社長インタビュー ∼中期経営計画の進捗状況について∼ 「経営基盤強化プログラム」 と 「成長プログラム」の 着実な実行によって、確実に成長する企業へと変貌を遂げています。 年度 す姿 億円 億円 成長 Q A 「経営基盤強化プログラム」の成果について ご説明ください。 資本整備ならびに成長戦略への投資資金の確保 など、今後の事業成長のための経営基盤を構築す るとともに、 「退職給付制度の改定」 「グループ調達 の強化」 「グループ全体の業務効率化と人材の適正 ■ 経営基盤強化プログラムにおける実施施策 • 累損解消に向けた減資による資本整備 • 優先株式発行による資本増強および成長戦略投資資金の確保 • 退職給付制度改定 • 事業の選択と集中およびグループ企業再編を加速 •「早期退職優遇制度」導入による1,000名相当の 国内人的コスト削減 配置」によるコスト削減を進めました。 および資本準備金を減少させ、欠損金を解消しました。また、 「経営基盤強化プログラム」では、安定した収益の創出が可能 な事業構造を構築し、今後の事業成長を支える堅固な経営基盤の 完成を目指し諸施策を実行しています。 300億円の第三者割当による優先株式を発行し、注力分野への 戦略投資に充当する資金を確保しました。 一方、コスト削減については、将来の財務負担の軽減を目的に 資本整備については、早期復配への道筋作りのための減増資 「退職給付制度の改定」を決めました。2011年6月より現役世代 を行いました。財務基盤の抜本的な改善を図るため、資本金 に新たに確定拠出年金制度を導入する予定です。また、集中購買 によるスケールメリットの追求や海外調達の拡大 など、グループ調達を強化しています。さらに、グ ■ 早期復配/安定継続配当実現を目指して 2010年度 2013年度 中期経営目標 実績 10 ネットDEレシオ 売上高 4,327億円 8 営業利益 6 自己資本比率 15.9% ネットDEレシオ 1.2倍 4 2 0 110億円 経営基盤 25 強化 20 15 10成長戦略 5 0 4 ループ企業の再編・統合を進め、国内子会社数を 2015年度 早期退職優遇制度と外部転進制度により約1,000 自己資本比率 億円 5,200 6,000億円 コスト削減効果額 合計 億円 (2013年度/2009年度比) 名を削減するなど、人的コスト削減も着実に実行 300億円 200 220億円 20%以上 1倍以下 49社(2011年3月末時点)まで絞り込むとともに、 ■ 抜本的な経営基盤強化施策 目指す姿 成長戦略 確実な成長 しています。 Q A 「成長プログラム」の展開状況と 2011年度の 方針を教えてください。 「ソリューション&サービス」 「メカトロシステム」 「プリンタ」 「 EMS 」の 4 つの注力分野において、 それぞれ着実に成長への足固めを進めています。 2011年度は、確実な利益創出と成長に向けた種 まきを加速します。 リント・サービス) 」の拡大を計画しています。2011年度は欧州市 場での販売戦略の転換を図り、主要国での売上増加を目指すとと もに、現在成長している日本におけるマーケットシェアのさらな る拡大を図っていきます。また、プリンタに使用している LED ヘッドの応用商品の展開にも取り組んでいきます。 最後に、 「EMS」は、これまで蓄積してきたノウハウを活かし、 高品質や長期安定供給が求められるハイエンド機器(医療、通信、 産業機器)分野の受託を進めています。2011年度も、他社との差 別化が可能なハイエンド型EMSで大口受託を狙っていきます。 2011年度はOKIにとって、ブラッシュアップした中期経営計 「成長プログラム」では、限られた経営リソースを 4つの注力分 画の初年度にあたり、かつ創業130周年の節目の年です。 「確実 野である 「ソリューション&サービス」 「メカトロシステム」 「プリンタ」 な利益創出と成長に向けた種まきを加速」する年と位置づけ、 「EMS」 に集中投下していきます。事業拡大に向けてパートナーとの 2010年度に構築した「安定した収益の創出が可能な経営基盤」を 戦略的アライアンスを進め、中長期的な成長を目指していきます。 ベースに、中期経営目標の実現に向けて収益力の強化と売上拡 まず、 「ソリューション &サービス」では、サービス事業の拡大 大を図ります。そのために、成長プログラムの実行に加え、金融 を図ります。なかでも、金融・官公クラウドや ATM-LCM(ライ システム、通信システム、社会システムなどで安定的に収益を確 フ・サイクル・マネージメント)を成長ドライバにしています。 保し、2011年度売上高4,360億円、営業利益150億円、当期純 2010年11月には、クラウドサービス「EXaaS」の提供を開始し 利益75億円を目指します。 ました。共同利用型サービスや、節電/事業継続ソリューション などメニューの拡充を図っていきます。一方、ATM-LCMも大手 金融機関への提供を開始するなど、概ね順調に進んでいます。 次に、 「メカトロシステム」については、紙幣還流型ATMの海外 展開を拡大していきます。2010年度は、中南米で試行を開始し ました。 2011年度以降は、中国市場でのさらなる拡販に加え、 中南米での本格展開、さらに各地域に合った販売戦略を立て、海 外市場の開拓を目指していきます。 「プリンタ」では、MFP(複合機)に注力します。また、機器販 売に加え、印刷サービス需要に対応した「 MPS(マネージド・プ ■ 2011年度の方針 ブラッシュアップした中期経営計画の初年度【創業130周年】 「確実な利益創出と成長に向けた種まきを加速」 2010年度に構築した「安定した収益の創出が可能な経営基盤」をベースに、 中期経営目標の実現に向けた次なる施策の展開を加速する 収益力強化 戦略的アライアンス 売上拡大 2011年度経営目標 売上高:4,360億円、 営業利益:150億円、 当期純利益:75億円を目指す 5