超低歪み SPDT スイッチ CXM3630UR 概要・用途 CXM3630UR はハイパワーで超低歪みのワイヤレスコミュニケーションシステム用 SPDT スイッチです。 CXM3630UR は SVLTE や超低歪みが要求されるキャリアアグリゲーション用として使用できます。 本デバイスは+1.8 V CMOS コンパチブルデコーダを内蔵しています。 ソニーGaAs ジャンクションゲート pHEMT (JPHEMT) MMIC プロセスにより、低挿入損失と超低歪みを実現しています。 (用途: LTE/CDMA/GSM/UMTS ハンドセットやミニ基地局) 特徴・機能 ◆ 超低挿入損失: ◆ 超低歪み: 0.18 dB (Typ.) (Cellular Band ) 0.28 dB (Typ.) (IMT2000 ) IMD3 = –104 dBm (Max.), IIP3 = 82 dBm (Min.) at LTE Band 13, PTx = +23 dBm, PBlocker = +14 dBm ◆ 高アイソレーション: 35 dB (Min.) (Cellular Band ) 23 dB (Min.) (IMT2000 ) ◆ 低電源対応: VDD = 2.5 V ◆ RF ポートの DC ブロッキングコンデンサ不要 ◆ 1 入力制御 ◆ 小型パッケージサイズ: UQFN-12 pin (2.0 mm × 2.0 mm) ◆ 鉛フリー, RoHS 対応 構造 GaAs JPHEMT MMIC スイッチ, CMOS デコーダ 耐湿レベル 本デバイスの耐湿レベルは MSL = 2 です。 絶対最大定格 ♦ 電源電圧 VDD 4 V (Ta = 25 ˚C) ♦ 制御電圧 Vctl 4 V (Ta = 25 ˚C) 36 dBm ♦ 最大入力電力 ♦ 動作温度 Topr –35 to +90 ˚C ♦ 保存温度 Tstg –65 to +150 ˚C (Duty cycle = 12.5 to 50 %, Ta = 25 ˚C) この IC は静電気の影響を受けやすいデバイスです。取扱いには注意が必要です。 1 ブロック図 SPDT アンテナスイッチ RF2 RF1 RF3 MMIC スイッチ CTL CMOS デコーダ VDD MMIC スイッチ F1 RF2 RF1 F3 F2 RF3 F4 真理値表 CTL Active path F1 F2 F3 F4 L RF1-RF2 ON OFF OFF ON H RF1-RF3 OFF ON ON OFF 2 端子配列図 GND 7 RF2 8 GND 9 GND RF1 GND (Top View) 6 5 4 3 GND 2 RF3 1 GND UQFN-12P PKG 11 12 CTL VDD 10 GND 2.0 mm x 2.0 mm DC バイアス条件 パラメータ 最小値 標準値 最大値 VDD 2.5 2.7 3.3 Vctl (H) 1.35 1.8 3.3 Vctl (L) 0 — 0.45 単位 V 3 電気的特性 (Ta = 25 °C, VDD = 2.5 V, Vctl = 0/1.8 V) 項目 記号 経路 RF1-RF2 挿入損失 Insertion loss IL RF1-RF3 アイソレーショ ン Isolation VSWR ISO. VSWR RF2-RF3 (RF2 or RF3 Active) All ports in active paths 2fo 条件 最小値 標準値 最大値 *1, *2, *6, *8 ― 0.18 0.28 *3, *4, *7, *9 ― 0.28 0.43 *5 ― 0.33 0.48 *1, *2, *6, *8 ― 0.18 0.28 *3, *4, *7, *9 ― 0.28 0.43 *5 ― 0.33 0.48 *1, *2, *6, *8 35 40 ― *7 25 28 ― *3,*4,*9 23 26 ― *5 19 22 ― 700 to 2700 MHz ― ― 1.3 ― -60 -45 ― -68 -45 ― -66 -55 ― -72 -55 ― -80 -65 ― -90 -65 *6 3fo 2fo 高調波 Harmonics 3fo RF1-RF2, RF3 *7 2fo *2, *3, *5 3fo 単位 dB dB ― dBm 2fo *1 ― -82 -78 IMD2 *10, *11, *12, *15, *16, *19, *20, *23, *24 ― ― -110 *10, *13, *14, *17, *18, *21, *22, *25, *26 ― ― -110 *10, *27 ― ― -104 dBm *10, *28 ― ― -110 dBm -104 dBm 相互変調歪み (Rx 帯域) RF1-RF2, RF3 IMD3 dBm *10, *29 スイッチング時 間 Ts 50 % Ctl to 90 % RF ― 12 17 µs ウェイクアップ タイム Twu VDD = 2.5 V to 90 % RF, Pin = 0 dBm ― 12 20 µs 制御電流 Ictl Vctl = 1.8 V ― 1 5 µA 電源電流 Idd VDD = 2.7 V ― 0.14 0.35 mA 電気的特性は, 全ての RF ポートを 50 Ω終端して測定しています。 *1 *2 *3 *4 *5 *6 *7 *8 Pin = 25 dBm, 704 to 787 MHz Pin = 26 dBm, 824 to 960 MHz Pin = 26 dBm, 1710 to 1990 MHz Pin = 10 dBm, 2110 to 2170 MHz Pin = 26 dBm, 2500 to 2690 MHz Pin = 35 dBm, 824 to 915 MHz Pin = 32 dBm, 1710 to 1910 MHz Pin = 10 dBm, 869 to 960 MHz (Band 13, Band 17) (Band 5, Band 8) (Band 1 Tx, Band 2 Tx, Band 3 Tx, Band 4 Tx) (Band 1 Rx, Band 4 Rx) (Band 7) (GSM850/900 Tx) (GSM1800/1900 Tx) (GSM850/900 Rx) 4 *9 Pin = 10 dBm, 1805 to 1990 MHz (GSM1800/1900 Rx) *10 推奨回路にて測定 IMD 条件 (1) Band Band 1 Band 2 Band 5 Band 7 fRx on RF [MHz] 2140 1960 880 2655 fTx +20 dBm on RF [MHz] fBlocker –15 dBm on RF1 [MHz] 1950 1880 835 2535 IMD 条件 IMD2 (fRx – fTx) 190 *11 IMD2 (fRx + fTx) 4090 *12 IMD3 (2fTx – fRx) 1760 *13 IMD3 (2fTx + fRx) 6040 *14 IMD2 (fRx – fTx) 80 *15 IMD2 (fRx + fTx) 3840 *16 IMD3 (2fTx – fRx) 1800 *17 IMD3 (2fTx + fRx) 5720 *18 IMD2 (fRx – fTx) 45 *19 IMD2 (fRx + fTx) 1715 *20 IMD3 (2fTx – fRx) 790 *21 IMD3 (2fTx + fRx) 2550 *22 IMD2 (fRx – fTx) 120 *23 IMD2 (fRx + fTx) 5190 *24 IMD3 (2fTx – fRx) 2415 *25 IMD3 (2fTx + fRx) 7725 *26 IMD 条件 (2) Band fRx on RF [MHz] fTx PTx = +23 dBm on RF [MHz] Band 13 747 786 IMD3 (2fTx – fRx) 825 *27 872 782 IMD3 (fTx + fRx)/2 827 *28 872 827 IMD3 (2fTx – fRx) 782 *29 BC0 fBlocker PBlocker = +14 dBm on RF1 [MHz] 5 IMD 条件 トリプルビート比 (VDD = 2.5 V, Ta = 25 °C) 条件 項目 トリプ ルビー ト比 記号 TBR 経路 RF1 - RF2, RF3 Input power at RF [dBm] Tx1 at RF* [MHz] Tx2 at RF* [MHz] Jammer at RF1 –30 dBm [MHz] Triple beat product at RF* [MHz] 最小 値 標準 値 最大 値 21.5 835.5 836.5 881.5 881.5 ± 1 88 ― ― 21.5 1880 1881 1960 1960 ± 1 88 ― ― 13.5 1732 1733 2132 2132 ± 1 88 ― ― 単 位 dBc * 電気的特性は, 全ての RF ポートを 50 Ωで終端して測定しています。 推奨回路にて測定 入力 IP2 (VDD = 2.5 V, Ta = 25 °C) 条件 項目 入力 IP2 記号 IIP2 経路 RF1 - RF2, RF3 最小 値 標準 値 最大 値 881.61 113.5 ― ― 45 881.61 95.5 ― ― 1885 3850 1965 95.5 ― ― 1885 80 1965 95.5 ― ― 1732.5 3865 2132.5 95.5 ― ― 1732.5 400 2132.5 95.5 ― ― Tx at RF* 24 dBm [MHz] Jammer at RF1 –20 dBm [MHz] IM2 product at RF* [MHz] 836.61 1718.61 836.61 * 電気的特性は, 全ての RF ポートを 50 Ωで終端して測定しています。 推奨回路にて測定 6 単位 dBm 推奨回路 RF1 C1 L1 6 RF2 5 4 7 3 8 2 9 1 10 11 12 C2 CTL VDD *1 全 RF ポートの DC ブロッキングコンデンサは不要です。(DC バイアスソースは除く) *2 全ての RF ポートの DC レベルは GND です。 *3 静電気対策の為、Ant ポートに L1 (27 nH)と C1(12 pF)を使用する事を推奨します。 *4 VDD 端子のデカップリング用コンデンサとして、C2(100 pF)の使用を推奨します。 7 RF3 推奨ランドパターン 8 外形寸法図 製品コード : 875342170 (単位: mm) 9 外形寸法図 製品コード : 875342701 (単位: mm) 10 マーク標示 製品コード : 875342170 GT 11 マーク標示 製品コード : 875342701 GT 12 テープとリールサイズ CXM3630UR-T9 製品コード:875342170 13 テープとリールサイズ CXM3630UR-T9 製品コード:875342701 14 本資料ご使用にあたってのお願いと注意事項 本資料に記載されております規格等は, 改良のため予告なく変更することがありますので, ご了承ください。 また本資料によって, 記載内容に関する工業所有権の実施許諾やその他の権利に対する保証を認めたものではありません。 なお資料中に, 回路例が記載されている場合, これらの回路は使用上の参考として, 代表的な応用例を示したものですので, これら回路の使用に起因する損害について, 当社は一切責任を負いません。 15