259 KB - Spansion

本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。
富士通マイクロエレクトロニクス
DATA SHEET
DS04–29119–2a
スペクトラム拡散
クロックジェネレータ
MB88155
■ 概 要
MB88155 は , EMI (Electro Magnetic Interference) 対策用のクロックジェネレータです。
内蔵の変調器で発振周波数を周期
的にわずかに変動させる ( 変調する ) ことで , 不要輻射ノイズ (EMI) のピークを減衰できます。
変調はセンタスプレッドと
ダウンスプレッドに対応しています。
変調クロック出力端子 (CKOUT) のほかに非変調クロック出力端子 (REFOUT) も備
えています。
■ 特 長
・ 入力周波数:
12.5 MHz ~ 50 MHz (1 逓倍 )
12.5 MHz ~ 20 MHz (4 逓倍 )
・ 出力周波数:
CKOUT 12.5 MHz ~ 80 MHz
REFOUT 入力周波数と同じ ( 逓倍されません。)
・ 変調度:± 0.5%, ± 1.0% ( センタスプレッド ) , - 1.0%, - 2.0% ( ダウンスプレッド ) から端子設定可能
・ 発振回路搭載:
発振範囲 12.5 MHz ~ 40 MHz ( 基本波モード時 )
40 MHz ~ 48 MHz ( 3 rd オーバトーン )
・ 変調クロック出力デューティ:40%~ 60%
・ 変調クロックサイクル-サイクルジッタ:MB88155-1xx 12.5 MHz ~ 20 MHz 150 ps 未満
MB88155-1xx
20 MHz ~ 50 MHz 100 ps 未満
MB88155-4xx
200 ps 未満
・ CMOS プロセスによる低消費電流:5 mA (24 MHz:Typ サンプル , 無負荷 )
・ 電源電圧:3.3 V ± 0.3 V
・ 動作温度:- 40 °C ~+ 85 °C
・ パッケージ:TSSOP 8 ピン
Copyright©2006-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved
2006.11
MB88155
■ 品種構成
MB88155 には , 逓倍率を 2 種類 (1 逓倍 /4 逓倍 ) , 変調方式を 2 種類 ( センタ / ダウンスプレッド ) , 入力周波数範囲を 1
逓倍で 2 種類 (12.5 MHz ~ 25 MHz/25 MHz ~ 50 MHz) , 4 逓倍で 1 種類 (12.5 MHz ~ 20 MHz) 用意しています。
また , 変調
あり,なしの切換えが可能なバージョン (ENS 端子あり ) と , パワーダウン機能付きバージョン (XPD 端子あり ) の 2 種類
を用意しています。
MB88155-M T F
入力周波数レンジ , ENS/XPD 有無
スプレッドタイプ
逓倍率設定
→ 1 逓倍 0:12.5 MHz ~ 25.0 MHz, ENS あり XPD なし
1:25.0 MHz ~ 50.0 MHz, ENS あり XPD なし
2:12.5 MHz ~ 25.0 MHz, ENS なし XPD あり
3:25.0 MHz ~ 50.0 MHz, ENS なし XPD あり
4 逓倍 0:12.5 MHz ~ 20.0 MHz, ENS あり XPD なし
2:12.5 MHz ~ 20.0 MHz, ENS なし XPD あり
→ 0:ダウンスプレッド , 1:センタスプレッド
→ 1:1 逓倍 , 4:4 逓倍
MB88155 ラインナップ
品 名
入力周波数
MB88155-100
12.5 MHz ~ 25 MHz
MB88155-101
25 MHz ~ 50 MHz
MB88155-102
12.5 MHz ~ 25 MHz
MB88155-103
25 MHz ~ 50 MHz
MB88155-110
12.5 MHz ~ 25 MHz
MB88155-111
25 MHz ~ 50 MHz
MB88155-112
12.5 MHz ~ 25 MHz
MB88155-113
25 MHz ~ 50 MHz
逓倍率
出力周波数
MB88155-410
MB88155-412
2
12.5 MHz ~ 20 MHz
パワーダウン
端子
あり
なし
なし
あり
あり
なし
なし
あり
ダウン
スプレッド
あり
なし
なし
あり
センタ
スプレッド
あり
なし
なし
あり
ダウン
スプレッド
1 逓倍
入力周波数と同じ
センタ
スプレッド
MB88155-400
MB88155-402
変調イネーブル
端子
変調タイプ
4 逓倍
50 MHz ~ 80 MHz
MB88155
■ 端子配列図
XIN 1
8 VDD
MB88155
-xx0
-xx1
XOUT 2
ENS 3
XIN 1
7 CKOUT
SEL 4
XOUT 2
6 VSS
XPD 3
5 REFOUT
SEL 4
8 VDD
MB88155
-xx2
-xx3
7 CKOUT
6 VSS
5 REFOUT
FPT-8P-M07
■ 端子機能説明
端子記号
I/O
端子番号
XIN
I
1
機 能 説 明
発振子の接続端子 / クロック入力端子
XOUT
O
2
発振子の接続端子
ENS/XPD
I
3
変調イネーブル端子 / パワーダウン端子
SEL
I
4
変調度設定端子
ダウンスプレッド , SEL = “L”:変調度- 1.0%
ダウンスプレッド , SEL = “H”:変調度- 2.0%
センタスプレッド , SEL = “L”:変調度± 0.5%
センタスプレッド , SEL = “H”:変調度± 1.0%
REFOUT
O
5
非変調クロック出力端子
パワーダウン時 , “L” になります。
VSS

6
GND 端子
CKOUT
O
7
変調クロック出力端子
パワーダウン時 , “L” になります。
VDD

8
電源電圧端子
3
MB88155
■ 入出力回路形式
端子
回路形式
備 考
CMOS ヒステリシス入力
SEL,
XPD
プルアップ抵抗 50 kΩ (Typ) 付き CMOS
ヒステリシス入力
50 kΩ
ENS
・ CMOS 出力
・ IOL = 3 mA
・ パワーダウン時 “L” 出力
REFOUT
(続く)
4
MB88155
(続き)
端子
回路形式
備 考
・ CMOS 出力
・ IOL = 4 mA
・ パワーダウン時 “L” 出力
CKOUT
(注意事項)XIN 端子 , XOUT 端子については「■発振回路」を参照してください。
5
MB88155
■ デバイスの取り扱いについて
(1) ラッチアップ防止のために
入力端子や出力端子に VDD より高い電圧や VSS より低い電圧を印加した場合 , または , VDD と VSS との間に定格を超え
る電圧を印加した場合に, ラッチアップ現象を生じることがあります。ラッチアップが生じると電源電流が激増し, 素子の
熱破壊にいたることがありますので , 使用に際しては最大定格を超えることのないよう十分に注意してください。
(2) 未使用端子の処理について
使用していない入力端子を開放のままにしておくと誤動作の原因となることがありますので , プルアップまたは , プル
ダウンの処理をしてください。
使用していない出力端子は , 開放としてください。
(3) 外部クロック使用時の注意について
外部クロック使用時は , XIN 端子にクロックを入力して , XOUT 端子は開放としてください。
XIN 端子の入力クロックにオーバシュートおよびアンダシュートが発生しないように注意してください。
(4) 電源端子について
電流供給源からできる限り低インピーダンスで本デバイスの電源端子に接続するような配慮をお願いいたします。
本デバイスの近くで , VDD と VSS との間に 0.01 µF 程度のセラミックコンデンサと 10 µF 程度の電解コンデンサを並列
に接続し , バイパスコンデンサとして接続することをお勧めいたします。
(5) 発振回路について
XIN 端子と XOUT 端子の近辺のノイズは , 本デバイスの誤動作の原因となります。
XIN 端子または XOUT 端子と発振子
の配線は , 他の配線とできる限り交差しないようにプリント基板を設計してください。
XIN 端子と XOUT 端子の回りをグランドで囲むようなプリント基板を設計してください。
6
MB88155
■ ブロックダイヤグラム
VDD
変調イネーブル /
パワーダウン設定
ENS/XPD
変調度設定
SEL
クロック出力
PLL 部
CKOUT
基準
クロック
XOUT
REFOUT
基準クロック出力
パワーダウン信号
Rf = 1 MΩ
XIN
VSS
1
−
M
位相
比較
基準クロック
1
−
N
チャージ
ポンプ
V/I 変換
IDAC
ループフィルタ
1
−
L
変調ロジック
MB88155 PLL 部
ICO
変調
クロック
出力
変調度設定 /
変調イネーブル
設定
グリッチレス IDAC ( 電流出力 D/A コンバータ ) により , 正確な変調をかけることができるため ,
大きな EMI 低減効果が得られます。
7
MB88155
■ 端子設定
端子設定を変更した場合 , 変調クロック安定待ち時間が必要になります。
変調クロック安定待ち時間は 「■電気的特性
,
・交流規格 ロックアップタイム」
の最大値を確保してください。
ENS 変調イネーブル設定
変 調
ENS
L
なし
H
あり
MB88155-xx0, xx1
(注意事項)ENS 端子に “L” を設定すると , スペクトラム拡散しません。
MB88155-xx2, xx3 には ENS 端子がありません。
XPD パワーダウン
状 態
XPD
L
パワーダウン状態
H
動作状態
MB88155-xx2, xx3
(注意事項)XPD 端子に “L” を設定すると , パワーダウンモード ( 低消費電力モード ) になります。
パワーダウン中は出力端子の CKOUT と REFOUT はともに “L” 出力固定になります。
MB88155-xx0, xx1 には XPD 端子がありません。
SEL 変調度設定
周波数
SEL
L
H
(注意事項)変調度は , 端子のレベルで変更できます。
8
± 0.5%
MB88155-x1x
- 1.0%
MB88155-x0x
± 1.0%
MB88155-x1x
- 2.0%
MB88155-x0x
MB88155
・センタスプレッド
拡散なし周波数を中心として , スペクトラムを拡散 ( 変調 ) させます。
変調幅 2.0%
輻射の強度
−1.0%
+1.0%
周波数
拡散なし周波数
変調度± 1.0%のセンタスプレッドの例
・ダウンスプレッド
拡散なし周波数以下で , スペクトラムを拡散 ( 変調 ) させます。
輻射の強度
変調幅 2.0%
−2.0%
周波数
拡散なし周波数
変調度- 2.0% ダウンスプレッドの例
9
MB88155
■ 絶対最大定格
項 目
定 格 値
記 号
単 位
最 小
最 大
VDD
- 0.5
+ 4.0
V
VI
VSS - 0.5
VDD + 0.5
V
出力電圧
VO
VSS - 0.5
VDD + 0.5
V
保存周囲温度
TST
- 55
+ 125
°C
動作接合温度
TJ
- 40
+ 125
°C
出力電流
IO
- 14
+ 14
mA
オーバシュート
VIOVER

VDD + 1.0 (tOVER ≦ 50 ns)
V
アンダシュート
VIUNDER
VSS - 1.0 (tUNDER ≦ 50 ns)

V
電源電圧*
入力電圧
*
*
*:VSS = 0.0 V を基準にしています。
<注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ
ります。
したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。
オーバシュート / アンダシュート
tUNDER ≦ 50 ns
VIOVER ≦ VDD + 1.0 V
VDD
入力端子
VSS
tOVER ≦ 50 ns
10
VIUNDER ≦ VSS - 1.0 V
MB88155
■ 推奨動作条件
(VSS = 0.0 V)
項 目
記 号
端 子
条 件
VDD
VDD
規 格 値
単位
最小
標準
最大

3.0
3.3
3.6
V
VIH
XIN,
SEL,
ENS,
XPD

VDD × 0.8

VDD + 0.3
V
“L” レベル入力電圧
VIL
XIN,
SEL,
ENS,
XPD

VSS

VDD × 0.2
V
入力クロック
デューティサイクル
tDCI
XIN
12.5 MHz ~ 50 MHz
40
50
60
%
動作温度
Ta


- 40

+ 85
°C
電源電圧
“H” レベル入力電圧
<注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。
電気的特性の規格値は , すべてこの条
件の範囲内で保証されます。
常に推奨動作条件下で使用してください。
この条件を超えて使用すると , 信頼
性に悪影響を及ぼすことがあります。
データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。
記載され
ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に当社営業担当部門までご相談ください。
入力クロックデューティサイクル (tDCI = tb/ta)
ta
tb
XIN
1.5 V
11
MB88155
■ 電気的特性
・直流規格
(Ta =- 40 °C ~+ 85 °C, VDD = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = 0.0 V)
項 目
電源電流
記号
端子
ICC
VDD
条 件
規 格 値
単位
最小
標準
最大
24 MHz 出力時
負荷容量なし

5.0
7.0
mA
パワーダウン時

10

µA
VDD - 0.5

VDD
V
VSS

0.4
V
VOHC
CKOUT
”H“ レベル出力
IOH =- 4 mA
VOHR
REFOUT
”H“ レベル出力
IOH =- 3 mA
VOLC
CKOUT
”L“ レベル出力
IOL = 4 mA
VOLR
REFOUT
”L“ レベル出力
IOL = 3 mA
ZOC
CKOUT
12.5 MHz ~ 80 MHz

45

ZOR
REFOUT
12.5 MHz ~ 50 MHz

70

入力容量
CIN
XIN, SEL,
ENS/XPD
Ta =+ 25 °C
VDD = VI = 0.0 V
f = 1 MHz


16
pF
入力プルアップ抵抗
RPU
ENS
VIL = 0.0 V
25
50
200
kΩ
12.5 MHz ~ 50 MHz


15
12.5 MHz ~ 50 MHz


15
50 MHz ~ 80 MHz


7
出力電圧
出力インピーダンス
REFOUT
負荷容量
12
CL
CKOUT
Ω
pF
MB88155
・交流規格
(Ta =- 40 °C ~+ 85 °C, VDD = 3.3 V ± 0.3 V, VSS = 0.0 V)
項 目
発振周波数
入力周波数
記号
端子
fx
XIN,
XOUT
fin
XIN
条 件
最小
標準
最大
12.5

40
40

48
MB88155 - 1x0, 1x2
12.5

25
MB88155 - 1x1, 1x3
25

50
MB88155 - 4xx
12.5

20
MB88155 - 1x0, 1x2
12.5

25
25

50
MB88155 - 4xx
12.5

20
MB88155 - 1x0, 1x2
12.5

25
MB88155 - 1x1, 1x3
25

50
MB88155 - 4xx
50

80
基本波発振
3rd オーバトーン
REFOUT MB88155 - 1x1, 1x3
出力周波数
fOUT
CKOUT
変調周期
ロックアップタイム
サイクル-サイクル
ジッタ
*2
単位
MHz
MHz
MHz
SRc
CKOUT
負荷容量 15 pF,
0.4 V ~ 2.4 V
0.4

4.0
SRR
REFOUT 負荷容量 15 pF,
0.4 V ~ 2.4 V
0.3

2.0
tDCC
CKOUT

60
tDCR
REFOUT 1.5 V 基準

tDCI + 10 * 1
fMOD
CKOUT

32.4

kHz
tLK
CKOUT


2
5
ms
MB88155 - 1xx
入力周波数
12.5 MHz ~ 20 MHz,
負荷容量なし ,
Ta =+ 25 °C, VDD = 3.3 V,
標準偏差 σ


150
ps
MB88155 - 1xx
入力周波数
20 MHz ~ 50 MHz,
負荷容量なし ,
Ta =+ 25 °C, VDD = 3.3 V,
標準偏差 σ


100
ps
MB88155 - 4xx
負荷容量なし ,
Ta =+ 25 °C, VDD = 3.3 V,
標準偏差 σ


200
ps
出力スルーレート
出力クロック
デューティサイクル
規 格 値
tJC
CKOUT
1.5 V 基準
V/ns
40
tDCI - 10
入力周波数 24 MHz 時
*1
%
* 1:REFOUT 出力のデューティは , 入力クロックデューティの tDCI に依存するため , 以下の A, B どちらかの条件の場合
のみ保証されます。
A. 発振子での入力の場合:発振子を XIN 端子 , XOUT 端子に接続し正常に発振している場合
B. 外部クロック入力の場合:入力レベルがフルスィング (VSS - VDD) している場合
* 2:電源投入後やパワーダウン解除後 , または SEL ( 変調度 ) 設定 , ENS ( 変調イネーブル ) 設定を変更した場合 , 変調
クロックの安定待ち時間が必要になります。変調クロックの安定待ち時間は , ロックアップタイムの最大値を確保
してください。
13
MB88155
■ 出力クロックデューティサイクル (tDCC, tDCR = tb/ta)
ta
tb
1.5 V
CKOUT,
REFOUT
■ 入力周波数 (fin = 1/tin)
tin
0.8 VDD
XIN
■ 出力スルーレート (SRC, SRR)
2.4 V
CKOUT,
REFOUT
0.4 V
tr
tf
( 注意事項 ) SRC = (2.4 - 0.4) /tr, SRC = (2.4 - 0.4) /tf
SRR = (2.4 - 0.4) /tr, SRR = (2.4 - 0.4) /tf
■ サイクル - サイクルジッタ (tJC = |tn - tn + 1| )
CKOUT
tn
tn+1
( 注意事項 ) サイクル-サイクルジッタは,あるサイクルと直後 ( あるいは直前 ) のサイクルとの差を示します。
14
MB88155
■ 変調波形
・変調度 ± 1.0%, センタスプレッドの例
CKOUT
出力周波数
+ 1.0 %
変調 off 時の周波数
時間
− 1.0 %
fMOD ( 標準 ) = 32.4 kHz (fin = 24 MHz)
・変調度 - 1.0%,ダウンスプレッドの例
CKOUT
出力周波数
変調 off 時の周波数
時間
− 0.5 %
− 1.0 %
fMOD ( 標準 ) = 32.4 kHz (fin = 24 MHz)
15
MB88155
■ ロックアップタイム
VDD
3.0 V
外部クロック
安定待ち時間
XIN
XPD
SEL
ENS
VIH
VIH
tLK
( ロックアップタイム )
CKOUT
XPD 端子が “H” レベル固定の場合 , 設定したクロックが CKOUT 端子から出力されるのは , 電源投入後から最大で (XIN
端子へ入力する外部クロック安定待ち時間 ) + ( ロックアップタイム tLK) 後になります。
外部クロック安定待ち時間は , ご使用の発振子または発振器の特性をご確認ください。
VDD
3.0 V
外部クロック
安定待ち時間
XIN
VIH
XPD
SEL
ENS
VIH
tLK
( ロックアップタイム )
CKOUT
XPD 端子にてパワーダウン制御を行う場合 , 設定したクロックが CKOUT 端子から出力されるのは , XPD 端子が “H” レベ
ルになってから最大でロックアップタイム tLK 後になります。
16
MB88155
XIN
ENS
VIH
VIL
tLK
tLK
( ロックアップタイム )
( ロックアップタイム )
CKOUT
通常動作中に , ENS 端子にて変調イネーブル制御を行う場合 , 設定したクロックが CKOUT 端子から出力されるのは ,
ENS 端子のレベルが決定してから最大でロックアップタイム tLK 後になります。
(注意事項) XPD 端子によるパワーダウン解除後や , 他の端子設定を変更した場合 , CKOUT 端子からの出力クロック安
定待ち時間が必要です。出力クロックが安定するまでの期間は出力周波数 , 出力クロックデューティサイク
ル , 変調周期およびサイクル-サイクルジッタを保証できません。よって , ロックアップタイム経過後から ,
後段のデバイスのリセットを解除するなどの処置を推奨いたします。
17
MB88155
■ 発振回路
一般的な発振子の接続例を下図左に示します。
発振回路には帰還抵抗 (1 MΩ) を内蔵しています。
容量 (C1, C2) の値は
個々の発振子の最適定数に合わせる必要があります。
3rd オーバトーン発振子接続例を下図右に示します。
容量 (C1, C2, C3) および , インダクタンス (L1) の値は個々の発振子の
最適定数に合わせる必要があります。
最適定数に関しましては , 個々の発振子によって異なりますので , ご使用の発振子メーカーにお問い合わせください。
外部クロックを使用する場合 ( 発振子を使用しない場合 ) は , XIN 端子にクロック入力し , XOUT 端子には何も接続し
ないでください。
・発振子使用時
LSI 内部
Rf (1 MΩ)
Rf (1 MΩ)
XIN 端子
XOUT 端子
XIN 端子
XOUT 端子
LSI 外部
L1
C1
C1
C2
C2
C3
通常の発振子の場合
3rd オーバトーン発振子の場合
・外部クロック使用時
LSI 内部
Rf (1 MΩ)
XOUT 端子
XIN 端子
LSI 外部
外部クロック
OPEN
( 注意事項 ) 入力クロックのジッタ特性によっては,サイクル-サイクルジッタ特性に影響を与える場合が
ありますので , ご注意ください。
18
MB88155
■ 接続回路例
1
8
2
7
R1
MB88155
C1
3
6
4
5
C2
R2
C4
C3
C1, C2
:発振安定容量 (「■ 発振回路」を参照 )
C3
:10 µF 以上のコンデンサ
C4
:0.01 µF 程度のコンデンサ ( 積層セラミックコンデンサなどの高周波特
性の良いものを本デバイスの直近に接続 )
R1, R2
:基板パターンとのインピーダンスマッチング用抵抗
19
MB88155
■ スペクトラム特性例
入力周波数= 16 MHz ( 出力周波数= 64 MHz:MB88155-410 (4 逓倍 ) 使用 )
電源電圧= 3.3 V, 負荷容量なし , 変調度=± 1.0% ( センタスプレッド ) における特性例です。
CKOUT 端子にスペクトラムアナライザ HP4396B を接続し , RBW = 1 kHz で測定した結果です ( - 6 dB のアッテネー
タ使用 ) 。
CH B Spectrum
10 dB /REF 0 dBm
変調なし
- 5.64 dBm
Avg
4
± 1.0%変調
- 26.93 dBm
RBW# 1 kHZ
VBW 1 kHZ
CENTER 64 MHZ
20
ATT 6 dB
SWP 8.005 s
SPAN 12.8 MHZ
MB88155
■ オーダ型格
型 格
入力
周波数
逓倍率
出力
周波数
変調
タイプ
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
100-JNE1
25 MHz
MB88155PFT-G101-JNE1
25 MHz ~
50 MHz
25 MHz ~
50 MHz
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
110-JNE1
25 MHz
MB88155PFT-G111-JNE1
1 逓倍
25 MHz ~
50 MHz
MB88155PFT-G400-JNE1
ダウン
スプレッド
4 逓倍
50 MHz ~
80 MHz
センタ
スプレッド
MB88155PFT-G412-JNE1
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
100-JN-EFE1
25 MHz
MB88155PFT-G101-JN-EFE1
25 MHz ~
50 MHz
25 MHz ~
50 MHz
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
110-JN-EFE1
25 MHz
MB88155PFT-G111-JN-EFE1
1 逓倍
25 MHz ~
50 MHz
MB88155PFT-G400-JN-EFE1
MB88155PFT-G412-JN-EFE1
なし
プラスチック・
TSSOP, 8 ピン
(FPT-8P-M07)
なし
あり
あり
なし
なし
あり
あり
なし
なし
あり
あり
なし
なし
あり
あり
なし
プラスチック・ エンボス
TSSOP, 8 ピン テーピング
(FPT-8P-M07) (EF タイプ )
センタ
スプレッド
25 MHz ~
50 MHz
MB88155PFT-G402-JN-EFE1
12.5 MHz ~
20 MHz
MB88155PFT-G410-JN-EFE1
あり
入力周波数
と同じ
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
112-JN-EFE1
25 MHz
MB88155PFT-G113-JN-EFE1
あり
ダウン
スプレッド
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
102-JN-EFE1
25 MHz
MB88155PFT-G103-JN-EFE1
なし
センタ
スプレッド
25 MHz ~
50 MHz
MB88155PFT-G402-JNE1
12.5 MHz ~
20 MHz
MB88155PFT-G410-JNE1
なし
備 考
入力周波数
と同じ
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
112-JNE1
25 MHz
MB88155PFT-G113-JNE1
あり
パッケージ
ダウン
スプレッド
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
102-JNE1
25 MHz
MB88155PFT-G103-JNE1
パワー
変調
イネーブル ダウン
端子
端子
ダウン
スプレッド
4 逓倍
50 MHz ~
80 MHz
センタ
スプレッド
なし
あり
あり
なし
なし
あり
あり
なし
なし
あり
(続く)
21
MB88155
(続き)
型 格
入力
周波数
逓倍率
出力
周波数
変調
タイプ
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
100-JN-ERE1
25 MHz
MB88155PFT-G101-JN-ERE1
25 MHz ~
50 MHz
25 MHz ~
50 MHz
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
110-JN-ERE1
25 MHz
MB88155PFT-G111-JN-ERE1
1 逓倍
25 MHz ~
50 MHz
MB88155PFT-G400-JN-ERE1
MB88155PFT-G412-JN-ERE1
22
なし
あり
あり
なし
プラスチック・ エンボス
TSSOP, 8 ピン テーピング
(FPT-8P-M07) (ER タイプ )
センタ
スプレッド
25 MHz ~
50 MHz
MB88155PFT-G402-JN-ERE1
12.5 MHz ~
20 MHz
MB88155PFT-G410-JN-ERE1
なし
備 考
入力周波数
と同じ
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
112-JN-ERE1
25 MHz
MB88155PFT-G113-JN-ERE1
あり
パッケージ
ダウン
スプレッド
MB88155PFT-G- 12.5 MHz ~
102-JN-ERE1
25 MHz
MB88155PFT-G103-JN-ERE1
パワー
変調
イネーブル ダウン
端子
端子
ダウン
スプレッド
4 逓倍
50 MHz ~
80 MHz
センタ
スプレッド
なし
あり
あり
なし
なし
あり
あり
なし
なし
あり
MB88155
■ パッケージ・外形寸法図
プラスチック・TSSOP, 8 ピン
リードピッチ
0.65 mm
パッケージ幅×
パッケージ長さ
4.40 mm × 3.10 mm
リード形状
ガルウィング
封止方法
プラスチックモールド
取付け高さ
1.20 mm Max
(FPT-8P-M07)
プラスチック・TSSOP, 8 ピン
(FPT-8P-M07)
0.127±0.08
(.0050±.003)
3.10±0.10(.122±.004)
8
注)端子幅および端子厚さはメッキ厚さを含む。
5
4.40±0.10 6.40±0.20
(.173±.004) (.252±.008)
INDEX
Details of "A" part
1.20(.047)MAX
4
1
"A"
0.65(.026)
0.22±0.10
(.009±.004)
TYP
0~8˚
0.50(.020)
NOM
0.60±0.10
(.024±.004)
0.10±0.05
(Stand off)
(.004±.002)
0.25(.010)
0.10(.004)
1.95(.077)
REF
C
2006 FUJITSU LIMITED F08015Sc-1-1
単位:mm (inches)
注意:括弧内の値は参考値です。
最新の外形寸法図については , 下記の URL にてご確認ください。
http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/
23
富士通マイクロエレクトロニクス株式会社
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル
http://jp.fujitsu.com/fml/
お問い合わせ先
富士通エレクトロニクス株式会社
〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル
http://jp.fujitsu.com/fei/
電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで ,
0120-198-610
受付時間 : 平日 9 時~ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます )
携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。
※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。
本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。
本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも
のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な
どについては , 当社はその責任を負いません。
本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施
権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので
はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。
本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい
ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を
伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵
器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・
製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用
されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。
半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ
う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。
本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き
をおとりください。
本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。
編集 販売戦略部