NJU3730 I2C パラレル変換 IC 概 外 要 NJU3730 は、I2C バスデータを 3 ビットのパラレル 出力に変換する IC です。3 種類のスレーブアドレスを 備えているため、同一 I2C バスライン上に、最大 3 個の NJU3730 を接続できます。このため、最大 9 ビット (3 ビット×3)のパラレル出力により、I2C バスインター フェースに対応していない IC の制御や、拡張ポートと して使用することが可能です。 NJU3730 は、TV、カーステレオ、ミニコンポなどの I2C バスでシステムを構成するアプリケーションのインター フェースのサポートに最適です。 特 長 徴 形 NJU3730M NJU3730R NJU3730D 端子配列 I2C バスデータをパラレルデータに変換 3 ビットのパラレル出力ポート 3 種類のスレーブアドレスを選択可能 動作電源電圧 2.4∼5.5V C-MOS 構造 外形 DIP8、DMP8、VSP8 VDD SCL 1 8 SDA 2 7 DO2 SEL 3 6 DO1 VSS 4 5 DO0 ブロック図 VDD VSS SCL Output DO0 Output DO1 Output DO2 2 I2C BUS Interface SDA I C to Parallel Converter SEL 2013/10/09 -1- NJU3730 端子説明 No. 1 2 3 4 5 6 7 8 -2- 記 号 SCL SDA SEL VSS DO0 DO1 DO2 VDD I/O I I/O I GND O O O 電源 機 能 I C バスのシリアルクロック入力端子 I2C バスのシリアルデータ入出力端子 スレーブアドレス設定端子 GND 端子:VSS=0V 出力端子 出力端子 出力端子 電源端子:VDD=3V / 5V 2 2013/10/09 NJU3730 NJU3555 機能説明 (1) データ転送 SCL 端子、SDA 端子の 2 端子を使用し、I2C バスフォーマットでのデータ転送が可能です。NJU3730 は、受信 /スレーブ専用です。また、ジェネラルコールアドレス(”0000 0000”)には対応していません。 データ転送は 8 ビット単位で、①開始条件、②スレーブアドレス、③出力データ、④停止条件の順で行ってくだ さい。 データが正しく転送された場合、 8 ビット毎にアクノリッジとして SDA 端子から LOW レベルを出力します。 スレーブアドレス S SCL SDA 1 2 0 1 7 出力データ A 8 9 1 2 7 A 8 P S:開始条件 A:アクノリッジ P:停止条件 9 0 LSB MSB MSB LSB DO2,1,0 図1 データ転送タイミング ①開始条件 SCL 端子が HIGH レベルの時、SDA 端子に立ち下がりエッジを入力することで、データの読み込みを開始します。 ②スレーブアドレス 1 バイト目のデータは、スレーブアドレスを入力して下さい。スレーブアドレスが一致すると、9 ビット目にア クノリッジを出力します。 ③出力データ 2 バイト目のデータは、出力データを入力して下さい。9 ビット目にアクノリッジを出力します。 ④停止条件 SCL 端子が HIGH レベルの時、SDA 端子に立ち上がりエッジを入力することで、データの読み込みを終了します。 (2) スレーブアドレス SEL 端子の設定により、3 種類のスレーブアドレスを選択できます。 SEL 端子 LOW レベル オープン HIGH レベル スレーブアドレス 0100 0000 0100 0010 0100 0100 (3) 出力端子設定 出力データの下位 3 ビットの状態により、DO0~DO2 端子の出力を切り換えます。 DO2 L L L L H H H H 2013/10/09 DO1 L L H H L L H H DO0 L H L H L H L H 出力データ XXXX X000 XXXX X001 XXXX X010 XXXX X011 XXXX X100 XXXX X101 XXXX X110 XXXX X111 初期値 ○ -3- NJU3730 絶対最大定格 (Ta=25℃) 項目 記号 定格 単位 電源電圧 VDD -0.3 ∼ +7.0 V 入力電圧 VI -0.3 ∼ VDD+0.3 V 許容損失 PD 500 (DIP) 300 (DMP) 320 (VSP) mW 動作温度範囲 Topr -40 ∼ +85 °C 保存温度範囲 Tstg -40 ∼ +125 °C (注 1)電圧は全て VSS=0V を基準とした値です。 (注 2)絶対最大定格を超えて IC を使用した場合、IC の永久破壊となることがあります。 また、通常動作では電気的特性の条件で使用するこ とが望ましく、この条件を超えると IC の誤動作の原因になると共に、IC の信頼性に悪影響を及ぼすことがあります。 (注 3)安定して動作させるために、VDD-VSS 間にデカップリングコンデンサを挿入してください。 電気的特性 ●DC 特性 1 (特記無き場合 Ta=25℃, VDD=2.4∼3.6V, VSS=0.0V) 項 動 作 消 目 電 費 Low High Low High 入 力 源 電 電 レベル入力電 レベル入力電 レベル出力電 レベル出力電 リ ー ク 電 記 号 圧 条 件 VDD 流 IDD 圧 圧 圧 圧 流 VIL VIH VOL VOH ILI VDD=3.0V, 無信号時、プルアップ抵抗無し VDD=3.0V, IOL=1mA VDD=3.0V, IOH=-1mA VI=VDD or VSS MIN TYP MAX 単位 2.4 - 3.6 V - 150 200 µA 0 0.8VDD 0 VDD-0.6 -1 - 0.2VDD VDD 0.6 VDD 1 V V V V µA ●DC 特性 2 (特記無き場合 Ta=25℃, VDD=4.5∼5.5V, VSS=0.0V) 項 動 作 消 Low High Low High 入 力 -4- 目 電 費 源 電 電 レベル入力電 レベル入力電 レベル出力電 レベル出力電 リ ー ク 電 記 号 圧 条 件 VDD 流 IDD 圧 圧 圧 圧 流 VIL VIH VOL VOH ILI VDD=5.0V, 無信号時、プルアップ抵抗無し VDD=5.0V, IOL=1mA VDD=5.0V, IOH=-1mA VI=VDD or VSS MIN TYP MAX 単位 4.5 - 5.5 V - 250 300 µA 0 0.8VDD 0 VDD-0.4 -1 - 0.2VDD VDD 0.4 VDD 1 V V V V µA 2013/10/09 NJU3730 NJU3555 AC 特性 (特記無き場合 Ta=25℃, VDD=2.4∼5.5V, VSS=0.0V) 項 目 記 号 fSCL tBUF tHD:STA tLOW tHIGH tSU:STA tHD:DAT tSU:DAT tR tF tSU:STO SCL クロック周波数 停止条件と開始条件間のバスフリータイム ホールドタイム開始条件 Low Level クロックパルス幅 High Level クロックパルス幅 開始条件のセットアップ時間 データホールドタイム データセットアップ時間 SDA 及び SCL 信号の立ち上がり時間 SDA 及び SCL 信号の立ち下がり時間 停止条件のセットアップ時間 MIN TYP MAX 4.7 4.0 4.7 4.0 4.7 5.0 250 4.0 - 100 1.0 300 - 単位 kHz µs µs µs µs µs µs ns µs ns µs 2 (注 4)I C BUS 負荷条件:プルアップ抵抗 4kΩ (+5V に接続)、容量性負荷 200pF (GND に接続)。 SDA tR tBUF tF tHD:STA SCL tHD:STA tLOW P tHD:DAT tHIGH tSU:STA tSU:DAT S tSU:STO P Sr ●出力遅延時間 (Ta=25℃, VSS=0.0V) 項 出力遅延時間 1 (VDD=3.0V) 出力遅延時間 2 (VDD=5.0V) 目 記 号 tDO1 tDO2 MIN TYP MAX 単位 - - 200 100 ns ns (注 5)DOx 端子 CL=50pF SCL tDO1,2 DO2,1,0 2013/10/09 -5- NJU3730 電源立ち上げ条件 項 (特記無き場合 Ta=25℃, VDD=2.4∼5.5V, VSS=0.0V) MIN TYP MAX 記 号 単位 trDD 0.1 5 ms tOFF 1 ms 目 電源立ち上がり時間 電源オフ時間 以上の電源条件が満たせない場合は、内蔵リセット回路が正しく動作しません。 必ず上記条件を満たすよう にして下さい。 trDD VDD tOFF tOFF は 電 源 の 瞬 断 及 び 電 源 が ON/OFF を繰り返す場合に、電源 が OFF している時間を規定しま す。 2.2V 0.2V 応用回路例 +5V I2C バス MCU 0.1µF SCL VDD 8 2 SDA DO2 7 3 SEL DO1 6 4 VSS DO0 5 1 +5V 47µF <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 -6- 2013/10/09