ETC BH6526FV

BH6526FV
光ディスク IC
CD-ROM・DVD-ROM 用 PWM ドライバ
BH6526FV
BH6526FV は CD-ROM・DVD-ROM のアクチュエータ駆動用に開発された 2chPWM ドライバです。
出力段にパワーMOSFET を使用しており、セットの低消費電力化が可能です。
また外付け部品点数の削減及び SSOP-B16 の小型パッケージ使用のためセットの小型化がはかれます。
!特長
1)PWM 方式の採用。セットの低消費電力化に貢献。
2)不感帯幅が狭いため、プレイアビリティが良い。
3)低 ON 抵抗。
4)SSOP-B16 小型パッケージ採用。
5)電圧帰還回路により、ゲイン精度が良い。
6)外付け部品が少ない。
!用途
CD-ROM
DVD-ROM
!絶対最大定格(Ta=25℃)
絶対最大定格
Parameter
Symbol
Limits
Unit
電源電圧
9
VCC
12
VG
プリドライバ電源電圧
800
ドライバ出力電流電
IO
562.5 ∗
Pd
許容損失
Topr
−30~+85
動作温度範囲
Tstg
−55~+150
保存温度範囲
∗ 70mm×70mm、厚さ1.6mm、銅箔占有率3%未満、ガラスエポキシ基板実装時
V
V
mA
mW
°C
°C
Ta=25°C以上で使用する場合は、1˚Cにつき4.5mWを減じる。
!推奨動作条件(Ta=25℃)
推奨動作条件
Parameter
電源電圧
プリドライバ電源電圧
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit
VCC
VG(9pin)
3.5
VCC+1.7
5.0
10.0
5.5
11.5
V
V
BH6526FV
光ディスク IC
!ブロック図
16
15
14
13
12
11
10
20kΩ
1kΩ
NFAmp
−
+
−
+
VG
DRIVE
20kΩ
9
PWM
SAW OSC
+
−
−
+
PWM
DRIVE
NFAmp
1kΩ
20kΩ
20kΩ
1
2
3
4
5
!各端子説明
Pin No.
1
2
3
端子名
CT
IN1
6
CN1
OUT1F
VCC1
OUT1R
7
POWGND1
8
PREGND
VG
4
5
9
10
11
POWGND2
OUT2R
端子説明
三角波出力端子
CH1 入力端子
CH1
CH1
CH1
CH1
フィルタ端子
正出力端子
電源入力端子
負出力端子
パワー部グランド端子
グランド端子
プリドライブ回路電源入力端子
パワー部グランド端子
CH2 負出力端子
VCC2
OUT2F
CH2 電源入力端子
CH2 正出力端子
15
CN2
IN2
CH2 フィルタ端子
CH2 入力端子
16
VREF
基準電圧入力端子
12
13
14
注:ドライバの正出力、負出力は入力端子に対する極性
6
7
8
BH6526FV
光ディスク IC
!入出力回路図
Pin No.
1
端子名
CT
端子説明
Vcc
Vcc
1
2
3
14
15
IN1
CN1
CN2
IN2
Vcc
2
20k
20k
15
Vcc
1k
Vcc
3
14
4
5
6
7
10
11
12
13
OUT1F
VCC1
OUT1R
POWGND1
POWGND2
OUT2R
VCC2
OUT2F
5
13
4
6
180k
180k
7
8
9
16
PREGND
VG
VREF
12
11
10
グランド端子
プリドライブ回路電源入力端子
40k
Vcc
10k
16
28k
10P
30k
100k
37k
×2
×2
BH6526FV
光ディスク IC
!電気的特性
電気的特性(特に指定のない限り
Ta=25℃, Vcc = 5.0V, VG = 10.0V, Vref = 2.5V, RL = 8Ω+47µH)
電気的特性
Parameter
VG降下ミュート時電流
無信号時電流(Vcc)
動作時電流(VG)
PWMドライバ
出力ON抵抗
入力部抵抗
入力オフセット電圧
出力オフセット電圧
電圧利得
正負電圧利得差
Symbol
IST
ICC
IG
Min.
−
−
−
Typ. Max. Unit
Conditions
250 350 µA VG=VCC=5V
1.9 3.7 mA
0.4 1.5 mA 2CH駆動時
R ON
R IN
V OI
V OO
G VC
△G VC
1.0
1.7 2.4
16.8 21.0 25.2
−10
0
10
−50
0
50
12.0 14.0 16.0
−1.5
0
1.5
−10
0
10
Ω
kΩ
mV
mV
dB
dB
入力不感帯幅
V DB
三角波発生回路
ソース電流
シンク電流
発振周波数
I SO
I SI
f osc
20
80
−
28
112
195
36
144
−
µA
µA
kHz
V GON
V GOF
4.0
6.7
−
−
5.8
11.5
V
V
V MTON
V MTOF
−
1.3
−
−
0.7
−
V
V
VG端子電圧降下ミュート
ミュートON電圧
ミュートOFF電圧
Vref端子電圧降下ミュート
ミュートON電圧
ミュートOFF電圧
* 耐放射線設計はしておりません。
トップとボトムのON抵抗の和
mV
C=220pF
VCC=5V時
BH6526FV
光ディスク IC
!測定回路図
1µF
1µF
V02
V
1kΩ
VREF
VIN2
0.01µF
Ω
SW2
RIN2
16
8Ω
1µF
1kΩ
47µH
RL1
2
VCC
IQ
1µF
VG
A
IG
A
1
15
14
13
11
12
10
9
20kΩ
1kΩ
NFAmp
−
+
−
+
VG
DRIVE
20kΩ
PWM
SAW OSC
+
−
−
+
PWM
DRIVE
NFAmp
1kΩ
20kΩ
20kΩ
1
2
SW1
1
220pF
3
RIN1
2
Ω
ICT
A
2
4
5
6
7
1
SW2
RL1
VIN1
0.01µF
1kΩ
8Ω
VCT
47µH
1kΩ
V
V01
1µF
Fig.1
1µF
8
BH6526FV
光ディスク IC
!動作説明
1.PWM ドライバ
出力段に、N チャネル MOSTr を 4 つ使った H ブリッジドライバです。Vref を挟んだ入力の差動電圧と絶対値に
比例して、出力の極性、PWM デューティを可変します。
このデューティの変化する方形波で負荷をダイレクト PWM 駆動します。
2.三角波発生回路
三角波の自走発振周波数は、外付けのコンデンサ Ct (1pin-GND 間) で設定できます。
三角波の振幅は、H レベル約 1.73V、L レベル約 1.23V となっています。CT 端子からのソース電流、シンク電流
比は 1 : 4 です。よって発振周波数は次式で表されます。ソース電流は Ι = 28µA (Typ.) です。
fosc =
4
5
·
Ι
(1.75−1.23)×Ct
[Hz]
V
Ι
約1.75V
1pin (CT)
Control
約1.23V
Ct
t
4Ι
4t
t
Fig.2 三角波発生回路と三角波波形
3.VG 端子電圧降下ミュート
VG 端子電圧が VCC の 1.25 倍以下になるとドライバ部及び三角波発生回路がミュートし、スタンバイモード
になります。スタンバイ時は VG = VCC にして下さい。この時の消費電流は約 250µA (Typ.) です。
4.VREF 端子電圧降下ミュート
VREF 端子電圧が 0.9V 以下 (Typ.) になると、ドライバ部のみミュートします。通常時は 1.3V 以上にして下さ
い。
5.サーマルシャットダウン
チップ温度が 170℃ (Typ.) になると出力電流がカットされ、再びチップ温度が 160℃ (Typ.) になると復帰しま
す。
BH6526FV
光ディスク IC
!応用例
Charge
Pump
TRACKING
Vcc
5V
0.1µF
0.01µF
10V
16
15
14
13
12
11
10
20kΩ
1kΩ
NFAmp
−
+
−
+
VG
DRIVE
20kΩ
9
PWM
SAW OSC
+
−
−
+
PWM
DRIVE
NFAmp
1kΩ
20kΩ
20kΩ
1
2
220pF
3
4
5
6
0.01µF
FOCUS
TE VREF FE
Servo IC
Fig.3 応用回路図
!使用上の注意
供給電源間には、この IC の根元にパスコン (1µF 程度) を付けて下さい。
7
8
BH6526FV
光ディスク IC
-1.0
OUTPUT VOLTAGE : Vo(v)
Vcc=5V
VG=10V
Vref=1.65V
Ta=25°C
RL= ∞
5
RL=20Ω+47µH
RL=12Ω+47µH
4
RL=8Ω+47µH
Vcc=5V
VG=10V
Vref=1.65V
RL=8Ω+47µH
Ta=25°C
RL=4Ω+47µH
3
2
1
-0.5
0
-1
0.5
1.0
-30
-20
OUTPUT VOLTAGE : Vo(v)
!電気的特性曲線
-10
0.3
0.2
µH
47
0.1
Ω+
=8
RL
0
10
20
30
INPUT VOLTAGE : VIN (mV)
INPUT VOLTAGE : VIN(v)
-0.1
-2
-3
-0.2
-4
-0.3
-5
Fig.4
入出力特性(CH1,2)
!外形寸法図(Units:mm)
外形寸法図
1
8
4.4 ± 0.2
9
0.65
0.15 ± 0.1
1.15 ± 0.1
0.1
6.4 ± 0.3
5.0 ± 0.2
16
0.22 ± 0.1
0.3Min.
0.1
SSOP-B16
Fig.5
微小入力時入出力特性(CH1,2)