1-1-4 リニアレギュレータIC SI-3000KDシリーズ 面実装・低消費電流・低損失型 ■特長 ■絶対最大定格 ・小型面実装パッケージ (TO263-5) ・出力電流 1.0A ・低損失 VDIF≦0.6V(IO=1.0A時) ・低消費回路電流 Iq≦350μA (SI-3010KD、SI-3050KDは600μA) ・低消費オフ時回路電流 Iq(OFF)≦1μA ・過電流、過熱保護回路内蔵 ・低ESRコンデンサ対応(SI-3012KD、 SI-3033KD) 項 目 直流入力電圧 出力制御端子電圧 出力電流 許容損失 接合部温度 保存温度 接合部−周囲空気間熱抵抗 接合部−ケース間熱抵抗 (Ta = 25℃) 定格値 記 号 SI-3012KD/3033KD 17 VIN VC IO PD*2 Tj Tstg θj-a θj-c SI-3010KD/3050KD 35*1 VIN 1.0 3 −30∼+125 −30∼+125 33.3 3 単 位 V V A W ℃ ℃ ℃/W ℃/W *1:過入力保護回路を内蔵していますので、電気的特性の過入力遮断電圧で制限されます。 2 *2:ガラスエポキシ基板1600mm(銅箔エ リア100%)実装時 ■用途 ・2次側安定化電源(ローカル電源)用 ■電気的特性1(低ESR出力コンデンサ対応低耐圧タイプ) (特に指定のない限り、Ta=25℃、VC=2V) 規格値 項 目 入力電圧 設定出力電圧 (SI-3012KDは基準電圧) ラインレギュレーション ロードレギュレーション 入出力電圧差 静止時回路電流 オフ時回路電流 出力電圧温度係数 リップル減衰率 過電流保護開始電流*1 制御電圧(出力ON)*2 制御電圧(出力OFF) VC端子 制御電流(出力ON) 制御電流(出力OFF) 記 号 min. 2.4*3 1.24 VIN VO(VADJ) 条 件 ΔVOLINE 条 件 ΔVOLOAD 条 件 VDIF 条 件 条 件 Iq 条 件 I( q OFF) 条 件 ΔVO/ΔTa 条 件 RREJ 条 件 IS1 条 件 VC、IH VC、IL IC、IH 条 件 IC、IL 条 件 SI-3012KD(可変タイプ) typ. 1.28 VIN=3.3V、IO=10mA max. SI-3033KD typ. min. *4 *3 1.32 3.234 15 VIN=3.3∼8V、IO=10mA(VO=2.5V) 40 VIN=3.3V、IO=0∼1A(VO=2.5V) 0.4 IO=0.5A(VO=2.5V) 0.6 IO=1A(VO=2.5V) 350 VIN=3.3V、IO=0A、VC=2V、R2=2.4kΩ 1 VIN=3.3V、VC=0V ±0.3 Tj=0∼100℃ (VO=2.5V) 55 VIN=3.3V、f=100∼120HZ、IO=0.1A(VO=2.5V) 1.1 VIN=3.3V 2 0.8 40 VC=2V −5 0 VC=0V 単 位 max. *4 3.300 VIN=5V、IO=10mA 3.366 15 VIN=5∼10V、IO=10mA 50 VIN=5V、IO=0∼1A V V mV mV 0.4 IO=0.5A 0.6 V IO=1A 350 VIN=5V、IO=0A、VC=2V 1 VIN=5V、VC=0V ±0.3 Tj=0∼100℃ 55 VIN=5V、f=100∼120HZ、IO=0.1A 1.1 2 0.8 40 −5 μA mV/℃ dB A VIN=5V VC=2V 0 VC=0V μA V μA μA *1:IS1の規格値は出力電圧VO(設定出力電圧の条件)の−5%降下点です。 *2:出力制御端子VCはオープンで出力はオフします。各入力レベルはLS-TTL相当です。従ってLS-TTLによる直接ドライブも可能です。 *3:入出力電圧差の項を参照ください。 *4:PD=(VIN‐VO)×IOの関係がありますので、使用条件によってはVIN(max)、IO(max) が限定されます。各々の値については、銅箔面積−許容損失のデータを参照し、算出してください。 78 IC SI-3000KDシリーズ ■電気的特性2(高耐圧タイプ) 規格値 項 目 記 号 入力電圧 設定出力電圧 (SI-3010KDは基準電圧VADJ) min. 2.4*1 0.98 VIN VO(VADJ) 条 件 ΔVOLINE 条 件 ラインレギュレーション SI-3010KD(可変タイプ) typ. 1.00 VIN=7V、IO=10mA *1 4.90 5.00 VIN=7V、IO=10mA 75 出力電圧温度係数 リップル減衰率 0.3 *4 制御電圧(出力ON)*3 制御電圧(出力OFF)*3 制御電流(出力ON) 制御電流(出力OFF) 過入力遮断電圧 V 0.6 IO=1A 600 600 VIN=7V、IO=0A、VC=2V R2=10kΩ μA VIN=7V、IO=0A、 VC=2V 1 1 VIN=7V、VC=0V ±0.5 Tj=0∼100℃ (VO=5V) 75 VIN=7V、 f=100∼120Hz、IO=0.1A(VO=5V) IS1 条 件 VC、IH VC、IL IC、IH 条 件 IC、IL 条 件 VOVP 条 件 過電流保護開始電流*2 mV IO=0.5A IO=1A(VO=5V) 条 件 mV VIN=7V、IO=0∼1A 0.3 Iq(OFF) 条 件 ΔVO/ΔTa 条 件 RREJ オフ時回路電流 V 75 IO=0.5A(VO=5V) 条 件 V 30 0.6 静止時回路電流 単 位 max. 15*5 5.10 VIN=6∼11V、IO=10mA VIN=7V、 IO=0∼1A(VO=5V) 条 件 Iq VC端子 SI-3050KD typ. 30 VDIF 条 件 入出力電圧差 min. VIN=6∼11V、 IO=10mA(VO=5V) ΔVOLOAD 条 件 ロードレギュレーション max. 27*5 1.02 μA VIN=7V、VC=0V ±0.5 Tj=0∼100℃ 75 VIN=7V、 f=100∼120Hz、IO=0.1A 1.1 mV/℃ dB 1.1 VIN=7V A VIN=7V 2.0 2.0 0.8 40 VC=2V 0 VC=0V −5 V 0.8 40 −5 33 μA VC=2V 0 VC=0V μA 26 IO=10mA V IO=10mA *1: 入出力電圧差の項を参照してください。 *2: IS1の規格値は出力電圧VO(設定出力電圧の条件)の−5%降下点です。 *3: 出力制御端子(VC端子) はOPENで出力はOFFとなります。各入力レベルはLS-TTL相当です。 従ってLS-TTLによる直接ドライブも可能です。 *4: SI-3010KD、SI-3050KDはフの字引き込み型の過電流保護回路を内蔵しています。 このため、次のようなアプリケーションでは、起動ミスを起こす場合がありますので使用できません。 ①定電流負荷②プラスマイナス電源③直列電源④グランドアップによるVo調整 が限定されます。各々の値については、銅箔面積−許容損失のデータを参照し、算出してください。 *5: PD=(VIN‐VO)×IOの関係がありますので、使用条件によってはVIN(max)、IO(max) ■外形図 (単位:mm) ±0.2 10.0 (8.0) ±0.2 1.2 4.5 (2×R0.45) (6.8) (3°) ±0.15 ±0.1 (3°) ±0.2 4.9 (R0.3) 2.54 ±0.3 ±0.2 2.4 (R0.3) 2.0 (0.75) ±0.10 0.10 (3°) 15.30 15.3 ±0.3 ±0.3 9.2± ±0.2 4.9 0.88 ±0.2 (4.6) ±0.2 +0.10 ±0.2 φ1.5 Dp: (4.4) ±0.2 1.3 –0.05 3-R0.3 9.2 (15°) (1.75) (0.40) ケース温度測定点 0~6° (0.5) ±0.1 ±0.1 (1.7 ±0.25 0.8 ±0.25 (1.7 ) ) 1 2 3 4 9.9 ±0.25 ) 0.8 ±0.25 (1.7 ) ±0.2 (3°) 2-R0.3 10.0 5 (1.7 端子配列 q VC w VIN e GND(製品裏面と共通) r VO t Sense (SI-3010KD/3012KDはADJ) ±0.02 (3°) 樹脂封じ型 不燃化度:94V-0 製品質量:約1.48g IC 79 1-1-4 リニアレギュレータIC ■ブロック図 SI-3010KD/SI-3012KD SI-3033KD/SI-3050KD VIN 2 4 VO VIN 2 VC 1 5 ADJ VC 1 4 Vo 5 Sense TSD - TSD - + + REF REF 3 GND 3 GND ■標準接続回路図 ●SI-3033KD/SI-3050KD ●SI-3010KD/SI-3012KD D1*2 D1*2 *1 *1 *3 R3 VIN 2 VO 4 VIN 2 + + sense VC GND 5 1 3 CIN VO 4 R1 + + 負 CIN CO 荷 VC GND ADJ 1 5 3 CO 負 荷 R2 CIN :入力コンデンサ(22μF以上) CO :出力コンデンサ *1: SI-3012KD/3033KD(22μF以上) 出力コンデンサにセラミックコンデンサなどの低ESRコンデンサ を使用する回路構成としています。 電解コンデンサを使用した場合、 低温で発振する場合があります。 SI-3010KD/3050KD(47μF以上) 出力コンデンサに低ESRコンデンサを使用した場合、発振する 場合があります。 *2: D1: 逆バイアス保護用ダイオード 入力−出力間が逆バイアスになる場合に必要です。 (推奨:SJPL-H2:サンケン製) VO≦3.3Vは必要ありません。 R1、R2 :出力電圧設定抵抗 R1、R2を上図のように接続することで、出力電圧を設定すること ができます。 R2:10kΩ(SI-3012KDは24kΩ) を推奨します。 R1=(VO–VADJ)÷(VADJ/R2) *3: SI-3010KD を VO ≦ 1.5V に設定する場合、R3 を挿入くだ さい。R3 は 10kΩを推奨します。 ■参考データ 接合部−周囲温度間熱抵抗θj-a(℃/W) ガラスエポキシ基板上銅箔面積vs接合部−周囲温度間熱抵抗(代表値) 55 50 45 40 35 30 0 200 400 600 800 1000 銅箔面積(mm2) 80 ・モノリシックIC がマウントされていますインナーフレームに つながる銅箔面積を大きくすることで、放熱効果が上がります。 ・接合部温度の求め方 ケース温度:TCを、熱電対等により測定し、次式に代入するこ とで、接合部温度を求めることができます。 ガラスエポキシ基板40×40mm使用時 IC 1200 1400 1600 1800 Tj=PD×θj−C+TC(θj−C = 3℃/W) PD=(VIN−VO) ・IOUT