1-1-3 DC/DCコンバータIC SI-8000GLシリーズ 小型・他励型降圧スイッチング方式 ■特長 ■絶対最大定格 ・DIP8Pinパッケージ ・出力電流1.5A ・高効率:86%(VIN=20V、Io=1A、Vo=5V時) ・高周波化(250kHz) により、 チョークコイルの小 型化が可能(当社比) ・出力電圧可変タイプは基準電圧(Vref) が1Vと 低いため、出力電圧を1Vから設定可能(1V∼ 14V) ・広入力電圧範囲(8∼50V) ・出力ON/OFF可能 ・過電流保護、過熱保護回路内蔵 項 目 直流入力電圧 許容損失 接合部温度 保存温度 接合部−ケース間熱抵抗 接合部−周囲空気間熱抵抗 記 号 VIN PD*1 Tj Tstg θj-c θj-a 定格値 53 1 +125 −40∼+125 28 100 単 位 V W ℃ ℃ ℃/W ℃/W *1: 但し、過熱保護により制限されます。 ■用途 ・各種オンボードローカル電源 ・OA機器 ・スイッチング電源2次測出力電圧安定化 ■推奨動作条件 項 目 規格値 SI-8010GL *1∼50 (8 or Vo+3) 1∼14 0.02∼1.5*2 −30∼+125 −30∼+125 記 号 入力電圧範囲 出力電圧範囲 出力電流範囲*2 動作時接合部温度範囲 動作温度範囲 VIN VO IO Tjop Top 単 位 V V A ℃ ℃ *1:入力電圧範囲の最小値は8VもしくはVo+3Vのどちらか大きい値とする。 *2:出力電流は必ず20mA以上流してください。20mA以下で使用した場合、出力電圧が不安定になる可能性があります。 ■電気的特性 項 目 基準電圧 効率 動作周波数 ラインレギュレーション ロードレギュレーション 基準電圧温度係数 過電流保護開始電流 静止時回路電流 オフ時回路電流 Lowレベル電圧 CE/SS端子 Low時流出電流 (Ta=25℃) 記 号 VREF 条 件 Eff 条 件 FOSC 条 件 ΔVOLINE 条 件 ΔVOLOAD 条 件 ΔVREF/ΔTa IS 条 件 Iq 条 件 I( q off) 条 件 VSSL ISSL 条 件 min. 0.97 規格値 SI-8010GL(可変タイプ) typ. 1.00 VIN=12V、IO=1A 86 VIN=20V、IO=1A、VO=5V 250 VIN=12V、IO=1A 20 VIN=10∼30V、IO=1A 10 VIN=12V、IO=0.1∼1.5A ±0.5 単 位 max. 1.03 V % kHZ 40 30 mV mV mV/℃ 1.6 A VIN=12V 7 VIN=12V、IO=0A mA 400 VIN=12V、VON/OFF=0.3V 0.5 50 VSSL=0V μA V μA *:2番端子は、CE/SS端子で、 コンデンサーを接続することによりソフトスタートさせることができま す。また、CE/SS端子を用い、出力をON/OFFすることが可能です。 CE/SS端子電圧をVSSL以下にすることで出力は停止します。CE/SS端子の電位切り替えは、 トランジスタのオープンコレクタ駆動等で行うことができます。尚、 ソフトスタートと、ON/OFFを 併用した場合、ON/OFF用トランジスタにはC4のディスチャージ電流が流れるため、C4の容量 SI-8000GL SI-8000GL SI-8000GL 2 CE/SS 2 CE/SS 2 CE/SS が大きい場合は、電流制限等の保護を行ってください。また、CE/SS端子はIC内部電源にプ ルアップされていますので、外部からの電圧印加はできません。 C4 VO. ON/OFF 46 IC ソフトスタート C4 ソフトスタート +VO. ON/OFF SI-8000GLシリーズ ■外形図 (単位:mm) 7 6 5 1 2 3 4 4.2±0.3 3.4±0.1 9.4±0.3 7.5±0.5 6.5±0.2 8 1.0+0.3 -0.05 端子配列 1. GND 2. CE/SS 3. Reg 4. SWOUT 5. VIN 6. B.S 7. Comp 8. VREF 7.6 1.5+0.3 -0.05 3.3±0.2 +0.1 0.25-0 .05 0.5±0.1 2.54 樹脂封じ型 不燃化度:UL規格94V-0 製品質量:約0.49g 0.25 M 0°∼15° 0.89 TYP ■ブロック図 ■Ta-PD特性 SI-8010GL PD=VO・IO 2 VIN 1.8 CE/SS P.REG 1.6 OCP CE/SS BS Boot REG 許容損失 PD (W) UVLO TSD DRIVE Reg OSC + PWM LOGIC - SWOUT 注1:効率は、入力電圧、出力電流によって変化 する為、効率曲線より求め、 パーセント表示 のまま代入する。 注2:Di熱設計は別途行う必要があります。 1.4 1.2 θj-a:100° C/W 1 0.8 0.6 0.4 VREF Comp 0.2 Amp + 0 –25 1V 100 VO −1 −VF・IO 1− ηχ VIN 0 25 50 75 周囲温度 Ta (°C) GND 100 125 VO:出力電圧 VIN:入力電圧 IO :出力電流 ηχ:効率(%) VF :D1順方向電圧 RK16…0.4V(IO=1A) ■標準回路図 SI-8010GL 6 B.S R1 L1 5 VIN 2 C1 + C7 C3 VIN SI-8010GL 4 D1 R2 CE/SS Reg 3 C4 V0 SWOUT C5 Comp GND 7 1 VREF + C2 8 R3 C8 IREF C1: 220μF/63V C2: 470μF/25V C3: 0.1μF C4: 1000pF C5: 0.1μF C6: 0.047μF C7: 0.1μF C8: 0.1μF R1: 47Ω L1: 47μH D1: RK16 (サンケン製) C6 GND ダイオード D1 ・Diには、必ずショットキーバリアダイオードを使用してください。 ファーストリカバリダイオードを使用した場合、 リカバリおよびオン電圧による逆電 圧印加によりICを破壊する恐れがあります。 チョークコイル L1 ・チョークコイルの巻き線抵抗が大きい場合、効率が低下し規格の値に達しない 場合があります。 ・過電流保護開始電流が2.5A程度のため、過負荷・負荷短絡時の磁気飽和に よるチョークコイルの発熱に注意願います。 コンデンサー C1、C2 ・C1、C2には大きなリップル電流が流れますので、 スイッチング電源用高周波低 GND インピーダンス品をご使用ください。特にC2のインピーダンスが高い場合、低温 時にスイッチング波形に異常を起こすことがあります。又、C2にOSコン、 タンタ ルコンデンサー等直流等価抵抗(ESR)が極端に小さいコンデンサーを使用し た場合、異常発振となる可能性があるため使用しないでください。 抵抗 R2、R3 ・R2、R3は出力電圧を設定する為の抵抗です。IREFが2mA程度となるよう設定し てください。又、R2、R3の値を求める式は以下のようになります。 (VOUT−VREF) (VOUT−1) VREF 1 R2= = (Ω)、 R3= = ≒500(Ω) IREF 2×10−3 IREF 2×10−3 ◎最適な動作環境とするためには、各部品を最短で配置することが必要です。 IC 47