測定方法・試験方法406KB

測定方法・試験方法
電気的性能
〔全抵抗値〕
軸(レバー)を端子 1 または 3 の終端に置き、特に規定がない限り、抵抗器の端子 1 と 3 との間の抵抗値を測定する。
〔定格電力〕
定格周囲温度において抵抗素子全域(端子 1 と 3 との間)に連続負荷することが可能な電力の最大値とする。
なお、炭素系皮膜の定格周囲温度は、50℃とし、周囲温度が 50 〜 70℃の場合の負荷電力は、定格電力に下図の
軽減曲線によって定める定格電力比を乗じた値を最大電力とする。
定格電力の軽減曲線
100
80
定
格
電
力
比
(%)
60
40
33
20
0
20
40
50
60
70
80
100
周囲温度
(℃)
〔定格電圧〕
定格電力に対応する電圧とし、次の式によって求める。ただし、求められた定格電圧が最高使用電圧を超える時は、
その最高使用電圧をもって定格電圧とする。
E=√P・R
E:定格電圧(V) P:定格電力(W)
R:公称全抵抗値(Ω)
〔タップ間抵抗値〕
タップ端子と規定の端子(端子 1 または端子 3)との間の抵抗値を測定する。
〔残留抵抗値〕
軸(レバー)を端子 1 側の終端に置き、
端子 1 と 2 との間の抵抗値を測定する。次に、
軸(レバー)を端子 3 側の終端に置き、
端子 2 と 3 の間の抵抗値を測定する。タップ端子がある場合は、軸(レバー)を回転(移動)し、タップ端子と端子 2 と
の間の抵抗値が最小になる値を測定する。
〔最大減衰量〕
軸を端子 1 側の終端に置き、端子 1 と 2 との間の電圧を測定し、端子 1 と 3 との間の電圧に対する比を算出する。
なお、特に規定がない限り、音量用回転形ボリュームの残留抵抗値の代わりに適用する。
〔挿入損失〕
軸を端子 3 側の終端に置き、端子 1 と 2 との間の電圧を測定し、端子 1 と 3 との間の電圧に対する比を算出する。
なお、特に規定がない限り、音量用回転形ボリュームの残留抵抗値の代わりに適用する。
〔しゅう動雑音〕
JIS C 6443 に規定する周波数特性をもつ増幅器に接続し、端子 1 と 3 との間に 20V の直流電圧(定格電圧が 20V
以下の時は、その電圧)を加え、軸(レバー)を毎分約 30 サイクルの速さで回転(移動)して測定する。
〔耐電圧〕
規定の箇所に交流電圧を 1 分間加え、アーク、焼損、絶縁破壊などの異常の有無を調べる。
試験は、それぞれの端子を一括して行ってもよい。特に規定がない限り、下記の箇所の試験とする。
ただし、構造上導通する機構になっているものでは、その部分の試験は行わない。
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測定方法・試験方法
〔絶縁抵抗〕
規定の箇所を規定の電圧の絶縁抵抗計で測定する。特に規定がない限り、下記の箇所を試験する。
ただし、構造上導通する機構になっているものでは、その部分の試験は行わない。
〔耐電圧と絶縁抵抗の測定箇所〕
●
●
●
●
●
●
端子と軸(レバー)との間
端子と金属カバー(枠)との間
独立した抵抗素子に接続された端子と他の抵抗素子に接続された端子との間(多連形の場合)
スイッチ端子と軸との間
スイッチ端子と抵抗端子との間
スイッチ端子と金属カバーとの間
〔相互偏差〕
軸(レバー)を規定の位置に置き、端子 1 と 3 との間にそれぞれ 1,000 ± 200Hz で 2 〜 15V(正弦波実効値)の
試験電圧を加え、各抵抗器の端子 2 と規定の端子(端子 1 または端子 3)との間の電圧を測定し、次の式によって算出する。
なお、判定に疑義が生じなければ、試験電圧として直流を用いてもよい。
相互偏差 Gang error=20log
V2
V1
ここに V1:基準とする抵抗器の端子 1 と 2 との間の電圧(抵抗変化特性 C、
E、
逆 D の場合は、
端子 2 と 3 との間の電圧)
V2:基準以外の抵抗器の端子 1 と 2 との間の電圧(抵抗変化特性 C、
E、
逆 D の場合は、
端子 2 と 3 との間の電圧)
タップ端子がある場合は、タップ端子と端子 1 との間に(抵抗変化特性 C の場合は、タップ端子と端子 3 との間に)公称
全抵抗値の 1/10 に相当する固定抵抗器を接続して測定する。
4段目に対して基準とする抵抗器
2段目に対して基準とする抵抗器
基準とする抵抗器
4
3
2
基準とする抵抗器
1
端子1
端子3
〔スイッチ接触抵抗〕
特に規定がない限り、直流 5V、1A を接点間に加え、接点が閉じた時の電圧降下を測定し、接触抵抗を算出する。
機能的性能
〔全回転角度(レバー移動距離)〕
軸(レバー)を端子 1 側の終端の位置から端子 3 側の終端の位置に回した(移動した)時の回転角度(移動距離)を測定する。
〔回転トルク(作動力)〕
軸(レバー)を回転(移動)するのに必要なトルク(作動力)を測定する。特に規定がない限り、
周囲温度 5 〜 35℃で行い、
軸の回転速度は毎秒 60°
、レバーの移動速度は、毎秒 20mm とする。
〔始動トルク(始動力)〕
長時間放置した後、軸(レバー)を初めて回転(移動)する時に必要なトルク(作動力)を測定する。特に規定がない限り、
周囲温度 5 〜 35℃で行い、軸の回転速度は、毎秒 60°
、レバーの移動速度は、毎秒 20mm とする。
備考:特に必要な場合にだけ規定する。
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測定方法・試験方法
〔軸がた〕
基準面より、0.1N・m(絶縁軸は 50mN・m)の曲げモーメントを軸の平滑な円筒面が途絶える所から 3mm 以内の点で
互いに 180°
異なる方向から軸に直角に加えて、基準面から 30mm の位置における振れの大きさを測定する。
ただし、軸の長さが 30mm に満たない場合は、比例計算による。
〔軸の回転止め強度(レバー移動止め強度)〕
軸(レバー)を端子 1 の終端に置き、その方向に規定のねじりモーメント(力)を 10 秒間加える。次に、軸(レバー)
を端子 3 の終端に置き、同様に規定のねじりモーメント(力)を加えた後、操作部および関連部分の変形、破壊を調べる。
〔押しおよび引張り強度(レバーの押しおよび引張り強度)〕
軸(レバー)の軸線方向に規定の大きさの力をそれぞれ 10 秒間加えた後、操作部および関連部分の変形、破壊、動作状態
を調べる。
抵抗変化特性
〔抵抗変化特性〕
80
70
60
50
40
30
E(
5C 25C
)
Re )
ver
sed
(10C D
)
C(1
20
10
100
90
Term."1"
80 70 60 50 40 30
Rotation travel (%)
20 10
J
0
Term."3"
10
20 30 40 50 60 70
Rotation travel (%)
Term."1"
Tapers B and VB(vol.control), with 50% tap
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
10
Term."1"
20 30 40 50 60 70
Rotation travel (%)
80 90 100
J
Term."3"
M(1H)
80
70
M(1
H)
60
50
40
30
20
10
0
10
Term."1"
20 30 40 50 60 70
Rotation travel (%)
80 90 100
J
Term."3"
NOTE : Resistance characteristic of curve N is plotted
with respect to terminal "3"
Term."3"
J
J
100
80 90 100
Taper M Output volt.across term.1-2 G 100 (%) J
Input volt. across term. 1-3
Output volt.across term.2-3
Taper N
100 (%) J
Input volt. across term. 1-3 G
D(1
100
G 100 (%)
90
A(
Output volt.across term.1-2
Term."3"
Output volt.across term.1-2
100 (%)
Input volt. across term. 1-3 G
Output volt.across term.2-3
100 (%)
Input volt. across term. 1-3 G
J
)
A
15
0A)
10
0
)
5A
2
K(
20
80 90 100
Tapers E, C and RD
100
30
ol)
)
(5B
Rotation travel (%)
40
l.co
ntr
Term."1"
20 30 40 50 60 70
50
)
10
lW
ecia
Sp
J
)
1B
3B
)
B(
l)(
co
ol.
V
(v
10
0
J
W
nt
ro
20
(4B
30
)
40
60
Taper M and N
N(2H)
90
H)
50
70
(vo
60
80
VB
70
B(
1B
M
80
90
100
N(2
Output volt.across term.1-2
100 (%) J
Input volt. across term. 1-3 G
90
Tapers K, A and D
100
Input volt. across term. 1-3
Tapers B, B(vol.control), W and special W
100
Output volt.across term.1-2
100 (%)
Input volt. across term. 1-3 G
J
軸(レバー)を規定の位置に置き、規定の端子間(端子 1 と 2 との間または端子 2 と 3 との間)の電圧を測定し、
端子 1 と 3 との間の電圧に対する百分率を算出する。
参考:回転角度(移動量)に対する抵抗変化の基準は、次のとおりである。
RK09Y11L Series
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
30
Term."1"
60
90 120 150 180 210 240 270 300°
Rotation angle
J
Term."3"
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