FM24CL64B 2 64K ビ ッ ト (8K × 8) シ リ アル (I C) 車載用 F-RAM 256K ビ ッ ト (32K×8) シ リ アル (I2C) nvSRAM 特長 ■ ■ 機能概要 8K×8 構成の 64K ビ ッ ト 強誘電体 ラ ン ダム ア ク セス メ モ リ (F-RAM) 13 ❐ 高いア ク セス可能回数: 100兆 (10 ) 回の読み出 し /書き込 み ❐ 121年のデー タ 保持 (デー タ 保持期間お よびア ク セス可能回 数表を参照 ) ❐ NoDelay™ 書き込み ❐ 高い信頼性がある強誘電体プ ロ セス 高速 2 線式シ リ アル イ ン タ ー フ ェ ース (I2C) 最大 1MHz の周波数 2 ❐ シ リ アル (I C) EEPROM か らの置き換え ❐ 100kHz と 400kHz に応 じ た従来の タ イ ミ ン グに対応 ❐ ■ 低消費電力 100kHz での 120mA (typ) のア ク テ ィ ブ電流 ❐ 6mA (typ) ス タ ンバイ電流 ❐ ■ 動作電圧 : VDD = 3.0V ~ 3.6V ■ 車載用拡張温度範囲 : –40°C to +125°C ■ 8 ピ ン小型集積回路 (SOIC) パ ッ ケージ ■ AEC Q100 グレー ド 1 準拠 ■ 特定有害物質使用制限 (RoHS) 準拠 FM24CL64B は高度な強誘電体プ ロ セス を適用 し た 64K ビ ッ ト の不揮発性 メ モ リ です。 強誘電体 RAM (F-RAM) は、 不揮発性 であ り 、 RAM 同様に読み出 し /書き込みを実行 し ます。 ま た EEPROM と その他の不揮発性 メ モ リ に よ る複雑 さ 、 オーバー ヘ ッ ド 、 シス テム レ ベルの信頼性関連問題を回避 し 、 121 年間 にわた っ て信頼で き るデー タ 保持がで き ます。 EEPROM と 違 っ て、FM24CL64B はバス速度で書き込み動作を 実行 し ます。 書き込み遅延は発生 し ません。 デー タ は、 各バイ ト がデバ イ スに正常に転送 さ れた直後に メ モ リ ア レ イ に書き 込まれます。 次のバス サイ ク ルはデー タ ポー リ ン グ を必要 と せず開始で き ます。 また、 本製品は他の不揮発性 メ モ リ と 比較 し て多 く の書き換え回数を提供 し ています。 それに、 F-RAM 書 き込み動作が書き込み回路用に内部で電源電圧を増加する こ と を必要 と し ないため、書き込み中に F-RAM は EEPROM よ り 消 費電力が低いです。FM24CL64B は 1013 回の読み出 し /書き込 みサイ クル、 即ち EEPROM に比べ 1 千万の書き込みサイ ク ル に対応で き ます。 これらの能力によ り 、 FM24CL64B は頻繁で急速書き込みを必 要 と する不揮発性 メ モ リ の用途に理想的な も のにな り ます。 用 途は、 書き込みサイ ク ル回数を重視するデー タ ロギングから、 EEPROM の長い書き込み時間に よ り デー タ 損失が発生する こ と がある厳 し い産業用制御ま で及びます。 機能の組み合わせに よ り 、 シ ス テム オーバーヘ ッ ド を低減 さ せなが ら よ り 頻繁な デー タ 書き込みを可能に し ます。 FM24CL64B はハー ド ウ ェ ア置き換えがで き る ため、 シ リ アル (I2C) EEPROM を 使用す る ユーザーに大幅な利点を 提供 し ま す。 デバイ ス仕様は、 –40°C ~ +125°C の拡張温度範囲におい て保証 さ れています。 ロジ ッ ク ブロ ッ ク図 Counter Address Latch 13 8Kx8 F-RAM Array 8 SDA Serial to Parallel Converter Data Latch 8 SCL WP Control Logic A2-A0 Cypress Semiconductor Corporation 文書番号 : 001-95865 Rev. ** • 198 Champion Court • San Jose, CA 95134-1709 • 408-943-2600 改訂日 2015 年 5 月 13 日 FM24CL64B 目次 ピ ン配置 ............................................................................. 3 ピ ンの機能 .......................................................................... 3 概要 .................................................................................... 4 メ モ リ アーキテ ク チ ャ ....................................................... 4 I2C イ ン タ ー フ ェ ース ........................................................ 4 STOP 条件 (P) ............................................................. 4 START 条件 (S) ........................................................... 4 デー タ /ア ド レ ス転送 ................................................ 5 ア ク ノ リ ッ ジ/ ノ ー ア ク ノ リ ッ ジ ............................. 5 ス レーブ デバイ ス ア ド レ ス ....................................... 6 ア ド レ ス指定の概要 .................................................... 6 デー タ 転送 .................................................................. 6 メ モ リ の動作 ...................................................................... 6 書き込み動作 ............................................................... 6 読み出 し 動作 ............................................................... 7 最大定格 ............................................................................. 9 動作範囲 ............................................................................. 9 DC 電気特性 ....................................................................... 9 デー タ 保持期間お よびア ク セス可能回数 ......................... 10 AEC-Q100 車載用ア プ リ ケーシ ョ ン での F-RAM 製品寿命の例 ....................................................... 10 文書番号 : 001-95865 Rev. ** 静電容量 ........................................................................... 10 熱抵抗 ............................................................................... 10 AC テ ス ト の負荷お よび波形 ............................................ 11 AC テ ス ト 条件 ................................................................. 11 AC ス イ ッ チ ング特性 ....................................................... 12 パワー サイ クル タ イ ミ ング ............................................ 13 注文情報 ........................................................................... 14 注文コ ー ド の定義 ...................................................... 14 パ ッ ケージ図 .................................................................... 15 略語 .................................................................................. 16 本書の表記法 .................................................................... 16 測定単位 .................................................................... 16 改訂履歴 ........................................................................... 17 セールス、 ソ リ ュ ーシ ョ ンおよび法律情報 ..................... 18 ワール ド ワ イ ド な販売 と 設計サポー ト ..................... 18 製品 ........................................................................... 18 PSoC® ソ リ ュ ーシ ョ ン ............................................ 18 サイ プ レ ス開発者コ ミ ュ ニ テ ィ ................................ 18 テ ク ニ カル サポー ト ................................................. 18 ページ 2/18 FM24CL64B ピ ン配置 図 1. 8 ピ ン SOIC ピ ン配置 A0 1 A1 2 A2 3 VSS 4 Top View not to scale 8 VDD 7 WP 6 SCL 5 SDA ピ ンの機能 ピ ン名 入出力 説明 I2 A2-A0 入力 デバイ ス選択ア ド レ ス 2-0: 同 じ C バス上にある最大 8 個の同型のデバイ スの内から 1 つを選択す るのに使用する。 デバイ ス を選択する には、 3 本のピ ンのア ド レ ス値がス レーブ ア ド レ スに格納 さ れた対応ビ ッ ト と 一致する こ と が必要。 ア ド レ ス ピ ンは内部で プルダウン SDA 入力/出力 シ リ アル デー タ /ア ド レ ス : こ れは I2C イ ン タ ー フ ェ ース用の双方向ピ ン。 オープ ン ド レ イ ン であ り 、 I2C バス上の他のデバイ ス と ワ イ ヤー ド AND 接続 さ れる よ う 意図 さ れている。 入力バ ッ フ ァ は ノ イ ズ耐性のためにシ ュ ミ ッ ト ト リ ガーを備え、 出力 ド ラ イバーは立ち下が り エ ッ ジ でのス ロープ 制御を備えている。 外部プルア ッ プ抵抗が必要 SCL 入力 シ リ アル ク ロ ッ ク : I2C イ ン タ ー フ ェ ースのシ リ アル ク ロ ッ ク ピ ン。 デー タ は立ち下が り エ ッ ジの ク ロ ッ ク でデバイ スか ら出力 さ れ、 立ち上が り エ ッ ジのク ロ ッ ク でデバイ スに入力。 SCL 入力も ノ イ ズ耐性用にシ ュ ミ ッ ト ト リ ガー入力を備えてい る WP 入力 書き込み保護。 WP が VDD に接続 さ れた時、 メ モ リ マ ッ プ全体のア ド レ スが書き込みから保護 さ れ る。 WP がグ ラ ン ド に接続 さ れた時、 すべてのア ド レ スには書き込み可能。 こ のピ ンは内部で プルダ ウン さ れている VSS 電源 デバイ スのグ ラ ン ド で、 シ ス テムのグ ラ ン ド に接続する必要がある VDD 電源 デバイ スの電源入力 文書番号 : 001-95865 Rev. ** ページ 3/18 FM24CL64B 概要 れる ま でに書き込み動作は完了 し ます。 こ れはイ ン タ ー フ ェ ー スの節で詳 し く 説明 さ れています 。 FM24CL64B はシ リ アル F-RAM メ モ リ です。 メ モ リ ア レ イは、 8,192×8 ビ ッ ト に論理構成 さ れ、 業界標準 I2C イ ン タ ー フ ェ ー ス を介 し て ア ク セ ス さ れます。 F-RAM の機能動作はシ リ アル (I2C) EEPROM に似ています。 FM24CL64B と 同 じ ピ ン配置の シ リ アル (I2C) EEPROM の主な相違点は F-RAM の優れた書き 込み性能、 高いア ク セス回数、 低消費電力です。 I2C イ ン タ ー フ ェ ース FM24CL64B はピ ン数が少な く 、 小 さ い基板面積で済む双方向 I2C バス プ ロ ト コ ルを使用 し ています。 図 2 には、 マ イ ク ロ コ ン ト ロー ラ ー ベースのシ ス テム内で FM24CL64B を使用 し た標 準的な シ ス テム コ ン フ ィ ギ ュ レ ーシ ョ ン を示 し ま す。 多 く の ユーザーによ く 知ら れている業界標準 I2C バスは本節で説明 し ます。 メ モ リ アーキテ ク チ ャ FM24CL64B のア ク セスには、8 デー タ ビ ッ ト 毎に 8K ヶ 所の位 置を ア ド レ ス指定 し ます。 こ れら 8 つのデー タ ビ ッ ト は順次シ フ ト イ ン/シ フ ト アウ ト さ れます。 ア ド レ スは、 ス レーブ ア ド レ ス ( 他の非 メ モ リ デバイ ス と 区別する用 ) と 2 バイ ト ア ド レ ス を含む I2C プ ロ ト コルを使 っ てア ク セス さ れます。 ア ド レ ス 範囲の上位 3 ビ ッ ト は 「 ド ン ト ケア」 値です。 13 ビ ッ ト のア ド レ スで、 一意に各バイ ト ア ド レ ス を指定 し ます。 慣例では、 デー タ をバスに送信するデバイ スは ト ラ ン ス ミ ッ タ と な り 、 こ のデー タ の受信先デバ イ スはレ シーバ と な り ます。 バス を制御 し ているデバイ スはマス タ ー と な り ます。 マス タ ー は、 すべての動作用のク ロ ッ ク 信号の生成を行います。 制御 さ れ て い る バ ス 上 の デ バ イ ス は ス レ ー ブ と な り ま す。 FM24CL64B は常にス レーブ デバイ スです。 バス プ ロ ト コルは SDA と SCL 信号の遷移ス テー ト によ り 制御 さ れます。 START、 STOP、 デー タ ビ ッ ト 、 ア ク ノ リ ッ ジの 4 つの条件があ り ます。 図 3 と 図 4 には、 4 つのス テー ト を指定 する信号条件を示 し ます。 詳 し い タ イ ミ ング図は電気的仕様の 項に示 し ます。 メ モ リ 動作に対応 し たア ク セス時間は基本的に 0 であ り 、 シ リ アル プ ロ ト コ ルに必要な時間 も考慮すべき です。 つま り 、 メ モ リ は I2C バ ス の 速 度 で 読 み 書 き さ れ ま す。 シ リ ア ル (I2C) EEPROM と 異な り 、 書き込み処理がバス速度で行われる ため、 デバイ スの書き込み準備を知る ためにポー リ ングする必要はあ り ません。新 し いバス ト ラ ンザ ク シ ョ ンがデバイ スにシ フ ト さ 図 2. シ リ アル (I2C) nvSRAM を用いたシス テム コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン V DD RPmin= (VDD - VOLmax)/IOL RPmax = tr / (0.8473 * Cb) SDA Microcontroller SCL V DD V DD A0 SCL A0 SCL A0 SCL A1 SDA A1 SDA A1 SDA WP A2 WP A2 #0 #1 A2 WP #7 STOP 条件 (P) START 条件 (S) STOP 条件は、 SCL 信号が HIGH の時、 バス マス タ ーが SDA を LOW から HIGH に駆動する時に指定 さ れます。FM24CL64B を使用 し たすべての動作は STOP 条件で終わる必要があ り ま す。動作中に STOP がアサー ト さ れる と 、動作は中止 さ れます。 マス タ ーは、 STOP 条件を アサー ト する ために SDA を制御す る必要があ り ます。 START 条件は、 SCL 信号が HIGH の間、 バス マス タ ーが SDA を HIGH から LOW に駆動する時に指定 さ れます。 START 条件 はすべてのコ マ ン ド の前に発生する必要があ り ます。 いつで も START 条件を アサー ト する こ と で、進行中の動作が中止 さ れま す。 START 条件を使っ て動作を中止する と 、 FM24CL64B が新 し い動作の準備がで き る よ う にな り ます。 動作中に電源が指定 さ れた VDD の最小値を下回る と 、シ ス テム は他の動作を行 う 前に START 条件を発行 し ます。 文書番号 : 001-95865 Rev. ** ページ 4/18 FM24CL64B 図 3. START 条件 と STOP 条件 full pagewidth SDA SDA SCL SCL S P STOP Condition START Condition 図 4. I2C バス上のデー タ 転送 handbook, full pagewidth P SDA Acknowledgement signal from slave MSB SCL S 1 2 7 9 8 1 Acknowledgement signal from receiver 2 3 4-8 ACK START condition 9 ACK すべてのデー タ 転送 ( ア ド レ ス を含む ) は SCL が HIGH の時に 行われます。上記の 3 つの条件下の場合以外、SDA 信号は SCL が HIGH の時に変化 し てはいけません。 ア ク ノ リ ッ ジ/ ノ ー ア ク ノ リ ッ ジ ア ク ノ リ ッ ジは、 任意の ト ラ ンザ ク シ ョ ン で 8 番目のデー タ ビ ッ ト が転送 さ れた後に行われます。 この状態の間、 ト ラ ン ス ミ ッ タ は SDA バス を解放 し て レ シーバがバス を駆動で き る よ う に し ます。レ シーバは SDA 信号を LOW に駆動 し てバイ ト の 受信を ア ク ノ リ ッ ジ し ます。レ シーバが SDA を LOW に駆動 し ない場合、 状態が ノ ー ア ク ノ リ ッ ジ と な り 、 動作は中止 さ れま す。 S or P STOP or START condition Byte complete デー タ /ア ド レ ス転送 S レ シーバは、 2 つの異な る理由でア ク ノ リ ッ ジ を失敗 し ます。 1 番目の理由は、バイ ト 転送が失敗する こ と です。 こ の場合、 ノ ー ア ク ノ リ ッ ジ条件は、 デバイ スが再びア ド レ ス指定 さ れる よ う に現時点の動作を中断 し ます。 こ れによ り 、 最後のバイ ト が通 信エ ラ ーの発生時に復帰で き る よ う にな り ます。 2 番目の理由は、 レ シーバが意図的に動作を終了 さ せる ために ア ク ノ リ ッ ジ し ない こ と です。 こ れは最 も 一般的な理由です。 例えば読み出 し 中に、 レ シーバがア ク ノ リ ッ ジ ( と ク ロ ッ ク ) 信号を送信 し ている限 り 、 FM24CL64B はデー タ をバスに送信 し ます。 読み出 し 動作が完了 し こ れ以上のデー タ が不要にな っ た時、 レ シーバは最後のバイ ト を ア ク ノ リ ッ ジ し てはいけませ ん。レ シーバが最後のバイ ト を ア ク ノ リ ッ ジする場合、マス タ ー が STOP な どの新 し い コ マ ン ド を発行 し ている間 FM24CL64B は次のク ロ ッ ク でバス を駆動 し よ う と する こ と にな り ます。 図 5. I2C バス上のア ク ノ リ ッ ジ handbook, full pagewidth DATA OUTPUT BY MASTER No Acknowledge DATA OUTPUT BY SLAVE Acknowledge SCL FROM MASTER 1 2 8 9 S START Condition 文書番号 : 001-95865 Rev. ** Clock pulse for acknowledgement ページ 5/18 FM24CL64B ス レ ーブ デバイ ス ア ド レ ス 合、 FM24CL64B は次の連続バイ ト を転送 し ます。 ア ク ノ リ ッ ジ信号が送信 さ れない場合、 FM24CL64B は読み出 し 動作を終 了 し ます。 書き込み動作では、 FM24CL64B はマス タ ーから 8 デー タ ビ ッ ト を受信 し てア ク ノ リ ッ ジ信号を送信 し ます。すべ てのデー タ 転送は MSB ( 最上位ビ ッ ト ) フ ァ ース ト 方式で行わ れます。 START 条件後に FM24CL64B が待ち受けている最初のバイ ト はス レーブ ア ド レ スです。 図 6 に示すよ う に、 ス レーブ ア ド レ スはデバイ ス タ イ プ またはス レーブ ID、 デバイ ス選択ア ド レ ス ビ ッ ト 、および ト ラ ンザ ク シ ョ ンが読み出 し か書き込みで あるかを指定する ビ ッ ト から成 り ます。 メ モ リ の動作 ビ ッ ト 7 ~ 4 はデバ イ ス タ イ プ ( ス レ ー ブ ID) で あ り 、 FM24CL64B の場合は 1010b にセ ッ ト する必要があ り ます。 こ れらのビ ッ ト によ り 、他の機能 タ イ プが同 じ ア ド レ ス範囲で I2C バス上に存在する こ と がで き ます。 ビ ッ ト 3 ~ 1 はデバイ ス選 択ア ド レ ス ビ ッ ト です。デバイ ス を選択するには外部ア ド レ ス ピ ンの値 と 一致 さ せる必要があ り ます。 各デバイ スに異な る ア ド レ ス を割 り 当て る こ と で、 最大 8 つの FM24CL64B デバイ ス が同 じ I2C バス上に存在で き ます。 ビ ッ ト 0 は読み出 し /書き 込み ビ ッ ト (R/W) で す。 R/W= 「1」 は読み出 し 動作 を 示 し 、 R/W= 「0」 は書き込み動作を示 し ます。 FM24CL64B は、 他の I2C イ ン タ ー フ ェ ース メ モ リ 製品によ く 似ている方法で動作する よ う に設計 さ れています。 主な相違点 は、 F-RAM 技術の優れた書き込み性能に由来 し ます。 こ れら の 改善によ り 、 書き込み処理の面で FM24CL64B と 似た コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンの EEPROM と 幾つかの相違点があ り ます。 書 き込み と 読み出 し 動作は以下で詳 し く 説明 し ます。 書き込み動作 すべての書き込みはス レ ーブ ア ド レ スに続いて メ モ リ ア ド レ スの順で始ま り ます。バス マス タ ーはス レーブ ア ド レ スの LSB (R/W ビ ッ ト ) を 「0」 にセ ッ ト する こ と で書き込み動作である こ と を示 し ます。 ア ド レ ス指定 し た後、 バス マス タ ーは 1 デー タ バイ ト ずつ メ モ リ に送信 し て、 メ モ リ はア ク ノ リ ッ ジ条件を 生成 し ます。 連続 し て 1 バイ ト ずつい く つで も 書き込めます。 内部でア ド レ ス範囲の最高値に到達する と 、 ア ド レ ス カ ウン タ は 1FFFh から 0000h に戻 り ます。 他の不揮発性 メ モ リ 技術 と 異な り 、F-RAM は事実上書き込み遅 延はあ り ません。 基本的な メ モ リ の読み出 し と 書き込みのア ク セス時間が同 じ なので、 バス を介 し て遅延がない こ と が感 じ ら れます。 全体の メ モ リ 動作サイ クルは、 1 つのバス サイ ク ル以 内で行われます。 こ のため、 読み出 し と 書き込みを含むすべて の動作は書き込みの直後に行 う こ と がで き ます。 書き込みが完 了するかを判定する ために EEPROM で使用 さ れる技術である ア ク ノ リ ッ ジ ポー リ ングは不要にな り 、常に レデ ィ ー状態を返 し ます。 内部では、 8 番目のビ ッ ト が転送 さ れた後に実際の メ モ リ 書き 込みが行われます。 こ の書き込みはア ク ノ リ ッ ジ信号が送信 さ れる前に完了 し ます。 こ のため、 ユーザーは メ モ リ 内容を変更 せずに書き込みを中止 し たい場合、 8 番目のデー タ ビ ッ ト の前 に START ま た は STOP 条件 を 使用 す る 必要 が あ り ま す。 FM24CL64B はページ バ ッ フ ァ リ ングを使用 し ません。 図 6. メ モ リ ス レーブ デバイ ス ア ド レ ス MSB handbook, halfpage 1 LSB 0 1 0 Slave ID A2 A1 A0 R/W Device Select ア ド レ ス指定の概要 FM24CL64B が ( レ シーバ と し て ) ス レーブ ア ド レ ス を ア ク ノ リ ッ ジ し た後、 マス タ ーは書き込み動作のために メ モ リ ア ド レ ス をバスに送信 し ます。 ア ド レ スは 2 バイ ト です。 完全な 13 ビ ッ ト ア ド レ スは内部で ラ ッ チ さ れます。 ア ク セスの度、 ラ ッ チ さ れたア ド レ ス値が自動的に イ ン ク リ メ ン ト さ れます。 カ レ ン ト ア ド レ スはラ ッ チに保持 さ れている値です。 こ れは新たに 書き込まれた値か最後にア ク セス し たア ド レ スの次のア ド レ ス です。 カ レ ン ト ア ド レ スは、 電源が入 っ ている限 り または新 し い値が書き込まれる ま で保持 さ れます。 読み出 し は常に カ レ ン ト ア ド レ ス を使用 し ます。以下で説明する よ う に書き込み動作 を行 う こ と で、 任意の読み出 し ア ド レ ス を ロー ド する こ と がで き ます。 各デー タ バイ ト の送信後、ア ク ノ リ ッ ジの直前に、FM24CL64B は内部ア ド レ ス ラ ッ チ を イ ン ク リ メ ン ト し ます。 こ れによ り 、 再度ア ド レ ス を指定する こ と な く 連続する次のバイ ト にア ク セ スする こ と がで き ます。 最後のア ド レ ス (1FFFh) に達 し た後、 ア ド レ ス ラ ッ チは 0000h に戻 り ます。 一度の読み出 し または 書き込み動作でア ク セスで き るバイ ト 数の制限はあ り ません。 メ モ リ ア レ イは WP ピ ン を使用 し て書き込みから 保護で き ま す。 WP ピ ン を HIGH 状態 (VDD) にセ ッ ト する と 、 すべてのア ド レ ス を書き込みから 保護で き ます。 FM24CL64B は保護 さ れ た ア ド レ スへ書き 込まれたデー タ バ イ ト にア ク ノ リ ッ ジ し ま せん。 また、 こ れら のア ド レ スに書き込も う と し て も ア ド レ ス カ ウン タ ーはイ ン ク リ メ ン ト さ れません。WPをLOW状態 (VSS) にセ ッ ト する と 、 書き込み保護が無効にな り ます。 WP は内部 で プル ダウン さ れています。 デー タ 転送 ア ド レ ス バイ ト が送信 さ れた後、バス マス タ ー と FM24CL64B 間 の デ ー タ 転 送 を 開 始 で き ま す。 読 み 出 し 動 作 で は、 FM24CL64B は 8 デー タ ビ ッ ト をバス上に置いてマス タ ーから のア ク ノ リ ッ ジ を待ち ます。 ア ク ノ リ ッ ジ信号が送信 さ れた場 以下の図 7 と 図 8 は 1 バイ ト と 複数バイ ト の書き込みサイ ク ル を示 し ます。 図 7. シ ングルバイ ト 書き込み By Master Start S Stop Address & Data Slave Address 0 A Address MSB A Address LSB A Data Byte A P By F-RAM Acknowledge 文書番号 : 001-95865 Rev. ** ページ 6/18 FM24CL64B 図 8. マルチバイ ト 書き込み Start Stop Address & Data By Master S Slave Address 0 A Address MSB A Address LSB A Data Byte A Data Byte A P By F-RAM Acknowledge 読み出 し 動作 読み出 し 動作は 2 つの基本 タ イ プがあ り ます。 現時点のア ド レ ス読み出 し と 選択的なア ド レ ス読み出 し です。 カ レ ン ト ア ド レ ス読み出 し では、 FM24CL64B は内部ア ド レ ス ラ ッ チ を使用 し てア ド レ ス を提供 し ます。 選択的読み出 し では、 ユーザーはア ド レ ス を特定の値に設定する手順を行います。 カ レ ン ト ア ド レ ス と 連続読み出 し 前述のよ う に、 FM24CL64B は内部 ラ ッ チ を使用 し て読み出 し ア ド レ ス を提供 し ます。 カ レ ン ト ア ド レ ス読み出 し は、 ア ド レ ス ラ ッ チにある値を読み出 し 動作の開始点 と し て使用 し ます。 シ ス テムは、 最近の動作のア ド レ ス直後に続 く ア ド レ スから 読 み出 し ます。 カ レ ン ト ア ド レ ス読み出 し を行 う ために、バス マス タ ーは LSB を 「1」 にセ ッ ト し たス レーブ ア ド レ ス を送信 し ます。 これは 読み出 し 動作を必要 と さ れる こ と を示 し ます。 ス レーブ ア ド レ ス を受信 し た後、 FM24CL64B は次の ク ロ ッ ク で カ レ ン ト ア ド レ スのデー タ を シ フ ト アウ ト し 始めます。 カ レ ン ト ア ド レ スは 内部ア ド レ ス ラ ッ チに保持 さ れている値です。 カ レ ン ト ア ド レ ス を冒頭に、 バス マス タ ーはバイ ト を い く つ で も読み出せます。 従 っ て連続読み出 し は単に複数バイ ト を転 送する カ レ ン ト ア ド レ ス読み出 し です。 各バイ ト 転送の後、 内 部ア ド レ ス カ ウン タ ーはイ ン ク リ メ ン ト さ れます。 注 : バ ス マ ス タ ーがバ イ ト を ア ク ノ リ ッ ジ た び に、 こ れは FM24CL64B が次の連続バイ ト を読み出す必要がある こ と を示 し ます。 読み出 し 動作を正常に終了するには 4 つの方法があ り ます。 読 み出 し を正常に終了 し ない場合、 FM24CL64B がデー タ をバス 上に読み出そ う と する ためバス競合が発生する可能性があ り ま す。 4 つの有効な方法は以下の通 り です。 1. バス マス タ ーは 9 番目のク ロ ッ ク サイ クルで ノ ー ア ク ノ リ ッ ジ信号を発行 し 、 10 番目のク ロ ッ ク サイ クルで STOP 条件を発行 し ます。 こ れを下の図に示 し ます。 こ れは推奨 さ れる手法です。 2. バス マス タ ーは 9 番目のク ロ ッ ク サイ クルで ノ ー ア ク ノ リ ッ ジ信号を発行 し 、 10 番目のク ロ ッ ク サイ クルで START 条件を発行 し ます。 3. バス マス タ ーは 9 番目のク ロ ッ ク サイ ク ルで STOP 条件を 発行 し ます。 4. バス マス タ ーは 9 番目のク ロ ッ ク サイ クルで START 条件 を発行 し ます。 内部ア ド レ スが 1FFFh に達する と 、 次の読み出 し サイ ク ルで 0000h に戻 り ます。 以下の図 9 と 図 10 はカ レ ン ト ア ド レ ス読 み出 し の正常な動作を示 し ます。 図 9. カ レ ン ト ア ド レ ス読み出 し By Master Start No Acknowledge Address Stop S Slave Address By F-RAM 1 A Data Byte 1 P Data Acknowledge 図 10. 連続読み出 し By Master Start Stop S By F-RAM 文書番号 : 001-95865 Rev. ** No Acknowledge Acknowledge Address Slave Address 1 A Acknowledge Data Byte A Data Byte 1 P Data ページ 7/18 FM24CL64B 選択的 ( ラ ン ダム ) 読み出 し ラ ン ダムなア ド レ ス を読み出 し 動作の開始点に設定する簡単な 方法があ り ます。 こ れは、 書き込み動作の冒頭 3 バイ ト を使っ て内部ア ド レ ス を セ ッ ト し 、 続いて読み出 し 動作を行 う こ と で 実現 し ます。 選択的読み出 し を行 う ために、バス マス タ ーは LSB (R/W) が 0 にセ ッ ト さ れたス レーブ ア ド レ ス を送信 し ます。 こ れは書き込 み動作を示 し ま す。 書き 込みプ ロ ト コ ルに従 っ て、 バス マ ス タ ーはそれに続き、内部ア ド レ ス ラ ッ チにロー ド さ れる ア ド レ ス バイ ト を送信 し ます。 FM24CL64B がア ド レ ス を ア ク ノ リ ッ ジ し た後、 バス マス タ ーは START 条件を発行 し ます。 こ れに よ り 、 書き込み動作が中止 さ れる と 同時に、 LSB が 「1」 にセ ッ ト さ れた ス レ ーブ ア ド レ ス で読み出 し コ マ ン ド が発行 さ れま す。 こ れでの動作は現時点のア ド レ ス読み出 し と な り ます。 図 11. 選択的 ( ラ ン ダム ) 読み出 し Start Address By Master Start No Acknowledge Address Stop S Slave Address 0 A Address MSB A Address LSB By F-RAM Acknowledge 文書番号 : 001-95865 Rev. ** A S Slave Address 1 A Data Byte 1 P Data ページ 8/18 FM24CL64B 最大定格 表面実装ハン ダ付け温度 (10 秒 ) .............................. +260°C 最大定格を超え る と デバイ スの寿命が短 く な る可能性があ り ま す。 こ れ ら ユーザー ガ イ ド ラ イ ンはテ ス ト は行われて い ませ ん。 静電気の放電電圧 人体モデル (AEC-Q100-002 Rev. E) ..................................... 4kV 帯電デバイ スモデル (AEC-Q100-011 Rev. B) .................. 1.25kV 保存温度 ..................................................... –55°C ~ +125°C マ シ ン モデル (AEC-Q100-003 Rev. E) .............................. 300 V 最大接合部温度 .......................................................... 135°C ラ ッ チア ッ プ電流..................................................... >140mA VSS を基準 と し た VDD の電源電圧 .............. –1.0V ~ +4.5V * 例外 : 「VIN<VDD+1.0V」 の制約は SCL と SDA 入力に適用 し ません。 入力電圧 ............................. –1.0V ~ +4.5V、 VIN<VDD+1.0V High-Z 状態の出力に印加する DC 電圧 動作範囲 ................................................................–0.5V ~ VDD+ 0.5V 範囲 周囲温度 (TA) VDD グ ラ ン ド 電位を基準に し た任意のピ ンの過渡電圧 (<20ns) .................................................................–2.0V ~ VDD+2.0V 車載用拡張温 度範囲 –40°C ~ +125°C 3.0V ~ 3.6V パ ッ ケージ許容電力損失 (TA=25°C).............................. 1.0W DC 電気特性 動作範囲において 記号 VDD 電源 IDD ISB 説明 平均 VDD 電流 ス タ ンバイ電流 入力 リ ー ク電流 (WP、 A2-A0 以外 ) ILI テ ス ト 条件 3.3 3.6 単位 V – – 120 A fSCL=400kHz – – 200 A fSCL=1MHz – – 340 A SCL=SDA=VDD。 他のすべての 入力は、 VSS または VDD に接 続。 STOP コ マ ン ド を発行 VSS <VIN < VDD TA=85°C – – 6 A TA = 125°C – – 20 A –1 – +1 A –1 – +100 A ILO 出力 リ ー ク電流 VSS <VIN < VDD VIH 入力 HIGH 電圧 VIL 入力 LOW 電圧 VOL VHYS[3] Max 3.0 fSCL=100kHz VSS <VIN < VDD Rin Typ[1] SCL が VDD–0.2V と VSS の間で ト グル。 他の入力に VSS または VDD–0.2V を印加 入力 リ ー ク電流 (WP、 A2-A0) [2] Min –1 – +1 A 0.75 × VDD – VDD+0.3 V – 0.3 – 0.25 × VDD V 出力 LOW 電圧 IOL=3mA – – 0.4 V 入力抵抗 (WP、 A2-A0) VIN=VIL (Max) の場合 40 – – k VIN=VIH (Min) の場合 1 – – M 0.05×VDD – – V 入力 ヒ ス テ リ シ ス 注 1. 標準値は 25 ℃、 VDD=VDD (typ) で測定 さ れます。 すべてのデバイ スで試験 さ れているわけではあ り ません。 2. 入力プルダウ ン回路は、 入力電圧が VIL を上回 っ てい る時に強 く な り (40k)、 入力電圧が VIH 以上の時に弱 く な り ます (1M)。 3. こ のパラ メ ー タ ーは設計保証であ り 、 テ ス ト は行われていません。 文書番号 : 001-95865 Rev. ** ページ 9/18 FM24CL64B デー タ 保持期間およびア ク セス可能回数 記号 項目 テ ス ト 条件 デー タ 保持期間 TDR TA = 125°C Min Max 単位 11000 – 時間 11 – 年 TA=85°C 121 – 年 動作温度 1013 – サイ ク ル TA = 105°C ア ク セス可能回数 NVC AEC-Q100 車載用ア プ リ ケーシ ョ ン での F-RAM 製品寿命の例 ア プ リ ケーシ ョ ンは、 寿命にわた っ て安定 し た温度で動作するわけではあ り ません。 その代わ り に、 ア プ リ ケーシ ョ ンの使用可能 な寿命にわた っ て温度が異な っ た環境で動作する こ と を期待 さ れています。 その結果 と し て、 ア プ リ ケーシ ョ ンに使用する F-RAM の保持仕様累積的に計算 さ れる ものです。 多重温度の熱プ ロ フ ァ イルの推定例は、 以下の通 り です。 Tmax A [4] に応 じ る加速係数 温度 T LT A = ------------------------ = e L Tmax 時間的要因 t T1 = 125°C T2 = 105°C T3 = 85 °C T4 = 55°C プ ロ フ ァ イル要因 P プ ロ フ ァ イル寿命 L (P) L P = P L Tmax 1 Ea 1 ------- --- – ---------------- k T Tmax 1 P = --------------------------------------------------t1 t2 ------ + ------ + t3 ------ t4 ------ A1 A2 A3 + A4 t1 = 0.1 t2 = 0.15 t3 = 0.25 t4 = 0.50 A1 = 1 A2 = 8.67 A3 = 95.68 A4 = 6074.80 8.33 > 10.46 年 静電容量 記号 [5] 項目 CO 出力ピ ン容量 (SDA) CI 入力ピ ン静電容量 テ ス ト 条件 TA=25°C、 f=1MHz、 VDD=VDD(typ) Max 単位 8 pF 6 pF 熱抵抗 パラ メ ー タ ー [5] JA JC 項目 熱抵抗 ( 接合部から 周囲 ) 熱抵抗 ( 接合部から ケース ) テス ト 条件 テス ト 条件は、 EIA/JESD51 によ る、 熱イ ン ピーダ ン ス を測定する ための標準試験方法 と 手順に従 う 8 ピ ン SOIC 147 47 単位 °C/W °C/W 注 4. こ こ では、 k は、 Boltzmann 定数 8.617 × 10-5 eV/K で、 Tmax は、 製品の指定 し た最大温度で、 T は、 F-RAM 製品の仕様範囲内の任意の温度です。 式では、 すべ ての温度の単位は、 ケルビ ン です。 5. こ のパラ メ ー タ ーは定期的にサン プ リ ン グ さ れ、 すべてのデバイ ス で テ ス ト さ れません。 文書番号 : 001-95865 Rev. ** ページ 10/18 FM24CL64B AC テ ス ト の負荷および波形 図 12. AC テ ス ト の負荷 と 波形 3.6V 1.8k 出力 100pF AC テ ス ト 条件 入力パルス レ ベル..................................VDD の 10% と 90% 入力の立ち上が り と 立ち下が り 時間 ..............................10ns 入力 と 出力 タ イ ミ ングの基準レ ベル .......................0.5×VDD 出力負荷容量 ............................................................... 100pF 文書番号 : 001-95865 Rev. ** ページ 11/18 FM24CL64B AC ス イ ッ チ ング特性 動作範囲において パラ メ ー タ ー [6] パラ代替の メーター 項目 Min Max Min Max Min Max 単位 – 0.1 – 0.4 – 1.0 MHz fSCL[7] SCL ク ロ ッ ク 周波数 tSU; STA 反復 START 用の START 条件セ ッ ト ア ッ プ 時間 4.7 – 0.6 – 0.25 – s tHD;STA START 条件ホール ド 時間 4.0 – 0.6 – 0.25 – s tLOW ク ロ ッ ク LOW 時間 4.7 – 1.3 – 0.6 – s tHIGH – 0.6 – 0.4 – s ク ロ ッ ク HIGH 時間 4.0 tSU;DAT tSU;DATA デー タ 入力セ ッ ト ア ッ プ時間 250 – 100 – 100 – ns tHD;DAT tHD、 DATA デー タ 入力ホール ド 時間 0 – 0 – 0 – ns デー タ 出力ホール ド 時間 (SCL=VIL の 時か ら ) 0 – 0 – 0 – ns – 1000 – 300 – 300 ns tDH tR[8] tr 入力立ち上が り 時間 tF[8] tf 入力立ち下が り 時間 STOP 条件セ ッ ト ア ッ プ時間 tSU;STO SCL LOW から SDA デー タ 出力有効ま での 時間 tVD;DATA tAA tBUF 新規送信前のバス空き時間 tSP SCL、 SDA 上の ノ イ ズ抑制時定数 – 300 – 300 – 100 ns 4.0 – 0.6 – 0.25 – s – 3 – 0.9 – 0.55 s 4.7 – 1.3 – 0.5 – s – 50 – 50 – 50 ns 図 13. 読み出 し バスの タ イ ミ ング図 tHIGH tR ` tF tSP tLOW tSP SCL tSU:SDA 1/fSCL tBUF tHD:DAT tSU:DAT SDA tDH tAA Stop Start Start Acknowledge 図 14. 書き込みバスの タ イ ミ ング図 tHD:DAT SCL tHD:STA tSU:STO tSU:DAT tAA SDA Start Stop Start Acknowledge 注 6. テ ス ト 条件では、 信号遷移時間が 10ns 以下、 タ イ ミ ン グ参照レ ベルが VDD/2、 入力パルス レ ベルが 0V ~ VDD ( 標準 ) 、 出力負荷が指定 し た IOL、 負荷容量が図 12 に示 し た通 り であ る こ と を前提に し ています。 7. ス ピー ド 関連の仕様は、 DC か ら fSCL (max) への動作の連続曲線に沿 っ て保証 さ れた特性点です。 8. こ れ ら のパ ラ メ ー タ ーは設計保証であ り 、 テ ス ト は行われていません。 文書番号 : 001-95865 Rev. ** ページ 12/18 FM24CL64B パワー サイ ク ル タ イ ミ ング 動作範囲において パラ メ ー タ ー 項目 Min Max 単位 tPU 電源投入時の VDD(min) か ら最初のア ク セス (START 条件 ) ま での時間 1 – ms tPD 最後のア ク セス (STOP 条件 ) か ら電源切断時 (VDD(min)) ま での時間 0 – µs tVR [9、 10] VDD 電源投入時のラ ン プ レー ト 30 – µs/V tVF [9、 10] VDD 電源切断時のラ ン プ レー ト 20 – µs/V VDD ~ ~ 図 15. パワー サイ クル タ イ ミ ング VDD(min) tVR SDA I2 C START tVF tPD ~ ~ tPU VDD(min) I2 C STOP 注 9. VDD 波形上の任意の点で測定 し た傾き です。 10. 設計上では保証 さ れます。 文書番号 : 001-95865 Rev. ** ページ 13/18 FM24CL64B 注文情報 注文 コ ー ド パ ッ ケージ図 パ ッ ケージ タ イ プ 動作範囲 001-85066 8 ピ ン SOIC 車載用拡張温 度範囲 FM24CL64B-GA FM24CL64B-GATR これ ら すべての部品は鉛 フ リ ーです。 在庫状況については、 最寄 り のサイ プ レ スの販売代理店にお問い合わせ く だ さ い。 注文 コ ー ド の定義 FM 24 CL 64 B - G A TR オプ シ ョ ン : 空白 = 標準 ; T= テープ と リ ール 温度範囲 : A = 車載用拡張温度範囲 (–40°C ~ +125°C) パ ッ ケージ タ イ プ : G=8 ピ ン SOIC ダ イ リ ビ ジ ョ ン =B 容量 : 64 = 64k ビ ッ ト 電圧 : CL = 3.0V ~ 3.6V I2C F-RAM サイ プ レ ス 文書番号 : 001-95865 Rev. ** ページ 14/18 FM24CL64B パ ッ ケージ図 図 16. 8 ピ ン SOIC (150mil) パ ッ ケージ図、 51-85066 51-85066 *G 文書番号 : 001-95865 Rev. ** ページ 15/18 FM24CL64B 略語 本書の表記法 略語 説明 測定単位 ACK Acknowledge ( ア ク ノ リ ッ ジ ) CMOS Complementary Metal Oxide Semiconductor ( 相補型金属酸化膜半導体 ) °C Hz ヘルツ EIA Electronic Industries Alliance ( 米国電子工業会 ) Kb 1024 ビ ッ ト I2C Inter-Integrated Circuit ( イ ン タ ー イ ン テグレーテ ッ ド サーキ ッ ト ) kHz キロヘルツ k キロオーム I/O Input/Output ( 入力/出力 ) MHz メ ガヘルツ JEDEC Joint Electron Devices Engineering Council ( 半導体技術協会 ( 旧電子機器技術評議会 )) M メ ガオーム A マ イ ク ロ ア ンペア s マ イ ク ロ秒 mA ミ リ ア ンペア 記号 測定単位 摂氏温度 LSB Least Significant Bit ( 最下位ビ ッ ト ) MSB Most significant bit ( 最上位ビ ッ ト ) NACK No Acknowledge ( ノ ー ア ク ノ リ ッ ジ ) ms ミ リ秒 RoHS Restriction of Hazardous Substances ( 特定有害物質使用制限指令 ) ns ナノ秒 オーム % パーセ ン ト pF ピコフ ァ ラ ッ ド R/W Read/Write ( 読み出 し /書き込み ) SCL Serial Clock Line ( シ リ アル ク ロ ッ ク ラ イ ン ) SDA Serial Data Access ( シ リ アル デー タ ア ク セス ) V ボル ト SOIC Small Outline Integrated Circuit ( 小型外形集積回路 ) W ワッ ト WP Write Protect ( 書き込み保護 ) 文書番号 : 001-95865 Rev. ** ページ 16/18 FM24CL64B 改訂履歴 文書名 : FM24CL64B、 64K ビ ッ ト (8K × 8) シ リ アル車載用 F-RAM 文書番号 : 001-95865 版 ** ECN 番号 4700357 発行日 05/13/2015 文書番号 : 001-95865 Rev. ** 変更者 IYM 変更内容 こ れは英語版 001-84457 Rev. *C を翻訳 し た日本語版 001-95865 Rev. ** です。 ページ 17/18 FM24CL64B セールス、 ソ リ ュ ーシ ョ ンおよび法律情報 ワール ド ワ イ ド な販売 と 設計サポー ト サイ プ レ スは、 事業所、 ソ リ ュ ーシ ョ ン セ ン タ ー、 メ ー カ ー代理店および販売代理店の世界的なネ ッ ト ワー ク を保持 し ています。 お客様の最寄 り のオ フ ィ スについては、 サイ プ レ スのロ ケーシ ョ ン ページ を ご覧 く だ さ い。 PSoC® ソ リ ュ ーシ ョ ン 製品 車載用 ク ロ ッ ク&バ ッ フ ァ イ ン タ ー フ ェ ース 照明&電力制御 メモリ PSoC タ ッ チ セ ン シ ング USB コ ン ト ロー ラ ー ワ イヤレ ス/ RF psoc.cypress.com/solutions cypress.com/go/automotive PSoC 1 | PSoC 3 | PSoC 4 | PSoC 5LP cypress.com/go/clocks cypress.com/go/interface サイ プ レ ス開発者 コ ミ ュ ニ テ ィ cypress.com/go/powerpsoc cypress.com/go/plc コ ミ ュ ニ テ ィ | フ ォ ー ラ ム | ブ ログ | ビデオ | ト レーニ ン グ テ ク ニ カル サポー ト cypress.com/go/memory cypress.com/go/psoc cypress.com/go/support cypress.com/go/touch cypress.com/go/USB cypress.com/go/wireless © Cypress Semiconductor Corporation, 2013 - 2015. 本文書に記載 さ れる情報は、 予告な く 変更 さ れる場合があ り ます。 Cypress Semiconductor Corporation ( サイ プ レ ス セ ミ コ ン ダ ク タ 社 ) は、 サ イ プ レ ス製品に組み込まれた回路以外のいかな る回路を使用する こ と に対 し て一切の責任を負いません。 サイ プ レ ス セ ミ コ ン ダ ク タ 社は、 特許またはその他の権利に基づ く ラ イ セ ン ス を譲渡する こ と も、 または含意する こ と も あ り ません。 サイ プ レ ス製品は、 サイ プ レ ス と の書面によ る合意に基づ く ものでない限 り 、 医療、 生命維持、 救命、 重要な管理、 または安全の用途のために使用す る こ と を保証する ものではな く 、 また使用する こ と を意図 し た もので も あ り ません。 さ ら にサイ プ レ スは、 誤動作や故障によ っ て使用者に重大な傷害を も た ら す こ と が合理的に予想 さ れる生命維 持シ ス テムの重要な コ ンポーネ ン ト と し てサイ プ レ ス製品を使用する こ と を許可 し ていません。 生命維持シ ス テムの用途にサイ プ レ ス製品を供する こ と は、 製造者がそのよ う な使用におけるあ ら ゆる リ ス ク を負 う こ と を意味 し 、 その結果サイ プ レ スはあ ら ゆる責任を免除 さ れる こ と を意味 し ます。 全ての ソ ース コ ー ド ( ソ フ ト ウ ェ アおよび/またはフ ァ ームウ ェ ア ) はサイ プ レ ス セ ミ コ ン ダ ク タ 社 ( 以下 「サイ プ レ ス」 ) が所有 し 、 全世界の特許権保護 ( 米国およびその他の国 )、 米国の著作 権法な ら びに国際協定の条項によ り 保護 さ れ、 かつそれら に従います。 サイ プ レ スが本書面によ り ラ イ セ ン シーに付与する ラ イ セ ン スは、 個人的、 非独占的かつ譲渡不能のラ イ セ ン スであ り 、 適 用 さ れる契約で指定 さ れたサイ プ レ スの集積回路 と 併用 さ れる ラ イ セ ン シーの製品のみをサポー ト する カ ス タ ム ソ フ ト ウ ェ アおよび/またはカ ス タ ム フ ァ ームウ ェ ア を作成する目的に限 っ て、サ イ プ レ スのソ ース コ ー ド の派生著作物を コ ピー、 使用、 変更そ し て作成する ためのラ イ セ ン ス、 な ら びにサイ プ レ スの ソ ース コ ー ド および派生著作物を コ ンパイルする ためのラ イ セ ン スです。 上 記で指定 さ れた場合を除き、 サイ プ レ スの書面によ る明示的な許可な く し て本ソ ース コ ー ド を複製、 変更、 変換、 コ ンパイル、 または表示する こ と はすべて禁止 し ます。 免責条項 : サイ プ レ スは、 明示的または黙示的を問わず、 本資料に関するいかな る種類の保証 も行いません。 こ れには、 商品性または特定目的への適合性の黙示的な保証が含まれますが、 こ れに 限定 さ れません。 サイ プ レ スは、 本文書に記載 さ れる資料に対 し て今後予告な く 変更を加え る権利を留保 し ます。 サイ プ レ スは、 本文書に記載 さ れるいかな る製品または回路を適用または使用 し た こ と によ っ て生ずるいかな る責任も負いません。 サイ プ レ スは、 誤動作や故障によ っ て使用者に重大な傷害を も た ら す こ と が合理的に予想 さ れる生命維持シ ス テムの重要な コ ンポーネ ン ト と し てサイ プ レ ス製品を使用する こ と を許可 し ていません。 生命維持シ ス テムの用途にサイ プ レ ス製品を供する こ と は、 製造者がそのよ う な使用におけるあ ら ゆる リ ス ク を負 う こ と を意味 し 、 その結 果サイ プ レ スはあ ら ゆる責任を免除 さ れる こ と を意味 し ます。 ソ フ ト ウ ェ アの使用は、 適用 さ れるサイ プ レ ス ソ フ ト ウ ェ ア ラ イ セ ン ス契約によ っ て制限 さ れ、 かつ制約 さ れる場合があ り ます。 文書番号 : 001-95865 Rev. ** 改訂日 2015 年 5 月 13 日 本書で言及する全ての製品名お よび会社名は、 それぞれの所有者の商標である場合があ り ます。 ページ 18 / 18