NJU7361 J

保守品
本製品は、生産中止予定製品です。現在ご使用いただいているお客様に
のみ、最終ご発注期限を定めて提供しております。新規のご検討を避けて
いただき、新製品または既存品でのご検討をお願いします。
ご不明な点がございましたら、弊社営業窓口までご問い合わせ下さい。
新日本無線株式会社
http://www.njr.co.jp/
NJU7361
単相DCブラシレスモータドライバIC
„ 概要
NJU7361は、小型ファンモータ向けに開発した単相DCブラシレス
モータドライバICで、CMOSプロセスの採用により、大電流時におい
ても低飽和出力電圧を実現しています。
出力波形をモータに最適化させるためのホールバイアス回路とホ
ール信号増幅回路を内蔵しており、モータ駆動時の低騒音化が実現で
きます。また、外部から PWM 信号を入力することにより回転数コ
ントロールが可能です。
パッケージは TVSP10 を採用しており、小型、薄型化を考慮したアプリケー
ションに最適です。
■外形
NJU7361RB2
„ 特徴
VDD =2.4 ∼ 5.5V
z 電源電圧動作
z 低消費電流
IDD = 1mA(Typ.)
z 出力電圧
VOM=±0.30V @Io=±250mA
z ダイレクトPWM入力
z ホールバイアス出力
z FG出力
z サーマルシャットダウン回路内蔵
z C-MOS構造
z パッケージ
TVSP10
„ ブロック図
OUTB
■ 端子配列
10 VSS
1
NC
9 OUTA
+
2
PWM
TSD
IN+
3
8
Hall
Bias
VDD
HB
+
4
7 PWM
端子番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
端子名
OUTB
NC
IN+
HB
INFG
PWM
VDD
OUTA
VSS
+
IN-
Ver.2008-05-28
5
-
6
FG
-1-
NJU7361
„ 絶対最大定格
項
電
入
出
F
F
動
保
消
接
目
源
電
圧
力
電
圧
力電流(ピーク)
G 出 力 電 流
G 出 力 耐 圧
作 温 度 範 囲
存 温 度 範 囲
費
電
力
合 部 温 度
(Ta=25°C)
記 号
VDD
VID
IO PEAK
I FG
VFG
Topr
Tstg
PD
Tjmax
定
格
単 位
+7.0
-0.3 ∼ VDD(*1)
700
10
+7.0
-40 ∼ +85
-50 ∼ +150
400(*2)
+150
V
V
mA
mA
V
℃
℃
mW
°C
(*1):入力電圧は、実際に使用する電源電圧を越えないこと
(*2):パッケージ単体
■ 動作電圧範囲
項 目
動作電源電圧範囲
(Ta=25°C)
記 号
VDD
条
件
-
最小
2.4
標準
5.0
„ 電気的特性
項 目
最大
5.5
単位
V
(Ta=25°C, VDD=5V)
記 号
条
件
最小
標準
最大
単位
全体
消費電流
過熱保護動作温度
過熱保護ヒステリシス
ホールアンプ部
入力オフセット電圧
閉ループゲイン
同相入力電圧範囲
出力部
最大出力電圧
FGL 出力電圧
FGH リーク電流
ホールバイアス部
ホールバイアス電圧
PWM入力部
最大 PWM 入力周波数
PWM プルアップ抵抗
入力 H レベル電圧
入力 L レベル電圧
-2-
I DD
TTSD
THYS
IN+=5V, IN-=0V
-
-
-
-
-
1.0
180
50
2.0
-
-
mA
°C
°C
VIO
AV
VICM
-
-
-
-10
-
0.4
-
44
-
10
-
4.0
mV
dB
V
VOH
VOL
VFG
IFG-LEAK
IO =250mA
IO =-250mA
I FG =3mA
VFG=5V
4.55
-
-
-
4.70
0.30
-
-
-
0.45
0.3
1.0
V
µA
VHB
IHB=5mA
1.0
1.3
1.5
V
fPWM
RPWM
VIHP
VILP
-
-
-
-
-
-
0.7VDD
0
-
50
-
-
50
-
VDD
0.3VDD
kHz
kΩ
V
V
V
Ver.2008-05-28
NJU7361
„ 真理値表
No. IN+
1 H
2 L
3 H
4 L
5 H
6 L
7 H
8 L
INL
H
L
H
L
H
L
H
PWM
H
H
L
L
H
H
L
L
TSD
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
ON
OUTA
H
L
出力Trオフ
L
出力Trオフ
L
出力Trオフ
L
OUTB
L
H
L
出力Trオフ
L
出力Trオフ
L
出力Trオフ
FG
L
Z
L
Z
L
Z
L
Z
※ Z:High-impedance
„ PWMタイミングチャート
IN+
INPWM
OUTA
OUTB
FG
Ver. 2008-05-28
-3-
NJU7361
„ ディレーティングカーブ
400
350
POWER DISSIPATION [mW]
300
250
200
150
100
50
0
25
50
85
75
125
100
150
AMBIENT TEMPERATURE [DegC]
„ 電気的特性例
消費電流 対 電源電圧特性
IN+=VDD, IN-=GND
FG端子電圧 対 出力電流特性
VDD=5V, IN+=Vdd, IN-=GND
2
0.3
0.25
FG端子電圧[V]
消費電流[mA]
1.5
1
0.2
0.15
0.1
0.5
0.05
0
0
2
-4-
3
4
電源電圧[V]
5
6
7
0
1
2
3
4
5
6
出力電流[mA]
7
8
9
10
Ver.2008-05-28
NJU7361
Lレベル出力電圧 対 電源電圧特性 TTT
IN+=GND, IN-=VDD, Io=250mA
800
800
700
700
600
600
500
500
出力電圧[mV]
出力電圧[mV]
Hレベル出力電圧 対 電源電圧特性
IN+=VDD, IN-=GND, Io=250mA
400
300
400
300
200
200
100
100
0
0
2
3
4
電源電圧[V]
5
6
7
2
3
Hレベル出力電圧 対 出力電流特性
VDD=5V, IN+=VDD, IN-=GND
4
電源電圧[V]
5
6
7
Lレベル出力電圧 対 出力電流特性 TTT
VDD=5V, IN+=GND, IN-=VDD
600
1000
900
500
800
400
出力電圧[mV]
出力電圧[mV]
700
600
500
400
300
200
300
200
100
100
0
0
0
100
200
300
400
出力電流[mA]
500
600
700
0
100
300
400
出力電流[mA]
500
600
700
HB端子電圧 対 HB端子出力電流
VDD=5V, IN+=2.5V, IN-=GND
HB端子電圧 対 電源電圧特性
IN+=VDD, IN-=GND, Io=5mA
1.5
1.5
1.4
1.4
HB端子電圧[V]
HB端子電圧[V]
200
1.3
1.3
1.2
1.2
1.1
1.1
1
1
2
3
4
5
電源電圧[V]
Ver. 2008-05-28
6
7
0
2
4
6
8
10
12
14
HB端子出力電流[mA]
-5-
NJU7361
■アプリケーションノート
NJU7361 は、単相全波駆動のブラシレスモータドライバ IC です。プロセスに CMOS を使用しており、低消費・高出
力電流を実現しています。低消費なため、小型パッケージを採用することが可能となり、ノートパソコン等の小型機器
のファンモータに最適です。
D1
[応用回路例]
VDD
M
C1
Motor
OUTB
VSS
NC
OUTA
IN+
NJU7361 VDD
HB
PWM
IN-
FG
RL
PWM-IN
FG-OUT
Hall
element
R1
[設計資料]
V+=5V,ホール素子:HW101A(AKE),FAN モータ電流:250mA を例に説明します。
1. C1,D1
C1 は、ノイズ除去用のコンデンサです。0.1μF が標準的なものですが、実機の使用環境等に合わせて選択して
ください。
D1 は、電源配線の逆接続保護のダイオード(WO3C,10D1 同等)です。
2. 置検出回路ホール素子
2-1. HB を使用する場合(R1 の設計)
ホールバイアス端子(HB)にホール素子を接続することにより、温度特性の良い一定のホール出力振幅となり
安定したリニアドライブとなります。ホール出力振幅の調整が必要な場合は、R1 で行います。
2-2. VDD を使用する場合(R2、R3 の設計)
VDD
ホールバイアス電流を増やしてホール出力振幅を大きくする必要がある場合は、VDD からホー
ルバイアスをとります。アンプ部の入力バイアス電圧は信号の振幅も含めてホール入力コモンモ
ード電圧(0.4~VDD-1V)内で使用する必要があります。ホールバイアス電圧は電源電圧 VDD の半
分、VDD/2 とすることを推奨します。
R2
Hall
element
IN+
IN-
R3
3. RL の設計
FG 出力端子は、Nch のオープンドレイン出力となっています。VDD=5V 時の標準値は 10kΩです。
<注意事項>
このデータブックの掲載内容の正確さには
万全を期しておりますが、掲載内容について
何らかの法的な保証を行うものではありませ
ん。とくに応用回路については、製品の代表
的な応用例を説明するためのものです。また、
工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴
うものではなく、第三者の権利を侵害しない
ことを保証するものでもありません。
-6-
Ver.2008-05-28