SANYO LB1816

注文コード No. N 4 1 6 4 B
LB1816
No. N 4 1 6 4 B
22503
半導体ニューズ No.4164A とさしかえてください。
LB1816
モノリシックディジタル集積回路
ODD スピンドル用 1 チップ IC
LB1816 は速度制御回路内蔵の三相ブラシレスモータドライバ IC であり、光ディスクスピンドルモータ用に最適
である(5.25 インチ , 3.5 インチ兼用)。
機能および特長
・三相全波電流リニア駆動。
・出力ソフトスイッチング。
・ディジタル PLL 速度制御。
・位相ロック検知出力。
・FG アンプ , 積分アンプ内蔵。
・逆回転トルクブレーキ(パワーオンリセット機能付き)。
・水晶発振回路。
・クロック分周切換え(内蔵クロック 3 モード設定+外部クロック入力)。
・電流制限回路。
・低電圧保護回路(LVSD)。
・内部レギュレータ出力(6.3V)。
・過熱保護回路(TSD)。
・スパークキラーダイオード内蔵。
・ホールアンプ部 AGC 回路内蔵。
絶対最大定格 / Ta=25℃
最大電源電圧
最大出力電流
熱抵抗
許容消費電力
VCC max
IO max
θj-c
Pd max1
Pd max2
16
unit
V
T:連続ただし 2.5W 以下
1.5
3
A
℃/W
IC 単体
無限大放熱板使用
3
20
W
W
次ページへ続く。
外形図 3147C
(unit : mm)
1
14
20.0
4.0
26.75
4.0
本書記載の規格値(最大定格、動作条件範囲
等) を瞬時たりとも越えて使用し、その結果
発生した機器の欠陥について、弊社は責任
を負いません。
R1.7
0.4
本書記載の製品は、極めて高度の信頼性を
要する用途(生命維持装置、航空機のコント
ロールシステム等、多大な人的・物的損害
を及ぼす恐れのある用途)に対応する仕様に
はなっておりません。そのような場合には、
あらかじめ三洋電機販売窓口までご相談下
さい。
15
12.7
11.2
8.4
28
(1.81)
1.78
0.6
1.0
SANYO:DIP28H(500mil)
〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田一丁目1番1号
22503 YY IM 改版 / 30102 YK IM 外変 / 4082 TH ◎扇野 A8-8315 No.4164-1/8
LB1816
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unit
接合部温度
動作周囲温度
Tj max
Topr
保存周囲温度
Tstg
許容動作範囲 / Ta=25℃
電源電圧
出力飽和電圧
ソース(1)
℃
℃
− 55 ∼+ 150
℃
VCC
10 ∼ 14
電気的特性 / Ta=25℃, VCC=12V
回路電流
150
− 20 ∼+ 80
min
ICC1
ICC2
VO(sat)
unit
V
typ
max
unit 注
内部 CLK, ストップモード
外部 CLK, ストップモード
30
24
47
37
mA
mA
IO=0.8A, Rf=0
1.1
1.6
V
ソース(2)
シンク(1)
IO=1.2A, Rf=0
IO=0.8A, Rf=0
1.3
0.4
2.1
1.0
V
V
シンク(2)
出力リーク電流
IO=1.2A, Rf=0
VCC=14V
0.6
1.6
100
V
µA
6.3
6.8
V
0.07
30
0.25
mA
V
0
2
0.4
− 0.4
2
µA
µA
[内部レギュレータ]
出力電圧
出力電流
負荷変動
温度係数
[ホール入力部]
入力バイアス電流
VREG
IREG
∆VREG
IREG=0 ∼ 20mA
αVREG
IB(HA)
IB(HA)
同相入力範囲
入力オフセット電圧
5.8
H1, H3
H2
H1
H2
1.5
0.8
VCC―1.0
VCC―3.0
V
V
H3
1.5
− 10
VCC―1.7
+ 10
V
mV
20
1000
mV
mV
mV
VIOH
差動入力範囲
[電流制御部]
デッドゾーン幅
出力アイドリング電圧
VDZ
VID
正転ゲイン
逆転ゲイン
−2
50
100
300
6
GDF +
GDF −
0.4
− 0.6
0.5
− 0.5
0.6
− 0.4
加速指令電圧
減速指令電圧
VSTA
VSTO
6.0
6.3
0.8
正転リミッタ電圧
逆転リミッタ電圧
VL +
VL −
[カレントリミッタ]
基準電圧
オフセット電圧
[FG アンプ部]
mV / ℃※
Rf=1.8Ω
Rf=1.8Ω
VCS
VCSO
入力バイアス電流
入力オフセット電圧
IB(FG)
VIO(FG)
DC バイアスレベル
「H」レベル出力電圧
VB(FG)
VFGH1
外部無負荷
「L」レベル出力電圧
VFGH2
VFGL1
IFGO= − 2mA
外部無負荷
VFGL2
IFGO=2mA
1.5
0.75
0.75
V
V
V
V
0.65
0.8
0.95
8
30
50
mV
+1
+ 10
µA
mV
+ 5%
V
V
−1
− 10
− 5% 0.5VREG
VREG − 1.0
VREG − 1.5
1.0
V
V
V
1.3
V
次ページへ続く。
No.4164-2/8
LB1816
前ページより続く。
[FG シュミット部]
入力ヒステリシス(H → L) VSHL
入力ヒステリシス(L → H) VSLH
ヒステリシス幅
VFGL
[エラーアンプ部]
入力バイアス電流
DC バイアスレベル
「H」レベル出力電圧
「L」レベル出力電圧
[位相比較出力]
「H」レベル出力電圧
「L」レベル出力電圧
出力ソース電流
出力シンク電流
[ロック検知出力]
出力飽和電圧
出力リーク電流
[基準信号部]
水晶発振周波数
IB(ER)
VB(ER)
VERH
VERL
外部無負荷
外部無負荷
VPDH
VPDL
IPD +
外部無負荷
外部無負荷
IPD −
外部無負荷
VLD(sat)
ILD(leak)
ILD=10mA
外部無負荷
fOSC
水晶発振モード
fCLK
IOSCH
外部 CLK モード
VOSC=VOSCL + 0.3V
「L」レベル端子電圧
[N1, N2 端子]
VOSCL
IOSC= − 0.5mA
[S / B 端子]
「H」レベル入力電圧
「L」レベル入力電圧
ヒステリシス幅
[停止検知]
設定カウント数
[低電圧保護]
動作電圧
ヒステリシス幅
[過熱保護]
動作温度
復帰温度
typ
max
− 120
− 60
60
120
mV
mV
120
240
mV
−1
− 5% 0.5VREG
VREG − 1.0
+1
+ 5%
µA
V
1.0
V
V
70
外部入力周波数
「H」レベル端子電流
「H」レベル入力電圧
「L」レベル入力電圧
min
VREG − 0.4
unit 注
V
0.4
− 0.4
2.5
V
mA
mA
0.4
10
1
8
500
5000
V
µA
MHz
0.5
Hz
mA
4.4
V
VN1, 2H
VN1, 2L
3.0
0
VREG + 0.5
2.0
VSBH
VSBL
DVSB
2.4
VREG + 0.5
1.5
0
0.25
V
V
V
V
V
SCT
32
VSD
∆VSD
8.8
V
0.4
V
180
140
℃
℃
TTSD
TTSDR
(内部接合温度)
(内部接合温度)
150
注):※は、設計目標値であり設定は行わない。
No.4164-3/8
※
※
LB1816
等価回路ブロック図および周辺回路例
VCC
LD
+
VCC
FGOUT
PD
LD
EI
EO
Vreg
S/S
--
FG--
--
LD
+
6.3V
REG
+
+ FG+
1
Vreg
2
OSC
Lock
ECL
OSC
PD
DIVIDER
S/S
1
Vreg
2
Up
V型制御
CURR
LIM
Down
PLL
Rf
N1
Rf
SELECTOR
N2
LVSD
HYS COMP
AGC
AGC
STOP DET
OUT1
TSD
OUT2
DRIVER
OUT3
HALL AMP
LOGIC
+ + +
VCC
H1
H2
H3
GND1
GND2
+
FC
VCS
ILB00653
許容消費電力, Pd max -- W
24
20
ピン配置図
Pd max -- Ta
無限大放熱板付
16
12
8
4
3
0
--20
IC単体
0
20
40
60
周囲温度, Ta -- °C
80
100
120
ILB01220
H1+
1
28
Vreg
H1--
2
27
AGC
H3+
3
26
S/B
H3--
4
25
N1
H2+
5
24
N2
H2--
6
23
OSC
VCC
OUT3
7
8
22
21
GND(ディジタル)
LD
OUT2
9
20
PD
OUT1
10
19
EI
Rf
11
18
EO
FC
12
17
FG+
VCS
13
16
FG--
GND 14
(アナログ)
15
FG OUT
LB1816
Top view
ILB00655
No.4164-4/8
LB1816
端子説明
端子番号
端子記号
1∼ 6
H1 ∼ 3 + , H1 ∼ 3 −
7
VCC
8 ∼ 10
OUT1 ∼ 3
11
Rf
出力電流検出端子
12
FC
周波数特性補正端子
VCS
14
GND
15
FG OUT
16, 17
FG , FG
備考
電源電圧端子
13
+
名称
ホール入力端子
出力端子
11 ピン -GND 間に
低抵抗を接続する。
12 ピン -GND 間に
コンデンサを接続する。
電流制限基準電圧発生端子
アナログ系
−
FG アンプ出力端子
FG アンプ入力端子
18
EO
誤差アンプ出力端子
19
EI
誤差アンプ入力端子
20
PD
位相比較出力端子
21
LD
位相ロック検知出力端子
22
GND
23
OSC
24, 25
N1, N2
26
S/B
スタート / ブレーキ入力端子
27
AGC
周波数特性補正端子
28
Vreg
安定化電源出力端子
位相ロック時オン ,
オープンコレクタ出力
ディジタル系
水晶発振 / 外部クロック入力端子
基準周波数分周切換え端子
24, 25 ピンの状態でクロック
分周数を安定する。
L →スタート , H →ブレーキ
27 ピン -GND 間に
コンデンサを接続する。
No.4164-5/8
LB1816
+
R2
R4
C6
220kΩ
51kΩ
82kΩ
C4
R7
C7
C10
2kΩ
1.3kΩ
R6
220pF
+
C9
1µF
C2
C3
R1
C1
R5
0.47µF
R8
0.1µF
+
C5
C8
470kΩ
4.7µF
C11
R9
200kΩ
6800pF
28
27
26
25
24
23
22
21
20
19
18
17
16
15
9
10
11
12
13
14
3
4
5
6
7
8
+
+
C17
C15
C14
0.62Ω
R12 R11
0.47µF
47Ω
47Ω
R13
0.47µF
C16
R14
0.47µF
47Ω
C13
R10
Top view
C12
+
2.2µF
2
56kΩ
1
0.33µF
LB1816
10µF
2.2µF
8.2kΩ
1.0kΩ
0.01µF
39pF 4.608MHz
スタート/ストップ
82pF
R3
0.1µF
応用回路例(5.25 インチモータ)
VCC
ILB00656
クロック分周切換え
N1
H
N2
H
設定分周数
1536
H
L
L
H
3072
2560
内部 CLK モード
L
内部 CLK モード時
L
→
fFG(サーボ)= 水晶発振 freg. / 設定分周数
外部 CLK モード時
fFG(サーボ)= 外部入力 freg.
内部 CLK モードにおける使用法
外部 CLK モード
外部 CLK モードにおける使用法
OSC
VREG
R1
X
C1
OSC
R
R2
C2
外付けトランジスタ
ILB00657
ILB00658
外付け定数(参考値)
Xtal (MHz)
3∼4
C1(pF)
39
C2(pF)
82
R(kΩ)
0.82
4∼5
5∼7
39
39
82
47
1.0
1.5
7 ∼ 10
39
27
2.0
ただし、X’
tal の基本波 fO インピーダンス:3fO インピーダンス =1:5 以上のものを使用すること。
No.4164-6/8
LB1816
三相ロジック真理値表(回転方向は、一方向のみ)
H1
H
H2
L
H3
H
OUT1
L
OUT2
H
OUT3
M
H
H
L
H
L
L
L
M
M
L
H
H
L
L
H
H
L
H
H
H
L
M
M
L
L
L
H
M
H
L
H1 ∼ H3 で
H とは、H +> H −であり
OUT1 ∼ 3
H は、ソース
L とは、それの逆である。
L は、シンクである。
使用上の注意点
1. 位置検出回路(ホール素子入力回路)
位置検出回路は、差動アンプとなっており、最低 30mVp-p の差動入力があれば動作する。しかし、ノイズ等
の影響を考えると、100mVp-p 以上の入力が望ましい。入力 DC レベルは、同相入力電圧範囲(H1 ; 1.5 ∼
VCC − 1.0V H2 ; 0.8 ∼ VCC − 3.0V H3 ; 1.5 ∼ VCC − 1.7V)内で使用すること。
2. 電流制限回路
出力の電流制限は、シンク側トランジスタを非飽和状態にすることにより、制限動作を行う。
制限電流値は
V
I= CS
Rf
VCS=0.8V typ
Rf ; 11 ピン -GND 間抵抗
で計算できる。
3. FG 入力
モータからの速度信号 FG は、FG アンプで信号を増幅した後、シュミットコンパレータでパルス化し、そ
の信号を用いて速度制御を行う。
シュミットコンパレータは、
120mV typ (240mV max)のヒステリシス幅をもっ
ている。よって、FGアンプ出力の出力振幅を最低240mV以上となるようにゲインを設定すれば動作はするが、
ロックの引き込み性 , ノイズの影響等を考えると定速回転時、1V 以上となるように設定することが望ましい。
R8, R9 は、FG アンプのゲインを決定する抵抗であり、G=R9 / R8 が DC でのゲインとなる。C10, C11 により、
FG アンプに周波数特性を持たせること。
4. 基準信号入力回路
4-1. 内部クロックモード(水晶発振)
水晶発振子周辺の外付けは、発振子の周波数によりかえる必要がある。
(参考値:6 ページ参照)発振回路に
関するトラブルを避けるため、発振子および C, R 定数の選定に際しては、必ず発振子メーカーの承認をと
ること。
4-2. 外部クロックモード
FG と同一周波数の基準信号により、モータの回転数を制御する場合は、5 ページの外付け回路を付けて
入力すること。
5. スタート / ブレーキ
光ディスクスピンドルモータの場合、モータ停止時はブレーキをかけ、瞬時に減速し、完全停止とする必
要がある。本 IC では、これを実現するために次のようなブレーキ動作を行っている。
・ブレーキ動作説明
本ブレーキ回路は、モータ回転中、S / B 端子を「H」とした直後からフルトルクの逆転ブレーキ(電流制
限状態)がかかり、その後、下記のスピードまで速度が落ちた時点より、徐々に逆転トルクを下げ(R10,
C12 の時定数により)、ディスクを完全停止させるように動作する。
f3H=fFG / 32(FG モード)
f3H ; 3 ホール入力合成周波数
fFG ; ロック時 FG 周波数
次ページへ続く。
No.4164-7/8
LB1816
前ページより続く。
ディスクの停止性を良くするには、ディスクの大きさ,モータのトルクにより次の調整が必要となる(適当な
R10, C12 を取り付け実験する)。
・ブレーキのトルクがなくなっても、モータが正転方向に回り続ける時は、時定数を大きくする。
・ブレーキによりモータが逆回転してしまうときは、時定数を小さくする。
・R10 は、51kΩ 前後が良い(100kΩ 以下)。
ブレーキ回路には、パワーオンリセット機能が付いているので、ブレーキ動作中に電源が瞬停した場合も、そ
の後、電源が立ち上がればブレーキ動作を継続する。
6. 電源投入時
電源投入時、S / B 端子を「H」としておいてもディスクが多少回ってしまう現象が発生することがある(電
源の立ち上がり速度による)。これが問題となる場合は、R1, C3を付けることにより改善することができる(問
題とならない場合は必要ない)。電源投入時、S / B 端子を「L」としておいた場合、そのままではモータは回
転しない。一度 S / B 端子を「H」とし、その後「L」とするとモータは回転する。
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PS No.4164-8/8