光学製品 ■ λ/4 波長板、λ/2 波長板 ● 用語の説明 水晶波長板:水晶の複屈折性による常光線と異常光線との速度差 消 光 比:波長板の位相精度を表わす数値を言い、 消光比 V〔%〕 を利用し、両光線間に位相差を作り出すための素子 です。この特性を利用し、 λ/4 波長板は直線偏光を と位相差Г〔deg〕との換算式は、次のようになります。 V〔%〕=100×cosГ 円偏光に、λ/2 波長板は偏光面が 90°回転した直線 偏光に変換します。 V= 波 面 収 差:ザイゴ社の位相干渉システムにおいて測定波面の最 Io , 0−Io , 90 Io , 0+Io , 90 も 進 ん で い る 点 と、遅 れ て い る 点 の 差(Peak to 360 Г= (ne−no)×t λ Valley)を設計波長の単位として表わしたものです。 Io , 0 : 平行ニコル状態での出力 P−V=(位相角 max−位相角 min) Io , 90:直交ニコル状態での出力 ne : 異常光線の屈折率 no : 常光線の屈折率 t : 位相板の厚さ λ : 設計波長 ●用途 主として、下図のように光学式情報ファイル(DVD 等)のピックアップに使用され、レーザ光のバックトークを防ぎます。 ディスク レンズ 波長板 ディテクタ レーザビーム レンズ ビームスプリッタ レンズ レーザダイオード 波長板の使用例 sq15_071001_waveplate1_j1 光学製品 ■ λ/4 波長板、λ/2 波長板 ●特長 1. コンピュータ管理によって育成した光学用人工水晶を使用し、 3. 接着タイプは、旋光性、レーザの入射角の変動による位相精度 厚さを正確に加工することにより消光比を ±5%以内におさ への影響が無視できるため、光学系への組込みが容易になり えてあります。 ます。 2. 単板タイプは、波面収差が良いことや厚さが薄いため、ビーム スプリッタ等に接着してご使用になる場合に便利です。 Y成分 Y成分 X成分 Z成分 Z成分 X成分 Z Z Y Y 波長板 波長板 λ/4波長板の原理図 λ/2波長板の原理図 ● 標準仕様 ● 品名 仕様 波長範囲 寸 外 形 法 厚 さ 波面収差 単板タイプⅠ (x or y−cut) 単板タイプⅡ (θ°Z−cut) 光学軸の方位精度 基準 接着タイプ 400∼2000nm における各種レーザ発振波長 φ5∼10mm の丸板又は 5×5∼10×10mm の角板 0.3∼1.0mm 0.5∼1.0mm λ/4 以下 (λ=633nm 透過 ) 消光比 ±5% 透過率 99%以上 ( 両面 AR コート ) 光学軸の 方位精度 98%以上 基準と光軸とは平行 ( 両面 AR コート ) ±60´( 右記参照 ) * 外形、厚さはご要望により製造致します。 基準 基準と光軸とは45° *矢印は光軸を示す。 ● 耐環境性 NDK の光学製品は、下記の信頼性試験においても、所定の光学特性を保証しています。 高温放置試験 +85℃に 96 時間 低温放置試験 −40℃に 96 時間 高温高湿放置試験 +60℃、95%に 96 時間 ヒートショック試験 −40℃ (30 分)→+85℃ (30 分)を 1 サイクルとして 10 サイクル 機械的強度試験 脱脂した木綿で表面を擦っても傷がつかない sq16_071001_waveplate2_j1 光学製品 ■ λ/4 波長板、λ/2 波長板 ● 波長板の仕様の決め方 ご注文・お問い合わせの際は、下記の項目についてお知らせ下さい。(□内にチェックして活用して下さい。) 1.波長板のタイプ □単板タイプ :□接着タイプ 2.位相差 □1/4 波長板 :□1/2 波長板 3.使用波長: nm 4.コーティング □両面 :□片面 :□無し 5.外形寸法 a ×○ c : b ×○ ○ a ○ b ○ c ○ ※角型以外は個別に指示をお願い致します。 6.光学軸方位 A:0゜ B:45゜ C:22.5゜ sq17_071001_waveplate3_j1