本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通半導体デバイス SUPPORT SYSTEM SS01-71081-1 DSU-FR エミュレータ BGA-480P アダプタ MB2198-700-E 取扱説明書 はじめに このたびは,DSU-FR* エミュレータ BGA-480P アダプタ ( 型格 : MB2198-700-E) をお買 い上げいただきまして誠にありがとうございます。 本製品は , 富士通製 FR ファミリ マイクロコントローラを使用した応用製品の開発なら びに評価を行うための開発支援ツールです。 本書では,DSU-FR エミュレータ BGA-480P アダプタ ( 以降 , アダプタと称します ) を使 用して , 富士通製 FR ファミリ マイクロコントローラ の応用製品を開発される技術者の方 を対象に , アダプタの取扱いや機能 , 設定方法などについて説明します。ご使用いただく前 に必ずお読みください。 * : FR は , FUJITSU RISC CONTROLLER の略で , 富士通株式会社の製品です。 ■ 安全にご使用していただくために 本書には , 本製品を安全にご使用いただくための重要な情報が記載されています。本製 品をご使用になる前に必ずお読みいただき , ご使用の際には説明に従い正しくお使いくだ さい。 特に , 本書の冒頭にあります「■ 本書に掲載の製品に対する警告事項」および「2. 制限 事項」をよく熟読され , 安全のための確認を十分行った上で本製品をご使用ください。な お , 本書は本製品ご使用中 , いつでもご覧頂けるよう大切に保管してください。 ■ 保証と責任 本製品の仕様については,事前の通告なしに変更されることがあります。 また, 本製品を使用した結果の影響に関しましては,直接的,間接的に関わらず一切の責 任を負いかねますので, あらかじめご了承ください。 ■ 製品の使用環境 本製品は, 動作温度 +5 °C ∼ +35 °C, 動作湿度 20%∼ 80%です。高温,多湿を避け, 結露の ないようにしてください。 本製品は , 筐体のないプリント板ユニットであり , すべての電子部品が露出しています。 したがって , 製品の上に物を乗せたり , 製品の金属部分に人体や電気を帯びている物質 を接触させたりしないでください。さらに , 電源投入後はショートの恐れのあるもの , 燃え やすいものなどは製品から遠ざけるよう心掛けてください。また , できるだけ水平にして 使用し , 振動の激しい場所 , ほこりや爆発性のガスが周囲にあるような場所では動作させ ないでください。 なお , 上記の使用環境外でご使用になられた場合 , 使用者および周囲の身体や財産など に予期しない損害を生じる恐れがあります。また , 故障などのため再輸送を行う場合 , 納入 時の梱包材料をそのままお使いになれますので保存しておくと便利です。 ■ 関連マニュアル 次のマニュアルをあわせてご覧ください。 • 各評価 MCU のハードウェアマニュアルまたはデータシート • 各ヘッダの取扱説明書 •「DSU-FR エミュレータ MB2198-01-E 取扱説明書」 •「SOFTUNE Workbench 操作マニュアル」 •「SOFTUNE Workbench 機能説明書」 ■ 欧州 RoHS 対応について 型格の末尾に "-E" を付記した製品は欧州 RoHS 対応品です。 ■ 本書の内容について 本書の内容は発行当時のものであり , 本書の情報は予告なく変更される場合がありま す。 最新情報については営業部門にご確認ください。 i ■ 本書に掲載の製品に対する警告事項 本書に記載している製品に対して下記の警告事項が該当します。 警告 正しく使用しない場合 , 死亡するまたは重傷を負う危険性があること , または , お客様のシステムに対し , 故障の原因となる可能性を示しています。 感電・故障 本書に記載されているすべての作業は , システムのすべての電源を切断した状 態で行ってください。電源を投入したまま作業を行うと , 感電や機器の故障の 原因となる場合があります。 感電・故障 電源投入後は , 本製品の金属部分に身体が触れないようにしてください。 金属部分に身体が触れると , 感電や機器の故障の原因となる場合があります。 注意 けが・故障 正しく使用しない場合 , 軽傷 , または中程度の傷害を負う危険性があることと , 本 製品や接続された機器が破損したり , データなどのソフトウェア資産やその他財 産が破壊されたりする危険性があることを示しています。 本製品を移動する場合は,必ずすべての電源を切断し,ケーブルを取り外し,作 業は足元に注意して行ってください。また,振動の激しい場所や傾いた場所な ど,不安定な場所では使用しないでください。本製品が落下し,けがや故障の原 因となることがあります。 けが 本製品にはやむなくショートプラグなどの尖った部分が露出した箇所がありま す。尖った部分でけがをしないよう,十分注意して取り扱ってください。 故障 本製品の上に物を乗せたり,本製品に衝撃を与えたりしないでください。また, 電源投入後は,持ち運んだりしないでください。 過重や衝撃などにより,故障の原因となることがあります。 故障 本製品は,多くの電子部品を使用しているため,直射日光や高温・多湿を避け, 結露のないようにしてください。また,ほこりの多い場所や,長時間強い磁界や 電界のかかる場所での使用や保存は避けてください。使用環境または保存環境に よる故障の原因となることがあります。 故障 本製品は,仕様範囲以内でお使いください。 一般仕様の範囲外で動作させると,故障する恐れがあります。 故障 静電破壊防止のため,コネクタの金属部分に指や物を触れないようにしてくださ い。また,本製品に触れる前に,金属製のもの ( ドアノブなど ) に触れるなどし て人体の静電気を放電してください。 故障 電源の投入および切断は,本書に記載された順序に従い行ってください。特に, 電源の投入は,必要なすべての接続が終了してから行ってください。また,本製 品の設定方法および使用方法は,本書に従ってください。 誤った使用は,故障の原因となることがあります。 故障 本製品の各種ケーブルの抜き差しは,必ず電源を切断してから行ってください。 また,ケーブルを抜く場合は,必ずケーブルのコネクタ部を持って抜いてくださ い。ケーブル部を引っ張ったり折り曲げたりすると,ケーブル芯線の露出や断線 による故障の原因となることがあります。 故障 本製品は筐体を持たないため,保存時は梱包箱に納めておくことをお勧めしま す。また,再輸送を行う場合,製品が損傷し,故障の原因となる恐れがあります ので,納入時の梱包材料を保管し,ご使用ください。 ii • 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 • 本資料に記載された動作概要や応用回路例は, 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので, 実 際に使用する機器での動作を保証するものではありません。したがいまして , これらを使用するにあたっ てはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害などについては , 当社はその責任を負いません。 • 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財 産権やその他の権利の使用権または実施権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用に ついて , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うものではありません。した がって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を 負いません。 • 本資料に記載された製品は, 通常の産業用, 一般事務用, パーソナル用, 家庭用などの一般的用途に使用され ることを意図して設計・製造されています。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保され ない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(原子力施設 における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持 のための医療機器 , 兵器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求 される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・製造されたものではありません。し たがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談 なく使用されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 • 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火 災事故 , 社会的な損害を生じさせないよう , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設 計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 • 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連 法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続きをおとりください。 • 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 Copyright ©2008 FUJITSU LIMITED All rights reserved iii 1. 製品の概要と取扱い ■ 概要 本製品は , 富士通 FR ファミリ マイクロコントローラを使用したハードウェアおよびソ フトウェアの開発 , 評価を目的とした開発支援ツールです。 DSU-FR エミュレータ LQFP-144P ヘッダ *1 などと併せて使用し , 富士通 FR ファミリ マ イクロコントローラを使用したユーザシステムと , DSU-FR エミュレータ (MB2198-01-E)*2 を接続するための製品です。 *1 : 以降 , ヘッダと称します。 *2 : 以降 , エミュレータと称します。 本製品の主な特長は以下のとおりです。 • 本製品は , アダプタボード , コンフィグレーションボードおよび , フラットケーブル ( 標準 , ロング各 3 本組 ) により構成 • アダプタボード上に評価MCU用ICソケット(BGA-480ピン, パッケージコード:BGA544P-M06) を搭載 • フラットケーブル ( 標準またはロング ) を使用し , ヘッダと接続 • ヘッダと併せて使用し , エミュレータとユーザシステムを接続 • アダプタ電源は , ユーザシステムおよび付属の AC アダプタから供給 • 内蔵 ROM エミュレーションメモリ機能をサポート • 擬似パワーオンデバッグ機能をサポート • アダプタ上にFPGAを実装し, エミュレーション対象のMCUに合わせてFPGA内部に インプリメントする回路を変更します。変更はアダプタに接続するコンフィグレー ションボードを変換することによって行います。よって本製品使用時はコンフィグ レーションボードの接続が必須となります。エミュレーション対象の MCU によって アダプタに接続するコンフィグレーションボードが異なります。詳しくは営業部門 またはサポート部門にお問い合わせください。 ■ 梱包物の確認 本製品をご使用になる前に以下の梱包物が揃っていることを確認してください。 • アダプタボード :1 台 • コンフィグレーションボード ( 型格:MB2198-790-01-E) :1 台 • フラットケーブル (8 cm) ( 型格:KM66M-4030-0900 (KEL 社製 )) :3 本 • フラットケーブル (20 cm) ( 型格:KM66M-4030-0910 (KEL 社製 )) :3 本 • AC アダプタ ( 双葉電気製 , RC45-16) :1 個 • 取扱説明書 ( 和文:本書 ) :1 部 • 取扱説明書 ( 英文 ) :1 部 1 ■ 別売品 本製品の別売品を表 1 に示します。 表 1 別売品 名称 型格 評価 MCU*1 富士通 FR ファミリ マイクロコントローラ (MB91V650 など ) コンフィグレーションボード *2 MB2198-790-01-E DSU-FR エミュレータ *3 MB2198-01-E LQFP-120P ヘッダ タイプ 6*4 MB2198-701-E LQFP-144P ヘッダ タイプ 12*4 MB2198-702-E LQFP-176P ヘッダ タイプ 5*4 MB2198-703-E 水晶発振子 *5, コンデンサ *5 - *1 : 評価 MCU のパッケージコードは BGA-544P-M06 です。また , 本製品で使用可能な評 価 MCU の品種およびパッケージコードについて不明な場合は , 営業部門またはサ ポート部門にお問い合わせください。 *2 : 本製品添付のコンフィグレーションボードと同等品です。アダプタに接続するコン フィグレーションボードはエミュレーション対象 MCU によって異なります。ご使用 になる MCU に対応するコンフィグレーションボードに関しては , 営業部門またはサ ポート部門にお問い合わせください。 *3 : エミュレータを使用するには , デバッガソフトウェアおよび通信ケーブルなどが別 途必要です。詳細について不明な場合は , 営業部門またはサポート部門にお問い合わ せください。 *4 : ヘッダは , ユーザシステムとエミュレータ本体を接続するためのインタフェース ボードです。使用する量産 MCU に適合するヘッダをご選択のうえご購入ください。 使用する量産 MCU に適合するヘッダについて不明な場合は , 営業部門またはサポー ト部門にお問い合わせください。 なお , ヘッダの取扱い方法,使用方法および安全に使用するための注意事項などにつ いては , 各ヘッダの取扱説明書を参照してください。 *5 : 使用する水晶発振子の周波数については , 評価 MCU のデータシートを参照してくだ さい。また,水晶発振子に接続するコンデンサの容量については , 水晶発振子のデー タシートなどを参照してください。 2 2. 制限事項 2.1 アダプタ全般の制限事項 • アダプタ上のショートプラグ,スイッチの設定はアダプタ , エミュレータ , ユーザシ ステムすべての電源を切断した状態で行ってください。 • ユーザシステムからクロック信号を評価 MCU に供給する場合は , ユーザシステム側 のクロック信号の供給源として , 発振器を使用してください。 • ユーザシステムより発振器を用いて評価 MCU にクロック信号を供給する場合 , 評価 MCU の制限事項として X0 もしくは X1 端子をオープンと設定するよう指示がある 場合は , 指示された側のクロック信号の供給源を切り換えるショートプラグを取り 外してください。X0A/X1A についても同様です。 • アダプタからユーザシステムへのクロック信号供給の機能はありません。 • エミュレータ使用時 , 評価 MCU の INITX 端子の制御元について設定を行うリセット 信号設定ショートプラグはエミュレータ側に設定してください。エミュレータ使用 時 , 評価 MCU の INITX 端子はエミュレータが制御し , ユーザシステムからのリセッ ト入力は評価用 MCU に直結せずにエミュレータを経由します。このため , リセット のタイミングは実際のリセットタイミングよりも数クロック分遅延します。 また , エミュレータのリセットコマンドによるリセットでは評価 MCU のみリセット され , ユーザシステムはリセットされません。 さらに , ブレーク中のユーザシステムからの INITX 端子への信号はエミュレータで マスクされます。 • 評価 MCU がユーザホールド / 低消費電力モード中のユーザバスの端子状態は , 評価 MCU ハードウェアマニュアルに示された状態と同様の状態になります。 • フラットケーブル ( ロング ) は , MCU のクロック周波数が低い場合や , ユーザ端子の 負荷が非常に軽い場合に使用可能となります。通常はフラットケーブル ( 標準 ) を使 用してください。 • アダプタおよびヘッダを使用する場合は , ユーザシステム上の MCU は必ずソケット 実装としてください。IC ソケットは指定の IC ソケットを使用してください。 • アダプタおよびヘッダ , エミュレータからユーザシステムへの電源供給は行いませ ん。 2.2 擬似パワーオンデバッグ機能使用時の制限事項 ■ ハードウェアの制限事項 • リセット中 (ユーザシステムからのリセット信号, 擬似パワーオンデバッグ時のユー ザシステム電源切断, エミュレータからのリセットコマンドなど) は擬似パワーオン デバッグに関するスイッチ操作を行わないでください。 • 擬似パワーオンデバッグ機能実現のためユーザシステムからのリセット信号はバッ ファを経由しアダプタ上の評価 MCU に接続されます。そのためリセット信号は最大 で 10ns の遅延が発生します。詳細はバッファのデータシートを参照してください。こ の他のリセット信号についてはエミュレータ使用時の制限事項も発生しますので詳 細はアダプタおよびエミュレータの製品仕様書および取扱説明書などを参照してく ださい。 • UVCCはしきい値以下にはならないため, しきい値以下の電圧をUVCCに印加した場 合 , 評価 MCU の VOH はしきい値から計算される電圧となり , ユーザシステムに電気 的ストレスを与える可能性があります。また , 評価 MCU の VIH も期待する値より高 くなるため , 評価 MCU が “HI” 入力を受付けない可能性が生じます。 3 • エミュレータ側のユーザ電源監視機能は使用できません。よって , 瞬停の検出はでき ません ( 瞬停によるユーザリセットはエミュレータが検出可能です )。ただし , 本製 品上にユーザ電源のインジケータ LED を搭載します。 • エミュレータはユーザ電源の切断をユーザリセットの入力として扱います。 • ユーザシステムの電源切断は, 評価MCUがトレースモード時 (プログラム実行中) の み行えます。 電源再投入後は , 評価 MCU はトレースモードで起動し , ユーザシステ ムのリセットシーケンスからプログラムを実行します。 • ブレーク中にユーザシステムの電源を切断した場合 , ユーザリセットはエミュレー タがマスクしているため評価 MCU はリセットされません。このため評価 MCU の出 力ピンはすべて出力を維持し , システムが故障する可能性があります。これを回避す るため , ユーザボードの電源を切断する前に , エミュレータリセットコマンドにより 評価 MCU をリセットしてから電源を切断し , 速やかにアダプタの電源を切断してく ださい。 • 評価 MCU のモード端子はアダプタ上で設定してください。このとき , ユーザシステ ム上のモード端子の設定は反映されません。 • ストップモード時に UVCC を監視基準電圧以下に下げると , リセットがかかり , 発振 回路が発振を開始します。したがってこの場合は , UVCC を動作電圧に復帰させるだ けで , ユーザリセットまたは割込みを発生させなくても評価 MCU が起動します。ま た , 割込みによる復帰は , すでにリセットされているので使用できません。 • ユーザシステム側のポート端子は , ユーザ電源オフ時 WEAK-L レベルを保証する必 要があります (MCU, FPGA(LFE2M35E-7FN672C) の VIL/IIL 以下のプルダウン抵抗と 等価となる必要があります )。 ■ ソフトウェアの制限事項 • エミュレータ電源投入時 , ユーザリセットをアサートしつづけるため , ユーザシステ ムの電源が立ち上がるまでモニタレディになりません。 • エミュレータから見て , ユーザシステムの電源切断は , すべてユーザリセット入力と して見えます。ユーザリセットに対する動作仕様は現行どおりです。 • 擬似パワーオンデバッグ時 , ユーザシステム上のメモリに対しソフトウェアブレー クポイントは使用できません。 4 3. 製品説明 ■ システム構成 本製品のシステム構成図を図 1 に示します。 ホストコンピュータ 汎用測定器 外部トリガ / プログラム実行 RS-232C,USB,LAN AC アダプタ AC in ( エミュレータ 付属 ) DSU-FR エミュレータ AC in AC アダプタ ( 本製品付属 ) 評価 MCU (MB91V650) アダプタ ( 本製品 ) アダプタボード コンフィグ レーションボード ( 本製品付属 ) フラットケーブル ( 本製品付属 ) ヘッダボード ヘッダ ユーザシステム 図 1 システム構成図 ホストコンピュータ , 汎用測定器とエミュレータの接続については , エミュレータの ハードウェアマニュアルを参照してください。 エミュレータを使用するには , ホストコンピュータとエミュレータデバッガソフトウェ アが別途必要です。エミュレータの仕様についてはエミュレータのハードウェアマニュア ルを参照してください。 5 ON OFF PON DBG USR UNINTX EML S31 S18 RV2 M4 S21 CN7 S19 S11 SC3 X0A/X1A S10 S8 SC2 X0/X1 S6 S3 S20 USR INITX EML VCCIO 6/VCCIO 7 +3.3V USR TRSTX EML S13 SCVCC S1 S9 S2 S7 P33 VBUS P32 PUC USR PH3 USR PH2 USR USR (8) CN1 D5 USER POWER RN9 EML USR EML USR HI LOW EML USR USR X0 EML (12) CN2 FLAT CABLE CN A USR USR UDM UDM EML EML S5 S4 (25) (26) PON RST 図 2 アダプタボード外観図 ( 出荷時の状態 ) (27) (28) (29) (30) (31) (32) 200 mm HI M1(SC1) EML EMULATOR CN B UVCC USR EMULATOR CN A RN18 CN4 FLAT CABLE CN C 8 VCCA S25 S14 6 S30 (10) (9) S28 (11) S29 (1) VCC (2) 1 D10 POWER S12 0 EHBUSEN 1 S15 0 REGSEL0 1 S16 0 REGSEL1 1 S17 0 REGSEL2 1 (16) S23 S24 PD_EN PD_EN UDP UDM PD_DIS PD_DIS (15) USR X1 EML (17) USR X1A EML PORT VBUS +5V S22 RV1 CN8 RN13 (18) USR X0A EML (13) S27 LOW (14) S26 (7) (6) (5) (4) (3) SW1 ■ 外観および各部名称 アダプタボード , コンフィグレーションボードの外観および各部の名称を示します。 アダプタボードの外観図 ( 出荷時の状態 ) を図 2 に , コンフィグレーションボードの外 観図 を図 3 に示します。 115 mm 110 mm (19) (20) (21) (22) (23) (24) GND CN3 FLAT CABLE CN B (1) :擬似パワーオンデバッグスイッチ 擬似パワーオンデバッグ機能の有効 / 無効を設定します。 (2) :UINITX ショートプラグ テスト用端子です。設定を変更しないようご注意ください。 (3) :ユーザ電源 LED( 緑 ) ユーザシステム (UVCC) の電源状態を表示します。 (4) :PON RST 端子 擬似パワーオンデバッグ機能における , 電源監視基準電圧を設定するための チェックピンです。 (5) :半固定抵抗 ( 電源監視基準電圧設定用 ) 擬似パワーオンデバッグ機能における,電源監視基準電圧を設定するための半 固定抵抗です。 (6) :X0A,X1A 設定用ショートプラグ,水晶発振子実装用ソケット サブクロックの水晶発振子,コンデンサを実装する IC ソケットと,サブク ロック供給元の設定を行うショートプラグです。 (7) :X0,X1 設定用ショートプラグ,水晶発振子実装用ソケット メインクロックの水晶発振子,コンデンサを実装する IC ソケットと,メイン クロック供給元の設定を行うショートプラグです。 (8) :VCCIO 6/7 ショートプラグ FPGA の端子をユーザシステムに接続する際の端子駆動電源を選択します。 (9) :SCVCC 電流測定用ショートプラグ テスト用端子です。設定を変更しないようご注意ください。 (10) :TRSTX ショートプラグ リセット信号 (TRSTX) 供給元の設定を行うショートプラグです。 (11) :INITX ショートプラグ リセット信号 (INITX) 供給元の設定を行うショートプラグです。 (12) :C ショートプラグ 評価 MCU の C 端子を,ユーザシステムの C 端子に接続するか,アダプタボー ド上のコンデンサに接続するかの設定を行うショートプラグです。 (13) :モード [1:0] ショートプラグ,モード Hi/Low 固定用ショートプラグ 評価 MCU のモード端子の接続先の切換え , アダプタボード上での設定を行う ショートプラグです。 (14) :UVCC 端子 ユーザシステムの電圧を計測するためのチェックピンです。 (15) :VCC ショートプラグ 評価 MCU の VCC に印加する電源の設定を行うショートプラグです。 (16) :エミュレータコネクタ A, B エミュレータと接続するコネクタです ( 裏面実装 )。 (17) :アダプタ電源 LED ( オレンジ ) アダプタボードの電源状態を示します。 (18) :DC ジャック 付属の AC アダプタを接続する。 (19) :GND 端子 7 (20) :EHBUSEN ショートプラグ 評価 MCU EHBUSEN 端子の処理方法を設定するショートプラグです。 (21) :REGSEL[2:0] ショートプラグ 評価 MCU REGSEL[2:0] 端子の処理方法を設定するショートプラグです。 (22) :半固定抵抗 ( しきい値設定用 ) 擬似パワーオンデバッグ機能における,しきい値電圧を設定するための半固定 抵抗です。 (23) :VBUS ショートプラグ USB 機能において,USB コネクタの VBUS 端子の接続先を設定するショート プラグです。 (24) :評価 MCU 実装用 IC ソケット 評価 MCU 実装用の BGA-544P-M06 用 IC ソケット ( サーマルボールにコンタク トなし ) です。 有効ピン数は , 480 ピンです。 (25) :UDP,UDM 設定用ショートプラグ USB 機能において,評価 MCU の UDP,UDM 端子の接続先を設定するショート プラグです。 (26) :VBUS,PUC 設定用ショートプラグ USB 機能において,VBUS 検出端子,プルアップ制御端子を設定するショート プラグです。 (27) :USB コネクタ USB コネクタとして mini-AB コネクタを持ちます。 (28) :UDP,UDM プルダウン設定用ショートプラグ USB 機能において,USB コネクタの UDP 端子 , UDM 端子へプルダウン抵抗の 有無を設定するショートプラグです。 (29) :コンフィグレーションボードコネクタ コンフィグレーションボードを接続するためのコネクタです。 (30) :テスト端子 テスト用端子のため使用しません。ピンが露出しているため,誤って短絡させ ないよう,アダプタ使用時は十分にご注意ください。 (31) :フラットケーブルコネクタ A,B,C 本製品付属のフラットケーブルを用い,ヘッダまたはユーザシステムと接続し ます ( 裏面実装 )。フラットケーブルコネクタ A,B は評価 MCU のユーザ I/O をヘッダに接続するために用います。フラットケーブルコネクタ C はアダプタ 上の FPGA のユーザ I/O をヘッダに接続するために用います。このため,一部 ヘッダではフラットケーブルコネクタ C は未使用となる場合があります。 (32) :絶縁板 裏面に絶縁板を装着しています。 8 18 mm [ 表面 ] [ 裏面 ] 30 mm アダプタコネクタ 図 3 コンフィグレーションボード外観図 9 4. 仕様 ■ 一般仕様 アダプタボードの一般仕様を表 2 に , コンフィグレーションボードの一般仕様を表 3 に 示します。 表 2 アダプタボード一般仕様 項目 仕様 備考 製品名称 DSU-FR エミュレータ BGA-480P アダプタ 製品型格 MB2198-700-E 評価 MCU MB91V650 BGA-480P パッケージ対応可能 MCU パッケージ BGA-544P-M06 1.27 mm pitch ピンマトリクス : 26 × 26 • UVCC = 2.7 V ∼ 3.6 V • UVCC = 2.7 V ∼ 3.465 V (FPGA をユーザシステムに接続する場合 ) エミュレーション対象の量産 MCU によってはアダプタ上の FPGA を ユーザシステムに接続します。詳細 は営業部門またはサポート部門にお 問い合わせください。 DC16V アダプタ上の DC ジャックに付属の AC アダプタを接続し供給します。 評価 MCU のツール電源 (VCCT) や アダプタ上の FPGA の電源のほか擬 似パワーオンデバッグ用のバック アップ電源に使用します。 動作電源 動作周波数 最大 : 60 Hz 動作温度 / 保存温度 +5 °C ∼ +35 °C / 0 °C ∼ +70 °C 結露ないこと 動作湿度 / 保存湿度 20% ∼ 80% / 20% ∼ 80% 結露ないこと 外形寸法 (W) 200 mm × (D) 115 mm × (H) 33 mm 筐体なし。裏面に絶縁板装着 190g 重量 表 3 コンフィグレーションボード一般仕様 項目 仕様 備考 製品名称 DSU-FR エミュレータ コンフィグレーションボード 製品型格 MB2198-790-01-E 動作電源 VCC = 3.0 V ∼ 3.6 V アダプタ上の電源回路より供給 動作温度 / 保存温度 +5 °C ∼ +35 °C / 0 °C ∼ +70 °C 結露ないこと 動作湿度 / 保存湿度 20% ∼ 80% / 20% ∼ 80% 結露ないこと 外形寸法 (W) 30 mm × (D) 18 mm × (H) 8 mm 筐体なし 重量 10 3g 筐体なし ■ 機能仕様 アダプタボードの機能仕様を表 4 に,コンフィグレーションボードの機能仕様を表 5 に 示します。 表 4 アダプタボード機能仕様 項目 仕様 ヘッダボードと併せて使用し , エミュレータおよび評価 MCU とユーザシステムを接 続するアダプタとして機能します。エミュレータとの接続はアダプタボード上のエ ミュレータコネクタを使用し , スタック接続します。 アダプタ機能 内部 RAM モニタ 内部 RAM モニタ信号は,アダプタを経由しエミュレータ本体に内蔵している外部ト レースメモリ (64 K ステップ (1 ステップ : 69 bit)) に格納します。内部 RAM モニタ機 能は評価 MCU の内部 RAM にライトアクセスしたときのみ , そのアクセス状況をモ ニタする機能で , 通常のトレース機能と異なる点に注意してください。 FPGA 搭載 FPGA (Lattice 社製 LFE2M35E-7FN672C) を搭載し , 評価 MCU リソースの一部を FPGA 内部にインプリメントします。FPGA のコンフィグレーションはアダプタに接 続するコンフィグレーションボードから行います。したがってエミュレーション対 象 MCU によってはアダプタに接続するコンフィグレーションボードが異なりますの でご注意願います。また,エミュレーション対象 MCU によっては内部 RAM モニタ 機能が使用できない場合があります。詳細は営業部門またはサポート部門にお問い 合わせください。 内蔵 ROM エミュレーション メモリ 内蔵 ROM エミュレーションメモリとして , SSRAM を 2 MB (256 K ワード× 36 bit 品 × 2 個 ) 実装します。 USB インタフェース 電源機能 ユーザ電源監視 リセット機能 USB コネクタ (mini-AB) を実装。評価 MCU の USB インタフェース機能を使用する 場合は本コネクタを用います。ヘッダ経由での USB インタフェース機能の使用はサ ポートの対象外です。USB 回路の詳細については「6.4 USB 機能の設定」を参照して ください。 アダプタ上の各デバイスに電源を供給します。供給する電源電圧は,評価 MCU の UVCC と FPGA のユーザシステムに接続するブロックについてはユーザボードの電 圧を監視し,UVCC がしきい値 ( 初期値 2.7 V) 以上ならばそれに合わせた電圧の電 源を供給します。供給する電源電圧とユーザシステム電源との電圧誤差± 0.1 V。し きい値は 2.6 V ∼ 3.3 V の範囲で調整可能です。また , 評価 MCU の UVCC への電源 供給はショートプラグにてユーザシステムの電源に接続可能です。この他 , 評価 MCU の VCCT や FPGA の上記以外の I/O 電源端子には 3.3 V 電源を供給します。ま た , FPGA 内部電源として 1.2 V を供給します。またこれらの電源供給はエミュレー タの電源投入と連動します。 ユーザ電源 (VCC) を監視し , 2.5 V 以下に低下したらエバチップヘリセット信号 (INITX) を出力します。また , 2.5 V 以上に上昇したら , 10 ms 後 , リセットを解除しま す。ユーザ電源 (UVCC) の監視基準電圧は 2 V ∼ 5 V の範囲で調整可能です。 ユーザリセット信号 ユーザボードからのリセットをエミュレータに供給するか , エバチップの INITX 端 処理機能 子に供給するかを切り換えます。 アダプタの電源機能 , ユーザ電源監視リセット機能 , ユーザリセット信号処理機能を 擬似 同時に使用することにより,パワーオンデバッグ機能を実現する。パワーオンデ パワーオンデバッグ バッグ機能の詳細は「6.5 擬似パワーオンデバッグ機能使用時の設定」を参照してく 機能 ださい。 水晶発振子用の IC ソケットを 2 個持ち , アダプタ上より評価 MCU のメインクロッ CLK 用 IC ソケット ク , サブクロックにクロック信号の供給ができます。 MCU 設定用 ショート プラグ アダプタおよび評価 MCU の各種設定を行います。詳細は「6. 操作方法」を参照して ください。 表 5 コンフィグレーションボード機能仕様 項目 コンフィグレーション機能 仕様 W25P16VSSIG (WINBOND 社製 ) を実装し , アダプタ上の FPGA に対し コンフィグレーションデータを出力します。 11 5. 接続方法 ■ アダプタボードとエミュレータの接続 エミュレータ上のアダプタボードコネクタにアダプタボードを接続します(図4を参照)。 アダプタボード エミュレータコネクタ インデックス アダプタボードコネクタ エミュレータ • エミュレータとアダプタボードを接続するコネクタは, 誤挿入防止のため各コネクタのインデックス ( ▲ ) を合わせて , 奥までしっかりと差し込んでください。 • エミュレータからアダプタボードを取り外す場合は, 一箇所に力をかけずに均一に力をかけて取外し てください。 図 4 アダプタボードとエミュレータの接続 <注意事項> ボードの抜き差しは , 電源を切ってから行ってください。 12 ■ アダプタボードとヘッダボードの接続 アダプタボードとヘッダボードをアダプタ付属のフラットケーブルにより接続します ( 図 5 を参照 )。 フラットケーブルコネクタ C A B アダプタボード エジェクトロック フラットケーブル エジェクトロック ヘッダボード C A B フラットケーブルコネクタ • フラットケーブルを接続する場合は, フラットケーブルコネクタのエジェクトロックが各ボードのフ ラットケーブルコネクタにロックするまで差し込んでください。 • フラットケーブルを外す場合は , フラットケーブルコネクタのエジェクトロックをつまみ , ロックを 解除してからフラットケーブルを取り外してください。 • 一部のヘッダボードでは , フラットケーブルコネクタ C は未使用となる場合があります。 図 5 アダプタボードとヘッダボードの接続 13 ■ 評価 MCU の実装 以下の手順で評価 MCU をアダプタボード上の評価 MCU 実装用 IC ソケットに実装しま す ( 図 6 を参照 )。 1. IC ソケット上部を垂直に押し下げます。 2. IC フックが起き上がったことを確認し , 評価 MCU を IC ソケット上に置きます。この 時 , 評価 MCU のインデックス ( ● ) と IC ソケットのインデックス ( △ ) の位置をあわ せます。 3. 静かに IC ソケット上部を上げ , 評価用 MCU が IC フックで固定されていることを確認 します。 IC フック IC ソケット 評価 MCU インデックス表示 インデックス表示 図 6 評価 MCU の実装 <注意事項> 評価 MCU の実装は,エミュレータおよびユーザシステムにストレスがかからないようにする ため , アダプタボードを外した状態で実装してください。 14 ■ コンフィグレーションボードの実装 以下の手順でコンフィグレーションボードをアダプタボード上のコンフィグレーショ ンボードコネクタに実装します ( 図 7 を参照 )。 1. コンフィグレーションボードの裏面に実装しているアダプタコネクタと , アダプタ ボードに実装されているコンフィグレーションボードコネクタの位置を合わせます。 2. コンフィグレーションボードを垂直に押し下げます。 アダプタコネクタ ( 裏面実装 ) コンフィグレーション ボードコネクタ CN1 S18 コンフィグレーション ボード CN4 FLAT CABLE CN C CN2 FLAT CABLE CN A CN3 FLAT CABLE CN B 図 7 コンフィグレーションボードの実装 <注意事項> コンフィグレーションボードの実装は , エミュレータおよびアダプタボードにストレスがか からないように , アダプタボードの裏側を押さえて押し込んでください。 15 6. 操作方法 6.1 評価 MCU の C 端子の設定 ■ 評価 MCU の C 端子設定用ショートプラグの設定 評価 MCU の C 端子設定用ショートプラグの製品出荷時の設定を図 8 に,ショートプラ グの設定による評価 MCU の C 端子接続仕様を表 6 に示します。 EML C S14 USR 図 8 C 端子設定用ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 表 6 C 端子設定用ショートプラグの設定 ショートプラグ 名称 設定 USR 評価 MCU の C 端子をユーザシステムのコンデンサに 接続 EML 評価 MCU の C 端子にアダプタボード上でコンデンサ (0.1 µF および 10 µF) を付加 C 16 C 端子接続仕様 6.2 クロック供給の設定 ■ 発振子の実装 評価 MCU のメインクロック (X0/X1) ,サブクロック (X0A/X1A) に対してアダプタボー ド上からクロック信号を供給する場合は , アダプタボード上の発振子用 IC ソケット (SC2, SC3) に , 発振子とコンデンサをそれぞれ実装してください。 発振子の実装方法を図 9 に示します。 水晶発振子 2, 4 番端子または 3, 4 番端子に コンデンサを実装してください 5, 6 番端子または 5, 7 番端子に コンデンサを実装してください コンデンサ コンデンサ • 発振子の周波数などは評価 MCU のデータシートを参照してください。 • コンデンサの容量については発振子のデータシートなどを参照してください。 • 発振子およびコンデンサは本製品に添付されていませんので別途ご用意ください。 図 9 発振子の実装 17 ■ クロック切換えショートプラグの設定 クロック切換えショートプラグの製品出荷時の設定を図 10 に , クロック切換えショー トプラグの設定とクロック供給との対応を表 7 に示します。 USRX0 EML SC2 X0/X1 S10 X1A S8 USR USR X1A X1 EML EML X1 S11 X0A USR X0A EML SC3 X0A/X1A 図 10 クロック切換えショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 表 7 クロック切換えショートプラグの設定 ショートプラグ名称 設定 クロック供給 USR ユーザシステムよりメインクロックを供給 EML アダプタボード上の発振子用 IC ソケットよりメイン クロックを供給 USR ユーザシステムよりサブクロックを供給 EML アダプタボード上の発振子用 IC ソケットよりサブク ロックを供給 X0/X1 X0A/X1A <注意事項> ・ アダプタからユーザシステムへのクロック信号供給の機能はありません。 ・ ユーザシステム上からメインクロックを供給する場合は , ユーザシステム上で発振回路を 作成し , CMOS バッファなどでバッファ後に供給してください。 ユーザシステム上からのサブクロックの供給は , 動作不安定となる可能性がありますので , 必ずアダプタボード上からサブクロックを供給してください。 18 6.3 リセット信号の設定 ユーザシステムおよびエミュレータより , 評価 MCU へリセット信号を供給します。 ショートプラグの設定は製品出荷時の設定で使用してください。 ■ リセット信号設定ショートプラグの設定 リセット信号設定ショートプラグの製品出荷時の設定を図 11 に , リセット信号設定 ショートプラグの設定とリセット信号経路との対応を表 8 に示します。 出荷時の設定によりユーザシステムからの INITX 信号は , 電源 , リセット制御の電源制 御 IC を経由したあと, エミュレータを経由して評価 MCU に供給します。 TRSTX 信号はエ ミュレータからのリセット信号を評価 MCU に供給します。 S20 S21 USR TRSTX EML USR INITX EML 図 11 リセット信号設定ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 表 8 リセット信号設定ショートプラグの設定 ショートプラグ名称 設定 リセット信号供給 USR 評価 MCU の INITX 端子に電源制御 IC が出力する INITX 信号を接続 ( アダプタ単体使用 ) EML 評価 MCU の INITX 端子に電源制御 IC が出力する INITX 信号をエミュレータ経由で接続 USR 評価 MCU の TRSTX 端子に電源制御 IC が出力する INITX 信号を接続 ( アダプタ単体使用 ) EML 評価 MCU の TRSTX 端子をエミュレータに接続 INITX TRSTX <注意事項> エミュレータ使用時は , 必ず EML 側に設定してください。 19 6.4 USB 機能の設定 アダプタ上には図 12 に示す USB 回路が実装されています。 USB 機能をご使用になる際 は各ショートプラグの設定を行ってください。 フラットケーブルコネクタ MB91V650 P32 P33 AD9 [P32] S2 [USR] +3.3V AE9 [P33] S1 [USR] PH2 AF12 [USR] +5V [PUC] S7 PH3 AA13 USB コネクタ 1.5K [USR] [+5V] 1 [VBUS] UDM W3 S9 [PORT] [USR] S22 2 [EML] S5 UDP W4 [USR] 3 [EML] S4 [PD_DIS] [PD_EN] [PD_EN] [PD_DIS] 4 GND 図 12 USB 回路 20 5 S23 15K 15K S24 GND GND ■ USB 信号設定ショートプラグの設定 USB 信号設定ショートプラグについて以下に記します。 VBUS 検出端子 , プルアップ制 御端子の設定を図 13 に , UDM 端子 , UDP 端子の製品出荷時の設定を図 14, UDM 端子 , UDP 端子の設定との対応を表 9 に , VBUS 端子の製品出荷時の設定を図 15, VBUS 端子の 設定との対応を表 10 に示します。 1, P32,P33,PH2,PH3 をユーザシステムに接続する ( 製品出荷時 ) S1 S9 S2 S7 P33 VBUS P32 PUC USR PH3 USR PH2 USR USR 2, P33 を VBUS 検出端子に設定する S1 S9 S2 S7 P33 VBUS P32 PUC USR PH3 USR PH2 USR USR 3, PH3 を VBUS 検出端子に設定する S1 S9 S2 S7 P33 VBUS P32 PUC USR PH3 USR PH2 USR USR 4, P32 をプルアップ制御端子に設定する S1 S9 S2 S7 P33 VBUS P32 PUC USR PH3 USR PH2 USR USR 5, PH2 をプルアップ制御端子に設定する S1 S9 S2 S7 P33 VBUS P32 PUC USR PH3 USR PH2 USR USR 図 13 VBUS 検出端子 , プルアップ制御端子ショートプラグの設定 21 S24 S23 PD_EN PD_EN UDP UDM PD_DIS PD_DIS USR USR UDM UDP EML EML S5 S4 図 14 UDM, UDP 端子ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 表 9 UDM, UDP 端子設定ショートプラグの設定 ショートプラグ 名称 UDM (S5, S24) S4, S5 の設定 S23, S24 の設定 USR − UDP (S4, S23) 評価 MCU の UDM 端子にユーザシステム上の UDM 端子を接続 PD_EN 評価 MCU の UDM 端子をアダプタボード上の USB コネクタに接続 (15 kΩ のプルダウン抵抗 接続 ) PD_DIS 評価 MCU の UDM 端子をアダプタボード上の USB コネクタに接続 (15 kΩ のプルダウン抵抗 未接続 ) EML USR モード端子供給 評価 MCU の UDP 端子にユーザシステム上の UDP 端子を接続 − PD_EN 評価 MCU の UDP 端子をアダプタボード上の USB コネクタに接続 (15 kΩ のプルダウン抵抗 接続 ) PD_DIS 評価 MCU の UDP 端子をアダプタボード上の USB コネクタに接続 (15 kΩ のプルダウン抵抗 未接続 ) EML S31 S22 PORT VBUS +5V 図 15 VBUS 端子ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 表 10 VBUS 端子設定ショートプラグの設定 ショートプラグ 名称 設定 リセット信号供給 PORT アダプタボード上の USB コネクタの VBUS 端子 (1 番ピン ) を , 評価 MCU の VBUS 検出端子 (P33 もしくは PH3) に接続 +5V アダプタボード上の USB コネクタの VBUS 端子 (1 番ピン ) に , +5 V を接続 VBUS 22 6.5 擬似パワーオンデバッグ機能使用時の設定 擬似パワーオンデバッグとは評価 MCU の電源をアダプタ上の電源回路から供給するよ う設定し , ユーザプログラム実行中にユーザシステム電源の切断を行った後も , 評価 MCU に対し一定電圧 ( しきい値電圧 ) で供給を続け , かつユーザシステム電源の切断に合わせ て評価 MCU に INITX をアサートしてリセット状態を維持し , ユーザシステム電源の再投 入に合わせて INITX をネゲートすることで擬似的にパワーオン時のユーザプログラムの デバッグを行う機能です。擬似パワーオンデバッグ機能使用時のユーザシステム電源とア ダプタ電源回路の関係を図 16 に示します。 ユーザシステム電源 しきい値 アダプタ上の電源 回路出力電圧 min 10ms INITX UINITX ユーザシステム電源の電圧低下に追従し , しきい値 以下にユーザシステム電源が低下した場合は , しき い値と同じ電圧を維持します。 図 16 擬似パワーオンデバッグ機能使用時の電源電圧の状況 擬似パワーオンデバッグ機能を使用する際は , 以下の設定を行ってください。 ■ 擬似パワーオンデバッグスイッチの設定 擬似パワーオンデバッグスイッチの製品出荷時の設定を図17に, 擬似パワーオンデバッ グスイッチの設定との対応を表 11 に示します。 SW1 ON PON DBG OFF 図 17 擬似パワーオンデバッグスイッチの設定 ( 製品出荷時 ) 23 ■ VCC ショートプラグの設定 VCC ショートプラグの製品出荷時の設定を図 18 に , VCC ショートプラグの設定との対 応を表 11 に示します。 VCC USR S26 EML 図 18 擬似パワーオンデバッグショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 表 11 擬似パワーオンデバッグスイッチおよびショートプラグの設定 評価 MCU の VCC 電源供給元 (VCC ショートプラグにて切換え ) 機能選択 スイッチ設定 (SW1) ショートプラグ設定 (S26) 擬似パワーオンデバッグ機能 使用 ON EML アダプタ上の電源を供給 擬似パワーオンデバッグ機能 未使用 ( 製品出荷時 ) OFF USR ユーザシステム電源を供給 EML HI S29 S30 S28 LOW USR USR S27 LOW EML MD1 HI MD0 ■ モード端子設定ショートプラグの設定 モード端子設定ショートプラグの製品出荷時の設定を図 19 に , モード端子設定ショー トプラグの設定とモード端子接続先との対応を表 12 に示します。 擬似パワーオンデバック機能を使用する際は , ユーザシステム上のモード端子の設定が 反映されないので , アダプタボード上で “HI” または “LOW” に固定してください。 図 19 モード端子設定ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 24 表 12 モード端子設定ショートプラグの設定 ショート プラグ名称 S29, S30 S27, S28 の設定 の設定 USR MD0 (S28, S30) − 評価 MCU の MD0 端子にユーザシステム上の MD0 端子を接続 HI 評価 MCU の MD0 端子をアダプタボード上で “HI” に固定 EML LOW USR MD1 (S27, S29) モード端子供給 評価 MCU の MD0 端子をアダプタボード上で “LOW” に固定 − 評価 MCU の MD1 端子にユーザシステム上の MD1 端子を接続 HI 評価 MCU の MD1 端子をアダプタボード上で “HI” に固定 EML LOW 評価 MCU の MD1 端子をアダプタボード上で “LOW” に固定 <注意事項> 擬似パワーオンデバッグ機能使用時は , 必ずアダプタボード上で “HI” および “LOW” に固定し てください。 ■ 電源しきい値電圧の設定 電源しきい値電圧は , 出荷時に 2.7 V に設定済みです。電源しきい値を変更する場合は , 以下の手順にしたがって設定を行ってください 。 電源しきい値電圧の調整範囲は 2.6 V ∼ 3.3 V です。 1. アダプタボードをエミュレータに接続します。 2. 付属の AC アダプタをアダプタボード上の DC ジャックに接続します。 3. アダプタ上の VCC ショートプラグの EML 側と GND 間に電圧計を接続します。 ( 図 20 を参照 ) 4. エミュレータの電源スイッチを “ON” にします。 5. しきい値電圧設定可変抵抗 (RV1) を調整し , 電圧が希望の電圧になるようにします。可 変抵抗のツマミを右に回すことで低く,左に回すことで高くなります ( 図 21 を参照 )。 6. エミュレータの電源スイッチを “OFF” にします。 <注意事項> しきい値電圧とリセット電圧は , それぞれ独立したパラメータであり相関関係はありません。 片方のみ設定を変更することもできますが , 機能仕様に即した矛盾のない設定を行ってくだ さい。 電圧計 USR EML + S26 - VCC V 最寄の GND ピンへ接続 図 20 電圧計の接続方法 25 左に回すと電圧が上がる 右に回すと電圧が下がる 図 21 しきい値電圧設定可変抵抗 (RV1) の設定 ■ ユーザ電源監視リセット電圧の設定 ユーザ電源監視リセット電圧は , 出荷時に 2.5 V に設定済みです。ユーザ電源監視リセッ ト電圧を変更する場合は,以下にしたがって設定を行ってください ( 図 22 を参照 )。 ユーザ電圧監視リセット電圧の調整範囲は 2 V ∼ 5 V です。 [ 準備 ] ユーザ電源監視リセット電圧を調整するために,以下の手順で準備を行ってください。 1. 評価 MCU をアダプタボードに接続します 「5. ( 接続方法 ■ 評価 MCU の実装」を参照 )。 2. アダプタボードをエミュレータに接続します「5. ( 接続方法 ■ アダプタボードとエミュ レータの接続」を参照 )。 3. ヘッダボードを使って , アダプタボードをユーザシステムに接続します (「5. 接続方法 ■ アダプタボードとヘッダボードの接続」を参照 )。 4. 付属の AC アダプタをアダプタボード上の DC ジャックに接続します。 5. ユーザ電源監視リセット電圧設定可変抵抗 (RV2) のツマミを右いっぱいに回します。 6. PON RST 端子と GND 端子間に電圧計を接続します。 7. PON RST 端子と GND 端子間の設定電圧を計算します。計算式を以下に示します。 Vrc = UVCC × 1.25 / Vr Vr :ユーザ電源監視リセット電圧 UVCC :ユーザシステム電源 Vrc :PON RST 端子と GND 端子間の設定電圧 [ 設定 ] 準備が終わったら , 以下の手順でユーザ電源監視リセット電圧を調整します。 1. エミュレータ , アダプタボード,ユーザシステムの電源を “ON” にします。 2. 可変抵抗 (RV2) のツマミを徐々に左に回し , PON RST 端子と GND 端子間の電圧を目的 の電圧に設定します。可変抵抗のツマミを右に回すことで低く , 左に回すことで高くな ります。( 図 23 を参照 ) 3. ユーザシステム , アダプタボード , エミュレータの電源を “OFF” にします。 <注意事項> しきい値電圧とリセット電圧は , それぞれ独立したパラメータであり相関関係はありません。 片方のみ設定を変更することもできますが , 機能仕様に即した矛盾のない設定を行ってくだ さい。 26 電圧計 V PON RST M9 1 - + 4 RND 1 2 5 8 3 RV2 最寄の GND ピンへ接続 図 22 ユーザ電源監視リセット電圧設定時の電圧計の接続方法 右に回すと電圧が下がる 左に回すと電圧が上がる 図 23 ユーザ電源監視リセット電圧設定可変抵抗 (RV2) の設定 27 6.6 その他の設定 ■ EHBUSEN,REGSEL[2:0] 設定ショートプラグの設定 EHBUSEN, REGSEL[2:0] 設定ショートプラグの製品出荷時の設定を図 24 に , EHBUSEN, REGSEL[2:0] 設定ショートプラグの設定との対応を表 13 に示します。 S12 S15 S16 S17 0 0 0 0 EHBUSEN 1 REGSEL0 1 REGSEL1 1 REGSEL2 1 図 24 EHBUSEN,REGSEL[2:0] 設定ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 表 13 EHBUSEN,REGSEL[2:0] 設定ショートプラグの設定 ショートプラグ 名称 設定 リセット信号供給 1 評価 MCU の EHBUSEN 端子をアダプタボード上において , +3.3 V 電源 , 100 kΩ でプルアップします。 内部 RAM モニタ機能使用時はこちらに設定してください。 0 評価 MCU の EHBUSEN 端子をアダプタボード上で GND に 固定します。拡張バス使用時はこちらに設定してください。 1 評価 MCU の REGSEL0 端子をアダプタボード上において , +3.3 V 電源 , 100 kΩ でプルアップします。 0 評価 MCU の REGSEL0 端子をアダプタボード上で GND に固 定します。 1 評価 MCU の REGSEL1 端子をアダプタボード上において , +3.3 V 電源 , 100 kΩ でプルアップします。 0 評価 MCU の REGSEL1 端子をアダプタボード上で GND に固 定します。 1 評価 MCU の REGSEL2 端子をアダプタボード上において , +3.3 V 電源 , 100 kΩ でプルアップします。 0 評価 MCU の REGSEL2 端子をアダプタボード上で GND に固 定します。 EHBUSEN REGSEL0 REGSEL1 REGSEL2 各端子の設定方法は , エミュレーション対象の MCU によって異なります。詳細は営業部 門またはサポート部門にお問い合わせください。 28 +3.3V VCCA ■ VCCIO6/7 設定ショートプラグの設定 VCCIO6/7 設定ショートプラグの製品出荷時の設定を図 25 に, VCCIO6/7 設定ショート プラグの設定との対応を表 14 に示します。エミュレーション対象の MCU によっては, FPGA の端子をユーザシステムに接続する必要があります。詳細は営業部門またはサポー ト部門にお問い合わせください。 FPGA をユーザシステムに接続する場合は, VCCA 側を選択します。 VCCIO 6/7 S19 図 25 VCCIO6/7 設定ショートプラグの設定 ( 製品出荷時 ) 表 14 設定ショートプラグの設定 ショートプラグ名称 設定 リセット信号供給 +3.3 V FPGA の VCCIO7, VCCIO6 端子を +3.3 V 電源に接続 VCCA FPGA の VCCIO7, VCCIO6 端子を VCCA 電源に接続 VCCIO6/7 VCCA 電源はユーザシステムの電源電圧を監視し , ユーザシステム電源がしきい値 ( 初 期値 2.7 V) 以上ならばそれに合わせた電圧の電源を供給します。供給する電源電圧とユー ザシステム電源との電圧誤差± 0.1 V。しきい値は 2.6 V ∼ 3.3 V で調整可能です。調整方法 は「6.5 擬似パワーオンデバッグ機能使用時の設定」の 「電源しきい値電圧の設定」の項目を 参照してください。 FPGA の I/O 端子の DC 特性のうち、代表的な 2 種類の仕様を表 15 に記します。DC 特性 はプログラマブルであり , コンフィグレーションデータの内容により異なります。これ以 外の仕様詳細については , FPGA (ispPAC-POWR607-01NN32I (Lattice 社製 )) の最新版デー タシートをご確認ください。またご使用になるコンフィグレーションボードの種類によっ て , ユーザシステムに接続される FPGA の I/O 端子の DC 特性が異なります。各コンフィグ レーションボードと DC 特性の関係につきましては , 営業部門またはサポート部門にお問 い合わせください。 表 15 FPGA の I/O 端子仕様 VIL Input/Output Standard LVCMOS 3.3 LVTTL VIH Min (V) Max (V) Min (V) Max (V) -0.3 0.8 2.0 3.6 -0.3 0.8 2.0 VOL Max (V) VOH Min (V) IOL(mA) 0.4 VCCIO*-0.4 20,16,12,8,4 0.2 VCCIO*-0.2 0.4 VCCIO*-0.4 20,16,12,8,4 0.2 VCCIO*-0.2 0.1 IOH(mA) -20,-16,-12,-8,-4 -0.1 -20,-16,-12,-8,-4 3.6 0.1 -0.1 * : VccIO は VCCA と同値となります。また VCCA はユーザシステム電源と誤差 0.1 V 以内で同じ電圧とな ります。 29 6.7 電源投入および切断の手順 ■ 電源投入手順 電源投入はすべての接続が終了してから , 図 26 の順序で行ってください。 エミュレータの電源投入は , エミュレータ背面の電源スイッチを押し込むことにより行 います。 このときスイッチは押し込まれた状態で固定されます。 電源スイッチの位置については , エミュレータのハードウェアマニュアルを参照してく ださい。 ホストコンピュータの電源を投入する エミュレータの電源を投入する POWER LED 点灯 「SOFTUNE Workbench」を起動する 「Emulator Debugger」を起動する エミュレータ初期化済みか? NO エミュレータ初期化作業を実施 ダイアログ表示を確認する (図 27 参照) ユーザシステムの電源を投入する ダイアログ表示にて 「OK」 をクリックする 図 26 電源投入の順序 30 YES 図 27 ダイアログ表示 ■ 電源切断順序 電源切断は , 図 28 に示す順序で行ってください。 エミュレータの電源切断は , エミュレータ背面の電源スイッチを押し込んで手を離すこ とにより行います。このとき押し込んだスイッチは , “OFF” の状態 ( スイッチが突き出した 状態 ) に戻ります。 電源スイッチの位置については , エミュレータのハードウェアマニュアルを参照してく ださい。 「Emulator Debugger」を終了する ユーザシステムの電源を切断する エミュレータの電源を切断する 必要に応じてホストコンピュータの 電源を切断する 図 28 電源切断の順序 31 擬似パワーオンデバッグ機能使用時に電源を切断する場合は , 特に注意が必要です。図 29 に電源切断手順を示します。 ユーザプログラム実行を停止 ( ブレーク ) する 「Emulator Debugger」上でリセットコマンドを発行する 「Emulator Debugger」を終了する ユーザシステムの電源を切断する エミュレータの電源を切断する 必要に応じてホストコンピュータの 電源を切断する 図 29 擬似パワーオンデバッグ機能使用時の電源切断の順序 32 7. ユーザインタフェース仕様 表 16 ∼表 18 にフラットケーブルコネクタ端子配列を示します。 なお , フラットケーブルコネクタ A, B について , 表中の記述内容は以下のとおりです。 • No.A :フラットケーブルコネクタ端子番号 • Name.A :フラットケーブルコネクタ端子名 • No.B :評価MCU用ソケット端子番号(評価MCUのパッケージ(BGA-544P-M06)端 子番号と同一) • Name.B :評価 MCU 用ソケット端子名 (MB91V650 の端子名と同一) * : MIO2 は , ヘッダボード制御用端子 ( エミュレータコネクタへ接続 ) フラットケーブルコネクタ C については以下のとおりです。 • No.A :フラットケーブルコネクタ端子番号 • Name.A :フラットケーブルコネクタ端子名 • No.B :FPGA 端子番号 (LFE2M35E-7FN672C 端子番号と同一) • Name.B :FPGA 端子名 以下は各コネクタ共通の項目です。 “ - “:未接続 ( 開放 ) 端子です。 :ユーザシステム電源 (UVCC) 端子です。 評価 MCU の電源(UVCC, SCVCC)端子番号は以下のとおりです。 UVCC = D3, E2, H3, K1, M4, N4, T5, W1, V3, AA3, AD2, AD6, AA10, AB10, AF10, AE14 SCVCC = M3 :GND です。 評価 MCU のグランド (UVSS, VSST, SCVCC) は以下のとおりです。 UVSS = C1, A1, J4, L5, N1, R2, T6, V4, Y5, AE3, AE5, AB8, AE8, AB11, AB14, AF18 VSST = C2, AA18, AB20, AD25, AB25, Y25, U24, B21, N25, L25, K23, G25, E25, B24, D22, A21, C19, B17, F14, E13, D12, B9, B7, F7 SCVCC = M6 33 表 16 フットケーブルコネクタ A 端子配列 No.A A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A15 A16 A17 A18 A19 A20 A21 A22 A23 A24 A25 A26 A27 A28 A29 A30 A31 A32 A33 A34 A35 A36 A37 A38 A39 A40 A41 A42 A43 A44 A45 A46 A47 A48 A49 A50 A51 A52 A53 A54 A55 A56 A57 A58 A59 A60 34 Name.A NC MIO2* PC0 PC2 PC4 PC6 PD0 PD2 PD4 PD6 PE0 PE2 PE4 PE6 USRC P43 P45 P47 PH1 PH3 PH5 PH7 UDP PG0 PG2 PG4 PG6 P70 P72 P74 P76 P80 P82 P84 P86 PA0 PA2 PA4 PA6 AVRH P90 P92 PK2 X1A NC NC NC No.B UVCC C3 D4 D1 E4 GND F5 F4 E1 G5 GND G4 G3 G1 H4 UVCC B1 AE11 AA12 AC12 GND AE12 AA13 AC13 AE13 GND W4 GND AF13 AC14 AF14 AB15 GND N5 N2 P5 P3 GND P1 R5 R3 T4 U2 V6 V2 W6 T1 U5 U3 N6 GND M1 GND UVCC UVCC - Name.B NC NC PC0 PC2 PC4 PC6 PD0 PD2 PD4 PD6 PE0 PE2 PE4 PE6 C P43/A19 P45/A21 P47/A23 PH1/TI0B4 PH3/TI0B5 PH5 PH7 UDP PG0/DREQ2 PG2/DEOP2 PG4/DQCK3 PG6/TI0A3 P70/AN0 P72/AN2 P74/AN4 P76/AN6 P80/AN8 P82/AN10 P84/AN12 P86/AN14 PA0/AN16 PA2/AN18 PA4/AN20 PA6/AN22 AVRH P90/DA0 P92/DA2 PK2 PK0/X1A NC NC NC No.A B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 B13 B14 B15 B16 B17 B18 B19 B20 B21 B22 B23 B24 B25 B26 B27 B28 B29 B30 B31 B32 B33 B34 B35 B36 B37 B38 B39 B40 B41 B42 B43 B44 B45 B46 B47 B48 B49 B50 B51 B52 B53 B54 B55 B56 B57 B58 B59 B60 Name.A NC NC PC1 PC3 PC5 PC7 PD1 PD3 PD5 PD7 PE1 PE3 PE5 PE7 P42 P44 P46 PH0 PH2 PH4 PH6 NC UDM PG1 PG3 PG5 PG7 P71 P73 P75 P77 P81 P83 P85 P87 PA1 PA3 PA5 PA7 AVCC AVSS P91 PK3 X0A NC NC NC No.B UVCC F6 D2 E5 E3 GND G6 F3 F2 F1 GND H6 G2 H5 H2 UVCC AD11 AF11 AB12 GND AD12 AF12 AB13 AD13 GND W3 GND AA14 AD14 AA15 AC15 GND N3 P6 P4 P2 GND R6 R4 R1 T3 U1 V5 V1 W5 T2 U6 U4 L4 GND M5 GND UVCC UVCC - Name.B NC NC PC1 PC3 PC5 PC7 PD1 PD3 PD5 PD7 PE1 PE3 PE5 PE7 P42/A18 P44/A20 P46/A22 PH0/TI0A4 PH2/TI0A5 PH4 PH6 NC UDM PG1/DACK2 PG3/DREQ3 PG5/DEOP3 PG7/TI0B3 P71/AN1 P73/AN3 P75/AN5 P77/AN7 P81/AN9 P83/AN11 P85/AN13 P87/AN15 PA1/AN17 PA3/AN19 PA5/AN21 PA7/AN23 AVCC AVSS P91/DA1 PK3/ADTRG0_3 PK1/X0A NC NC NC 表 17 フラットケーブルコネクタ B 端子配列 No.A A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A15 A16 A17 A18 A19 A20 A21 A22 A23 A24 A25 A26 A27 A28 A29 A30 A31 A32 A33 A34 A35 A36 A37 A38 A39 A40 A41 A42 A43 A44 A45 A46 A47 A48 A49 A50 A51 A52 A53 A54 A55 A56 A57 A58 A59 A60 Name.A PF0 PF2 PF4 PF6 PJ0 PJ2 X0 MD0 INITX No.B UVCC H1 J5 J2 K6 GND K4 K2 GND M2 GND L3 GND L1 P50 AC1 P52 AD1 P54 AB3 P56 AE1 P60 P62 P64 P66 AB4 Y6 AE2 AC4 P00 P02 P04 P06 AA6 AD4 AB6 AF3 P10 P12 P14 P16 AD5 AB7 AF4 AA9 Name.B PF0 PF2 PF4 PF6 PJ0 PJ2 X0 MD0 INITX GND P50/CS0X GND P52/CS2X GND P54/ASX GND P56/WR0X GND P60/RDY P62/DREQ0 P64/DEOP0 P66/DACK1 GND P00/D00 P02/D02 P04/D04 P06/D06 GND P20 P22 P24 P26 P30 P32 P34 P36 P40 PB0 PB2 PB4 PB6 PI0 PI2 PI4 PI6 NC NC GND AE6 AC8 AE7 AD8 AB9 AD9 AC10 AD10 AA11 UVCC W2 AA1 AB1 Y3 AD15 AF15 AB16 AE16 GND UVCC - P10/D08 P12/D10 P14/D12 P16/D14 P20/A00 P22/A02 P24/A04 P26/A06 P30/A08 P32/A10 P34/A12 P36/A14 P40/A16 PB0 PB2 PB4 PB6 PI0 PI2 PI4 PI6 NC NC No.A B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 B13 B14 B15 B16 B17 B18 B19 B20 B21 B22 B23 B24 B25 B26 B27 B28 B29 B30 B31 B32 B33 B34 B35 B36 B37 B38 B39 B40 B41 B42 B43 B44 B45 B46 B47 B48 B49 B50 B51 B52 B53 B54 B55 B56 B57 B58 B59 B60 Name.A PF1 PF3 PF5 PF7 PJ1 NC X1 MD1 P51 P53 P55 P57 P61 P63 P65 P67 P01 P03 P05 P07 P11 P13 P15 P17 P21 P23 P25 P27 P31 P33 P35 P37 P41 PB1 PB3 PB5 PB7 PI1 PI3 PI5 PI7 NC NC NC No.B UVCC J6 J3 J1 K5 GND K3 UVCC GND L6 GND L2 GND AB2 GND AC2 GND AA4 GND AC3 GND AA5 GND AF1 AD3 AB5 AF2 AC5 AA7 AE4 GND AC6 AA8 AC7 AF5 GND AD7 AF6 AF7 AC9 AF8 AE9 AF9 AE10 AC11 UVCC Y1 Y2 AA2 Y4 AE15 AA16 AC16 AF16 GND UVCC - Name.B PF1 PF3 PF5 PF7 PJ1 NC X1 MD1 P51/CS1X P53/CS3X P55/RDX P57/WR1X P61/SYSCLK P63/DACK0 P65/DREQ1 P67/DEOP1 P01/D01 P03/D03 P05/D05 P07/D07 P11/D09 P13/D11 P15/D13 P17/D15 P21/A01 P23/A03 P25/A05 P27/A07 P31/A09 P33/A11 P35/A13 P37/A15 P41/A17 PB1 PB3 PB5 PB7 PI1 PI3 PI5 PI7 NC NC NC 35 表 18 フラットケーブルコネクタ C 端子配列 No.A A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A15 A16 A17 A18 A19 A20 A21 A22 A23 A24 A25 A26 A27 A28 A29 A30 A31 A32 A33 A34 A35 A36 A37 A38 A39 A40 A41 A42 A43 A44 A45 A46 A47 A48 A49 A50 A51 A52 A53 A54 A55 A56 A57 A58 A59 A60 36 Name.A NC FIO0 FIO1 FIO2 FIO3 FIO4 FIO5 FIO6 FIO7 FIO8 FIO9 FIO10 FIO11 FIO12 FIO13 FIO14 FIO15 FIO16 FIO17 FIO18 FIO19 FIO20 FIO21 FIO22 FIO23 UCLK0 FIO24 FIO25 FIO26 FIO27 FIO28 FIO29 FIO30 FIO31 FIO32 FIO33 FIO34 FIO35 FIO36 FIO37 FIO38 FIO39 FIO40 FIO41 FIO42 FIO43 FIO44 FIO45 FIO46 FIO47 FIO48 NC No.B GND C2 C1 F6 H9 D3 D2 F5 UVCC H8 E3 E2 J9 E4 E1 D1 J8 F4 UVCC F3 F1 G6 K9 G5 G4 H5 H6 GND J7 GND H4 H3 G3 G1 H1 J3 J4 H2 UVCC J2 K7 J6 K5 L5 K4 L4 K3 L3 UVCC J1 K2 K1 L1 K8 M5 M4 M3 GND - Name.B NC FIO0 FIO1 FIO2 FIO3 FIO4 FIO5 FIO6 FIO7 FIO8 FIO9 FIO10 FIO11 FIO12 FIO13 FIO14 FIO15 FIO16 FIO17 FIO18 FIO19 FIO20 FIO21 FIO22 FIO23 UCLK0 FIO24 FIO25 FIO26 FIO27 FIO28 FIO29 FIO30 FIO31 FIO32 FIO33 FIO34 FIO35 FIO36 FIO37 FIO38 FIO39 FIO40 FIO41 FIO42 FIO43 FIO44 FIO45 FIO46 FIO47 FIO48 NC No.A B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 B13 B14 B15 B16 B17 B18 B19 B20 B21 B22 B23 B24 B25 B26 B27 B28 B29 B30 B31 B32 B33 B34 B35 B36 B37 B38 B39 B40 B41 B42 B43 B44 B45 B46 B47 B48 B49 B50 B51 B52 B53 B54 B55 B56 B57 B58 B59 B60 Name.A NC No.B - FIO49 FIO50 FIO51 FIO52 FIO53 FIO54 FIO55 L8 M6 M1 N1 N3 N2 N5 FIO56 FIO57 FIO58 FIO59 FIO60 FIO61 FIO62 FIO63 FIO64 N4 M7 M8 P3 P2 P5 N6 P4 R3 FIO65 FIO66 FIO67 FIO68 FIO69 FIO70 FIO71 FIO72 P6 P1 R1 N8 R5 T3 T4 P8 UCLK1 R6 Name.B NC GND FIO49 FIO50 FIO51 FIO52 FIO53 FIO54 FIO55 UVCC FIO56 FIO57 FIO58 FIO59 FIO60 FIO61 FIO62 FIO63 FIO64 UVCC FIO65 FIO66 FIO67 FIO68 FIO69 FIO70 FIO71 FIO72 GND UCLK1 GND FIO73 FIO74 FIO75 FIO76 FIO77 FIO78 FIO79 FIO80 T1 U1 R7 T5 U3 U4 U5 U6 FIO81 FIO82 FIO83 FIO84 FIO85 FIO86 FIO87 FIO88 FIO89 U2 V1 W2 V2 V4 V3 W4 W3 W1 FIO90 FIO91 FIO92 FIO93 FIO94 FIO95 FIO96 FIO97 Y1 AA1 AB1 U7 V6 W5 Y4 U8 NC - FIO73 FIO74 FIO75 FIO76 FIO77 FIO78 FIO79 FIO80 UVCC FIO81 FIO82 FIO83 FIO84 FIO85 FIO86 FIO87 FIO88 FIO89 UVCC FIO90 FIO91 FIO92 FIO93 FIO94 FIO95 FIO96 FIO97 GND NC SS01-71081-1 富士通半導体デバイス・SUPPORT SYSTEM DSU-FR エミュレータ BGA-480P アダプタ MB2198-700-E 取扱説明書 2008 年 3 月 初版発行 発行 富士通株式会社 電子デバイス事業本部 編集 マーケティング統括部 販売戦略部