CY15B104Q 4M ビ ッ ト (512K×8) シ リ アル (SPI) F-RAM 4M ビ ッ ト (512K×8) シ リ アル (SPI) F-RAM 特長 512K×8 構成の 4M ビ ッ ト 強誘電体ラ ン ダム ア ク セス メ モ リ (F-RAM) 14 ❐ 高いア ク セス可能回数 : 100 兆 (10 ) 回の読み出 し /書き込み ❐ 151年のデー タ 保持 (デー タ 保持期間お よびア ク セス可能回 数表を ご参照 ) ❐ NoDelay™ 書き込み ❐ 信頼性の高い強誘電体プ ロ セス を使用 ■ 高速のシ リ アル ペ リ フ ェ ラル イ ン タ ー フ ェ ース (SPI) ❐ 最大周波数 40MHz ❐ シ リ アル フ ラ ッ シ ュ および EEPROM から の置き換え ❐ SPI モー ド 0 (0、 0) お よびモー ド 3 (1、 1) に対応 ■ 洗練 さ れた書き込み保護スキーム ❐ 書き込み保護 (WP) ピ ン を使用 し たハー ド ウ ェ アによ る保 護 ❐ 書き込みデ ィ ス エーブル命令を使用 し た ソ フ ト ウ ェ アに よ る保護 ❐ ア レ イの 1/4、 1/2、 または全体を対象 と し た ソ フ ト ウ ェ ア ブ ロ ッ ク保護 ■ デバイ ス ID ❐ メ ー カ ー ID および製品 ID ■ 低消費電力 ❐ 1MHz でのア ク テ ィ ブ電流 300A ❐ ス タ ンバイ電流 100A (typ) ❐ ス リ ープ モー ド 電流 3A (typ) ■ 低動作電圧 : VDD=2.0V ~ 3.6V ■ 産業機器用途向け温度範囲 : –40°C ~ +85°C ■ パ ッ ケージ ❐ 8 ピ ン小型集積回路 (SOIC) パ ッ ケージ ❐ 8 ピ ンの薄型デ ュ アル フ ラ ッ ト ノ ー リ ー ド (TDFN) パ ッ ケージ ■ RoHS 準拠 ■ 論理ブ ロ ッ ク 図 機能の説明 CY15B104Q は高度な強誘電体プ ロ セス を適用 し た 4M ビ ッ ト の不揮発性 メ モ リ で す。 強誘電体 ラ ン ダ ム ア ク セ ス メ モ リ (F-RAM) は不揮発性であ り 、 RAM 同様に読み書き を実行 し ま す。 またシ リ アル フ ラ ッ シ ュや EEPROM、 その他の不揮発性 メ モ リ によ る複雑 さ 、 オーバーヘ ッ ド 、 シス テム レ ベルの信頼 性関連問題を回避 し 、 151 年間にわた っ て信頼で き るデー タ 保 持がで き ます。 シ リ アル フ ラ ッ シ ュや EEPROM と 違 っ て、 CY15B104Q はバ ス速度で書き込み動作を実行 し ます。 書き込み遅延は発生 し ま せん。 デー タ は、 各バイ ト がデバイ スに正常に転送 さ れた直後 に メ モ リ ア レ イ に書き込まれます。 次のバス サ イ ク ルはデー タ ポー リ ング を必要 と せず開始で き ます。 また本製品は他の不 揮発性 メ モ リ と 比較 し て多 く の書き込み可能回数を提供 し てい ます。 CY15B104Q は 1014 回の読み出 し /書き込みサイ ク ル、 即ち EEPROM に比べ 1 億倍の書き込みサイ ク ルに対応で き ま す。 これらの能力によ り 、 CY15B104Q は頻繁で高速書き込みを必 要 と する不揮発性 メ モ リ の用途に理想的な も のにな り ます。 こ れらの用途例は、 書き込み回数を重視するデー タ 収集から、 シ リ アル フ ラ ッ シ ュや EEPROM を使 っ た長い書き込みデー タ 保 持期間に起因 し てデー タ を損失する可能性がある厳 し い工業用 制御ま で及びます。 CY15B104Q はハー ド ウ ェ ア置き換えがで き る ため、 シ リ アル EEPROM やフ ラ ッ シ ュ を使用するユーザーに大幅な利点を提 供 し ます。 CY15B104Q は F-RAM 技術の高速な書き込み性能 を生かすため高速の SPI バス を使用 し ます。 デバイ スは読み出 し 専用デバイ ス ID を内蔵 し ています。 これによ り 、 ホス ト は メ ー カ ー、 製品の容量、 製品のレ ビ ジ ョ ン を判断で き ます。 デ バイ ス仕様は、 –40°C ~ +85°C の産業機器用温度範囲において 保証 さ れます。 すべての関連資料の一覧を表示するには、 こ こ を ク リ ッ ク し て く だ さ い。 WP Instruction Decoder Clock Generator Control Logic Write Protect CS HOLD SCK 512 K x 8 F-RAM Array Instruction Register Address Register Counter 19 8 SI Data I/O Register SO 3 Nonvolatile Status Register Cypress Semiconductor Corporation 文書番号 : 001-94897 Rev. *B • 198 Champion Court • San Jose, CA 95134-1709 • 408-943-2600 改訂日 2015 年 10 月 16 日 CY15B104Q 目次 ピ ン配置 ............................................................................. 3 ピ ンの機能 .......................................................................... 3 概要 .................................................................................... 4 メ モ リ アーキテ ク チ ャ ............................................... 4 シ リ アル ペ リ フ ェ ラル イ ン タ ー フ ェ ース (SPI) バス 4 SPI 概要 ...................................................................... 4 SPI モー ド ................................................................... 5 電源投入時か ら最初のア ク セス ま で ........................... 6 コ マ ン ド の構成 ........................................................... 6 WREN - 書き込みイ ネーブル ラ ッ チのセ ッ ト ............ 6 WRDI - 書き込みイ ネーブル ラ ッ チの リ セ ッ ト ......... 6 ス テー タ ス レ ジス タ および書き込み保護 .......................... 7 ス テー タ ス レ ジス タ 読み出 し (RDSR) ....................... 7 ス テー タ ス レ ジス タ 書き込み (WRSR) ...................... 7 メ モ リ の動作 ...................................................................... 8 書き込み動作 ............................................................... 8 読み出 し 動作 ............................................................... 8 高速読み出 し 動作 ........................................................ 8 HOLD ピ ンの動作 ..................................................... 10 ス リ ープ モー ド ........................................................ 10 デバイ ス ID ............................................................... 11 ア ク セス可能回数 ...................................................... 11 文書番号 : 001-94897 Rev. *B 最大定格 ........................................................................... 12 動作範囲 ........................................................................... 12 DC 電気的特性 ................................................................. 12 デー タ 保持期間およびア ク セス可能回数 ......................... 13 静電容量 ........................................................................... 13 熱抵抗 ............................................................................... 13 AC テ ス ト 条件 ................................................................. 13 AC ス イ ッ チ ング特性 ....................................................... 14 パワー サイ クル タ イ ミ ング ............................................ 16 注文情報 ........................................................................... 17 注文コ ー ド の定義 ...................................................... 17 パ ッ ケージ図 .................................................................... 18 略語 .................................................................................. 20 本書の表記法 .................................................................... 20 測定単位 .................................................................... 20 改訂履歴 ........................................................................... 21 セールス、 ソ リ ュ ーシ ョ ンおよび法律情報 ..................... 22 ワール ド ワ イ ド 販売 と 設計サポー ト ......................... 22 製品 ........................................................................... 22 PSoC® ソ リ ュ ーシ ョ ン ............................................ 22 サイ プ レ ス開発者コ ミ ュ ニ テ ィ ................................ 22 テ ク ニ カル サポー ト ................................................. 22 ページ 2/22 CY15B104Q ピ ン配置 図 1. 8 ピ ン SOIC ピ ン配置 CS 1 SO 2 WP 3 VSS 4 Top View not to scale 8 VDD 7 HOLD 6 SCK 5 SI 図 2. 8 ピ ン TDFN ピ ン配置 CS 1 SO 2 WP 3 VSS 4 EXPOSED PAD 8 VDD 7 HOLD 6 SCK 5 SI Top View not to scale ピ ンの機能 ピ ン名 I/O タ イプ 説明 CS 入力 チ ッ プ セ レ ク ト : こ のア ク テ ィ ブ LOW 入力でデバイ ス を起動 さ せる。 HIGH にな っ た場合、 デバイ スは低消 費電力ス タ ンバイ モー ド に移行 し 、 他の入力を無視 し 、 出力が ト ラ イ ス テー ト に さ れる。 LOW にな っ た場合、 デバイ スは SCK 信号を内部で ア ク テ ィ ブにする。 CS の立ち下が り エ ッ ジは、 すべてのオペ コ ー ド の発行前に 発生 し なければな ら ない SCK 入力 シ リ アル ク ロ ッ ク : 入出力はシ リ アル ク ロ ッ ク に同期 さ れる。 入力は立ち上が り エ ッ ジ で ラ ッ チ さ れ、 出力は 立ち下が り エ ッ ジ で発生。 同期デバイ ス であ る ため、 ク ロ ッ ク 周波数は 0 ~ 40MHz 範囲内であ り 、 いつで も 割 り 込まれる可能性があ る SI[1] 入力 シ リ アル 入力 : こ のピ ンから デバイ スにデー タ を入力。入力は SCK の立ち上が り エ ッ ジ でサン プ リ ン グ さ れ、 その時以外では無効。 IDD 仕様を満たすため、 入力を有効な論理レ ベルに駆動する こ と が必要 SO[1] 出力 シ リ アル出力 : こ れはデー タ 出力ピ ン。 こ のピ ンは読み出 し 中に駆動。 その時以外では HOLD が LOW にな る 時 も 含め ト ラ イ ス テー ト のま まにな る。 デー タ 遷移はシ リ アル ク ロ ッ ク の立ち下が り エ ッ ジ で実現 WP 入力 書き込み保護 : こ のア ク テ ィ ブ LOW ピ ンは、 WPEN が 「1」 にセ ッ ト さ れた時にス テー タ ス レ ジ ス タ への書 き込み動作を無効にする。 その他の書き込み保護機能はス テー タ ス レ ジ ス タ に よ っ て制御 さ れる ため、 こ の こ と は重要。 書き込み保護の詳細については、 7 ページのス テー タ ス レ ジ ス タ お よび書き込み保護を ご参照。 こ のピ ン を使用 し ない場合、 VDD に接続 し なければな ら ない HOLD 入力 HOLD ピ ン : ホス ト CPU が他の タ ス ク のため メ モ リ 動作に割 り 込む必要があ る場合、HOLD ピ ン を使用。HOLD が LOW にな る と 、 現時点の動作が一時停止。 デバイ スは SCK も し く は CS の遷移を無視。 HOLD の遷移は SCK が LOW の間に発生する必要があ る。 こ のピ ン を使用 し ない場合、 VDD に接続する こ と VSS 電源 デバイ ス グ ラ ン ド 。 シ ス テム グ ラ ン ド に接続する こ と 電源 デバイ スへの電源入力 VDD EXPOSED PAD ( エ ク スポーズ ド パッ ド ) 未接続 8 ピ ン TDFN パ ッ ケージの EXPOSED PAD はダ イ に接続 さ れない。 EXPOSED PAD は開放にする 注: 1. SI を SO と 接続 し 1 本のデー タ イ ン タ ー フ ェ ース と し て利用 さ れる こ と があ り ます。 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ページ 3/22 CY15B104Q 概要 CY15B104Q はシ リ アル F-RAM メ モ リ です。 メ モ リ ア レ イは 524,288 × 8 ビ ッ ト に論理構成 さ れ、 業界標準のシ リ アル ペ リ フ ェ ラル イ ン タ ー フ ェ ース (SPI) バス を使用 し てア ク セス さ れ ます。F-RAM の機能はシ リ アル フ ラ ッ シ ュ、シ リ アル EEPROM と 類似 し ています。同 じ ピ ン配置の CY15B104Q と シ リ アル フ ラ ッ シ ュや EEPROM の大き な違いは、F-RAM の優れた書き込 み性能、 高いア ク セス可能回数、 低消費電力です。 メ モ リ アーキテ ク チ ャ CY15B104Q のア ク セスには、512K 番地 ま での ( それぞれが 8 デー タ ビ ッ ト ) ア ド レ ス指定 し ます。こ れら の 8 デー タ ビ ッ ト は順次シ フ ト イ ン/シ フ ト アウ ト さ れます。 ア ド レ スは、 チ ッ プ セ レ ク ト ( バス上で複数デバイ ス を可能にする用 )、オペ コ ー ド と 3 バイ ト のア ド レ ス を含む SPI プ ロ ト コ ルを使っ てア ク セ ス さ れます。 ア ド レ ス範囲の上位 5 ビ ッ ト は 「 ド ン ト ケア」 値 です。 19 ビ ッ ト のア ド レ スで、 一意に各バイ ト ア ド レ ス を指 定 し ます。 CY15B104Q の殆どの機能は、 SPI イ ン タ ー フ ェ ースによ り 制 御 さ れるか、 または基板搭載の回路によ っ て処理 さ れます。 メ モ リ 動作に対応 し た ア ク セ ス時間は基本的に シ リ アル プ ロ ト コルに必要な時間以外は 0 です。 すなわち、 メ モ リ は SPI バス の速度で読み書き さ れます。 シ リ アル フ ラ ッ シ ュや EEPROM と 異な り 、 書き込み処理がバス速度で行われる ため、 デバイ ス の書 き 込み準備 を 知 る ためにポー リ ン グす る 必要はあ り ませ ん。新 し いバス ト ラ ンザ ク シ ョ ンがデバイ スに送 り 込まれる ま でに書き込み動作は完了 し ます。 これはイ ン タ ー フ ェ ースの項 で詳 し く 説明 さ れています。 シ リ アル ペ リ フ ェ ラ ル イ ン タ ー フ ェ ース (SPI) バス CY15B104Q は SPI ス レーブ デバイ スであ り 、 最速 40MHz で 動作 し ます。 こ の高速シ リ アル バスによ り 、 SPI マス タ ー と の 間で高性能のシ リ アル通信が可能です。 多 く の一般的なマ イ ク ロ コ ン ト ロー ラ ーは、 ハー ド ウ ェ ア SPI ポー ト を持っ ている た め、 直接イ ン タ ー フ ェ ース を可能に し ます。 SPI ポー ト を持た ないマ イ ク ロ コ ン ト ロー ラ ーで、 通常のポー ト を使用 し て SPI ポー ト を エ ミ ュ レー ト するのは簡単です。 CY15B104Q は、 SPI モー ド 0 および 3 で動作 し ます。 SPI 概要 SPI は、 チ ッ プ セ レ ク ト (CS)、 シ リ アル入力 (SI)、 シ リ アル出 力 (SO)、シ リ アル ク ロ ッ ク (SCK) ピ ンの4 ピ ン イ ン タ ー フ ェ ー スです。 SPI は、 メ モ リ ア ク セ ス に ク ロ ッ ク と デー タ ピ ン を使用 し 、 デー タ バス上の複数デバ イ ス をサポー ト す る同期シ リ アル イ ン タ ー フ ェ ースです。SPI バス上のデバイ スは、CS ピ ン を使用 し てア ク テ ィ ブに さ れます。 チ ッ プ セ レ ク ト 、 ク ロ ッ ク、 デー タ の相互関係は SPI モー ド に よ り ます。 このデバイ スは、 SPI モー ド 0 および 3 をサポー ト し ます。 こ れら の両モー ド で、 CS がア ク テ ィ ブにな っ た後の 最初の立ち上が り エ ッ ジか ら始ま る SCK の立ち上が り エ ッ ジ で、 デー タ が F-RAM に ク ロ ッ ク 入力 さ れます。 SPI プ ロ ト コルはオペ コ ー ド によ っ て制御 さ れます。 こ れら の オペ コ ー ド は、 バス マス タ ーから ス レ ーブ デバイ スへの コ マ ン ド を指定 し ます。CS がア ク テ ィ ブに さ れた後、バス マス タ ー から最初に転送 さ れるバイ ト がオペ コ ー ド です。 オペ コ ー ド に 続いて、 ア ド レ ス と デー タ が転送 さ れます。処理が完了 し た後、 文書番号 : 001-94897 Rev. *B 新 し いオペ コ ー ド が発行 さ れる前に、 CS を非ア ク テ ィ ブにす る必要があ り ます。 SPI プ ロ ト コ ルで一般的に使用 さ れる用語 は以下の通 り です。 SPI マス タ ー SPI マス タ ー デバイ スは SPI バス上で制御 し ます。SPI バスは、 1 つまたは複数のス レーブ デバイ ス を制御する マス タ ーを 1 つ だけ持つ こ と があ り ます。すべてのス レーブが同 じ SPI バス ラ イ ン を共有 し 、 マス タ ーは CS ピ ン を使用 し てス レーブ デバイ スのいずれかを選択で き ます。 すべての処理は、 マス タ ーがス レーブのCS ピ ン を LOW にプルダウンする こ と によ っ てス レー ブ デバイ ス を ア ク テ ィ ブに し て開始する必要があ り ます。 マス タ ーは SCK も生成 し 、 SI と SO ラ イ ン上のすべてのデー タ 転 送はこ のク ロ ッ ク に同期 さ れます。 SPI ス レーブ SPI ス レーブ デバイ スは、 チ ッ プ セ レ ク ト ラ イ ン を介 し てマ ス タ ーに よ っ て ア ク テ ィ ブに さ れます。 ス レーブ デバイ スは、 SPI マス タ ーから の入力 と し て SCK を取得 し 、すべての通信は こ のク ロ ッ ク に同期 さ れます。 SPI ス レーブが SPI バス上で通 信を開始する こ と はな く 、 単にマス タ ーから の命令に従い実行 し ます。 CY15B104Q は SPI ス レーブ と し て動作 し 、 他の SPI ス レーブ デバイ ス と SPI バス を共有する場合があ り ます。 チ ッ プ セ レ ク ト (CS) あ ら ゆる ス レーブ デバイ ス を選択する ためには、 マス タ ーは対 応する CS ピ ン を プルダウンする必要があ り ます。 CS ピ ンが LOW の時のみ、 命令を ス レーブ デバイ スに発行で き ます。 デ バイ スが選択 さ れていない場合、 SI ピ ン経由のデー タ は無視 さ れ、 シ リ アル出力ピ ン (SO) は高イ ン ピーダ ン ス状態のま ま と な り ます。 注 : 新 し い命令は CS の立ち下が り エ ッ ジ で開始する必要があ り ます。 し たが っ て、 ア ク テ ィ ブ なチ ッ プ セ レ ク ト サイ ク ル 毎に 1 つのオペ コ ー ド のみが発行で き ます。 シ リ アル ク ロ ッ ク (SCK) シ リ アル ク ロ ッ ク は SPI マス タ ーによ っ て生成 さ れ、 CS が LOW にな っ た後、 通信が このク ロ ッ ク と 同期 さ れます。 CY15B104Q はデー タ 通信のために SPI モー ド 0 と 3 を有効に し ます。 こ れら の両モー ド において、 入力は SCK の立ち上が り エ ッ ジ でス レーブ デバイ スによ っ て ラ ッ チ さ れ、出力は立ち 下が り エ ッ ジ で発行 さ れます。 そのため、 SCK の最初の立ち上 が り エ ッ ジは、SI ピ ン に SPI 命令の最初の最上位ビ ッ ト (MSB) が到着 し た こ と を意味 し ます。 さ ら に、 すべてのデー タ の入力 と 出力は SCK と 同期 さ れます。 デー タ 転送 (SI / SO) SPI デー タ バスは、 シ リ アル デー タ 通信用に SI と SO の 2 ラ イ ン で 構成 さ れ ま す。 SI は マ ス タ ー ア ウ ト ス レ ー ブ イ ン (MOSI)、 SO はマス タ ー イ ン ス レーブ アウ ト (MISO) と も 呼 ばれています。マス タ ーは SI ピ ン を介 し てス レーブに命令を発 行 し 、 ス レーブは SO ピ ン を介 し て応答 し ます。 複数のス レー ブ デバイ スは、 前述のよ う に SI と SO ラ イ ン を共有する場合 があ り ます。 図 3 に示すよ う に、 CY15B104Q にはマス タ ー と 接続する こ と がで き る SI と SO 用の 2 本の独立 し た ピ ンがあ り ます。 ページ 4/22 CY15B104Q 専用 SPI バス を持た ないマ イ ク ロ コ ン ト ロ ー ラ ーでは、 汎用 ポー ト が使用 さ れる こ と も あ り ます。 マ イ コ ンのハー ド ウ ェ ア リ ソ ース を減ら すために、 2 つのデー タ ピ ン (SI、 SO) を 1 つ にま と めて接続 し 、 HOLD ピ ン と WP ピ ン を HIGH に固定接続 で き ます。 図 4 に、 マ イ コ ンのピ ン を 3 本のみ使用 し ている こ の コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン を示 し ます。 シ リ アル オペ コ ー ド CS が LOW にな る状態でス レーブ デバイ スが選択 さ れた後、最 初に受信 さ れたバイ ト は、 意図 さ れている動作用のオペ コ ー ド と し て扱われます。 CY15B104Q は メ モ リ ア ク セスに標準オペ コ ー ド を使用 し ます。 無効なオペ コ ー ド 無効なオペ コ ー ド が受信 さ れる と そのオペ コ ー ド は無視 さ れ、 デバイ スは SI ピ ン上にある追加のシ リ アル デー タ を CS の次 の立ち下が り エ ッ ジ ま で無視 し 、 SO ピ ンは ト ラ イ ス テー ト の ま ま と な り ます。 最上位ビ ッ ト (MSB) SPI プ ロ ト コルでは、 最初に送信 さ れる ビ ッ ト が最上位ビ ッ ト (MSB) でなければな り ません。 この方式はア ド レ ス と デー タ 転 送の両方に適用で き ます。 4M ビ ッ ト シ リ アル F-RAM は、 あ ら ゆる読み出 し または書き 込み動作に 3 バイ ト のア ド レ ス を必要 と し ます。ア ド レ スは 19 ビ ッ ト であ る ため、 入力 さ れた最初の 5 ビ ッ ト はデバ イ スに よ っ て無視 さ れます。 こ れら の 5 ビ ッ ト は 「 ド ン ト ケア」 です が、 よ り 高容量 メ モ リ への円滑な移行のために、 こ れら を 0 に セ ッ ト する こ と をサイ プ レ スはお勧め し ます。 ス テー タ ス レ ジ ス タ CY15B104Q には、 8 ビ ッ ト のス テー タ ス レ ジ ス タ が 1 個あ り ます。 ス テー タ ス レ ジ ス タ 内のビ ッ ト はデバ イ ス を コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンする ために使用 さ れます。 こ れら のビ ッ ト は 7 ページの表 3 で説明 さ れています。 図 3. SPI ポー ト を使用 し たシス テム コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン SCK MOSI MISO SCK SPI Microcontroller SI SO CY15B104Q CS HOLD WP SCK SI SO CY15B104Q CS HOLD WP CS1 HO LD 1 WP1 CS2 HO LD 2 WP2 図 4. SPI ポー ト を使用 し ないシス テム コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン P1.0 P1.1 SCK SI SO Microcontroller CY15B104Q CS HOLD WP P1.2 SPI モー ド CY15B104Q は、 SPI ペ リ フ ェ ラルが次の 2 つのモー ド のいず れかで動作 し ている マ イ ク ロ コ ン ト ロー ラ ーによ っ て駆動で き ます。 ■ SPI モー ド 0 (CPOL = 0、 CPHA = 0) ■ SPI モー ド 3 (CPOL = 1、 CPHA = 1) この両モー ド では、 入力デー タ は CS がア ク テ ィ ブにな っ た後 の最初の立ち上が り エ ッ ジか ら始ま る SCK の立ち上が り エ ッ ジ で ラ ッ チ さ れます。 ク ロ ッ クが HIGH 状態から 起動 さ れる場 合 ( モー ド 3) では、ク ロ ッ ク ト グル後の最初の立ち上が り エ ッ 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ジにな り ます。 出力デー タ は SCK の立ち下が り エ ッ ジ で利用 可能 と な り ます。 2 つの SPI モー ド は図 5 と 6 ページの図 6 に示 さ れています。 バス マ ス タ ーがデー タ を転送 し ていない時の ク ロ ッ ク の状態 は以下の通 り です。 ■ モー ド 0 では、 SCK が 0 のま ま です。 ■ モー ド 3 では、 SCK が 1 のま ま です。 CS ピ ン を LOW にする こ と によ り デバイ スが選択 さ れた時、デ バイ スは SCK ピ ンの状態から SPI モー ド を検出 し ます。 デバ イ スが選択 さ れた時に、 SCK ピ ンが LOW の場合、 デバイ スは ページ 5/22 CY15B104Q SPI モー ド 0 で動作 し 、 SCK ピ ンが HIGH の場合、 SPI モー ド 3 で動作 し ます。 図 5. SPI モー ド 0 CS 0 1 2 3 5 4 6 7 7 6 5 4 3 2 1 0 MSB LSB 図 6. SPI モー ド 3 CS 0 1 2 3 4 5 6 CY15B104Q は、 書き 込みが無効の状態で電源投入 さ れます。 WREN コ マ ン ド を書 き込み動作の前に発行す る必要があ り ま す。 WREN オペ コ ー ド を送信する こ と によ り 、 ユーザーは書き 込み動作用に次のオペ コ ー ド を発行で き ます。 こ れら はス テー タ ス レ ジ ス タ への書 き 込み (WRSR) と メ モ リ への書 き 込み (WRITE) を含みます。 WREN オペ コ ー ド を発行する と 、内部書き込みイ ネーブル ラ ッ チはセ ッ ト さ れます。 WEL と 呼ばれる ス テー タ ス レ ジ ス タ 内 のフ ラ グ ビ ッ ト はラ ッ チの状態を示 し ます。 WEL = 「1」 は、 書き込みが許可 さ れる こ と を示 し ます。 ス テー タ ス レ ジ ス タ の WEL ビ ッ ト に書き込んで も こ のビ ッ ト の状態に影響を与え ま せん。 WREN オペ コ ー ド のみがこ のビ ッ ト を セ ッ ト で き ます。 WEL ビ ッ ト は、 WRDI や WRSR、 WRITE 動作に続 く CS の立 ち上が り エ ッ ジ で自動的に ク リ ア さ れます。 こ れによ り 、 別の WREN コ マ ン ド を発行せず、ス テー タ ス レ ジ ス タ またはF-RAM ア レ イへの二重の書き込みを回避で き ます。 図 7 は、 WREN コ マ ン ド のバス コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン を示 し ます。 SCK SI WREN - 書き込みイ ネーブル ラ ッ チのセ ッ ト 7 図 7. WREN バス コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン SCK SI 7 6 5 4 3 2 1 MSB CS 0 LSB 0 1 2 3 4 5 6 7 SCK 電源投入時か ら最初のア ク セス ま で 電源投入後の tPU の間、CY15B104Q へはア ク セスで き ません。 ユーザーは タ イ ミ ング パラ メ ー タ ー tPU (VDD (min) から CS が 初めて LOW にな る時ま での最短期間 ) に従わねばな り ません。 SI 0 0 0 0 0 1 1 0 HI-Z SO コ マ ン ド の構成 バス マス タ ーが CY15B104Q に発行する コ マ ン ド ( オペ コ ー ド と 呼ばれる ) は 9 個あ り ます ( 表 1 を ご参照 く だ さ い )。こ れら のオペ コ ー ド は メ モ リ が実行する機能を制御 し ます。 表 1. オペ コ ー ド コ マ ン ド 名称 説明 オペ コ ー ド WREN 書き込みイ ネーブル ラ ッ チのセ ッ ト 0000 0110b WRDI 書き込みイ ネーブル ラ ッ チの リ セ ッ ト 0000 0100b RDSR ス テー タ ス レ ジ ス タ の読み出 し 0000 0101b WRSR ス テー タ ス レ ジ ス タ の書き込み 0000 0001b READ メ モ リ デー タ の読み出 し 0000 0011b FSTRD メ モ リ デー タ の高速読み出 し 0000 1011b WRITE メ モ リ デー タ 書き込み 0000 0010b SLEEP ス リ ープ モー ド への移行 1011 1001b RDID デバイ ス ID の読み出 し 1001 1111b 予約 済み 予約済み 1100 0011b 1100 0010b WRDI - 書き込みイ ネーブル ラ ッ チの リ セ ッ ト WRDI コ マ ン ド は、 書き込みイ ネーブル ラ ッ チ を ク リ アする こ と によ り すべての書き込み動作を無効に し ます。 ス テー タ ス レ ジ ス タ 内の WEL ビ ッ ト を読み出 し 、 WEL ビ ッ ト が 「0」 であ る こ と を確認する こ と によ り 、 ユーザーは書き込みが無効であ る こ と を確認で き ます。 図 8 は、 WRDI コ マ ン ド のバス コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン を示 し ます。 図 8. WRDI バス コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン CS 0 1 2 3 4 5 6 7 SCK SI SO 0 0 0 0 0 1 0 0 HI-Z 0101 1010b 0101 1011b 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ページ 6/22 CY15B104Q ス テー タ ス レ ジ ス タ および書き込み保護 CY15B104Q の書き込み保護機能は多層的であ り 、 ス テー タ ス レ ジ ス タ を介 し て有効に さ れます。 ス テー タ ス レ ジ ス タ は以下のよ う に構成 さ れています。 (WEL、 BP0、 BP1、 ビ ッ ト 4 ~ 5、 WPEN の工場出荷時の初期値は 「0」 であ り 、 ビ ッ ト 6 は 「1」 です )。 表 2. ス テー タ ス レ ジ ス タ ビッ ト 7 ビッ ト 6 ビッ ト 5 ビッ ト 4 ビッ ト 3 ビッ ト 2 ビッ ト 1 ビッ ト 0 WPEN (0) X (1) X (0) X (0) BP1 (0) BP1 (0) WEL (0) X (0) 表 3. ス テー タ ス レ ジ ス タ のビ ッ ト 定義 ビッ ト ビッ ト 0 定義 ド ン ト ケア ビ ッ ト 1 (WEL) 書き込みイ ネーブル 説明 このビ ッ ト は書き込み不可であ り 、 読み出す時に常に 「0」 を返す WEL はデバイ スの書き込みが有効かど う かを示す。 電源投入時、 こ のビ ッ ト の初期値 は 「0」 ( 無効 ) WEL = 「1」 --> 書き込みが有効 WEL = 「0」 --> 書き込みが無効 ビ ッ ト 2 (BP0) ブ ロ ッ ク保護ビ ッ ト 「0」 ブ ロ ッ ク保護に使用。 詳細は、 7 ページの表 4 を ご参照 ビ ッ ト 3 (BP1) ブ ロ ッ ク保護ビ ッ ト 「1」 ブ ロ ッ ク保護に使用。 詳細は、 7 ページの表 4 を ご参照 ビッ ト 4~5 ド ン ト ケア これ らのビ ッ ト は書き込み不可であ り 、 読み出 し 時に常に 「0」 を返す ビッ ト 6 ド ン ト ケア このビ ッ ト は書き込み不可であ り 、 読み出 し 時に常に 「1」 を返す ビッ ト 7 (WPEN) 書き込み保護イ ネーブル 書き込み保護ピ ン (WP) の機能を有効にする ために使用。 詳細は、 7 ページの表 5 を ご参照 ビッ ト ビ ッ ト 0 と 4 ~ 5 は 「0」 に、 ビ ッ ト 6 は 「1」 に固定 さ れ、 こ れらのビ ッ ト は修正で き ません。F-RAM は リ アル タ イムで書き 込まれビ ジーの時がないため、 ビ ッ ト 0 ( シ リ アル フ ラ ッ シ ュ や EEPROM での 「Ready or Write in progress ( 待機または書 き込み中 )」 の状態を示すビ ッ ト ) は不要であ り 、 「0」 と し て読 み出 さ れます。 し か し デバイ スがス リ ープ モー ド から 復帰する 時は例外です。 10 ページのス リ ープ モー ド を ご参照 く だ さ い。 BP1 および BP0 は ソ フ ト ウ ェ アの書き込み保護機能を制御す る不揮発性ビ ッ ト です。 WEL フ ラ グは、 書き込み イ ネーブル ラ ッ チの状態を示 し ます。 ス テー タ ス レ ジス タ の WEL ビ ッ ト に直接書き込んで も状態は変わ り ません。 こ のビ ッ ト は内部で WREN、 WRDI コ マ ン ド を介 し てそれぞれセ ッ ト および ク リ ア さ れます。 BP1 と BP0 は、 メ モ リ ブ ロ ッ クの書き込み保護ビ ッ ト です。 それらは表 4 に示すよ う に書き込み保護 さ れる メ モ リ 領域を指 定 し ます。 表 4. ブ ロ ッ ク メ モ リ への書き込み保護 BP1 0 0 1 1 BP0 0 1 0 1 保護 さ れる ア ド レ ス範囲 なし 60000h ~ 7FFFFh ( ア レ イの最上部 1/4) 40000h ~ 7FFFFh ( ア レ イの最上部 1/2) 00000h ~ 7FFFFh ( ア レ イ全体 ) BP1 と BP0 ビ ッ ト と 書き込みイ ネーブル ラ ッ チは、 メ モ リ を 書き込みか ら保護する唯一の メ カ ニズムです。 残 り の書き込み 保護機能は、 ブ ロ ッ ク保護ビ ッ ト への不用意な変更を防止 し ま す。 ス テ ー タ ス レ ジ ス タ の書 き 込み保護 イ ネ ー ブ ル ビ ッ ト (WPEN) は、 ハー ド ウ ェ ア書き込み保護 (WP) ピ ンの効果を制 文書番号 : 001-94897 Rev. *B 御 し ます。 WPEN ビ ッ ト が 「0」 に ク リ ア さ れる と 、 WP ピ ン の状態は無視 さ れます。 WPEN ビ ッ ト が 「1」 にセ ッ ト さ れた 時、 WP ピ ンが LOW にな る と ス テー タ ス レ ジ ス タ への書き込 みが禁止 さ れます。 そのためス テー タ ス レ ジ ス タ は、 WPEN = 「1」 かつ WP = 「0」 の場合のみ書き込み保護 さ れます。 表 5 に書き込み保護条件を ま と めます。 表 5. 書き込み保護 WEL WPEN WP 保護 ブロ ッ ク 非保護 ブロ ッ ク ス テー タ ス レ ジス タ 0 X X 保護 保護 保護 1 0 X 保護 非保護 非保護 1 1 0 保護 非保護 保護 1 1 1 保護 非保護 非保護 ス テー タ ス レ ジ ス タ 読み出 し (RDSR) RDSR コ マ ン ド では、 バス マス タ ーがス テー タ ス レ ジ ス タ の 内容を検証で き ます。 ス テー タ ス レ ジ ス タ を読み出す こ と で、 書 き 込 み 保 護 機 能 の 現 時 点 の 状 態 に 関 す る 情報 を 得 ま す。 RDSR オペ コ ー ド に続いて、 CY15B104Q はス テー タ ス レ ジ ス タ の内容を持つ 1 バイ ト を返 し ます。 ス テー タ ス レ ジ ス タ 書き込み (WRSR) WRSR コ マ ン ド では、 SPI バス マス タ ーがス テー タ ス レ ジ ス タ へ書き込み、 WPEN、 BP0、 BP1 ビ ッ ト を必要に応 じ て設定 する こ と で書き込み保護のコ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン を変更で き ます。 WRSR コ マ ン ド を発行する前には、 WP ピ ンが HIGH ま たは非ア ク テ ィ ブ であ る必要があ り ます。 CY15B104Q では、 WPが メ モ リ ア レ イ ではな く ス テー タ ス レ ジ ス タ のみへの書き 込みのみを防止する こ と に注意 し て く だ さ い。WRSR コ マ ン ド ページ 7/22 CY15B104Q を送信する前に、 書き込みを有効にする ため WREN コ マ ン ド を送信する必要があ り ます。WRSR コ マ ン ド の実行は書き込み 動作に相当する ため、書き込みイ ネーブル ラ ッ チがク リ ア さ れ ます。 図 9. RDSR バス コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン CS 0 1 2 3 4 5 6 7 0 1 2 3 4 5 6 7 SCK Opcode 0 SI 0 0 0 0 1 0 1 0 Data HI-Z SO D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 MSB LSB 図 10. WRSR バス コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン (WREN が非表示 ) CS 0 1 2 3 4 5 6 7 0 1 2 3 4 5 6 7 SCK Data Opcode SI SO 0 0 0 0 0 0 0 1 D7 X MSB X D3 D2 X X LSB HI-Z メ モ リ の動作 高い ク ロ ッ ク 周波数での動作が可能な SPI イ ン タ ー フ ェ ース は、 F-RAM 技術の高速書き込み機能を際立たせます。 シ リ アル フ ラ ッ シ ュや EEPROM と 違っ て、 CY15B104Q はバス速度で シーケ ン シ ャルに書き込みを実行で き ます。ページ レ ジ ス タ は 不要であ り 、 シーケ ン シ ャルな書き込みは何回で も 実行で き ま す。 書き込み動作 メ モ リ へのすべての書き込みは、 アサー ト およびデアサー ト さ れる CS を伴 う WREN オペ コ ー ド で始ま り ます。次のオペ コ ー ド は WRITE です。 WRITE オペ コ ー ド の後には、 メ モ リ へ書き 込む最初のデー タ バイ ト を示す 19 ビ ッ ト ア ド レ ス (A18 ~ A0) の 3 バイ ト ア ド レ スが続き ます。 3 バイ ト ア ド レ スの上位 5 ビ ッ ト は無視 さ れます。 後続のバイ ト はシーケ ン シ ャ ルに書き 込まれるデー タ バイ ト です。 バス マス タ ーがク ロ ッ ク を送 り 、 CS を LOW に維持 し ている限 り 、ア ド レ スは内部で イ ン ク リ メ ン ト さ れます。 7FFFFh の最終ア ド レ スに達する と 、 カ ウン ト は 00000h に戻 り ます。 デー タ は MSB か ら書き込みます。 CS の立ち上が り エ ッ ジ で書き込み動作を終了 し ます。 書き込み動 作を図 11 に示 し ます。 注 : バース ト 書き込みが保護 さ れたブ ロ ッ ク に達する と 、 ア ド レ スの自動イ ン ク リ メ ン ト は停止 し 、 書き込み用に受信 さ れた 後続のデー タ バイ ト のすべてがデバイ スに無視 さ れます。 EEPROM はページ バ ッ フ ァ を使用 し て書き込みスループ ッ ト を上げます。 ページ バ ッ フ ァ は、 書き込み動作が遅い と い う 本 来の特性を補完する ものです。 F-RAM メ モ リ は、 各デー タ バ イ ト が (8 番目の ク ロ ッ ク の後 ) ク ロ ッ ク 入力 さ れた直後に F-RAM ア レ イ に書き込まれる ため、 ページ バ ッ フ ァ を持っ て 文書番号 : 001-94897 Rev. *B X いません。 そのため、 ページ バ ッ フ ァ の遅延な し に何バイ ト で も 書き込めます。 注 : 書き込み中に電源を喪失する と 、 最後に完了 し たバイ ト の みが書き込まれます。 読み出 し 動作 CSの立ち下が り エ ッ ジの後に、バス マス タ ーはREADオペ コ ー ド を発行で き ます。 READ コ マ ン ド の後に、 読み出 し 動作の最 初のバイ ト を指定する 19 ビ ッ ト ア ド レ ス (A18 ~ A0) の 3 バ イ ト ア ド レ スが続き ます。ア ド レ スの上位 5 ビ ッ ト は無視 さ れ ます。 オペ コ ー ド と ア ド レ スが発行 さ れた後、 デバイ スは次の 8 ク ロ ッ ク サイ クルで読み出 し デー タ を出力 し ます。SI 入力は 読み出 し デー タ バイ ト の出力中には無視 さ れます。後続のバイ ト は順次に読み出 さ れるデー タ バイ ト です。 バス マ ス タ ーが ク ロ ッ ク を送 り 、 かつ CS が LOW である限 り 、 ア ド レ スは内 部で イ ン ク リ メ ン ト さ れます。 7FFFFh の最終ア ド レ スに達す る と 、 カ ウン ト は 00000h に戻 り ます。 デー タ は MSB から 読み 出 し ます。 CS の立ち上が り エ ッ ジ で読み出 し 動作 を停止 し 、 SO ピ ン を ト ラ イ ス テー ト に し ます。 読み出 し 動作を 図 12 に 示 し ます。 高速読み出 し 動作 CY15B104Q は、シ リ アル フ ラ ッ シ ュ デバイ ス と の コ ー ド 互換 性のために提供 さ れる FAST READ オペ コ ー ド (0Bh) をサポー ト し ます。 FAST READ オペ コ ー ド の後には、 読み出 し 動作の 最初のバイ ト を指定する 19 ビ ッ ト ア ド レ ス (A18 ~ A0) の 3 バイ ト ア ド レ スが続き、次はダ ミ ー バイ ト と な り ます。 ダ ミ ー バイ ト は 8 ク ロ ッ ク サイ ク ルの読み出 し 遅延を入れます。 ダ ミ ー バイ ト を追加する こ と を除き、高速読み出 し 動作は通常の ページ 8/22 CY15B104Q さ れ、 最終ア ド レ ス 7FFFFh に達する と カ ウン タ ーは 00000h に戻 り ます。 デバイ スが SO ラ イ ン上でデー タ を出力 し ている 時、 SI ラ イ ン上の遷移は無視 さ れます。 CS の立ち上が り エ ッ ジ で高速読み出 し 動作を停止 し 、 SO ピ ン を ト ラ イ ス テー ト に し ます。 高速読み出 し 動作を図 13 に示 し ます。 読み出 し 動作 と 同 じ です。 オペ コ ー ド 、 ア ド レ ス、 ダ ミ ー バイ ト を受信 し た後、CY15B104Q は SO ラ イ ン上で MSB フ ァ ース ト 方式でデー タ バイ ト を出力 し 始めます。 またデバイ スが選択 さ れク ロ ッ クが有効である限 り 出力を継続 し ます。 バルク 読み 出 し の場合、内部ア ド レ ス カ ウン タ は自動的に イ ン ク リ メ ン ト 図 11. メ モ リ 書き込み (WREN が非表示 ) 動作 CS 1 2 3 4 5 6 7 0 1 2 3 4 5 6 7 ~ ~ ~ ~ 0 SCK Opcode 0 SI 0 0 0 0 20 21 22 23 0 1 1 0 X X X X X A18 A17 A16 MSB 3 4 5 6 7 Data 19-bit Address 0 2 A3 A2 A1 A0 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 LSB MSB LSB HI-Z SO 図 12. メ モ リ 読み出 し 動作 CS 1 2 3 4 5 6 7 0 1 2 3 4 5 6 7 SCK Opcode 0 SI 0 0 0 ~ ~ ~ ~ 0 20 21 22 23 0 1 2 3 4 5 6 7 19-bit Address 0 0 1 1 X X X X X A18 A17 A16 MSB A3 A2 A1 A0 LSB Data HI-Z SO D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 MSB LSB 図 13. 高速読み出 し 動作 CS 1 2 3 4 5 6 7 0 1 2 3 4 Opcode SI 0 0 0 0 1 5 6 7 ~ ~ ~ ~ 0 SCK 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 0 1 1 X X X X X A18A17 A16 MSB SO HI-Z A3 A2 A1 A0 X X X X X 3 4 5 6 7 X X X LSB Data D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 MSB 文書番号 : 001-94897 Rev. *B 2 Dummy Byte 19-bit Address 0 1 LSB ページ 9/22 CY15B104Q HOLD ピ ン を HIGH にする と 、動作を再開 し ます。SCK が LOW の間に HOLD の遷移を行 う 必要があ り ますが、SCK と CS ピ ン はホール ド 状態中に切 り 替え ら れます。 HOLD ピ ンの動作 HOLD ピ ン を使 っ て、連続動作を中断せずそれに割 り 込めます。 SCK が LOW の間に、バス マス タ ーが HOLD ピ ン を LOW にす る と 、 その時点の動作は一時停止 し ます。 SCK が LOW の間に ~ ~ 図 14. HOLD 動作 [2] ~ ~ CS ~ ~ SCK ~ ~ HOLD VALID IN VALID IN ~ ~ SI SO の立ち下が り エ ッ ジ で、デバイ スは tREC 以内に通常の動作に復 帰 し ます。 SO ピ ンは、 ウ ェ イ ク ア ッ プ期間中は HI-Z 状態のま ま です。 デバイ スは、 ウ ェ イ ク ア ッ プ期間内でオペ コ ー ド に応 答する必要はあ り ません。 ウ ェ イ ク ア ッ プの手順を開始する た めに、 コ ン ト ロー ラ ーが、 例えば 「ダ ミ ー」 の読み出 し を送信 し 、 残 り の tREC 時間で待機する こ と も あ り ます。 ス リ ープ モー ド 低消費電力ス リ ープ モー ド が CY15B104Q デバイ スに実装 さ れ ています。 SLEEP オペ コ ー ド B9h が入力 さ れて CS が HIGH にな る と 、 デバイ スは低消費電力モー ド に移行 し ます。 ス リ ー プ モー ド にな る と SCK と SI ピ ンは無視 さ れ、SO は HI-Z にな り ますが、 デバイ スは CS ピ ンの監視を継続 し ます。 CS の次 図 15. ス リ ープ モー ド の動作 Enters Sleep Mode t REC Recovers from Sleep Mode CS 0 1 2 3 4 5 6 7 t SU SCK SI 1 0 1 1 1 SO 0 0 1 VALID IN HI-Z 注: 2. 図 14 に、 入力モー ド と 出力モー ド での HOLD 動作を示 し ます。 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ページ 10/22 CY15B104Q デバイ ス ID CY15B104Q デバイ スは、 メ ー カ ー、 製品 ID、 ダ イ レ ビ ジ ョ ン について問い合わせを行え ます。 RDID オペ コ ー ド 9Fh は、 両 方 と も読み出 し 専用バイ ト の メ ー カ ー ID と 製品 ID を読む こ と がで き ます。 JEDEC から 割 り 当て ら れた メ ー カ ー ID は、 バン ク 7 の中にサイ プ レ ス (Ramtron) の識別子を配置 し ています。 そのため、 6 バイ ト の連続 コ ー ド 7Fh があ り 、 その後に 1 バイ ト の C2h が続き ます。 製品 ID の 2 バイ ト は フ ァ ミ リ コ ー ド と 容量コ ー ド 、 サブ コ ー ド 、 製品レ ビ ジ ョ ン コ ー ド を含みます。 表 6. デバイ ス ID デバイ ス ID の説明 71 ~ 16 (56 ビ ッ ト ) デバイ ス ID (9 バイ ト ) 15 ~ 13 (3 ビ ッ ト ) 12 ~ 8 (5 ビ ッ ト ) 7~6 (2 ビ ッ ト ) 5~3 2~0 (3 ビ ッ ト ) (3 ビ ッ ト ) 製品 ID メ ー カ ー ID 7F7F7F7F7F7FC22608h 0111111101111111011111110111 1111011111110111111111000010 ファ ミ リ コー ド 001 容量 コー ド 00110 サブ コー ド 00 レビジ ョ ン コー ド 001 予約済み 000 図 16. デバイ ス ID の読み出 し 0 1 2 3 4 5 6 7 0 1 2 3 4 5 6 7 SCK ~ ~ CS 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 Opcode SO 1 0 0 1 1 1 1 1 HI-Z D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 ~ ~ SI D3 D2 D1 D0 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 MSB LSB 9-Byte Device ID ア ク セス可能回数 1014 CY15B104Q デバイ スには 回以上、読み書き を問わずア ク セスする こ と がで き ます。F-RAM メ モ リ は読み出 し と 格納 メ カ ニズムを伴い動作 し ます。 そのため、 メ モ リ ア レ イへのア ク セ ス ( 読み出 し /書き込み ) に対 し て、 ア ク セス サイ ク ルが行単 位で適用 さ れます。 F-RAM のアーキテ ク チ ャは、 64 ビ ッ ト の 列 と 32K の行か ら な る ア レ イ を基に し ています。読み出 し また は書き込みは行単位に行われます。 1 行内のデー タ のア ク セス バイ ト 数に関わ ら ず内部的に行に対する ア ク セスは 1 回です。 行内の各バイ ト は、 ア ク セス可能回数の計算では 1 回のみカ ウ ン ト さ れます。 表 7 は、 オペ コ ー ド 、 開始ア ド レ ス、 順々の 64 バイ ト デー タ の流れを含む、 64 バイ ト の繰 り 返 し ループに対 応 し たア ク セス可能回数を示 し ています。 こ れはループによ っ て各バイ ト が 1 回のア ク セス回数を費や し た こ と にな り ます。 文書番号 : 001-94897 Rev. *B F-RAM の読み出 し と 書き込み可能回数は、 40MHz のク ロ ッ ク 速度で も 事実上無制限です。 表 7. 64 バイ ト ループの繰 り 返 し でア ク セス可能回数が限界に 達する期間 SCK 周波数 (MHz) ア ク セス可能 ア ク セス可能 限界到達年数 回数 回数 ( サイ クル / 秒 ) ( サイ ク ル / 年 ) 40 73,520 2.32×1012 43.1 10 18,380 5.79×1011 172.7 5 9,190 2.90×1011 345.4 ページ 11/22 CY15B104Q パ ッ ケージ許容電力損失 (TA = 25°C) ........................... 1.0W 最大定格 最大定格を超え る と 、 デバイ スの寿命が短 く な る可能性があ り ます。 こ れら のユーザー ガ イ ド ラ イ ンはテ ス ト が行われていま せん。 保存温度 ..................................................... –55°C ~ +125°C 表面実装ハン ダ付け温度 (3 秒 ) ............................... +260°C DC 出力電流 ( 出力 1 本当 り 、 1 秒間 ) ....................... 15mA 静電気の放電電圧 人体モデル (JEDEC 準拠 JESD22-A114-B) .............................. 2kV 帯電デバイ ス モデル (JEDEC 準拠 JESD22-C101-A) ............ 500V 最大累積保存時間 : 周囲温度 125°C の場合............................................... 1000 h 周囲温度 85°C の場合.................................................... 10 年 ラ ッ チア ッ プ電流..................................................... >140mA 通電時の周囲温度...................................... –55°C ~ +125°C 動作範囲 VSS を基準 と し た VDD の電源電圧 .............. –1.0V ~ +4.5V 範囲 周囲温度 (TA) VDD 入力電圧 ............................. –1.0V ~ +4.5V、 VIN<VDD+1.0V 産業機器向け –40°C ~ +85°C 2.0V ~ 3.6V High-Z 状態の出力 に与え られる DC 電圧.............................–0.5V ~ VDD+0.5V グ ラ ン ド 電位を基準に し た任意のピ ンの過渡電圧 (<20ns) .................................................................–2.0V ~ VDD+2.0V DC 電気的特性 動作範囲において パラ メ ー タ ー VDD 電源 IDD VDD 電源電流 ISB IZZ Min Typ[3] Max 単位 2.0 3.3 3.6 V fSCK=1MHz – 0.13 0.30 mA fSCK=40MHz – 1.4 3 mA CS = VDD。 他のすべての入 TA=25°C 力は VSS または VDD を印加 T =85°C A – 100 150 A – – 250 A CS=VDD。他のすべての入力 TA=25°C は VSS または VDD を印加 T =85°C A – 3 5 A – – 8 A 説明 VDD ス タ ンバイ電流 ス リ ープ モー ド 電流 テ ス ト 条件 SCK は VDD–0.2V と VSS 間 で ト グル。 他の入力は VSS または VDD– 0.2V を印加。 SO= 開放 ILI 入力 リ ー ク電流 VSS < VIN < VDD – – ±1 A ILO 出力 リ ー ク電流 VSS < VOUT < VDD – – ±1 A VIH 入力 HIGH 電圧 0.7×VDD – VDD+0.3 V VIL 入力 LOW 電圧 – 0.3 – 0.3 × VDD V VOH1 出力 HIGH 電圧 IOH=–1mA、 VDD=2.7V 2.4 – – V VOH2 出力 HIGH 電圧 IOH=–100μA VDD–0.2 – – V VOL1 出力 LOW 電圧 IOL=2mA、 VDD=2.7V – – 0.4 V VOL2 出力 LOW 電圧 IOL=150μA – – 0.2 V 注: 3. 標準値は 25°C、 VDD=VDD (Typ) の場合です。 100% 試験 さ れているわけではあ り ません。 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ページ 12/22 CY15B104Q デー タ 保持期間およびア ク セス可能回数 パラ メ ー タ ー TDR NVC 説明 デー タ 保持期間 ア ク セス可能回数 Min Max 単位 TA=85°C テ ス ト 条件 10 – 年 TA=75°C 38 – TA=65°C 151 – 14 – 10 動作温度範囲内 サイ クル 静電容量 パラ メ ー タ ー [4] CO CI 説明 出力ピ ン静電容量 (SO) テ ス ト 条件 TA=25°C、 f=1MHz、 VDD=VDD(typ) 入力ピ ン静電容量 Max 単位 8 pF 6 pF 熱抵抗 説明 パラ メ ー タ ー JA JC 熱抵抗 ( 接合部か ら周囲 ) 熱抵抗 ( 接合部か ら ケース ) テ ス ト 条件 テ ス ト 条件は、 EIA/JESD51 に準拠する 熱イ ン ピーダ ン ス を測定する ための標準 試験方法 と 手順に従 う 8 ピ ン SOIC 8 ピ ン TDFN 単位 114 30 °C/W 52 26 °C/W AC テ ス ト 条件 入力パルス レ ベル ..........................VDD の 10% お よび 90% 入力の立ち上が り と 立ち下が り 時間 ................................3ns 入力 と 出力 タ イ ミ ングの基準レ ベル ........................0.5×VDD 出力負荷容量 ................................................................. 30pF 注: 4. こ のパ ラ メ ー タ ーは定期的にサン プ リ ン グ さ れ 100% はテ ス ト さ れません。 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ページ 13/22 CY15B104Q AC ス イ ッ チ ング特性 動作範囲において パ ラ メ ー タ ー [5] VDD=2.0V ~ 3.6V 説明 サイ プ レ ス 他社の パラ メ ー タ ー パラ メ ー タ ー VDD=2.7V ~ 3.6V Min Max Min Max 単位 fSCK – SCK ク ロ ッ ク周波数 0 25 0 40 MHz tCH – ク ロ ッ ク HIGH 時間 18 – 11 – ns tCL – ク ロ ッ ク LOW 時間 18 – 11 – ns tCSU tCSS チ ッ プ セ レ ク ト のセ ッ ト ア ッ プ時間 12 – 10 – ns tCSH tCSH チ ッ プ セ レ ク ト ホール ド 時間 12 – 10 – ns tHZCS 出力デ ィ セーブル時間 – 20 – 12 ns tODV tCO 出力デー タ 有効時間 – 16 – 9 ns tOH – 出力ホール ド 時間 0 – 0 – ns tD tOD [6、 7] – 選択解除時間 60 – 40 – ns [7、 8] – デー タ 入力立ち上が り 時間 – 50 – 50 ns tF[7、 8] – デー タ 入力立ち下が り 時間 – 50 – 50 ns tSU tSD デー タ セ ッ ト ア ッ プ時間 8 – 5 – ns tH tHD デー タ ホール ド 時間 8 – 5 – ns tHS tSH HOLD セ ッ ト ア ッ プ時間 12 – 10 – ns tHH tHH HOLD ホール ド 時間 12 – 10 – ns tHZ[6、 7] tLZ[7] tHHZ HOLD LOW か ら HI-Z ま で – 25 – 20 ns tHLZ HOLD HIGH から デー タ ア ク テ ィ ブ ま で – 25 – 20 ns tR 注: 5. 13 ページの AC テ ス ト 条件に示すよ う に、 テ ス ト 条件では、 3ns 以下の信号遷移時間、 0.5×VDD の タ イ ミ ン グ リ フ ァ レ ン ス レ ベル、 VDD の 10% ~ 90% の入 力パルス レ ベル、 指定の IOL/IOH の出力負荷、 30pF の負荷容量を前提に し ています。 6. tOD お よび tHZ は、 5pF の負荷容量で規定 さ れています。 出力が高イ ン ピーダ ン ス状態に入る時に、 遷移が測定 さ れます。 7. 特性付け さ れていますが、 すべてのデバイ ス で テ ス ト は さ れていません。 8. 立ち上が り と 立ち下が り 時間は波形の 10% と 90% の間で測定 さ れます。 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ページ 14/22 CY15B104Q 図 17. 同期デー タ タ イ ミ ング ( モー ド 0) tD CS tCSU tCH tCL tCSH SCK tSU SI tH VALID IN VALID IN VALID IN tOH tODV SO HI-Z tOD HI-Z CS SCK tHH ~ ~ ~ ~ 図 18. HOLD タ イ ミ ング tHS ~ ~ tHS VALID IN tHZ 文書番号 : 001-94897 Rev. *B VALID IN tLZ ~ ~ SO tSU ~ ~ HOLD SI tHH ページ 15/22 CY15B104Q パワー サイ ク ル タ イ ミ ング 動作範囲において パラ メ ー タ ー 説明 Min Max 単位 – ms tPU 電源投入時 (VDD(min)) か ら最初のア ク セス (CS LOW) ま で 1 tPD 最後のア ク セス (CS HIGH) か ら電源切断 (VDD(min)) 時ま で 0 – µs tVR [9] VDD 電源投入時のラ ン プ レー ト 50 – µs/V tVF[9] VDD 電源切断時のラ ン プ レー ト 100 – µs/V tREC[10] ス リ ープ モー ド から の復帰時間 – 450 µs VDD ~ ~ 図 19. パワー サイ クル タ イ ミ ング VDD(min) tVR CS tVF tPD ~ ~ tPU VDD(min) 注: 9. VDD 波形上の任意の点で測定 し たス ロープ です。 10. 設計保証です。 ス リ ープ モー ド か ら の復帰 タ イ ミ ン グについては、 図 15 を ご参照 く だ さ い。 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ページ 16/22 CY15B104Q 注文情報 注文 コ ー ド パ ッ ケージ図 パ ッ ケージ タ イ プ CY15B104Q-SXI 001-85261 8 ピ ン SOIC CY15B104Q-SXIT 001-85261 8 ピ ン SOIC CY15B104Q-LHXI 001-85579 8 ピ ン TDFN CY15B104Q-LHXIT 001-85579 8 ピ ン TDFN 動作範囲 産業機器向け これ ら すべてのデバイ スは鉛 フ リ ーです。 在庫状況については、 最寄 り のサイ プ レ スの販売代理店にお問い合わせ く だ さ い。 注文 コ ー ド の定義 CY 15 B 104 Q - S X I T オプ シ ョ ン : 空白 = 標準 ; T= テープ と リ ール 温度範囲 : I= 産業機器向け (–40°C ~ +85°C) X= 鉛フ リ ー パ ッ ケージ タ イ プ : S=8 ピ ン SOIC ; LH=8 ピ ン DFN Q=SPI F-RAM 容量 : 104 = 4M ビ ッ ト 電圧 : B=2.0V ~ 3.6V F-RAM サイ プ レ ス 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ページ 17/22 CY15B104Q パ ッ ケージ図 図 20. 8 ピ ン SOIC (208mil) パ ッ ケージ図、 001-85261 001-85261 ** 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ページ 18/22 CY15B104Q パ ッ ケージ図 ( 続き ) 図 21. 8 ピ ン DFN (5mm×6mm×0.75mm) パ ッ ケージ図、 001-85579 001-85579 *A 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ページ 19/22 CY15B104Q 略語 略語 CPHA CPOL EEPROM EIA F-RAM 本書の表記法 説明 測定単位 Clock Phase ( ク ロ ッ ク位相 ) Clock Polarity ( ク ロ ッ ク 極性 ) Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory ( 電気的消去プ ログ ラ ム可能な読み出 し 専用 メ モ リ ) Electronic Industries Alliance ( 米国電子工業会 ) Ferroelectric Random Access Memory ( 強誘電体 ラ ン ダム ア ク セス メ モ リ ) 記号 °C 測定単位 摂氏温度 Hz ヘルツ kHz キロヘルツ k キロオーム Mbit メ ガビ ッ ト MHz メ ガヘルツ Input/Output ( 入力/出力 ) Joint Electron Devices Engineering Council ( 半導体技術協会 ) A マ イ ク ロ ア ンペア F マイ クロフ ァ ラ ッ ド s マ イ ク ロ秒 JESD JEDEC 準拠 mA ミ リ ア ンペア LSB Least Significant Bit ( 最下位ビ ッ ト ) ms ミ リ秒 MSB Most Significant Bit ( 最上位ビ ッ ト ) Restriction of Hazardous Substances ( 特定有害物質使用制限指令 ) Serial Peripheral Interface ( シ リ アル ペ リ フ ェ ラル イ ン タ ー フ ェ ース ) Small Outline Integrated Circuit ( 小型外形集積回路 ) Thin Dual Flat No-lead ( 薄型デ ュ アル フ ラ ッ ト ノ ー リ ー ド ) ns ナノ秒 オーム % パーセ ン ト pF ピコフ ァ ラ ッ ド V ボル ト W ワッ ト I/O JEDEC RoHS SPI SOIC TDFN 文書番号 : 001-94897 Rev. *B ページ 20/22 CY15B104Q 改訂履歴 文書名 : CY15B104Q、 4M ビ ッ ト (512K×8) シ リ アル (SPI) F-RAM 文書番号 : 001-94897 版 ** ECN 番号 4564213 変更者 HZEN 発行日 11/13/2014 こ れは英語版 001-94240 Rev. ** を翻訳 し た日本語版 001-94897 Rev. ** です。 *A 4699882 MIOU 03/26/2015 こ れは英語版 001-94240 Rev. *B を翻訳 し た日本語版 001-94897 Rev. *A です。 *B 4959436 HZEN 10/16/2015 こ れは英語版 001-94240 Rev. *C を翻訳 し た日本語版 001-94897 Rev. *B です。 文書番号 : 001-94897 Rev. *B 変更内容 ページ 21/22 CY15B104Q セールス、 ソ リ ュ ーシ ョ ンおよび法律情報 ワール ド ワ イ ド 販売 と 設計サポー ト サイ プ レ スは、 事業所、 ソ リ ュ ーシ ョ ン セ ン タ ー、 メ ー カ ー代理店および販売代理店の世界的なネ ッ ト ワー ク を保持 し ています。 お客様の最寄 り のオ フ ィ スについては、 サイ プ レ スのロ ケーシ ョ ン ページ を ご覧 く だ さ い。 PSoC® ソ リ ュ ーシ ョ ン 製品 車載用 ク ロ ッ ク&バ ッ フ ァ イ ン タ ー フ ェ ース 照明 & 電力制御 cypress.com/go/interface PSoC cypress.com/go/psoc ワ イヤレ ス/ RF サイ プ レ ス開発者 コ ミ ュ ニ テ ィ cypress.com/go/powerpsoc cypress.com/go/memory USB コ ン ト ロー ラ ー PSoC 1 | PSoC 3 | PSoC 4 | PSoC 5LP cypress.com/go/clocks メモリ タ ッ チ セ ン シ ング psoc.cypress.com/solutions cypress.com/go/automotive コ ミ ュ ニ テ ィ | フ ォ ー ラ ム | ブ ログ | ビデオ | ト レーニ ン グ テ ク ニ カル サポー ト cypress.com/go/support cypress.com/go/touch cypress.com/go/USB cypress.com/go/wireless © Cypress Semiconductor Corporation, 2014-2015. 本文書に記載 さ れる情報は予告な く 変更 さ れる場合があ り ます。 Cypress Semiconductor Corporation ( サイ プ レ ス セ ミ コ ン ダ ク タ 社 ) は、 サイ プ レ ス製品に組み込まれた回路以外のいかな る回路を使用する こ と に対 し て一切の責任を負 いません。 サイ プ レ ス セ ミ コ ン ダ ク タ 社は、 特許またはその他の権利に基づ く ラ イ セ ン ス を譲渡する こ と も、 または含意す る こ と も あ り ません。 サイ プ レ ス製品は、 サイ プ レ ス と の書面によ る合意に基づ く ものでない限 り 、 医療、 生命維持、 救命、 重要な管理、 または安全の用途のために使用 する こ と を保証する ものではな く 、 また使用する こ と を 意図 し た もので も あ り ません。 さ ら にサイ プ レ スは、 誤動作や故障によ っ て使用者に重大な傷害を も た ら す こ と が合理的に予想 さ れ る生 命維持シ ス テムの重要な コ ンポーネ ン ト と し てサイ プ レ ス製品を使用する こ と を許可 し ていません。 生命維持シ ス テムの用途にサイ プ レ ス製品を供する こ と は、 製造者がそのよ う な使用における あ ら ゆる リ ス ク を負 う こ と を意味 し 、 その結果サイ プ レ スはあ ら ゆる責任を免除 さ れる こ と を意味 し ます。 すべてのソ ース コ ー ド ( ソ フ ト ウ ェ アおよび/またはフ ァ ームウ ェ ア ) はサイ プ レ ス セ ミ コ ン ダ ク タ 社 ( 以下 「サイ プ レ ス」 ) が所有 し 、 全世界の特許権保護 ( 米国およびその他の国 )、 米国の著 作権法な ら びに国際協定の条項に よ り 保護 さ れ、 かつそれら に従います。 サイ プ レ スが本書面に よ り ラ イ セ ン シーに付与する ラ イ セ ン スは、 個人的、 非独占的かつ譲渡不能の ラ イ セ ン ス であ り 、 適用 さ れる契約で指定 さ れたサイ プ レ スの集積回路 と 併用 さ れる ラ イ セ ン シーの製品のみをサポー ト する カ ス タ ム ソ フ ト ウ ェ アおよび/またはカ ス タ ム フ ァ ームウ ェ ア を作成する目的に限 っ て、 サイ プ レ スの ソ ース コ ー ド の派生著作物を コ ピー、 使用、 変更そ し て作成する ためのラ イ セ ン ス、 な ら びにサイ プ レ スの ソ ース コ ー ド および派生著作物を コ ンパイルする ための ラ イ セ ン スです。 上記で指定 さ れた場合を除き、 サイ プ レ スの書面によ る明示的な許可な く し て本 ソ ース コ ー ド を複製、 変更、 変換、 コ ンパイル、 または表示する こ と はすべて禁止 し ます。 免責条項 : サイ プ レ スは、 明示的または黙示的を問わず、 本資料に関するいかな る種類の保証も 行いません。 こ れには、 商品性または特定目的への適合性の黙示的な保証が含まれますが、 こ れに 限定 さ れません。 サイ プ レ スは本文書に記載 さ れる資料に対 し て今後予告な く 変更を加え る権利を留保 し ます。 サイ プ レ スは、 本文書に記載 さ れるいかな る製品または回路を適用または使用 し た こ と によ っ て生ず るいかな る責任も 負いません。 サイ プ レ スは、 誤動作や故障によ っ て使用者に重大な傷害を も た ら す こ と が合理的に予想 さ れる生命 維持シ ス テムの重要な コ ンポーネ ン ト と し てサイ プ レ ス製品を使用する こ と を許可 し ていません。 生命維持シ ス テムの用途にサイ プ レ ス製品を供する こ と は、 製造者がそのよ う な使用におけるあ ら ゆ る リ ス ク を負 う こ と を意味 し 、 その結 果サイ プ レ スはあ ら ゆる責任を免除 さ れる こ と を意味 し ます。 ソ フ ト ウ ェ アの使用は、 適用 さ れるサイ プ レ ス ソ フ ト ウ ェ ア ラ イ セ ン ス契約によ っ て制限 さ れ、 かつ制約 さ れる場合があ り ます。 文書番号 : 001-94897 Rev. *B 改訂日 2015 年 10 月 16 日 本書で言及するすべての製品名および会社名は、 それぞれの所有者の商標である場合があ り ます。 ページ 22/22