FEJ 75 10 593 2002

富士時報
Vol.75 No.10 2002
パワー MOSFET「SuperFAP-G シリーズ」とその適用
効果
徳西 弘之(とくにし ひろゆき)
山田 忠則(やまだ ただのり)
井上 正範(いのうえ まさのり)
まえがき
上をターンオフ損失とオン抵抗損失が占めている。このこ
とから,スイッチング電源の高効率化・低損失化を達成す
近年,IT(Information Technology)化の進展に伴い,
るためには,オン抵抗損失とターンオフ損失の双方の改善
パソコン,サーバなどのネットワーク関連機器を中心に情
が必要である。一方,待機消費電力にあたる軽負荷時では,
報通信機器の出荷台数は急速に増加しており,省資源,省
ターンオフ損失が全体の約 90 %を占めている。また,情
エネルギー,小型化の観点から情報通信機器の低消費電力
報通信機器の小型化に対応するため,スイッチング電源は
化が強く求められている。これら情報通信機器に使用され
スイッチング周波数を高くすることで小型化を図っており,
ているスイッチング電源に対しては,高効率化・低損失化
近年,そのスイッチング周波数はさらに高くなる傾向にあ
が求められている。また,ファクシミリ,コピー機に代表
る。今後は,ターンオフ損失に代表されるスイッチング損
される待機動作時間の長い OA 機器については待機時消
失の低減の重要性がますます高まることが予想される。
費電力の低減も求められ,
「エネルギーの使用の合理化に
本稿では,これら市場ニーズに応えるべく開発した低損
関する法律」の改正法(改正省エネルギー法)などの法規
失・超高速パワー MOSFET「SuperFAP-G シリーズ」の
制とも相まって,さらに高効率・低損失のニーズは強まる
特徴,また実際のアプリケーションへ適用した場合の効果
傾向にある。
について,その概要を紹介する。
図1に代表的なスイッチング電源であるフォワードコン
特 徴
バータにおけるパワー MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の損失シミュレーション
結果を示す。定常負荷時(出力電流 8 A)では,ターンオ
パワー MOSFET のターンオフ損失は,ドレイン - ゲー
フ損失が全損失の約 50 %を占めている。次にオン抵抗
ト間の帰還容量(Crss)の充電時定数により決まり,ター
(RDS(on))損失が約 32 %となっており,全損失の 80 %以
ンオフ損失を低減するためには,充電時定数であるゲー
ト - ドレイン間電荷量(Qgd)を低減する必要がある。Qgd
と RDS(on) は,トレードオフの関係にあり,パワー MOS
図1 フォワードコンバータの損失シミュレーション結果
FET の要求仕様であるオン抵抗損失の低減とターンオフ
f =100 kHz,P o=100 W,
s
発生損失(W)
10
損失の低減を両立させるためには,このトレードオフの改
MOSFET(600 V/0.75Ω)
善が不可欠である。そのため従来 Ron・A(単位面積あた
:ターンオン損失
:ターンオフ損失
:オン抵抗損失
:ドライブ損失
:トータル損失
りのオン抵抗)で表現していたパワー MOSFET の性能指
数(FOM:Figure-of-Merit)を RDS( on) と Qgd の積とし
て今回新たに規定した。Ron・ Qgd の値が小さいほど高性
能な MOSFET といえる。
5
表1 に SuperFAP-G と同一オン抵抗の従来製品の特性
比較を示す。今回開発した 150 V 耐圧の代表機種における
性能指数は,0.675Ω・nC であり,従来製品に対して,性
能が約 2.5 倍向上している。このように性能指数の向上を
0
0
実現した設計施策について,以下に述べる。
5
出力電流 I o(A)
10
徳西 弘之
山田 忠則
井上 正範
パワー MOSFET の製品開発・設
パワー MOSFET の開発・設計に
宇宙パワー MOSFET の設計,品
計に従事。現在,松本工場パワー
従事。現在,富士日立パワーセミ
質保証に従事。現在,松本工場パ
半導体開発部。
コンダクタ(株)松本事業所開発設
ワー半導体第一品質保証部。
計部。
593(45)
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パワー MOSFET「SuperFAP-G シリーズ」とその適用効果
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ことにより,きわめて平面に近い接合のセルを実現した。
設計施策
この QPJ 構造により,シリコンの理論限界に対し 97 %の
耐圧を達成し,その結果,n−型シリコンの抵抗率を理論
SuperFAP-G シリーズでは,オン抵抗損失を改善する
限界の 108 %にまで低減し,図3に示すシリコンの理論限
ため,擬平面接合:QPJ(Quasi-Plane-Junction)という
界値に対して 10 %以内の低オン抵抗化を達成している。
新技術を開発した。図2に QPJ の構造を示す。
一方,ターンオフ損失を決めている Qgd を低減するため
中高耐圧パワー MOSFET のオン抵抗の大部分は,エピ
は,n−型シリコンの幅(電流経路)を狭く,かつ短くす
タキシャル層のn−型シリコンの抵抗率で制限されている。
る必要がある。しかし,Qgd と RDS(on)にはトレードオフ
よって,低オン抵抗を実現しようとした場合,n−型シリ
の関係があり,この電流経路を狭くするとオン抵抗が上
コンの抵抗率を下げることで可能となるが,この方法では,
がってしまう問題がある。QPJ 構造では,浅い p−ウェル
ドレイン - ソース間耐圧が低下する問題がある。理論的に
により電流経路を短くしていることに加え,n−型シリコ
Ron・A は耐圧の 2.5 乗に比例するため,パワー MOSFET
ンの電流経路に高濃度の n 型ドーピングを行い,オン抵
のオン抵抗を極限まで下げるためには,この理論限界に近
抗を上げずにn−型シリコンの電流経路を極限まで狭くし
い低比抵抗のn−型シリコンを使用する必要がある。従来
ている。その結果,従来の同一オン抵抗製品に対し,約
のパワー MOSFET は,セルの構造が三次元的な凹凸を多
60 %の Qgd 低減を実現している。
く含むため,電界強度の高い箇所ができて,シリコンの理
論限界に対して 80 %程度の耐圧しか得られていなかった。
3.1 SuperFAP-G シリーズ
SuperFAP-G シリーズでは,すでに 450 ∼ 600 V 耐圧
これを補うためにはn−型シリコンの抵抗率を理論限界値
の 175 %以上に高めることが必要であり,結果として
Ron・A を小さくできなかった。SuperFAP-G シリーズの
図3 Vb と Ron・A の関係
QPJ 構造では,従来の高濃度で深い p+ウェルに代えて,
オン抵抗(面積抵抗率)R on・A(mΩ・cm2)
表1 SuperFAP-G の特性比較
項目
系列
型式
SuperFAP-G
2SK3474-01
従来製品
2SK2226-01
V DS
150 V
150 V
ID
33 A
20 A
PD
150 W
80 W
V GS(th)
3∼5 V
1∼2.5 V
R DS(on)
(typ.)
54 mΩ
55 mΩ
Qg
34 nC
100 nC
Q gd
12.5 nC
30 nC
0.675 Ω・nC
1.65 Ω・nC
性能指数
R on・Q gd
200
100
80
60
従
来
の
S
パ
up
ワ
er
ー
FA
シ
M
リ
P
O
-G
コ
S
ン
FE
シ
の
リ
T
理
ー
論
ズ
限
界
値
400
低濃度で浅い p−ウェルを稠密(ちゅうみつ)に配置する
40
20
400
800 1,000
600
耐圧 V B(V)
図2 SuperFAP-G のチップ構造(QPJ 構造)
n+
p+ p
n+
p
n+
n+
p
p+ p
n+
p+ p
p−
n+ n+
p+
p−
n+ n+
p+
p−
n+
594(46)
エピタキシャル層
n−
サブストレート層
n+
エピタキシャル層
サブストレート層
(a)従来設計MOSFET
n+ n+
p+
p−
電流経路
電流経路
n−
n+ n+
p+
p−
(b)SuperFAP-G
n+ n+
p+
p−
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表2 SuperFAP-Gシリーズ(新規追加分)
耐圧
BV DSS
100 V
150 V
ゲートチャージ
パッケージ
定格電流
ID
オン抵抗
R DS(on(max.)
)
QG
Q gd
TO-220
TO-220F
T-PACK
TFP
TO-247
29 A
62 mΩ
22 nC
6 nC
2SK3598
2SK3599
2SK3600
2SK3601
ー
41 A
44 mΩ
32 nC
9 nC
2SK3644
2SK3645
2SK3646
2SK3647
ー
73 A
25 mΩ
52 nC
18 nC
2SK3586
2SK3587
2SK3588
2SK3589
ー
23 A
105 mΩ
21 nC
6 nC
2SK3602
2SK3603
2SK3604
2SK3605
ー
33 A
70 mΩ
34 nC
12.5 nC
2SK3648
2SK3649
2SK3650
2SK3474
ー
57 A
41mΩ
52 nC
18 nC
2SK3590
2SK3591
2SK3592
2SK3593
ー
18 A
170 mΩ
21nC
5 nC
2SK3606
2SK3607
2SK3608
2SK3609
ー
45 A
66 mΩ
51nC
16 nC
2SK3594
2SK3595
2SK3596
2SK3597
ー
14 A
260 mΩ
21nC
5 nC
2SK3610
2SK3611
2SK3612
2SK3613
ー
37 A
100 mΩ
44 nC
16 nC
2SK3554
2SK3555
2SK3556
2SK3535
ー
10 A
1.18 Ω
35 nC
10 nC
ー
2SK3673
ー
ー
ー
12 A
0.93 Ω
31nC
9 nC
ー
2SK3677
ー
ー
ー
7A
1.9 Ω
25 nC
7 nC
2SK3529
2SK3530
ー
ー
ー
6A
2.5 Ω
25 nC
7 nC
2SK3531
2SK3532
2SK3676
ー
ー
7A
2.0 Ω
28 nC
8 nC
2SK3533
2SK3534
2SK3674
ー
2SK3675
9A
1.58 Ω
32 nC
7 nC
2SK3678
2SK3679
ー
ー
ー
10 A
1.4 Ω
37 nC
10 nC
ー
ー
ー
ー
2SK3549
200 V
250 V
700 V
800 V
900 V
図4 SuperFAP-G シリーズの外観
図5 電流連続モード PFC 回路損失シミュレーション結果
パワーデバイス損失
シミュレーション条件: V DC=380 V,PO=300 W,
f C=71 kHz,T a=100 ℃
ダイオード V F 損失(2 %)
ダイオード逆回復損失(21 %)
MOSFETオン抵抗損失(9 %)
MOSFETターンオフ損失(34%)
MOSFETターンオン損失(34%)
クラスで約 40 型式の製品開発を完了し量産を行っている。
機器において,入力高調波電流規制に対応するために昇圧
今回,加えて DC 12 ∼ 72 V 入力対応の DC-DC コンバー
型コンバータを応用した PFC 回路が搭載されている。こ
タ用途に 100 ∼ 250 V の中耐圧クラス,および AC 200 V
の PFC 回路を付加することにより,電力変換部が 2 回路
入力のスイッチング電源用に 700 ∼ 900 V 耐圧クラスのシ
となるため,PFC 回路部での損失低減,効率向上が強く
リーズ化を行った。 表 2 に新しくシリーズ化した Super
求められている。 図5に電流連続モード PFC 回路におけ
FAP-G シリーズの代表定格を示す。図4に SuperFAP-G
るスイッチングデバイスの発生損失解析結果を示すが,約
シリーズのパッケージ外観を示す。
70 %をパワー MOSFET の損失で占めており,このうち
の約 90 %がターンオン,ターンオフの両スイッチング損
SuperFAP-G シリーズの適用とその効果
失で占めている。
電流連続モード PFC 回路では, 図6の波形に示すよう
SuperFAP-G シリーズの参考使用例として,PFC(力
にパワー MOSFET のターンオン損失は,出力ダイオード
コンバータ回路の代表的な回路で
の逆回復特性の影響を強く受け,ターンオン損失低減のた
率改善)回路,DC-DC
の適用効果について以下に紹介する。
めには,ダイオードの逆回復電流(Irp)を低減すること
が重要である。富士電機では,この逆回復特性を改善し電
4.1 PFC 回路への適用
スイッチング電源などのコンデンサインプットタイプの
流連続モード PFC 用に最適設計を行った超高速ダイオー
ド SuperLLD シリーズを開発し製品化した。SuperLLD
595(47)
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図6 電流連続モード PFC 回路(ターンオン波形)
シリーズを適用することにより,パワー MOSFET のター
ンオン損失は,従来型ダイオードに比べ約 40 %の低減と
(評価条件:V in =AC100 V,Po ≒250 W)
(a)従来 MOSFET/従来ダイオード
一方,ターンオフ損失は図7の波形に示すようにパワー
t:20 ns/div
MOSFET 自 身 の ス イ ッ チ ン グ 特 性 で 決 ま る 。 Super
ダイオード
V R:200 V/div
ダイオード
I F:5 A/div
0
なっている。
FAP-G シリーズを適用することにより,同定格の従来型
パワー MOSFET に比べ,ターンオフ時間が約 60 %高速
化されており,発生損失については約 80 %の低減となっ
ている。
この SuperFAP-G シリーズ,SuperLLD シリーズを組
MOSFET
I D:5 A/div
0
MOSFET
V DS:200 V/div
み合わせて使用することにより市販されている電流連続
モード PFC 回路搭載スイッチング電源にて, 図8 , 図9
に示すように,ヒートシンク温度上昇 6 ℃低減と効率約
1%向上の結果が得られた。
(b)SuperFAP-G/SuperLLD
電流連続モード PFC 回路での SuperFAP-G シリーズ,
t:20 ns/div
SuperLLD シリーズの推奨組合せ例を表3に示す。
ダイオード
V R:200 V/div
4.2 DC-DC コンバータ回路への適用
ダイオード
I F:5 A/div
0
MOSFET
I D:5 A/div
情報通信機器のオンボード電源には,ブリックタイプの
DC-DC コンバータが使用される。現在主流となっている
図8 電流連続モード PFC(温度上昇測定結果)
MOSFET
V DS:200 V/div
0
図7 電流連続モード PFC 回路(ターンオフ波形)
(評価条件:V in =AC100 V,Po ≒250 W)
(a)従来 MOSFET/従来ダイオード
t:50 ns/div
ダイオード
I F:5 A/div
ヒートシンク温度 T HS(℃)
60
55
50
従来MOSFET,従来ダイオード
45
40
35
SuperFAP-G,SuperLLD
30
50
ダイオード
V R:200 V/div
0
評価条件( V in=AC100 V,f C=63.7 kHz,T a=25 ℃
同一ヒートシンク上に,PFC用MOS,PFC用ダイオード,
DC-DC用MOS実装状態
100
150
出力電力 PO(W)
200
250
MOSFET
V DS:200 V/div
MOSFET
I D:5 A/div
0
図9 電流連続モード PFC(変換効率測定結果)
70
評価条件( V in=AC100 V,f C =63.7 kHz,Ta =25 ℃)
(b)SuperFAP-G/SuperLLD
69
t:50 ns/div
ダイオード
I F:5 A/div
0
ダイオード
V R:200 V/div
MOSFET
V DS:200 V/div
変換効率 η AC-DC(%)
SuperFAP-G,SuperLLD
68
従来MOSFET,従来ダイオード
67
66
65
64
63
0
596(48)
MOSFET
I D:5 A/div
62
50
100
150
出力電力 PO(W)
200
250
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表3 電流連続モード PFC 用 SuperFAP-G/SuperLLD
電源容量
PO
型 式
電気的特性
パッケージ
2SK3504-01
V DS =500 V
I D =14 A
R DS(on)=0.46 Ω(max.)
Q gd =10.5 nC(typ.)
TO-220
YA961S6
V R =600 V
I P =8 A
V F =2.0 V(typ.)
t rr =23 ns(max.)
TO-220
2SK3522-01
V DS =500 V
I D =21A
R DS(on)=0.26 Ω(max.)
Q gd =20 nC(typ.)
TO-247
YA962S6
V R =600 V
I P =10 A
V F =1.6 V(typ.)
t rr =25 ns(max.)
TO-220
2SK3680-01
V DS =500 V
I D =43 A
R DS(on)=0.11Ω(max.)
Q gd =50 nC(typ.)
TO-247
YA963S6
V R =600 V
I P =15 A
V F =1.7 V(typ.)
t rr =30 ns(max.)
TO-220
∼150 W
∼250 W
∼350 W
図10 DC-DC コンバータ実装評価結果(低出力時)
スイッチングデバイスの低損失化については,スイッチ
ング周波数が 300 kHz を超える高周波で動作していること
V in=48 V,
V o=2.5 V,アクティブリセット方式
から,スイッチング損失およびドライブ損失を低減するこ
70
とが必要となる。
65
SuperFAP-G
変換効率η(%)
60
55
今回開発を行った 150 V/70 mΩの SuperFAP-G シリー
従来品
ズを市販されている代表的なクウォータブリックタイプ
50
45
DC-DC コンバータ(48 V 入力/2.5 V 出力/150 W)に実装
40
評価した結果を図10,図11に示す。
35
同定格の従来型パワー MOSFET に比べ,ゲートチャー
30
ジが約 60 %低減されており,変換効率最大 4 %の向上の
25
20
0
2
3
4
5
6
7
出力電力(W)
8
9
10
結果が得られた。また,小型化のニーズに応えるため小型
面実装の TFP パッケージでの系列化も行っている。
あとがき
図11 DC-DC コンバータ実装評価結果(高出力時)
以上,富士電機が低損失・超高速スイッチングパワー
V in=48 V,
V o=2.5 V,アクティブリセット方式
MOSFET として開発した SuperFAP-G シリーズの設計
78
概要とアプリケーションへの適用効果について紹介した。
SuperFAP-G
76
変換効率η(%)
従来品
この SuperFAP-G シリーズをスイッチング電源,DC-DC
74
コンバータに適用することにより変換効率の向上,消費電
72
力の低減,温度上昇の低減が可能になり,機器の省エネル
70
ギー化,小型化に貢献できるものと確信している。
68
今後もさらに広範囲な電源仕様にマッチすべくシリーズ
の拡充をしていく所存である。
66
64
10
20
30
40
50
60
70
出力電力(W)
80
90
100
参考文献
(1) Kobayashi, T. et al. High-Voltage Power MOSFETs
Reached Almost to the Silicon Limit.Proceedings of the
DC-DC コンバータは,従来のフルブリックタイプのもの
から同一電力容量ながら外形の小さくなるハーフブリック
(1/2)以下へと小型化と電力密度の増加が同時に進んで
13th ISPSD.2001,p.435- 438.
(2 ) 北村祥司ほか.600 V スーパー LLD.富士時報.vol.74,
no.2,2001,p.141- 144.
いる。小型化と電力密度の向上を実現するためには,ス
(3) 山田忠則ほか.低損失・超高速パワー MOSFET「Super
イッチング周波数の高周波化による受動部品の小型化と,
FAP- G シリーズ」富士時報.vol.74,no.2,2001,p.114-
スイッチングデバイスの低損失化が必要となる。
117.
597(49)
*本誌に記載されている会社名および製品名は,それぞれの会社が所有する
商標または登録商標である場合があります。