Datasheet

THV3543_Rev.1.00_J
THV3543
2ch Buck/Boost 2ch CP コントローラ
概要
特徴
THV3543 は 2 チャンネル Power MOSFET 内蔵
DC/DC コンバータ及び 2 チャンネルチャージポンプ制
御回路内蔵のシステム電源 IC です。
ソフトスタート回路/低電圧保護回路/過電圧保護
回路/過電流保護回路を内蔵しています。
Ch-1はBoost方式のDC/DCコンバータです。外付け
抵抗で出力電圧を設定する可変モードと外付け抵抗が
必要ない固定出力電圧モード(15.6V)の選択が可能で
す。
Ch-2はBuck方式のDC/DCコンバータです。出力電
圧は3.3Vに固定されています。
正電圧用チャージポンプVGH及び負電圧用チャー
ジポンプVGLは、外付け抵抗で出力電圧を設定する可
変モードと外付け抵抗が必要ない固定出力電圧モード
(VGH:35.6V、VGL:-6V)の選択が可能です。
またLDOとVcomまたはHalf AVDDに使用可能である
オペレーショナルアンプを搭載しています。
その為、LCDパネルに必要な各種電圧を生成するこ
とが可能であり、TFT LCD Bias電源のシステムの構築
に最適です。
・40PinQFN
・入力電圧範囲 : 4.2~15V
・Power MOSFET 内蔵 Boostコンバータ
・Power MOSFET 内蔵 Buckコンバータ
500kHz スイッチング周波数
低電圧保護機能
過電圧保護機能
過電流保護機能
・正負チャージポンプ
・LDO
・オペレーショナルアンプ
LL2
LL2
NON_AMP
INV_AMP
LSW_OUT1
PVCC
LX1
VCC
INV_LDO
BST2
LX1
NC
SGND
LX1
NC
V_LDO
VO1_IN
SYSUVLO
PANEL_EN
ピン配置
ピン配置
アプリケーション
アプリケーション
V_AMP
・LCD TV
・LCD モニター
裏面 Exposed Pad は熱特性改善のため GND と接続して下さい。
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THV3543_Rev.1.00_J
出力チャンネル
出力チャンネル
出力チャンネル
出力チャンネル
Ch-1
Ch-2
VGH
VGL
AMP
LDO
LSW_OUT1
LSW_OUT2
説明
PWM 方式 Boost DC/DC コンバータ
PWM 方式 Buck DC/DC コンバータ
正電圧出力チャージポンプ
負電圧出力チャージポンプ
オペレーショナルアンプ
LDO
ロードスイッチ用コントロール出力 1
ロードスイッチ用コントロール出力 2
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THV3543_Rev.1.00_J
ブロック図
ブロック図
THV3543 TFT Multi Channel controller
Vin=12V
VCC
VREG5
5V REG
UVLO
SYSUVLO
LX1
TSD
VO1_IN
VO1
VO1
AVDD
VO2=3.3V
VCC3.3V
LX1
SEL
Max Duty
Mode
Select
LX1
INV1
VREG5
+
SS
+
Comp
-
op
SS_OK1
VREF
+
-
STOP
OSC
SS_OK2
FB1
PGND
TEST
OVP1
+
UVP1
+
LSW_OUT1
LSW
PG_VGL
PVCC
VO2_IN
VO2
VREG5
+
-
-
+
Comp
-
gm
+
SS
BST2
SS_OK2
VREF
STOP
OSC
UVLO
Max Duty
PC2
+
+
LL2
LL2
OVP2
UVP2
Vin=12V
VO2=3.3V
UVP2
P_GOOD
VO2_OK
LSW_OUT2
PG_LOGIC
V_ VGH
VGH
VGH_FB
AVDD
Mode
Select
+
OUT_VGH
VGH
SEL
OSC
VREF
+
SS_OK_LSW
PG_ VGH
STOP
PG_VGH
P_GOOD
VGH_OK
V_ VGL
VGL
VGL_FB
VO1
VGL
Mode
Select
OUT_VGL
+
STOP
SEL
OSC
+
Vin
PG_ VGL
V_AMP
PANEL_EN
SS_OK1
-
NON_AMP
+
STOP
Op
OUT_AMP
UVLO
INV_AMP
Timer
Latch
UVP1,
UVP2
OVP2
VCC
VREF
Vref
Error
Detection
PG_VGL,
PG_VGH
V_LDO
VREF
V_VGH
+
OSC
OUT_LDO
SGND
cur_ limit
INV_LDO
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THV3543_Rev.1.00_J
端子機能
ピン#
ピン#
端子名
機能
1
PC2
Ch-2エラーアンプ出力
2
FB1
Ch-1エラーアンプ出力
3
VREG5
5Vレギュレータ出力
4
VO2_IN
Ch-2 フ ィ ー ド バ ッ ク 入
力
5
INV1
Ch-1エラーアンプ反転
入力
6
VGH_OK
VGHパワーグッド出力
7
PG_LOGIC
ロードスイ ッチコン トロ
ール入力
8
VO2_OK
Ch-2パワーグッド出力
9
VREF
基準電圧
10
TEST
テストピン
11
SYSUVLO
電源電圧低下検出入
力
12
PANEL_EN
パネル電源起動制御
入力
13
14
NC
15
INV_LDO
LDO反転入力
16
17
18
19
SGND
V_LDO
NON_AMP
INV_AMP
シグナルグラウンド
LDO電源
アンプ非反転入力
アンプ反転入力
NCピン
機能説明
Ch-2のエラーアンプの出力端子です。GND間にコンデンサを
接続することにより位相補償を行います。
Ch-1のエラーアンプの出力端子です。INV1との間にRとCを接
続することにより位相補償を行います。
制御回路に使用する5Vレギュレータの出力端子です。外部に
コンデンサ(10μF) を接続して下さい。
Ch-2のフィードバック入力端子です。Ch-2はVO2_IN端子が
3.3Vになるように制御されます。
Ch-1エラーアンプの反転入力端子です。出力電圧固定モード
の時は位相補償用の抵抗及びコンデンサを接続します。出力
電圧可変モードの時は1.2Vとなるように出力-INV1端子間、及
びINV1端子-GND端子間に抵抗を接続して下さい
正電圧チャージポンプが正常起動後に Low レベルから High
レベルに切り替わります。外部にプルアップ抵抗を接続し使用
して下さい。
LSW_OUT2を制御するための入力端子です。
Ch-2が正常起動後にLowレベルからHighレベルに切り替わり
ます。外部にプルアップ抵抗を接続し使用して下さい。
負電圧チャージポンプのフィードバックに使用する1.2Vの基準
電圧です。安定化のため、外部にコンデンサ(0.01μF)を接続
して下さい。
製品出荷テストに使用する端子です。GNDに接続して下さい。
電源電圧が規定の電圧以下に低下した場合にICの動作を停
止 し ま す 。 VCC 端 子 -SYSUVLO 端 子 及 び SYSUVLO 端 子
-GND間に抵抗が内蔵されています。また、外付け抵抗で入力
電圧を分圧しSYSUVLO端子に印加することで検出電圧を任
意の電圧に設定することも可能です。
Lowレベルが印加されると負電圧チャージポンプ、ロードスイッ
チ1、正電圧チャージポンプの動作が停止します。使用しない
場合はVREG5端子に接続して下さい。
ノーコネクション(オープンとして下さい)。
LDOの反転入力端子です。
正常に動作している場合、この端子電圧は1.2Vです。
制御回路部のグラウンドです。
LDO用の電源端子です。
オペレーショナルアンプの非反転入力端子です。
オペレーショナルアンプの反転入力端子です。
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THV3543_Rev.1.00_J
ピン#
ピン#
20
21
22
23
24
25
26
27
端子名
V_AMP
OUT_AMP
OUT_LDO
OUT_VGL
V_VGL
V_VGH
OUT_VGH
PGND
28
VGL_FB
VGLフィードバック入力
29
VGH_FB
VGH フ ィ ー ド バ ッ ク 入
力
30
LSW_OUT2
31
LSW_OUT1
32
33
LL2
34
BST2
35
36
37
38
39
PVCC
VCC
40
VO1_IN
LX1
機能
アンプ電源
アンプ出力
LDO出力
VGLドライバー出力
VGL電源
VGH電源
VGHドライバー出力
パワーグラウンド
ロードスイ ッチコン トロ
ール出力2
ロードスイ ッチコン トロ
ール出力1
機能説明
オペレーショナルアンプの電源端子です。
オペレーショナルアンプの出力端子です。
LDOの出力端子です。
負電圧チャージポンプのドライバー出力端子です。
負電圧チャージポンプのドライバー回路の電源端子です。
正電圧チャージポンプのドライバー回路の電源端子です。
正電圧チャージポンプのドライバー出力端子です。
パワー素子のグランド端子です。
負電圧チャージポンプのフィードバック入力端子です。出力電
圧固定モードの時は負電圧チャージポンプの出力に接続して
下 さ い 。 出 力 電 圧 可 変 モ ー ド の 時 は 0V と な る よ う に 出 力
-VGL_FB端子間、及びVGL_FB端子-VREF端子間に抵抗を
接続して下さい。
正電圧チャージポンプのフィードバック入力端子です。出力電
圧固定モードの時は正電圧チャージポンプの出力に接続して
ください。出力電圧可変モードの時は1.2Vとなるように出力
-VGH_FB端子間、及びVGH_FB端子-GND間に抵抗を接続し
て下さい。
ロードスイッチ2のゲートコントロール端子です。
ロードスイッチ1のゲートコントロール端子です。ソフトスタート
機能を内蔵しています。
Ch-2出力
Ch-2のスイッチング出力端子です。
Ch-2ハイサイドドライバ
ー電源
Ch-2電源
制御回路電源
Ch-2のハイサイドドライバーの電源端子です。LL2端子間にコ
ンデンサを接続して下さい。
Ch-2の電源端子です。
制御回路部の電源端子です。
Ch-1出力
Ch-1のスイッチング出力端子です。
Ch-1 フ ィ ー ド バ ッ ク 入
力
出力電圧固定モードの時のCh-1のフィードバック入力端子で
す。Ch-1の出力に接続して下さい。出力電圧可変モードの時
はGNDに接続してください。
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絶対最大定格
項目
VCC, PVCC電圧
INV1, FB1, VO2_IN, PG_LOGIC, TEST, SYSUVLO, PANEL_EN,
INV_LDO, VGL_FB電圧
VREG5, PC2, VGH_OK, VO2_OK, VREF, BST2-LL2間電圧
NON_AMP, INV_AMP, VO1_IN電圧
VGH_FB電圧
VGL_FB電圧
OUT_AMP, OUT_LDO, OUT_VGL, OUT_VGH, LSW_OUT2,
LSW_OUT1電圧
LL2 電圧
BST2電圧
LX1電圧
V_LDO, V_AMP, V_VGL, V_VGH電圧
許容消費電力
ジャンクション温度
動作温度範囲
保存温度範囲
記号
Vcc
定格値
18
単位
V
VL_in
6.5
V
VL_out
VH_in1
VH_in2
VH_in3
6.5
20
40
-8
V
V
V
V
VH_out1
20
V
VH_out2
VH_out3
VH_out4
VH_cc
Pd
Tj
Ta
Tstg
18
24.5
25
20
4295 (Ta<25℃)
150
-40 ~ +85
-55 ~ +150
V
V
V
V
mW
℃
℃
℃
許容消費電力
5000
許容消費電力 Pd (mW)
4500
4000
3500
3000
2500
2000
1500
1000
500
0
-40
-20
0
20
40
60
80
100
120
140
160
周囲温度 Ta (℃)
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推奨動作条件
項目
VCC, PVCC電圧
VGH_OK, PG_LOGIC, VO2_OK, SYSUVLO, PANEL_EN電
圧
V_LDO電圧
V_AMP, V_VGL, V_VGH電圧
NON_AMP, LSW_OUT2, LSW_OUT1電圧
VREF ピン接続外部コンデンサ容量
VREG5 ピン接続外部コンデンサ容量
Min
4.2
Typ
-
Max
15
単位
V
-0.1
-
5.5
V
3.0
4.2
-0.1
-
0.01
10
17
17
17
-
V
V
V
μF
μF
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電気的特性(特に明記がない限り、Vcc=12V、Ta=25℃)
項目
記号
条件
Min
Typ
Max
単位
回路全体
平均消費電流
Icc
VCC端子電流
-
5.0
-
mA
基準電圧
Vref
Cvref=0.01μF
1.188
1.200
1.212
V
基準電圧ロードレギュレーション
Vref(load)
-
2
5
mV
-
2
8
mV
Iref=-100μA~-1mA
Iref=-100μA
基準電圧ラインレギュレーション
Vref(line)
5Vレギュレータ出力電圧
Vreg5(range)
Io=-1mA
-
5.0
-
V
Vreg5(load)
Io=-0.1mA~-5mA
-
-
100
mV
-
-
50
mV
430
500
570
kHz
5V レギュレータロードレギュレー
ション
5V レギュレータラインレギュレー
ション
Vreg5(line)
VCC=4.2~15V
Io=-1mA
VCC=5.5~15V
発振周波数
Fosc
UVLO解除電圧
Vuvlo
VCC端子電圧値
5.0
5.46
6.00
V
UVLOヒステリシス電圧
Vuvlo(hys)
VCC端子電圧値
1.4
1.96
2.5
V
システムUVLO解除電圧
Vsysuvlo
SYSUVLO端子電圧値
1.44
1.56
1.68
V
システムUVLOヒステリシス電圧
Vsysuvlo(hys)
SYSUVLO端子電圧値
0.41
0.56
0.71
V
15.2
15.6
16.0
V
Ch--1 Boost コン
コンバータ
バータ部
Ch
バータ
部
フィードバック電圧
(出力電圧固定モード)
フィードバック電圧
(出力電圧可変モード)
出力電圧固定モード
Vo1(fix)
Vref –
Vo1(adj)
10m
Vref
Vref +
10m
V
Vo1_in(fix)_th
4.6
-
-
V
Vo1_in(adj)_th
-
-
2.7
V
出力オン抵抗
Ron(ch-1)
-
100
170
mΩ
出力オフリーク電流
Ileak(ch-1)
-
-
10
μA
最大デューティサイクル
Dmax(ch-1)
LX1 端子パルス
-
5
-
%
短絡検出スレッショルド電圧
Vuvp(ch-1)
VO1出力電圧
-
85
-
%
短絡検出ラッチディレイ時間
tuvp(ch-1)
-
12.2
-
ms
過電圧検出スレッショルド電圧
Vovp(ch-1)
-
125
-
%
4.0
-
-
A
3.23
3.30
3.37
V
VO1_IN端子電圧レベル
出力電圧可変モード
VO1_IN端子電圧レベル
過電流検出スレッショルド電流
Ics1
VO1出力電圧
VCC=12V, VO1=15.6V,
VO1出力電流
Ch--2 Buck コンバータ
コンバータ部
Ch
部
フィードバック電圧
Vo2
出力オン抵抗
Ron(ch-2)
-
170
290
mΩ
出力オフリーク電流
Ileak(ch-2)
-
-
10
μA
最大デューティサイクル
Dmax(ch-2)
LL2 端子パルス
-
88
-
%
短絡検出スレッショルド電圧
Vuvp(ch-2)
VO2出力電圧
-
85
-
%
短絡検出ラッチディレイ時間
tuvp(ch-2)
-
12.2
-
ms
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項目
記号
過電圧検出スレッショルド電圧
Vovp(ch-2)
過電圧検出ラッチディレイ時間
Tovp(ch-2)
条件
VO2出力電圧
VCC=12V,
Min
Typ
Max
単位
-
125
-
%
-
2.44
-
ms
3.5
-
-
A
過電流検出スレッショルド電流
Ics(ch-2)
パワーグッドスレッショルド電圧
Vpg(ch-2)
VO2出力電圧
-
85
-
%
パワーグッド出力オン抵抗
Ipg(ch-2)
VO2_OK端子
-
0.8
1.6
kΩ
パワーグッド出力リーク電流
Ipgleak(ch-2)
VO2_OK=5V
-
-
2
μA
34.5
35.6
36.7
V
VO2出力電流
正電圧チャージポンプ
チャージポンプ部
VGH 正電圧
チャージポンプ
部
フィードバック電圧
(出力電圧固定モード)
フィードバック電圧
(出力電圧可変モード)
ハイサイド出力オン抵抗
VGH(fix)
Vref –
VGH(adj)
20m
Ronh(VGH)
V_VGH=15V, Ioh=-50mA
ローサイド出力オン抵抗
Ronl(VGH)
V_VGH=15V, Ioh=50mA
デューティサイクル
Duty(VGH)
短絡検出スレッショルド電圧
Vuvp(VGH)
VGH出力電圧
Vref
-
3.5
Vref +
20m
V
-
Ω
-
3.5
-
Ω
-
50
-
%
-
85
-
%
パワーグッドスレッショルド電圧
Vpg(VGH)
VGH出力電圧
-
85
-
%
パワーグッド出力オン抵抗
Ipg(VGH)
VGH_OK端子
-
0.8
1.6
kΩ
パワーグッド出力リーク電流
Ipgleak(VGH)
VGH_OK=5V
-
-
2
μA
VGL(fix)
-6.19
-6.00
-5.81
V
VGL(adj)
-20
0
20
mV
VGL 負電圧チャージポンプ
負電圧チャージポンプ
チャージポンプ部
部
フィードバック電圧
(出力電圧固定モード)
フィードバック電圧
(出力電圧可変モード)
ハイサイド出力オン抵抗
Ronh(VGL)
V_VGL=15V, Ioh=-50mA
-
11
-
Ω
ローサイド出力オン抵抗
Ronl(VGL)
V_VGL=15V, Ioh=50mA
-
5
-
Ω
デューティサイクル
Duty(VGL)
-
80
-
%
短絡検出スレッショルド電圧
Vuvp(VGL)
VGL出力電圧
-
82
-
%
VGL起動制御入力 スレッショ
PANEL_EN
ルド電圧スレッショルド電圧
(th)
0.88
1.0
1.12
V
PANEL_EN電圧
LDO 部
フィードバック電圧
Vldo
ロードレギュレーション
Vldo(load)
Vref –
20m
Vref
Vref +
20m
V
V_LDO=15.6V
OUT_LDO=15.2V
-
-
45
mV
250
-
-
mA
-
-
0.15
V
Ildo=-0.1m~-20mA
最大出力電流
Ildo(max)
V_LDO=15.6V
OUT_LDO=15.2V
V_LDO=15.6V
ドロップアウト電圧
Vdrop(ldo)
INV_LDO=0V
Ildo=-10mA
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項目
記号
条件
Min
Typ
Max
単位
オペレーショナルアンプ
アンプ部
オペレーショナル
アンプ
部
入力オフセット電圧
Vamp(off)
ロードレギュレーション
Vamp(load)
ラインレギュレーション
Vamp(line)
同相入力電圧範囲
Vamp (range)
Iamp=0~+/-5mA
V_AMP=9V-17V
OUT_AMP=6V
-13
10
34
mV
-50
-
50
mV
-
-
50
mV
3
-
100
180
-
mA
-
-180
-100
mA
-
-
200
nA
V_AMP –
0.5
V
V_ AMP =12V
出力ソース最大電流
Iamph(max)
OUT_ AMP =6V
0.5V 出力低下
V_ AMP =12V
出力シンク最大電流
Iampl(max)
入力バイアス電流
Iib(amp)
OUT_ AMP =6V
0.5V 出力上昇
スイッチコントロール1
スイッチコントロール
1部
ソフトスタート時間
tss(lsw_out1)
出力抵抗
Ro(lsw_out1)
出力オフリーク電流
Ileak
Io=1mA
-
10
-
ms
-
1.2
-
kΩ
-
-
1
μA
0.6
-
1.1
V
-
1.2
-
kΩ
-
-
1
μA
スイッチコントロール2
スイッチコントロール2部
入力スレッショルド電圧
V(pg_logic)
出力抵抗
Ro(lsw_out2)
出力オフリーク電流
Ileak
Io=1mA
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機能説明
システム UVLO
入力電圧が低い状態での誤作動を防止する為 UVLO(アンダーボルテージロックアウト)回路を内蔵しています。内
部設定での検出電圧は 3.5V、解除電圧は 5.46V です。入力電圧(Vin)が UVLO 解除電圧(5.46V)に達するとソフト
スタートを始め、出力電圧 Vo は徐々に正規の電圧まで上昇します。入力電圧(Vin)が 3.5V まで低下すると UVLO が
動作開始し、即座にスイッチング動作停止及びソフトスタートのディスチャージを行います。スイッチング動作停止に
伴い、出力電圧(Vo)は低下します(図 1 参照)。
5.46V
Vin
3.50V
switching
Operating
Stop
Stop
Operating
Vo
図 1. システム UVLO 機能例
また外部抵抗で Vin を分圧し SYSUVLO 端子に印加することによってもシステム UVLO 検出電圧を任意の電圧に設
定することも可能です(図 2 参照)。システム UVLO の電圧設定は以下の式で与えられます。尚、外付け抵抗は内部
抵抗より十分小さな値を使用して下さい。
システムUVLO解除電圧 = 1.56 ×
R1 + R2
R2
システムUVLO検出電圧(動作下限電圧) = 1.0 ×
R1 + R2
R2
Vin
VCC
500k
R1
SYSUVLO
R2
UVLO
COMP
200k
図 2. システム UVLO 設定回路
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基準電圧回路
基準電圧回路は、温度補償された基準電圧(1.2V)を発生し、IC 内部回路の基準電圧として使用されています。ま
た、基準電圧は VREF 端子より最大 1mA まで外部に取り出せます。安定化のため VREF 端子と SGND 間にコンデン
サ(0.01μF)を接続して下さい。
VREG5
内蔵 5V ローカルレギュレータです。安定化のため VREG5 端子と SGND 間にコンデンサ(10μF)を接続して下さ
い。
発振回路
発振周波数は内部固定で 500kHz です。
サーマルシャットダウン(
サーマルシャットダウン(TSD)
熱による破壊を防ぐため、サーマルシャットダウン回路を内蔵しています。ジャンクション温度が 175℃に達するとサ
ーマルシャットダウン回路が動作し、スイッチング及びレギュレータ VREG5 の動作を停止します。解除温度は 160℃で
す。
DC/DC コ ンバータ CHCH-1, CHCH-2
CH-1、CH-2 は PWM 制御方式です。CH-1 は Boost タイプ、CH-2 は Buck タイプで 3.3V 固定です。Power
MOSFET と過電流検出回路を内蔵しています。Max Duty 時には CH-1 の LX1 端子のデューティが 8.3%、CH-2 の
LL2 端子が 88%となります。
チャージポンプ回路
チャージポンプ回路 VGH, VGL
VGH および VGL はそれぞれ正負のチャージポンプ回路です。デューティサイクルは VGH が 50%、VGL が 80%
と固定です。
VO2_OK,
VO2_OK, VGH_OK 端子
プルダウントランジスタのオープンドレイン出力です。パワーOn 時にはトランジスタが On しており、端子電圧はグラ
ウンドレベルになっています。VO2_OK は CH-2 が VGH_OK は VGH がそれぞれ動作開始し、正規電圧の 85%に達し
た時にプルダウントランジスタが Off となります。
ロードスイッチコントロール
LSW_OUT1 端子は VGL が正常起動後に外部 Pch MOSFET ロードスイッチをコントロールします。ソフトスタート機
能を内蔵しています。
LSW_OUT2 端子はオープンドレイン出力で PG_LOGIC 端子の High 入力をうけてプルダウントランジスタが Off とな
ります。外部 Nch MOSFET ロードスイッチの制御やレベルシフタに使用可能です。
オペレーショナルアンプ
オペレーショナルアンプ
Vcom 及び Half AVDD 等に使用可能です。出力電流が必要な場合は、外付けのバイポーラトランジスタを使用して
下さい。
LDO
LDO は復帰型電流制限機能を内蔵しております。負荷電流は 250mA 以内でご使用下さい。出力電圧は外付け抵
抗によって設定します(出力電圧設定の項参照)。
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ソフトスタート回路
ソフトスタート回路
スタートアップ時の出力電圧のオーバーシュー ト発生及び入力突入電流を防ぐため、出力電圧を緩やかに上昇さ
せる機能です。ソフトスタート機能は CH-1、CH-2 及びロードスイッチ 1 回路に内蔵しています。各内部ソフトスタート
回路の出力電圧は、それぞれの起動シーケンスに準じて上昇し、それに伴い各 DC/DC コンバータ及びロードスイッ
チ後段の出力電圧が上昇します。ソフトスタートはそれぞれ規定の出力電圧に達した時点で終了します。ソフトスター
ト時間は CH-1、CH-2、ロードスイッチ 1 共に 10msec です(図 3 参照)。
起動シーケンス
起動シーケンス
図 3 に起動シーケンス波形を示します。CH-1、CH-2 が正常に起動した後にスイッチングを開始します。VGL は
CH-1 出力 VO1 が正常起動後かつ PANEL_EN 端子が High で立ち上がります。VGH はロードスイッチ 1 起動後、
5msec 後に立ち上がります。オープンドレイン端子 VO2_OK、VGH_OK はそれぞれ CH-2、VGH が正常起動後に起
動します。
VGH
10msec
10msec
10msec
5msec
VO1
AVDD
LDO
(V_LDO=V_VGH)
VO2
3.3V
VGH_OK
VO2_OK
VGL
(PANEL_EN=High)
図 3. 起動シーケンス波形
PANEL_EN 端子
IC 起動時にて VGL は CH-1 出力 VO1 が正常起動後かつ PANEL_EN 端子が High で立ち上がります。PANEL_EN
端子に Low レベルが印加されると VGL、ロードスイッチ1、VGH の動作が停止します。再度 High 印加で VGL 以降が
再起動します。
使用しない場合は VREG5 端子に接続して下さい。
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低電圧保護回路 (UVP)
負荷短絡等によって DC/DC 及び VGH, VGL 出力電圧の低下が一定時間以上続いた場合、出力を停止する保護
機能です。内部のコンパレータが出力電圧を監視し、一定の電圧より低下するとタイマーラッチ回路が動作し始めま
す(図 4 参照)。出力異常が 12.2msec 続くとスイッチング動作を止めラッチ状態になります。ラッチに至る前に UVLO
が動作した場合、タイマーはリセットされます。
VGH, VGL はシーケンス起動直後の 3msec は UVP 検出はしません。起動不良を防ぐためにチャージポンプの立ち
上がり時間は 15msec 以内におさまるようご使用下さい。
AMP
or
COMP
Output Voltage
Detection
+
VREF
UVP COMP
Timer
Latch
+
Vth
図 4. 低電圧検出回路
過電圧保護回路 (OVP)
CH-1, CH-2 の出力電圧がある一定電圧を超えた場合、出力を停止する保護機能です。CH-1 は INV1 端子電
圧が 1.5V、CH-2 は VO2_IN 端子電圧が 4.13V をそれぞれ超えた場合、スイッチング動作を停止させます(図 5 参照)。
また、CH-2 は出力異常を検知するとタイマーラッチ回路が動作し、出力異常が 2.44msec 続くとラッチ状態になりま
す。
Output Voltage
Dtection
SS
AMP
PWM COMP
OUT
+
VREF
OVP COMP
+
Vth
図 5. 過電圧検出回路
過電流
過電流保護回路 (OC
(OCP)
CH-1, CH-2 は過電流保護回路を内蔵しています。一定以上の負荷電流が流れた場合はスイッチングを停止させ
ます。CH-1 は 4.0A 以上、CH-2 は 3.5A 以上で保護回路が動作します。
過電流が検出され続けると、低デューティのスイッチングパルスが出力されるため出力電圧が低下します。
出力電圧が一定の電圧を 12.2msec 以上下回ると UVP が動作し IC はラッチ状態になります。
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スイッチングチャンネル出力電圧
スイッチングチャンネル出力電圧モード
出力電圧モード
VO1_IN 端子の設定によりスイッチングチャンネルの出力電圧固定モードと出力電圧可変モードの選択が可能です。
CH-1 の出力を直接 VO1_IN 端子に接続すると出力電圧固定モードになり、CH-1 は 15.6V、VGH は 35.6V そして
VGL は-6V 固定となります。VGH、VGL はそれぞれ出力を VGH_FB 端子と VGL_FB 端子に接続してください。
VO1_IN 端子をグラウンドに接続すると出力電圧可変モードになり CH-1、VGH、VGL の出力電圧は外付け抵抗に
より設定可能になります。CH-2 はいずれのモードでも 3.3V 固定です。
出力電圧設定 (出力電圧可変
(出力電圧可変モード
出力電圧可変モード)
モード)
CH-1 の場合はフィードバックの働きにより、INV1 の電圧は VREF 電圧に等しくなります(図 6 参照)。また、INV1 の
電圧は、Vout1 を R1 と R2 で分圧したものです。
従って
R2
Vout1 ×
= VREF
R1 + R2
Vout1
C1
よって
FB1
R1
R3
C2
Error AMP1
PWM
Comp.
-
 R1 
 R1 
Vout1 = VREF × 1 +
 = 1 .2 ×  1 +

 R2 
 R2 
R2
INV1
VREF
=1.2V
+
図 6. CH-1 出力電圧の設定
VGH については VGH_FB の電圧は VREF 電圧に等しくなるよう制御されます(図 7 参照)。また、INV_VGH の電圧
は、VGH を R4 と R5 で分圧したものです。
VGH
よって
R4 
R4 


VGH = VREF × 1 +
 = 1 .2 ×  1 +

R5 
R5 


R4
VGH_FB
R5
COMP
VREF
=1.2V
+
Output
Circuit
図 7. VGH 出力電圧の設定
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VGL については VGL_FB の電圧はゼロに等しくなるよう制御されます(図 8 参照)。また、VGL_FB に流れる電流は
無視できます。
よって
VGL = − (VREF ) ×
R6
R6
= − 1 .2 ×
R7
R7
VGL
R6
VGL_FB
COMP
Output
Circuit
+
-
R6
R7
R7
VREF
=1.2V
VGL
VREF
=1.2V
0V
図 8. VGL 出力電圧の設定
出力電圧設定 (出力電圧固定
出力電圧固定モード
電圧固定モード)
モード)
CH-1 の出力を直接 VO1_IN 端子に接続すると出力電圧固定モードになります。VGH の出力は VGH_FB 端子に
VGL の出力は VGL_FB に直接接続して下さい。CH-1 は 15.6V、VGH は 35.6V そして VGL は-6V 固定となります。
CH-1 は位相補償用に VO1_IN 端子-INV1 端子間にコンデンサと INV1 端子-FB1 端子間に抵抗及びコンデンサを
接続して下さい(図 9 参照)。
Vout1
VO1_IN
Error AMP1
-
INV1
VREF
=1.2V
+
PWM
Comp.
FB1
図 9. 出力電圧固定モード時の CH-1 回路
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出力電圧設定 (LDO
(LDO)
LDO)
LDO の場合はフィードバックの働きにより、INV_LDO の電圧は VREF 電圧に等しくなります(図 10 参照)。
また、INV_LDO の電圧は、OUT_LDO を R8 と R9 で分圧したものです。
従って
R8 

OUT_LDO = 1.2 × 1 +

R9 

図 10. LDO 回路
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パッケージ外形寸法図
パッケージ外形寸法図
QFN 40-pin
裏面 Exposed Pad は熱特性改善のため
GND と接続して下さい。
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諸注意とお
諸注意とお願
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