注文コード No. N 7 7 2 8 厚膜混成集積回路 STK404-090S 1ch AB 級オーディオパワーIC 50W 概要 STK404-000S シリーズは、ディスクリート構成により最適設計されたオーディオパワーアンプ回路 を、独自の絶縁金属基板技術 IMST により小型実装した、オーディオパワーアンプ用ハイブリッド IC です。新低熱抵抗基板の採用により、小型パッケージを実現しています(当社従来機種比)。 特長 ・45W∼180W(10%/1kHz)まで、ピンコンパチブルでシリーズ化。出力グレードによる、PCB 基板の共 通化が図れます。 ・小型パッケージ 30W∼ 40W(THD=0.4%,f=20Hz∼20kHz);44.0mm×25.6mm×8.5mm * 50W∼ 80W(THD=0.4%,f=20Hz∼20kHz);46.6mm×25.5mm×8.5mm * 100W∼120W(THD=0.4%,f=20Hz∼20kHz);59.2mm×25.5mm×8.5mm * *ピン含まず ・出力負荷インピーダンス RL=6Ω ・負荷短絡許容時間 0.3s ・過熱保護回路内蔵 ・スタンバイ回路、ミューティング回路、負荷短絡保護回路等への対応が容易です。 外形図 4204 (unit:mm) 46.6 41.2 17.5 12.7 3.6 25.5 8.5 2.54 0.5 4.0 12 1 2.9 0.4 5.5 (6.63) 11×2.54=27.94 D2603 HK IM◎上野 5-6068 No.7728-1/6 STK404-090S シリーズ構成 本製品は、出力容量によりシリーズ化されています。 機種名 項目 STK404-050S STK404-070S STK404-090S STK404-100S STK404-120S STK404-130S STK404-140S 30W 40W 50W 60W 80W 100W 120W 45W 60W 80W 90W 120W 150W 180W ±37V ±43V ±46V ±51V ±59V ±64V ±73V ±26V ±30V ±32V ±35V ±41V ±45V ±51V 出力 1 (0.4%/20Hz∼20kHz) 出力 2 (10%/1kHz) 最大電源電圧 (6Ω) 推奨電源電圧 (6Ω) 備考 - 外形 44.0mm×25.6mm×8.5mm 過熱保護回路内蔵 46.6mm×25.5mm×8.5mm 59.2mm×25.5mm×8.5mm 最大定格/Ta=25℃ 項目 記号 条件 無信号時最大電源電圧 VCC max(0) 有信号時最大電源電圧 VCC max(1) RL=6Ω 過熱検出素子最大電圧 Vp 1-4pin 間 過熱検出素子最大電流 Ip 1-4pin 間 熱抵抗 θj-c 接合部温度 定格値 unit ±50 V ±46 V 16 V 30 mA パワーTr 一石当たり 2.2 ℃/W Tj max Tj max と Tc max を共に 150 ℃ 動作時 IC 基板温度 Tc max 満足すること 125 ℃ 動作時過熱検出素子温度 *2 Tp max 145 ℃ 保存周囲温度 Tstg −30∼+125 ℃ 負荷短絡許容時間 *4 ts 0.3 s VCC=±32.0V,RL=6Ω f=50Hz,PO=50W 動作特性/Tc=25℃,RL=6Ω(無誘導負荷),Rg=600Ω,VG=30dB 項 目 記号 測定条件 *1 規格値 unit VCC(V) f(Hz) PO(1) ±32.0 20~20k 0.4 PO(2) ±32.0 1k 10 周波数特性 fL,fH ±32.0 入力インピーダンス ri ±32.0 出力雑音電圧 *3 VNO ±38.0 Rg=10kΩ 無信号時電流 ICCO ±38.0 無負荷時 中点電圧 VN ±38.0 過熱検出素子抵抗値 Rp Tp=25℃,1-4pin 間 470 Ω 過熱検出基板温度 Tp Rp=4.7kΩ,1-4pin 間 145 ℃ 出力電力 PO(W) 1.0 1k THD(%) min typ max 50 W 80 +0 −3dB 20∼20k 1.0 −100 Hz 55 kΩ 1.2 mVrms 0 50 mA +100 mV No.7728-2/6 STK404-090S 備考 *1 検査時の電源には指定のないかぎり定電圧電源を使用する。 *2 過熱検出素子温度(+125∼+145℃)は、異常時の動作を前提とするもので H-IC の動作を保証 する温度ではない。+125∼+145℃の温度範囲では累積時間 12 時間以内の使用とする。 *3 出力雑音電圧は、平均値指示型実行値目盛(VTVM)のピーク値を示す。但し、AC 電源は AC 一次 側ラインのフリッカ性ノイズの影響をなくすため AC 安定化電源(50Hz)を使用する。 *4 負荷短絡許容時間、出力雑音電圧の測定は、下図の指定トランス電源を使用する。 負荷短絡については、0.3 秒以内に Cut Off 等の保護を行うことを前提に設計している。 指定トランス電源(MG-200 相当) 内部等価回路図 6 7 10 Bias Power STAGE Pre DRIVER 2 11 12 3 SUB 5 4 1 8 9 ITF02364 No.7728-3/6 STK404-090S 応用回路例 STK404-090S No.7728-4/6 STK404-090S 放熱設計方法 H-IC 動作時の基板内全消費電力を Pd とすると、必要な放熱器の熱抵抗θc-a は次のようにして求め られます。 条件 1 H-IC の基板温度 Tc が 125℃を越えないこと。 Pd×θc-a+Ta<125℃························· (1) Ta:セットの保証周囲温度 条件 2 個々のパワー・トランジスタのジャンクション温度 Tj が 150℃を越えないこと。 Pd×θc-a+Pd/N×θj-c+Ta<150℃············· (2) N:パワー・トランジスタの個数 θj-c:パワー・トランジスタ 1 石当りの熱抵抗 ただし、パワー・トランジスタの消費電力は、Pd を N 個で均等に分担する ものとします。 (1)、(2)式をθc-a について整理すると以下の式が得られます。 θc-a<(125−Ta)/Pd ························· (3) θc-a<(150−Ta)/Pd−θj-c/N ················· (4) この 2 式を同時に満足する値が、必要とする放熱器の熱抵抗θc-a となります。 [設計例] 1 実際の音楽信号に対して、このような連続信号で消費電力を見積もるとき ・PO max.(安全規格に 8 より多少異なる)の Pd を使用するのが一般的です。 VCC=±32V、RL=6Ωのとき、基板内全消費電力 Pd は、次式のように表されます。 Pd=23W( 1 8 ・PO max.=6.3W 時) ················· (5) H-IC の AUDIO アンプ部パワー・トランジスタの個数 N は 2 個であり、1 石当りの熱抵抗θj-c は 2.2℃/W です。 保証周囲温度 Ta を 50℃とすると、必要とする放熱器の熱抵抗θc-a は、 (3)式より θc-a<(125−50)/23=3.26 ···················· (6) (4)式より θc-a<(150−50)/23−2.2/2=3.24·············· (7) (6)、(7)式を同時に満足する 3.24℃/W が、必要とする放熱器の熱抵抗となります。 なお、この放熱設計例は定電圧電源使用での参考例であり、貴社にてセット実装での設計確認をお 願い致します。 No.7728-5/6 STK404-090S PS No.7728-6/6