本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通半導体デバイス SUPPORT SYSTEM SS01-71070-1 DSU-FR エミュレータ BGA-420P アダプタ タイプ 2 MB2198-140 取扱説明書 はじめに このたびは , DSU-FR エミュレータ BGA-420P アダプタ タイプ 2 ( 型格 : MB2198-140) を お買い上げいただきまして誠にありがとうございます。 MB2198-140 は , 富士通製 FR* ファミリマイクロコントローラを使用した応用製品の開 発ならびに評価を行うための開発支援ツールです。 本書では , MB2198-140 ( 以降 , アダプタと称します)を使用して , 富士通製 FR ファミリ マイクロコントローラの応用製品を開発される技術者の方を対象に , アダプタの取り扱い や機能 , 設定方法などについて説明します。ご使用いただく前に必ずお読みください。 * : FR は , FUJITSU RISC CONTROLLER の略で富士通株式会社の製品です。 ■ 安全にご使用していただくために 本書には , 本製品を安全にご使用いただくための重要な情報が記載されています。本製 品をご使用になる前に必ずお読みいただき , ご使用の際には説明に従い正しくお使いくだ さいますようお願い申し上げます。 特に , 本書の冒頭にあります「■ 本書に掲載の製品に対する警告事項」および「2. 注意事 項」 をよく熟読され , 安全のための確認を十分行った上で , 本製品をご使用ください。 なお , 本書は 本製品ご使用中 , いつでもご覧頂けるように大切に保管してください。 ■ 保証と責任 本製品の仕様については , 事前の通告なしに変更されることがあります。 また , 本製品を使用した結果の影響に関しましては , 直接的 , 間接的に関わらず一切の 責任を負いかねますので , あらかじめご了承ください。 ■ 製品の使用環境 本製品は , 動作温度 +5 °C ∼ +35 °C, 動作湿度 20%∼ 80%です。高温 , 多湿を避け , 結露 のないようにしてください。 本製品は , 筐体のないプリント板ユニットであり , すべての電子部品が露出しています。 したがって , 製品の上に物を乗せたり , 製品の金属部分に人体や電気を帯びている物質を 接触させたりしないでください。さらに , 電源投入後はショートの恐れのあるもの , 燃えや すいものなどは製品から遠ざけるよう心掛けてください。できるだけ水平にして使用し , 振動の激しい場所 , ほこりや爆発性のガスが周囲にあるような場所では動作させないでく ださい。 なお , 上記の使用環境外でご使用になられた場合 , 使用者および周囲の身体や財産など に予期しない損害を生じる恐れがあります。 また , 故障などのため再輸送を行う場合 , 納入時の梱包材料をそのままお使いになれま すので保存しておくと便利です。 ■ 関連マニュアル 次のマニュアルをあわせてご覧ください。 • 各「評価 MCU ハードウェアマニュアル」または「データシート」 • 各ヘッダの 取扱説明書 •「DSU-FR エミュレータ MB2198-01 ハードウェアマニュアル」 •「SOFTUNE Workbench 操作マニュアル」 •「SOFTUNE Workbench 機能説明書」 i ■ 本書に掲載の製品に対する警告事項 本書に掲載している製品に対して下記の警告事項が該当します。 警告 正しく使用しない場合 , 死亡するまたは重傷を負う危険性があること , または , お客様のシステムに対し , 故障の原因となる可能性を示しています。 感電・故障 本書に記載されている全ての作業は , システムの全ての電源を切断した状態で 行ってください。電源を投入したまま作業を行うと , 感電や機器の故障の原因 となる場合があります。 感電・故障 電源投入後は , 本製品の金属部分に身体が触れないようにしてください。 金属部分に身体が触れると , 感電や機器の故障の原因となる場合があります。 注意 正しく使用しない場合 , 軽傷 , または中程度の傷害を負う危険性があることと , 本 製品や接続された機器が破壊されたり , データなどのソフトウェア資産やその他 財産が破壊されたりする危険性があることを示しています。 けが・故障 本製品を移動する場合は , 必ず全ての電源を切断し , ケーブルを取り外し , 作業は 足元に注意して行ってください。また , 振動の激しい場所や傾いた場所など , 不 安定な場所では使用しないでください。 本製品が落下し , けがや故障の原因となることがあります。 けが 本製品にはやむなくショートプラグ等の尖った部分が露出した箇所があります。 尖った部分でけがをしないよう , 十分注意して取り扱ってください。 故障 本製品の上に物を乗せたり , 本製品に衝撃を与えたりしないでください。また , 電源投入後は , 持ち運んだりしないでください。 過重や衝撃により , 故障の原因となることがあります。 故障 本製品は , 多くの電子部品を使用しているため , 直射日光や高温・多湿を避け , 結 露のないようにしてください。また , ほこりの多い場所や , 長時間強い磁界や電 界のかかる場所での使用や保存は避けてください。 使用環境または保存環境による故障の原因となることがあります。 故障 本製品は , 仕様範囲以内でお使いください。 一般仕様の範囲外で動作させると , 故障する恐れがあります。 故障 本製品は , 静電破壊防止のため , コネクタの金属部分に指や物を触れないように してください。また , 本製品に触れる前に , 金属製のもの(ドアノブなど)に触 れるなどして人体の静電気を放電してください。 故障 電源の投入および切断は , 本書に記載された順序に従って行ってください。 特に , 電源の投入は , 必要なすべての接続が終了してから行ってください。 また , 本製品の設定方法および使用方法は , 本書に従ってください。 誤った使用は , 故障の原因となることがあります。 故障 本製品の各種ケーブルの抜き差しは , 必ず電源を切断してから行ってください。 また , ケーブルを抜く場合は , 必ずケーブルのコネクタ部を持って抜いてくださ い。ケーブル部を引っ張ったり折り曲げたりすると , ケーブル芯線の露出や断線 による故障の原因となることがあります。 故障 MCU ソケットは , 評価 MCU を誤った方向に実装できる構造になっていますの で , 評価 MCU の実装方向には十分注意して実装してください。無理に誤った方 向に実装すると , 評価 MCU を損傷し , 故障の原因となることがあります。 故障 本製品は筐体を持たないため , 保存時は梱包箱に納めておくことをお勧めします。 また , 再輸送を行う場合 , 製品が損傷し , 故障の原因となる恐れがありますので , 納入時の梱包材料を保存し , ご使用ください。 ii • 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 • 本資料に記載された動作概要や応用回路例は, 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので, 実 際に使用する機器での動作を保証するものではありません。したがいまして , これらを使用するにあたっ てはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害などについては , 当社はその責任を負いません。 • 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財 産権やその他の権利の使用権または実施権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用に ついて , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うものではありません。した がって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を 負いません。 • 本資料に記載された製品は, 通常の産業用, 一般事務用, パーソナル用, 家庭用などの一般的用途に使用され ることを意図して設計・製造されています。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保され ない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(原子力施設 における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持 のための医療機器 , 兵器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求 される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・製造されたものではありません。し たがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談 なく使用されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 • 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火 災事故 , 社会的な損害を生じさせないよう , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設 計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 • 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替および外国貿易法および米国輸出管理関 連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続きをおとりください。 • 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 Copyright ©2007 FUJITSU LIMITED All rights reserved iii 1. 製品の概要と取扱い ■ 概要 本製品は , 富士通 FR ファミリマイクロコントローラを使用したハードウェアおよびソ フトウェアの開発 , 評価を目的とした開発支援ツールです。 DSU-FR エミュレータ LQFP-144P ヘッダ *1 などと併せて使用し , 富士通 FR ファミリ マ イクロコントローラを使用したユーザシステムと , DSU-FR エミュレータ (MB2198-01)*2 を接続するための製品です。 *1 : 以降 , ヘッダと称します。 *2 : 以降 , エミュレータと称します。 本製品の主な特長は以下のとおりです。 • 本製品は , アダプタボード , フラットケーブル ( 標準 , ロング各 2 本組 ) により構成 • アダプタボード上に評価MCU用ICソケット(BGA-420ピン パッケージコード:BGA420P-M01) を搭載 • フラットケーブル (標準またはロング)を使用し , ヘッダと接続 • ヘッダと併せて使用し , エミュレータとユーザシステムを接続 • アダプタ電源は , エミュレータまたはヘッダを経由したユーザシステムから供給 • 内蔵 ROM エミュレーションメモリ機能をサポート • 外部メモリエミュレーション機能をサポート • 外部トレース機能をサポート • パワーオンデバッグ機能をサポート ■ 梱包物の確認 本製品をご使用になる前に以下の梱包物が揃っていることを確認してください。 • アダプタボード :1 台 • フラットケーブル ( 標準:8 cm) :2 本 • フラットケーブル ( ロング:20 cm) :2 本 • 取扱説明書 ( 和文:本書 ) :1 部 • 取扱説明書 ( 英文 ) :1 部 1 ■ 別売品 本製品の別売品を表 1 に示します。 表 1 別売品 名称 型格 評価 MCU *1 富士通 FR ファミリコントローラ (MB91V210 など ) DSU-FR エミュレータ *2 MB2198-01 DSU-FR エミュレータ LQFP-144P ヘッダ *3 MB2198-141 DSU-FR エミュレータ メモリボード *4 ― 発振子 *5, コンデンサ *5 ― *1 : 評価 MCU のパッケージコードは BGA-420P-M01 です。また , 本製品で使用可能な評 価 MCU の品種およびパッケージコードについて不明な場合は , 営業部門またはサ ポート部門にお問い合わせください。 *2 : エミュレータを使用するには,デバッガソフトウェアおよび通信ケーブルなどが別途 必要です。詳細について不明な場合は , 営業部門またはサポート部門にお問い合わせ ください。 *3 : ヘッダは,ユーザシステムとエミュレータ本体を接続するためのインタフェースボー ドです。 使用する量産 MCU に適合するヘッダをご選択のうえご購入ください。使用する量産 MCU に適合するヘッダについて不明な場合は , 営業部門またはサポート部門にお問 い合わせください。 なお , ヘッダの取扱い方法 , 使用方法および安全に使用するための注意事項などにつ いては , 各ヘッダの 取扱説明書を参照してください。 *4 : メモリボードは , 外部メモリエミュレーション機能を使用する場合に必要となるボー ドです ( 開発予定品 )。 *5 : 使用する発振子の周波数については, 評価MCUのデータシートを参照してください。 また , 発振子に接続するコンデンサの容量については , 発振子のデータシートなどを 参照してください。 2 2. 注意事項 ■ アダプタ全般の注意事項 • アダプタボード上のショートプラグ , スイッチの設定はアダプタ , エミュレータ , ユーザシステムすべての電源を切断した状態で行ってください。 • VCCROM は電源関連の設定であるため , 誤った設定を行った場合 , システム全体を 破壊する恐れがあります。 • ユーザシステムから評価 MCU にクロック信号を供給する場合は , ユーザシステム側 のクロック信号の供給元からの配線パターンが長いため , 発振しない場合がありま す。 • ユーザシステムより発振器を用いて評価 MCU にクロック信号を供給する場合 , 評価 MCU の制限事項として , X0 端子もしくは X1 端子をオープンと設定するよう指示が ある場合は , 指示された側のクロック信号の供給源を切り換えるショートプラグを 取り外してください。X0A/X1A についても同様です。 • エミュレータ使用時 , 評価 MCU の INITX 端子の制御元について設定を行うリセット 信号設定用ショートプラグはエミュレータ側に設定してください。エミュレータ使 用時 , 評価 MCU の INITX 端子はエミュレータが制御し , ユーザシステムからのリ セット入力は評価用 MCU に直結せずにエミュレータを経由します。このため , リ セットのタイミングは実際のリセットタイミングよりも数クロック分遅延します。 また , エミュレータのリセットコマンドによるリセットでは評価 MCU のみリセット され , ユーザシステムはリセットされません。 さらに , ブレーク中のユーザシステムからの INITX 端子への信号はエミュレータで マスクされます。 • 評価 MCU がユーザホールド/低消費電力モード中のユーザバスの端子状態は , 評価 MCU のハードウェアマニュアルに示された状態と同様の状態になります。 • フラットケーブル ( ロング ) は MCU のクロック周波数が低い場合や , ユーザ端子の負 荷が非常に軽い場合に使用可能となります。通常はフラットケーブル ( 標準 ) を使用 してください。 • アダプタおよびヘッダを使用する場合は , ユーザシステム上の MCU は必ずソケット 実装としてください。IC ソケットは指定の IC ソケットを使用してください。 • アダプタおよびヘッダ , エミュレータからユーザシステムへの電源供給は行いませ ん。 3 ■ 外部メモリエミュレーション機能使用時の注意事項 • 外部メモリエミュレーションを使用する場合は, 有効アドレスバス信号 ( [23:1] 相当 , メモリ容量の設定により変化します ) および制御線 (RDX 相当 ) に対応するメモリ接 続用スイッチの設定を ON にして使用してください。 • 外部メモリエミュレーションで使用する有効アドレスバス信号(メモリ容量の設定 により変化します)および制御線には PLD が接続されているため , 各信号線に 8 pF 程度の容量が付加された状態となります。 • 外部メモリエミュレーションで使用する有効アドレスバス信号および制御線には PLD が接続されているため , メモリボードに供給される各信号線に 6 ns 程度の遅延 が発生します。 • 外部メモリエミュレーションで使用するデータバスは , 評価 MCU のデータバス信号 (D [31:16] 相当 ) に直結しているため , 評価 MCU の外部 I/O 電源は必ず DC + 3.3 V ± 0.3 V としてください。外部 I/O 電源が DC + 3.3 V ± 0.3 V 以上の場合は , メモリ ボードを破壊する恐れがあります。 • 外部メモリエミュレーションのデータバスは , 評価 MCU のデータバスに直結してい るため , メモリボードを搭載した場合は各信号線に 8 pF 程度の容量が付加された状 態となります。 • 外部メモリエミュレーションのデータバスは , 16 ビット幅固定となります。 • メモリボードのアドレスバス信号 , データバス信号 , 制御線の一部はユーザシステム にも接続されていますが , チップセレクト信号が接続されていないため , ユーザシス テムからメモリボードへのデータアクセスは行えません。 ■ パワーオンデバッグ機能使用時の注意事項 • パワーオンデバッグなどを行う場合は電源関連の設定について十分注意してくださ い。 • パワーオンデバッグにより電源をオフにするときは , 次の三つの条件を満たす状態 で行ってください。 - 評価 MCU のすべての電源レベルが 0.9 Vcc から 0.5 Vcc まで低下する時間が 25 µs 以上であること。 - CPU 動作周波数が 1 MHz 以上であること。 - ユーザプログラムが実行中であること。 • パワーオンデバッグ機能の詳細については , エミュレータのハードウェアマニュア ルを参照してください。 4 3. 製品説明 ■ システム構成 本製品はヘッダと合わせて使用し , エミュレータとユーザシステムに接続して使用しま す。 本製品のシステム構成図を図 1 に示します。 ホストコンピュータ 汎用測定器 AC in 外部トリガ / プログラム実行 RS232C, USB, LAN AC アダプタ * DSU-FR エミュレータ 評価 MCU アダプタボード アダプタ(本製品) フラット ケーブル ヘッダボード ヘッダ ユーザシステム * : AC アダプタはエミュレータに付属します。 図 1 システム構成図 ホストコンピュータ , 汎用測定器とエミュレータの接続については , エミュレータの ハードウェアマニュアルを参照してください。 エミュレータを使用するには , ホストコンピュータとエミュレータデバッガソフトが別 途必要です。 エミュレータの仕様に関してはエミュレータのハードウェアマニュアルを参 照してください。 5 ON SW4 X0/X1 (2) (1) 図 2 外観図 ( 出荷時の状態 ) S11 S10 S9 S3 (6) (11) (10) (9) 197mm 1 2 3 4 SW1 EML SC1 1 2 3 4 5 6 7 8 ON C 1 2 3 4 5 6 7 8 SW2 S4 USR S5 1 2 3 4 5 6 7 8 ON S1 A23 A22 A21 A20 A19 A18 A17 A16 SW3 INITX EML A15 A14 A13 A12 A11 A10 A9 A8 ON X0A/X1A SC2 USR USR TRSTX EML S2 EML USR A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 RDX X1A EML USR USR VCCROM EML X0A EML ASEL4 ASEL3 ASEL2 ASEL1 EML 6 USR (3) USR (4) X1 (5) X0 S6 CN4 EMULATOR CN B M1 CN4 EMULATOR CNA ■ 外観および各部名称 以下に , アダプタボードの外観および各部の名称を示します。 外観図 ( 出荷時の状態 ) を図 2 に示します。 110mm (8) (7) CN3 MEMORY BOARD CN FLAT CABLE CN A CN1 FLAT CABLE CN B CN2 (1) フラットケーブルコネクタ 本製品付属のフラットケーブルを用い , ヘッダまたはユーザシステムと接続します ( 裏面実装 ) 。 (2) メモリボードコネクタ (3) メモリボード ( 外部メモリエミュレーション用 ) を実装するためのコネクタです。 クロック入力用 IC ソケットおよびクロック入力切換え用ショートプラグ (4) メインおよびサブクロックの発振子,コンデンサを実装する IC ソケットと , クロック供 給元の設定を行うショートプラグです。 外部エミュレーションメモリ電源用ショートプラグ (5) 外部エミュレーションメモリおよびその制御回路の電源を,ユーザから供給するか , エ ミュレータから供給するかの設定を行うショートプラグです。 リセット信号設定用ショートプラグ (6) リセット信号供給元の設定を行うショートプラグです。 C 端子設定用ショートプラグ (7) 評価 MCU の C 端子を , ユーザの C 端子に接続するか , アダプタボード上のコンデンサ に接続するかの設定を行うショートプラグです。 評価 MCU 実装用 IC ソケット (8) 評価 MCU 実装用の BGA 420 ピン IC ソケットです。 エミュレータコネクタ (9) エミュレータと接続するコネクタです ( 裏面実装 ) 。 メモリ接続用スイッチ 外部メモリエミュレーション機能を使用する場合に , 評価 MCU の I/O ポートと外部メ モリエミュレーション信号とを接続するスイッチです。 (10) 拡張用ショートプラグ 機能拡張用のショートプラグです。通常はすべて短絡させた状態で使用してください。 (11) メモリ容量切換え用スイッチ 外部メモリエミュレーション使用時に , メモリボードの容量を切り換えます。 7 4. 接続方法 4.1 アダプタボードとエミュレータの接続 ■ アダプタボードとエミュレータの接続 エミュレータ上のアダプタボードコネクタにアダプタボードを接続します(図3を参照)。 アダプタボード エミュレータコネクタ インデックス アダプタボードコネクタ エミュレータ • エミュレータとアダプタボードを接続するコネクタは , 誤挿入防止のため各コネク タのインデックス(▲)を合わせて , 奥までしっかりと差し込んでください。 • エミュレータからアダプタボードを取り外す場合は , 一箇所に力をかけずに均一に 力をかけて取外してください。 図 3 アダプタボードとエミュレータの接続 <注意事項> ボードの抜き差しは , 電源を切ってから行ってください。 8 4.2 アダプタボードとヘッダボードの接続 ■ アダプタボードとヘッダボードの接続 アダプタボードとヘッダボードをアダプタ付属のフラットケーブルにより接続します ( 図 4 を参照 )。 アダプタボード フラットケーブル コネクタ A フラットケーブル コネクタ B エジェクトロック フラットケーブル エジェクトロック フラットケーブル コネクタ A フラットケーブル コネクタ B ヘッダボード • フラットケーブルを接続する場合は , フラットケーブルコネクタのエジェクトロックが各ボードの フラットケーブルコネクタにロックするまで差し込んでください。 • フラットケーブルを外す場合は , フラットケーブルコネクタのエジェクトロックをつまみ , ロックを 解除してからフラットケーブルを取り外してください。 図 4 アダプタボードとヘッダボードの接続 9 4.3 評価 MCU の実装 ■ 評価 MCU の実装 以下の手順で評価 MCU をアダプタボード上の評価 MCU 実装用 IC ソケットに実装しま す ( 図 5 を参照 )。 1. IC ソケット上部を垂直に押し下げます。 2. IC フックが起き上がったことを確認し評価 MCU を IC ソケット上に置きます。 3. 静かに IC ソケット上部を上げ , 評価用 MCU が IC フックで固定されていることを確認 します。 インデックス表示 インデックス表示 評価 MCU 固定 用ラッチ 評価 MCU (注意事項 ) IC ソケット上部を押下げる際は , エミュレータから取り外した状態で行い , 基板がたわまないようエミュレータコネクタ外側の基板裏面に手を添えて 行ってください。 図 5 評価 MCU の実装 10 4.4 メモリボードの実装 外部メモリエミュレーション機能を使用する場合 , アダプタボード上のメモリボードコ ネクタに , 別売のメモリボードを実装します ( 図 6 ∼図 8 を参照 )。また , メモリボードの 取外し方法を図 9 に示します。 ■ 取付け位置 メモリボードの右側のくぼんだ部分とメモリボードコネクタの突起部分を合わせます。 ツメ メモリボードコネクタ CN3 MEMORY BOARD CN メモリボード 合わせる 図 6 メモリボードの実装 ■ メモリボードの差込み メモリボードをメモリボードコネクタへ斜めに差し込みます ( 側面から見て確認してく ださい )。 メモリボード メモリボードコネクタ 図 7 メモリボードの差込み 11 ■ メモリボードの固定 メモリボードを点線の位置から実線の位置で示されるところまで倒し , 両側のツメには さみこみます。パチンと音がすることを確認し , メモリボードを固定してください。 メモリボード メモリボードコネクタ 図 8 メモリボードの差込み ■ メモリボードの取外し 1. メモリボードを取り外す場合は , メモリボードコネクタ両側のツメの部分を外側に開 いてください ( 図 9 の左図を参照 )。 2. メモリボードを点線の位置から実線の位置まで引き起こしてから取り外してください ( 図 9 の右図を参照 )。 ツメ メモリボードコネクタ CN3 MEMORY BOARD CN メモリボード メモリボード メモリボード コネクタ 図 9 メモリボードの取外し 12 5. 操作方法 5.1 評価 MCU の C 端子の設定 ■ 評価 MCU の C 端子設定用ショートプラグの設定 評価 MCU の C 端子設定用ショートプラグの製品出荷時の設定を図 10 に , ショートプラ グの設定による評価 MCU の C 端子接続仕様を表 5 に示します。 S5 USR C EML 図 10 C 端子設定用ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 表 5 ショートプラグの設定 ショートプラグ 名称 C 端子接続仕様 設定 USR 評価 MCU の C 端子をユーザシステムのコンデンサに接続 EML 評価 MCU の C 端子にアダプタボード上でコンデンサ (0.1 µF) を付加 C 5.2 クロック供給の設定 ■ 発振子の実装 評価 MCU のメインクロック (X0/X1), サブクロック (X0A/X1A) に対してアダプタボー ド上からクロック信号を供給する場合は , アダプタボード上の発振子用 IC ソケット (SC2, SC3) に , 発振子とコンデンサをそれぞれ実装してください。発振子の実装方法を図 11 に示 します。 水晶発振子 2, 4 番端子または 3, 4 番端子に コンデンサを実装してください。 5, 6 番端子または 5, 7 番端子に コンデンサを実装してください。 コンデンサ コンデンサ • 発振子の周波数などは評価 MCU のデータシートを参照してください。 • コンデンサの容量については発振子のデータシートなどを参照してください。 • 発振子およびコンデンサは本製品に添付されていませんので別途ご用意ください。 図 11 発振子の実装 13 ■ クロック切換え用ショートプラグの設定 クロック切換え用ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) を図 12 に , クロック切換え用 ショートプラグの設定とクロック供給との対応を表 6 に示します。 SC1 X0 USR EML EML USR USR X0A/X1A S3 X0A X1A USR EML EML S4 X1 SC2 X0/X1 図 12 クロック切換え用ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 表 6 ショートプラグの設定 ショートプラグ 名称 設定 USR ユーザシステムよりメインクロックを供給 EML アダプタボード上の発振子用 IC ソケットよりメインクロッ クを供給 EML アダプタボード上の発振子用 IC ソケットよりサブクロック を供給 (EML 側固定 ) X0, X1 X0A, X1A クロック供給 アダプタからユーザシステムへのクロック信号供給の機能はありません。 <注意事項> ユーザシステム上からメインクロックを供給する場合は , ユーザシステム上で発振回路を作 成し , COMS バッファなどでバッファ後に供給してください。 ユーザシステム上からのサブクロックの供給は , 動作不安定となる可能性がありますので , 必 ずアダプタボード上からサブクロックを供給してください。 5.3 リセット信号の設定 ユーザシステムおよびエミュレータより , 評価 MCU へリセット信号を供給します。 ショートプラグの設定は製品出荷時の設定で使用してください。 ■ リセット信号設定用ショートプラグの設定 ショートプラグの製品出荷時の設定を図13に示します。本設定によりINITX信号はユー ザシステム上の INITX 信号をエミュレータを経由して評価 MCU に供給し , TRSTX 信号は エミュレータからのリセット信号を評価 MCU に供給します。 S1 USR INITX EML S2 USR TRSTX EML 図 13 リセット信号設定用ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 14 5.4 外部メモリエミュレーションの設定 ■ 外部メモリエミュレーション周辺回路形式 外部メモリエミュレーションの周辺回路形式を図 14 に示します。 アダプタボード アドレスバス P4[7:0], P3[7:0], P2[7:1], P5[5] データバス P1[7:0], P0[7:0] 評価 MCU フラット ケーブル コネクタ ヘッダへ メモリ接続用 スイッチ 外部メモリ エミュレーション 回路 図 14 外部メモリエミュレーション周辺回路形式 15 ■ メモリ容量切換え用スイッチの設定 外部メモリエミュレーション機能を使用する場合に , 接続するメモリボードの容量を切 換えることができます。 メモリ容量切換え用スイッチの設定 ( 製品出荷時 ) を図 15 に , スイッチの設定によるメ モリボードの容量 , 有効アドレスを表 7 に示します。 SW4 ON 3 4 ASEL 4 ASEL 3 ASEL 2 ASEL 1 1 2 図 15 メモリ容量切換え用スイッチの設定 ( 製品出荷時 ) 表 7 スイッチの設定によるメモリボードの容量 , 有効アドレス 16 ASEL4 ASEL3 ASEL2 ASEL1 容量 有効アドレス OFF X X X 8 M ワード A[23:1] ON OFF OFF OFF 4 M ワード A[22:1] ON OFF OFF ON 2 M ワード A[21:1] ON OFF ON OFF 1 M ワード A[20:1] ON OFF ON ON 512 K ワード A[19:1] ON ON OFF OFF 256 K ワード A[18:1] ON ON OFF ON 128 K ワード A[17:1] ON ON ON OFF 64 K ワード A[16:1] ON ON ON ON 32 K ワード A[15:1] ■ メモリ接続用スイッチの設定 外部メモリエミュレーション機能を使用する場合 , メモリ容量切換え機能により無効と なったアドレス線については , PLD への接続を切断し , ユーザリソースとして使用するこ とができます。また , 外部メモリエミュレーション機能を使用しない場合も同様に切断す ることで , ユーザリソースとして使用する場合の負荷を減らすことができます。 メモリ接続用スイッチの設定 ( 製品出荷時 ) を図 16 に , スイッチの各素子に対応する信 号線および評価 MCU の端子番号を表 8 に示します。 ON ON ON 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 RDX SW1 A15 A14 A13 A12 A11 A10 A9 A8 SW2 A23 A22 A21 A20 A19 A18 A17 A16 SW3 図 16 メモリ接続用スイッチの設定 ( 製品出荷時 ) 表 8 スイッチの各素子に対応する信号線および評価 MCU の端子番号 部品番号 ( 基板に記載 ) SW1 SW2 SW3 素子番号 ( スイッチに記載 ) 8 7 6 5 4 3 2 1 8 7 6 5 4 3 2 1 8 7 6 5 4 3 2 1 対応信号線 (MB91V210 時 ) P55 (RDX) P21 (A1) P22 (A2) P23 (A3) P24 (A4) P25 (A5) P26 (A6) P27 (A7) P30 (A8) P31 (A9) P32 (A10) P33 (A11) P34 (A12) P35 (A13) P36 (A14) P37 (A15) P40 (A16) P41 (A17) P42 (A18) P43 (A19) P44 (A20) P45 (A21) P46 (A22) P47 (A23) 評価 MCU 端子番号 J1 B1 C1 D3 E3 C3 D2 D4 E2 F5 F3 F4 E1 G4 F2 F1 G3 H4 G2 J5 G1 J4 H3 J3 使用する評価 MCU によって上記ピン番号に対応するユーザリソースは異なります。 詳細は , 使用する評価 MCU のハードウェアマニュアルまたは「6. 仕様 ■ ユーザインタ フェース仕様」を参照してください。 17 ■ 外部エミュレーションメモリ用電源の設定 外部エミュレーションメモリ電源用ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) を図 17 に , ショートプラグの設定による外部エミュレーションメモリの電源仕様を表 9 に示します。 S6 USR VCCROM EML 図 17 外部エミュレーションメモリ電源用ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 表 9 ショートプラグの設定による外部エミュレーションメモリの電源仕様 ショートプラグ 名称 設定 外部エミュレーションメモリ用電源仕様 USR 外部エミュレーションメモリ周辺回路の電源をユーザシステ ムの電源 (UVCC) から供給 EML 外部エミュレーションメモリ周辺回路の電源をエミュレータ (VCCT) から供給 外部メモリエミュレーション機能未使用時は , 必ずこちらに 設定すること VCCROM <注意事項> ・ UVCC は必ず DC + 3.3 V ± 0.3 V にしてください。それ以上の電圧の場合 , メモリボード を破壊する恐れがあります。 ・ 外部メモリエミュレーション機能未使用時は , 必ず EML 側に設定してください。 18 5.5 電源投入 / 切断手順 ■ 電源投入手順 電源投入はすべての接続が終了してから , 図 18 の順序で行ってください。 エミュレータの電源投入は , エミュレータ背面の電源スイッチを押し込むことにより行 います。 このときスイッチは押し込まれた状態で固定されます。 電源スイッチの位置については , エミュレータのハードウェアマニュアルを参照してく ださい。 <注意事項> 電源投入は , 本書に記載された順序に従って行ってください。 電源投入後は , 持ち運んだり , 衝撃や振動を与えないでください。 ホストコンピュータの電源を投入する エミュレータの電源を投入する POWER LED 点灯 SOFTUNE Workbench を起動する Emulator Debugger を起動する YES エミュレータ初期化済みか? NO エミュレータ初期化作業を実施 ダイアログ表示を確認する ( 図 19 を 参照 ) ユーザシステムの電源を投入する ダイアログ表示の 「OK」をクリック する 図 18 電源投入の順序 19 図 19 ダイアログ表示 ■ 電源切断順序 電源切断は , 図 20 に示す順序で行ってください。 エミュレータの電源切断は , エミュレータ背面の電源スイッチを押し込んで手を離すこ とにより行います。このとき押し込んだスイッチは , OFF の状態 ( スイッチが突き出した状 態 ) に戻ります。 電源スイッチの位置については , エミュレータのハードウェアマニュアルを参照してく ださい。 Emulator Debugger を終了する ユーザシステムの電源を切断する エミュレータの電源を切断する 必要に応じてホストコンピュータの 電源を切断する 図 20 電源切断の順序 <注意事項> 電源切断は , 本書に記載された順序に従って行ってください。 20 6. 仕様 ■ 一般仕様 アダプタの一般仕様を表 10 に示します。 表 10 一般仕様 項目 仕様 名称 DSU-FR エミュレータ BGA-420P アダプタ タイプ 2 型格 MB2198-140 評価 MCU ( 内部電源 )*:DC + 1.8V (UVcc より生成 ) 電源 評価 MCU ( 外部電源 )*:DC + 3.5 ∼+ 5.5V (UVcc) アダプタボード電源 :DC + 3.3V ( エミュレータより供給 ) 最大:40 MHz 動作周波数 使用温度 + 5 °C ∼+ 35 °C 使用湿度 20%∼ 80% ( ただし , 結露しないこと ) 外形寸法 197mm (W) × 110mm (D) × 34mm (H) (IC ソケットおよびコネクタを含む ) 重量 180g ( アダプタボード単体 ) * : 評価 MCU に供給する内部電源および外部電源については , 各評価 MCU の電源仕様を ご確認ください。供給する各供給電源については , ご使用前に各評価 MCU のハード ウェアマニュアルを参照していただくか , 不明な場合は営業部門またはサポート部門 にお問い合わせください。 21 ■ 機能仕様 アダプタの機能仕様を表 11 に示します。 表 11 アダプタ機能仕様 項目 内容 アダプタ機能 DSU-FR エミュレータ , ヘッダと組合わせて使用し , エミュレータ⇔評価 MCU ⇔ ユーザシステムを接続するアダプタとして機能します。 外部トレースメモリ 外部トレース機能をサポート。トレース長 64K フレーム。 内蔵 ROM エミュレーション 内蔵 ROM エミュレーションメモリ機能をサポート。 最大 1M バイト。 外部メモリエミュレーション機能 *1 をサポート。RAM/ROM 設定および容量切 換え可能。アダプタボード上に , 別売のメモリボードを実装することで , 機能を 実現します。 外部メモリ エミュレーション • メモリ容量切換え メモリボードの容量を , 最大 8M ワード∼ 32K ワード (1 ワード= 16 ビット ) の 範囲で , 9 段階に切換えることができます。 • メモリ接続 メモリ容量切換え機能により無効となったアドレス線については , PLD への接続 を切断し , ユーザリソースとして使用することができます。 また , 外部メモリエミュレーション機能を使用しない場合も同様に切断すること で , ユーザリソースとして使用する際の負荷を減らすことができます。 パワーオンデバッグ 評価 MCU 電源投入直後からプログラム実行を行うパワーオンデバッグ機能 *2 を サポート。 ショートプラグ アダプタボード上にショートプラグを持ち , アダプタの各種設定が可能です。 クロック用 IC ソケット アダプタボード上に発振子用の IC ソケットを持ち , アダプタ上より評価 MCU の メインクロック (X0/X1), サブクロック (X0A/X1A) 端子にクロック信号の供給を 行います。 *1 : 評価 MCU が外部メモリエミュレーション機能に対応している必要があります。 また , 使用できるメモリ容量は , メモリボードの容量およびメモリ容量切換えスイッチおよび評価 MCU の設定により異なります。 ご使用前に各評価 MCU のハードウェアマニュアルを参照していただくか , 不 明な場合は営業部門またはサポート部門にお問い合わせください。詳細については , 「5.4 外部メモリ エミュレーションの設定」を参照してください。 また , 本機能は評価 MCU の外部バスに付加されます。本機能を使用する場合は , 「2. 注意事項」をよ くお読みになってからお使いください。 *2 : 本機能は , 評価 MCU がパワーオンデバッグ機能に対応している必要があります。ご使用前に各評価 MCU の ハードウェアマニュアルを参照していただくか , 不明な場合は営業部門またはサポート部門にお問い 合わせください。 22 ■ コネクタ・ソケット仕様 アダプタボード上に実装されている各種コネクタ , IC ソケットの機能仕様を表 12 に示 します。 表 12 コネクタ , IC ソケット機能仕様 項目 内容 エミュレータコネクタ アダプタとエミュレータを接続します。 エミュレータの接続方法については , 「4.1 アダプタ ボードとエミュレータの接続」を参照してください。 フラットケーブルコネクタ アダプタ付属のフラットケーブルを使用してヘッダと 接続します。 フラットケーブルの接続方法については , 「4.2 アダプ タボードとヘッダボードの接続」を参照してください。 評価 MCU(BGA-420P パッケージ ) を実装します。 評価 MCU 実装用 IC ソケット 評価 MCU の実装方法については , 「4.3 評価 MCU の実 装」を参照してください。 メモリボードコネクタ 別売品のメモリボードを実装します。 メモリボードの実装方法については , 「4.4 メモリボー ドの実装」を参照してください。 発振子用 IC ソケット 発振子および発振子指定のコンデンサを実装します。 発振子 , コンデンサの実装方法については , 「5.2 クロッ ク供給の設定」を参照してください。 23 ■ ユーザインタフェース仕様 アダプタボードとヘッダまたはユーザシステム上のフラットケーブルコネクタ A, B の ピン番号の対応を図 21 に , フラットケーブルコネクタ A, B の端子番号と評価 MCU の端 子番号との対応を表 13 および表 14 に示します。 なお , 表中の評価 MCU 信号名は「仮名称」のため , 実際の信号名は品種ごとに異なりま すのでご注意ください。 実際の評価 MCU 信号名は評価 MCU 端子番号から判定することが できます。詳細について不明な場合は , 営業部門またはサポート部門にお問い合わせくだ さい。 評価 MCU の各信号名の内容および注意事項を以下に示します。 ― :未接続 ( 開放 ) 端子です。 : VDD 評価 MCU の電源 (VDD) 端子番号は以下のとおりです。 VDD = E4,G5,K5,M5,P4,V1,V5,AA3,AF2,AB7,AB10,AF9,E15,E12,E9,E6,A2 : VSS 評価 MCU のグランド (VSS) は以下のとおりです。 VSS= D1, H5, L5, L1, P5, T5, W1, W5, AB1, AB5, AF1, AC4, AB8, AB11, AF11, AF14, AB16, AF19, AB19, AB22, AF26, AB26, W22, T22, T26, N26, L22, H22, F24, E22, A26, A22, E19, D18, E16, A16, E14, C14, E11, E8, E5, A1 です。 <注意事項> 表中において , 下記の評価 MCU 信号名の端子は , 評価 MCU 制御のための回路が付加される 場合があります。このため , 実際の MCU とは電気的特性が異なります。 各信号の付加回路の詳細を以下に示します。 • X0/X1 「5.2 : クロック供給の設定」を参照 • X0A/X1A 「5.2 : クロック供給の設定」を参照 • P55(RDX) 「5.4 : 外部メモリエミュレーションの設定」を参照 P4[7:0](A[23:16]) P3[7:0](A[15:8]) P2[7:1](A[7:1]) P1[7:0](D[15:8]) P0[7:0](D[7:0]) エミュレータ本体に添付のフラットケーブルの使用に際して , ノイズトラブル回避のため , フ ラットケーブル ( 標準 ) の使用を推奨します。 ユーザシステム上には , フラットケーブルコネクタと同等のコネクタを実装します。 フラットケーブルのコネクタ型格 :8930E-100-178MS-F(KEL 社製) また , アダプタボード上とユーザシステム上では , フラットケーブルコネクタ A, B のピン番 号配置が異なりますのでご注意ください。 24 アダプタボード ヘッダまたはユーザシステム フラットケーブルコネクタ フラットケーブルコネクタ CN1 CN2 A A50 A1 A B B50 B1 A50 A1 TOP VIEW ( コネクタは裏面に実装 ) B50 B1 B50 B1 B A50 A1 B50 B1 A50 A1 TOP VIEW ( コネクタは表面に実装 ) 図 21 フラットケーブルコネクタ A, B のピン番号対応 25 表 13 フラットケーブルコネクタ A 端子配列 コネクタ 端子番号 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A15 A16 A17 A18 A19 A20 A21 A22 A23 A24 A25 A26 A27 A28 A29 A30 A31 A32 A33 A34 A35 A36 A37 A38 A39 A40 A41 A42 A43 A44 A45 A46 A47 A48 A49 A50 評価 MCU 端子番号 VSS T3 U5 W2 Y1 Y5 AA5 AE1 AE3 AD4 AD3 W3 D15 U2 VSS T2 T1 R2 P3 P2 N3 N4 VSS B10 B14 M1 M3 M4 L3 L4 VSS K3 K4 H1 H2 H3 AD10 B1 VSS E3 D2 E2 F3 F4 G4 F1 H4 J5 J4 VSS 評価 MCU 信号名 ( 仮名称 ) * VSS P91/AN1 P93/AN3 P95/AN5 P97/AN7 AVRH AVSS PC1/AN25 PC3/AN27 PC5/AN29 PC7/AN31 PA0/AN8 C P87/TX2 VSS P84/TIN2 P82/FRCK2 P80/FRCK0 P77/OUT3 P75/OUT1 P73/TX1 P71/TX0 VSS PG7 X0A P66 P65 P63/NMIX P61/OUT7/RDY P57/IN7/WR1X VSS P54/IN4/ASX P52/PPG5/CS2X P51/PPG3/CS1X P50/PPG1/CS0X P46/IN2/A22 PF7/INT7 P21/PPG2/A01 VSS P24/PPG8/A04 P26/PPGC/A06 P30/A08 P32/INT10/A10 P33/INT11/A11 P35/INT13/A13 P37/INT15/A15 P41/PPGB/A17 P43/PPGF/A19 P45/IN1/A21 VSS コネクタ 端子番号 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 B13 B14 B15 B16 B17 B18 B19 B20 B21 B22 B23 B24 B25 B26 B27 B28 B29 B30 B31 B32 B33 B34 B35 B36 B37 B38 B39 B40 B41 B42 B43 B44 B45 B46 B47 B48 B49 B50 評価 MCU 端子番号 VSS V2 U4 U3 Y4 ― AC3 AD2 AF3 AD5 VSS V4 Y2 T4 U1 R3 R4 R5 VSS R1 P1 N2 AF8 N1 A14 N5 VSS M2 L2 K1 K2 J1 J2 AC10 VSS J3 C2 C1 D3 C3 D4 F5 VSS E1 F2 G3 AE9 G2 G1 VSS 評価 MCU 信号名 ( 仮名称 ) * VSS P92/AN2 P94/AN4 P96/AN6 AVCC ― PC0/AN24 PC2/AN26 PC4/AN28 PC6/AN30 VSS PA1/AN9 PA2/AN10 P90/AN0 P86/RX2/INTR10B P85/TOT2 P83/FRCK3 P81/FRCK1 VSS P76/OUT2 P74/OUT0 P72/RX1/INT9 PF4/INT4 P70/RX0/INT8 X1A P67 VSS P64 P62/WEX P60/OUT6/SYSCLK P56/IN6/WR0X P55/IN5/RDX P53/PPG7/CS3X PF5/INT5 VSS P47/IN3/A23 P20/PPG0/A00 P22/PPG4/A02 P23/PPG6/A03 P25/PPGA/A05 P27/PPGE/A07 P31/A09 VSS P34/INT12/A12 P36/INT14/A14 P40/PPG9/A16 PF6/INT6 P42/PPGD/A18 P44/IN0/A20 VSS * : 表中の評価 MCU 信号名は「仮名称」のため , 実際の信号名は品種ごとに異なりますのでご注意ください。 26 表 14 フラットケーブルコネクタ B 端子配列 コネクタ 端子番号 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A15 A16 A17 A18 A19 A20 A21 A22 A23 A24 A25 A26 A27 A28 A29 A30 A31 A32 A33 A34 A35 A36 A37 A38 A39 A40 A41 A42 A43 A44 A45 A46 A47 A48 A49 A50 評価 MCU 端子番号 VSS ― B11 A11 C13 AD9 VSS AF7 AE7 AD7 AE6 AC7 AC6 AB6 VSS AC5 VDD AC2 AE2 AD1 AC1 AB2 VSS W4 AA1 VDD A15 B3 B4 B2 VSS A4 B5 E7 D7 VDD D8 E13 VSS C7 C9 D9 A7 C10 D10 E10 VSS A9 D11 VSS 評価 MCU 信号名 ( 仮名称 ) * VSS ― PG4 PG2 PG0 PF2/INT2 VSS PE7 PE5 PE3 PE1/SOT2 PE0/SIN2 PD6/SOT1 PD4/SCK0 VSS PD2/SIN0 VDD PB7/AN23 PB5/AN21 PB4/AN20 PB2/AN18 PB0/AN16 VSS PA6/AN14 PA4/AN12 VDD X1 P17/SCK4/D15 P15/SIN4/D13 P13/SOT3/D11 VSS P10/TIN1/D08 P06/OUT4/INT14R/D06 P04/SOT6/INT12R/D04 P02/SCK5/INT10R/D02 VDD P00/SIN5/INT8R/D00 MD0 VSS PI7 PI5 PI3 PI1 PI0 PH6 PH4 VSS PH1 PH0 VSS コネクタ 端子番号 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 B13 B14 B15 B16 B17 B18 B19 B20 B21 B22 B23 B24 B25 B26 B27 B28 B29 B30 B31 B32 B33 B34 B35 B36 B37 B38 B39 B40 B41 B42 B43 B44 B45 B46 B47 B48 B49 B50 評価 MCU 端子番号 VSS C12 D12 B12 AE8 AD8 AC9 AB9 AC8 AF6 VSS AF5 AD6 AE5 A10 AF4 AE4 AB3 VSS AA4 AB4 A12 AA2 Y3 V3 B15 VSS C4 C5 A3 D6 D5 C6 A5 VSS B6 A13 B13 D13 A6 B7 C8 VSS B8 A8 B9 C11 VDD ― VSS 評価 MCU 信号名 ( 仮名称 ) * VSS PG5 PG3 PG1 PF3/INT3 PF1/INT1 PF0/INT0 PE6 PE4 PE2/SCK2 VSS PD7/SCK1 PD5/SIN1 PD3/SOT0 PG6 PD1/TOT0 PD0/TIN0/ATGX PB6/AN22 VSS PB3/AN19 PB1/AN17 MD3 PA7/AN15 PA5/AN13 PA3/AN11 X0 VSS P16/SOT4/D14 P14/SCK3/D12 P12/SIN3/D10 P11/TOT1/D09 P07/OUT5/INT15R/D07 P05/SCK6/INT13R/D05 P03/SIN6/INT11R/D03 VSS P01/SOT5/INT9R/D01 INITX MD1 MD2 PI6 PI4 PI2 VSS PH7 PH5 PH3 PH2 VDD ― VSS * : 表中の評価 MCU 信号名は「仮名称」のため , 実際の信号名は品種ごとに異なりますのでご注意ください。 27 SS01-71070-1 富士通半導体デバイス・SUPPORT SYSTEM DSU-FR エミュレータ BGA-420P アダプタ タイプ 2 MB2198-140 取扱説明書 2007 年 10 月 初版発行 発行 富士通株式会社 電子デバイス事業本部 編集 マーケティング統括部 販売戦略部