pvmutl コマンド 対象バージョン: SSC3.0、SSC3.0 Update1 pvmutl コ マ ン ド は 、 Job 管 理 ソ フ ト ウ ェ ア や 他 の 運 用 管 理 ソ フ ト ウ ェ ア か ら SystemProvisioning の構成制御を行うためのコマンドです。ここでは、pvmutl コマンドの使 用方法について説明します。 1.1.1. pvmutlコマンドの使用条件と補足 pvmutl コマンドを使用するには、以下の条件を満たしている必要があります。 pvmutl コマンドは、administrators 権限を持つユーザで実行できます。 注: ユーザアカウント制御 (UAC: User Account Control) が有効な場合、管理者モー ドにて実行する必要があります (例えば、コマンドプロンプトを [コマンドプロンプトのショ ートカット] を右クリックし、"管理者として実行" にて開き、pvmutl コマンドを起動するな ど)。 グループ名は、「カテゴリ¥グループ」で指定します。 カテゴリがない場合、カテゴリを省略します。 グループ内のモデルまでの範囲を指定することができます。モデルまで指定する場合 は、「カテゴリ¥グループ¥モデル」で指定します。 マシン名はグループ名をつけずに指定します。 pvmutl コマンドの実行結果は、コマンドの戻り値により判断できます。pvmutl コマンドの戻り 値は以下の通りです。 値 成功/失敗 原因 0 成功 1 失敗 1. コマンドフォーマットが異常です (パラメータ不足など)。 2 失敗 1. 指定したマシンが見つかりません。 2. 稼動ホストが不足、あるいは見つかりません。 3. 指定したマシンが仮想マシンではありません (仮想マシン専用コマンド)。 4. 指定マシンが存在する仮想マシンサーバと同一の仮想マシンサーバに移 動することはできません (Migrate時)。 5. 対象仮想マシンサーバが見つかりません (仮想マシン作成、Migrate時)。 6. 対象Datastoreが見つかりません (仮想マシン作成時)。 7. 指定したホストが重複しています。 3 失敗 1. 指定したグループが見つかりません。 2. 用途変更先グループに登録しているホスト設定の数が不足しています。 3. 用途変更先グループのプールに対象マシンが見つかりません。 4. 用途変更先指定したグループでは実行できません。 4 失敗 1. グループに登録しているホスト設定の数が不足しています。 2. 指定したグループに、指定のホスト名 (またはIPアドレス) のネットワーク 設定がありません。 3. 指定したホスト名 (またはIPアドレス) のネットワーク設定は使用中です。 5 失敗 1. 用途変更対象マシンが不足しています。 2. 用途変更指定したホストで稼動しているマシンはありません。 3. 指定したマシンが見つかりません。 6 失敗 1. SigmaSystemCenter接続エラー 2. 起動したアクションシーケンスのジョブ履歴取得不可 ※いずれの原因か、ログを確認する必要があります。 7 失敗 1. アクションシーケンスの実行に失敗しました (アクションシーケンス内でエラ ーが発生)。 10 失敗 1. 指定したソフトウェアが見つかりません。 11 失敗 1. Administrators権限がないユーザで実行しています。 12 失敗 1. 指定したマシンは既に存在しています (仮想マシン作成時)。 13 失敗 1. 指定したマシンは既にグループで稼働中です (仮想マシン稼動時)。 14 失敗 1. (パスワード変更) 権限がありません。 2. ユーザアカウントが見つかりません。 15 失敗 1. 入力文字は長すぎるか使用できないものを含んでいます。 2. ユーザ名、またはパスワードが間違っています。 16 失敗 1. 指定したポリシーが見つかりません。 以降の pvmutl コマンドの機能説明では、以下の表記を使用します。 [ ] はオプションを示します。__は省略時に選択できるオプションです。 | はどちらか選択することを示します。 その他 コマンドラインから pvmutl を起動する際、引数を省略するとヘルプを表示します。 ホスト設定 (ホスト名、IP アドレスなど) のことを pvmutl のヘルプ上では「IP プール」と 表記しています。 1.1.2. 用途変更 (マシンの移動) GroupNameSrc グループと GroupNameDest グループの間でマシンの用途変更を行いま す。 GroupNameSrc グループで稼動中のマシンを GroupNameDest グループで稼動します。 用途変更元マシンは、あらかじめ用途変更先のグループのプールに追加しておく必要があり ます。 注: このコマンドは、仮想マシンに対しては使用できません。 関連情報: 用途変更についての詳細は、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド 概要 編」の「1.5.14 マシン用途変更 (物理マシン)」を参照してください。 [構文] pvmutl move GroupNameDest GroupNameSrc [HostNameSrc | /c count] [引数 / オプション] GroupNameDest 用途変更先グループ名を指定します。 (必須) HostNameSrcを指定しない場合は、カテゴリ名の みを指定することもできます。 GroupNameSrc 用途変更元グループ名を指定します。 HostNameSrcを指定しない場合は、カテゴリ名の みを指定することもできます。 [HostNameSrc] 用途変更元マシンのホスト名を指定します。 GroupNameSrcで稼動中のマシンを指定してくだ さい (故障中、あるいはメンテナンス中のマシンも 指定可能です)。 省略時は、GroupNameSrcで稼動しているすべて のマシンの中から自動的に用途変更元マシンが選 択されます (この場合、故障中、あるいはメンテナ ンス中のマシンは選択されません)。 [/c count] 用途変更するマシン数を指定します。countに "1" 以上の整数を指定してください。省略時は "1" を 指定しているとみなします。 以下の場合は、エラーとなります。 ▪ GroupNameSrcで稼動中のマシン台数以上を指 定した場合 ▪ GroupNameDestに登録されている未使用のホ スト設定の個数以上を指定した場合 HostNameSrcと/cは、同時指定できません。HostNameSrcと/cの両方を省略した場合、/cで "1" を指 定されたとみなします。 [構文例] >pvmutl move Category1 Grp2 >pvmutl move Category1¥Grp1 Grp2 /c 10 >pvmutl move Category1¥Grp1 Grp2 host01 1.1.3. マシン置換 GroupName グループの HostName マシンをプールマシンと置換します。 置換先マシンは、置換元マシンのホスト情報を引き継ぎます。 注: このコマンドは、仮想マシンに対しては使用できません。 関連情報: マシン置換についての詳細は、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド 概要 編」の「1.5.13 マシン置換 (物理マシン)」を参照してください。 [構文] pvmutl replace GroupName HostName [引数 / オプション] GroupName 対象となるグループ名を指定します。 (必須) HostNameに指定したマシンが稼動しているグル ープ名を指定してください。 カテゴリ名のみの指定はできません。 置換先となるマシンは GroupNameに指定された グループのプールから自動的に選択されます。ま た、共通プール使用の条件を満たしている場合は 共通プールのマシンも選択対象となります。 HostName 置換元マシンのホスト名を指定します。 (必須) GroupNameに指定したグループで稼動中のマシ ンのホスト名を指定してください。 [構文例] >pvmutl replace Category¥Grp1 host01 1.1.4. プールからグループへのマシン追加 GroupName グループでマシンを稼動します。 プールにある 1 台、もしくは複数台のマシンをグループに追加して稼動します。 関連情報: マシン追加についての詳細は、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド 概要 編」の「1.5.1 マシン稼動 / リソース割り当て (物理マシン)」、「1.5.4 マシン稼動 / リソース 割り当て (仮想マシン)」を参照してください。 [構文] pvmutl add GroupName [MachineName | /c count] [引数 / オプション] GroupName 対象となるグループ名を指定します。 (必須) MachineNameを指定しない場合は、カテゴリ名 のみを指定することもできます。 グループ名やモデルの指定を省略した場合、追加 対象となるグループ、および使用されるモデルは 指定されたカテゴリまたはグループ配下からプラ イオリティの高い順に自動的に選択されます。 [MachineName] プール内のマシン名を指定します (1台のみ指定 可能)。 GroupName配下のプールマシンのみ指定できま す。 共通プールのマシンは指定できません。 省略時は、GroupName配下のプールマシンすべ ての中から自動的に追加対象マシンが選択され ます。 [/c count] プールから追加するマシン数を指定します。count に "1" 以上の整数を指定してください。省略時は "1" を指定しているとみなします。 以下の場合は、エラーとなります。 ▪ GroupName配下のプールマシンの台数以上を 指定した場合 ▪ GroupNameに登録されている未使用のホスト 設定の個数以上を指定した場合 MachineNameと/cは、同時指定はできません。 [構文例] >pvmutl add Category1 >pvmutl add Category1¥Grp1¥Model1 Machine1 >pvmutl add Grp1 /c 10 1.1.5. ホスト情報を指定したプールからグループへのマシン追加 GroupName グループでマシンを稼動します。 グループに定義されているホスト名もしくは IP アドレスを指定して、グループにマシンを追加 して稼動します。 関連情報: マシン追加についての詳細は、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド 概要 編」の「1.5.1 マシン稼動 / リソース割り当て (物理マシン)」、「1.5.4 マシン稼動 / リソース 割り当て (仮想マシン)」を参照してください。 [構文] pvmutl addspecname GroupName NetInfo [MachineName] [引数 / オプション] GroupName 対象となるグループ名を指定します。 (必須) MachineNameを指定しない場合は、カテゴリ名の みを指定することもできます。 NetInfo マシンを稼動させる際に使用するホスト名もしくは IPアドレスを指定します。 (必須) ホスト名、IPアドレスは追加対象グループのホスト 設定に定義されている必要があります。 [MachineName] プール内のマシン名を指定します。 GroupName配下のプールマシンのみ指定できま す。 共通プールのマシンは指定できません。 [構文例] >pvmutl addspecname Category1¥Grp1¥Model1 LogicalServer1 Machine1 >pvmutl addspecname Grp1 192.168.1.1 Machine1 1.1.6. グループからプールへのマシン移動 GroupName グループで稼動しているマシンをプールへ移動します。 注: マシン名指定を行わずに本コマンドを実行すると、稼動しているマシンの中から自動選 択されたマシンがプールへ移動し、待機 (シャットダウン) します。システム固有の業務停止 手順などがある場合は、マシン停止前に業務停止処理を実施し、マシン名を指定してコマン ドを実行してください。 関連情報: プールへのマシン移動についての詳細は、「SigmaSystemCenter リファレンス ガイド 概要編」の「1.5.8 マシン削除 / 割り当て解除 (物理マシン)」、「1.5.10 マシン削除 / 割り当て解除 (仮想マシン)」を参照してください。 [構文] pvmutl delete GroupName [HostName | /c count] [引数 / オプション] GroupName 対象となるグループ名を指定します。 (必須) HostNameを指定しない場合は、カテゴリ名のみを 指定することもできます。 [HostName] プールへ移動するマシンのホスト名を指定します。 省略時は、指定したグループで稼動しているすべ てのマシンの中から自動的に移動対象マシンが選 択されます。複数のグループプールに所属するマ シンが優先的に選択されます。 [/c count] プールへ移動するマシン台数を指定します。 countに "1" 以上の整数を指定してください。省略 時は "1" を指定しているとみなします。 GroupNameで稼動中のマシン台数以上を指定し た場合、エラーとなります。 HostNameと/cは、同時指定はできません。HostNameと/cの両方を省略した場合、/cで "1" を指定され たとみなします。 [構文例] >pvmutl delete Category1 >pvmutl delete Grp1 host1 >pvmutl delete Grp1 /c 10 1.1.7. グループ単位のソフトウェア配信 GroupName グループで稼動しているすべてのマシンにソフトウェアを配信します。 [構文] pvmutl deploygrp GroupName [/f | /p SoftwareName [,SoftwareName]...] [/seq] [引数 / オプション] 対象となるグループ名を指定します。 GroupName (必須) [/f] グループに登録されたソフトウェアを、強制再配布 (既に配布済みのソフトウェアも配布) します。 [/p SoftwareName] 配布するソフトウェアを指定します。 グループに登録していないソフトウェアでも指定可 能です。 ソフトウェアの指定には、Webコンソールの [リソ ース] ビューの [ソフトウェア] アイコンで表示され るソフトウェア名を " " で囲んで入力してください。 複数のソフトウェアを指定する場合には、間に "," を挿入して指定します。 グループに登録されたソフトウェアの配布状況に 関わらず、指定したソフトウェアのみ配布します。 シーケンシャル (1台ずつ順番) 配布します。省略 時は一斉配布します。 [/seq] /p と /f は、同時指定できません。 /p と /f の両方を省略した場合、グループに登録されたソフトウェア を差分配布します。 グループに登録されたソフトウェアとは、指定グループとその配下のモデル、マシン、稼動中のホストに登 録されたソフトウェアを指します。 [構文例] >pvmutl >pvmutl >pvmutl >pvmutl >pvmutl deploygrp deploygrp deploygrp deploygrp deploygrp grp1 grp1 grp1 grp1 grp1 /f /seq /f /p "soft1" /p "soft1","soft2","soft3" 1.1.8. マシン指定のソフトウェア配信 GroupName グループの HostName マシンにソフトウェアを配信します。 [構文] pvmutl deploysrv GroupName HostName [/a SoftwareName[,SoftwareName]... | /f | /p SoftwareName [,SoftwareName]...] [引数 / オプション] GroupName 対象となるグループ名を指定します。 (必須) HostNameに指定したホストが稼動しているグル ープ名を指定してください。 HostName 対象となるマシンが稼動するホスト名を指定しま す。 (必須) [/a SoftwareName] 配布するソフトウェアを指定します。省略するとグ ループに登録しているソフトウェアを配布します。 グループに登録している [ソフトウェア] を選択して " " で囲んで入力してください。 複数のソフトウェアを指定する場合には、間に "," を挿入して指定します。 [/f] グループに登録されたソフトウェアを、強制再配布 (既に配布済みのソフトウェアも配布) します。 省略時は差分配布します。 [/p SoftwareName] 配布するソフトウェアを指定します。 グループに登録していないソフトウェアでも指定可 能です。 ソフトウェアの指定には、Webコンソールの [リソ ース] ビューの [ソフトウェア] で表示される [ソフ トウェア名] を " " で囲んで入力してください。 複数のソフトウェアを指定する場合には、間に "," を挿入して指定します。 グループに登録されたソフトウェアの配布状況に 関わらず、指定したソフトウェアのみ配布します。 /a 、 /p 、 /f は、いずれか1つのみ指定できます。 /a 、 /p 、 /f のすべてを省略した場合、グループに登録されたソフトウェアを差分配布します。 /a と /p の両方を省略した場合、グループに登録されたソフトウェアを配布します。 グループに登録されたソフトウェアとは、指定グループとホスト、および対象となるマシンと、そのマシンが 存在するモデルに登録されたソフトウェアを指します。 [構文例] >pvmutl >pvmutl >pvmutl >pvmutl >pvmutl >pvmutl 1.1.9. deploysrv deploysrv deploysrv deploysrv deploysrv deploysrv grp1 grp1 grp1 grp1 grp1 grp1 host01 /a "soft1" host01 /a "soft1","soft2" /p "soft1" /p "soft1","soft2","soft3" host01 /f 任意ソフトウェアの実行 指定の管理対象マシンに指定のソフトウェアを配信します。 [構文] pvmutl deploypsv MachineName SoftwareName[,SoftwareName]... [引数 / オプション] MachineName 管理対象のマシン名を指定します。 (必須) SoftwareName 配信するソフトウェアを指定します。 (必須) ソフトウェアの指定には、Webコンソールの [リソ ース] ビューの [ソフトウェア] で表示される [ソフ トウェア名] を " " で囲んで入力してください。 複数のソフトウェアを指定する場合には、間に "," を挿入して指定します。 [構文例] >pvmutl deploypsv Machine01 "soft1" >pvmutl deploypsv Machine01 "soft1","soft2" 1.1.10. メンテナンスモードの有効化、無効化 GroupName グループのマシンのメンテナンスモードの状態を変更します。 既にモードがその状態にある場合、モードは維持されます。 [構文] pvmutl maintenance {On|Off} GroupName [HostName] [引数 / オプション] メンテナンスモードを有効にします。 On (選択・必須) メンテナンスモードを無効にします。 Off (選択・必須) GroupName 対象となるグループ名を指定します。 (必須) [HostName] メンテナンスモードを変更するマシンのホスト名を 指定します。 プールマシンは指定できません。省略時は、グル ープで稼動するすべてのマシンを対象とします。 [構文例] >pvmutl maintenance on grp1 >pvmutl maintenance off grp1 host01 1.1.11. グループのリスト出力 グループのリスト表示を行います。カテゴリも表示します。階層はスペースで字下げして表示 します。 [構文] pvmutl list group [引数 / オプション] すべての引数は固定です。 [出力結果例] 以下のように出力します。 グループを以下のように定義している場合の出力例です。 group1 ← グループ Model1_1 ← group1 のモデル Model1_2 ← group1 のモデル group2 ← グループ Model2_1 ← group2 のモデル Model2_2 ← group2 のモデル ================ ServerGroup List ================ group1 Model1_1 Model1_2 group2 Model2_1 Model2_2 1.1.12. グループに登録しているマシンのリスト出力 GroupName グループ配下のモデルに登録している全マシンを一覧表示します。プールマシ ンも表示します。GroupName がカテゴリの場合はその配下にある全グループのモデルに登 録しているマシンを表示します。GroupName がモデル名でも表示します。 [構文] pvmutl list server GroupName [引数 / オプション] GroupName 対象とするグループ名を指定します。 (必須) [出力結果例] =============================== Server List (Group = GroupName) =============================== Machine1 Machine2 =========== Pool =========== Machine3 [構文例] pvmutl list server grp1 1.1.13. グループで配布できるソフトウェアのリスト出力 グループに登録しているソフトウェアの一覧を表示します。 グループ配下のモデルに登録されているソフトウェアも表示します。 [構文] pvmutl list soft GroupName [引数 / オプション] GroupName 対象とするグループ名を指定します。 (必須) [出力結果例] ==================================== Soft List (Group = GroupName) ==================================== Soft1 Soft2 [構文例] >pvmutl list soft grp1 1.1.14. マシンのシャットダウン GroupName グループの HostName で稼動するマシンをシャットダウンします。 既にシャットダウンされているマシンは対象となりません。 [構文] pvmutl shutdown GroupName [HostName...] [引数 / オプション] GroupName 対象となるグループ名を指定します。 (必須) HostNameに指定したホストが稼動しているグル ープ名を指定してください。 HostNameを指定しない場合はカテゴリ名のみを 指定することもできます。 [HostName...] シャットダウンするマシンのホスト名を指定します (複数指定可)。 プールマシンは指定できません。 [構文例] >pvmutl shutdown grp1 host01 >pvmutl shutdown grp1 host01 host02 host03 >pvmutl shutdown grp1 1.1.15. マシンのリブート GroupName グループの HostName で稼動するマシンをリブートします。 電源 OFF 状態のマシンも対象となります。 注: 管理対象マシンが VMware の仮想マシンに対してのみ、クイック起動を実行できます。 クイック起動は、電源起動後の完了確認を簡略化して行いますので、操作完了後にまだ使 用できない状態、もしくは操作自体がエラーになる可能性が、通常の起動操作より高くなりま すが、その分短時間で処理が完了します。 [構文] pvmutl reboot GroupName [HostName...] [/q] [引数 / オプション] GroupName 対象となるグループ名を指定します。 (必須) HostNameに指定したマシンが稼動しているグル ープ名を指定してください。 HostNameを指定しない場合はカテゴリ名のみを 指定することもできます。 リブートするマシンのホスト名を指定します (複数 指定可)。 [HostName...] プールマシンは指定できません。 起動時の確認処理を簡易的に行います。このオプ ションを指定しない場合と比べて、短時間で処理が 完了します。 [/q] VMwareの仮想マシンに対してのみ有効です。 [構文例] >pvmutl >pvmutl >pvmutl >pvmutl >pvmutl reboot reboot reboot reboot reboot grp1 grp1 grp1 grp1 grp1 host01 host01 host02 host03 host01 /q /q 1.1.16. マシンの電源ON GroupName グループの HostName で稼動するマシンの電源 ON を行います。 既に電源 ON されているマシンは対象となりません。 注: 管理対象マシンが VMware の仮想マシンに対してのみ、クイック起動を実行できます。 クイック起動は、電源起動後の完了確認を簡略化して行いますので、操作完了後にまだ使 用できない状態、もしくは操作自体がエラーになる可能性が、通常の起動操作より高くなりま すが、その分短時間で処理が完了します。 [構文] pvmutl poweron GroupName [HostName...] [/q] [引数 / オプション] GroupName 対象となるグループ名を指定します。 (必須) HostNameに指定したマシンが稼動しているグル ープ名を指定してください。 HostNameを指定しない場合はカテゴリ名のみを 指定することもできます。 電源ONするマシンのホスト名を指定します (複数 指定可)。 [HostName...] プールマシンは指定できません。 起動時の確認処理を簡易的に行います。本オプシ ョンを指定しない場合と比べて、短時間で処理が 完了します。 [/q] VMwareの仮想マシンに対してのみ有効です。 [構文例] >pvmutl >pvmutl >pvmutl >pvmutl >pvmutl poweron poweron poweron poweron poweron grp1 grp1 grp1 grp1 grp1 host01 host01 host02 host03 host01 /q /q 1.1.17. マシン作成 (グループにマシンを新規作成) (仮想マシン専用) GroupName グループに仮想マシンを 1 台新規に作成し、稼動させます。 また、オプションにより共通プールにある稼動可能な仮想マシンをマスタマシン登録させるこ ともできます (このときのソフトウェア配布は行われません)。 注: ▪ このコマンドは仮想マシンを 1 台作成します。複数台を同時に作成することはできません。 ▪ このコマンドは仮想マシン専用です。仮想マシン以外に対しては使用できません。 ▪ VM 作成対象となったグループに DPM へのマシン登録設定が行われている状態で、DPM によるソフトウェア配布が設定されている場合は、DPM への登録処理を行います。その後、 DPM によるソフトウェア配布が行われます。 仮想マシンサーバ名や Datastore 名は、Web コンソールの仮想のツリーで表示される名前 と、vCenter Server / XenCenter の画面で表示される名前が、異なる場合があります。 pvmutl で指定するパラメータは、Web コンソールで表示されている名前を使用してください。 例: VMSName が IP アドレスになっている。 Datastore 名に "[ ]" や ":" がついている。 最後の文字が¥ (円マーク) である文字列を " " (二重引用符) で囲んで指定する場合、最後 の文字を¥自身でエスケープしてください。 例: Datastore 名が "[cluster1] C:¥ClusterStorage¥Volume1¥" の場合 pvmutl vmadd vmgroup vm1 /VMS host1.example.net /DATASTORE "[cluster1] C:¥ClusterStorage¥Volume1¥¥" (※以下の注意事項は SSC0300-0002 で解除されました※) ▪ IP アドレスプール機能を利用して、作成したマシンに IP アドレスの払い出しを行う場合は、 マシンの作成先となるグループ名でモデルの指定を省略できません。 関連情報: マスタマシン登録についての詳細は、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド 概要編」の「1.5.7 マシン稼動 / マスタマシン登録 (仮想マシン)」を参照してください。 [構文] pvmutl vmadd GroupName VMName [/VMS VMSName [/DATASTORE DatastoreName | /VMFS VMFSName] ] [/NETINFO NetInfo] [/a] [引数 / オプション] GroupName マシン作成先となるグループ名を指定します。 (必須) モデルの指定を省略した場合、使用されるモデル は指定されたグループ配下からプライオリティの高 い順に自動的に選択されます。 カテゴリ名のみの指定はできません。 VMName 作成する仮想マシン名を指定します。 (必須) 既に存在する仮想マシン名と同一の名前を指定す ることはできません。 [/VMS VMSName] 作成先の仮想マシンサーバ名を指定します。 省略した場合は、作成先グループに対応する仮想 マシンサーバが自動的に選択されます。 [/DATASTORE DatastoreName] 作成先となる Datastoreの名前を指定します。 Datastoreを指定した場合は、仮想マシンサーバを 指定する必要があります。 指定した仮想マシンサーバに存在するDatastore 名を指定してください。 DATASTORE の名前には "[ ]" (かっこ) や ":" (コロン) がついている場合がありますが、それらも 含めて正確な名前を指定してください。 DATASTORE を指定する場合は、VMSを指定す る必要があります。省略した場合は、作成先グル ープに対応するDATASTOREが自動的に選択さ れます。 [/VMFS VMFSName] /VMFSオプションは/DATASTOREオプションの別 名です。/DATASTOREと/VMFSの両方が指定さ れた場合、/DATASTOREが優先されます。 /VMFSは互換性のために残されています。 [/NETINFO NetInfo] マシンに割り当てるホスト名もしくはIPアドレスを指 定します。 ホスト名、IPアドレスは作成先グループのホスト設 定に定義されている必要があります。 IPアドレスを指定する場合は、"xxx.xxx.xxx.xxx" の形式で指定してください。 省略した場合は、作成先グループに定義済みのホ スト設定から自動的に選択されます。 仮想マシンを作成せずに作成済みの仮想マシン (マスタマシン) をグループで稼動させます。 [/a] このオプションを指定した場合は、/NETINFO オ プションは必須となります。 [構文例] >pvmutl vmadd Category1¥Grp1 VM01 /VMS Vms01 /DATASTORE [VMFS01] /NETINFO 192.168.1.100 >pvmutl vmadd Category1¥Grp1 VM01 /VMS Vms01 /NETINFO 192.168.1.100 >pvmutl vmadd Category1¥Grp1¥Model1 VM01 /NETINFO 192.168.1.100 /a 1.1.18. マシン削除 (仮想マシン専用) GroupName グループで稼動している仮想マシンを削除します。 また、オプションによりグループから削除し共通プールへ移動させることも可能です。 注: ▪ このコマンドは仮想マシンを 1 台削除します。複数台を同時に削除することはできません。 ▪ このコマンドは仮想マシン専用です。仮想マシン以外に対しては使用できません。 関連情報: マシン削除についての詳細は、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド 概要 編」の「1.5.10 マシン削除 / 割り当て解除 (仮想マシン)」を参照してください。 [構文] pvmutl vmdelete GroupName [HostName] [/d] [/u] [引数 / オプション] GroupName 削除対象となるグループ名を指定します。 (必須) HostNameを指定しない場合は、カテゴリ名のみを 指定することもできます。 グループ名の指定を省略した場合、削除対象とな るグループは指定されたカテゴリ配下から、プライ オリティの低い順に自動的に選択されます。 [HostName] 削除対象となるマシンのホスト名を指定します。 GroupNameで稼動中マシンを指定してください。 省略時は、GroupNameで稼動しているすべての マシンの中から自動的に削除対象マシンが選択さ れます。 グループからの削除のみ行います。 [/d] グループで稼動しているマシンの中から複数のグ ループプールに所属するマシンが優先的に自動で 選択されます。 仮想ディスクを削除せずに仮想マシンを削除しま す。 [/u] 省略時は、仮想ディスクを削除します。 [構文例] >pvmutl vmdelete Category¥Grp1 host01 /d >pvmutl vmdelete Category >pvmutl vmdelete Category¥Grp1 host01 /u 1.1.19. マシン移動 1 (Migrateのみを行う) (仮想マシン専用) 稼働中の仮想マシンを異なる仮想マシンサーバ上に移動します。 Migrate 処理のみを行います。 注: ▪ このコマンドは仮想マシンを 1 台移動します。複数台を同時に移動することはできません。 ▪ このコマンドは仮想マシン専用です。仮想マシン以外に対しては使用できません。 ▪ Migrate 処理により稼動中のマシンを移動するには SAN 環境が必要です。詳細は VMware 社発行のマニュアルを参照してください。 ▪ Hyper-V クラスタ環境で使用する場合、仮想マシンサーバ名は、サブシステムのアドレス で指定する必要があります。[管理] ビューから [サブシステム] にて仮想マシンサーバのア ドレスを確認することができます。 関連情報: マシン移動についての詳細は、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド 概要 編」の「1.5.15 VM 移動 (仮想マシン)」を参照してください。 [構文] pvmutl vmmigrate GroupName HostName VMSName [/n] [引数 / オプション] GroupName (必須) 移動対象となるマシンが存在するグループ名を指 定します。 カテゴリ名のみの指定はできません。 HostName 移動対象となるマシンのホスト名を指定します。 (必須) 稼働中のマシン以外は指定できません。 VMSName 移動先となる仮想マシンサーバ名を指定します。 (必須) Hyper-V クラスタ環境では、サブシステムのアドレ スを指定します。 [/n] 移動後、対象の仮想マシンを起動しません。 省略時は、移動後仮想マシンを起動します。 [構文例] >pvmutl vmmigrate Category1¥Grp1 host01 VMS01 >pvmutl vmmigrate Category1¥Grp1 host01 VMS01 /n >pvmutl vmmigrate Category2¥Grp1 vm01 node01.example.net 1.1.20. マシン移動 2 (Migrateに失敗した場合、Moveを行う) (仮想マシ ン専用) 稼働中の仮想マシンを異なる仮想マシンサーバ上に移動します。 まず Migrate 処理を試み、それに失敗した場合は Move 処理を行います。 Failover までは行いません。 注: ▪ このコマンドは仮想マシンを 1 台移動します。複数台を同時に移動することはできません。 ▪ このコマンドは仮想マシン専用です。仮想マシン以外に対しては使用できません。 ▪ Migrate 処理により稼動中のマシンを移動するには SAN 環境が必要です。SAN 環境の詳 細については、VMware 社発行のマニュアルを参照して下さい。 関連情報: マシン移動についての詳細は、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド 概要 編」の「1.5.15 VM 移動 (仮想マシン)」を参照してください。 [構文] pvmutl vmmigrateandmove GroupName HostName VMSName [/n] [引数 / オプション] GroupName (必須) 移動対象となるマシンが存在するグループ名を指 定します。 カテゴリ名のみの指定はできません。 HostName 移動対象となるマシンのホスト名を指定します。 (必須) 稼働中のマシン以外は指定できません。 VMSName 移動先となる仮想マシンサーバ名を指定します。 (必須) 移動後、対象の仮想マシンを起動しません。 [/n] 省略時は、移動後仮想マシンを起動します。 [構文例] >pvmutl vmmigrateandmove Category1¥Grp1 host01 VMS01 >pvmutl vmmigrateandmove Category1¥Grp1 host01 VMS01 /n 1.1.21. Jobコマンド Job コマンドは、Job の状態管理を行うコマンドです。 本項では、Job コマンドの詳細について記載します。 Job 一覧を表示する 実行中のアクションシーケンスの Job 一覧、および実行状態を表示します。 [構文] pvmutl asjob [-a | -s | -d] [引数 / オプション] なし 主なアクションシーケンスのJob一覧と実行状態を 表示します。 [-a] 実行中のすべてのアクションシーケンスのJob一覧 と実行状態を表示します。 [-s] -a オプションで表示する情報に加えて実行フェー ズを表示します。 [-d] -s オプションで表示する情報に加えて入力パラメ ータを表示します。 [出力結果例] 以下のように出力します。 >pvmutl asjob JobID Progress(%) StartTime ActionSequence Name -----+----------+------------------+-----------------00011 50 2003/12/01 13:05:25 ChangeServerGroup 00012 75 2003/12/01 12:50:31 MoveFromPoolToGroup Total job : 2 [構文例] pvmutl asjob Job を中断する asjob コマンドで Job 一覧を表示させた後、中断したいアクションシーケンスの JobID を 指定します。 [構文] pvmutl ascancel [JobID] [引数 / オプション] なし 実行中のアクションシーケンスのJobIDを表示しま す。 [JobID] 中断したいアクションシーケンスの JobID を指定 します。省略すると、Job一覧を表示します。 [出力結果例] 以下のように出力します。 >pvmutl ascancel ======================================== ActionSequence List ======================================== 00011 00012 >pvmutl ascancel 00011 [構文例] pvmutl ascancel pvmutl ascancel 00011 1.1.22. ユーザアカウントパスワード変更 UserName で指定したユーザのアカウントパスワードを変更します。 [構文] pvmutl changepassword UserName OldPassword NewPassword [引数 / オプション] UserName ユーザ名を指定します。 (必須) OldPassword 現在のパスワードを指定します。 (必須) NewPassword 新しいパスワードを指定します。 (必須) [構文例] >pvmutl changepassword user01 pvmuser1 pvmuser2 1.1.23. ポリシーのリスト出力 グループに登録しているポリシーの一覧を表示します。 [構文] pvmutl policy show [GroupName] [引数 / オプション] 対象とするグループ名を指定します (カテゴリ指定 すると、その配下のグループがすべて対象となりま す)。 [GroupName] 省略すると定義されているすべてのポリシーの一 覧を表示します。 [出力結果例] 以下のように出力します。 カテゴリ指定時 group1-1 model1 : model2 : group1-2 model1 : : policy1 policy1-1 policy1-2 : policy2 グループ指定時 group1-1 : policy1 model1 : policy1-1 model2 : policy1-2 グループ省略時 policy1 : 業務グループ用1 policy2 : 業務グループ用2 policy3 : システムグループ用 [構文例] >pvmutl policy show category1 >pvmutl policy show group1-1 >pvmutl policy show 1.1.24. グループポリシーの変更 グループに登録しているポリシーを変更します。 [構文] pvmutl policy set GroupName [PolicyName] [/y] [引数 / オプション] GroupName 対象となるグループ名を指定します。 (必須) [PolicyName] 変更するポリシー名を指定します。 省略すると、グループからポリシー登録解除しま す。 このオプションを指定することで、"変更 / 解除確 認メッセージ" をスキップします。 [/y] [構文例] >pvmutl policy set grp1 policy2 >pvmutl policy set grp1 >pvmutl policy set grp1 /y 1.1.25. 進捗状況出力形式 コマンドの進捗状況出力形式を説明します。 以下は、poweron コマンドを使用した場合の一連の出力表示例です。 1. エラー出力 コマンド実行後、アクションのエラーが発生した時点でエラーを出力します。 >pvmutl poweron category¥group host1 host2 host3 ジョブ ID:00100 進捗率[10] フェイズ:xxxxxxx ジョブ ID:00100 進捗率[30] フェイズ:xxxxxxx マシン(host2)の起動が失敗しました。 ->タイムアウト 2. 結果ステータスとアクションのサマリー内容 コマンド実行終了後、結果ステータスとアクションのサマリー内容を出力します。 ジョブ ID:00100 進捗率[50] フェイズ:xxxxxxx ジョブ ID:00100 進捗率[100] フェイズ:xxxxxxx ------------------------------------------[Success] マシンを起動する(host1) [AbnormalTermination] マシンを起動する(host2) [Success] マシンを起動する(host3) 3. 結果ステータスの件数 コマンド実行終了後、実行結果ステータスの件数を出力します。 この例では、"正常終了 2 台、異常終了 1 台" を意味しています。 正常終了 : 2 異常終了 : 1 4. コマンドの戻り値 コマンド実行終了後、コマンドの戻り値が表示されます。 この例では、異常終了したジョブがあるため、戻り値は、アクション実行エラーありで 7 が表示されます。 実行終了 コード:7 作成日: 2011/06/20 最終更新日: 2011/12/27