NJM2345 スタンバイ機能付き 降圧用 PWM 型 DC/DC コンバータ IC ■概 要 NJM2345 は、低電圧動作可能な、降圧用 DC/DC コンバータ IC です。最大デューティー比が 100%に設定されており、入出 力間電位差の狭い動作条件でも出力電圧を維持しやすくなって います。 また、スタンバイ機能を搭載し、電源シーケンス制御や待機 時の電力削減を容易に実現できます。 1.5A のパワートランジスタ、パルス･バイ･パルス電流制限回 路を内蔵し、外付け抵抗にて任意の設定が可能です。 ■外 形 NJM2345D NJM2345M ■特 徴 ●電源電圧範囲 3.0V∼40V ●広域発振周波数 1kHz∼150kHz ●最大デューティー比 100% ●高精度基準電圧 Vth＝1.25V±1% ●過電流検出回路内蔵 ●PWM 方式スイッチング電源制御 ●スタンバイ機能 9µA typ. ●バイポーラ構造 ●外形 NJM2345D : DIP8 NJM2345M : DMP8 ■端子配列 ■ブロック図 1 8 2 7 3 6 4 5 NJM2345D NJM2345M ピン配置 1. CS 2. ES 3. CT 4. GND 5. IN6. V+ 7. ON/OFF 8. SI CS 1 Q R PWM Logic S 1.5A 8 SI 7 ON/OFF 160Ω ES 2 High :ON Low :OFF (Standby) OSC Block MAX Duty =100% Ipk Sense 300mV CT 3 + 6 V 5 IN- Error AMP PWM COMP Vref 1.25V GND 4 Buffer Ver.2009-08-18 -1- NJM2345 ■絶対最大定格 (Ta=25°C) 項 目 電源電圧 コンパレータ入力電圧 ON/OFF端子電圧 出力スイッチ電圧 出力スイッチ電流 記 号 V VIR 格 40 -0.3∼40(注) -0.3∼40(注) 40 1.5 DIP8 875 DMP8 580 (*1) 750 (*2) -40∼+85 -50∼+150 VON/OFF VSW ISW 消費電力 動作温度範囲 保存温度範囲 定 + PD Topr Tstg 単 位 V V V V A mW °C °C (注): 電源電圧が 40V 以下の時は、電源電圧と等しくなります。 (*1): 基板実装時 114.3mm×76.2mm×1.6mm(2 層 FR-4)で EIA/JEDEC 準拠による (*2): 基板実装時 114.3mm×76.2mm×1.6mm(4 層 FR-4)で EIA/JEDEC 準拠による ■消費電力−周囲温度特性例 消費電力対周囲温度特性例 (Topr=-40~+85oC, Tj= ∼150oC) 1000 消費電力 PD (mW) DIP8 単体 800 600 DMP8 4層基板実装時 2層基板実装時 400 200 0 0 -2- 25 50 75 o 周囲温度 Ta ( C) 100 Ver.2009-08-18 NJM2345 ■電気的特性 直流特性 (V+= VON/OFF=5V, Ta=25°C) 項 目 記 号 条 件 最小 標準 最大 単位 18 11 110 − 27 18 180 0.5 36 27 300 − kHz µA µA VP-P 250 300 350 mV − 1.0 1.3 V − 160 − Ω − 100 0.01 − 1 − µA % 1.2375 − 1.250 100 1.2625 200 V nA 0.8 − − − − 0.56 V V 発振回路部 発振周波数 充電電流 放電電流 電圧振幅 fOSC Ichg Idis VOSC 電流検出部 電流制限検出電圧 Vipk 出力スイッチ 飽和電圧 出力トランジスタ バイアス抵抗 オフ時コレクタ電流 最大デューティー比 エラーアンプ スレッシホールド電圧 入力バイアス電流 Vsat IN-= Vth-5mV, CT=1nF CT=1nF ISW=0.7A Rbias IC(Off) VCE=40V MAXDUTY IN-=0V Vth IIB IN-= Vth ON/OFF 回路部 ON スレッシホールド電圧 OFF スレッシホールド電圧 入力バイアス電流 （ON/OFF 端子） 総合特性 スタンバイ電流 消費電流 VON VOFF ION/OFF VON/OFF=5V − 240 300 µA ICCSTBY ICC VON/OFF=0V CT=1nF, SI=V+, IN-＞Vth, ES=GND − − 9 2.8 20 4.0 µA mA （注）出力スイッチテストは消費電力を最小にするためパルス条件で行う。 Ver.2009-08-18 -3- NJM2345 ■アプリケーション回路例 降圧回路 VIN RSC ON/OFF CONTROL RON/OFF VOUT L1 1 8 7 2 C1 NJM2345 6 4 3 5 R2 CIN CT R1 D1 COUT 降圧回路（大電流） RSC RBE VIN RBC ON/OFF CONTROL L1 RON/OFF 7 1 8 C1 NJM2345 6 4 VOUT 2 3 5 R2 CIN CT F D1 R1 COUT VIN−ON/OFF CONTROL 端子間に抵抗 RON/OFF を挿入すると電流は低減されますが ON/OFF 回路のスレッシホールド 電圧は上昇します。 D1 は、ショットキーバリアダイオード(SBD)を使用してください。 ■タイミングチャート Error AMP 出力 発振波形 OSC 部から FF へ HIGH LOW ON スイッチ出力 OFF HIGH Ipk Sense 出力 LOW -4- Ver.2009-08-18 NJM2345 ■ 特性例 飽和電圧 対コレクタ電流特性例 発振周波数対タイミング容量特性例 + + o + 100 o (V =5V, CS=CD, Ta=25 C) 1.4 1.2 飽和電圧 Vsat (V) 発振周波数 fOSC (kHz) (V =5V, SI=V , Pin 5=GND, Ta=25 C) 10 1 0.8 0.6 0.4 0.2 1 10 0 100 1000 10000 タイミング容量 CT (pF) 100000 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 コレクタ電流 IC (A) 入力バイアス電流対IN-端子電圧特性例 (V+=5V, Ta=25oC) 入力バイアス電流 IIB (nA) 500 400 300 200 100 0 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 IN-端子電圧 (V) 出力電圧対ONｽﾚｯｼﾎｰﾙﾄﾞ電圧特性例 消費電流対電源電圧特性例 + + (V =10V, Vout=5V, Iout=150mA, Ta=25oC) o (CT=1nF, SI=V , IN->Vth, Es=GND, Ta=25 C) 4 6 出力電圧 Vo (V) 消費電流 ICC (mA) 5 3 2 1 Ron/off=0Ω 4 3 R R 1 0 0 Ver.2009-08-18 10 20 30 電源電圧 V+ (V) 40 =50kΩ on/off 2 0 0.5 =100kΩ on/off 0.55 0.6 0.65 0.7 0.75 ONｽﾚｯｼﾎｰﾙﾄﾞ電圧 Von (V) 0.8 -5- NJM2345 ■ 特性例 ON/OFF入力ﾊﾞｲｱｽ電流対ON/OFF端子電圧特性例 スレッシホールド電圧温度特性例 o 450 R on/off スレッシホールド電圧 Vth (V) ON/OFF入力ﾊﾞｲｱｽ電流 Ion/off (uA) + (V =10V, Vout=5V, Iout=150mA, Ta=25 C) 600 =0Ω 300 R =50kΩ R on/off on/off =100kΩ 150 0 0 1 2 3 4 5 6 7 ON/OFF端子電圧 Von/off (V) 8 (V+=5V) 1.28 1.27 1.26 1.25 1.24 1.23 1.22 1.21 1.2 -50 -25 0 25 50 75 100 125 150 周囲温度 Ta (oC) 飽和電圧 温度特性例 1.2 (V+=5V, CS=CD, Isw=0.7A) 飽和電圧 Vsat (V) 1.1 1 0.9 0.8 0.7 0.6 -50 -25 0 25 50 75 100 125 150 o 周囲温度 Ta ( C) 消費電流温度特性例 電流制限検出電圧温度特性例 (V+=5V, C =1nF, S =V+, IN->V Es=GND) 340 320 300 280 260 240 -50 -25 -6- (V =5V) 360 5 消費電流 ICC (mA) 電流制限検出電圧 Vipk (mV) + 0 25 50 75 100 125 150 周囲温度 Ta (oC) T I th, 4 3 2 1 0 -50 -25 0 25 50 75 100 125 150 周囲温度 Ta (oC) Ver.2009-08-18 NJM2345 MEMO ＜注意事項＞ このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 Ver.2009-08-18 -7-