KSP75-FP-002932(4 版) CT‐20 光ファイバカッタ取扱説明書 6.操作手順 ※図は、FC-01(屑回収装置)装着状態を示します。FC-01 に関する事項は、FC-01 装着品に適用します。 使用になる前に マクラレバー①を下方に軽く押した状態(図 6-1)でストッパ②のロックを外します。(図 6-2) 次に、上クランプ押さえ③を手前へスライドさせて下さい。(図 6-3) 1.安全に関するご注意 警告 この警告を無視して誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性があります。 ③上クランプ押さえ ①マクラレバー 光ファイバの接続作業の準備中あるいは接続作業中に、折れた光ファイバの破片が誤って目に入る可能性があります。 安全のため、作業中は常に安全めがねを着用して下さい。 また、光ファイバの破片が目以外に付いた場合もケガをする危険がありますので、光ファイバ屑の取り扱いには十分注意 して下さい。 切断刃には、触れないで下さい。ケガをする恐れがあります。 作業中に手を挟恐れがありますので取り扱いには十分注意して下さい。 (図 6-1) 注意 この注意を無視して誤った取り扱いをすると、人が負傷する危険および物的損傷のみの発生する危険があります。 本製品は、非常に精密な機械です。分解しないで下さい。 本製品は、光ファイバを切断することを目的としたものです。決して光ファイバ以外の切断に使用しないで下さい。 2.構成品 品名 本体 型番 CT-20 数量 1台 取扱説明書 ②ストッパ 背面 備考 屑回収装置付きの型番はCT-20FC - 1部 ファイバプレート AD-11 1個 CT-20-11、CT-20FC-11 は標準装備 ファイバプレート AD-12 1個 CT-20-12、CT-20FC-12 は標準装備 キャリングケース 屑回収装置 CC-10 FC-01 1個 1台 工具セット STS シリーズ以外の単品出荷時のみ適応 オプション。CT-20FC、CT-20FC-11、CT-20FC-12 は標準装備 (図 6-2) (図 6-3) (1)屑回収装置フタ④を開き、30mm 以上被覆を除去した光ファイバをセットします。AD-12 使用時の単心ファイバの切断長はファ イバプレートの目盛りで調節して下さい。テープ心線は各ファイバが重なっていないかチェックし、真直ぐセットして下さい。セット が終わりましたら、屑回収装置フタ④を閉じます。(図 6-4) (2)続いてマクラレバー①を閉じると自動的に光ファイバがカットされます。マクラレバーを閉じる速さは、ファイバを押さえるまでは ゆっくりと、その後は素早く動作させて下さい。又、止まるまで閉じて下さい。閉じる作業の途中で開いてしまいますと光ファイバに 損傷を与えてしまう可能性があります。 (3)マクラレバー①を開きます。バネの力で自動的に開きますが、急に開くと跳ね上がる危険性がありますので、手を添えてゆっくり 開いてください。マクラレバー①が開ききったら、レバー⑤を押し下げて下さい。(図 6-5)自動的にファイバ屑がゴミ箱⑥の中に引 き込まれます。1度で入りきらない場合は、もう1度レバー⑤を押し下げて下さい。ゴミ箱⑥の中身は、こまめに捨てて下さい。 (4)使用しないときは上クランプ押さえ③を奥へスライドさせた後(図 6-6)、ストッパ②でマクラレバー①を固定して下さい。 また、ケースに収納するときは、ゴミ箱のファイバ屑を捨ててから収納して下さい。 ファイバプレート (AD-11,AD-12) ファイバホルダ ⑤レバー 3.適応光ファイバ心線 ファイバプレート 適応心数 被覆径 ファイバ径 切断長 - 最大 24 心 ファイバホルダに依存 φ0.125mm 10mm AD-11 1心 φ0.25~φ0.9mm φ0.125mm 16mm AD-12 1心 φ0.25mm φ0.125mm 6~20mm φ0.9mm φ0.125mm 10~20mm 4.廃却方法(リサイクル) 上面 (図 6-5) 30mm 以上 ④屑回収装置フタ 光ファイバカッタは環境に有害な材質の部品を使用しておりません。また、リサイクル可能な材質の部品も使用しておりません。 不燃物扱いで廃却して下さい。 ⑥ゴミ箱 (図 6-4) 5.お問合わせ先 修理・メンテナンス等で装置を返却する場合は、故障現象を明記下さるようお願い致します。 技術的な 〒135-8512 東京都江東区木場 1-5-1 問い合せ先 (株)フジクラ 光機器事業部 精密機器製品部 TEL:03-5606-1636 FAX:03-5606-1535 e-mail:[email protected] URL:http//www.fujikura.co.jp メンテナンス 窓口 〒285-8550 千葉県佐倉市六崎 1440 番地 (株)フジクラ 佐倉事業所 光システム開発センター内 TEL:043-484-3974 FAX:043-484-4816 光機器事業部 精密機器製品部 メンテナンス担当 7.メンテナンス (図 6-6) ファイバが切れにくくなったら・・・ ステップ1 ブレードカバー⑦を取り外し(図 7-1)、切断刃⑧及びファイバクランプ⑨のゴム面を、アルコールをひたした綿棒な どを用いて清掃して下さい。(図 7-2) ステップ 2 清掃しても切れない場合は、以下の要領で刃のポジションを変更して下さい。(図 7-3) 1.ゴミ箱⑥を抜き取る。⇒ 2.切断刃止めネジ⑩を緩める。(-ドライバ) ⇒ 3.切断刃⑧のポジションを 1 穴分移動させる。⇒ 4.切断刃止めネジ⑩を締める。 KSP75-FP-002932(4 版) ステップ 3 刃が一巡した場合は、以下の要領で刃高 UP を行って下さい。(図 7-4) 1.ゴミ箱⑥を抜き取る。 ⇒ 2.切断刃止めネジ⑩を緩める。(-ドライバ) ⇒ 3.アジャスタ止めネジ⑪を緩める。(六角レンチ 0.89mm) ⇒ 4.アジャスタ⑫を一目盛り矢印方向に回す。(六角レンチ 1.5mm) ⇒ 5.アジャスタ止めネジ⑪を締める。⇒ 6.切断刃止めネジ⑩を締める。 ステップ 4 刃高UPした後、ステップ 1~3 を繰り返して使用して下さい。 ステップ 5 刃高を2目盛りUPさせた後、刃が 1 巡しましたら、切断刃⑧を新しいものと交換しますのでメンテナンス担当まで装 置をご返却下さい。ご返却する時は、刃高を最初の目盛りの位置に矢印と逆方向に回して戻し、ご返却下さい。 ⑦ブレードカバー ⑧切断刃 9.カウンタ取付け及び操作手順(オプション) 取付け手順 (1)カッタ本体の底面にあるカウンタ取付け用ネジ穴を確認します。(図 9-2) (2)カウンタのレバー⑭がマクラバレー①の後方にあたるようにセットし、皿ネジ(M2x4:付属品)3 本で取付けます。(図 9-3) (3)取付け後、マクラレバー①を開閉し、マクラレバーを降ろしきったところでカウンタの数がひとつ増えることを確認して下さい。 カウンタ取付け用ネジ穴 ①マクラレバー カッタ本体底面 (図 9-2) ⑨ファイバクランプ (図 7-1) カッタ (図 7-2) ⑮0リセット ボタン アジャスタ初期位置 ⑫アジャスタ 皿ネジ (M2x4:付属品) カウント数表示部 ①マクラレバー + 回転方向 カウンタ ⑪アジャスタ ⑩切断刃止めネジ 止めネジ (図 7-3) 操作手順 底面視 (1)カウンタ数を0にリセットします。 マクラレバー①が開いた状態で先端の細いものを用い0リセットボタン⑮を押して下さい。 マクラレバー①が閉じた状態で0リセットボタン⑮を押しますと数字がずれて表示されます。 (2)マクラレバー①を降ろしきる毎にカウンタの数がひとつづつ増えていきます。 (図 7-4) 8.屑回収装置取付け手順(オプション) (1)カッタ本体右側にあるネジ穴に屑回収装置を取付けます。(図 8-1) (2)屑回収装置取付け部の上に止め板(付属品)⑬をのせ、その上からネジ(M3x10:付属品)を締め付けます。(図 8-1) 屑回収装置は、面 A に押し当てて取付けて下さい。(図 8-2) (3)6章の操作手順に従ってファイバを切断し、切断屑を回収するか確認して下さい。 押し当て面A ネジ (M3x10:付属品) ⑬止め板(付属品) 屑回収装置 ⑥ゴミ箱 (図 8-2) 屑回収装置取付け用ネジ穴 (図 8-1) ⑭カウンタのレバー (図 9-1) (図 9-3)