16素子Siフォトダイオードアレイ S11212-421 S11212シリーズ S11212-321 S11212-121 S11212-021 X線非破壊検査用の裏面入射型 フォトダイオードアレイ 裏面入射型構造を採用したX線非破壊検査用の16素子Siフォトダイオードアレイです。当社従来品 (S5668シリーズ)に比 べ感度均一性が改善され、素子間のバラツキが小さくなりました。裏面入射型フォトダイオードアレイは、入射面側にボ ンディングワイヤと受光部がないため取り扱いが容易で、ワイヤへのダメージを気にすることなくシンチレータを実装す ることができます。なおS11212シリーズは、従来品のS5668シリーズとパッケージサイズ・ピン接続が同じため置き換え が可能です。 特長 用途 感度波長範囲: 340~1100 nm (S11212-021) X線非破壊検査など 素子サイズ: 1.175 (W) × 2.0 (H) mm/1素子 素子間ピッチ: 1.575 mm × 16素子 25.4 (W) × 20.0 (H) mmの基板に実装 複数配列により長尺化が可能 デュアルエナジーイメージングに対応 (上下2層に組み合わせて使用、7ページを参照) セレクションガイド S11212-021 タイプ なし*1 シンチレータ 残光 - クロストーク - S11212-121 CsI(Tl) 長 小 S11212-321 GOSセラミック 短 小 S11212-421 蛍光紙 短 あり 型名 応用例 一般測光 対象物の移動速度が遅いX線非破壊検査 (手荷物検査など) 対象物の移動が速いX線非破壊検査 (手荷物検査など) X線が低エネルギーの場合のX線非破壊検査 *1: 購入したままの状態ではX線検出器として使用できません。お客様側で任意のシンチレータまたは蛍光紙を実装して使用してください。 使用上の注意 S11212-121のCsl(TI)シンチレータには潮解性があります。高湿環境で保管または使用しないでください。 浜松ホトニクス株式会社 1 16素子Siフォトダイオードアレイ 特 長 S11212シリーズ 01 裏面入射型 S11212シリーズは、裏面入射型構造を採用したフォトダイオードアレイです。構造上デリケートなボンディングワイヤを使用せず、フォトダ イオードアレイの出力端子と基板電極をバンプボンディングによって直接接続しています。これによって、基板の配線は基板内部に納められ ているため、堅牢な構造となっています。また、シンチレータの実装面にボンディングワイヤと受光部がないため、フォトダイオードアレイ などを損傷する危険性が少なく、温度変化の影響も受けにくいなど高い信頼性を確保することが可能となりました。 断面図 (表面入射型と裏面入射型の比較) ນ࿂වৣ߿ (ਲြ) X ၔ࿂වৣ߿ (૧ୋ) ΏϋΙτȜΗ X ΏϋΙτȜΗ ༗ࢌਏড έΠΘͼȜΡ δϋΟͻϋΈ χͼμ ໐ ໐ έΠΘͼȜΡ Ψϋίഩޭ KMPDA0280JA 特 長 02 広い用途 特 長 03 優れた感度均一性 S11212 シリーズはデュアルエナジーイメージングに対応してお り、高エネルギー X 線と低エネルギー X 線を同時に検出するため 独自のセンサ設計により、素子間の感度バラツキを最小に抑え、セ に、2種類のシンチレータ付フォトダイオードアレイを上下2層に組 較して感度均一性が大幅に改善されているため、良好なX線出力が み合わせて使用できる構造になっています。また、複数配列してラ 得られます。 ンサ端の感度変動を解消しています。従来品(S5668シリーズ)と比 インセンサとして使用できるように近接配置が可能な構造も実現し ています。これにより長尺の対象物の計測も可能になります。 感度均一性 (Typ. Ta=25 °C) 110 センサの構造例 చۜഽ (%) 105 S11212ΏςȜΒ 100 95 ਲြ 90 85 2 層に組み合わせた例 複数配列の例 80 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ளঊ 2 S11212シリーズ 16素子Siフォトダイオードアレイ 絶対最大定格 項目 S11212-021 10 -20 ~ +60 -20 ~ +80 記号 VR max Topr Tstg 逆電圧 動作温度*2 保存温度*2 S11212-121/-321/-421 10 -10 ~ +60 -20 ~ +70 単位 V °C °C *2: 結露なきこと 高湿環境においては、製品とその周囲で温度差があると製品表面が結露しやすく、特性や信頼性に影響が及ぶことがあります。 電気的および光学的特性 [Ta=25 °C, 1素子当たり, X線感度以外はS11212-021 (シンチレータなし)] 項目 感度波長範囲 最大感度波長 記号 λ λp 受光感度 S 短絡電流 Isc X 線感度 IscX 暗電流 ID 上昇時間 tr 端子間容量 Ct 条件 λ=540 nm λ=λp *3 S11212-021 S11212-121 *4 S11212-321 S11212-421 VR=10 mV VR=0 V, RL=1 kΩ 10 ~ 90 %, λ=658 nm VR=0 V, f=10 kHz Min. 380 550 2.7 - Typ. 340 ~ 1100 920 420 610 3.4 6.0 3.5 3.0 5 Max. 460 670 30 - 6.5 - μs 30 40 50 pF 単位 nm nm mA/W μA nA pA *3: 100 lx, 2856 K *4: 参考値 (X線管電圧 120 kV、管電流 1.0 mA、アルミフィルタ t=6 mm、距離=830 mm)。X線感度の値は、X線照射条件などによっ て異なります。 分光感度特性 [センサ自体の特性 (シンチレータは含まない)] (Typ. Ta=25 °C) 0.8 0.7 S11212-021 ۜഽ (A/W) 0.6 QE=100% 0.5 0.4 ਲြ 0.3 S11212-121 S11212-321 S11212-421 0.2 0.1 0 200 400 600 800 1000 1200 ෨ಿ (nm) S12362/S12363-121, -321, -421͉ΏϋΙτȜΗͬ୪̳ͥ ਏড͈൫ًၚ͞ৣၚ̦̹̯ͦྙحඅ̳́ȃ KMPDB0350JA 3 S11212シリーズ 16素子Siフォトダイオードアレイ シンチレータの発光特性と分光感度特性 S11212-121 S11212-321 (Typ.) 100 (Typ.) 100 ۜഽඅ ۜഽඅ 80 60 40 40 20 20 0 0 200 400 600 800 1000 0 1200 చႁ (%) CsI(TI) ΏϋΙτȜΗ อඅ 60 80 ၾঊ࢘ၚġĩĦĪ చႁġ(%) 80 100 80 ΓρηΛ· ΏϋΙτȜΗ อඅ 60 60 40 40 20 20 0 0 ෨ಿġ(nm) 200 400 600 800 1000 ၾঊ࢘ၚ (%) 100 0 1200 ෨ಿġ(nm) KSPDB0282JB KSPDB0281JB シンチレータの仕様 項目 ピーク発光波長 X線吸収係数 屈折率 減衰定数 残光 密度 色調 発光強度のバラツキ 条件 100 keV ピーク発光波長時 100 ms後 CsI(TI) 560 10 1.7 1 0.3 4.51 透明 ±10 GOSセラミック 512 7 2.2 3 0.01 7.34 薄黄緑 ±5 単位 nm cm-1 μs % g/cm3 % 4 S11212シリーズ 16素子Siフォトダイオードアレイ 外形寸法図 (単位: mm, 指定のない場合の公差: ±0.1 mm) S11212-021 +0 25.4 -0.3 P1.575 × 15 = 23.625 (18 ×) 0.45 Fe Ni Co άϋ 1.0 ± 0.15 1.575 +0.3 1.2 -0.2 ໐ 1.175 × 2.0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 4.0 έΠΘͼȜΡΙΛί 2.0 15.24 ± 0.1 20.0 ± 0.2 KC ΄ρΑε΅Ώܖโ KC 3.5 ± 0.5 2.54 P 2.54 × 8 = 20.32 KMPDA0269JB S11212-121 +0 25.4 -0.3 +0.3 1.2 -0.2 1.575 4.0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 KC 2.54 CsI(Tl) 3.0t έΠΘͼȜΡΙΛί 2.0 ໐ 1.175 × 2.0 3.1 [CsI(Tl)] 15.24 ± 0.1 20.0 ± 0.2 KC (18 ×) 0.45 Fe Ni Co άϋ 1.0 ± 0.15 P1.575 × 15 = 23.625 ΄ρΑε΅Ώܖโ 3.5 ± 0.5 P 2.54 × 8 = 20.32 KMPDA0273JA 5 S11212シリーズ 16素子Siフォトダイオードアレイ S11212-321 +0 25.4 -0.3 +0.3 1.2 -0.2 1.575 1.36 έΠΘͼȜΡΙΛί ΄ρΑε΅Ώܖโ 3.1 (GOSΓρηΛ·) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 GOSΓρηΛ· 1.3t 2.0 15.24 ± 0.1 ໐ 1.175 × 2.0 KC 2.54 P 2.54 × 8 = 20.32 3.5 ± 0.5 KMPDA0274JA S11212-421 +0 25.4 -0.3 +0.3 1.2 -0.2 1.575 0.75 ໐ 1.175 × 2.0 3.0 (ࠖঞ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 KC 2.54 ࠖঞ 0.5t έΠΘͼȜΡΙΛί 2.0 15.24 ± 0.1 KC (18 ×) 0.45 Fe Ni Co άϋ 1.0 ± 0.15 P1.575 × 15 = 23.625 20.0 ± 0.2 20.0 ± 0.2 KC (18 ×) 0.45 Fe Ni Co άϋ 1.0 ± 0.15 P1.575 × 15 = 23.625 ΄ρΑε΅Ώܖโ 3.5 ± 0.5 P 2.54 × 8 = 20.32 KMPDA0275JB 6 S11212シリーズ 16素子Siフォトダイオードアレイ X線非破壊検査用Siフォトダイオードアレイのラインアップ シンチレータ 型名 素子数 素子ピッチ (mm) 素子サイズ (mm) S11212-021*5 基板サイズ (mm) 対応X線エネルギー 写真 25.4 (W) × 20.0 (H) - なし S11299-021*5 25.4 (W) × 10.2 (H) S11212-121 25.4 (W) × 20.0 (H) Csl(TI) S11299-121 25.4 (W) × 10.2 (H) 16 1.575 高エネルギー 1.175 (W) × 2.0 (H) S11212-321 25.4 (W) × 20.0 (H) S11299-321 25.4 (W) × 10.2 (H) S11212-421 25.4 (W) × 20.0 (H) GOS セラミック 低エネルギー 蛍光紙 S11299-421 25.4 (W) × 10.2 (H) *5: 購入したままの状態ではX線検出器として使用できません。お客様側で任意のシンチレータまたは蛍光紙を実装して使用してください。 上記の表に掲載されていないシンチレータのタイプにも対応が可能です (特注品)。 営業にご相談ください。 組み合わせ例 (デュアルエナジーイメージング対応) デュアルエナジーイメージングとは、高エネルギーと低エネルギーの2 つの異なるX 線エネルギーを利用して、1 回のスキャンで2 種の データを取得し重ね合わせる撮像方式のことです。上段には低エネルギー用、下段には高エネルギー用のシンチレータ付フォトダイオー ドアレイを配置します。複数配列することによりデュアルエナジー用ラインセンサとしても利用できます。 ①上段、下段にS11212シリーズを用いる場合 ・【上段】S11212-421 +【下段】S11212-121 ષĻ ೩ΥσΆȜဥ έΠΘͼȜΡͺτͼġ X ・【上段】S11212-421 +【下段】S11212-321 ②上段にS11212シリーズ、下段にS11299シリーズを ئĻ ࣞΥσΆȜဥ έΠΘͼȜΡͺτͼġ 用いる場合 ・【上段】S11212-421 +【下段】S11299-121 ・【上段】S11212-421 +【下段】S11299-321 ષĻ ೩ΥσΆȜဥ έΠΘͼȜΡͺτͼġ X ئĻ ࣞΥσΆȜဥ έΠΘͼȜΡͺτͼġ 注) S11299シリーズについての詳細は、S11299シリーズデータシートを参照してください。 7 16素子Siフォトダイオードアレイ S11212シリーズ 関連情報 www.hamamatsu.com/sp/ssd/doc_ja.html 注意事項 ・ 製品に関する注意事項とお願い 本資料の記載内容は、平成28年3月現在のものです。 ୋ͈ॽအ͉Ȃ٨ၻ͈̹̈́̓͛ထ̩࣬̈́་ࢵ̳̭̦̜̳ͥ͂ͤ͘ȃུၳ͉ୃ̹̳͛ͥܢͬږਹͅै଼̯̹͈̳̦ͦ́͜Ȃͦ͘ͅࢋܱ̈́̓ͥ͢ͅࢋ̦ͤ ̜ͥાࣣ̦̜̳ͤ͘ȃུୋͬঀဥ̳ͥष͉ͅȂຈ̴ොවॽအ̮ͬဥྵ͈ષȂड૧͈ॽအ̮̞̯̺̩ͬږȃ ུୋ͈༗બ͉ȂොවࢃIJාոඤ̦ͅอࡉ̯ͦḀ̑̾২̯̹ͦͅાࣣȂུୋ͈ਘၑ̹͉͘య͈ොවͬࡠഽ̱̳͂͘ȃ̹̺̱Ȃ༗બۼܢඤ̜́̽̀͜Ȃ ഛब̤͍͢ະഐ୨̈́ঀဥ֦̳ܳͥͅఅ͉̞̀̾ͅٺȂ২̷͉͈ୣ̵̞ͬͭ͘ȃ ུၳ͈ܱशඤယ̞̾̀ͅȂ২͈ݺౄ̱̈́ͅഢश̹͉͘ໝୋ̳̭̲̳ͥ͂ͬ͘ȃ ŸŸŸįũŢŮŢŮŢŵŴŶįŤŰŮ ୵రުאਫ਼ ಆ෨ުאਫ਼ ުאނਫ਼ ಎ໐ުאਫ਼ ఱिުאਫ਼ ୌུުאਫ਼ ɧĺĹıĮııijIJ ɧĴıĶĮıĹIJĸ ɧIJıĶĮıııIJ ɧĵĴıĮĹĶĹĸ ɧĶĵIJĮııĶij ɧĹIJijĮııIJĴ ୵రঌဩߊಎ؇ĴĮijĮIJġဩίρΎIJIJٴ ֟ઽࡇ̩̾͊ঌࡄڠݪĶĮIJijĮIJıġĩࡄڠݪΑ·;ͿͺΫσĸٴĪ ނസࢽߊࡵΦĴĮĹĮijIJġĩࡵΦĴĴ૩ΫσĶٴĪ ຩઐঌಎߊग५ĴijĶĮķġĩུྵຩઐפஜΫσĵٴĪ ఱिঌಎ؇ߊհാijĮĴĮIJĴġĩఱि࣭षΫσIJıٴĪ ؖঌฎఉߊฎఉפIJĮIJĴĮķġĩಅ५ฎఉΫσĶٴĪ ŕņōġĩıijijĪġijķĸĮıIJijIJġġŇłřġĩıijijĪġijķĸĮıIJĴĶ ŕņōġĩıijĺĪġĹĵĹĮĶıĹıġġŇłřġĩıijĺĪġĹĶĶĮIJIJĴĶ ŕņōġĩıĴĪġĴĵĴķĮıĵĺIJġġŇłřġĩıĴĪġĴĵĴĴĮķĺĺĸ ŕņōġĩıĶĴĪġĵĶĺĮIJIJIJijġġŇłřġĩıĶĴĪġĵĶĺĮIJIJIJĵ ŕņōġĩıķĪġķijĸIJĮıĵĵIJġġŇłřġĩıķĪġķijĸIJĮıĵĶı ŕņōġĩıĺijĪġĵĹijĮıĴĺıġġŇłřġĩıĺijĪġĵĹijĮıĶĶı ࡥఘުאଔૺ໐ȁɧĵĴĶĮĹĶĶĹȁຩઐঌߊঌIJIJijķĮIJȁŕņōġĩıĶĴĪġĵĴĵĮĴĴIJIJȁŇłřġĩıĶĴĪġĵĴĵĮĶIJĹĵ Cat. No. KMPD1127J04 Mar. 2016 DN 8