PHOTO IC 光変調型フォトIC S4289-61 非同期型の光変調型フォトIC 外乱光下で安定した検知が可能な非同期型の光変調型フォトICです。フォトICチップ内にフォトダイオード、 プリアンプ、 コンパレータ、発 振回路、 および信号処理回路などが集積化されています。非同期型のため信号光源 (LEDなど)との結線が不要で、配線設計の自由 度が広がります。 特長 用途 l 非同期型 l 外乱光許容照度が大きい l OA機器の紙検出 l 光電スイッチ 4000 lx Typ. l 最低検出レベル: 0.2 µW/mm2 Typ. l デジタル出力 (光入射で出力“L”) l 小型プラスチックパッケージ ■ 絶対最大定格 (Ta=25 °C) 項目 記号 定格値 電源電圧 ~ +16 -0.5 Vcc ~ 出力電圧 -0.5 +16 Vo 出力電流 Io 50 許容損失 *1 P 250 動作温度 -25 ~ +60 Topr ~ +100 保存温度 -40 Tstg はんだ付け 秒, パッケージ端より 230 °C, 5 1.8 mm 以上離す 許容損失は、Ta=25 以上で の割合で減少します。 *1: °C 3.3 mW/°C 単位 V V mA mW °C °C - ■ 電気的および光学的特性 (Ta=25 °C, Vcc=5 V) 項目 記号 ローレベル出力電圧 ハイレベル出力電圧 カソード パルス周期 1 出力 *3 パルス幅 1 パルス周期 2 入力 信号光 パルス幅 2 H→L スレッシュホールド照度 ヒステリシス 応答周波数 Vcc Icc VOL VOH TP1 TW1 TP2 TW2 EHL Hys f 電源電圧 消費電流 出力 条件 Vo, カソード端子は開放 IOL=16 mA Vcc と Vo の間に 4.7 kΩ *2 *2 *4 *4 λ=940 nm, 外乱光なし *5 Min. 4.5 4.9 65 4 5 0.45 0.5 Typ. 4.0 0.2 130 8 0.2 0.65 1.25 信号光: 5 µ W/mm2 外乱光許容照度 2000 4000 Ex λp=940 nm 外乱光: A 光源 *2: 内蔵 LED 駆動回路のパルス周期、パルス幅。 *3: カソード端子出力は内部論理動作のモニタ用出力です。使用時には接地してください。 *4: 別回路で LED を発光させるときの LED 駆動パルス周期、パルス幅。 *5: ヒステリシス Hys= (L→H スレッシュホールド照度)/(H→L スレッシュホールド照度) 単位 Max. 16 11 0.4 220 13.7 50 1.0 0.85 - V mA V V µs µs µs µs µW/mm2 kHz - lx 光変調型フォトIC 光変調型フォト S4289-61 ■ 測定回路図 ■ カソード端子の出力電圧波形 5V Vcc Vout 10 kW 0.33 mF カソード 5V 0V GND TW1 TP1 KPICC0035EA KPICC0036JA ■ 分光感度特性 (代表例) ■ 出力端子構成図 (Ta=25 ˚C) 100 Vcc Vout GND KPICC0010EA 相対感度 (%) 80 60 40 20 0 400 600 800 波長 (nm) 1000 1200 KPICB0002JA 光変調型フォトIC 光変調型フォト ■ ブロック図と内部機能の説明 (a) 発振器・タイミング信号発生回路 定電圧回路 Vcc 各部へ 内蔵コンデンサを定電流で充放電することにより、基準発振出力 を得ています。発振出力は、タイミング信号発生回路に入力さ れ、デジタル信号処理用各種タイミングパルスを生成します。 (b) フォトダイオード、プリアンプ回路 バッファ プリアンプ回路を通して、フォトダイオードの光電流を電圧に変 換します。プリアンプ回路には、独自の交流増幅回路を使用して おり、DCおよび低周波外乱光に対するダイナミックレンジを拡大 すると共に、信号検出感度を高めています。 コンパレータ PD S4289-61 プリアンプ (c) C結合・バッファアンプ・基準電圧発生回路 基準電圧 信号処理回路 Vout 出力回路 C結合によって、さらに低周波外乱光を除去し、同時にプリアン プ部のDCオフセットを除去しています。バッファアンプでコンパ レータレベルまで増幅し、基準電圧発生回路でコンパレータレベ ル信号を発生します。 (d) コンパレータ回路 コンパレータ回路にはヒステリシス機能が付加してあり、入力光 の微少変動によるチャタリングを防止しています。 発振器 タイミング 発生回路 カソード (LED) (e) 信号処理回路 GND (f) 出力回路 信号処理回路は、デジタル積分回路で構成されています。連続性 のない同期外乱光をデジタル積分回路で除去しています。 信号処理回路出力をバッファし、外部に出力する回路です。 注) カソード (LED) 端子はGNDに落として使用してください。 真理値表 入力 出力レベル 光ON LOW 光OFF HIGH KPICC0040JA ■ 使用上の注意 同期型はLEDの発光タイミングに同期して信号を取り込むのに対して、非同期型はある一定周期の信号取り込み時間窓を用意 し、その時間窓が開いている間に1回以上の信号が入るように発光側の周波数を設定して使用します。信号取り込み用時間窓は 同期型に比べ、非同期型の方が広くなっているため、高周波およびパルス性の外乱光 (ノイズ光) に対する除去能力は非同期 型の方が劣りますが、発光側、受光側で同期を取るための配線が不要となります。 本製品は、S7136シリーズと同期検知以外の特性は同じものです。カソード (LED) 端子は接地し、発光側は別回路で動作させ てください。 光変調型フォトIC S4289-61 ■ 外形寸法図 (単位: mm) 4.6 ± 0.2 (バリを含む寸法) 3.1 ± 0.4 5.6 ± 0.2 (バリを含む寸法) 5.5 3˚ 10˚ 2.54 5.4 * 0.7 受光部中心 0.5 4.5 * 1.0 5˚ 0.25 3˚ 4.5 * 7.5 ± 5˚ 2.0 カソード (LED) Vcc Vout GND (短リード) 4.5 ± 0.4 5.75 ± 0.2 0.7 ± 0.15 受光面 2.0 (深さ 0.15 MAX.) 指示なき公差: ±0.1, ±2˚ 色塗り部はバリを示す チップ位置精度 *印寸法を位置基準として X≦±0.2 Y≦±0.2 KPICA0009JB 本資料の記載内容は、平成22年10月現在のものです。製品の仕様は、改良等のため予告なく変更することがあります。製品を使用する際には、仕様書をご用命の上、 最新の内容をご確認ください。 仕様書およびサンプル提供の際、型名の末尾に暫定仕様を意味する(X)、開発仕様を意味する(Z)が付く場合があります。 本製品の保証は、納入後 1年以内に瑕疵が発見され、 かつ弊社に通知された場合、本製品の修理または代品の納入を限度とします。ただし、保証期間内であっても、 天災および不適切な使用に起因する損害については、弊社はその責を負いません。 本資料の記載内容について、弊社の許諾なしに転載または複製することを禁じます。 仙台営業所 筑波営業所 東京営業所 中部営業所 大阪営業所 〒980-0011 〒300-2635 〒105-0001 〒430-8587 〒541-0052 仙台市青葉区上杉1-6-11 (日本生命仙台勾当台ビル2階) 茨城県つくば市東光台5-9-2 東京都港区虎ノ門3-8-21 (虎ノ門33森ビル5階) 浜松市中区砂山町325-6 (日本生命浜松駅前ビル4階) 大阪市中央区安土町2-3-13 (大阪国際ビル10階) TEL (022) 267-0121 TEL (029) 847-3821 TEL (03) 3436-0491 TEL (053) 459-1112 TEL (06) 6271-0441 FAX (022) 267-0135 FAX (029) 847-8654 FAX (03) 3433-6997 FAX (053) 459-1114 FAX (06) 6271-0450 固体営業推進部 〒435-8558 浜松市東区市野町1126-1 TEL (053) 434-3311 FAX (053) 434-5184 Cat. No. KPIC1044J01 jp.hamamatsu.com Oct. 2010 DN