SQL Server 2014

クラスタ環境でのデータベースのアップグレード
手順
対象バージョン: SSC3.3、SSC3.4
本手順は、クラスタ環境に構築されたSigmaSystemCenter 3.3 / 3.4で使用しているデータベースをSQL
Server 2014へアップグレードする手順について記載しています。
アップグレードの対象となるのは、SQL Serverで作成されたDeploymentManager、SystemProvisioning、
およびSystemMonitor性能監視の各インスタンスです。
本手順書では、以下のケースを対象としています。
<バージョンのアップグレード>
旧バージョンのSigmaSystemCenterで、SQL Server 2008 R2、およびSQL Server 2012を使用されていた
場合は、SigmaSystemCenterのバージョンアップが完了した後に、既存のSQL Serverインスタンスをアップ
グレードしてください。
アップグレード元
アップグレード先
SQL Server 2008 R2
SQL Server 2014
SQL Server 2012
SQL Server 2014
<エディションのアップグレード>
SigmaSystemCenter 3.4では、デフォルトでSQL Server 2014 Expressがインストールされます。本手順を
参照してアップグレードしてください。
アップグレード元
アップグレード先
SQL Server 2014 Express
SQL Server 2014上位エディション
本書内で、クラスタリングソフトウェアにはCLUSTERPRO X 3.3を使用して構築していることを前提として記
載しています。
関連マニュアル
本書に併せて以下のマニュアルをご使用ください。

SigmaSystemCenter 3.3 / 3.4 インストレーションガイド

SigmaSystemCenter 3.3 / 3.4 コンフィグレーションガイド

SigmaSystemCenter 3.3 / 3.4 クラスタ構築手順

CLUSTERPRO X 3.3 for Windows インストール&設定ガイド
http://jpn.nec.com/clusterpro/clp/windows/document/x33_w.html

CLUSTERPRO X 3.x/2.x/1.0 for Windows ソフトウェア構築ガイドの PP ガイド (デー
タベース)
http://jpn.nec.com/clusterpro/clp/windows/document/pp_x.html
1
クラスタ環境構成、前提条件
本手順では、クラスタ構築手順に示す通り、以下のクラスタ環境構成、前提条件でアップグレ
ードインストールを行うものとして記載しています。

クラスタ環境
現用系:1 台 / 待機系:1 台の計 2 台による「2 ノード・共有ディスクまたは、ミラーディス
ク・片方向スタンバイ」構成

前提条件
本手順では、CLUSTERPRO のスクリプトリソースにて、SigmaSystemCenter で使用
するデータベースのアタッチ / デタッチ、およびサービスの起動 / 停止を制御するとい
う前提で記載しています。
データベースのアタッチ、およびデタッチは以下の通りに制御されていない場合には、
手順を適宜修正してください。
•
現用系サーバ
開始スクリプト:アタッチする
終了スクリプト:デタッチする
•
待機系サーバ
開始スクリプト:アタッチする
終了スクリプト:デタッチする
2
1.
事前準備
アップグレードする前の SQL Server (SQL Server 2008 R2、または SQL Server 2012) に
修正プログラムや最新の Service Pack が適用されていることを確認してください。Service
Pack が適用されていない状態でアップグレードを実施すると、SQL Server 2014 へのアップ
グレードが中断されてしまい、正しく完了することができません。
また、SQL Server 2014 Express にアップグレードする場合は、アップグレードを開始する前
に.NET Framework 3.5 SP1 (.NET Framework 3.5 SP1 日本語 Language Pack 含む)、
および.NET Framework 4 (.NET Framework 4 日本語 Language Pack 含む) をインスト
ールしてください。SQL Server 2014 上位エディションにアップグレードする場合は、アップグ
レードを開始する前に.NET Framework 3.5 SP1 (.NET Framework 3.5 SP1 日本語
Language Pack 含む) をインストールしてください。.NET Framework 4 については、インス
トール媒体に同梱されており、自動でインストールされるため、事前にインストールする必要
はありません。
注: Windows Server 2012、および Windows Server 2012 R2 で、.NET Framework 3.5
SP1 をインストールする場合は、以下を参照してください。
http://support.microsoft.com/kb/2734782/ja
本手順は現用系 / 待機系サーバで実施してください。
完了後、以降の手順を実施してください。
2.
フェイルオーバグループの設定変更
現用系サーバにて、CLUSTERPRO のフェイルオーバグループのリソースを削除します。
CLUSTERPRO WebManager を 起 動 し 、 [ ク ラ ス タ 停 止 ] を 行 い ま す 。 次 に 、
CLUSTERPRO Builder を起動し、フェイルオーバリソースから以下のリソースを削除してく
ださい。

スクリプトリソースを削除し、監視対象サービスを監視から外す

レジストリ同期リソースを削除し、レジストリを同期対象から外す
リソースの削除後、Builder で [設定の反映] を実施し、各ノードに構成情報を反映させます。
設定の反映実施後、CLUSTERPRO WebManager で [クラスタ開始] を行います。
3
3.
現用系サーバにおけるデータベースの開
始
現用系サーバにて、SQL インスタンスサービスを手動で起動します。
DeploymentManager、SystemProvisioning、および SystemMonitor 性能監視の各インス
タンス名は、それぞれ「DPMDBI」(既定値) と「SSCCMDB」(既定値) です。
4.
DeploymentManager
、
SystemProvisioning 、 SystemMonitor
性能監視のデータベースをアップグレード
するには
現用系サーバにて、SQL Server 2014 へのアップグレードを行います。以下の節の順番で
アップグレードを実施してください。
4.1. DeploymentManager
、
SystemProvisioning 、 SystemMonitor 性
能監視のサービスの停止
以下のサービスが停止されていることを確認してください。停止していない場合には、以下の
順番で手動で停止してください。

System Monitor Performance Monitoring Service

PVMService

DeploymentManager API Service

DeploymentManager Backup/Restore Management

DeploymentManager Get Client Information

DeploymentManager PXE Management

DeploymentManager PXE Mtftp

DeploymentManager Remote Update Service

DeploymentManager Schedule Management

DeploymentManager Transfer Management
4
4.2. SQL Server 2014 へのアップグレードインスト
ール
DeploymentManager、SystemProvisioning、および SystemMonitor 性能監視のインスタン
ス名は、それぞれ「DPMDBI」(既定値) と「SSCCMDB」(既定値) です。各インスタンスを
SQL Server 2014 へアップグレードするには、以下に従って実施してください。

SQL Server 2014 へアップグレードするには
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms144267(v=sql.120).aspx

SQL Server 2014 のエディションアップグレードをするには
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/31d16820-d126-4c57-82cc-27701e4091bc(
v=sql.120)
アップグレード完了後、再起動が必要な場合には CLUSTERPRO WebManager から [リブ
ート] を実施してください。
注: SQL Server 2014 へアップグレードインストールを実施する前に、以下を参照して注意
事項を確認してください。
「12.1 64 ビット版 OS にて SQL Server 2014 を使用する場合の注意事項」
「12.2 SQL Server 2008 R2 から SQL Server 2014 にアップグレードする場合の注意事
項」
4.3. 修正プログラム、Service Pack の適用
以下のいずれかの方法で、アップグレードした SQL Server インスタンスに修正プログラムや
Service Pack を適用してください。
5.

Windows Update を実行し、対象の SQL Server インスタンスに対して適用可能なすべ
ての修正プログラムや Service Pack を適用します。

SQL Server の修正プログラムや Service Pack をダウンロードし、対象のインスタンス
に適用します。
現用系サーバにおけるデータベースの停
止
現用系サーバにて、SQL インスタンスサービスを停止します。
5
DeploymentManager、SystemProvisioning、および SystemMonitor 性能監視の各インス
タンス名は、それぞれ「DPMDBI」(既定値) と「SSCCMDB」(既定値) です。
6.
クラスタグループのフェイルオーバ
現用系サーバから待機系サーバにフェイルオーバします。
CLUSTERPRO WebManager で [移動] を行うことにより、待機系サーバにフェイルオーバ
を 実 施 し ま す 。 フ ェ イ ル オ ー バ 後 、 「 4.1 DeploymentManager 、 SystemProvisioning 、
SystemMonitor 性能監視のサービスの停止」に記載されているサービスが停止していること
を確認してください。
7.
待機系サーバにおけるデータベースの開
始
待機系サーバにて、SQL インスタンスサービスを手動で起動します。
手順については、「3 現用系サーバにおけるデータベースの開始」を参照してください。
8.
DeploymentManager
、
SystemProvisioning 、 SystemMonitor
性能監視のデータベースをアップグレード
するには
待機系サーバにて、SQL Server 2014 へのアップグレードを行います。
手順については「4.2 SQL Server 2014 へのアップグレードインストール」、「4.3 修正プログ
ラム、Service Pack の適用」を参照してください。
9.
待機系におけるデータベースの停止
待機系サーバにて、SQL インスタンスサービスを停止します。
手順については、「5 現用系サーバにおけるデータベースの停止」を参照してください。
6
10. クラスタグループのフェイルバック
待機系サーバから現用系サーバにフェイルバックします。
CLUSTERPRO WebManager で [移動] を行うことにより、現用系サーバにフェイルバック
を実施します。
11. フェイルオーバグループの設定復旧
現用系サーバにて、CLUSTERPRO のフェイルオーバグループのリソースを追加して設定
の復旧を行います。
CLUSTERPRO WebManager を 起 動 し 、 [ ク ラ ス タ 停 止 ] を 行 い ま す 。 次 に 、
CLUSTERPRO Builder を起動し、「2 フェイルオーバグループの設定変更」で削除したスク
リプトリソースとレジストリ同期リソースを追加してください。リソースの追加後、Builder で [設
定の反映] を実施し、各ノードに構成情報を反映させます。設定の反映実施後、
CLUSTERPRO WebManager で [クラスタ開始] を行います。
クラスタを開始して、DeploymentManager、SystemProvisioning、SystemMonitor 性能監
視が動作していることを確認してください。
以上で SQL Server 2014 へのアップグレードは完了です。
12. 補足・注意事項
12.1. 64 ビット版 OS にて SQL Server 2014 を使用
する場合の注意事項
64 ビット版 OS にて SQL Server 2014 にアップグレードする場合、以下の点に注意してくだ
さい。

アップグレード元の SQL Server のアーキテクチャ (x86、または x64) を確認して、適切
な SQL Server 2014 のインストールメディアを使用してください。
7
12.2. SQL Server 2008 R2 から SQL Server 2014
にアップグレードする場合の注意事項
アップグレード元が SQL Server 2008 R2 の場合、SQL Server 2014 にアップグレードする
前に、以下の手順で Microsoft SQL Server 2012 Native Client をアンインストールしてくだ
さい。
1.
コントロールパネルより、[プログラムのアンインストール] をクリックします。
2.
[Microsoft SQL Server 2012 Native Client] を選択して、[アンインストール] をクリック
します。指示に従ってアンインストールを実施してください
作成日:2014/08/29
最終更新日:2015/05/15
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