1-1-3 DC/DCコンバータIC SPI-8000Aシリーズ 面実装・他励型降圧スイッチング方式 ■特長 ■絶対最大定格 ・面実装16Pinパッケージ ・出力電流3.0A ・高効率:91%(VIN=10V、Io=1A、Vo=5V時) ・高周波化(250kHz) により、 チョークコイルの小 型化が可能(当社比) ・出力電圧可変タイプは基準電圧(Vref)が1Vと 低いため、出力電圧を1Vから設定可能(1V∼ 14V) ・広入力電圧範囲(8∼50V) ・出力ON/OFF可能 ・過電流保護、過熱保護回路内蔵 (Ta = 25℃) 項 目 直流入力電圧 許容損失 接合部温度 保存温度 接合部−ケース間熱抵抗 接合部−周囲空気間熱抵抗 記 号 VIN PD*1、2 Tj Tstg θj-c*2 θj-a*2 定格値 53 2.4 +125 −40∼+125 18 50 単 位 V W ℃ ℃ ℃/W ℃/W *1: 但し、過熱保護により制限されます。 2 *2:ガラスエポキシ基板700cm(銅箔エ リア30.8cm2)実装時。 ■用途 ・各種オンボードローカル電源 ・OA機器 ・スイッチング電源2次測出力電圧安定化 ■推奨動作条件 定格値 SPI-8010A *1∼50 (8 or Vo+3) 1∼14 0.02∼3.0*2 −30∼+125 −30∼+125 記 号 項 目 入力電圧範囲 出力電圧範囲 出力電流範囲*2 動作時接合部温度範囲 動作温度範囲 VIN VO IO Tjop Top *1:入力電圧範囲の最小値は8VもしくはVo+3Vのどちらか大きい値とする。 *2:出力電流は必ず20mA以上流してください。20mA以下で使用した場合、出力電圧が不安定になる可能性があります。 ■電気的特性 項 目 設定基準電圧 効率 動作周波数 ラインレギュレーション ロードレギュレーション 基準電圧温度係数 過電流保護開始電流 静止時回路電流 オフ時回路電流 Lowレベル電圧 CE/SS端子 Low時流出電流 (Ta=25℃) 記 号 VREF 条 件 Eff 条 件 FOSC 条 件 ΔVOLINE 条 件 ΔVOLOAD 条 件 ΔVREF/ΔTa IS 条 件 Iq 条 件 I( q off) 条 件 VSSL ISSL 条 件 min. 0.97 規格値 SPI-8010A(可変タイプ) typ. 1.00 VIN=12V、IO=1A 86 VIN=20V、IO=1A、VO=5V 250 VIN=12V、IO=1A 20 VIN=10∼30V、IO=1A 10 VIN=12V、IO=0.1∼1.5A ±0.5 併用した場合、ON/OFF用トランジスタにはC4のディスチャージ電流が流れるため、C4の容量 が大きい場合は、電流制限等の保護を行ってください。また、CE/SS端子はIC内部電源にプ 30 mV mV mV/℃ A mA 400 VIN=12V、VON/OFF=0.3V 0.5 50 VSSL=0V μA V μA SPI-8000A SPI-8000A SPI-8000A 4 CE/SS 4 CE/SS 4 CE/SS C4 ルアップされていますので、外部からの電圧印加はできません。 VO. ON/OFF IC kHZ 40 VIN=12V 7 VIN=12V、IO=0A CE/SS端子電圧をVSSL以下にすることで出力は停止します。CE/SS端子の電位切り替えは、 トランジスタのオープンコレクタ駆動等で行うことができます。尚、 ソフトスタートと、ON/OFFを V % 3.1 *:4番端子は、CE/SS端子で、 コンデンサーを接続することによりソフトスタートさせることができま す。また、CE/SS端子を用い、出力をON/OFFすることが可能です。 30 単 位 max. 1.03 ソフトスタート C4 ソフトスタート +VO. ON/OFF SPI-8000Aシリーズ ■外形図 (単位:mm) 1+0.1/-0.05 (フィン厚) 10.5±0.2 9 1 8 10.5±0.3 2.5±0.2 2.75MAX 2.0+0.2/-0.08 16 0.25+0.15/-0.05 S 0.10 端子配列 1.AGND 2.N.C 3.DGND 4.CE/SS 5.Reg 6.N.C 7.SWOUT 8.N.C 9.N.C 10.N.C 11.VIN 12.BS 13.N.C 14.Comp 15.VREF 16.N.C 製品質量:約0.86g S 12.2±0.2 (ゲート残り寸法を含まず) (11) 8 (4.5) 7.5±0.2 (2) 1 16 9 1.27±0.25 0.4+0.15/-0.05 ■ブロック図 SPI-8010A VIN UVLO CE/SS P.REG OCP CE/SS BS Boot REG TSD DRIVE Reg OSC + - PWM LOGIC SWOUT VREF Comp Amp + 1V GND IC 31 1-1-3 DC/DCコンバータIC ■標準回路図 SPI-8010A 12 B.S R1 L1 11 VIN 4 + C1 C7 C3 VIN SPI-8010A V0 7 D1 R2 CE/SS Reg Comp AGND 5 C4 SWOUT 14 C5 1 DGND VREF + C2 15 R3 3 C8 IREF C6 GND GND C1: 220μF/63V C2: 470μF/25V C3: 0.1μF C4: 1000pF C5: 0.1μF C6: 0.047μF C7: 0.1μF C8: 0.1μF R1: 47Ω L1: 47μH D1: SPB-G56S (サンケン製) ダイオード D1 ・Diには、必ずショットキーバリアダイオードを使用してください。 ファーストリカバリダイオードを使用した場合、 リカバリおよびオン電圧による逆電圧印加によりICを破壊する恐れがあります。 チョークコイル L1 ・チョークコイルの巻き線抵抗が大きい場合、効率が低下し規格の値に達しない場合があります。 ・過電流保護開始電流が4.5A程度のため、過負荷・負荷短絡時の磁気飽和によるチョークコイルの発熱に注意願います。 コンデンサー C1、C2 ・C1、C2には大きなリップル電流が流れますので、 スイッチング電源用高周波低インピーダンス品をご使用ください。特にC2のインピーダンスが高い 場合、低温時にスイッチング波形に異常を起こすことがあります。又、C2にOSコン、 タンタルコンデンサー等直流等価抵抗(ESR)が極端に小さい コンデンサーを使用した場合、異常発振となる可能性があるため使用しないでください。 抵抗 R2、R3 ・R2、R3は出力電圧を設定する為の抵抗です。IREFが2mA程度となるよう設定してください。又、R2、R3の値を求める式は以下のようになります。 VREF (VOUT−VREF) (VOUT−1) 1 = (Ω)、 R3= R2= = ≒500(Ω) 2×10−3 IREF 2×10−3 IREF ◎最適な動作環境とするためには、各部品を最短で配置することが必要です。 ■Ta-PD特性 3.00 2.50 PD=VO・IO θj-a:41.7° C/W(30.8cm2) 許容損失 PD (W) θj-a:47.6° C/W(8.64cm2) 注1:効率は、入力電圧、出力電流によって変化する為、効率曲線より 求め、パーセント表示のまま代入する。 注2:Di熱設計は別途行う必要があります。 2.00 θj-a:62.5° C/W(0.84cm2) 1.50 1.00 0.50 0 –30 0 25 50 75 周囲温度 Ta (°C) 32 IC 100 VO −1 −VF・IO 1− ηχ VIN 100 125 VO:出力電圧 VIN:入力電圧 IO :出力電流 ηχ:効率(%) VF:D1順方向電圧 SPB-G56S…0.4V(IO=2A)