2003 R2、Standard
x64 Edition operating system および Windows Server®2003 R2,Enterprise x64 Edition operating system または、
Windows Server®2003,Standard x64 Edition operating system および Windows Server®2003,Enterprise x64 Edition
operating system の略称です。Windows Server2003 は Windows Server®2003 R2 Standard Editionoperating system
および Windows Server®2003 R2 Enterprise Edition operating system または、Windows Server®2003 Standard
Edition operating system および Windows Server®2003 Enterprise Edition operating system の略称です。Windows8
は Microsoft® Windows®8 operating system の略称です。Windows7 は Microsoft® Windows®7 operating system の略
称です。Windows Vista は Microsoft ® Windows Vista®Business operating system の略称です。Windows XP
x64Edition は、Microsoft ® Windows® XP Professional x64 Edition operatingsystem の略称です。
Red Hat Enterprise Linux 5 Server は、Red Hat Enterprise Linux 5 Server(x86)および Red Hat Enterprise Linux 5
Server(EMT64T)の総称です。サンプルアプリケーションで使用している名称は、すべて架空のものです。実在する品名、
団体名、個人名とは一切関係ありません。本製品で使用しているソフトウェアの大部分は、BSD の著作と GNU のパブリ
ックライセンスの条項に基づいて自由に配布することができます。ただし、アプリケーションの中には、その所有者に所
有権があり、再配布に許可が必要なものがあります。
ご注意
(1)本書の内容の一部または全部を無断転載することは禁止されています。
(2)本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。
(3)弊社の許可なく複製・改変などを行うことはできません。
(4)本書は内容について万全を期して作成いたしましたが、万一ご不審な点や誤り、記載もれなどお気づきのことがありましたら、お買い
求めの販売店にご連絡ください。
(5)運用した結果の影響については(4)項にかかわらず責任を負いかねますのでご了承ください。
i
改版履歴
版数
改版日付
内容
1
2014 年 4 月
新規作成。
2
2015 年 1 月
LB400i2 の対応および誤記修正。
ii
はじめに
このたびは、NEC の InterSec/LB, InterSecVM/LB をお買い求めいただき、まことにありがとうござ
います。
このユーザーズガイドは、InterSec/LB ,InterSecVM/LB の分散ノード側の設定方法を記述します。
本製品の持つ機能を最大限に利用いただくためにも、ご使用になる前に本書をよくお読みになり、
InterSec/LB ,InterSecVM/LB の取り扱いを十分にご理解ください。
iii
本書について
本書は、分散ノードを正しくセットアップし、使用できるようにするための手引きです。
安全に快適に使用していただくため、日常の利用、セットアップ、わからないことや不具合が起きた
場合にご利用ください。
本文中の記号について
本書では巻頭で示した安全にかかわる注意記号の他に 3 種類の記号を使用しています。これらの記号
と意味をご理解になり、サーバを正しくお取り扱いください。
InterSec/LB , InterSecVM/LB の取り扱いや、ソフトウェアの操作で守らなければならな
い事柄や特に注意をすべき点を示します。
InterSec/LB , InterSecVM/ LB の取り扱いやソフトウェアを操作する上で確認をしてお
く必要がある点を示します。
知っておくと役に立つ情報や、便利なことなどを示します。
本書の再入手について
ユーザーズガイドは、本製品ホームページからダウンロードすることができます。
「アプライアンス InterSec http://jpn.nec.com/intersec/hw.html? 」
「仮想アプライアンス InterSecVM http://jpn.nec.com/intersec/vm.html? 」
iv
目次
1 章 概要 ...................................................................................................................................................... 1
1.1. 分散ノード側の環境構築 .................................................................................................................. 1
1.2. 分散ノードモジュールが対応している OS ...................................................................................... 3
2 章 負荷分散環境 ....................................................................................................................................... 4
2.1. Windows 用 ...................................................................................................................................... 4
2.1.1. Windows 2000 Server の場合 ................................................................................................... 4
2.1.1.1. Microsoft Loopback Adapter のインストール .................................................................... 4
2.1.1.2. Microsoft Loopback Adapter の設定手順 ........................................................................ 10
2.1.1.3. 分散ノードモジュールをインストールする場合 .............................................................. 16
2.1.1.4. 分散ノードモジュールをインストールしない場合........................................................... 18
2.1.2. Windows Server 2003 の場合 ................................................................................................. 19
2.1.2.1. Microsoft Loopback Adapter のインストール .................................................................. 19
2.1.2.2. Microsoft Loopback Adapter の設定手順 ......................................................................... 25
2.1.2.3. 分散ノードモジュールをインストールする場合 .............................................................. 25
2.1.2.4. 分散ノードモジュールをインストールしない場合........................................................... 25
2.1.3. Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 以降の場合 ................................... 26
2.1.3.1. Microsoft Loopback Adapter のインストール .................................................................. 26
2.1.3.2. Microsoft Loopback Adapter 設定手順 ............................................................................ 31
2.1.4. Windows Server 2008 <<Server Core>>の場合 ..................................................................... 40
2.1.4.1. Microsoft Loopback Adapter インストール手順 ............................................................. 40
2.1.4.2. Microsoft Loopback Adapter 設定手順 ............................................................................ 45
2.1.5. Windows 上で分散ノードモジュールを使用する際の注意事項 .............................................. 47
2.2. Linux 用.......................................................................................................................................... 49
2.2.1. 分散ノードモジュールをインストールする場合 ..................................................................... 49
2.2.2. 分散ノードモジュールをインストールしない場合 ................................................................. 51
3 章 ポート番号一覧 .................................................................................................................................. 54
4 章 注意事項 ............................................................................................................................................. 55
v
1章 概要
分散ノード側の環境構築について記載しています。記載している手順に従い正しく設定を行ってくださ
い。
1.1. 分散ノード側の環境構築
使用するLoadBalancerの機能に応じて、分散ノード側で実施すべき作業は以下のとおりとなります。

L4負荷分散(MAT)使用時
・分散ノードのOSがWindowsの場合はLoopback Adapterの設定を行ってください。
・分散ノードのOSがWindows Server 2008(含むR2)以降の環境では、netshの設定を行ってください。
・分散ノードのOSがLinuxの場合、IPv4負荷分散利用時はiptablesの設定、IPv6負荷分散利用時はlo
インタフェースの設定を行ってください。ただし、IPv4負荷分散でLinuxの分散ノードモジュールを
インストールした場合のみ、iptablesの設定が自動的に行われます。
次ページ以降に記載している手順で環境構築を行ってください。

L4負荷分散(NAT)使用時
・分散ノードのデフォルトゲートウェイとして、LBを指定する必要があります。
※LBを二重化している場合はデフォルトゲートウェイとしてLBの仮想IPを指定してください。
※分散ノード側の環境によってはゲートウェイとして他のセグメントのIPアドレスを指定できない
場合があります。その場合、分散ノード側のセグメントの仮想IPアドレスを持つダミーの分散グ
ループを作成(分散ノードの追加は不要。仮想IPアドレス以外の設定値は既定のままでよい)し、
分散ノードのデフォルトゲートウェイにそのダミーグループの仮想IPアドレスを設定してくださ
い。
※クライアント側のIPアドレスやネットワークが特定できる場合は、デフォルトゲートウェイとし
て指定するのではなく、クライアント側宛に特化したゲートウェイとしてルーティングテーブル
エントリを作成して頂いても構いません。
※LBを経由する必要がないことが(宛先IPアドレスにより)明確なトラフィックをLB経由させない
ようにルーティングテーブルを設定頂いても構いません。
・クライアントと分散ノードが同一セグメント上にある場合、もしくは、LBと分散ノードの間にルー
タがあり、かつそのルータと同じセグメント上にクライアントがある場合、正しく通信することが
できません。(※分散ノードからの応答パケットがLBを経由せずにクライアントに直接送信されて
しまい、LBでのIPアドレスの変換が行えないため。ただし、分散ノードによっては、同一セグメン
トであっても強制的にLBを経由させるようにルーティングテーブルを構成することが可能な場合が
あります。この場合、そのように構成することにより同一セグメントでも負荷分散可能です。)
・LBと分散ノードの間にルータがある場合、ルータ上にて、クライアントのネットワーク宛のルート
1
(ゲートウェイ)としてLB(もしくはLBとの間の経路上に上位のルータがある場合は上位のルータ)
を指定してください。
※LBと分散ノードの間にルータがない場合は実施不要です。
※インターネット上の任意のクライアントからのアクセスを負荷分散する場合等、クライアント側
ネットワークが特定できない場合には、ルータのデフォルトゲートウェイとしてLB(LBとルータ
の間の経路上に上位のルータがある場合は上位のルータ)を指定してください。
※LBをゲートウェイとして指定する際、前述のとおり、LBが単体構成か二重化構成かに応じてIP
アドレスを指定してください。
※LBと分散ノードの間に複数のルータがある場合、経路上のすべてのルータに対してこの設定を行
ってください。
ルータのルーティングテーブルの具体的な設定方法はルータのマニュアル等をご確認ください。

CPU 負荷による重み付け負荷分散、分散グループへの分散ノード自動認識、iptables自動設定
(Linux分散ノードのみ利用可)使用時
・分散ノードモジュールをインストールする必要があります。
次ページ以降に記載している手順でインストールを行ってください。
※ HA/JVMSaver連携機能を使用する場合の監視対象、および詳細な設定についてはHA/JVMSaver側
のドキュメント(利用の手引き)を参照ください。
2
1.2. 分散ノードモジュールが対応している OS
分散ノードモジュールが対応しているOS は、以下のとおりです。

Linux(RedHat など)

Windows Server 2000

Windows Server 2003 (32-bit バージョンおよび 64-bit バージョン)

Windows Server 2008(32-bit バージョンおよび 64-bit バージョン)、Windows Server 2008 R2

Windows Server 2012、Windows Server 20012 R2
※WindowsのNLB クラスタが構成されている環境での動作はサポートしておりません。
※分散ノードモジュールはIPv6に対応しておりません。IPv4使用時のみご利用頂けます。
※InterSecVM/LB V3.0以降およびInterSec/LB400i以降の分散ノードモジュールは過去機種との互換性
がありませんので、過去機種でご利用頂くことはできません。
3
2章 負荷分散環境
2.1. Windows 用
2.1.1. Windows 2000 Server の場合
分散ノードモジュールをインストールする場合とインストールしない場合の設定方法について記述しま
す。下記の手順に従って Microsoft Loopback Adapter の設定を行ってください。
※Microsoft社によるWindows2000のサポート期間(延長サポート期間)はすでに終了しています。
2.1.1.1. Microsoft Loopback Adapter のインストール
1) [コントロールパネル] をオープンします。
4
2) [ハードウェアの追加と削除] をダブルクリックします。
3) 画面が表示されたら [次へ] をクリックします。
5
4) [デバイスの追加/トラブルシューティング] を選択し [次へ] をクリックします。
5)
[新しいデバイスの追加] を選択し [次へ] をクリックします。
6
6) [いいえ、一覧からハードウェアを選択します] を選択し [次へ] をクリックします。
7) [ネットワーク アダプタ] を選択し [次へ] をクリックします。
7
8) 製造元に [Microsoft] 、ネットワークアダプタに [Microsoft Loopback Adapter] を選択し [次へ] をク
リックします。
9) [ハードウェアのインストールの開始] 画面が表示されますので [次へ] をクリックします。
8
10) [完了] をクリックします。
分散ノード上でローカルファイアウォールソフトなどのフィルタリングソフトが動作して
いる場合、Microsoft Loopback Adapter のフィルタリングが適切に設定できずに、負荷分
散が行えない可能性があります。その場合、分散ノードについては経路上のフィルタリン
グにてセキュリティを確保する等の代替手段もご検討ください。
9
2.1.1.2. Microsoft Loopback Adapter の設定手順
1) [デスクトップ] 上の [マイネットワーク] を右クリックし [プロパティ] を選択します。
2) [Microsoft Loopback Adapter] のアイコンを右クリックして [プロパティ] を選択します。
10
3) [インターネットプロトコル(TCP/IP)] を選択し、 [プロパティ] をクリックします。
下記項目のチェックマークがオンになっている場合(デフォルト設定)、レスポンス性能が
劣化する場合があります。チェックマークを必ず外してください。
□Microsoft ネットワーク用クライアント
□Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有
11
4) [IP アドレス] に仮想 IP アドレスを入力します。[サブネットマスク]はネットワークに合わせて設定
します。
IPアドレスとサブネットマスクのみ設定し、デフォルトゲートウェイは設定しないでくだ
さい。デフォルトゲートウェイを設定した場合、下記の現象が発生する可能性があります。
•レスポンス性能の劣化。
•デフォルトゲートウェイを経由するような通信が失敗。
ネットワークの状態によってLoopbackAdapter のデフォルトゲートウェイが優先されて
しまうことが原因となります。
-参考資料
デフォルト ゲートウェイの複数使用による接続上の問題
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;159168
12
5) [詳細設定] ボタンをクリックして画面が表示されたら [インタフェースメトリック] の値を
9999 に変更します。
仮想 IP アドレスを複数登録する場合は IP アドレスの [追加] ボタンで登録してください。
13
6) [WINS] タブをクリックして画面が表示されたら [NetBIOS over TCP/IP を無効にする]を選択し、
[OK] をクリックします。
「NetBIOS over TCP/IP を無効にする」を選択してください。
「NetBIOS over TCP/IP を
無効にする」を選択しなかった場合は、
“Windows ネットワーク(名前解決)で利用されて
しまう”ことによるレスポンス性能の劣化が発生する場合があります。
14
7) 「ネットワークとダイアルアップ接続」画面の「詳細設定」を選択し、さらにプルダウンメニューの
「詳細設定」を選択します。
8) 「詳細設定」画面が表示されたら「アダプタとバインド」タブに表示されている「接続」項目に表示
されている Loopback Adapter の優先順位を変更します(下げます)。
15
2.1.1.3. 分散ノードモジュールをインストールする場合
各製品に添付されているインストールディスクの分散ノードモジュールを下記の手順に従ってインスト
ールしてください。
1) 各製品に添付されているインストールディスクを分散ノード装置の DVD が参照できるドライブにセ
ットします。
2) インストールディスクの下記ディレクトリ内の、lbhost4.exe を実行します。
(LB300e) ¥nec¥Linux¥99iplb¥LBH_Windows
(LB300f 以降の機種) ¥nec¥Linux¥intersec.lb¥iplb¥LBH_Windows
(InterSecVM/LB) ¥LBH_Windows
3) 画面に従ってインストールを実施してください。
インストール中に LoadBalancer で使用する IP アドレス[LBhost サーバ用 IP アドレス]
が表示されます。デフォルトで表示された IP アドレス以外の IP アドレスを使用する場合
は [参照] を押下して IP アドレス選択画面を表示して、LoadBalancer で使用する IP ア
ドレスを選択してください。
[参照] ボタンを押下しても IP アドレス選択画面が表示されない場合は他の画面の裏に隠
れている場合があります。
[LBhost サーバ用 IP アドレス] は分散ノードの実 IP アドレスになります。分散ノードに
複数の IP アドレスが割り当てられている場合、そのうちひとつを[LBhost サーバ用 IP ア
ドレス]として設定できます。[LBhost サーバ用 IP アドレス]に設定した IP アドレスのみ、
分散グループへの分散ノード自動認識機能、CPU 負荷による重み付け負荷分散機能が利
用できます。[Coordinator との通信ポート] は特に変更する必要はありません。
Management Console の [LB 基本設定画面] より LoadBalancer の通信ポートを変更し
ている場合は変更が必要となります。デフォルトのポート番号については、「3 章 ポート
番号一覧」を参照してください。
16
4) インストールの最後に「IPLB4 サービスを起動しますか?」と表示されます。直ぐにサービスを起動し
たい場合は「はい」を選択してください。直ぐに起動しなくても良い場合は「いいえ」を選択してくだ
さい。IPLB4 サービスは後から起動することもできます。
5) 以上で分散ノードモジュールのインストールは完了です。
分散ノードモジュールが使用する IP アドレスを変更する場合は、分散ノードモジュールの
再インストールが必要となります。
17
2.1.1.4. 分散ノードモジュールをインストールしない場合
「2.1.1.1. Microsoft Loopback Adapter のインストール」に記述されている設定のみとなります。
18
2.1.2. Windows Server 2003 の場合
負荷分散サービス宛て(仮想 IP アドレス)のリクエストを Windows Server 2003 で処理するために、
「Microsoft Loopback Adapter」のインストールが必要となります。なお、Web サーバ固定化のグルー
プのみに属する分散ノードは「Microsoft Loopback Adapter」のインストールは必要ありません。
以下の手順で「Microsoft Loopback Adapter」をインストールします。
2.1.2.1. Microsoft Loopback Adapter のインストール
1) 「ハードウェアの追加ウィザード」をオープンします。
19
2) 「ハードウェアの追加ウィザード」が起動したら、[次へ]をクリックします。
3) 「はい、ハードウェアを接続してあります(Y)」を選択し、「次へ」をクリックします。
20
4) 「新しいハードウェアデバイスの追加」を選択し、
「次へ」をクリックします。
5) 「一覧から選択したハードウェアをインストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。
21
6) 「ネットワーク アダプタ」を選択し、
「次へ」をクリックします。
7) 製造元に「Microsoft」
、ネットワークアダプタに「Microsoft Loopback Adapter」を選択し、[次へ]をク
リックします。
22
8) 「ハードウェアをインストールする準備ができました。」画面が表示されますので「次へ」をクリックし
ます。
9) 「完了」をクリックします。
23
分散ノード上でローカルファイアウォールソフトなどのフィルタリングソフトが動作して
いる場合、Microsoft Loopback Adapter のフィルタリングが適切に設定できずに、負荷分
散が行えない可能性があります。OS 標準のWindows ファイアウォールについても、
Microsoft Loopback Adapter のフィルタリングが適切に設定できないため、例外設定を行
った場合でも負荷分散が行えない現象が報告されております。フィルタリングソフトの動
作が問題となる場合は、分散ノードについては経路上のフィルタリングにてセキュリティ
を確保する等の代替手段もご検討ください。
24
2.1.2.2. Microsoft Loopback Adapter の設定手順
インストールした「Microsoft Loopback Adapter」に仮想IPアドレスの情報を登録します。
登録の手順につきましては「2.1.1.2. Microsoft Loopback Adapter の設定手順」と同様となります。
「レスポンス性能劣化に対する対策など」注意するべき点もありますので設定には十分注意してくださ
い。
2.1.2.3. 分散ノードモジュールをインストールする場合
各製品に添付されているインストールディスク内の分散ノードモジュールを「2.1.1.3. 分散ノードモジュ
ールをインストールする場合」の手順に従って設定してください。
分散ノードモジュールのインストールに関してはWindows OS の違いはありません。
2.1.2.4. 分散ノードモジュールをインストールしない場合
「2.1.1.1. Microsoft Loopback Adapterのインストール」および「2.1.1.2. Microsoft Loopback Adapter
の設定手順」に記述されている設定のみで完了です。
Windows Server 2003以前のOSで、仮想IPと同じセグメントのIPアドレスを持つインタフ
ェースを使用して静的ルートを設定する場合、静的ルート設定の際にrouteコマンドでIF
パラメータ指定すると、Windows Server 2003以前のOSの不正な動作により、システム再
起動時にInterfaceが変更されてしまい、正しく通信ができなくなる可能性がありますので
ご注意ください。
詳しくは、下記を参照してください。
参考:Interface Number Is Changed After Reboot Using the Route Command with the
IF Parameter
http://support.microsoft.com/kb/263093/en-us
25
2.1.3. Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 以降の場合
以下の手順で「Microsoft Loopback Adapter」をインストールします。
※Window Server 2012 では画面の表示項目が若干異なる場合がありますので、適宜読み換えてください。
2.1.3.1. Microsoft Loopback Adapter のインストール
1) 「スタート」>「コントロール パネル」>「ハードウェアの追加」の順に選択して、
「ハードウェア
の追加ウィザード」を起動します。
UAC 機能を有効にしていた場合、起動確認ダイアログが表示されます。「続行」を押下し
てください。
Windows Server 2008 R2 以降では、
「[Windows キー] + [R]」を押下し、
「ファイル名を指
定して実行」から「hdwwiz」と入力して「ハードウェアの追加ウィザード」を起動してく
ださい。
2) 「ハードウェアの追加ウィザード」が起動したら、[次へ]をクリックします。
26
3) 「インストール方法」より「一覧から選択したハードウェアをインストールする」を選択し、
「次へ」を
クリックします。
4) 「共通ハードウェアの種類」から「ネットワーク アダプタ」を選択し、「次へ」をクリックします。
27
5) 製造元から「Microsoft」
、ネットワークアダプタから「Microsoft Loopback Adapter」を選択し、[次へ]
をクリックします。
※Window Server 2012 では「Microsofot KM-TEST Loopback Adapter」と表示されます。
「Microsofot KM-TEST Loopback Adapter」を選択してください。
28
6) もう一度「次へ」をクリックして、
「Microsoft Loopback Adapter」をインストールします。
7) インストール終了後、
「完了」をクリックすることで Microsoft Loopback Adapter のインストールは完
了します。
29
分散ノード上でローカルファイアウォールソフトなどのフィルタリングソフトが動作して
いる場合、Microsoft Loopback Adapter のフィルタリングが適切に設定できずに、負荷分
散が行えない可能性があります。OS 標準のWindows ファイアウォールについても、
Microsoft Loopback Adapter のフィルタリングが適切に設定できないため、例外設定を行
った場合でも負荷分散が行えない現象が報告されております。フィルタリングソフトの動
作が問題となる場合は、分散ノードについては経路上のフィルタリングにてセキュリティ
を確保する等の代替手段もご検討ください。
30
2.1.3.2. Microsoft Loopback Adapter 設定手順
インストールした「Microsoft Loopback Adapter」に仮想IPアドレスの情報を登録します。
1) 「スタート」>「コントロール パネル」>「ネットワークと共有センター」>「ネットワーク接続の
管理」の順に選択します。
UAC 機能を有効にしていた場合、起動確認ダイアログが表示されます。「続行」を押下し
てください。
2) メニューバーの[詳細設定]から、[詳細設定]を選択します。
ウインドウにメニューバーが表示されていない場合は、Alt キーを押下することで、メニ
ューバーが表示されます。
UAC 機能を有効にしていた場合、起動確認ダイアログが表示されます。「続行」を押下し
てください。
31
3) 「詳細設定」画面が表示されたら「アダプタとバインド」タブに表示されている「接続」項目に表示さ
れている Loopback Adapter の優先順位を変更します(下げます)。
設定完了後、[OK]を押下して、「ネットワーク接続の管理」ウインドウに戻ります。
32
4) 「ネットワーク接続」の中から追加した Microsoft Loopback Adapter のインタフェースをクリックしま
す。
5) 選択された Microsoft Loopback Adapter パネルの「プロパティ」ボタンをクリックします。
UAC 機能を有効にしていた場合、起動確認ダイアログが表示されます。「続行」を押下し
てください。
33
6) [Microsoft ネットワーク用クライアント]、[Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有]のチェッ
クボックスのチェックを解除します。
その後、パネル内の「インターネット プロトコル バージョン 4( TCP/IPv4 )」を選択し、
「プロパティ」
をクリックします。
下記項目のチェックマークがオンになっている場合(デフォルト設定)、レスポンス性能が
劣化する場合があります。チェックマークを必ず外してください。
□Microsoft ネットワーク用クライアント
□Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有
34
7) [ IP アドレス ]に Management Console に登録した分散グループの仮想 IP アドレスを入力します。[サ
ブネットマスク ] はネットワークに合わせて設定します。
IPアドレスとサブネットマスクのみ設定し、デフォルトゲートウェイは設定しないでく
ださい。
仮想 IP アドレス
ネットワークに合わせます
35
8) 次に[詳細設定]ボタンをクリックして、[自動メトリック]のチェックボックスをはずします。
9) [インタフェース メトリック]の値を 9999 に変更し、[OK]をクリックします。
仮想IPアドレスを複数登録する場合は、IPアドレス[追加]ボタンを押して、新規に仮想IP
アドレスを追加してください。
36
10) [WINS] タブをクリックして、[NetBIOS over TCP/IP を無効にする]を選択し、 [OK] をクリックしま
す。
37
11) 「スタート」>「すべてのプログラム」>「アクセサリ」>「コマンドプロンプト」を起動します。
UAC機能を有効にしている場合、コマンドプロンプトを選択して右クリックを押下し、「管
理者として実行」 で起動してください。
12) コマンドプロンプトで、順に以下のコマンドを入力します。
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "[物理インタフェースの名称]" weakhostreceive=enabled
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "[ループバックアダプタの名称]" weakhostreceive=enabled
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "[ループバックアダプタの名称]" weakhostsend=enabled
[例]物理インタフェースの名称が「ローカル エリア接続」、ループバックアダプタの名称が「ローカル エリ
ア接続2」の場合
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "ローカル エリア接続" weakhostreceive=enabled
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "ローカル エリア接続2" weakhostreceive=enabled
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "ローカル エリア接続2" weakhostsend=enabled
※インタフェース名を設定する際のダブルクォーテーションは必須です。
※IPv6 を使用される場合は、netsh コマンドの「ipv4」を「ipv6」に置き換えてコマンドを入力して頂く必
要があります。
13) 以上で Microsoft Loopback Adapter の設定は完了です。
38
この後、必要に応じて分散ノードモジュールのインストールを行ってください。
netshコマンドで設定する際、インタフェース名の頭に数字がある場合では、インタフェー
スのIndexと誤認してしまい、正しくパケットを受信できなくなる場合があるため、インタ
フェース名の頭に数字を付けないようにしてください。
(例:「01.ローカル エリア接続」
というインタフェース名は頭に数字が付いているためパケットを受信できない場合があり
ます)
39
2.1.4. Windows Server 2008 <<Server Core>>の場合
2.1.4.1. Microsoft Loopback Adapter インストール手順
1) 以下の手順で DevCon 圧縮ファイルをダウンロードし、ファイルを展開します。
DevCon ファイル公開アドレス
http://support.microsoft.com/kb/311272/ja
※上記ページ内に記載されている、「DevCon パッケージ」と記載されている箇所から、データをダウン
ロードして頂くことができます。
2) devcon.exe ファイルをコンピュータ上のフォルダに保存し、フォルダを開きます。
※C:¥Users¥admin にダウンロードしたデータを展開した場合の画面を表示しています。
40
3) [devcon.exe] を実行します。[WinZip Self-Extractor] ダイアログ ボックスが表示されます。
4) [Unzip To Folder] ボックスに、ファイルの解凍先フォルダを入力し、[Unzip] をクリックします。
5) [OK] をクリックし、[Close] をクリックして解凍処理を完了します。
41
6) DevCon ファイルを展開したフォルダに移動します。
※C:¥Users¥admin¥AppData¥Local¥Temp¥1 にデータを展開した場合の画面を表示しています。
7) ディレクトリを i386 フォルダに変更します。
42
8) ”devcon.exe install %windir%¥inf¥netloop.inf *msloop” と入力し、Enter キーを押します。
コマンドを入力した後に、以下のメッセージが表示されれば、インストール成功です。
Device node created. Install is complete when drivers are updated...
Updating drivers for *msloop from C:¥WINDOWS¥inf¥netloop.inf.
Drivers updated successfully.
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”devcon find *msloop” と入力すると、Loopback Adapter がインストールされているかの確認が行えま
す
“Microsoft Loopback Adapter”が表示されていれば、デバイスは正常にインストールされています。
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2.1.4.2. Microsoft Loopback Adapter 設定手順
インストールした「Microsoft Loopback Adapter」に仮想IPアドレスの情報を登録し、負荷分散用仮想
IPアドレスとして使用するための設定を行います。IPv6を使用する場合は、ipv4の部分をipv6に読み替
えて設定を行ってください。
1) 以下のコマンドを入力して、IP アドレスとサブネットマスクを設定します。
“netsh interface ipv4 set address name=”<インタフェース名>” source=static address=<分散グループ
の仮想 IP アドレス> mask=<サブネットマスク>”
例)以下の場合のコマンド入力例
インタフェース名:ローカル エリア 接続
分散グループの仮想 IP アドレス:192.168.2.10
サブネットマスク:255.255.255.0
C:¥>netsh interface ipv4 set address name=”ローカル エリア 接続” source=static
address=192.168.2.10 mask=255.255.255.0
※インタフェース名を設定する際のダブルクォーテーションは必須です。
※”ipconfig”コマンド結果の、該当インタフェース名の設定を確認することで、IP アドレス等の設定が正
しく設定されているか確認を行うことができます。
2) 以下のコマンドを入力して、インターフェイスメトリックの値を設定します。
“netsh interface ipv4 set interface ”<インタフェース名>” metric=9999”
例)以下の場合のコマンド入力例
インタフェース名:ローカル エリア 接続
C:¥>netsh interface ipv4 set interface “ローカル エリア 接続” metric=9999
※インタフェース名を設定する際のダブルクォーテーションは必須です。
※”netsh interface ipv4 show address”コマンド結果の、該当インタフェース名の設定を確認することで、
インターフェイスメトリックの設定が正しく設定されているか確認を行うことができます。
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3) 以下のコマンドを入力して、NetBIOS over TCP/IP を無効にします。
C:¥>WMIC nicconfig Where "(Caption like '%Loopback Adapter%')" call SetTcpipNetbios 2
注)NetBIOS over TCP/IP を有効に戻す場合は、以下のコマンドを入力してください。
C:¥>WMIC nicconfig Where "(Caption like '%Loopback Adapter%')" call SetTcpipNetbios 1
※”ipconfig /all”コマンド結果の、NetBIOS over TCP/IP の設定を確認することで、NetBIOS over
TCP/IP の設定が正しく変更されているか確認を行うことができます。
4) 以下のコマンドを入力します。
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "[物理インタフェースの名称]" weakhostreceive=enabled
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "[ループバックアダプタの名称]" weakhostreceive=enabled
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "[ループバックアダプタの名称]" weakhostsend=enabled
[例]物理インタフェースの名称が「ローカル エリア接続」、ループバックアダプタの名称が「ローカル エ
リア接続 2」の場合
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "ローカル エリア接続" weakhostreceive=enabled
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "ローカル エリア接続2" weakhostreceive=enabled
C:¥>netsh interface ipv4 set interface "ローカル エリア接続2" weakhostsend=enabled
※インタフェース名を設定する際のダブルクォーテーションは必須です。
※IPv6 を使用される場合は、netsh コマンドの「ipv4」を「ipv6」に置き換えてコマンドを入力して頂く必
要があります。
以上で Microsoft Loopback Adapter の設定は完了です。
注)netsh コマンドでの設定時、インタフェース名の頭に数字がある場合に、インタフェースの Index
と誤認してしまい、正しくパケットを受信できなくなる場合があるため、インタフェース名の頭に数字
を付けないようにしてください。
(例:
「01.ローカル エリア接続」というインタフェース名は頭に数字が
付いているためパケットを受信できない場合がある)
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2.1.5. Windows 上で分散ノードモジュールを使用する際の注意事項

Management Console に表示される「分散グループ情報」内の分散ノードサーバタイプは、
Windows Server 2008 の場合でも、
「winnt」または「Winnt」と表示されます。

分散ノードモジュールのインストール中(図 3.1)に、
「LBhost サーバ用 IP アドレス」に仮想 IP ア
ドレスが規定値として表示された場合は、[参照]ボタンを押下して(図 3.2)実 IP アドレスに変更
してください。
「LBhost サーバ用 IP アドレス」が Management Console で登録する分散ノードの実 IP アドレ
スになります。
Coordinatorとの通信ポートは、特に
変更する必要はありません。
Management Console にて、変更して
いる場合のみ変更してください。
LBhostサーバ用IPアドレスには、仮想IPアドレスを指定しないでください。
実 IP アドレスを指定し
てください
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分散ノードモジュールが使用する IP アドレスを変更する場合は、一旦分散ノードモジュールのア
ンインストールを行った後、再度インストールを行ってください。アンインストールは、下記の
いずれかの方法で行うことができます。
•「コントロールパネル」→「プログラムと機能」で「lbhost」を選択
(モジュールのバージョンによっては、「Iplb4」である場合もあります)
•スタートメニューの[すべてのプログラム] - [IPLB4] - [Uninstall]を選択
•分散ノードモジュールがインストールされている状態で、インストーラ(lbhost4.exe)を
起動する
-インストール時と異なり、「変更・修正・削除」を選択する画面が表示されるので、「削
除」を選択してください。
いずれの場合も、その後の操作は画面の指示に従ってください。
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2.2. Linux 用
Linux 環境を分散ノードとして利用するための環境構築方法を記載します。
※分散ノードモジュールのインストールを行うと、IPv4のみ分散ノードとして必要な設定が行われます。
分散ノードモジュールはIPv6に対応しておりませんので、IPv6の場合、分散ノードとして必要な設定
は手動で行って頂く必要があります。
2.2.1. 分散ノードモジュールをインストールする場合
各製品に添付されているインストールディスク内に格納されているモジュールをインストールしま
す。インストールにより、モジュールが自動でポート番号によるリダイレクト設定を行うようにな
ります。インストールはコマンドラインから行います。手順について下記に示します。
1) インストールディスクを装置の DVD が参照できるドライブへセットします。
2) インストールする装置に telnet/ssh/コンソールのいずれかでログインします。実際の作業は、root 権限
を持つユーザーへ移行して実施します。
3) インストールディスクをマウント(/mnt/cdrom)します。
4) カレントディレクトリを以下のパスに変更します。
(LB300e) /mnt/cdrom/nec/Linux/99iplb/LBH_Linux
(LB300f以降の機種) /mnt/cdrom/nec/Linux/intersec.lb/iplb/LBH_Linux
(InterSecVM/LB) /mnt/cdrom/LBH_Linux
5) 分散ノードモジュールをインストールします。(※下記の例では glibc2.5 用のファイル名を指定していま
す)
# rpm –ivh lbhost4_gc2.5-*.i386.rpm
glibc2.2 系、glibc2.3 系、glibc2.5 系のパッケージが表示されますので、適切なパッケー
ジをインストールしてください。
※telnet/ssh/コンソールのいずれかで分散ノードにコンソールログインし、下記のコマン
ドを実行して適用すべきアップデートモジュールを確認してください。
# rpm -qa | grep glibc
# glibc-2.2.x-xx ← こちらの表示の場合はlbhost4_gc2.2-*.i386.rpm
# glibc-2.3.x-xx ← こちらの表示の場合はlbhost4_gc2.3-*.i386.rpm
# glibc-2.5.x-xx ← こちらの表示の場合はlbhost4_gc2.5-*.i386.rpm
※glibc2.5 系のモジュールはLB400g以降の装置でのみ提供されます
6) インストール終了後、カレントディレクトリを変更します。
7) インストールディスクをアンマウントし取り出します。
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8) 分散ノードモジュールの設定ファイル(/etc/ha4.d/lbhost4.conf)をお客様環境に合わせて編集します。
(編集項目)
・分散ノードモジュールが使用するインタフェース
設定ファイルに初期値として設定されている記述は下記となります。
udp eth0
└→ この部分を変更
※ NIC の二重化を行っている場合はインタフェース名が変更されていますので「ifconfig」
コマンドを実行し、インタフェース名の確認を行ってください。
デフォルトのポート番号については、「3章 ポート番号一覧」を参照してください。
Express5800/LB、Express5800/R110d-1M(LB400h2)、InterSecVM/LB、InterSec/LB側
で分散ノードモジュールとの通信に使用するポート番号を変更された場合は設定ファイル
の「udpport」の行のポート番号を適切な値に変更してください。変更されない場合は分
散ノードダウンと誤認識する場合があります。
分散ノードに複数のIPアドレスが割り当てられている場合、そのうちひとつのIPアドレス
(/etc/ha4.d/lbhost4.conf ファイルで指定したインタフェースのIPアドレス)が
Express5800/LB、 Express5800/R110d-1M(LB400h2)、InterSecVM/LB、InterSec/LB
本体側との通信用アドレスとして設定されます。
/etc/ha4.d/lbhost4.conf ファイルで設定したインタフェースのみ、負荷分散の自動設定や、
分散グループへの分散ノード自動認識機能、CPU 負荷による重み付け負荷分散機能が利
用できます。
9) システムを再起動します。
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2.2.2. 分散ノードモジュールをインストールしない場合
IPv4 の場合は iptables コマンドがインストールされている必要があります。
IPv6 の場合は, ローカルループバック(lo)インタフェースへ設定を行う必要があります。
手順について下記に示します。
・IPv4の場合
1) コンソールから分散ノードとして運用する装置に「root 権限を持つユーザー(root)」でログインしま
す。
2) iptables コマンドを用いてルールを定義します。
(IPv4 負荷分散時)
(書式)
iptables –t nat –I PREROUTING –p [protocol] –d [仮想IP] ––dport [port] –j REDIRECT ––
to–ports [port]
[port] = ポート番号、[仮想IP] = 仮想IPアドレス、[protocol] = プロトコルタイプ(tcp または
udp)
(例) 仮想IPアドレス:192.168.0.254 、 http(ポート:80)の場合
iptables –t nat –I PREROUTING –p tcp –d 192.168.0.254 ––dport 80 –j REDIRECT ––to–
ports 80
グループの設定においてマルチポートの指定を行った場合はそのポート分の設定を行いま
す。
(例) 仮想IPアドレス:192.168.0.254 、 http とhttps(ポート:80、443)の場合
iptables –t nat –I PREROUTING –p tcp –d 192.168.0.254 ––dport 80 –j REDIRECT ––to–
ports 80
iptables –t nat –I PREROUTING –p tcp –d 192.168.0.254 ––dport 443 –j REDIRECT ––to–
ports 443
1台の分散ノードに複数のIPアドレスを割り当て、それぞれを別の分散グループに所属さ
せる際に、各IPアドレスの負荷分散対象ポート番号が重複する場合(例えば、両方のIPア
ドレスともhttp(ポート:80)を分散する場合など)には、以下のように設定してください。
※本設定は、分散ノードモジュールをインストールした状態で行うことはできません。
(書式)
iptables –t nat –I PREROUTING –p [protocol] –d [仮想IP] –j DNAT ––to–destination [実IP
アドレス]
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(例) 仮想IPアドレス1:192.168.0.253、仮想IPアドレス2:192.168.0.254
実IPアドレス1:192.168.0.10、実IPアドレス2:192.168.0.20 http(ポート:80)の場合
iptables –t nat –I PREROUTING –p tcp –d 192.168.0.253 –j DNAT ––to–destination
192.168.2.10
iptables –t nat –I PREROUTING –p tcp –d 192.168.0.254 –j DNAT ––to–destination
192.168.2.20
システムを再起動した場合は、再度同様の設定を行う必要があります。
システムを再起動したときに同様の設定を手動で行いたくない場合は、下記設定の動作確
認を行った上で適用をお願いします。
【設定内容を記録】
保存したいルールを設定後、下記のコマンドでルールをファイルへ格納して、次回
の再起動に備えることが可能です。
# /sbin/service iptables save
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・IPv6の場合
1) ローカルループバック(lo)を用いて設定を行う場合(IPv6 負荷分散時)
(書式)
ifconfig lo inet6 add [仮想IP/Prefix長]
(例) 仮想IPアドレス:fd00:192:168:0::254/64
ifconfig lo inet6 add fd00:192:168:0::254/64
システムを再起動した場合は、再度同様の設定を行う必要があります。
システムを再起動したときに同様の設定を手動で行いたくない場合は、下記設定を起動ス
クリプト(/etc/rc.d/rc.localファイル)に追記後に再起動を行い、動作確認を行った上で適
用をお願いします。
※設定を行われる際は必ず起動スクリプトファイルのバックアップ取得後に設定を行って
ください
起動スクリプトファイル:/etc/rc.d/rc.local
(例)
#-------------------------------------------------------ifconfig lo inet6 add fd00:192:168:0::254/64
#-------------------------------------------------------ローカルループバック(lo)の設定を行った場合は、ifconfigコマンドで設定が正常に反映さ
れているか確認ください。
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3章 ポート番号一覧
LB 製品にて分散ノードモジュールとの通信に使用するポート番号のデフォルト値が決められています。
ポート番号を変更する必要がある場合は、以下を参照してください。
製品名
ポートデフォルト番号
Express5800/LB300e
50002
Express5800/LB300f
51002
Express5800/LB300g
53002
Express5800/LB400g
56002
Express5800/LB400h
59002
Express5800/ R110d-1M(LB400h2)
62002
InterSecVM/LB V1.0
55002
InterSecVM/LB V2.0 for VMware
InterSecVM/LB V2.0 for Hyper-V
60002
InterSecVM/LB V2.1 for Hyper-V
InterSecVM/LB V3.0 for VMware
65002
InterSecVM/LB V3.0 for Hyper-V
InterSec/LB400i
InterSec/LB400i2
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4章 注意事項
1)
分散ノードモジュールをインストールする場合は、サービスの組み込みが必要になるため、レジス
トリへの書き込みが必要となります。そのため、管理者権限にてインストールを行ってください。
2)
CPU 重み付による負荷分散を必要としない場合は、分散ノードモジュールのインストールは必要あ
りません。
3)
分散ノードモジュールを使用する場合は、
分散ノードと LB は同一セグメントに配置される必要があ
ります。
4)
分散ノードモジュールは、IPv6 環境では使用できません。
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NEC
分散ノード用 ユーザーズガイド
2015 年 1 月 第 2 版
日
本 電 気 株 式 会 社
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TEL(03)3454-1111(大代表)
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