注文コード No. N 6 8 0 4 N6804 52501 LA75503V モノリシックリニア集積回路 TV/VTR TV/VTR 用 PAL PAL 対 応 完 全 無 調 整 VIF/SIF VIF/SIF 信号処理回路 LA75503V は TV/VTR 用 PAL 完全無調整 VIF/SIF 信号処理 IC である。 IF 周波数 38MHz,38.9MHz, 39.5MHz に対応。また PAL の音声マルチシステム(M/N,B/G,I,D/K)にも対応しており 音声キャリア TRAP、音声キャリア BPF を内蔵している。無調整化回路の基準周波数に 4MHz を採用、X tal 発振回路 または外部入力により、VCO、AFT、音声 FILTER を制御する。 機能 ・ VIF アンプ ・ VCO 無調整 PLL 検波回路 ・ デジタル AFT 回路 ・ RF AGC ・ バズキャンセラ ・ イコライザーアンプ ・ 内蔵音声キャリア BPF ・ 内蔵音声キャリアトラップ ・ PLL-FM 検波回路 ・ 基準信号発振回路 特長 ・ VCO 無調整化回路を内蔵、VCO コイル調整が不要。 ・ 音声 BPF 及び TRAP の内蔵化により PAL 音声マルチシステムを容易かつ安価での構成が可能。 ・ 周辺部品点数の大幅削減を実現。 ・ デジタル AFT 採用で AFT 公差の問題をクリア。 ・ パッケージ SSOP30(275mil) 外形図 3191A (unit : mm) SANYO : SSOP30(275mil) 52501 MH IM◎中西 B8-5611No.6804-1/15 LA75503V 最大定格/Ta=25℃ 最大電源電圧 回路電圧 VCC max V16 V18 回路電流 I30 I17 I6 I4 許容消費電力 Pd max Ta≦70℃ (*基板付き) 動作周囲温度 Topr 保存周囲温度 Tstg *基板サイズ 65×72×1.6mm3、材質:紙フェノール 動作条件/Ta=25℃ 推奨電源電圧 動作電源電圧範囲 VCC VCC op 電気的特性/Ta=25℃,VCC=5.0V,fp=38.9MHz 項 目 記号 条 件 VIF VI F 部 回路電流 I17 最大 RFAGC 電圧 V14H コレクタ負荷 30Ωk VC2=9V 最小 RFAGC 電圧 V14L 入力感度 Vi AGC 範囲 GR 最大許容入力 Vimax 無信号映像出力電圧 V4 同期信号先端電圧 V4tip ビデオ出力レベル VO ビデオ S/N S/N B/G C−Sビート IC-S P/S=10dB 微分利得 DG Vin=80dBµ 微分位相 DP 黒ノイズスレッシュホールド電圧 VBTH 黒ノイズクランプ電圧 VBCL VIF 入力抵抗 Ri VIF 入力容量 Ci 最大 AFT 電圧 V13H 最小 AFT 電圧 V13L AFT 公差1 dfa1 f=38.9MHz AFT 公差2 dfa2 f=38.0MHz AFT 公差3 dfa3 f=39.5MHz AFT 検波感度 Sf RL=100kΩ//100kΩ AFT デッドゾーン fda APC プルインレンジ(U) fpu APC プルインレンジ(L) fpl VCO最大可変範囲(U) dfu VCO最大可変範囲(L) dfl VCO制御感度 β N trap1(4.75MHz) NT1 wrt 1MHz N trap2(5.25MHz) NT2 wrt 1MHz BG trap1(5.75MHz) BT1 wrt 1MHz BG trap2(6.1MHz) BT2 wrt 1MHz BG trap3(5.85MHz) BT3 wrt 1MHz I trap1(6.25MHz) IT1 wrt 1MHz I trap2(6.8MHz) IT2 wrt 1MHz VCC VCC -1 +0.5 -10 -3 550 -20∼+70 -55∼+150 unit V V V mA mA mA mA mW ℃ ℃ 5 4.5∼5.5 unit V V 7 min typ 8.5 33 58 92 3.3 1.0 1.7 48 26 4.3 0 40 1.5 1.5 1.5 1.5 2.0 -30 -19 -27 -20 -27 -25 -15 64.0 9 0.3 39 97 3.6 1.3 2.0 52 32 3 2 0.7 1.8 2.5 3 4.7 0.2 ±35 ±35 ±35 80 30 2.0 2.0 2.0 2.0 4.0 -35 -24 -32 -25 -32 -30 -20 max unit 73.6 mA V 0.7 V 45 dBuV dB dBuV 3.9 V 1.6 V 2.3 Vpp dB 38 dB 10 % 10 deg V V 3.0 kΩ 6 PF 5.0 V 0.7 V ±70 kHz ±70 kHz ±70 kHz 120 mV/kHz 60 kHz MHz MHz MHz MHz 8.0 kHz/mV dB dB dB dB dB dB dB 次ページへ続く。 No.6804-2/15 LA75503V 前ページより続く。 項 目 記号 DK trap1 (6.75MHz) DT1 group delay 1 NGD1 NTSC (3.0MHz) group delay 1-1 NGD1-1 NTSC (3.5MHz) group delay 2 BGD2 BG (4MHz) group delay 2-1 BGD2-1 BG (4.4MHz) group delay 3 IGD3 I (4MHz) group delay 3-1 IGD3-1 I (4.4MHz) group delay 4 DGD4 DK (4MHz) group delay 4-1 DGD4-1 DK (4.4MHz) 1st SIF SI F 部 変換利得 Vg SIF キャリア出力レベル So 1st SIF 最大入力 Simax 1st SIF 入力抵抗 Ris 1st SIF 入力容量 Cis SIF SIF 部 リミッティング感度 Vi(lim) FM 検波出力電圧 vo(FM) AM除去比 AMR 歪み率 THD FM 検波出力 S/N S/N(FM) BPF 3dB 帯域幅 BW PAL ディエンファシス Pdeem NTSC ディエンファシス Ndeem PAL/NT オーディオ GD 電圧利得差 その他 4MHz レベル(外部入力時) X4MIN SIF システム SW V10 スレッシュホールド電圧 V11 IFシステム SW V12 スレッシュホールド抵抗値 SPLIT/Inter SW V16 wrt 1MHz wrt 1MHz 条 min -25 10 typ -30 40 70 unit dB ns wrt 1MHz 70 120 170 ns wrt 1MHz 30 60 90 ns wrt 1MHz 100 150 200 ns wrt 1MHz 0 30 60 ns wrt 1MHz 30 60 90 ns wrt 1MHz 0 15 30 ns wrt 1MHz 0 30 60 ns Vi=500µV 26 32 100 106 5.0 3 38 dB mVrms dBµV 6.0 kΩ 6 pF f=5.5MHzΔF=±30kHz at 400Hz AM=30% at 400Hz f=5.5MHzΔF=±30kHz 46 560 50 52 700 60 0.3 60 ±100 -3 -3 6 58 dBµV 850 mVrms dB 1.0 % dB kHz dB dB dB fp=5.5MHz Vi=10mV So±2dB 件 55 fm=3kHz fm=2kHz 終端値 max 86 dBµ 1.4 V 270 0.5 kΩ V No.6804-3/15 LA75503V システムの切り換えについて a、SIF システム SW SIF システムは、A(13pin)B(14pin)端子を GND、OPEN にすることで切り換えられる。 A B B/G I D/K M/N FM DET LEVEL ディエンファシス GND GND ○ 6dB 75µs GND OPEN ○ 0dB 50µs OPEN GND ○ 0dB 50µs OPEN OPEN ○ 0dB 50µs 注:○は、そのシステムをセレクト b、IF システム SW IF 周波数は、15 ピン(クリスタル発振)OPEN で 38.9MHz 対応になる。15 ピン−GND 間に 220kΩを 追加することで、38MHz 対応になる。また、15 ピン−Vcc 間に 220kΩを追加する事で、39.5MHz 対応になる。 c、SPLIT/INTER CARRIER SW インタキャリアは、1st SIF INPUT(20 ピン)を GND にすることで選ばれる。 トラップについて 音声トラップのトラップ点は、映像 S/N 改善の為、各モードの SIF センタ周波数より約 250KHz 上側に設定している。この為、SPLIT 仕様での設計が適している。 ピン配置図 SIF INPUT 1 30 FM DET OUT FM FILTER 2 29 FM NOISE FILTER NC 3 28 RF AGC VR 1st SIF OUT 4 27 SIF PLL FILTER NC 5 26 NC VIDEO DET OUT 6 25 FILTER CONTROL CAPACITOR EQ FILTER 7 24 VIF INPUT SIF AGC FILTER 8 23 VIF INPUT APC FILTER 9 22 FLL FILTER 10 21 VCC VCO COIL 11 20 1st SIF INPUT VCO COIL 12 19 NC SYSTEM SW〔A〕 13 18 IF AGC FILTER SYSTEM SW〔B〕 14 17 RF AGC OUT 15 16 AFT OUT REF OSC LA75503V GND Top view No.6804-4/15 LA75503V 測定回路図 入力インピーダンス測定回路(VIF、1st SIF 入力インピーダンス) インピーダンスアナライザ VIF INPUT 1st SIF INPUT + VCC 100µF 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 10 11 12 13 14 15 10kΩ 15kΩ LA75503V 2 3 4 5 6 7 8 9 1kΩ 1 Top view 指定無きコンデンサは、0.01µF No.6804-5/15 LA75503V 端子説明 PIN 1 SIF 内 INPUT 2 FM FILTER 3 NC 4 1st SIF OUT 部 回 路 説 明 1st SIF 出力から SIF 信号を入力する。 内蔵フィルタのダイナミックレンジにより、入力 レベルは 90dBµV以下に設計すること。 FM の帰還フィルタ端子である。C,R のフィルタ で構成する。 容量値は通常 1µF を使用する。 この容量値が小さいと低域の周波数での FM 出力 レベルが小さくなる。 また直列に接続する抵抗値を大きくすることで FM 出力レベルを小さくすることが出来る。抵抗値 は 3kΩ以上を使用すること。 空き端子 1st SIF 出力である。 SPLIT 仕様のときは、入力の SAW フィルタにより、 クロマキャリアのレベルが小さくなるが、インタ キャリア時、クロマキャリアのレベルがそのまま 出力されるので、外部にフィルタを接続した方が 良い。 ・フィルタ例 H No.6804-6/15 LA75503V PIN 5 6 7 内 部 回 路 NC VIDEO OUT EQ OUT 説 明 空き端子 6 ピンはビデオ出力端子である。 EQ アンプは下図のように考えることが出来る。 Tr 8 9 10 SIF AGC FILTER 従って、EQ アンプのピークゲインは Av=1+R/Z で決まる。 但し、LA75503V は VCC=5Vの IC なので、あま り振幅を大きくすると VCC 側で歪みが発生する ので注意すること。白レベルが 4V以下で使用す ること。 8 ピンは SIF AGC のフィルタ端子である。 容量値は 0.01µF∼0.1µF を使用すること。 9 ピンは PLL 検波器の APC フィルタ端子である。 通常、 R=330Ω C1=0.47µF∼1µF C2=100pF とする。 PLL がロック時、信号はAのルートを通り、アン ロック、弱電界時、B のルートを通る。このこと により、PLL のループゲインを切換える。 10 ピンは VCO 自動制御用 FLL フィルタ端子で ある。 非常に小さな電流で動作しているので、容量値 を大きくすると応答が遅くなる。 通常、0.47µF∼1µF とする。 また、この端子の制御範囲は 3V∼4.7V位であ る。この値は VCO タンクの調整点で決まるので、 VCO の L, C の設計センタを 10 ピン電圧が 3.6V になるようにすること。 No.6804-7/15 LA75503V PIN 11 12 内 部 回 路 説 明 PLL 検波器用の VCO タンク回路接続端子である。 同調容量は 24pF とする。 Lおよび C の仕様は±2%以内のものを使用する こと。また L, C 値はIF センタ周波数でロック 時に 10 ピン電圧が 3.6V になるように設計する こと。 13 14 SYSTEM SW 端子である。 回路から、約 1.4V 端子電圧になるとトランジス タが ON になる。 15 X tal の発振子の端子と IF SW の共用端子である。 15 ピン−GND に 220kΩを付加すると 38MHz モー ド、オープンの場合 38.9MHz モード、15 ピン-VCC 間に 220kΩを付加にて 39.5MHz モードとなる。 この端子より、4MHz の入力も可能である。 4MHz 外部入力の場合、86dBµ以上入力すること。 No.6804-8/15 LA75503V 内 PIN 16 部 回 路 説 明 16 ピンは AFT 出力端子である。 外付のブリーダ抵抗 47kΩ//47kΩ、 フィルタ容量は 0.1µF とする。 AFT は基準周波数の 4MHz を分周した信号と VCO を分周した信号との比較を行い、これを積分す ることにより、AFT 電圧を作っている。 デジタルの位相比較器を使用しているため、 AFT センタに不感帯が出来る。 17 17 ピンは RF AGC 出力である。 R1、R2 により RF AGC max を決定。 R1、R3 により RF AGC min を決定する。 C1 は発振止め、C2 は RF AGC フィルタである。 R1 は通常 30kΩを使用するが、チューナの F/E の トランジスタがガリウム砒素の場合、ゲートの インピーダンスが下がるので 10kΩ位に設定する こと。 18 18 ピンは IF AGC フィルタ端子である。 通常 0.01µF∼0.02µF マイラコンデンサを使用す る。 H サグ、AGC スピードを見て決定すること。 19 NC 空き端子 No.6804-9/15 LA75503V 内 PIN 20 21 VCC 22 23 24 GND 部 回 路 説 明 20 ピンは 1stSIF IN 及び INTER/SPLIT の切換 SW 端子となる。 インタキャリアの場合、20 ピンを GND にするこ と。 サウンドの SAW フィルタを付けるとき、IC の入 力容量と SAW フィルタの出力容量を中和する L を挿入することでマッチングロスを減らすこと が出来る。 デカップリングコンデンサは出来る限り最短 距離で接続すること。 23,24 ピンは VIF 入力端子である。 入力抵抗はゲインのロスを小さくする為、 2kΩとする。 VIF アンプ 3 段はそれぞれ容量結合されている ので、SAW フィルタと直接つなぐことが出来る。 No.6804-10/15 LA75503V 内 PIN 25 26 27 NC 部 回 路 説 明 25 ピンはフィルタコントロール端子である。 ビデオ S/N,AM,PM ノイズより、 0.47µF∼1µF の値が良い。 空き端子 27 ピンは SIF PLL のフィルタ端子である。 通常、下記値とする。 R:3kΩ C1:0.01µF C2:1000pF Rが大きくなると(6kΩ以内)FM 検波出力のノ イズ分が高域で持ち上がる。Rが小さくなると 低域ノイズが上がる。 No.6804-11/15 LA75503V 内 PIN 28 部 回 路 説 明 28 ピンは RF AGC VR 端子である。 端子を GND にすると、Tr1 が ON して、 Mute 回路が動作する。 Tr 29 30 FM FILTER 29 ピンは FM フィルタ端子である。 容量値は 0.01µF∼1µF を使用すること。 30 ピンは FM 出力端子である。 内蔵の差動アンプはディエンファシスの抵抗値 を決定、及び切換えている。 PAL 5kΩ×0.01µF NTSC 7.5kΩ×0.01µF No.6804-12/15 LA75503V 39pF 39pF 1000pF 2SC3134 Top view 応用回路例 SYSTEM SW A B BG I DK 0 0 0 1 ○ 1 0 1 1 ○ ○ MN GAIN ○ 6dB 0dB 0dB 0dB 1:OPEN 0:GND No.6804-13/15 LA75503V 220kΩ Top view 6 測定回路図 No.6804-14/15 LA75503V PS No.6804-15/15